JPH05318072A - フランジ形管の遠心力鋳造用金枠 - Google Patents

フランジ形管の遠心力鋳造用金枠

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JPH05318072A
JPH05318072A JP12372092A JP12372092A JPH05318072A JP H05318072 A JPH05318072 A JP H05318072A JP 12372092 A JP12372092 A JP 12372092A JP 12372092 A JP12372092 A JP 12372092A JP H05318072 A JPH05318072 A JP H05318072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
metal frame
metallic frame
outer peripheral
metallic
Prior art date
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Pending
Application number
JP12372092A
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English (en)
Inventor
Mutsuo Uchida
睦雄 内田
Yukio Okamoto
幸雄 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フランジ形管の遠心力鋳造用金枠の寿命を直
管鋳造用金枠並みに向上させる。 【構成】 金枠本体2 の端部内周面に形成された管端外
周部成形面3 とフランジ成形面2 との交差段部を、金枠
本体を形成する鋳鋼材に対して熱伝達率の高い金属材又
は熱膨張率の低い金属材で形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダクタイル鋳鉄、鋳鋼
等の鉄鋼材で形成されたフランジ形管を遠心力鋳造する
ために使用される鋳鋼製の金枠に関する。
【0002】
【従来の技術】遠心力鋳造用金枠は一般的に鋳鋼で形成
されており、フランジのない直管を遠心力鋳造する場
合、呼び径100 のもので、通常1200〜1400本(2日間鋳
造本数に相当)を鋳造後、金枠を交換する。交換した金
枠は、内周鋳造成形面の肌荒れやピーニング(湯流れ防
止用凸部)を補修した後、再使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図2に示すA
形やK形鋳鉄管ように、管端外周部22からフランジ23が
延設されたフランジ形管21を遠心力鋳造する場合、金枠
の寿命は直管の場合に比べて半分程度に減少する。その
理由は、金枠の端部内周面に形成された管端外周部成形
面とフランジ成形面との交差段部に集中的にクラックが
発生するためである。このため、ほとんどの場合、1日
毎に金枠を交換しなければならず、クラック発生部を旋
盤加工し、溶接肉盛りし、再び旋盤加工するなど大がか
りな補修を行わねばならず、生産性の低下を余儀なくさ
れている。
【0004】本発明はかかる問題に鑑みなされたもの
で、フランジ形管の遠心力鋳造用金枠の寿命を直管鋳造
用金枠並みに向上することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の遠心力鋳造用金
枠は、金枠本体の端部内周面に形成された管端外周部成
形面とフランジ成形面との交差段部を、金枠本体を形成
する鋳鋼材に対して熱伝導率の高い金属材又は熱膨張率
の低い金属材で形成したものである。
【0006】
【作用】金枠本体の端部内周面に形成された交差段部に
は、遠心力鋳造時に、管端外周部成形面側からの熱と、
フランジ成形面側からの熱と、二方向から熱を受けるの
で高温になり易く、径方向の肉厚も厚いので、特に大き
な熱膨張が拘束されるため、クラックが発生し易い。本
発明では、この部分を金枠本体を形成する鋳鋼材より熱
伝導率の高い金属材で形成したので、この部分に集中す
る熱を速やかに抜熱することができ、高温になりにく
く、そのため膨張量も押えることができ、クラックの発
生を防止することができる。また、交差段部を熱膨張率
の低い金属材で形成することにより、膨張量を押えるこ
とができ、同様にクラックの発生を防止しうる。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係る遠心力鋳造用金枠1 を示
しており、金枠本体2 の大部分が鋳鋼によって形成され
ており、その内周面にフランジ成形面3 、管端外周部成
形面4 および直管部成形面5 が形成されている。6 は水
冷ジャケットであり、その内部には冷却水が供給されて
いる。
【0008】前記フランジ成形面3 と管端外周部成形面
4 との交差段部には、熱膨張抑制のためのリング部材7
が締りばめやボルト締結等により機械的に嵌着されてい
る。該リング部材7 は、具体的には金枠本体を形成する
鋳鋼材よりも熱伝導率の高い金属材(例えば、銅、チタ
ン、ステンレス)や熱膨張率の低い金属材で形成されて
いる。リング部材7 の径方向および軸方向の厚さは、フ
ランジ外周成形面8 と管端外周部成形面4 との間の長さ
H(すなわちフランジ高さ)の1/2 程度あれば十分であ
る。尚、金枠本体2 の開口端部には管端受口部内周面成
形用の中子が付設された端板(図示省略)が嵌着され
る。
【0009】前記金枠1 は図示省略した回転ローラによ
り回転自在に支持され、遠心力鋳造に際しては、金枠本
体内周面(成形面)に塗型が形成される。尚、上記遠心
力鋳造用金枠1 は、水冷式のものを示したが、例えば中
口径ないし大口径管用のものでは水冷式でなくてもよ
い。また、交換した金枠は、リング部材を交換すればよ
く、旋盤加工を伴う大がかりな補修作業は不要である。
【0010】次に、呼び径100 (外径118mm )のA形ダ
クタイル鋳鉄管(長さ4065mm、管厚7.5mm )の製造実施
例を掲げる。 (1) 図1のように、銅製のリング部材7 を金枠本体2
のフランジ成形面3 と管端外周部成形面4 との交差段部
に嵌着した、水冷式の金枠を準備した。 (2) 金枠本体2 の内周成形面にウェットスプレーコー
ティングにより塗型を形成した。GNO.40で金枠を回転さ
せ、その内部にダクタイル鋳鉄溶湯を1300°C で鋳込ん
だ。鋳造後、型ばらしして鋳鉄管を引き抜いた。 (3) 以上の様にして、2日間で1300本鋳造したが、リ
ング部材7 のクラック発生は皆無であった。
【0011】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のフランジ付
管の遠心力鋳造用金枠は、特に高温になり易く、また熱
膨張が拘束され易い交差段部を、金枠本体を形成する鋳
鋼材に対して熱伝導率の高い又は熱膨張率の低い金属材
で形成したので、当該部分の熱膨張量を抑えることがで
き、ひいてはこの部分に具体的にクラックの発生するの
を防止することができ、金枠の寿命を直管鋳造用金枠並
みに延長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る遠心力鋳造用金枠の要部断面図で
ある。
【図2】フランジ形管の端部断面図である。
【符号の説明】
1 遠心力鋳造用金枠 2 金枠本体 3 フランジ成形面 4 管端外周部成形面 21 フランジ形管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管端外周部からフランジが延設されたフ
    ランジ形管を遠心力鋳造するための遠心力鋳造用金枠に
    おいて、 金枠本体(2) の端部内周面に形成された管端外周部成形
    面(4) とフランジ成形面(3) との交差段部を、金枠本体
    を形成する鋳鋼材に対して熱伝導率の高い金属材又は熱
    膨張率の低い金属材で形成したことを特徴とするフラン
    ジ形管の遠心力鋳造用金枠。
JP12372092A 1992-05-15 1992-05-15 フランジ形管の遠心力鋳造用金枠 Pending JPH05318072A (ja)

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