JPH05318067A - 連続鋳造設備における鋳型水平振動制御装置 - Google Patents

連続鋳造設備における鋳型水平振動制御装置

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JPH05318067A
JPH05318067A JP4128502A JP12850292A JPH05318067A JP H05318067 A JPH05318067 A JP H05318067A JP 4128502 A JP4128502 A JP 4128502A JP 12850292 A JP12850292 A JP 12850292A JP H05318067 A JPH05318067 A JP H05318067A
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宏一 戸澤
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    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/16Controlling or regulating processes or operations
    • B22D11/166Controlling or regulating processes or operations for mould oscillation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水平位置検出センサからの水平現在位置検出
信号を利用して、実際拡縮距離を一定の距離に保つ。 【構成】 水平位置検出器13は、油圧シリンダ12の
ピストンロッドに取り付けられ、長辺フレームの水平現
在位置を検出してこの検出した水平現在位置を表す水平
位置検出信号Phを出力する。開閉制御装置16には、
鋳型の上下振動に同期して一対の長辺フレームを相互に
近接・離隔するように水平方向に移動するような波形を
もつ水平目標位置を表す水平目標位置指令Pcと上記水
平位置検出信号Phとが供給される。開閉制御装置16
は、水平目標位置が長辺フレームの閉目標位置を示して
いるときの水平目標位置と水平現在位置との偏差が所定
のオフセット値になるような制御信号を発生する。この
制御信号に基づいて、サーボアンプ17とサーボ弁15
とは、油圧シリンダ12を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造設備の鋳型に
対して上下振動と共に水平振動を与えることのできる鋳
型水平振動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、連続鋳造法は、無底鋳型
内に溶鋼を鋳込むと共に、鋳型内の溶鋼表面にパウダを
被覆し、鋳型内での一次冷却、続くガイドロール群での
二次冷却により凝固させ、引抜ロールで引抜くことによ
り鋳片を製造する方法である。
【0003】このような連続鋳造法では、引抜ロールで
鋳片を引抜く際に、鋳型表面が損傷する虞がある。これ
を避けるため、従来から、鋳型を鋳片引抜き方向に下降
させ、次いで鋳型を元の位置まで上昇させることを繰り
返すように、鋳型に鋳込み方向の振動、すなわち、上下
振動を与えることが一般的に行われている。
【0004】一方、湯面を被覆するためのパウダは、そ
の被覆層により溶鋼の空気酸化を抑止すると共に、介在
物の捕捉等を行い、また、パウダが鋳片と鋳型との間隙
に流入することにより、鋳片と鋳型との間の潤滑・焼付
きの防止、更には鋳片表面の急令等を防止するために用
いられている。
【0005】ところが、従来のように、鋳型を上下振動
させただけでは、鋳片と鋳型との間の間隙にパウダが良
好に溶け込むことができない。パウダの溶け込みが不良
であると、鋳片の品質が悪化し、また鋳型銅板と鋳片と
の間の焼付きによりブレークアウトが発生したり、鋳型
銅板の溶損等により高速鋳込みを阻害するということが
あった。
【0006】かかる不都合を解消するため、本出願人は
既に特開平3−99756号公報に記載の如く、鋳型に
上下振動を与えるだけでなく、この上下振動に同期させ
て、鋳型を構成する一対の長辺フレームにそれらが相互
に近接・離隔する水平方向の移動(水平振動)与える装
置を提案している。このように鋳型に水平振動を与える
と、パウダを鋳片と鋳型との間の間隙に良好に溶け込ま
