JP2001139900A - インクジェット記録用粘着ラベル - Google Patents

インクジェット記録用粘着ラベル

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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境に配慮して剥離紙を不要とし、同時にイン
クジェット記録適性を持たせた粘着ラベルを提供する。 【解決手段】インクジェット記録用紙の表面に、剥離剤
層を設け、裏面側に粘着剤層を設けた剥離紙不要のイン
クジェット記録用粘着ラベルにおいて、該剥離剤層が長
鎖アルキル基を含有するポリビニルアルコール、長鎖ア
ルキル基を含有するアミノアルキド樹脂、長鎖アルキル
基を含有するポリエチレンイミンから選ばれる少なくと
も1種のポリマーを主成分とした剥離剤層であるインク
ジェット記録用粘着ラベル。該剥離剤層表面の接触角
(水とエタノールの質量比が1:1である溶液を用い、
滴下量5μlで30秒後に測定)が25〜60度である
インクジェット記録用粘着ラベル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剥離紙が不要であ
り、かつ、記録濃度や印字耐擦過性等の印字適性に優れ
たインクジェット記録用粘着ラベルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】粘着ラベルは、ラベル、シール、ステッ
カー、ワッペン等として商業用、事務用、家庭用など広
範囲な用途に使用されている。この粘着ラベルは、一般
的に表面基材、粘着剤、剥離紙が積層して構成されるも
のである。剥離紙としては、グラシン紙のような高密度
紙、クレーコート紙、ポリエチレンラミネート紙等の剥
離紙用原紙にシリコーン化合物やフッ素化合物等の剥離
剤を塗布したものが使用されている。粘着剤には溶剤型
粘着剤、エマルジョン型粘着剤、ホットメルト型粘着剤
等が用いられている。
【0003】一方、上記表面基材として用いられるイン
クジェット記録用表面基材には上質紙、あるいは、イン
クジェット適性を有する記録層を支持体上に設けたイン
クジェット記録用紙、光沢インクジェット記録用紙、超
光沢インクジェット記録用紙等インクジェット記録用紙
は良く知られている。インクジェット記録方法は、カラ
ー化、記録パターンの小ロットでの融通性が大きい為、
カラー画像等の記録装置として種々の用途で急速に普及
している。これに伴い、ニーズも多様化し、インクジェ
ット記録用表面基材を上紙としたインクジェット記録用
粘着紙の使用が増加している。
【0004】一般にインクジェット記録用粘着ラベル
は、インクジェット記録用紙の裏面に粘着剤層を設け、
次に剥離紙が設けられているが、ラベルプリンターで記
録し、ラベルを被着体に貼り付けた後に大量の剥離紙が
排出されている。この剥離紙は、ラベリング作業の邪魔
になるだけでなく、剥離紙を通常の古紙回収設備で再生
パルプ化処理を行うことができないため、焼却処分や埋
め立て処分されているのが現状である。さらに使用に際
してインクジェット記録用紙と粘着剤、剥離紙が積層さ
れて紙厚が厚くなるため、ラベルプリンター内に内蔵で
きるインクジェット記録用粘着ラベルの巻き長さが限ら
れ、ラベルプリンターを大型化するかまたは頻繁にイン
クジェット記録用粘着ラベルのロールを取り替えなけれ
ばならないという問題もある。
【0005】上記剥離紙の廃棄等の問題から、感熱記録
用粘着ラベルにおいては特公平4−15110号公報の
ように感熱記録層表面に剥離剤層を設けることにより、
剥離紙を除去することが既に提案されている。
【0006】この応用としてインクジェット記録用粘着
ラベルから剥離紙を除去することが考えられる。一般に
剥離紙を製造する際、塗布する剥離剤を剥離紙用原紙表
面に留めるため、グラシン紙のような高密度紙、クレー
コート紙、ポリエチレンラミネート紙等が用いられ、ま
