JPH0531535Y2

JPH0531535Y2 -

Info

Publication number: JPH0531535Y2
Application number: JP1984174860U
Authority: JP
Priority date: 1984-11-17
Filing date: 1984-11-17
Publication date: 1993-08-13
Anticipated expiration: 1999-11-17
Also published as: JPS6189125U

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野この考案は、例えば建物の天井や壁面に設置し
て、その近辺を移動する人間の有無を検出する場
合に使用されるような赤外線検知装置に関する。

(ロ) 従来の技術通常、この種の赤外線検知装置は、赤外線を集
光する集光ミラーの焦点に、赤外線検出素子を設
置し、この集光ミラーの視野内に入つた人体等の
被検知体から発する赤外線を赤外線検出素子によ
り検出し、その赤外線の変化量で、被検知体の有
無を検出する装置が知られている。

ところで、この赤外線検知装置を、天井や壁面
に設置する場合、通路の出入口等の検出すべき特
定位置に赤外線を対応させて設定するが、赤外線
は周知のごとく不可視光のため、視認して設定す
ることができず、そのために現状では該装置の赤
外線検知による検知反応に基づいて初期設定位置
を決めている。

ところが、この赤外線の初期設定操作および再
設定調整等にあつては、赤外線の検知反応の有無
をいちいち確認して位置決めしなければならない
ため、手間がかかり、また設定不良等を誘起して
誤動作の原因となる問題を有していた。

(ハ) 考案が解決しようとする課題そこでこの考案は、赤外線の初期設定操作およ
び再設定調整等に手間どることなく、簡単かつ正
確に赤外線検出位置を設定することができる装置
でありながら、構成が簡素コンパクトな赤外線検
知装置の提供を目的とする。

(ニ) 課題を解決するための手段この考案は、可視光線を反射投影し、不可視光
線の赤外線を集光する集光ミラーと、前記集光ミ
ラーの焦点に対応して設置される赤外線検出素子
と、前記赤外線検出素子を挟む位置に、前記集光
ミラーに投光し前記赤外線の検出域と対応して位
置決め投影すべく配設される複数の可視光源の発
光体とを備えた赤外線検知装置であることを特徴
とする。

(ホ) 作用この考案の赤外線検知装置は、赤外線検出素子
を挟んだ位置で、複数の可視光線の発光体を発光
させて、これらの発光した可視光線を、被検出部
を検出すべき所定の位置に集光ミラーを介して投
光し、これらの投影に挟まれ中央部に検出位置で
あり、しかも各投影が検出位置の境界を示し、こ
の検出域境界を視認して、位置調整すれば、赤外
線の検出位置が設定される。

(ヘ) 考案の効果この考案によれば、赤外線検出素子を挟んだ複
数の可視光源の発光体から発光される可視光線
が、赤外線検出域を挟んで位置決め投影されるた
め、この複数投影の中央部が赤外線の検出位置で
あり、しかも、各投影で赤外線の検出域の境界を
明確に知ることができ、この検出域境界とその中
央部とに基づいて赤外線の検出位置を設定すれば
よく、その結果、赤外線の検出域を正確に把握し
ながら簡単かつ能率的に設定操作することができ
る。

しかも、集光ミラーを使用しているので、赤外
線検出域と可視光線の位置決め投影域とは、赤外
線検出素子を挟んだ位置に可視光源の発光体を配
設するだけで、簡単に位置対応させることがで
き、したがつて、可視光線の位置決め投影の視認
設定で、検出域の高精度の設定調整が可能とな
り、検出域の設定不良等は確実に解消される。

さらに、集光ミラーを可視光線の反射投影と不
可視光線の赤外線の集光とに共用するので、部品
点数を少なくして、装置を簡素コンパクトに構成
することができる。

(ト) 考案の実施例この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述
する。

図面は赤外線検知装置を示し、第１図〜第３図
において、この赤外線検知装置１１は、可視光線
を反射投影し、不可視光線の赤外線を集光する集
光ミラー１２と、この集光ミラー１２の焦点に対
応して設置される赤外線検出素子１３と、赤外線
検出素子１３を挟む両側に配設される可視光源の
LED（発光ダイオード）１４，１４と、これらを
収納保持するケース本体１５とから構成される。

