JPH0531512A - Pi制御装置 - Google Patents

Pi制御装置

Info

Publication number
JPH0531512A
JPH0531512A JP3188465A JP18846591A JPH0531512A JP H0531512 A JPH0531512 A JP H0531512A JP 3188465 A JP3188465 A JP 3188465A JP 18846591 A JP18846591 A JP 18846591A JP H0531512 A JPH0531512 A JP H0531512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
value
response
deviation
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3188465A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Fujii
井 章 藤
Koji Ueyama
山 高 次 植
Harutoshi Okai
貝 晴 俊 大
Naoharu Yoshitani
谷 直 治 芳
Naoki Sato
藤 直 樹 佐
Toshiaki Ueno
之 俊 昭 上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP3188465A priority Critical patent/JPH0531512A/ja
Publication of JPH0531512A publication Critical patent/JPH0531512A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンデム圧延機の張力制御の速応性および安
定性を共に高め両立させる。 【構成】 目標値に対する制御量の偏差を補正する、応
答速度が異なる複数のPI演算のそれぞれで操作量を演
算し、偏差が大なるほど大きく偏差の変化速度が大なる
ほど小さい第1重み値と偏差が大なるほど小さく変化速
度が大なるほど大きい第2重み値を演算し、応答速度が
高いPI演算の出力と応答速度が低いPI演算の出力
を、第1重み値と第2重み値の割合で合成して操作量と
して出力する。これを行なうPI制御装置で、ル−パ角
度と圧延スタンド間張力とを制御する。 【効果】 偏差の大から小への変化に従って応答速度が
連続的に高から低に円滑に切換わり、応答が速くしかも
安定性が高い張力制御が実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種機器の出力を目標
値に一定に制御するためのPI制御装置に関する。
【0002】
【従来技術】各種機器のフィ−ドバック制御にはPI制
御、すなわち、目標値に対する制御対象機器出力の偏差
に比例した、制御対象機器の出力影響パラメ−タ値(P
項)と、偏差の積分値に比例した出力影響パラメ−タ値
(I項)の和を、機器出力を目標値とするための出力影
響パラメ−タ補正値として、この分制御対象機器の出力
影響パラメ−タを補正する制御、が多く使用されてい
る。この種の制御においては、出来る限り高い応答性と
高い安定性が得られるのが好ましいが、高い応答性を確
保しようとするとオ−バシュ−トやハンチングなどを生
じ易く安定性が損われる。高い安定性を確保しようとす
ると応答、特に立上り,立下り応答、が遅く大きな制御
遅れを生じ易い。以下、熱間タンデム仕上圧延機の圧延
スタンド間張力制御を例示して説明する。
【0003】圧延スタンド間にル−パ装置,ル−パ角度
を操作するル−パモ−タ,材料速度を変化させスタンド
間張力を操作するミルモ−タを備えた連続圧延機の、ス
タンド間張力とル−パ角度を制御する場合、この制御系
はル−パ角度が変わる事により張力が変化し、かつ張力
が変わる事によりル−パ角度が変化する所謂相互干渉系
であるため、制御しにくい系となっている。そこで、従
来はル−パモ−タ速度を調節してル−パ角度を制御する
系(角度制御系)とミルモ−タ速度を調節して張力を制
御する系(張力制御系)をクロスコントロ−ラにより非
干渉化してル−パ角度と張力を別々のコントロ−ラを用
いて制御する非干渉制御装置が提案されている(特開昭
56−4307号公報)。
【0004】ル−パの基本的な構成と前述の特開昭56
−4307号公報の制御装置(以下従来の非干渉制御装
置という)を図22に示し、その各部の機能を図23に
示す。スタンド間材料1は、圧延ロ−ル2a及び2bか
らなる前段スタンド2と、圧延ロ−ル3a及び3bから
なる後段スタンド3とを通って導かれ、この間に、前段
スタンド2及び後段スタンド3間に配置されたル−パ4
と接触する。材料1の張力βは、前段スタンド2が送り
出す材料の速度と後段スタンド3が引き込む材料の速度
との差によって定まるル−プ長(ミルモ−タ5の速度に
よって制御される)と、ル−パ角度αにより定まるル−
パ強制長と、材料1の特性とによって決定される。ま
た、ル−パ角度αは、ル−パモ−タ7が発生するトルク