た剥離剤は、粘着剤層が容易に剥がれるように非極性の
メチル基を多く持つポリジメチルシロキサンを基本骨格
とした化合物が用いられている。他方インクジェット記
録用紙はインクをすばやく吸収し定着させるため、イン
クジェット記録用紙表面は嵩高で多孔性である。このた
め、上記剥離剤をそのままインクジェット記録用紙に適
用する場合、少量の剥離剤塗布は剥離剤がインクジェッ
ト記録用紙表面に吸収され、十分な剥離性能発揮できな
い。また多量の剥離剤塗布は表面が非極性となるため、
インクジェットプリンターで飛ばしたインク液滴をはじ
き、吸着させなくする。
【0007】前記問題に関し、剥離紙を必要とせず、イ
ンクジェット記録方式で印字可能なインクジェット記録
用粘着ラベルが強く要望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点をすべて解決した、つまり環境を配慮し剥離紙を不要
とし、同時にインクジェット記録適性を持たせた粘着ラ
ベルを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる現状に望み鋭意研
究を行った結果、本発明者らは、インクジェット記録用
紙の記録適性を損なわず、同時に剥離性能を発揮できる
材料として、長鎖アルキル基を含有するポリビニルアル
コール、長鎖アルキル基を含有するアミノアルキド樹
脂、長鎖アルキル基を含有するポリエチレンイミンが多
大な効果を示し、前記課題を解決することを見出した。
【0010】詳しくは、一般に用いられる剥離紙用シリ
コーンは前述のように本来持つ撥水性のためにインクの
液滴をはじき、インク吸収性、インク定着性がほとんど
ない。非シリコーン系のポリマーはインクジェット適性
を損なわないが、剥離性能はない。粘着剤からの剥離性
能を発揮させるためには、インクジェット記録用紙表面
に非極性基を配列させる必要がある。特に長鎖アルキル
基は剥離性能を発揮することができ、ポリビニルアルコ
ール、アミノアルキド樹脂、ポリエチレンイミンを主鎖
とし、長鎖アルキル基を導入することで非常に優れたイ
ンクジェット記録用粘着ラベルが得られることがわか
り、本発明を完成するに至った。
【0011】さらに、前記剥離剤を塗布したインクジェ
ット記録用紙において、剥離剤層表面の接触角(水とエ
タノールの質量比が1:1である溶液を用い、滴下量5
μlで30秒後に測定)が25〜60度とすることで、
より、優れた性能を発揮できることがわかった。つま
り、接触角が25度未満では、テープ状のインクジェッ
ト記録用粘着ラベルを長期間保存した際、剥離力が重剥
離化し、プリンターでの走行不良を起こす場合がある。
また、接触角が60度を越えると、インク吸収性が低下
し、インクジェット適性を劣化させる。接触角を25〜
60度にするには、インクジェット記録用紙に前記剥離
剤を塗布する際、剥離剤の塗布量、剥離剤塗液の濃度、
剥離剤塗液の粘度、および剥離剤塗布後の乾燥条件等に
よりコントロールできる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、前述の通り、インクジ
ェット記録用紙の表面に、剥離剤層を設け、裏面側に粘
着剤層を設けた剥離紙不要のインクジェット記録用粘着
ラベルである。
【0013】本発明に用いる剥離剤は、長鎖アルキル基
を含有するポリビニルアルコール、長鎖アルキル基を含
有するアミノアルキド樹脂、長鎖アルキル基を含有する
ポリエチレンイミンを主成分とした剥離剤層であれば特
に制約はなく、また長鎖アルキル基は剥離可能とするた
めの側鎖であり、アルキル基の長さは剥離力に関与する
ため、炭素数は10〜30程度が好ましい。
【0014】剥離剤塗液は、溶剤系、無溶剤系、エマル
ジョン系いずれも特に制約はないが、好ましくは無溶剤
系、エマルジョン系である。つまり、溶剤系は剥離剤塗
布時の作業環境が悪化したり、溶剤がインクジェット記
録用紙へ浸透しインクジェット適性を劣化させる恐れが
ある。また、該無溶剤系を除く剥離剤塗液の濃度および
