JPH05317226A

JPH05317226A - 回転ブラシ

Info

Publication number: JPH05317226A
Application number: JP31790791A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Saito; 博斉藤
Original assignee: HOKY KK
Current assignee: HOKY KK
Priority date: 1991-12-02
Filing date: 1991-12-02
Publication date: 1993-12-03

Abstract

(57)【要約】【目的】塵、ほこり等の微塵類の集塵性に優れ、掃除の
際の抵抗が小さく楽に掃除ができるようにする。【構成】回転軸１６の周曲に放射状に設けた複数枚のブ
レード３０で形成された回転ブラシ１４であって、ブレ
ード３０の先端部位に静電植毛加工により微小径で毛足
の長い微小突起毛３１を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、掃除機における回転ブ
ラシに関し、特に、塵、ほこり等の微塵類の集塵性能を
向上させた掃除機における回転ブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、掃除機における回転ブラシにあっ
ては、多数のブラシ毛を軸心を中心として放射状になる
ように配設してなる全体として円筒形の回転ブラシが一
般的であり、この回転ブラシを回転させることにより、
床面上のゴミをはじきあげ、直接ダストルームに収納し
たり、吸気との併用により所定のゴミ収納箱まで搬送し
たりするのが掃除機の一般的な形態である。かかる回転
ブラシにあっては、ブラシ毛先端部が糸ゴミ、綿ゴミ等
の綿状物を挟持しやすいため、この綿状物をダストルー
ム内に収納できず、回転ブラシに巻きついたり絡みつい
てしまい、そのためブラシ毛を倒してしまって掃除機の
収塵性能を劣化せしめる欠点があった。この欠点を排除
するため、回転ブラシの外周部に櫛歯状の部品を当接さ
せて、この櫛歯状の部品により糸ゴミ、綿ゴミ等を回転
ブラシからすき取って、糸ゴミ、綿ゴミ等の巻きつき絡
みつき防止をほどこしていたが、効果は満足できるもの
ではなく、この形態の掃除機にあっては長年の課題とさ
れていた。

【０００３】このため、前記のような従来のもののもつ
欠点を排除して清掃時に床面上の糸ゴミ、綿ゴミ等の綿
状物が絡みつくのを防止して、円滑なる清掃を行うこと
のできるようにしたものが同一出願人によって提案され
ている。

【０００４】例えば、その一例として特公昭６３−３５
２４６号公報を挙げることができる。

【０００５】これに示されたものは、ブレードの表面に
複数の小さい突起を設けた回転ブラシであり、平坦な床
面はもとより凹凸のある床面上の糸ゴミ、綿ゴミ等の綿
状物が、ブレードに絡みつくことなく収塵されるように
工夫されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述のような回転ブラ
シはブレードに対してシボ加工などを施して無数の突起
を形成したものであるから、製作上の工程が増加すると
共に、塵、ほこり等の微塵類の集塵能力から見ると細く
て比較的長い突起の方が好ましいのであるが、その成形
が困難でありまた、床面移動の際の抵抗が大きく、清掃
作業の疲労が大きいなどの問題があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】そこで本発明は上述のよ
うな問題を解決するために、ケース内に回転可能に配設
された回転ブラシの回転により、床面上のゴミ等を跳ね
あげてダストルーム内に収納する方式の掃除機または前
記回転ブラシにより跳ねあげたゴミ等を駆動源により発
生される空気流により所定のゴミ収納位置まで搬送して
収納する方式の掃除機に用いられる回転ブラシにおい
て、回転ブラシは、ケース内に回転可能に架設される回
転軸と、回転軸の外周上に略軸方向に延長して配設され
た弾性を有したブレードとを備え、ブレートには先端部
位に静電植毛加工による多数の微小突起毛を形成するよ
うに構成した。さらに、この回転ブラシを用いて手動
型、バキュウム型あるいは吸い込み型の掃除機を構成し
た。