と、材料1がル−パに与えるトルクと、ル−パの機械的
慣性や摩擦などにより決定される。従来の非干渉制御装
置では、まず、張力検出器11の検出値と張力目標値β
Rとの偏差に基づいてミルモ−タ速度修正量uβ0 を張
力制御装置12でPI演算し、角度検出器9の検出値と
角度目標値αRとの偏差に基づいてル−パモ−タ速度修
正量uα0 を角度制御装置10でPI演算する。このミ
ルモ−タ速度修正量uβ0 とル−パモ−タ速度修正量u
α0 をそれぞれミルモ−タ速度制御装置6とル−パモ−
タ速度制御装置8に与えただけでは、張力とル−パとの
機械的な相互干渉の影響で、張力βとル−パ角度αは思
い通りに制御できない。そこで、uβ0 が張力βのみに
影響を与え、且つuα0 がル−パ角度αのみに影響を与
えるように、uβ0 とuα0 を入力としてこれらに所定
の補正を加えて、ミルモ−タ制御装置6とル−パモ−タ
制御装置8に与える修正量のそれぞれuβ とuα を演
算するクロスコントロ−ラ14を設けている。
【0005】しかし、この従来の非干渉制御装置では、
張力制御系と角度制御系の安定性と速応性が各制御装置
とクロスコントロ−ラにより望ましく設計できたとして
も、張力制御系に外乱dβ や角度制御系に外乱dα
入った場合には、これらの外乱による張力や角度の変動
は決して小さいとは限らないという問題点がある。例え
ば、圧延時の圧延材温度によるヤング率等物理量の差異
や、機構上の非線形が原因するモデリング誤差、スキッ
ドマーク外乱、および、完全に非干渉化することがモデ
リング誤差等のために事実上不可能であること、などの
理由により、張力とルーパの角度が不安定になり易い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的なPI制御にお
いては、機器出力(張力,ル−パ角度)をフィードバッ
クして目標値との偏差を演算し、該偏差に対してPI演
算を行ない、演算出力を機器の操作量(ロ−ル周速度の
修正量,ル−パ角度の修正量)として与える。しかし、
PI制御を定値制御(目標値に合致させる制御)に用い
る場合、立上がりを速くすれば行き過ぎ量が大きくな
り、行き過ぎ量を小さく抑えようとすれば、立上がりを
遅くせざる得ず、速応性と安定性に共に優れる制御は実
現できない。上述のル−パ角度制御系および張力制御系
にそれぞれPI制御装置が用いられているが、これらの
応答速度と安定性が併立せず、一方の制御系の応答遅れ
あるいは動揺が他方に変動をもたらすという、相互干渉
を生じ易く、クロスコントロ−ラによっても相互干渉を
十分に抑止しえない。
【0007】本発明は、速応性と安定性を共に達成しう
るPI制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のPI制御装置
は、目標値に対する制御対象機器出力の偏差を補正す
る、該偏差に対する応答速度が異なる複数のPI演算の
それぞれで制御対象機器の出力影響パラメ−タ値を演算
するPI演算手段;偏差が大なるほど大きく偏差の変化
速度が大なるほど小さい第1重み値を演算しかつ偏差が
大なるほど小さくその変化速度が大なるほど大きい第2
重み値を演算する重み演算手段;および、前記複数のP
I演算の、応答速度が高いPI演算の出力と応答速度が
低いPI演算の出力を、第1重み値と第2重み値の割合
で合成した出力影響パラメ−タ値を制御対象機器に出力
する合成出力手段;を備える。
【0009】
【作用】目標値に対する機器出力の偏差が大きく該偏差
の変化速度が小さいときに、すなわち大きい量の速い補
正が必要なときに、偏差に対して応答速度が高いPI演
算の出力と応答速度が低いPI演算の出力を、大きい値
の第1重み値と小さい値の第2重み値の割合で合成した
ものが制御対象機器に出力されるので、この出力すなわ
ち偏差を補正するための操作量が大きく、機器出力補正
が高速で機能し、高い応答性の制御が実現する。逆に、
偏差が小さく該偏差の変化速度が大きいときに、すなわ
ち小さい量の比較的に緩やかな補正が必要なときに、応
答速度が高いPI演算の出力と応答速度が低いPI演算
の出力を、小さい値の第1重み値と大きい値の第2重み
値の割合で合成したものが制御対象機器に出力されるの
で、この出力すなわち偏差を補正するための操作量が小
さく、機器出力補正が緩やかに機能し、精度が高く安定
した機器出力制御が実現する。すなわち、外乱が入った
場合、これにより偏差が大きい間は高速で機器出力補正
が働きかつ目標値近くになって偏差が小さくなるに従っ
て機器出力補正が比較的に緩やかに働いて、機器出力が
行き過ぎなくすみやかに目標値に戻る。このような応答
速度の切換わりが、偏差値の連続的な減少に対応して連
続的に行なわれるので、応答速度の切換わりによる機器
出力の動揺を生じない。
【0010】本発明の他の目的および特徴は図面を参照
した以下の実施例の説明により明らかになろう。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示す。図1の全体
は、図22および図23に示す従来のタンデム仕上圧延
機のル−パ角度制御系に、本発明の一実施例であるPI
演算装置10(図1)を用いた態様を示す。なお、図2