粘度は、剥離剤のインクジェット記録用紙への浸透、塗
工面の均一性、および塗布量コントロールのし易さを考
慮すると、濃度は1〜60%、粘度は10〜10000
mPas(25℃)程度が好ましい。無溶剤系剥離剤塗
液の粘度は前記同様10〜10000mPas(25
℃)程度が好ましい。
【0015】さらに該剥離剤塗液中には、必要に応じて
染料、顔料、湿潤剤、消泡剤、分散剤、帯電防止剤、レ
ベリング剤、潤滑剤、増粘剤、老化防止剤、紫外線吸収
剤等の各種助剤を所望の効果を阻害しない範囲で適宜添
加することができる。
【0016】本発明の剥離剤を塗布する方法は特に限定
されず、たとえば、ハケ塗り、スプレー塗布、スクリー
ン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、活版印刷、マ
イヤーバーコーター、キスロールコーター、リップコー
ター、ダイレクトロールコーター、オフセットロールコ
ーター、グラビアロールコーター、リバースロールコー
ター、ロッドコーター、ブレードコーター、エアーナイ
フコーター等の通常の塗布手段が適宜使用される。剥離
剤の塗布量は、0.1〜5.0g/m2の範囲で適宜調
節される。
【0017】本発明の剥離剤を各種塗布装置により塗布
後、既存の乾燥装置により乾燥させ、インクジェット記
録用紙上に剥離剤層を形成する。
【0018】本発明に用いる、インクジェット記録用紙
は、特に制約されず、支持体の如何あるいは、インクジ
ェット記録層の有無を問わず、一般にインクジェット記
録紙として用いられている用紙が適用できる。例えば、
支持体としては、上質紙(酸性紙、中性紙)、中質紙、
コート紙、アート紙、グラシン紙、樹脂ラミネート紙、
ポリオレフィン系合成紙、合成繊維紙、不織布、合成樹
脂フィルム等の支持体を用いることができ、また、イン
クジェット記録層としては、マット調、光沢、超光沢の
インクジェット記録層等が適用できる。また、粘着剤が
塗布される面に、強度を補強したり粘着剤が基材の中へ
浸透し粘着機能が低下するのを防ぐためのバリアー層を
設けてもよい。
【0019】本発明に用いる粘着剤は特に制約はなく、
溶剤型粘着剤、エマルション型粘着剤、ホットメルト型
粘着剤等の各種粘着剤を用いることができる。溶剤型の
場合、各種塗布装置での塗布量のコントロールという問
題点より、粘度を100〜15,000mPas(25
℃)の範囲内にすることが望ましい。またホットメルト
型の場合、加熱溶融して塗布するが、塗布時の粘度は塗
布量のコントロールのしやすさから100〜15,00
0mPas(25℃)の範囲内にすることが望ましい。
またエマルジョン型の場合、各種塗布装置での塗布量を
コントロールという点より、粘度は100〜15,00
0mPas(25℃)程度が好ましく、固形分濃度は2
0〜80%であることが好ましい。
【0020】本発明の粘着剤の塗布量は、乾燥重量で5
〜50g/m2が好ましい。より好ましくは10〜30
g/m2である。因みに塗布量が5g/m2未満であると
ラベルとして使用する際十分な接着性が得られず、一方
50g/m2を超えると接着性が飽和し経済性に乏しい
等の問題がある。
【0021】本発明の粘着剤をインクジェット記録用紙
裏面に塗布する方法としては、刷毛塗り、スプレー塗
布、スクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、
活版印刷、メイヤーバーコーター、キスロールコータ
ー、リップコーター、ダイレクトロールコーター、オフ
セットロールコーター、グラビアロールコーター、リバ
ースロールコーター、ロッドコーター、ブレードコータ
ー、エアーナイフコーター、スリットダイコーター等の
各種塗布装置によって行われる。乾燥が必要な場合は、
塗布を行う上記の装置に組み合わせた従来の方法で行う
ことができる。また、放射線による硬化が必要な場合に
は、前記剥離剤の硬化に用いる紫外線照射装置、電子線
照射装置と同様の放射線照射装置を適宜使用できる。
