JPH05316815A - 作物苗の株分け装置 - Google Patents

作物苗の株分け装置

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JPH05316815A
JPH05316815A JP12783392A JP12783392A JPH05316815A JP H05316815 A JPH05316815 A JP H05316815A JP 12783392 A JP12783392 A JP 12783392A JP 12783392 A JP12783392 A JP 12783392A JP H05316815 A JPH05316815 A JP H05316815A
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Takeo Kuboshita
竹男 久保下
Toshimasa Moriya
利正 守屋
Masaki Orimoto
正樹 折本
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 株苗に損傷を与えるおそれが少なく、株分け
後の苗に泥土が付着するのを防止できる株分け装置を提
供する。 【構成】 載置案内板9上に、一対の無端回動帯10
a,10bを広幅の搬送始端部から回動方向下手側ほど
間隔が順次幅狭になる状態で対向配備し、搬送始端部か
ら作物苗の母株を送り込み、各無端回動帯10a,10
bによって苗の根部を偏平状に押しつぶし変形させ、そ
の搬送終端部において、変形された苗根部を下方側から
一株づつ強制分離させる分離装置14を備えるととも
に、この分離装置14の配設箇所下方側において、前記
載置案内板9に泥土排出部35を形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば藺草苗等の圃場
で成育された作物苗の母株を植付け用小株に株分けする
ための作物苗の株分け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記作物苗の株分け装置において、従来
では、例えば特開昭55−85304号公報に開示され
るように、斜め姿勢の台板上に、広幅の投入部を備え、
順次幅狭となるよう構成された母株収納案内部の幅狭の
案内終端部に、左右一対の回転ギアを配設し、これらの
ギアに形成された尖った歯により投入された母株を帯状
にそぎ剥ぎするとともに、株苗の横側方から一株毎に強
制分離させる幅広のカッターを進退自在に駆動させる構
成のものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】種苗から成育された藺
草苗の母株は、種苗の周囲に順次新たに新芽が成育し
て、根部が絡み合った状態で多数の茎が存在する大きな
塊状になっているから、これを圃場に植付けるための小
株に分離させる必要がある。従来では、この株分け作業
が手作業によって行われていたが、作業が煩わしいもの
であるので自動化が望まれていた。そこで、上記したよ
うな株分け装置が考案されている。ところが、上記従来
構造においては、投入される株苗に対して先鋭な歯によ
る食い込みによる帯状変形が行われるから、苗が損傷を
受けるおそれがあり、特に、新芽が形成された部分を損
傷すると、植付け後の成育不良を招くおそれが高く改善
の余地があった。更に、上記したような株分け機構を支
持する台板は搬送領域の全域に亘り底面が板状になるよ
う構成されるので、株分け作業に伴って作物苗に付着し
ている泥土等が斜め姿勢の台板上を流下して先行する苗
株に再度付着してしまい、植付け用苗に対する泥土付着
量が大になる弊害もあった。本発明は上記不具合点を解
消することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、載
置案内板上に、一対の無端回動帯を広幅の搬送始端部か
ら回動方向下手側ほど間隔が順次幅狭になる状態で対向
配備し、搬送始端部から作物苗の母株を送り込み、各無
端回動帯によって苗の根部を偏平状に押しつぶし変形さ
せ、その搬送終端部において、変形された苗根部を下方
側から一株づつ強制分離させる分離装置を備えるととも