2および図23に示すPI演算装置12にも、本発明の
一実施例(図1のPI演算装置10)と同様な構成およ
び機能のものが用いられる。
【0012】図1に示すPI演算装置10には、目標値
αRに対するル−パ角度αの偏差e(t)=αR−αが入力
される。なお、汎用表現としては、ル−パ系の出力αを
Y(t)で表わす。PI演算装置10の演算器20は、偏
差e(t)を微分して偏差の変化速度Δe(t)を求める。偏
差e(t)およびその変化速度Δe(t)の分岐出力が、座標
変換回路21において極座標変換されて偏角θに変換さ
れ、重み付加回路22が、偏角θの値に対応してあらか
じめ設定されている第1重み係数Aおよび第2重み係数
Bを演算回路23に出力する。なお、係数AおよびBは
A+B=1と正規化された値である。
【0013】演算回路23は、まず、偏差e(t)および
偏差の変化量Δe(t)より、(1)式および(2)式より操作
量Δu1(t)およびΔu2(t)を演算する。
【0014】 Δu1(t)=K11・e(t)+K21・Δe(t) ・・・(1) Δu2(t)=K12・e(t)+K22・Δe(t) ・・・(2) なお、後述する(3)式で、これらの値Δu1(t),Δu2
(t)に重み係数A,Bをそれぞれ乗じ、これらの積の和
を積分器24に出力し、積分器24の積分出力が図1に
示すPI演算装置10の出力となる。上記(1),(2)式
を、積分器24の出力の形で示すと次の通りである。
【0015】 u1(t)=K11・e(t)・1/S+K21・e(t) ・・・(1o) u2(t)=K12・e(t)・1/S+K22・e(t) ・・・(2o) したがって、図1に示すPI演算装置10の出力(積分
器24の出力)から見れば、(1),(2)式の右辺第1項が
積分(I)項、右辺第2項が比例(P)項である。すな
わち、K11,K12が積分項の係数、K21,K22が比例項
の係数である。
【0016】この実施例では、(1)式が高い応答速度の
入出力特性を有するPI演算、(2)式が低い応答特性の
入出力特性を有するPI演算であり、K11、K21
12、およびK22は外部より設定されるPIパラメータ
でありこれについては後述するが、この実施例では、
(1)式をe(t)に対して高い応答とするために比例項の係
数K21が大きい値(正)に設定され、(2)式をe(t)に対
して低い応答とするために比例項の係数K22が小さい値
(負)に設定されている。これらの具体的な一例は、後
述の(7)式および(8)式に示す。
【0017】(1)式および(2)式により得られた第1操作
量Δu1(t)および第2操作量Δu2(t)と第1重み係数
Aおよび第2重み係数Bを用いて演算回路23は次に、 Δu(t)=Δu1(t)×A+Δu2(t)×B ・・・(3) により合成値Δu(t)を演算する。積分器24が合成値
Δu(t)を積分(PI演算のI演算)して操作量 u(t)= A〔K11・e(t)・1/S+K21・e(t)〕 +B〔K12・e(t)・1/S+K22・e(t)〕・・・(3o) を得て、これをクロスコントロ-ラ14(図22,2
3)に出力する。
【0018】次に、重み付加回路22の、第1重み係数
Aおよび第2重み係数Bの算出処理を説明する。まず、
ル−パ角度の過渡応答を図2に示すような(a),
(a’)と(b),(b’)の2つの局所状態に分け
る。各局所状態は次のような状態である。 状態(a),(a’)・・・目標値から離れて静止して
いる。 状態(b),(b’)・・・目標値を通り過ぎようとし
ている。 そこで、ル−パ角度が状態(a),(a’)であれば
(1)式を主体とする速応性の強いPI制御を用いてル−
パ角度Y(t)=αを速く目標値αRに向かわせ、ル−パ角
度が状態(b)であれば(2)式を主体とする安定性の強
いPI制御を用いて行き過ぎ量を抑え、速く目標値に収
束させれば、効率のよい制御が行なえる。
【0019】図3に示すような制御偏差e(t)=αR−α
とその変化速度Δe(t)を2軸とした位相平面を考えた
場合、図2に示すル-パ角度の状態(a),(a’)お
よび(b),(b’)は、図3の斜線で示す部分平面に
対応する。そして、現状態(e(t),Δe(t))の極座標
の偏角をθとすると、状態(a),(a’)は「θが、
だいたい0(0F)またはだいたいπ(πF)の状態」、状
態(b),(b’)は「θが、だいたい−π/2(−π/
2F)またはだいたいπ/2(π/2F)の状態」ということ
が出来る。ただし、θはΔe(t)>0で正(deg)すなわ
ち反時計方向を正の角度とする(図3)。そこでこの偏角
θを、ル−パ角度Y(t)=αを表現するための変数とし
て、前述の(3)式における(1)式の演算値Δu1(t)およ
び(2)式の演算値Δu2(t)に重み付け(A,B)をする。
【0020】すなわち、偏角θが、だいたい0(0F)ま
たはだいたいπ(πF)の状態である(a,a')と、(3)式にお
ける(1)式の演算値Δu1(t)の重みAを大きくする。偏
角θが、だいたい−π/2(−π/2F)またはだいたいπ/
2(π/2F)の状態である(b,b')と、(3)式における(2)式
の演算値Δu2(t)の重みBを大きくする。なお、偏角
