JPH0531565A - 真空加工鋳造装置 - Google Patents

真空加工鋳造装置

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JPH0531565A
JPH0531565A JP20983691A JP20983691A JPH0531565A JP H0531565 A JPH0531565 A JP H0531565A JP 20983691 A JP20983691 A JP 20983691A JP 20983691 A JP20983691 A JP 20983691A JP H0531565 A JPH0531565 A JP H0531565A
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JP
Japan
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piston
chamber
casting
gas
melting
Prior art date
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Pending
Application number
JP20983691A
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English (en)
Inventor
Kiyotake Asai
清武 浅井
Kazunori Nakada
和憲 仲田
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Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属の融解、鋳造を行う真空加工鋳造装置に
おいて、1つの加圧機構で装置全体の気密封止を達成す
る。 【構成】 下部チャンバ5を第1ピストン6、第2ピス
トン7を有し、鋳型14を設けた鋳造室15とし、上部
チャンバ20を坩堝および加熱手段21を有する融解室
19とするとともに、第1ピストン6と下部チャンバ5
との間の隅部に設けた加圧ガス供給口からの圧縮ガス供
給だけで第1ピストン6、第2ピストン7を段階的に上
昇せしめて装置全体の気密封止を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高周波誘導加熱ある
いはアーク放電による加熱等を利用して金属を融解さ
せ、歯科用、工業用小型鋳造物をはじめ各種の複雑な形
状の鋳造物を精密に鋳造することのできる鋳造装置に係
り、特に空気の圧入、排気だけで融解室と鋳造室を外界
から遮蔽し、鋳造時も排気させて鋳造を行う真空加工鋳
造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置としては、特公昭58
−11301号公報記載のものが知られている。これは
金属の融解時に融解室と鋳造室をともに真空に排気し、
アルゴンガス等の不活性ガスを供給して外界と遮蔽して
金属を融解し、また鋳造時には融解金属を鋳型に落とし
込み、加圧アルゴンガスを注入して鋳造するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置では歯冠のような精密鋳造をする場合に、鋳型
の細かな先端にまで金属を注入するために加圧力の大き
な装置が必要である。そこで、鋳造時に鋳造室も真空に
引くことを提案しているが、鋳造室の気密性を得るため
に複数個の加圧機構を必要とし、構造が複雑となる問題
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記問題点を
解消するためになされたものであって、特に1つの加圧
機構だけで融解室と鋳造室の気密性を達成し、鋳造時も
排気させて鋳造する真空加工鋳造装置を提供することを
目的とするものである。
【0005】即ち、この発明は底面隅部にガス注入部を
有し、底面中央部が開口している第1ピストンが下部チ
ャンバ内に気密性を有して容器状に形成され、この第1
ピストン内にはその内壁面と底面に気密性を保って第2
ピストンが形成され、かつ第2ピストン上に鋳型を有す
るとともに、上記ガス注入部から供給されるガス圧力に
て上記第1、第2ピストンが上下昇降可能な構成の鋳造
室と、該鋳造室の上部に位置する上部チャンバに該鋳造
室の昇降に伴って上下方向の移動が可能で鋳造室の上面
と気密性を保って密着することのできる底縁部および本
体の上蓋固定枠に同じく気密性を保って密着することの
できる上縁部を有し、内部に坩堝ならびに加熱手段を設
けた構成の融解室とからなる真空加工鋳造装置である。
【0006】
【作用】この発明の装置は、上記のように鋳造室を構成
する下部チャンバ内に第1ピストンと第2ピストンを設
けることによって加圧ガスによる鋳造室と融解室双方の
気密化を完全に行い、また鋳造時には鋳造室のガス排気
により鋳型の細い先端にまで充分に融解金属を鋳込むこ
とができるのである。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を図により詳細に説
明する。図1はこの発明の真空加工鋳造装置の縦断正面
図であり、1は本体でフレーム2、3を底板4に取り付
けて構成されている。そして該底板4に接して下部チャ
ンバ5が取り付けられ、この下部チャンバ5内に第1ピ
ストン6がOリング8、9によって気密を保って容器状
に嵌め込まれており、第1ピストン6内にはさらに第2
ピストン7がOリング10によって同じく気密を保って
嵌め込まれている。この第1ピストン6と下部チャンバ
5の間の隅部にはガス注入部11を有し、加圧ガス供給
口12から供給された加圧ガスにより第1ピストン6が
上昇する。
【0008】13は第1ピストン6の底面中央部に有す
る穴であって、第1ピストン6に供給された加圧ガスが
この穴13を通じて第2ピストン7に作用し、第2ピス
トン7が上昇する。この第2ピストン7上には鋳型14
が取り付けられていて、下部チャンバ5内が鋳造室15
を構成している。16は鋳造室15のシール用蓋であ
り、このシール用蓋16にはOリング17が嵌め込まれ
ている。このOリング17は第2ピストン7上の鋳型1
4が第2ピストン7の上昇によって上昇した時に接触し
てシール用蓋16によって気密化が達成される。18は
鋳造室15内の不活性ガスを排気する排気口である。2
0は鋳造室15の上方部に設けられている融解室19を
