JPH0531624Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は液晶セルにバツクライトとして平面型
光源を配置した構造を有する液晶表示装置に関す
るものである。

〈従来技術〉 液晶は自発光素子でないため、暗中で使用可能
な液晶表示装置を作成するにはコレクトロルミネ
ツセンスEL等の平面型光源（バツクライト）が
必要となるが、従来、この平面型光源を液晶セル
の背面に設置するための適当なる部材がなかつ
た。

〈考案の目的〉 本考案は平面型光源を液晶セルの背面に案内設
置するに好都合な部材を備える液晶表示装置を提
供するものである。

〈実施例〉 以下、本考案の構成を説明する。

第１図は本考案の実施例に係る液晶表示装置の
全体構造を示すものである。

同図において、１は図示しない電極パターンの
形成された電極基板（電極パネル）であり、該電
極基板１のパターン電極は回路基板２、セグメン
ト電極駆動用LSI３ａ並びにコモン電極駆動用
LSI３ｂによつて通電が制御される。

そして、相対向するべく配置された前記電極基
板１と前記回路基板２の間隙に有機ELパネル等
の平面型光源４が挿入される。この平面型光源４
は中央部が発光部４ａとなつており、又、外縁の
一箇所には点灯用コネクタ５が設けられている。

さて、前記した様に、前記平面型光源４は前記
電極基板１の背面に挿入されるわけであるが、該
平面型光源４を、該電極基板１の背面に固定する
べく、案内設置するものが案内部材（ガイドレー
ル）６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄである。この案内部
材は後述する通り、４つに分割された部材６ａ，
６ｂ，６ｃ，６ｄで成つており、第１図は該分割
部材が結ばれた状態を示している。

第２図は第１図における線分Ａ−A′に沿うた
断面図、第３図は第１図における線分Ｂ−B′に
沿うた断面図である。なお、第２図中、１ａ及び
１ｂは液晶セルを構成する透過型若しくは半透過
型偏光板である。因に、各LSI３ａ，３ｂはフイ
ルムキヤリア方式で図示の様に取り付けられ、こ
の後金属微粒子を配向したヒート・シー材により
前記電極基板１の引き出し電極の端子に電気的接
続される。

引き続いて、前記案内部材６ａ，６ｂ，６ｃ，
６ｄにつき詳述する。なお、前記案内部材６ａと
６ｃは対称形で、又、前記案内部材６ｂと６ｄも
対称形である。

第４図は前記案内部材６ａ，６ｃの拡大図であ
る。

同図において、左端が前記平面型光源４の挿入
される挿入端に相当し、右端が他の案内部材６
ｂ，６ｄと接合する端部に相当する。そして、７
がこの案内部材６ａ，６ｃを前記回路基板２に固
定するための溶着ピン（固定部材）で、対応する
該回路基板２に穿設された孔部（図示せず）に嵌
合する。

前記案内部材６ａ，６ｃには長手方向に沿うて
溝８が形成されている。この溝８は前記平面型光
源４の側辺が走通し、該平面型光源４を保持する
ものである。そして、該溝８は、挿入端部分８ａ
がテーパー状（開口が広く、内部に進むに従つて
断面積が小さくなつている形状）となつている。

前記溝８の形状は第５図の通りであつて、奥ま
つた箇所が平面型光源４をしつかりと把持するた
めに狭くなつている。

なお、前記案内部材６ａ，６ｃは前記電極基板
１を係止する引掛用爪（係止片）９を備えてい
る。

続いて、前記案内部材６ｂ，６ｄにつき第６図
を用いて説明を行う。

同図において、左端が前記案内部材６ａ，６ｃ
と接合する端部に相当し、又、右端が前記平面型
光源４の挿入終端（末端）に相当する。そして、
７′がこの案内部材６ｂ，６ｄを前記回路基板２
に固定するための溶着ピン（固定部材）で、対応
する該回路基板２に穿設された孔部（図示せず）
に嵌合する。

