JPH05315831A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JPH05315831A
JPH05315831A JP11618992A JP11618992A JPH05315831A JP H05315831 A JPH05315831 A JP H05315831A JP 11618992 A JP11618992 A JP 11618992A JP 11618992 A JP11618992 A JP 11618992A JP H05315831 A JPH05315831 A JP H05315831A
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mirror
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reflecting
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Izuru Naito
出 内藤
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博之 出口
Shigeru Makino
滋 牧野
Takashi Hirukoi
貴 蛭子井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビーム間隔が狭く高能率なデュアルビームア
ンテナを得ることを目的とする。 【構成】 1次放射器と中心断面に対して左右対称な反
射鏡系とから構成し、上記反射鏡系を構成する主反射鏡
の鏡軸方向をZ軸、中心断面をZX面とするよう直交座
標系を定義して、上記1次放射器1a,1bをZX面内
に配置し、第1の副反射鏡5として第2の副反射鏡6に
入射する送信波のZX面内の波面の曲率半径がZX面に
垂直な面内の波面の曲率半径より小さくなるように回転
双曲面鏡を鏡面修整した反射鏡を用い、主反射鏡4とし
て回転放物面鏡を用い、第2の副反射鏡6として主反射
鏡4の開口面上で収差がなくなるように鏡面修整した反
射鏡を用いて、上記第1の副反射鏡5の外形を1次放射
器から見てZX面との交線を短径、ZX面に垂直な面と
の交線を長径とする長円形、上記第2の副反射鏡6の外
形をほぼ円形、上記主反射鏡4の開口を円形になるよう
に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はダイバーシチ方式に用
いるデュアルビームアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、例えば、
“アンテナ工学ハンドブック”,電子通信学会編,オー
ム社,pp.178(昭55年10月)に示されたものである。図
6は上記文献に示されたアンテナ装置の概略構成図であ
る。図7は図6の反射鏡系の中心断面内および中心断面
に垂直な面内の概略図である。図6,図7において、1
a及び1bはそれぞれ円錐ホーンである1次放射器、2
は回転双曲面鏡である第1の副反射鏡、3は回転双曲面
鏡である第2の副反射鏡、4は回転放物面鏡である主反
射鏡を示す。第1の副反射鏡2の回転双曲面鏡は点F
0 ,F1 を焦点とし、第2の副反射鏡3の回転双曲面鏡
は点F1 ,F2 を焦点とし、主反射鏡4の回転放物面鏡
は点F2 を焦点とする曲面である。上記の副反射鏡2,
3及び主反射鏡4で構成される反射鏡系は中心断面に対
して左右対称であり、回転放物面鏡の主反射鏡4の鏡軸
をZ軸、この中心断面をZX面とするようなXYZ直交
座標系を定義した場合、焦点F0 ,F1 ,F2 はZX面
内にある。また、点M1 は太い破線で示した中心軸に沿
う光線と、第1の副反射鏡2の回転双曲面鏡との交点、
点M2 は第2の副反射鏡3の回転双曲面鏡との交点、点
Mは主反射鏡4の回転放物面鏡との交点であり、点P1
は1次放射器1aの円錐ホーンの位相中心、点P2 は1
次放射器1bの円錐ホーンの位相中心であり、これらの
点もZX面内にある。
【0003】次に動作について送信の場合を例にとり説
明する。1次放射器1aの円錐ホーンから放射される点
1 を位相中心とする球面波は、第1,第2の副反射鏡
2,3の回転双曲面鏡で反射した後、主反射鏡4の回転
放物面鏡に向けて伝搬し、主反射鏡4の回転放物面鏡で