上述の集光ミラー１２は、円弧形状を有し、そ
の下端が支持フレーム１６を介して角度変位可能
にケース本体１５に支持されると共に、該集光ミ
ラー１２の光軸の傾きを調整する光軸調整機構
（図外）を介してケース本体１５に支持されてい
る。これにより、集光ミラー１２は角度変位可能
に回動許容されて、そのセツト位置で姿勢保持さ
れる。

そして、この集光ミラー１２の内周面には複数
の光軸を受光することのできる多面セグメントの
凹面鏡１７……を備えており、これら凹面鏡１７
……は屈折投影される赤外線の各焦点が赤外線検
出素子収納部１８内の一点に集中するように配置
されており、この焦点に前述の赤外線検出素子１
３が配置される。

上述の赤外線検出素子１３は、各制御部品（図
外）を搭載した基板１９の中央部上面に搭載さ
れ、この基板１９が前述の赤外線検出素子収納部
１８に固定される。

さらに、この基板１９上に搭載された赤外線検
出素子１３の両側には前述のLED１４，１４が
それぞれ搭載され、上述の赤外線検出素子１３の
赤外線検出域２０と対応して位置決め投影され
る。この場合、左右一対のLED１４，１４の可
視光線投影域２１，２１間の中央部に赤外線検出
域２０が正確に対応して位置する。したがつて、
この可視光線投影域２１に基づいて赤外線検出域
２０を設定すればよく、設定時は常時可視光線を
発光させて赤外線があたかも可視光線であるかの
ごとく、視認しながら設定することができる。

図中２２は電源ランプ、２３は保護カバーであ
る。

このように構成された赤外線検知装置は、先
ず、検出すべき特定位置に対応する室内等の天井
や壁面に、この赤外線検知装置１１を設置する。

次いで、この装置１１の電源を入力してLED
１４，１４を発光させ、その発光した可視光線投
影域２１を視認しながら光軸調整機構を介して集
光ミラー１２の角度を所定の検出すべき対応位置
に角度調整した後、LED１４，１４をOFFする
ことにより、赤外線検知装置１１は、所望の検知
位置に初期設定される。

そして、この赤外線検出域２０に例えば人が入
つてくると、この人体から発する赤外線を集光ミ
ラー１２を介して赤外線検出素子１３が検知し、
この検知信号に基づいて、適宜の手段が講じられ
る。

上述の一実施例においては、LED１４を赤外
線検出素子１３の両側に２個配設した例を示した
が、これに限らず、第４図および第５図に示すよ
うに、例えば赤外線検出素子４１の周囲にLED
４２を四個等分して配設してもよい。この場合
は、赤外線検出域４３に対して四方から位置決め
することができ、より一層高精度に設定すること
ができる。また、これらLED４２……に対して
は上下・左右側を色別して、設定時の可視光線を
より明確にして使用することもできる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は赤
外線検知装置の概略説明図、第２図は赤外線検知
装置の要部拡大斜視図、第３図は赤外線検知装置
の要部縦断側面図、第４図および第５図はこの考
案の他の実施例を示し、第４図は赤外線検知装置
の概略説明図、第５図は赤外線検知装置の要部拡
大斜視図である。１１……赤外線検知装置、１２……集光ミラ
ー、１３，４１……赤外線検出素子、１４，４２
……LED、１７……凹面鏡、２０……赤外線検
出域、２１……可視光線投影域、４３……赤外線
検出域。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】可視光線を反射投影し、不可視光線の赤外線を
集光する集光ミラーと、前記集光ミラーの焦点に対応して設置される赤
外線検出素子と、前記赤外線検出素子を挟む位置に、前記集光ミ
ラーに投光し前記赤外線の検出域と対応して位置
決め投影すべく配設される複数の可視光源の発光
体とを備えた赤外線検知装置。