【０００８】

【作用】本発明の回転ブラシは、ブレードの先端部位に
静電植毛により細く、比較的長い微小突起毛を形成した
から、塵、ほこり等の微塵類の集塵能力の高いブレード
とすることができ、清掃抵抗が小さく楽に回転できるの
で、清掃作業における疲労を極めて軽減できる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を、添付した図面に
沿って詳細に説明する。

【００１０】図１乃至図３は、本発明の回転ブラシを手
動型の掃除機に装備した状態を示すものである。まず、
符号１０は、下面が開口した長方体状をなすとともに、
上面が中央部を残してそれぞれ下方に傾斜し、中央部上
面にハンドルとの連結部（図示せず）が設けられている
本体ケースを示し、この本体ケース１０の内部中央位置
に、両端部に従動輪１２が設けられ、中央部に回転ブラ
シ１４が設けられている回転軸１６を、前記回転ブラシ
１４の下部が前記本体ケース１０から突出した状態で両
側板１０ａ、１０ｂ間に回転可能に架設し、また回転軸
１６の前後側に、回転軸１６と平行な軸１８、２０をそ
れぞれ両側板１０ａ、１０ｂ間に架設するとともに、こ
れらの軸１８、２０に、前記従動輪１２とそれぞれ圧接
し、かつ下部が前記本体ケース１０の開口部から下方に
突出する駆動ローラ２２、２４をそれぞれ設けてある。
また、前記回転ブラシ１４前端側の本体ケース１０の下
面開口部および後端側の本体ケース１０の下面開口部に
は、ほぼ水平に延びるとともに、両側に本体ケース１０
の側板１０ａ、１０ｂとの間に前記駆動ローラ２２、２
４が位置し得る間隔をあけている板２９が設けられ、こ
の板２９の回転ブラシ１４に隣接する部分が上方に立ち
上っていて、この板２９でダストルームが形成されてい
る。

【００１１】回転ブラシ１４は、図３に示すように、回
転軸１６の外周面に、複数のブレード３０を固着してお
り、そのブレード３０は、放射状に広がるとともに、し
かも軸心方向に螺旋状になるように配設されている。そ
して各ブレード３０はゴム板、合成樹脂板、金属製ばね
板等の弾性を有した弾性板で形成されており、床面と当
接した際には充分に撓むようになっており、またブレー
ド３０の枚数は任意でよい。

【００１２】さらに、ブレード３０の先端部で床面など
に接触する部分には、静電植毛加工により微小径で比較
的毛足の長い微小突起毛３１が面状に形成されており、
ブレード３０の弾性変形によりブレード３０が床面に対
して面接触すると共に、微小突起毛３１が床面の微細塵
を包み込んで跳ね上げる作用をする。

【００１３】この微小突起毛３１の形状は、太さ０．０
１ｍｍ乃至０．０５ｍｍであるとともに長さが４ｍｍ乃
至５ｍｍであり、１ｃｍ２当り５０００本乃至８０００
本の割合で、ブレード上に、静電植毛加工によって一定
の幅に連続植毛されている。

【００１４】以上のような構成において、本体ケース１
０を床面上に位置すると、その下面開口部から突出して
いる駆動ローラ２２、２４の下面が床面と当接する。こ
の場合、回転ブラシ１４のうちの床面と当接しているブ
レード３０は撓むので、前記駆動ローラ２２、２４の床
面に対する当接は妨げられることはない。

【００１５】そして、図示しないハンドルを用いて本体
ケース１０を前後方向に床面上を手動により摺動すれ
ば、駆動ローラ２２、２４が床面上を転動するととも
に、この駆動ローラ２２、２４と圧接している従動輪１
２を介して回転ブラシ１４も回転する。この回転ブラシ
１４の回転によって各ブレード３０が回転し、この回転
によりゴミをダストルーム内に運搬させるとともに、ブ
レード３０のうちの床面と当接して撓んでいたブレード
３０は、床面との当接から外れるので、外れた時に撓み
時に内部に蓄積していた弾力で床面上のゴミ等を跳ね上
げて、それらをダストルーム内に収納するものである。
この際複数のブレード３０が、螺旋状に取付けられてい
る場合には、連続的にブレード３０が床面上のゴミ等を
跳ねあげることができる。