平面波に変換されZ軸方向に対してδ1 の仰角の方向に
放射される。図中の1点鎖線は1次放射器1aの円錐ホ
ーンから放射される電波の幾何光学的な光線である。同
様に、1次放射器1bの円錐ホーンから点P2 を位相中
心とする球面波が放射され、第1,第2の副反射鏡2,
3の回転双曲面鏡で反射した後、主反射鏡4の回転放物
面鏡に向けて伝搬し、主反射鏡4の回転放物面鏡で平面
波に変換されZ軸方向に対してδ2 の仰角の方向に放射
される。図中、2点鎖線は1次放射器1bの円錐ホーン
から放射される電波の幾何光学的な光線である。
【0004】また、上記副反射鏡2,3と主反射鏡4か
らなる反射鏡系は式1に示す幾何光学的な交差偏波消去
条件を満足して、交差偏波レベルを抑圧している。
【0005】
【数1】
【0006】ここで、L0 ,L1 ,l1 はそれぞれF0
1 ,M12 ,M11 の長さ、θ0 ,α,βはそれ
ぞれベクトルF01 ,ベクトルM12 ,ベクトルM
2 MのZ軸となす角度、e1 ,e2 は第1,第2の副反
射鏡2,3の回転双曲面鏡の離心率であり、角度は反時
計回りを正と定義する。l1 は焦点F1 が点M1 に対し
て点M2 と同じ側にある場合を正とする。図6の場合、
1 は負である。なお、第1,第2の副反射鏡2,3の
回転双曲面鏡2,3が回転楕円面鏡の場合にも式1は成
り立つ。
【0007】以上、図6に示した従来装置は、異なる仰
角の方向に信号を送信あるいは異なる仰角の方向の信号
を受信できるとともに、交差偏波成分のピーク値を小さ
くすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のアンテナ装置は
以上のように構成されているので、ダイバーシチ方式に
用いるアンテナのように、小さなビーム間隔が要求され
る場合、2つの1次放射器の間隔を小さくする必要があ
り、物理的に配置できるように1次放射器の開口径を小
さくしなければならない。そうすると、副反射鏡のエッ
ジレベルが高くなり、スピルオーバによる損失が大きく
なるため、アンテナ装置の利得が低下するという課題が
あった。
【0009】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、スピルオーバによる損失を小さく
し、利得低下を抑えたアンテナ装置を得ることを目的と
する。さらに、交差偏波成分のピーク値も小さくしたア
ンテナ装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の請求項1に係るアンテナ装置は、2つ
の一次放射器と中心断面に対して左右対称な反射鏡系と
から構成され、上記反射鏡系は一次放射器からの電波を
反射する第一の副反射鏡と第一の副反射鏡からの電波を
反射する第二の副反射鏡と第二の副反射鏡からの電波を
反射する主反射鏡とからなるアンテナ装置において、上
記主反射鏡の鏡軸方向をZ軸、中心断面をZX面とする
ようXYZ直交座標系を定義して、上記一次放射器をZ
X面内に2つ配置し、上記第一の副反射鏡として上記第
二の副反射鏡に入射する送信波のZX面内の波面の曲率
半径がZX面に垂直な面内の波面の曲率半径より小さく
なるように回転双曲面鏡を鏡面修整した反射鏡を用い、
上記主反射鏡として回転放物面鏡を用い、上記第二の副
反射鏡として上記主反射鏡の開口面上で収差がなくなる
ように鏡面修整した反射鏡を用い、上記第一の副反射鏡
の外形を一次放射器から見てZX面との交線を短径、Z
X面に垂直な面との交線を長径とする長円形、上記第二
の副反射鏡の外形をほぼ円形、上記主反射鏡の開口を円
形になるようにしたものである。
【0011】また、この発明の請求項2に係るアンテナ
装置は、請求項1記載のアンテナ装置における、中心軸
に沿う幾何光学的な光線の通過する第一及び第二の副反
射鏡上の点並びに上記主反射鏡上の点におけるZX面に
垂直な面内の曲率半径に等しい曲率半径を有する仮想的
な回転2次曲面鏡を定義して、これらの回転2次曲面鏡
よりなる反射鏡系が幾何光学的な交差偏波消去条件を満
足するようにしたものである。
【0012】また、この発明の請求項3に係るアンテナ
装置は請求項1、もしくは請求項2のアンテナ装置にお
ける一次放射器を誘電体集束ホーンにより構成したもの
である。
【0013】この発明の請求項4に係るアンテナ装置
は、2つの一次放射器と中心断面に対して左右対称な反