θに対する重み付けの割合は図4に示すθをパラメ−タ
とする関数AおよびBに従って決定する。例えば、偏角
θがπ/4であるとA=0.5、B=0.5となり、(3)
式の演算における(1)式の演算値Δu1(t)の寄与が50
%(A=0.5)、(2)式の演算値Δu2(t)の寄与が50%(B=
0.5)の重み付けがなされる。
【0021】次に、PI演算装置10によるル−パ角度
制御の安定性向上について説明する。(1)式に示す高応
答性のPI演算のパラメータ(K11,K21)と(2)式に
示す低応答性で安定性が高いPI演算のパラメ−タ(K
12,K22)をそれぞれ速応性と安定性を優先してチュー
ニングしなければならないが、それぞれの速応性と安定
性の度合いが過渡応答性に与える影響は互いに関係して
いるので、独立にチューニングすることは出来ない。そ
こで、与えるPIパラメータは(1)式に用いる(K11
21)の一組とし、(2)式で用いるPIパラメータ(K
12,K22)は、(1)式に用いる(K11,K21)を基にし
て安定性が向上するように設定する。以下、その方法を
説明する。
【0022】局所状態(a),(a’)および(b),
(b’)で演算回路23の出力値すなわち(3)式の演算
値Δu(t)の極性は次のようになっている。
【0023】 1) (a)状態、 e(t)>0、Δe(t)≒0 ・・・Δu(t)>0 2) (b)状態、 e(t)≒0、Δe(t)>0 ・・・Δu(t)>0 3) (a’)状態、e(t)<0、Δe(t)≒0 ・・・Δu(t)<0 4) (b’)状態、e(t)≒0、Δe(t)<0 ・・・Δu(t)<0 また、図1に示すPI演算装置10を用いた図23に示
すようなフィードバック系のステップ応答を位相平面上
に描くと、図5に示す螺旋状の軌跡となる。
【0024】このようなステップ応答の安定性を向上さ
せるには、行き過ぎ量を小さくして目標値に速く収束さ
ればよい。従って、図6に示すように、(b),
(b’)状態での出力値Δu(t)を(b)’,
(b’)’のように少し早めの状態で先手を打って出力
するようにすれば良い。これが(b),(b’)状態で
の安定化の基本的な考え方であるが、(b),(b’)
状態をφだけ回転させて(b)’,(b’)’とするこ
とは、相対的に現状態点(e(t),Δe(t))を−φだけ
回転させることに相当する。実際の処理では、(b),
(b’)状態のPIパラメータすなわち、(2)式のPI
パラメータK12,K22を、
【0025】
【数1】
【0026】と設定している。更に、重み付加回路22
では、偏角θに対する重みAおよびBをφに応じて図7
のように調整する。これは、図6からもわかるように、
状態(b),(b’)すなわち、重み係数Bの特性のピ
ーク値を半時計方向にφだけ移動させる必要に基づいて
いる。
【0027】結局、演算回路23では、φをパラメータ
として(1),(2)式の重み付けを制御し、(b),
(b’)状態すなわちル−パ角度αが目標値αRに近い
領域での安定性の度合いを調整している。ただし、位相
平面上の幾何学的な制約からφは0(deg)以上90(d
eg)以下でなければならない。また、φ=0のときに
は、(4)式は、 (K11,K21)=(K12,K22)・・・(5) となるので、位相平面上の全領域でΔu(t)=K11・e
(t)+K21・Δe(t)の関係を持つ適応性のみを考慮した
線形PIコントローラになる。
【0028】φ=0,15,30,45(deg)とした
時の、演算回路23の入力e(t),Δe(t)と出力Δu
(t)の関係を、図8,図9,図10および図11に示
す。φ=15,30,45(deg)の時には、それぞれ
異なった非線形コントローラとなっている事がわかる。
【0029】以下に、演算回路23の(1)式および(2)式
のパラメ−タ(K11,K21)およびK12,K22)を決定
するための、シュミレーションテストについて説明す
る。まず、図1に示すPI演算装置10を備える単入出
力のフィードバック制御系について、ステップ応答をシ
ュミレーションし、PI演算装置10の制御性能を評価
した。制御性能は、速応性と安定性についてそれぞれ次
のような評価指標を用いて評価する。
【0030】 1)適応性・・・∫(1/Δe(t))de (6) ただし、積分範囲は応答が定常値の10%から90%に
なるまでの間。(6)式式の積分値は、一般にステップ応
答の速応性の評価指標として用いられる立ち上り時間、
すなわち応答が定常値の10%から90%になるまでの
時間に相当する。位相面軌跡で考えると、立ち上がり時
間は(6)式で算出する事ができる。そして、図12に示
すように、斜線部の面積が大きいほど(6)式の値が小さ
くなり速応性の優れた応答であることを示し、斜線部の
面積が小さいほど(6)式の値が大きくなり速応性の劣る
応答であることを示す。
【0031】2)安定性・・・行き過ぎ量 ステップ応答の行き過ぎ量は、位相面軌跡では図12に
示す値として表わすことができる。そして、この行き過
ぎ量が小さいほで安定性の優れた応答であることを示
し、行き過ぎ量が大きいほど安定性の劣る応答であるこ
とを示す。まず、(1)式のパラメータ(K11,K21)に