せることができる。
【0007】以下、図4および図5を参照して、鋳型に
水平振動を与えることができる連続鋳造設備用の鋳型振
動装置について説明する。
【0008】鋳型1は、互いに対向する一対の長辺フレ
ーム4と、これら一対の長辺フレーム4と直交する方向
に延在する一対の短辺フレーム5とを有する。一対の長
辺フレーム4の内側には、互いに対向する一対の長辺銅
板2が収容され、一対の短辺フレーム5の内側には、互
いに対向する一対の短辺銅板3が収容されている。図4
から明らかなように、一対の短辺銅板3は、一対の長辺
銅板2間で相互に接近・離隔する方向に摺動可能に対向
して配置されている。また、一対の長辺フレーム4は、
後述するように、相互に接近・離隔する方向に移動し得
るように配置されている。
【0009】これら一対の長辺フレーム4と一対の短辺
フレーム5との外周にそれらから離れた状態で覆うよう
に、断面矩形の筒型鋳型フレーム6が設けられている。
すなわち、鋳型1は、ダブルフレーム構造となってい
る。
【0010】各長辺フレーム4は、長辺銅板2よりも図
4の左右(鋳片幅)方向に長く形成されている。そし
て、各長辺フレーム4の両端部の上下2箇所、合計4箇
所にリニアボールベアリング7が設けられている。一対
の長辺フレーム4は、8個のリニアボールベアリング7
を貫通する4本のガイドロッド8に摺動可能に取り付け
られている。これら4本のガイドロッド8は鋳型フレー
ム6にその端部でナット9により固定されている。すな
わち、一対の長辺フレーム4は、鋳型フレーム6に対し
て、水平方向に相互に近接・離隔することが可能なよう
に支持されている。
【0011】前記各短辺フレーム5は調整ロッド10を
介して鋳型フレーム6に保持されている。短辺フレーム
5が取り付けられている側とは反対側の調整ロッド10
の端部には、ナット11等の適宜の調整・固定手段が取
り付けられ、この手段により短辺フレーム5の位置を調
整することが可能である。
【0012】また、前記一対の長辺フレーム4と鋳型フ
レーム6との間には、4対の油圧シリンダ12が配設さ
れている。これを詳細に述べると、4対の油圧シリンダ
12は、鋳片厚み方向に対向して、それらの一端、すな
わち、ピストンロッドが一対の長辺フレーム4の4本の
ガイドロッド8の挿通部、すなわち、8個のリニアボー
ルベアリング7の近傍に装着されている。一方、4対の
油圧シリンダ12の他端、すなわち、シリンダ本体は、
鋳型フレーム6に取り付けられている。
【0013】次に、図6を参照して、鋳型1の上下振動
に同期して一対の長辺フレーム4を相互に近接・離隔す
る水平方向に移動するように、油圧シリンダ12を制御
する、従来の鋳型水平振動制御装置について説明する。
【0014】各油圧シリンダ12のピストンロッドの外
周には、このピストンロッドの伸縮位置、すなわち、長
辺フレーム4(長辺銅板2)の水平方向における現在位
置を検出するための水平位置検出器13が設けられてい
る。水平位置検出器13は検出した水平現在位置を表す
水平現在位置検出信号Phを出力する。また、油圧シリ
ンダ12は、後述するように、固定側部材に設置した油
圧ユニット14によりサーボ弁15を介して駆動され
る。
【0015】水平位置検出器13からの水平現在位置検
出信号Phは、フィードバック信号として従来の開閉制
御装置16´に供給される。この開閉制御装置16´に
は、長辺銅板2の水平方向における水平目標位置を表す
水平目標位置指令Pcが図示しないマイクロコンピュー
タから供給される。
【0016】このマイクロコンピュータには、鋳型1全
体の上下方向の現在位置を検出するための上下位置検出
器(図示せず)から、ここで検出した上下現在位置を表
す上下現在位置検出信号が供給される。また、このマイ
クロコンピュータには、これに種々のデータを設定する
ための複数の設定器(図示せず)が接続されている。こ
れら設定器としては、長辺銅板2を開くのを開始する鋳
型1全体の上下方向の位置を設定するための開開始位置
設定器、長辺銅板2を閉じるのを開始する鋳型1全体の
上下方向の位置を設定するための閉開始位置設定器、お
よび長辺銅板2の開/閉の目標位置を設定するための開
閉目標位置設定器等がある。前記マイクロコンピュータ
は、これら設定器で設定されたデータと上下位置検出器
からの上下現在位置検出信号とに基づいて、上記水平目
標位置指令Pcとして、鋳型1の上下振動に同期して一