【００１６】さらに、床面４０に凹凸４２がある場合に
は図４に示すように、微小突起毛３１が凹凸４２の凹部
に入り、凹部に位置する微小塵を掃き出すことになる。
掃き出された微小塵はブレード３０が床面４０から離れ
るときの弾性により、遠心力によってダストルームに導
かれる。

【００１７】また、図３に示すようにブレード３０には
窓部３２が切欠かれているため、回転によるブレード３
０の振動の伝播を制動できるため、ブレードの３０の振
動により生ずる騒音の発生を防止することができる。

【００１８】図５には回転ブラシの他の実施例が示され
ており、この回転ブラシ５０にあっては、回転軸１６の
外周面に、回転軸１６の軸線方向と平行な向きの複数の
ブレード３０がその一側部が固着されて放射状に広がる
ように設けられており、その先端の床面と接触する先端
部位に、静電植毛加工により微小突起毛３１が形成され
ている。

【００１９】図６に示す回転ブラシ６０にあっては、前
記回転ブラシの各ブレード３０の先端部を所定の間隔で
切欠１４ａを形成していって、鋸歯状に形成しており、
このように鋸歯状に形成したものにあっては各ブレード
３０の先端部にさらに弾性を持たせることができるもの
であり、また、図７に示す回転ブラシ７０にあっては各
ブレード３０に窓部１４ｂを設けている。

【００２０】なお、以上の実施例では手動により回転清
掃体を床面４０上に沿って前後動させる形式のものを挙
げたが、バキュウムによる吸引力を利用した掃除機、さ
らには、ブロウなどの吸引気流を利用して集塵するよう
にした掃除機などにも適用することができる。

【００２１】また、各ブレードの先端部にわずかながら
ねじれを与えて成形したものを示したが、ブレードの先
端部は直線状のものであってもよい。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の回転ブラ
シによれば、ブレードの先端部位の表面に複数の微小径
で毛足の長い微小突起毛を静電植毛加工により形成した
もので、平坦な床面はもとより、凹凸のある床面上にお
いての清掃時においても、塵、ほこり等微小突起では捕
掟できない微塵類の集塵性を向上させて円滑な清掃を行
うことができ、微小突起毛は床面との接触により自由に
変形できるので、シボ加工による突起に比較して床面と
の抵抗が小さく、比較的楽に清掃作業を行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による手動型の掃除機の縦断
正面図である。

【図２】図１の底面図である。

【図３】回転清掃体の斜面図である。

【図４】図３に示す回転清掃体の清掃時の説明図であ
る。

【図５】本発明の他の実施例による回転清掃体の斜面図
である。

【図６】さらに他の実施例による回転清掃体の斜面図で
ある。

【図７】さらにまた、他の実施例による回転清掃体の斜
面図である。

【符号の説明】

１０本体ケース１２従動輪１４回転ブラシ１６回転軸１８軸２０軸２２駆動ローラ２４駆動ローラ２６板３０ブレード３１微小突起毛４０床面４２凹凸

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【手続補正書】

【提出日】平成３年１２月３日

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図２】

【図７】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ケース内に回転可能に配設された回転ブ
ラシの回転により、床面上のゴミ等を跳ねあげてダスト
ルーム内に収納する方式の掃除機または前記回転清掃体
により跳ねあげたゴミ等を駆動源により発生される空気
流により所定のゴミ収納位置まで搬送して収納する方式
の掃除機に用いられる回転ブラシにおいて、前記回転ブラシは、前記ケース内に回転可能に架設され
る回転軸と、前記回転軸の外周上に略軸方向に延長して配設された弾
性を有したブレードとを有し、前記ブレートには先端部
位に静電植毛加工による多数の微小突起毛を形成して構
成したことを特徴とする回転ブラシ。
【請求項２】手動作業により回転させられる請求項１
記載の回転ブラシを備える掃除機。
【請求項３】清掃気流をバキュウムあるいは吸い込み
により発生させるようにした、請求項１記載の回転ブラ
シを備える掃除機。