【0022】さらに、粘着剤をインクジェット記録用紙
裏面に塗布せず、一旦工程紙に塗布し、乾燥後粘着剤を
インクジェット記録用紙裏面に転写し、その後工程紙を
剥離させる方法で製造することも可能である。この方法
は溶剤型粘着剤あるいは、エマルジョン型粘着剤を用い
る際、インクジェット記録用紙が乾燥工程を通らないた
め、該記録用紙の支持体伸縮がなく、表面性を重視する
場合に有効である。この場合、工程紙は粘着剤をインク
ジェット記録用紙裏面に転写可能とするため剥離剤が塗
布された剥離紙である必要がある。
【0023】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
なお、実施例中の部、および%は特に断らない限り、
「質量部」、「質量%」を示す。
【0024】実施例1 「剥離剤層の形成」表面基材として、上質紙(KWF5
5、王子製紙製)の一方の面に剥離剤として長鎖アルキ
ル基を含有するアミノアルキド樹脂(テスファイン30
5、日立化成ポリマー製)を3.0g/m2となるよう
にグラビアコーターを用い、塗布し熱風乾燥して剥離剤
層を設け、剥離剤層を有するインクジェット記録用紙と
した。
【0025】「粘着ラベルの製造」上記剥離剤層を有す
るインクジェット記録用紙の裏面にアクリルエマルジョ
ン粘着剤(L−145、日本カーバイド工業製)を乾燥
重量で25g/m2となるようにリバースロールコータ
ーで塗布乾燥し、粘着剤層を形成し、本発明のインクジ
ェット記録用粘着ラベルを製造した。
【0026】実施例2 実施例1の「剥離剤層の形成」において、剥離剤として
長鎖アルキル基を含有するポリエチレンイミン(RP−
20W、日本触媒製)を用いた以外は実施例1と同様に
してインクジェット記録用粘着ラベルを製造した。
【0027】実施例3 実施例1の「剥離剤層の形成」において、剥離剤として
長鎖アルキル基を含有するポリビニルアルコール(K−
256、中京油脂製)を用いた以外は実施例1と同様に
してインクジェット記録用粘着ラベルを製造した。
【0028】実施例4 実施例3の「剥離剤層の形成」において、剥離剤の塗布
量を1.5g/m2とした以外は実施例1と同様にして
インクジェット記録用粘着ラベルを製造した。
【0029】実施例5 実施例1の「剥離剤層の形成」において、上質紙の代わ
りに塗工紙系インクジェット記録用紙(NIJ−11
5、王子製紙製)を用い、インクジェット記録面上に剥
離剤層を形成した以外は実施例1と同様にしてインクジ
ェット記録用粘着ラベルを製造した。
【0030】比較例1 実施例1の「剥離剤層の形成」において、以下のように
製造した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記
録用粘着ラベルを製造した。 「剥離剤層の形成」表面基材として、上質紙(KWF5
5、王子製紙製)の一方の面に剥離剤としてシリコーン
樹脂(SD7200を100質量%に対し、白金触媒を
含むSRX−212を1部加えた混合物、東レダウコー
ニングシリコーン製)を1.5g/m 2となるようにグ
ラビアコーターを用い、塗布し熱風乾燥して剥離剤層を
設け、剥離剤層を有するインクジェット記録用紙とし
た。
【0031】比較例2 実施例1の「剥離剤層の形成」において、以下のように
製造した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記
録用粘着ラベルを製造した。 「剥離剤層の形成」表面基材として、上質紙(KWF5
5、王子製紙製)の一方の面に剥離剤として、ポリイソ
ブチレン(VISTANEX MML−100、トーネ
ックス製)6部にトルエン89部を加え、良く攪拌し、
溶解した。ついでシリコーン樹脂(SD7200を10
0質量%に対し、白金触媒を含むSRX−212を1部
加えた混合物、30%濃度、東レダウコーニングシリコ
ーン製)を5部加え、良く攪拌し、剥離剤塗液とした。
次いで1.5g/m2となるようにグラビアコーターを
