JPH05317398A - 香料含浸アルミナまたはアルミナ・シリカ球の製造方法 - Google Patents

香料含浸アルミナまたはアルミナ・シリカ球の製造方法

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JPH05317398A
JPH05317398A JP4162059A JP16205992A JPH05317398A JP H05317398 A JPH05317398 A JP H05317398A JP 4162059 A JP4162059 A JP 4162059A JP 16205992 A JP16205992 A JP 16205992A JP H05317398 A JPH05317398 A JP H05317398A
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JP
Japan
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alumina
impregnated
perfume
activated alumina
liquid
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JP4162059A
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English (en)
Inventor
Kiyomitsu Okubo
清光 大久保
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USHIDA KORYO KK
Original Assignee
USHIDA KORYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 含浸吸着させた香料の芳香が長時間持続して
維持できる香料含浸アルミナまたはアルミナ・シリカ球
を得ることを目的とする。 【構成】 含浸さすべき液状調合香料の半量を活性アル
ミナまたはアルミナ・シリカ球に一次含浸させたのち、
この香料含浸活性アルミナ球を残量の液状調合香料およ
び着色剤を含有したセルロース系樹脂溶液中にて二次の
浸漬処理を行って活性アルミナ球に多量の香料を含浸吸
着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は香料を含浸させたアル
ミナまたはアルミナ・シリカ球の製造方法に係り、詳し
くは、液状調合香料を活性アルミナまたは活性アルミナ
・シリカ球にその必要量を十分に含浸させる方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粉末または粒状物に香料を含浸吸
着させて発香物とする試みは多くなされているが、用い
る吸着粒状物の粒径が大きくなる程、および含浸させる
香料の含有量が高くなるほど個々の香料含浸粒間の香料
含量にむらを生じ、均一な発香物を得ることが困難であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するものとして、活性アルミナまたは活性アルミナ・シ
リカ球に液状香料を含浸させたのち、水または親水性の
有機溶剤を香料含浸球に吹きかけることによって香料の
球への均一な含浸をはかった香料含浸アルミナまたはア
ルミナ・シリカ球の製造方法(特公昭60−10730
号公報)が提案されているが、この方法によっても未だ
香料含浸のむらの解消は満足されず、従って均一な発香
物となり難く、発香の持続性が短かいという問題があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記した従来
の発香組成物の問題点を解消して、吸着粒状物への香料
の均一な吸着と、吸着した香料の長時間に亘る発香を可
能ならしめるべく検討の結果、得られたものである。
【0005】即ち、この発明は活性アルミナまたは活性
アルミナ・シリカ球に所要の約半量の液状調合香料を一
次含浸させたのち、該香料含浸活性アルミナまたは活性
アルミナ・シリカ球を残量の液状調合香料および着色剤
を含有するセルロース系樹脂液中にて二次の浸漬処理を
すること、あるいはさらに香料含浸球に研摩処理を施す
ことを特徴とする香料含浸アルミナまたはアルミナ・シ
リカ球の製造方法を提供するものである。
【0006】
【作用】この発明は上記のように活性アルミナまたは活
性アルミナ・シリカ球に、まず所要配合の調合香料の半
量を一次含浸吸着させたうえ、次いで残量の調合香料を
添加したセルロース系樹脂のアルコール溶液を攪拌しつ
つ二次の浸漬処理をするという2段階処理によって活性
アルミナ球に調合香料を含浸吸着させるものであり、こ
れによって活性アルミナ球への香料の十分な付着を行う
ことができ、バランスのとれた芳香およびその長時間の
持続性を可能にするものである。
【0007】この発明で用いる活性アルミナまたは活性
アルミナ・シリカ球としては、特に限定はないが、粒径
1mm以上のものであって、アルミナ対シリカの組成比
