JPH0531574U - 釣り用リール - Google Patents

釣り用リール

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JPH0531574U
JPH0531574U JP8047191U JP8047191U JPH0531574U JP H0531574 U JPH0531574 U JP H0531574U JP 8047191 U JP8047191 U JP 8047191U JP 8047191 U JP8047191 U JP 8047191U JP H0531574 U JPH0531574 U JP H0531574U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣り糸に過大な張力が作用した際にも、釣り
糸を切断させ難く、無理な力も作用させないドラグ機構
を構成する。 【構成】 釣り糸の張力に起因して、ドラグ機構Dを構
成する軸体11と相対回転部材15とが相対回転する際
に、この相対回転に基づいて、摩擦伝動部19に作用す
る圧力の低減を図って、このドラグ機構Dの制動力を、
より低下させる負荷軽減手段Aを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、軸体と、この軸体に外嵌する相対回転部材との間に摩擦伝動部を介 装してドラグ機構を形成すると共に、スプールからの釣り糸に作用する張力によ って前記軸体と相対回転部材とを相対回動させる方向に力を作用させる伝動系を 形成して、釣り糸に所定以上の張力が作用した際にドラグ機構の摩擦伝動部に滑 りを発生させるよう構成した釣り用リールに関し、詳しくは、釣り糸の切断を一 層抑制する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のように構成された技術としては、実公昭61−23343号公報 に示されるものが存在し、この従来例では、スピニングリールのスプール軸と、 リール本体との間にドラグ機構を備えると共に、このドラグ機構の摩擦伝動部と は別個に、スプール軸とリール本体との間に滑りを発生させ得る制動機構を形成 することにより、ドラグ機構の制動力(ドラグ力)が過大な値に設定されていて も、釣り糸の張力が所定値まで増大すれば、この制動機構で滑りを発生させて、 釣り糸の切断を抑制するよう構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、前述した従来例について考えるに、この従来例では、ドラグ機構の制 動力の設定に拘わらず、釣り糸の張力が所定値まで増大した場合には、釣り糸の 繰り出しを許して、釣り糸の切断を抑制し得るという良好な面を有するものとな っている。 しかし、この従来例の構造のものでは、ドラグ機構以外に独立した制動系を必 要とし構造を複雑化しやすいばかりで無く、ドラグ機構自体の性能には変化が無 く改善の余地がある。
【0004】 又、実釣時においてのドラグ機構の滑りについて考えるに、釣り糸の張力が増 大した場合には、この張力が臨界の値に達することにより、始めて滑動を生じて 釣り糸の繰り出しが許されるものとなるが、例えば、大型の魚が掛かった場合の ように、釣り糸が高速で引き出された際には、前述のようにドラグ機構の滑りに よって、張力の増大が抑制される傾向にあるものの、このように過大な張力が作 用した場合には、ドラグ機構に滑りを生じているに拘わらず、釣り糸の張力を増 大させ、釣り糸の切断に繋がることも多く改善の余地がある。
【0005】 尚、前述のようにドラグ機構に滑りを生じている状況下では、釣り糸に比較的 大きい張力(ドラグ機構に設定された張力より大きい値の張力)が作用し続ける 結果、釣り糸の耐久性を低下させるばかりで無く、摩擦部の発熱により、ドラグ 機構の性能を低下させることもあり、この点も改善の余地がある。 本考案の目的は、大型の魚が掛かった場合のように、釣り糸に過大な張力が作 用した際にも、釣り糸を切断させ難く、しかも、ドラグ機構に無理な力を作用さ せることの無いドラグ機構を合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴は、冒頭に記したように、軸体と、この軸体に外嵌する相対回転 部材との間に摩擦伝動部を介装してドラグ機構を形成し、釣り糸の張力により軸 体と相対回転部材とを相対回動させる伝動系を形成した釣り用リールにおいて、 釣り糸の張力に起因して、前記軸体と相対回転部材とが相対回転した際に、こ のドラグ機構の制動力を、より低下させる負荷軽減手段を備えて成る点にあり、 その作用、及び、効果は次の通りである。