よる制御性能の違いを比較するシュミレーションを行な
った。ここではパラメータとして次の4通りの値を与え
る。 (Sim1) (K11,K21)=(1.0,0.3) (Sim2) (K11,K21)=(2.0,0.3) (Sim3) (K11,K21)=(1.0,0.6) (Sim4) (K11,K21)=(2.0,0.6) 更に、それぞれについて、φの値をφ=0,15,3
0,45(deg)と4通りの値を取った場合の、ステッ
プ応答を比較した。ここで制御対象とするプラントは、
(減衰係数:ζ=0.7),(固有角周波数:ωn=1.0)
の2次遅れ系とする。その結果を図13,図14,図1
5,および図16にそれぞれ示す。以上の結果より次の
知見が得られた。 1)φを大きくするに従って、適応性はあまり変わらな
いが、行き過ぎ量が小さく安定性が向上する。 2)φを過渡に大きくすると目標値に到達する前に補正
速度が減速し、速応性が劣化する。 3)K11を大きくすると立上りにおいてΔe(t)が負の
方向に大きくなり、速応性が向上する。 4)K21を大きくすると行すぎ量が小さくなり安定性が
向上する。 以上をまとめると、図1に示すPI演算装置10を含む
フィードバック制御系(図23)の過渡応答特性を理想
的なものに改善するためには、 速応性改善のために、・・・K11の調整 安定性改善のために、・・・φおよびK21の調整 をすれば良いことになる。ただし、K21を用いて安定性
を改善するとこれは線形PIコントローラのパラメータ
調整と同じで速応性が劣化するが、φを用いれば速応性
の劣化なしに安定性を改善することができる。
【0032】以上から図1に示すPI演算装置10の、
演算パラメータの設定方法として、次の手順を確立し
た。 手順1) φ=0(deg)として、速応性の要求仕様
(例えば立ち上がり時間として与えられる)を満足する
ように(1)式のK11とK21をチューニングする。 手順2) 安定性の要求仕様(例えば行き過ぎ量として
与えられる)を満足するようにφの値をチューニングす
る。このφの値によって(1)式のK11とK21に対して(2)
式のK12とK22が定まる。
【0033】次に、図1に示すPI演算装置10と線形
PIコントローラの制御性能を比較するシュミレーショ
ンを行なった。制御対象は、一般的なプラントに対する
制御性能を比較するため二次遅れ系とし、次の伝達関数
で与えられるものとした。 伝達関数:2.56/(S2+10S+16) 制御系は1入力1出力のフィードバック制御系である。
PIパラメータとして次の3つを与えた。 (PI-1) (K11,K21)=(5.5,1.0),φ=0.0(deg) (PI-2) (K11,K21)=(22.0,4.0),φ=0.0(deg) (PI-3) (K11,K21)=(22.0,4.0),φ=15.0(deg) (PI-1)と(PI-2)はφ=0.0(deg)なので、次の
伝達関数で表わされるPIコントローラである。 (PI-1) Gc(s)=(5.5+1.0S)/S (PI-2) Gc(s)=(22.0+4.0S)/S (PI-2)は(PI-1)に対して速応性を改善するため
にゲインを4倍にするゲイン調整を行なっている。
【0034】(PI-3)は、K11とK21は(PI-2)と
同じ値だが、φ=15.0として制御ゲインを調整してい
る。すなわち、(1),(2)および(4)式から導びかれるよ
うに、以下の(7)および(8)式に基づいて演算する。 Δu1(t)=22.0・e(t)+4.0・Δe(t) (7) Δu2(t)=22.3・e(t)−1.8・Δe(t) (8) シュミレーションの結果を、図17および図18に示
す。図17は(PI-1)、(PI-1)、(PI-3)のス
テップ応答の位相面軌跡、図18は時間軸上での同じス
テップ応答を示している。(PI-1)に対してゲイン調
整を行なった(PI-2)は、立ち上がりは速くなり速応
性は良くなっているが、反面、行き過ぎ量が大きなく
り、安定性が劣化している。これは、一般にPIコント
ローラで見られる速応性と安定性との間のトレードオフ
の関係を示している。これに対して(PI-3)は、行き
過ぎ量は(PI-1)と同等で、立ち上がり時間は(PI
-2)と同等となり、速応性,安定性と共にすぐれた過渡
応答特性を持っている。
【0035】図1に示すPI演算装置10においてφを
適切な値に決める((1)式のパラメ-タK11,K12に対して
(2)式のパラメ-タK21,K22を定める)には、試行錯誤的な
方法に頼らねばならない。しかし従来のPIコントロー
ラやPIDコントローラのように複数のパラメータを調
整して位相余裕などの安定性指標を理想値とするのに比
べて、図1に示すPI演算装置10はφのみで安定性を
調整することができ、効率がよい。
【0036】さらに、図1に示すPI演算装置10と従
来のPIDコントローラの制御性能を比較するシュミレ
ーションを行なった。PIDコントローラはD(微分)
要素によって位相余裕を大きくする事により、図1に示
すPI演算装置10と同じように速応性,安定性共に優
れた過渡応答特性を持つことができる。そこで次のよう