射鏡系とから構成され、上記反射鏡系は一次放射器から
の電波を反射する第一の副反射鏡と第一の副反射鏡から
の電波を反射する第二の副反射鏡と第二の副反射鏡から
の電波を反射する主反射鏡とからなるアンテナ装置にお
いて、上記主反射鏡の鏡軸方向をZ軸、中心断面をZX
面とするようXYZ直交座標系を定義して、上記一次放
射器をZX面内に2つ配置し、上記第一の副反射鏡とし
て上記第二の副反射鏡に入射する送信波のZX面内の波
面の曲率半径がZX面に垂直な面内の波面の曲率半径よ
り大きくなるように回転楕円面鏡を鏡面修整した反射鏡
を用い、上記主反射鏡として回転放物面鏡を用い、上記
第二の副反射鏡として上記主反射鏡の開口面上で収差が
なくなるように鏡面修整した反射鏡を用い、上記第一の
副反射鏡の外形を一次放射器から見てZX面との交線を
短径、ZX面に垂直な面との交線を長径とする長円形、
上記第二の副反射鏡の外形をほぼ円形になるようにした
ものである。
【0014】また、この発明の請求項5に係るアンテナ
装置は、請求項4記載のアンテナ装置における、中心軸
に沿う幾何光学的な光線の通過する第一及び第二の副反
射鏡上の点並びに上記主反射鏡上の点におけるZX面に
垂直な面内の曲率半径に等しい曲率半径を有する仮想的
な回転2次曲面鏡を定義して、これらの回転2次曲面鏡
よりなる反射鏡系が幾何光学的な交差偏波消去条件を満
足するようにしたものである。
【0015】また、この発明の請求項6に係るアンテナ
装置は請求項4、もしくは請求項5記載のアンテナ装置
における一次放射器を誘電体集束ホーンにより構成した
ものである。
【0016】
【作用】以上のように構成されたこの発明の請求項1と
請求項4に係わるアンテナ装置では、第1の副反射鏡を
ZX面に垂直な面内で拡大することにより、第1の副反
射鏡による1次放射器のスピルオーバによる損失を小さ
くすることができる。
【0017】また、この発明の請求項2と請求項5に係
わるアンテナ装置では、それぞれ請求項1と請求項4に
係わるアンテナ装置の中心軸に沿う幾何光学的な光線の
通過する副反射鏡上の点及び主反射鏡上の点における、
ZX面に垂直な面内の曲率半径に等しい曲率半径を有す
る仮想的な回転2次曲面鏡系が幾何光学的な交差偏波消
去条件を満足するようにしたことにより、交差偏波成分
のピーク値を小さくすることができる。
【0018】また、この発明の請求項3と請求項6に係
るアンテナ装置では、それぞれ請求項1と請求項4に係
るアンテナ装置、もしくはそれぞれ請求項2と請求項5
に係るアンテナ装置の1次放射器に誘電体集束ホーンを
用いて1次放射器のビーム幅を小さくすることにより、
第1の副反射鏡による1次放射器のスピルオーバを、さ
らに、小さくすることができる。
【0019】
【実施例】実施例1.図1はこの発明のアンテナ装置の
実施例1を示す概略構成図である。図において、1a,
1bはそれぞれ円錐ホーンの1次放射器、4は回転放物
面鏡の主反射鏡であり、図4に示した従来と同一のもの
である。5,6は回転双曲面鏡を鏡面修整した第1,第
2の副反射鏡である。
【0020】図2は図1のアンテナ装置の反射鏡系の中
心断面内及び反射鏡系の中心断面に垂直な面内の概略図
である。副反射鏡4,5及び主反射鏡6からなる反射鏡
系は中心断面に対して左右対称である。ここで、XYZ
直交座標系を主反射鏡である回転放物面鏡4の鏡軸方向
をZ軸、中心断面がZX面となるように定義する。鏡面
修整した第1の副反射鏡5の中心断面内の形状A11
2 は、点F0 ,F1 を焦点とする双曲線の一部であ
り、鏡面修整した第2の副反射鏡6の中心断面内の形状
122 は、点F1 ,F2 を焦点とする双曲線の一
部である。回転放物面鏡である主反射鏡4の焦点は点F
2 である。一方、鏡面修整した第1の副反射鏡5の中心
断面に垂直な面内の形状A314 は、点F0 ,F3
を焦点とする双曲線の一部であり、鏡面修整した第2の
副反射鏡6の中心断面に垂直な面内の形状B324
は、点F3 ,F2 を焦点とする双曲線の一部である。焦
点F1 と点M1 の間の距離をl1 (符号付)、焦点F3
と点M1 の間の距離をl2 (符号付)として、l2 >l
1 となるように鏡面修整したことにより、鏡面修整した
第1の副反射鏡5は、従来のアンテナ装置を示す図6,
7の第1の副反射鏡2の回転双曲面鏡を中心断面に垂直
な面内に拡大した、A112 を短径、A314