対の長辺フレーム4(長辺銅板2)を相互に近接・離隔
するように水平方向に移動するような波形をもつデジタ
ル信号を出力する目標指令発生器として動作する。
【0017】開閉制御装置16´は、水平現在位置検出
信号Phで表される長辺銅板2の水平現在位置が水平目
標位置指令Pcで指定された長辺銅板2の水平目標位置
となる(に追随する)ようなアナログ制御信号をサーボ
アンプ17を介してサーボ弁15へ供給する。
【0018】詳細に説明すると、開閉制御装置16´
は、水平現在位置検出信号Phをデジタル入力として受
けるデジタル入力器(DI)21と、水平目標位置指令
Pcからデジタル入力器21を介して入力した水平現在
位置検出信号Phを減算して、長辺銅板2の水平目標位
置と長辺銅板2の水平現在位置との偏差を表す動作信号
を出力する減算器22と、この動作信号にゲイン定数K
を掛けて、デジタル制御信号を出力する増幅器(調節
器)23と、デジタル制御信号を上記アナログ制御信号
に変換するデジタル/アナログ変換器(D/A)24と
を有する。
【0019】ここで、水平目標位置指令Pcで指定され
た長辺銅板2の水平目標位置は、開閉目標位置設定器で
設定された長辺銅板2の開目標位置と閉目標位置との間
で変化する。これら開目標位置および閉目標位置は、固
定の値である。また、通常、長辺銅板2の閉目標位置
は、長辺銅板2と短辺銅板3との接触位置に設定され
る。換言すれば、長辺銅板2の水平目標位置は、長辺銅
板2と短辺銅板3とが接触する接触位置を目標基準位置
として決定される。したがって、長辺銅板2は、油圧シ
リンダ12の駆動によって、開目標位置と閉目標位置と
の間で水平方向に移動しようとする。この長辺銅板2の
水平方向の移動に伴って、長辺銅板2と短辺銅板3との
間の距離が拡縮することになる。ここでは、開目標位置
と閉目標位置との差を目標拡縮距離と呼ぶことにする。
そして、開閉制御装置16´によって実際に最大に拡が
った距離、すなわち、長辺銅板2の開実際位置と短辺銅
板3の実際位置との差を実際拡縮距離と呼ぶことにす
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の開閉制御装置1
6´では、鋳型1内に溶鋼を鋳込む際に、溶鋼の熱によ
る短辺銅板3の熱膨脹および熱収縮を全く考慮に入れて
いない。換言すれば、短辺銅板3の幅が常に一定である
と仮定している。しかしながら、実際には、溶鋼の熱の
影響によって、短辺銅板3が熱膨脹したり熱収縮したり
する。すなわち、溶鋼の温度が高いと短辺銅板3が熱膨
脹してその幅が広くなり、溶鋼の温度が低いと短辺銅板
3が熱収縮してその幅が狭くなる。短辺銅板3の幅が広
くなると、実際拡縮距離が目標拡縮距離より短くなり、
短辺銅板3の幅が狭くなると、実際拡縮距離が目標拡縮
距離より長くなる。以下に、この事情について、図7お
よび図8を参照して、詳細に説明する。
【0021】図7に、短辺銅板3の熱膨脹時における、
従来の開閉制御装置16´を使用した場合の長辺銅板2
の目標位置と現在位置(実際位置)および短辺銅板3の
実際位置との変化を示す。前述したように、従来の開閉
制御装置16´では、水平目標位置指令Pcで指定され
た長辺銅板2の水平目標位置は、固定の開目標位置と閉
目標位置との間で変化する。水平位置検出器13で検出
された水平現在位置検出信号Phで表される長辺銅板2
の水平現在位置は、水平目標位置に追随しようとする。
しかしながら、短辺銅板3の熱膨脹に伴って短辺銅板3
の幅が広くなりその実際位置が長辺銅板2を押し広げる
方向にずれると、長辺銅板2の水平現在位置の閉実際位
置がこの短辺銅板3の実際位置に制限される。従って、
実際拡縮距離が目標拡縮距離より短くなる。このような
状況では、鋳片と鋳型1との間の間隙を所望の値まで確
保できずこの間隙が狭くなるため、この間隙へ流入する
パウダの流入量が減少してしまう。このため、鋳片の品
質が悪化したり、長辺銅板2と鋳片との焼付きによりブ
レークアウトが発生したり、長辺銅板2の溶損が発生す
る。
【0022】図8に、短辺銅板3の熱収縮時における従
来の開閉制御装置16´を使用した場合の長辺銅板2の
目標位置と現在位置(実際位置)および短辺銅板3の実
際位置との変化を示す。この図からわかるように、短辺
銅板3の収縮に伴って短辺銅板3の幅が狭くなりその実
際位置が長辺銅板2から離れる方向にずれると、長辺銅
板2の水平現在位置の開実際位置とこの短辺銅板3の実
際位置との距離、即ち、実際拡縮距離が長くなってい