な手順でシュミレーションを行なった。 1) 図1に示すPI演算装置10とPIDコントロー
ラの過渡応答特性(立ち上がり時間と行き過ぎ量)が同
等となるように、各コントローラのパラメータを調整す
る。 2) 1)で設計した各コントローラについて制御対象
のゲインが0.1倍および10.0倍となったときのステップ
応答を比較する。
【0037】このシュミレーションの結果を図19に示
す。ゲインが1.0倍になったときPIDコントローラは
かなり立ち上がりが遅くなるが、図1に示すPI演算装
置10はPIDコントローラに比べて立ち上がりの劣化
が小さい。また、ゲインが10.0倍になったときPIDコ
ントローラは行き過ぎ量が大きく安定性が悪化している
が、図1に示すPI演算装置10は行く過ぎ量が無く、
安定性の悪化が小さい。これはPID制御の場合、開ル
ープ伝達関数の周波数応答特性において交差周波数周辺
でゲイン曲線の傾きがD要素の影響によりPIに比べて
緩やかになるためにゲインの変動による交差周波数の変
動幅がPIに比べて広くなるからである。
【0038】これは、PIコントローラのPIDコント
ローラに対する優位性であるが、従来のPIコントーラ
の場合には、先に述べたような速応性,安定性共に優れ
た過渡応答性を持つことができない。
【0039】故に、以上をまとめると図1に示すPI演
算装置10は、(1)PIコントローラと同じ、プラント
のゲイン変動に対するロバスト性、(2) PIDコントロ
ーラと同じ、速応性,安定性共に優れた過渡応答性、を
兼ね備えたコントローラといえる。
【0040】本発明の実施例(図1のPI演算装置1
0)は、図22および図23に示す張力制御系のPI演
算装置12にも同様に使用される。
【0041】次に、図23に示す制御系すなわち、上述
の図1に示すPI演算装置10を熱延ルーパ角度制御
(図23の10)に用いたときの、シュミレーション結
果を、図20および図21に示す。なお、シュミレーシ
ョンの条件としては次の2つを与えている。 (Sim a)正弦波状のミル速度外乱に対する応答 周波:0.14(Hz) 振幅:225.0(mm/sec) (Sim b)目標値のステップ変化に対する応答 このシュミレーション結果によると、ミル速度外乱に対
する応答では、図1に示すPI演算装置10を用いた方
が、張力とルーパ角度の振幅が小さく抑えられ、外乱に
対してロバストになっていることがわかる。また目標値
のステップ変化に対しても、図1に示すPI演算装置1
0を用いた方が、立ち上がりが速く収束が速い。
【0042】
【発明の効果】本発明のPI制御装置によれば、目標値
に対する機器出力の偏差が大きいときに、機器入力(出
力影響パラメ−タ)の補正が高速で機能し、高い応答性
の機器出力制御が実現する。逆に、目標値に対する機器
出力の偏差が小さいときには、機器入力(出力影響パラ
メ−タ)の補正が緩やかに機能し、精度が高く安定した
機器出力制御が実現する。応答速度の切換わりが、偏差
値の連続的な減少に対応して連続的に行なわれるので、
応答速度の切換わりによる機器出力の動揺を生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のPI演算装置10の構成
を示すブロック図である。
【図2】 ル−パ角度αの挙動の4態様a,a’,b,
b’を示すグラフである。
【図3】 偏差e(t)と偏差の変化速度Δe(t)を軸とし
た座標系に、図2に示す4態様の占める領域を示すグラ
フである。
【図4】 図1に示す第1重み係数Aおよび第2重み係
数Bの値を示すグラフであり、横軸は偏差e(t)と偏差
の変化速度Δe(t)を極座標変換して得られる偏角θを
示す。
【図5】 図1に示すPI演算装置10を図22,図2
3に示すル−パ角度制御系に備えた場合の、ル−パ角度
制御のステップ応答軌跡を示すグラフであり、(1)式に
示す応答速度が高いPI演算のP,I項の係数K11,K
21に対応して(2)式に示す応答速度が低いPI演算の
P,I項の係数K12,K22を決定するパラメ−タφを0
(deg)としたときのものを示す。
【図6】 図1に示すPI演算装置10を図22,図2
3に示すル−パ角度制御系に備えた場合の、ル−パ角度
制御のステップ応答軌跡を示すグラフであり、φ≠0
(deg)のときのものを示す。
【図7】 φ≠0(deg)のときの、図1に示す第1重
み係数Aおよび第2重み係数Bの値を示すグラフであ
り、横軸は偏差e(t)と偏差の変化速度Δe(t)を極座標
変換して得られる偏角θを示す。
【図8】 φ=0(deg)のときの、図1に示す演算回
路23の入力e(t)およびその変化速度Δe(t)と出力Δ
u(t)の関係を示すグラフである。
【図9】 φ=15(deg)のときの、図1に示す演算
回路23の入力e(t)およびその変化速度Δe(t)と出力
Δu(t)の関係を示すグラフである。
【図10】 φ=30(deg)のときの、図1に示す演
算回路23の入力e(t)およびその変化速度Δe(t)と出
力Δu(t)の関係を示すグラフである。
【図11】 φ=45(deg)のときの、図1に示す演
算回路23の入力e(t)およびその変化速度Δe(t)と出
力Δu(t)の関係を示すグラフである。