を長径とする長円形の外形となる。また、中心断面内の
形状B122 が点F1 ,F2 を焦点とする双曲線の
一部で、中心断面に垂直な面内の形状B324 が点
3 ,F2 を焦点とする双曲線の一部となるように鏡面
修整したことにより、鏡面修整した第2の副反射鏡6
は、回転放物面鏡である主反射鏡の開口面上での収差を
なくし、第2の副反射鏡の外形はほぼ円形となる。ま
た、円錐ホーンである1次放射器1a,1bは、従来装
置と同様に、それぞれ、Z軸方向に対してδ1 ,δ2
仰角の方向に電波が放射されるように配置してある。
【0021】いま、例えば、ダイバーシチ方式に用いる
アンテナのように小さなビーム間隔が要求される場合、
2つの1次放射器の間隔を小さくする必要があり、物理
的に配置できるように1次放射器の開口径を小さくしな
ければならない。そうすると、従来装置の第1の副反射
鏡2の回転双曲面鏡ではエッジレベルが高くなり、スピ
ルオーバが大きくなるが、図1,2に示す本発明の鏡面
修整した第1の副反射鏡5は、従来装置の第1の副反射
鏡2の回転双曲面鏡に比べて中心断面に垂直な面内で拡
大しているので、スピルオーバを小さくできる。
【0022】従って上記構成により異なる仰角の方向に
信号を送信あるいは異なる仰角の方向の信号を受信でき
るとともに、第1の副反射鏡5による1次放射器のスピ
ルオーバを小さくして、スピルオーバによるアンテナ装
置の利得の低下を抑えることができる。
【0023】実施例2.上記実施例1では、第1,第2
の副反射鏡5,6として回転双曲面鏡を鏡面修整した反
射鏡を用いた例について説明したが、本実施例2は第
1,第2の副反射鏡5,6のどちらか一方、または両方
に、回転楕円面鏡を鏡面修整した反射鏡を用いるように
したもので、この場合も実施例1と同様の効果が得られ
る。図3はこの発明のアンテナ装置の実施例2を示す反
射鏡系の中心断面内及び反射鏡系の中心断面に垂直な面
内の概略図である。ここでは、第1の副反射鏡5として
回転楕円面鏡を鏡面修整した反射鏡を用い,第2の副反
射鏡6として回転双曲面鏡を鏡面修整した反射鏡を用い
た例について説明する。鏡面修整した第1の副反射鏡5
の中心断面内の形状A112 は、点F0 ,F1 を焦
点とする楕円孤であり、鏡面修整した第2の副反射鏡6
の中心断面内の形状B122 は、点F1 ,F2 を焦
点とする双曲線の一部である。回転放物面鏡である主反
射鏡4の焦点は点F2 である。一方、鏡面修整した第1
の副反射鏡5の中心断面に垂直な面内の形状A314
は、点F0 ,F3 を焦点とする楕円孤であり、鏡面修
整した第2の副反射鏡6の中心断面に垂直な面内の形状
324 は、点F3 ,F2 を焦点とする双曲線の一
部である。また、円錐ホーンである1次放射器1a,1
bは、従来装置と同様に、それぞれ、Z軸方向に対して
δ1 ,δ2 の仰角の方向に電波が放射されるように配置
してある。(図3に円錐ホーンは図示していない)以上
の鏡面修整した第1の副反射鏡5は、ZX面に垂直な面
内に拡大した、A112 を短径、A314 を長
径とする長円形の外形となる。また、鏡面修整した第2
の副反射鏡6は、回転放物面鏡である主反射鏡の開口面
上での収差をなくし、第2の副反射鏡6の外形はほぼ円
形となる。この場合も、図1に示した実施例1と同様の
効果を奏する。
【0024】実施例3.また、交差偏波特性は中心断面
に垂直な面内の寄与によって決まるので、図1における
点F0 ,F3 を焦点とする回転双曲面鏡を第1の副反射
鏡5とし、点F3 ,F2 を焦点とする回転双曲面鏡を第
2の副反射鏡6とし、F2 を焦点とする回転放物面鏡を
主反射鏡4とする、仮想的な反射鏡系に対して、式1で
表される交差偏波消去条件を満足させることによって、
交差偏波成分を低減させることができる。その他の動作
については、図1に示した実施例1と同様に作用し、同
様の効果を奏する。また、第1,第2の副反射鏡のどち
らか一方、もしくは両方に回転楕円面鏡を鏡面修整した
反射鏡を用いた上記実施例2においても、同様にして交
差偏波成分を低減させることができる。
【0025】実施例4.上記実施例1,2,3では、ア
ンテナ装置の次放射器1a,1bとして円錐ホーンを用
いた例について説明したが、上記1次放射器としてビー
ム幅の狭い誘電体集束ホーンを用いることによって、さ
らにスピルオーバによる損失を低減することができる。