が100対0乃至10対90の範囲にあるものが10〜
30重畳%の多量の香料を含浸、吸着できて好ましい。
【0008】活性アルミナまたは活性アルミナ・シリカ
球に含浸させる香料の種類は特に制限はなく、動物性香
料、植物性香料、天然あるいは合成香料の何れであって
もよい。ただこれらの香料が単独で用いられることはな
く、使用目的、使用(設置)個所に応じてそれに相応し
い芳香が得られるように、250℃以下の低沸点成分を
有するトップノートあるいはライトノートと呼ばれる低
沸点成分香料、270℃以上の高沸点成分を有するベー
スノートあるいはラストノートと呼ばれる高沸点成分香
料、およびそれらの間の沸点を有するミドルノートと呼
ばれる中沸点成分香料を適当に数種調合して用いられ
る。夫々の主たる香料としては、低沸点成分香料として
ベルガモット、ジャスミン、アルダロマ、ラベンダー、
ローズ、ガーデニア、グリーンノート、中沸点成分香料
としてミューゲ、サンダルウッド、バイオレット、シク
ラメン、カーネーション、シプレー、高沸点成分香料と
してアンバーグリース、ムスク、パチョリ、ぺチパーな
どが挙げられる。
【0009】この発明では、上記のような香料を所要量
配合して調合香料を得、その約半量を用いてまず活性ア
ルミナ球に一次含浸させ、残りの調合香料は酢酸セルロ
ース、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂のエチル
アルコール溶液に加え、エチルグリコールやエチレング
リコールモノメチルエーテルのようなグリコールエーテ
ル系の溶剤で希釈して調合香料液を作成し、この調合香
料液の攪拌下に上記の調合香料を一次含浸させた活性ア
ルミナ球を室温で20〜30分間浸漬して該球内および
球表面に調合香料液を含浸吸着させ、次いで乾燥させる
ことによって所望の芳香を有する香料含浸アルミナ球が
得られるのである。
【0010】この発明において、上記したように活性ア
ルミナ球に調合香料を2段階含浸させるのは、まず一次
で所望の調合香料を球内に十分浸透させ、二次では調合
香料を混合したセルロース系樹脂液中に球を浸漬するこ
とによって、一次含浸で球内に浸透した香料の一部が樹
脂液中の溶剤によって表面に引き上げられ、樹脂液に混
って球内およびその表面に付着する結果、香料の含浸付
着量が多く、また樹脂皮膜が保留剤の役目を果して香料
の即時的発散を抑制しながら、通気性があるので含浸付
着した香料の低沸点成分から徐々に放散して長時間の芳
香を保持できるのである。もし、この香料を混合した樹
脂液のみで活性アルミナ球の浸漬処理をするならば、球
の微細孔が樹脂液の凝集によって閉塞されてしまって孔
内への香料の含浸が不十分となり、芳香の持続性が保て
ない。
【0011】また、この発明では、上記のように2段階
処理して得た香料含浸球の表面をさらに研摩することに
より、球の表面に光沢を与え、商品価値をより一層高め
ることができる。
【0012】この発明の方法において、活性アルミナま
たは活性アルミナ・シリカ球に調合香料を含浸させるに
は、香料および活性アルミナ球の種類や球径に応じて最
適の方法を採用すればよく、通常は球へ液状調合香料を
吹きかけて乾燥するとか、液状調合香料を混入する樹脂
液中に球を浸漬したのち乾燥する方法を用いればよい。
【0013】また、必要によっては適当な界面活性剤な
どの加着促進剤を加えてもよく、香料を球に含浸させ得
るような手段の何れを用いてもこの発明の技術的思想を
逸脱するものではない。
【0014】さらに、得られた香料含浸アルミナ球の色
彩を鮮やかにし、かつ含浸した香料から放散する芳香の
イメージに合致した着色球とする目的で、顔料や染料な
どの着色剤を香料とともに吸着させたり、揮発保留剤、
酸化防止剤などの添加剤を球に吸着させることも何ら差
支えない。なお、顔料や染料などの着色剤を用いる場合
は、この発明では、一次処理として活性アルミナ球に含
浸させる調合香料にではなく、次工程の二次の浸漬処理
に用いる残量の調合香料を混合したセルロース系樹脂液
中に加えることが好ましい。これは、一次処理の調合香
料を着色剤入りとすると、一次処理時に球の表面を着色
剤が覆ってしまって、球内への香料の含浸が不十分であ
り、また次工程における香料入り樹脂液浸漬処理の際に
樹脂皮膜の球表面への密着が悪く好ましくないためであ
る。
【0015】この発明において、活性アルミナまたは活
性アルミナ・シリカ球に液状調合香料を含浸させるに際
し、事前に活性アルミナまたは活性アルミナ・シリカ球
の吸着能などの物理特性を改善または変性する目的で適
当な前処理、例えば仮焼、アルカリ処理などを行うこと
は何ら差支えない。
【0016】
【実施例】以下、この発明を実施例により詳細に説明す
る。 実施例1 表1に示す数種の香料を配合してユーロピアンタイプの
寝室用としてふさわしい液状調合香料を調製した。
【表1】
【0017】表1で調製した液状調合香料の半量、即ち
500gを低速かきまぜ機を取り付けたステンレス容器
に仕込み、この中に粒径が3〜4mmでアルミナ対シリ
カの組成比が90:10の活性アルミナ・シリカ球1.