に、この分離装置の配設箇所下方側において、前記載置
案内板に泥土排出部を形成してある点にある。
【0005】
【作用】幅広の始端部から一対の無端回動帯により株苗
を挟みながら搬送して、各無端回動帯の挟持幅が順次幅
狭になるに連れて株苗が徐々に偏平状に押しつぶし変形
され、その搬送終端部において、挟持される株苗の下側
から苗根部に作用して株を植付け用小株に強制分離させ
ていくので、株苗の新芽部分に直接、分離装置が接触し
て損傷させるおそれが少ないものとなる。そして、この
ような株分け作業に際して株苗に付着している泥土や切
り根屑等が零れ落ちると、その搬送途中において載置案
内板に形成された泥土排出部から泥土が外方に排出され
るので、先行する株苗等に再度付着してしまうのを有効
に防止できる。
【0006】
【発明の効果】従って、母株の変形押圧が帯状の無端回
動帯により行われるから、株苗に損傷を与えるおそれが
少なく、植付け後に成育不良が発生するのを抑制できる
とともに、植付け用苗に泥土や切り根屑等の夾雑物が付
着して苗移植機構が詰まりを生じる等の弊害を未然に防
止できる株分け装置を提供できるに到った。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図6
に藺草苗の処理機を示している。この苗処理機は、種株
から成育した母株を手作業により供給するための作業部
1、作業部1から引き続いて挟持搬送しながら、株苗の
茎先端部と根部とを切断する切断部2、株苗を偏平状に
押し潰し変形して植付け用一株毎に分離させる株分け部
3〔株分け装置の一例〕、株分けされた苗を挟持搬送す
る搬送部4とで構成してある。前記作業部1は、一対の
幅広無端回動ベルト5a,5bを対向配備して成り、長
く形成される下側の無端回動ベルト5a上に母株Wを載
置供給しながら、上下の無端回動ベルト5a,5bによ
り株を挟持して搬送するよう構成してある。前記切断部
2は、図5に示すように、前記各無端回動ベルト5a,
5bの終端近くにこれらのベルトにより株苗を挟持搬送
しながら、茎の先端部と根部の先端部とを所定長さに切
断して切り揃える円板形カッタ6,7を配設してある。
このカッタ6,7により切断された切り屑は左右横側か
ら下方に落下させるよう構成してある。この切断部2に
おける挟持搬送経路の終端部から、横方向に搬送された
株苗を斜め下方側に向けて株分け部3の幅広の搬入口に
落下案内供給するよう構成してある。尚、根部側のカッ
ター7の内方側には所定間隔を開けた状態で同一軸芯周
りで回転するゴムローラ8,8を取付けてあり、新芽を
傷つけないようにしてある。前記株分け部3と搬送部4
とは、図1、図2に示すように、斜め傾斜姿勢に設けら
れる載置案内板9上に設けられ、斜め下方側に株苗を送
りながら処理するよう構成してある。株分け部3は、左
右一対の無端回動帯10a,10bを幅広の搬入口から
徐々に対向面が幅狭になる状態で対向配備し、各無端回
動帯10a,10bを対向面が幅広側から幅狭側に向け
て移動すべく回動駆動するよう構成して、幅広の搬入口
から株苗を送り込み、各無端回動帯10a,10bによ
って株苗の根部を偏平状に押し潰し変形させながら挟持
搬送するようにしてある。そして、その搬送下手側にお
いては、幅狭の同一幅状態で株苗を挟持搬送する直線部
分を形成してある。つまり、各無端回動帯10a,10
bは搬送始端部と搬送終端部夫々をプーリ11a,11
b,12a,12bに巻回支持するとともに、途中部に
中間プーリ13を配備して前記直線部分を形成してあ
る。そして、前記直線経路部分において、変形された株
苗の下方側から根部に進入して一株毎に強制分離させる
分離装置14を備えてある。この分離装置14は、図4
に示すように、載置案内板9に形成した切欠40を通し
て苗の根部に対して先行して進入して保持する保持爪1
5と、この保持爪15の苗送り方向下手側に配備され保
持爪15により保持されている苗に対して進入する株分
け爪16とで構成し、夫々の爪15,16は、一端をク
ランクアーム17,18に枢支するとともに、途中部を
揺動アーム19,20に枢支して、クランクアーム1
7,18の回転に伴って先端作用部が楕円状の運動をし
て根部を一株毎に掻き取り作用するよう構成してある。