く。従って、実際拡縮距離が目標拡縮距離より長くな
る。このような、長辺銅板2と短辺銅板3との隙間が空
き過ぎると、湯差しが発生してブレークアウトが発生す
る虞がある。
【0023】従って、実際拡縮距離を出来るだけ目標拡
縮距離に近い一定の距離に保つ必要がある。この目的の
ため、従来では、短辺銅板3の熱膨脹量を測定するため
の熱膨脹量測定センサを取り付け、このセンサで検出さ
れた熱膨脹分だけ、目標基準位置をずらして、実際拡縮
距離を一定の距離に確保することが行われている。しか
しながら、鋳型1の部分は、全体的に熱膨脹があるた
め、熱膨脹量測定センサによって短辺銅板3の熱膨脹量
を正確に測定することは非常に困難である。
【0024】したがって、本発明の目的は、熱膨脹量測
定センサを取り付けることなく、従来から油圧シリンダ
に取り付けられている水平位置検出センサからの水平現
在位置検出信号を利用して、実際拡縮距離を一定の距離
に保つことができる鋳型水平振動制御装置を提供するこ
とにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る連続鋳造設
備における鋳型水平振動制御装置は、互いに対向する一
対の長辺フレームと該一対の長辺フレームに直交する方
向に延在する一対の短辺フレームとを有する鋳型の外周
に鋳型フレームを設け、該鋳型フレームに対して前記一
対の長辺フレームを、油圧シリンダによって水平方向に
相互に近接・離隔することが可能なように、移動自在に
取り付けてなる連続鋳造設備における、前記鋳型の上下
振動に同期して前記一対の長辺フレームを互に近接・離
隔させるべく水平方向に移動するように前記油圧シリン
ダを制御する鋳型水平振動制御装置である。
【0026】本発明によれば、上記鋳型水平振動制御装
置は、前記油圧シリンダのピストンロッドに取り付けら
れ、前記長辺フレームの水平現在位置を検出して該検出
した水平現在位置を表す水平位置検出信号を出力する位
置検出センサと;前記鋳型の上下振動に同期して前記一
対の長辺フレームを相互に近接・離隔するように水平方
向に移動するような波形をもつ水平目標位置を表す水平
目標位置指令と前記水平位置検出信号とを受け、前記水
平目標位置が前記長辺フレームの閉目標位置を示してい
るときの前記水平目標位置と前記水平現在位置との偏差
が所定のオフセット値になるような制御信号を発生する
開閉制御手段と;該制御信号に基づいて前記油圧シリン
ダを駆動する駆動手段と;を有することを特徴とする。
【0027】
【作用】本連続鋳造設備の目的は、短辺銅板と長辺銅板
との隙間をある一定量開けたり閉じたりすることによ
り、鋳片と鋳型との間の間隙へ流入するパウダの流入量
を所定量にすることである。このため、短辺銅板と長辺
銅板との実際拡縮距離を設定した距離通りに確保しなけ
ればならない。本発明では、基準位置補償回路により、
水平目標位置指令で指定された長辺銅板(長辺フレー
ム)の水平目標位置の目標基準位置を変更して、長辺銅
板の閉時に長辺銅板と短辺銅板との間に隙間があくこと
なく、かつ長辺銅板の開時の長辺銅板と短辺銅板との間
の隙間(実際拡縮距離)が設定された距離になるように
している。
【0028】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0029】図1を参照すると、本発明の一実施例によ
る鋳型水平振動制御装置は、開閉制御装置が後述するよ
うに変更されている点を除いて、図6に示した従来の鋳
型水平振動制御装置と同様の構成を有する。したがっ
て、開閉制御装置に参照符号を付し、従来の鋳型水平振
動制御装置と同様の機能を有するものには同一の参照符
号16を付し、説明を簡単にするためにそれらの説明に
ついては省略する。
【0030】本発明に係る開閉制御装置16は、基準位
置補償回路25と減算器26とを有している点を除い
て、図6に示した開閉制御装置16´と同様の構成を有
する。
【0031】基準位置補償回路25には、偏差を表す動
作信号と水平目標位置指令Phとが供給され、所定のオ
フセット値aが与えられている。基準位置補償回路25
は、水平目標位置指令Phで表される水平目標位置が閉
目標位置を示しているときに、偏差とオフセット値aと
を比較し、この比較結果に基づいて偏差がオフセット値
aになるような補償信号を出力する。
【0032】減算器26は、水平目標位置指令Phから
補償信号を減算して、修飾した目標位置指令を出力す