【図12】 PI演算による制御装置におけるステップ
応答の位相軌跡を示すグラフである。
【図13】 図1に示すPI演算装置10を図22,図
23に示すル−パ角度制御系に備えた場合の、ル−パ角
度制御のステップ応答軌跡を示すグラフであり、パラメ
ータK11=1.0,K21=0.3としたときのシュミレーショ
ン結果である。
【図14】 図1に示すPI演算装置10を図22,図
23に示すル−パ角度制御系に備えた場合の、ル−パ角
度制御のステップ応答軌跡を示すグラフであり、パラメ
ータK11=2.0,K21=0.3としたときのシュミレーショ
ン結果である。
【図15】 図1に示すPI演算装置10を図22,図
23に示すル−パ角度制御系に備えた場合の、ル−パ角
度制御のステップ応答軌跡を示すグラフであり、パラメ
ータK11=1.0,K21=0.6としたときのシュミレーショ
ン結果である。
【図16】 図1に示すPI演算装置10を図22,図
23に示すル−パ角度制御系に備えた場合の、ル−パ角
度制御のステップ応答軌跡を示すグラフであり、パラメ
ータK11=2.0,K21=0.6としたときのシュミレーショ
ン結果である。
【図17】 従来のPI制御装置(PI−1,PI−
2)と本発明のPI制御装置(PI−3)のステップ応
答軌跡を示すグラフである。
【図18】 従来のPI制御装置(PI−1,PI−
2)と本発明のPI制御装置(PI−3)の応答特性を
示すグラフである。
【図19】 (a)は一般のPID制御装置のステップ
応答特性を示すグラフであり、(b)は図1に示すPI
演算装置10を図22,図23に示すル−パ角度制御系
に備えた場合のステップ応答特性を示すグラフである。
【図20】 図22および図23に示す、熱間タンデム
仕上圧延機のスタンド間張力制御装置の、従来の制御態
様でのル−パ角度αおよび被圧延材張力βの挙動(図2
0の上半分)と、本発明の一実施例による制御態様での
ル−パ角度αおよび被圧延材張力βの挙動(図20の下
半分)を示すグラフである。
【図21】 図22および図23に示す、熱間タンデム
仕上圧延機のスタンド間張力制御装置の、従来の制御態
様でのル−パ角度αおよび被圧延材張力βのステップ応
答特性(図21の上半分)と、本発明の一実施例による
制御態様でのル−パ角度αおよび被圧延材張力βのステ
ップ応答特性(図21の下半分)を示すグラフである。
【図22】 熱間タンデム仕上圧延機のスタンド間張力
制御装置の構成を示す機構ブロック図である。
【図23】 図22に示す張力制御系の各部機能を示す
機能ブロック図である。
【符号の説明】
1:被圧延材 2:前段スタンド 2a:前段スタンド上圧延ロ−ル 2b:前段スタンド
下圧延ロ−ル 3:後段スタンド 3a:後段スタンド上
圧延ロ−ル 3b:後段スタンド下圧延ロ−ル 4:ル−パ装置 5:ミルモ−タ 6:ミルモ−タ速度
制御装置 7:ル−パモ−タ 8:ル−パモ−タ速
度制御装置 9:ル−パ角度検出器 10:PI演算装置 11:張力検出器 12:PI演算装置 14:クロスコントロ−ラ 20:微分回路 21:座標変換回路 22:重み付け回路 23:演算回路 24:積分回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳 谷 直 治 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 佐 藤 直 樹 北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製 鐵株式会社八幡製鉄所内 (72)発明者 上 之 俊 昭 北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製 鐵株式会社八幡製鉄所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象機器の出力が目標値となるように
    PI演算により制御対象機器の出力影響パラメ−タを制
    御するPI制御装置において、 目標値に対する前記出力の偏差を補正する、該偏差に対
    する応答速度が異なる複数のPI演算のそれぞれで前記
    出力影響パラメ−タ値を演算するPI演算手段;前記偏
    差が大なるほど大きく偏差の変化速度が大なるほど小さ
    い第1重み値を演算しかつ前記偏差が大なるほど小さく
    前記変化速度が大なるほど大きい第2重み値を演算する
    重み演算手段;および、 前記複数のPI演算の、応答速度が高いPI演算の出力
    と応答速度が低いPI演算の出力を、第1重み値と第2
    重み値の割合で合成した出力影響パラメ−タ値を制御対
    象機器に出力する合成出力手段;を備えることを特徴と
    する、PI制御装置。
  2. 【請求項2】応答速度が高いPI演算を、 u1(t)=K11・e(t)・1/S+K21・e(t) ・・・(1o) 応答速度が低いPI演算を、 u2(t)=K12・e(t)・1/S+K22・e(t) ・・・(2o) とするとき、 K12=K11cos(-φ)−K21sin(-φ) K22=K11sin(-φ)+K21cos(-φ) とした請求項1記載のPI制御装置。