図4は誘電体集束ホーンからなる1次放射器の構成の説
明図である。図に示すように、誘電体集束ホーンは円錐
ホーン7aと誘電体棒7bとテーパ円形導波管7cと円
形導波管7dとを有して構成される。図5は上記1次放
射器のH面の放射パターン特性を示す図であり、図4の
誘電体集束ホーンからなる1次放射器の特性(測定値)
を、同じ径の円錐ホーンからなる1次放射器の理論値と
対比して示している。実線は誘電体集束ホーンをEH11
モードで励振した場合の測定値であり、点線は同じ径の
円錐ホーンの理論値を示している。同図より、誘電体集
束ホーンのビーム幅は同じ径の円錐ホーンに比べて、か
なり狭いことがわかる。その他の動作については実施例
1,2,3と同様であり、説明を省く。以上のように、
ビーム幅の狭い2つの1次放射器を焦点F0 の近傍に配
置しながら、第1の副反射鏡による1次放射器のスピル
オーバを小さくしているので、アンテナ装置の利得の低
下をさらに抑えることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1の副
反射鏡による1次放射器のスピルオーバを小さくして利
得の低下を抑えたアンテナ装置を得ることができ、さら
に、交差偏波成分のピーク値を小さくしたアンテナ装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のアンテナ装置の実施例1を示す概略
構成図である。
【図2】図1のアンテナ装置の反射鏡系の中心断面内お
よび反射鏡系の中心断面に垂直な面内の概略図である。
【図3】この発明のアンテナ装置の実施例2を示す反射
鏡系の中心断面内および反射鏡系の中心断面に垂直な面
内の概略図である。
【図4】この発明のアンテナ装置の実施例4を示す1次
放射器の構成を説明する図である。
【図5】図4の1次放射器の特性図である。
【図6】従来のアンテナ装置を示す概略構成図である。
【図7】図6のアンテナ装置の反射鏡系の中心断面内お
よび反射鏡系の中心断面に垂直な面内の概略図である。
【符号の説明】
1a,1b 1次放射器(円錐ホーン) 2 第1の副反射鏡 3 第2の副反射鏡 4 主反射鏡 5 第1の副反射鏡(修整副反射鏡) 6 第2の副反射鏡(修整副反射鏡) 7 1次放射器(誘電体集束ホーン) 7a 円錐ホーン 7b 誘電体棒 7c テーパ円形導波管 7d 円形導波管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【数1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】図2は図1のアンテナ装置の反射鏡系の中
心断面内及び反射鏡系の中心断面に垂直な面内の概略図
である。副反射鏡5,6及び主反射鏡4からなる反射鏡
系は中心断面に対して左右対称である。ここで、XYZ
直交座標系を主反射鏡である回転放物面鏡4の鏡軸方向
をZ軸、中心断面がZX面となるように定義する。鏡面
修整した第1の副反射鏡5の中心断面内の形状A11
2 は、点F0 ,F1 を焦点とする双曲線の一部であ
り、鏡面修整した第2の副反射鏡6の中心断面内の形状
122 は、点F1 ,F2 を焦点とする双曲線の一
部である。回転放物面鏡である主反射鏡4の焦点は点F
2 である。一方、鏡面修整した第1の副反射鏡5の中心
断面に垂直な面内の形状A314 は、点F0 ,F3
を焦点とする双曲線の一部であり、鏡面修整した第2の
副反射鏡6の中心断面に垂直な面内の形状B324
は、点F3 ,F2 を焦点とする双曲線の一部である。焦
点F1 と点M1 の間の距離をl1 (符号付)、焦点F3
と点M1 の間の距離をl2 (符号付)として、l2 >l
1 となるように鏡面修整したことにより、鏡面修整した
第1の副反射鏡5は、従来のアンテナ装置を示す図6,
7の第1の副反射鏡2の回転双曲面鏡を中心断面に垂直
な面内に拡大した、A112 を短径、A314
を長径とする長円形の外形となる。また、中心断面内の
形状B122 が点F1 ,F2 を焦点とする双曲線の
一部で、中心断面に垂直な面内の形状B324 が点
3 ,F2 を焦点とする双曲線の一部となるように鏡面
修整したことにより、鏡面修整した第2の副反射鏡6
は、回転放物面鏡である主反射鏡の開口面上での収差を
なくし、第2の副反射鏡の外形はほぼ円形となる。ま