る。この修飾した目標位置指令は減算器23に供給され
る。
【0033】すなわち、基準位置補償回路25と減算器
26との組み合わせは、水平目標位置が閉目標位置を示
しているときの偏差とオフセット値aとが等しくなるよ
うに、水平目標位置指令Phを修飾して、修飾した目標
位置指令を出力する目標位置修飾回路として働く。
【0034】次に、基準位置補償回路25の動作につい
て詳細に説明する。
【0035】まず、初期状態では、基準位置補償回路2
5は補償信号としてオフセット値aに等しい値をもつ信
号を出力する。このため、減算器26から出力される修
飾した目標位置指令は、長辺銅板2の閉位置の閉目標位
置(目標基準位置)として、長辺銅板2と短辺銅板3と
の接触位置よりもオフセット値だけ閉側の位置を示して
いる。
【0036】水平目標位置指令Phで表される水平目標
位置が閉目標位置を示しているときに、基準位置補償回
路25は減算器23から出力される偏差を表す動作信号
を取り込み、この取り込んだ動作信号で表わされる偏差
とオフセット値aとを比較する。
【0037】偏差がオフセット値aより大きいとき、短
辺銅板3の熱膨脹により、長辺銅板2と短辺銅板3との
接触位置が開側にずれている状態を示している。したが
って、基準位置補償回路25は、次の動作時に、偏差か
らオフセット値aを差し引いた値だけ目標基準位置を開
側の位置にずらすような補償信号を出力する。
【0038】偏差とオフセット値aとが等しいとき、長
辺銅板2と短辺銅板3との接触位置は変化していない。
したがって、基準位置補償回路25は、次の動作時に
も、前回の動作と同じ値をもつ補償信号を出力する。
【0039】偏差がオフセット値aより小さいとき、短
辺銅板3の熱収縮により、長辺銅板2と短辺銅板3との
接触位置が閉側にずれている状態を示している。したが
って、基準位置補償回路25は、次の動作時に、オフセ
ット値から偏差を差し引いた値だけ目標基準位置を閉側
の位置にずらすような補償信号を出力する。
【0040】図2に、短辺銅板3の熱膨脹時における、
開閉制御装置16を使用した場合の長辺銅板2の目標位
置及び現在位置(実際位置)と短辺銅板3の実際位置と
の変化を示す。短辺銅板3の膨脹に伴って短辺銅板3の
幅が広くなりその実際位置が長辺銅板2を押し広げる方
向にずれると、長辺銅板2の水平現在位置の閉実際位置
がこの短辺銅板3の実際位置に制限される。このずれを
基準位置補償回路25で検出して、実際拡縮距離が目標
拡縮距離に近づくように、目標基準位置をずらしてい
く。これにより、鋳片と鋳型1との間の間隙を所望の値
に確保する。 図3に、短辺銅板3の熱収縮時におけ
る、開閉制御装置16を使用した場合の長辺銅板2の目
標位置及び現在位置(実際位置)と短辺銅板3の実際位
置との変化を示す。短辺銅板3の熱収縮に伴って短辺銅
板3の幅が狭くなりその実際位置が長辺銅板2から離れ
る方向にずれると、長辺銅板2の水平現在位置の開実際
位置とこの短辺銅板3の実際位置との距離、即ち、実際
拡縮距離が長くなっていく。このずれを基準位置補償回
路25で検出して、実際拡縮距離が目標拡縮距離から大
きく離れないように、目標基準位置をずらしていく。こ
れにより、鋳片と鋳型1との間の間隙を所望の値に確保
する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、開閉制
御装置は、水平目標位置が長辺フレームの閉目標位置を
示しているときの水平目標位置と水平現在位置との偏差
が所定のオフセット値になるような制御信号を発生して
いるので、実際拡縮距離を所望の距離に保つことができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による鋳型水平振動制御装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】短辺銅板の熱膨脹時における、本発明に係る開
閉制御装置を使用した場合の長辺銅板の目標位置及び現
在位置(実際位置)と短辺銅板の実際位置との変化を示
す波形図である。
【図3】短辺銅板の熱収縮時における、本発明に係る開
閉制御装置を使用した場合の長辺銅板の目標位置及び現
在位置(実際位置)と短辺銅板の実際位置との変化を示
す波形図である。
【図4】本発明による鋳型水平振動制御装置が適用され