用い、塗布し熱風乾燥して剥離剤層を設け、剥離剤層を
有するインクジェット記録用紙とした。
【0032】比較例3 実施例1の「剥離剤層の形成」において、剥離剤として
ウレタン系樹脂(R4500、日本カーバイド製)を用
いた以外は比較例1と同様にしてインクジェット記録用
粘着ラベルを製造した。
【0033】このようにして得られた8種類のインクジ
ェット記録用粘着ラベルについて下記の評価を行い、そ
の結果を表1に示す。なお、各評価項目の評価方法は下
記の通りである。
【0034】[接触角] 22℃・65%RH環境下で、接触角計(CA−X、協
和界面科学製)を用い、インクジェット記録用粘着ラベ
ルの記録面に、水とエタノールの質量比が1:1である
溶液を5μl滴下し、30秒後に測定した。
【0035】[剥離力] JIS−Z−0237に準じ、インクジェット記録用粘
着ラベルの粘着剤面を剥離剤面に貼り付け30分後、及
び貼り付け後40℃で7日間処理した後に、各々0.3
m/分の剥離速度にて180°剥離力を引張り試験機に
て測定し、下記の基準で判断した。 ◎:剥離力が20N/m以下であり、ほとんど抵抗なく
剥離できるもの。 ○:剥離力が30N/m以下であり、良好に剥離できる
もの。 △:剥離力が50N/m以下であり、若干抵抗があるが
実用上問題のないもの。 × :剥離力が50N/m以上であり、剥離するのにか
なりの抵抗があるかまたは、粘着ラベルが破壊するも
の。
【0036】[インク吸収性(はじき)]インクジェッ
トプリンター(MJ700V2C、セイコーエプソン
製)でインクジェット記録用粘着ラベルを印字し、印字
後のインク液滴のはじきの状態を下記の基準で判断し
た。 ◎:インク液滴のはじきが全くないもの。 ○:極細線の印字で僅かにはじきがあるが、実用上全く
問題のないもの。 △:部分的に文字にはじきが見られるが、充分判読で
き、実用上問題のないもの。 ×:インク液滴のはじきが著しく、文字の見栄えが悪い
もの。
【0037】[インク乾燥性]インクジェットプリンタ
ー(MJ700V2C、セイコーエプソン製)でインク
ジェット記録用粘着ラベルを印字し、直後に印字部を指
で擦り乾燥性を下記の基準で判断した。 ◎:完全に乾燥している。 △:直後は僅かに未乾燥であるが、数秒後には完全に乾
燥する。 ×:ほとんど乾燥していない。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、長鎖ア
ルキル基を含有するポリビニルアルコール、長鎖アルキ
ル基を含有するアミノアルキド樹脂、長鎖アルキル基を
含有するポリエチレンイミンから選ばれる少なくとも1
種のポリマーを主成分とした剥離剤層を設けた剥離紙が
不要なインクジェット記録用粘着ラベルは、インクジェ
ット適性、プリンターの走行性に関与する剥離性に非常
に優れている。また、該剥離剤層の接触角を25〜60
度にすることで、さらにインクジェット適性に優れた粘
着ラベルとすることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクジェット記録用紙の表面に、剥離剤
    層を設け、裏面側に粘着剤層を設けた剥離紙不要のイン
    クジェット記録用粘着ラベルにおいて、該剥離剤層が長
    鎖アルキル基を含有するポリビニルアルコール、長鎖ア
    ルキル基を含有するアミノアルキド樹脂、長鎖アルキル
    基を含有するポリエチレンイミンから選ばれる少なくと
    も1種のポリマーを主成分とした剥離剤層であることを
    特徴とするインクジェット記録用粘着ラベル。
  2. 【請求項2】該剥離剤層表面の接触角(水とエタノール
    の質量比が1:1である溶液を用い、滴下量5μlで3
    0秒後に測定)が25〜60度であることを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録用粘着ラベル。
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