構成する上部チャンバであって、該チャンバ20内には
加熱装置として誘導コイル21が組み込まれており、そ
の中には図示省略したが、縦割に2分割された坩堝が設
けられている。そして誘導コイル21には電力入力端子
22から高周波電力が印加されて坩堝内の金属が融解さ
れる。23は坩堝の底を開閉させるシリンダであり、ガ
ス入力部24からのガスにより操作される。この融解室
19の底部にはOリング25が取り付けられており、後
述するように鋳造室15が上昇した時にシール用蓋16
が気密接触するように作用する。
【0009】26は上蓋固定枠であって、その中央部に
覗き窓27が耐熱ガラス28、Oリング29等によって
気密に封止されている。そしてこの固定枠26の下部に
はOリング30が取り付けられており、鋳造室15の上
昇に伴って融解室19が上昇した時に該融解室19の上
部と固定枠26との間を気密封止し、上記融解室19と
鋳造室15を外界から完全に気密遮蔽する。上記固定枠
26上には融解室19を真空にするために真空ポンプ
(図示せず)に接続される排気口31および図示省略し
たが、排気口31の背後に不活性ガス供給口がそれぞれ
設けられている。
【0010】上記の装置において、まず第1ピストン6
と第2ピストンについて述べると、融解室19内の坩堝
に予め融解すべき適当な金属を入れておき、第1ピスト
ン6と下部チャンバ5の間の隅部に設けたガス注入部1
1に加圧ガス供給口12から加圧ガスを注入すると、図
2(a)に示すように加圧力A、Aは第1ピストン6の
両端部のみに働き、第1ピストン6のみが上昇する。
【0011】第1ピストン6が上昇するため、その底面
のすべてに加圧力Aが働くが、第2ピストン7のほうが
接触抵抗が少なく、第1ピストン6の底面の穴13を通
じての小さな加圧力Bで第1ピストン6よりも先に上昇
して図2(b)のように第2ピストン7上の鋳型14が
シール用蓋16に取り付けられたOリング17に接触す
る。
【0012】さらに、第1ピストン6が加圧され上昇す
ると、鋳造室15が上昇し、図2(c)のように鋳造室
15のシール用蓋16が融解室19の底部とOリング2
5を挟んで密着する。第1ピストン6への加圧がさらに
続けられて鋳造室15が上昇すると、これに密着した融
解室19も押し上げられて本体1上部の固定枠26に達
し、融解室2の上部が固定枠26の下部とOリング30
を挟んで密着する。かくして鋳造室15と融解室19は
共に外界から完全に気密を保った状態で遮蔽される。
【0013】上記のように、鋳造室15と融解室19と
を完全に気密を保って密着した状態としてから固定枠2
6の排気口31から真空ポンプにて融解室19と鋳造室
15内を排気して真空とする。次いで、不活性ガス供給
口(図示せず)からアルゴン等の不活性ガスを供給して
融解室19と鋳造室15を不活性ガス雰囲気とする。こ
こで電力入力端子22から誘導コイル21に高周波電力
を印加して坩堝内の金属を融解する。次いで、ガス入力
部24からガスを供給してシリンダ23を操作して坩堝
口を開放し、融解金属を融解室19に密着した鋳造室1
5内の鋳型14に流し込む。ここで、不活性ガスを加圧
するとともに排気口18から鋳造室15内のガス、即ち
鋳型14内のガスを排気しながら融解金属を鋳型の細い
先端にまで圧入させて鋳造を行うことができる。鋳造後
は鋳型を冷却し、排気口18から内部が大気圧になるま
で不活性ガスを排出する。これにより、第1ピストン
6、第2ピストン7、鋳造室15、鋳型14、融解室1
9は何れも自重で降下し、図1に示す状態に戻すことが
できる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第1シリンダ6と下部チャンバ5の間の隅部に設け
た加圧ガス供給口からの圧縮ガスの供給だけで融解室と
鋳造室からなる装置全体の気密封止が達成でき、外界か
ら完全に遮蔽された室内での金属の融解、さらに不活性
ガスによる鋳造を極めて確実に行うことができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の真空加工鋳造装置の縦断正面図であ
る。
【図2】(a)乃至(c)はこの発明の装置における気
密封止の過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体 6 第1ピストン 7 第2ピストン 11 ガス注入部 14 鋳型 15 鋳造室 19 融解室 21 誘導コイル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 底面隅部にガス注入部を有し、底面中央
    部が開口している第1ピストンが下部チャンバ内に気密
    性を有して容器状に形成され、この第1ピストン内には
    その内壁面と底面に気密性を保って第2ピストンが形成
    され、かつ第2ピストン上に鋳型を有するとともに、上
    記ガス注入部から供給されるガス圧力にて上記第1、第
    2ピストンが上下昇降可能な構成の鋳造室と、該鋳造室
    の上部に位置する上部チャンバに該鋳造室の昇降に伴っ
    て上下方向の移動が可能で鋳造室の上面と気密性を保っ
    て密着することのできる底縁部および本体の上蓋固定枠
    に同じく気密性を保って密着することのできる上縁部を
    有し、内部に坩堝ならびに加熱手段を設けた構成の融解
    室とからなることを特徴とする真空加工鋳造装置。
JP20983691A 1991-07-26 1991-07-26 真空加工鋳造装置 Pending JPH0531565A (ja)

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JPH0531565A true JPH0531565A (ja) 1993-02-09

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS586767A (ja) * 1981-07-04 1983-01-14 Asahi Roentgen Kogyo Kk 高周波溶解加圧鋳造機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS586767A (ja) * 1981-07-04 1983-01-14 Asahi Roentgen Kogyo Kk 高周波溶解加圧鋳造機

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960109