【0007】
【作用】
上記特徴を例えば図1に示すように構成すると、釣り糸の張力が増大してドラ グ機構Dに滑りを生ずる値に達した場合には、軸体11と、相対回転部材15の 相対回転により、負荷軽減手段Aが、このドラグ機構Dの摩擦伝動部19を構成 する部材の圧接力を低下させる方向に夫々を変位させることにより、摩擦伝動部 19の摩擦力が低減され釣り糸に作用する張力も低下するものとなる。
【0008】 つまり、この考案では、釣り糸の張力がドラグ機構Dに滑りを生ずる臨界まで 上昇した場合には、ドラグ機構Dの制動力の低減を図って、摩擦伝動部19での 滑りを促進することにより、ドラグ機構Dに設定された値以上の張力を釣り糸に 作用させないようにすることが可能になるのである。
【0009】
【考案の効果】
従って、大型の魚が掛かった場合のように、釣り糸に過大な張力が作用した際 にも、釣り糸を切断させ難く、しかも、ドラグ機構に無理な力を作用させること の無いドラグ機構が合理的に構成されたのである。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1及び図2に示すように、リール本体を構成する左右のサイドケース1,1 の間に螺軸2の回転作動によりガイド杆3に沿って糸ガイド部材4を左右方向に 往復作動させるレベルワインド機構、釣り糸(図示せず)を巻き取るスプール5 、クラッチ操作具6夫々を配置すると共に、右側のサイドケース1の外部にドラ グ操作具7、ハンドル8、キャストコントローラ9夫々を備え、左側のサイドケ ース1にブレーキ機構Bを内装してベイトキャスティング用の両軸受リールを構 成する。
【0011】 右側のサイドケース1には前記ハンドル8と連結するハンドル軸11を遊転支 承してあり、前記ドラグ操作具7には、このハンドル軸11に形成されたネジ部 11Sに螺合するナット部材12、及び、コイルバネ13を内装してあり、ドラ グ操作具7の回動操作時にはナット部材12からの圧力がボールベアリング14 を介してドラグ機構Dに伝えられる。 このドラグ機構Dは、ハンドル軸11(軸体の一例)に遊転可能に外嵌する相 対回転部材15と、ハンドル軸11の逆転阻止用のラチェットホイール16のネ ジ部16Sに螺合させたディスク17と、このディスク17とラチェットホイー ル16との間に介装されたスパイラル状のバネ18と、相対回転部材15とディ スク17との間に挟み込み状態に介装された摩擦板19とで成り、前記ネジ部1 6Sは、ハンドル軸11と相対回転部材15との間に回転を生じた場合(該ドラ グ機構Dに滑りを生じた場合)に、この相対回転部材15と共に、ディスク17 が回転することにより、このディスク17を相対回転部材15から離間させるよ う、そのピッチの方向が設定されている。 尚、このドラグ機構Dでは、図3に示すように、摩擦板19で摩擦伝動部が構 成されると共に、ディスク17、ラチェットホイール16に形成されたネジ部1 6S、ディスク17、バネ18夫々で負荷軽減手段Aが構成されている。
【0012】 又、ハンドル軸11の内端側には前記ラチェットホイール16、及び、伝動ギ ヤ20が備えられ、ラチェットホイール16はラチェット爪(図示せず)の係合 によりハンドル8の逆転を阻止するよう構成され、又、伝動ギヤ20は前記レベ ルワインド機構の螺軸2の入力ギヤ2Aに咬合して該レベルワインド機構を駆動 するよう構成されている。 前記スプール5は、ボールベアリング22,22で支持されるスプール軸23 と一体回転し、このスプール軸23の中間部に設けた係合ピン24と係脱可能な クラッチスリーブ25をスライド操作自在に外嵌してあり、前記ドラグ機構Dの 相対回転部材15に形成されたギヤ部15Aと、このクラッチスリーブ25の入 力ギヤ25Aとを咬合させてあるため、クラッチスリーブ25を係合ピン24に 係合させた状態でハンドル8を回動操作した場合には、スプール5を釣り糸巻き 取り方向に回転させるよう構成されている。
【0013】 尚、前記係合ピン22とクラッチスリーブ23とを併せてクラッチ機構Cと称 し、このクラッチ機構Cが入り状態で、ドラグ機構Dに滑りを生ずる臨界の値ま で釣り糸の張力が増大した場合には、スプール5の回転力により相対回転部材1 5に回転を生ずると同時に前記ディスク17が離間方向に変位して、釣り糸に対 する張力の増大を抑制するよう構成されている。