前記案内部材６ｂ，６ｄには前記案内部材６
ａ，６ｃの溝８に連続するところの長手方向に沿
うた溝８′が形成されている。この溝８′は前記平
面型光源４の側辺が走通し、該平面型光源４を保
持するものである。そして、該溝８′は、継ぎ目
部分８′ａが第７図の様に広く形成されており、
又、終端近傍部分８′ｂが第８図の様に絞られて
いる。

前記溝８′の形状は第５図と同様であるから説
明を省略する。

又、前記案内部材６ｂ，６ｄにも前記電極基板
１を係止する引掛用爪（係止片）９′が設けられ
ている。

〈効果〉 以上の様に本考案に係る電極基板、回路基板並
びに平面型光源を備えた液晶表示装置によれば、 (イ) 挿入口の開口が広くなつているから、平面型
光源の挿入が容易である。特に、該平面型光源
に薄いシート状のものを使用した場合、挿入口
の開口が大きいことにより液晶表示装置の組み
込まれるキヤビネツトとの組立誤差が吸収さ
れ、組立の際好都合である。

(ロ) 案内部材に電極基板に係止する係止片を設け
たことにより、該案内部材と該電極基板から成
る液晶セルとが密着配置され、機械的強度が増
す。よつて、製造工程の組立て、取扱いが容易
となり、信頼性が向上する。

(ハ) 案内部材が分割されているから、前記案内部
材を電極基板への引掛けを個別に行えば良く、
該案内部材に屈曲させること等で無理な圧力を
加える必要が生じない。

(ニ) 溝の終端近傍が絞られているから、案内設置
された平面型光源が振動、落下衝撃に対して踊
り、擦すれ、劣化し若しくは異常を発すること
がなくなり、信頼性が向上する。

(ホ) 案内部材に固定部材を設けたから、回路基板
との固定が強固なものになり、回路基板、案内
部材並びに電極基板の一体化が図れ、耐振動性
及び耐撃強度が向上し、回路基板と電極基板の
電気的接続部の断線を防ぐことができる。

(ヘ) 案内部材の継ぎ目部分の溝を広く形成したの
で、継ぎ目部分で接合する２つの案内部材の取
付けのバラツキを吸収でき、当該継ぎ目部分で
平面型光源が挿入を阻害されることがなく、ス
ムーズに挿入を行える。

という効果を得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係る液晶表示装置の
全体構造図、第２図及び第３図は前記液晶表示装
置の断面図、第４図は前記液晶装置に備わる案内
部材の拡大図、第５図は前記案内部材に形成され
た溝の形状を示す図、第６図は前記液晶表示装置
に備わる他の案内部材の拡大図、第７図及び第８
図は前記他の案内部材の部分構造図である。 １……電極基板、２……回路基板、４……平面
型光源、６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ……案内部材、
７，７′……固定部材、８……溝、９，９′……係
止片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電極基板、回路基板並びに平面型光源を備えた
   液晶表示装置において、 前記平面型光源を前記電極基板の背面に案内し
   て保持するための溝を有する４分割された案内部
   材６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄを備え、 前記平面光源の挿入端側に設置される対称形の
   ２つの案内部材６ａ，６ｃの溝の挿入端部が溝の
   幅より広くかつ挿入方向に向かつて狭くなるテー
   パ状に形成され、 前記平面型光源の終端側に設置される対称形の
   ２つの案内部材６ｂ，６ｄの溝の終端近傍が絞ら
   れるとともに前記挿入端側に設置される案内部材
   ６ａ，６ｃとの継ぎ目部分が溝幅より広く形成さ
   れ、 前記案内部材６ａ，６ｃの挿入部及び前記案内
   部材６ｂ，６ｄの終端部に前記電極基板を係止す
   るための係止片が形成され、 前記案内部材６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄの全て
   に、該案内部材を前記回路基板へ固定するための
   固定部材が形成されたことを特徴とする液晶表示
   装置。