た、円錐ホーンである1次放射器1a,1bは、従来装
置と同様に、それぞれ、Z軸方向に対してδ1 ,δ2
仰角の方向に電波が放射されるように配置してある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蛭子井 貴 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社電子システム研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの一次放射器と中心断面に対して左
    右対称な反射鏡系とから構成され、上記反射鏡系は一次
    放射器からの電波を反射する第一の副反射鏡と第一の副
    反射鏡からの電波を反射する第二の副反射鏡と第二の副
    反射鏡からの電波を反射する主反射鏡とからなるアンテ
    ナ装置において、 上記主反射鏡の鏡軸方向をZ軸、中心断面をZX面とす
    るようXYZ直交座標系を定義して、上記一次放射器を
    ZX面内に二つ配置し、上記第一の副反射鏡として上記
    第二の副反射鏡に入射する送信波のZX面内の波面の曲
    率半径がZX面に垂直な面内の波面の曲率半径より小さ
    くなるように回転双曲面鏡を鏡面修整した反射鏡を用
    い、上記主反射鏡として回転放物面鏡を用い、上記第二
    の副反射鏡として上記主反射鏡の開口面上で収差がなく
    なるように鏡面修整した反射鏡を用い、上記第一の副反
    射鏡の外形を一次放射器から見てZX面との交線を短
    径、ZX面に垂直な面との交線を長径とする長円形、上
    記第二の副反射鏡の外形をほぼ円形、上記主反射鏡の開
    口を円形になるようにしたことを特徴とするアンテナ装
    置。
  2. 【請求項2】 中心軸に沿う幾何光学的な光線の通過す
    る第一及び第二の副反射鏡上の点並びに上記主反射鏡上
    の点におけるZX面に垂直な面内の曲率半径に等しい曲
    率半径を有する仮想的な回転2次曲面鏡を定義して、こ
    れらの回転2次曲面鏡よりなる反射鏡系の幾何光学的な
    交差偏波消去条件を満足させた請求項1記載のアンテナ
    装置。
  3. 【請求項3】 一次放射器が誘電体集束ホーンよりなる
    請求項1、もしくは請求項2記載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 二つの一次放射器と中心断面に対して左
    右対称な反射鏡系とから構成され、上記反射鏡系は一次
    放射器からの電波を反射する第一の副反射鏡と第一の副
    反射鏡からの電波を反射する第二の副反射鏡と第二の副
    反射鏡からの電波を反射する主反射鏡とからなるアンテ
    ナ装置において、 上記主反射鏡の鏡軸方向をZ軸、中心断面をZX面とす
    るようXYZ直交座標系を定義して、上記一次放射器を
    ZX面内に二つ配置し、上記第一の副反射鏡として上記
    第二の副反射鏡に入射する送信波のZX面内の波面の曲
    率半径がZX面に垂直な面内の波面の曲率半径より大き
    くなるように回転楕円面鏡を鏡面修整した反射鏡を用
    い、上記主反射鏡として回転放物面鏡を用い、上記第二
    の副反射鏡として上記主反射鏡の開口面上で収差がなく
    なるように鏡面修整した反射鏡を用い、上記第一の副反
    射鏡の外形を一次放射器から見てZX面との交線を短
    径、ZX面に垂直な面との交線を長径とする長円形、上
    記第二の副反射鏡の外形をほぼ円形、上記主反射鏡の開
    口を円形になるようにしたことを特徴とするアンテナ装
    置。
  5. 【請求項5】 中心軸に沿う幾何光学的な光線の通過す
    る第一及び第二の副反射鏡上の点並びに上記主反射鏡上
    の点におけるZX面に垂直な面内の曲率半径に等しい曲
    率半径を有する仮想的な回転2次曲面鏡を定義して、こ
    れらの回転2次曲面鏡よりなる反射鏡系の幾何光学的な
    交差偏波消去条件を満足させた請求項4記載のアンテナ
    装置。
  6. 【請求項6】 一次放射器が誘電体集束ホーンよりなる
    請求項4、もしくは請求項5記載のアンテナ装置。
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