8kgを投入して5分間攪拌を行ない、球に調合香料を
含浸させた。一方、別に低速かくはん機を有するステン
レス容器に酢酸セルロース樹脂のエチルアルコール60
%溶液125gを入れ、これに溶剤としてエチレングリ
コールモノエチルエーテル375gを投入して樹脂濃度
を10%に希釈したのち、上記の調合香料液の残部50
0gを加え、さらにパール顔料(ドイツ、メルク社製、
商品名 Coloron Red gold)を樹脂濃度の10%量加え
て二次処理用の処理液を調製した。そしてこの処理液
に、上記の調合香料液を一次含浸した活性アルミナ球を
浸漬し、常温で30分攪拌して該球内に含浸している香
料の一部を処理液中の溶剤にて表面に引上げるとともに
処理液を球の表面に吸着させた。その後球を取り出し、
常温乾燥させたところ、香料含浸量のむらがなく、ま
た、この吸着調合香料の芳香臭にふさわしい色調に着色
された美麗な香料含浸吸着アルミナ・シリカ球が得られ
た。
【0018】実施例2 表2に示す数種の香料を配合して寝室用、リビング用、
化粧室用としてふさわしい液状調合香料を調製した。
【表2】
【0019】表2で調製した液状調合香料を用いて夫々
に予め200〜300℃で10分間仮焼前処理した粒径
2mmの活性アルミナ球に実施例1と同様の方法で一
次、二次の処理を行ったところ、夫々の使用場所にふさ
わしい芳香と色彩を有する香料含浸吸着アルミナ球が得
られた。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
活性アルミナまたはアルミナ・シリカ球に液状調合香料
を含浸吸着させて香料含浸アルミナ球を製造するに際し
て、調合香料を単にアルミナ球に吹きつけまたは浸漬さ
せる従来の方法とは異なって、一次処理で所要の液状調
合香料を含浸させた後、同種の調合香料を混合したセル
ロース系樹脂溶液にて二次の浸漬処理を行なうものであ
り、これによって従来法より多量の香料を含浸吸着させ
ることができて、長時間の芳香持続性を維持できるとい
う極めて商品価値の高い香料含浸アルミナ球を得ること
ができるのである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性アルミナまたは活性アルミナ・シリ
    カ球に液状香料を含浸させて香料含浸アルミナまたはア
    ルミナ・シリカ球を製造するに際し、含浸さすべき液状
    調合香料の約半量を活性アルミナまたは活性アルミナ・
    シリカ球に一次含浸させたのち、該香料含浸活性アルミ
    ナまたは活性アルミナ・シリカ球を残量の液状調合香料
    および着色剤を含有するセルロース系樹脂溶液中にて二
    次の浸漬処理を行うことを特徴とする香料含浸アルミナ
    またはアルミナ・シリカ球の製造方法。
  2. 【請求項2】 活性アルミナまたは活性アルミナ・シリ
    カ球に液状香料を含浸させて香料含浸アルミナまたはア
    ルミナ・シリカ球を製造するに際し、含浸さすべき液状
    調合香料の約半量を活性アルミナまたは活性アルミナ・
    シリカ球に一次含浸させたのち、該香料含浸活性アルミ
    ナまたは活性アルミナ・シリカ球を残量の液状調合香料
    および着色剤を含有するセルロース系樹脂溶液中にて二
    次の浸漬処理を行い、さらに研摩処理を施すことを特徴
    とする香料含浸アルミナまたはアルミナ・シリカ球の製
    造方法。
JP4162059A 1992-05-27 1992-05-27 香料含浸アルミナまたはアルミナ・シリカ球の製造方法 Withdrawn JPH05317398A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050283100A1 (en) * 2003-09-15 2005-12-22 Stephanie Whittier Aromatherapy massage spheres
EP1285669B1 (fr) * 2001-08-21 2006-10-25 SOCIETE COOL S.a.r.l. Procédé de dépollution ou d'odorification d'air

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1285669B1 (fr) * 2001-08-21 2006-10-25 SOCIETE COOL S.a.r.l. Procédé de dépollution ou d'odorification d'air
US20050283100A1 (en) * 2003-09-15 2005-12-22 Stephanie Whittier Aromatherapy massage spheres
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Effective date: 19990803