る鋳型振動装置を示す平面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】従来の鋳型水平振動制御装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】短辺銅板の熱膨脹時における、従来の開閉制御
装置を使用した場合の長辺銅板の目標位置及び現在位置
(実際位置)と短辺銅板の実際位置との変化を示す波形
図である。
【図8】短辺銅板の熱収縮時における、従来の開閉制御
装置を使用した場合の長辺銅板の目標位置及び現在位置
(実際位置)と短辺銅板の実際位置との変化を示す波形
図である。
【符号の説明】
12 油圧シリンダ 13 水平位置検出器 14 油圧ユニット 15 サーボ弁 16 開閉制御装置 21 デジタル入力器(DI) 22 減算器 23 増幅器(K) 24 デジタル/アナログ変換器(D/A) 25 基準位置補償回路 26 減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 保人 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内 (72)発明者 戸澤 宏一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 反町 健一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する一対の長辺フレームと該
    一対の長辺フレームに直交する方向に延在する一対の短
    辺フレームとを有する鋳型の外周に鋳型フレームを設
    け、該鋳型フレームに対して前記一対の長辺フレーム
    を、油圧シリンダによって水平方向に相互に近接・離隔
    することが可能なように、移動自在に取り付けてなる連
    続鋳造設備における、前記鋳型の上下振動に同期して前
    記一対の長辺フレームを互に近接・離隔させるべく水平
    方向に移動するように前記油圧シリンダを制御する鋳型
    水平振動制御装置に於いて、 前記油圧シリンダのピストンロッドに取り付けられ、前
    記長辺フレームの水平現在位置を検出して該検出した水
    平現在位置を表す水平位置検出信号を出力する位置検出
    センサと、 前記鋳型の上下振動に同期して前記一対の長辺フレーム
    を相互に近接・離隔するように水平方向に移動するよう
    な波形をもつ水平目標位置を表す水平目標位置指令と、
    前記水平位置検出信号とを受け、前記水平目標位置が前
    記長辺フレームの閉目標位置を示しているときの前記水
    平目標位置と前記水平現在位置との偏差が所定のオフセ
    ット値になるような制御信号を発生する開閉制御手段
    と、 該制御信号に基づいて前記油圧シリンダを駆動する駆動
    手段と、を有することを特徴とする連続鋳造設備におけ
    る鋳型水平振動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉制御手段は、 前記偏差を表す動作信号と前記水平目標位置指令とを受
    け、前記水平目標位置指令で表される前記水平目標位置
    が前記閉目標位置を示しているときの前記偏差と前記オ
    フセット値とが等しくなるように、前記水平目標位置指
    令を修飾して、修飾した目標位置指令を出力する目標位
    置修飾手段と、 前記修飾した目標位置指令から前記水平位置検出信号を
    減算して、前記偏差を表す動作信号を出力する減算手段
    と、 前記動作信号に所定のゲイン定数を掛けて前記制御信号
    を出力する調節手段と、を有することを特徴とする請求
    項1記載の連続鋳造設備における鋳型水平振動制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記目標位置修飾手段は、 前記オフセット値が与えられ、前記水平目標位置が前記
    閉目標位置を示しているときに、前記偏差と前記オフセ
    ット値とを比較し、該比較結果に基づいて前記偏差が前
    記オフセット値に等しくなるような補償信号を出力する
    基準位置補償手段と、 前記水平目標位置指令から前記補償信号を減算して、前
    記修飾した目標位置指令を出力する減算手段と、を有す
    ることを特徴とする請求項2記載の連続鋳造設備におけ
    る鋳型水平振動制御装置。
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