【0014】 又、このリールでは、クラッチ操作具6を下方に押し操作することにより、前 記クラッチ機構Cを切り操作するよう、クラッチ機構Cの操作系が構成され、こ のクラッチ操作具6の側面に突設したピン26のからの操作力が操作プレート2 7の上面を介して操作系に伝えられるよう構成されている(操作系は詳述せず) 。 因みに、このクラッチ操作具6のピン26は、この操作具6に対して出退自在 に備えられ、リールの組立時に、クラッチ操作具6をサイドケース1の側面から 組付ける際に、前記操作プレート27がピン26と干渉する位置にある場合には 、このピン26が退入して組付けを可能にすると共に、このピン26が操作プレ ート27の上面に入り込み可能な状態に達すると、バネ28の付勢力により、突 出するよう構成されている。
【0015】 図2に示すように、前記ブレーキ機構Bは、アルミニューム合金製のスプール 5の側面に配置されるマグネット29と、このマグネット29支持するリング状 のフレ−ム30と、このフレーム30を回転操作する回転型のダイヤル31と、 このフレーム30を内嵌状態で支持するシリンダ部32と、このシリンダ部32 の内周面に形成されたカム溝32Aと、このカム溝32Aに係入するようフレー ム30に形成されたカム片30Aとで成り、ダイヤル31を回転操作した場合に は、フレーム30の回転と伴って、カム溝32Aに沿ってカム片30Aが作動す ることにより、フレーム30と共にマグネット29が移動してスプール5との距 離を変更してスプール5に作用する制動力を調節できるようになっている。
【0016】 因みに、このリールでは、図3に示すように、左右のサイドケース1,1の内 部側のプレート、1A,1A、上部のサムレスト33等がアルミニューム合金で 形成され、又、左右のサイドケース1,1の外面部位が樹脂で形成され、更に、 前記サムレスト33から側部に亘ってアルミニューム合金を露出させて握り面3 4を形成することにより良好にパーミングを行え、又、この露出部の端部から前 記ダイヤル31の操作を行えるように構成されている。
【0017】 〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、例えば、公報番号を挙げた従来例のようにスピニ ングリールのドラグ機構に適用することも可能であり、このようにスピニングリ ールに適用すると、スプール軸が軸体に相当し、リール本体が相対回転部材に相 当することになる。
【0018】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】リール右側部の断面図
【図2】リール左側部の断面図
【図3】負荷軽減手段の分解図
【図4】リールの全体斜視図
【符号の説明】
5 スプール 11 軸体 15 相対回転部材 19 摩擦伝動部 A 負荷軽減手段 D ドラグ機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸体(11)と、この軸体(11)に外
    嵌する相対回転部材(15)との間に摩擦伝動部(1
    9)を介装してドラグ機構(D)を形成すると共に、ス
    プール(5)からの釣り糸に作用する張力によって前記
    軸体(11)と相対回転部材(15)とを相対回動させ
    る方向に力を作用させる伝動系を形成して、釣り糸に所
    定以上の張力が作用した際にドラグ機構(D)の摩擦伝
    動部(19)に滑りを発生させるよう構成した釣り用リ
    ールであって、 釣り糸の張力に起因して、前記軸体(11)と相対回転
    部材(15)とが相対回転した際に、このドラグ機構
    (D)の制動力を、より低下させる負荷軽減手段(A)
    を備えて成る釣り用リール。
JP1991080471U 1991-10-03 1991-10-03 釣り用リール Expired - Lifetime JP2572086Y2 (ja)

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JPH0531574U true JPH0531574U (ja) 1993-04-27
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001187938A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 吊り下げ構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6120165U (ja) * 1984-07-11 1986-02-05 株式会社シマノ 釣用リ−ル

Patent Citations (1)

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JP2572086Y2 (ja) 1998-05-20

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