前記株分け爪16は、苗の送り方向に対して交差する方
向に沿って並列配備した2本の爪体16a,16bで構
成し、爪による引き裂き作用が剪断作用に近い無理のな
い株分けが行われるよう構成してある。そして、前記各
無端回動帯10a,10bを苗圧縮方向と反対側に弾性
後退自在に支持してある。つまり、各無端回動帯10
a,10bの搬送始端部のプーリ11a,11bの支軸
21,22を載置支持板9に位置固定状態で支持すると
ともに、搬送終端側の各プーリ12a,12bを支承す
るフレーム杆23,24を前記支軸21,22の軸芯周
りで揺動自在に構成し、かつ、各フレーム杆23,24
に一体揺動自在に連結して横外方に延設したアーム2
5,26をスプリング27,28により弾性揺動後退自
在に支持してある。このようにして、大型の母株が供給
された場合であっても、無端回動帯10a,10bが弾
性的に間隔が拡がることとなり、無端回動帯10a,1
0bがスリップして空回りし株苗が滞留するのを防止で
きるものとなる。前記搬送部4は、左右一対の無端回動
帯30a,30bを配備して株分けされた後の株苗の茎
部を挟持して搬送するよう構成してある。各無端回動帯
30a,30bの搬送始端部は搬送方向に沿って株分け
用無端回動帯10a,10bに沿わせて幅広に形成して
あり、落下供給される株苗を姿勢乱れの無い状態で円滑
に受け止めできるよう構成してある。そして、この無端
回動帯30a,30bの搬送終端部は株分け苗の収納運
搬用の苗供給箱31に入り込ませるよう構成し、挟持搬
送しながら、苗供給箱31内に自動的に縦姿勢で収納さ
れるよう同期回転するローラ32により押し込み供給す
るよう構成してある。そして、この苗供給箱31はベル
トコンベア33上に載置支持され、且つ、このベルトコ
ンベア33のプーリ34に軽い摩擦回動抵抗を付与し
て、前記ローラ32による押し込み力により適度な詰め
具合で苗が押し込み供給されて、苗の詰まりに伴って苗
供給箱31が徐々に移動して、箱内に均一に苗を収納供
給できるよう構成してある。そして、載置案内板9にお
ける前記分離装置配設箇所の移送方向下手側近くに、泥
土排出部35を形成してある。つまり、図3に示すよう
に、当該箇所において株苗から零れ落ちた泥土等が下方
に通過して落下する挿通孔36を形成するとともに、こ
の挿通孔36の下方に落下した泥土等を左右に分岐して
横側外方の回収部37に流下案内させる流下シュート3
8を配備して、株苗に付着していた泥土や切り根屑が苗
供給箱内に混入しないようにしてある。
【0008】〔別実施例〕前記株分け部3における無端
回動帯10a,10bを、図7、図8に示すように、複
数の幅狭ベルトで構成し、搬送下手側のプーリ12a,
12bを複数の突起付き回転体で構成して、分離装置1
4による株分け作業の際における苗挟持力を強くさせる
よう構成してもよい。
【0009】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】株分け搬送部の平面図
【図2】株分け搬送部の側面図
【図3】泥土排出部の断面図
【図4】分離装置の側面図
【図5】切断部の断面図
【図6】株分け装置の全体平面図
【図7】別実施例の株分け部の平面図
【図8】別実施例の株分け部の側面図
【符号の説明】
9 載置案内板 10a,10b 無端回動帯 14 分離装置 35 泥土排出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置案内板(9)上に、一対の無端回動
    帯(10a),(10b)を広幅の搬送始端部から回動
    方向下手側ほど間隔が順次幅狭になる状態で対向配備
    し、搬送始端部から作物苗の母株を送り込み、各無端回
    動帯(10a),(10b)によって苗の根部を偏平状
    に押しつぶし変形させ、その搬送終端部において、変形
    された苗根部を下方側から一株づつ強制分離させる分離
    装置(14)を備えるとともに、この分離装置(14)
    の配設箇所下方側において、前記載置案内板(9)に泥
    土排出部(35)を形成してある作物苗の株分け装置。
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