  3. 【請求項3】応答速度が高いPI演算を、 u1(t)=K11・e(t)・1/S+K21・e(t) ・・・(1o) 応答速度が低いPI演算を、 u2(t)=K12・e(t)・1/S+K22・e(t) ・・・(2o) とするとき、K21を+の値、K22を−の値とした請求項
    1又は請求項2記載のPI制御装置。
JP3188465A 1991-07-29 1991-07-29 Pi制御装置 Withdrawn JPH0531512A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3188465A JPH0531512A (ja) 1991-07-29 1991-07-29 Pi制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3188465A JPH0531512A (ja) 1991-07-29 1991-07-29 Pi制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0531512A true JPH0531512A (ja) 1993-02-09

Family

ID=16224194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3188465A Withdrawn JPH0531512A (ja) 1991-07-29 1991-07-29 Pi制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0531512A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001067187A1 (fr) * 2000-03-06 2001-09-13 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Systeme de servocommande : technique de detection d'une valeur critique d'oscillation

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001067187A1 (fr) * 2000-03-06 2001-09-13 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Systeme de servocommande : technique de detection d'une valeur critique d'oscillation

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0710901B1 (en) Multivariable nonlinear process controller
Padhan et al. An improved parallel cascade control structure for processes with time delay
JPH0738128B2 (ja) 制御装置
JPH06274205A (ja) ゲイン適応形調節装置
WO2002013984A1 (fr) Dispositif de commande pour train de laminage en en continu
US5796608A (en) Self controllable regulator device
JPH0531512A (ja) Pi制御装置
JPH0531511A (ja) Pi制御を用いたタンデム圧延機の張力制御装置
JPH0871627A (ja) 制御装置
JP2012121063A (ja) タンデム圧延機の制御方法及び制御装置
JPH07196216A (ja) 張力制御方法
JPS6343164B2 (ja)
JPS629405A (ja) プロセス制御装置
JP3071690B2 (ja) 連続圧延機のルーパ制御装置
JP6996624B2 (ja) 鉄鋼プラント制御装置
JP3389903B2 (ja) 金属帯の圧延制御方法
JPH08155522A (ja) 熱間連続仕上圧延機の制御方法
JP2885544B2 (ja) むだ時間補償制御装置
JP3147653B2 (ja) 多段圧延設備における材料弛み量制御装置
JPS63224809A (ja) 連続圧延機のル−パ制御装置
SU1173390A1 (ru) Самонастраивающа с система автоматического управлени дл объектов с запаздыванием
JPH09128006A (ja) 位相補償機能つき制御装置
JPH0511811A (ja) 逆関数発生器によるフイードフオワード装置
JPS5846403A (ja) フイ−ドフオワ−ド制御装置
JPH0261325B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981008