JPH0531441Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、家庭用又は、業務用で使用するガス
オーブン装置に係るものである。

（従来の技術） 従来のガスオーブン装置の代表例は、第１図に
示す通り、加熱室の下部にバーナを設置し、該バ
ーナにより加熱した空気の対流により被熱物を加
熱していた。

（解決すべき課題） かかる従来のオーブン装置は、比較的大型のバ
ーナを使用し、装置上部に排気口を設けて、大気
開放状態で燃焼させている。従つて、扉を開ける
と、熱気があふれる等作業上支障があつた。

（課題を解決するための手段） 加熱室の上部及び下部に、バーナを備え、且つ
伝熱板により密閉状態とした密閉燃焼室を構成す
ると共に、前記密閉燃焼室の後方位置に於ける前
記燃焼室の高さを低く構成し、その部分に伝熱促
進体を設置し、前記密閉燃焼室は、後方排気フア
ンと連通させ、前記伝熱板には、山形火炎誘導板
を設置し、前記伝熱板は、前記密閉燃焼室前方位
置に設置した構成である。

（作用） 以上の構成に於いて、バーナが燃焼を開始する
と、燃焼ガスは、伝熱板を加熱し、伝熱板は加熱
室内の被調理物を加熱する。燃焼ガスは排気フア
ンによつて強制的に排気されるので、加熱室内被
調理物は、輻射熱のみによつて加熱される。かか
る際、山形火炎誘導板は、山形の形状をしている
ので、中央部への集中加熱を避け、左右方向の温
度分布を均一にすると共に、山形の形状のため、
中央部に於いて、伝熱板との接触がなく、前後方
向に於ける伝熱効果を促進し、前後方向の温度分
布を均一化する。伝熱促進体は、伝熱効果を促進
し奥行き方向の温度分布を均一化する。

（実施例） 次に本考案の実施例を説明すると、符号１は、
加熱室であつて、この加熱室の上部及び下部に
は、バーナ２を備え、且つ伝熱板３によつて密閉
状態とした密閉燃焼室４を構成し、該密閉燃焼室
４は、後部排気フアン５と連通した構成とすると
共に、前記密閉燃焼室４の後方位置に於ける前記
燃焼室４の高さを低く構成し、その部分に伝熱促
進体７を設置し、更に、前記伝熱板３には、山形
火炎誘導板６を設置し、前記伝熱板３は燃焼室前
方位置に設置する構成とする。バーナ２は、燃焼
の容易なブンゼンバーナとした。

しかして、バーナ２が燃焼を開始すると、燃焼
ガスは、伝熱板３を加熱し、伝熱板３は加熱室１
内の被調理物を加熱する。燃焼ガスは後方排気フ
アン５によつて強制的に排気されるので、加熱室
１内の被調理物は、輻射熱のみによつて加熱され
る。かかる際、山形火炎誘導板６は、山形の形状
をしているので、中央部への集中加熱を避け、左
右方向の温度分布を均一にすると共に、山形の形
状のため、中央部に於いて、伝熱板３との接触が
なく、前後方向に於ける伝熱効果を促進し、前後
方向の温度分布を均一化する。伝熱促進体７は、
加熱室７の奥行きに於ける伝熱効果を促進し、奥
行方向の温度分布を均一化する。伝熱促進体７を
設けた個所は、図示の通り、燃焼室４の高さを低
くすると伝熱効果が一層促進されることになる。

（考案の効果） 本考案は以上の通り、加熱室の上下に密閉燃焼
室を設け、排気ガスは、加熱室内に導入しないよ
うにしたので、オーブンの扉を開けた場合でも、
燃焼ガスにあおられるようなことなく、これを業
務用に使用した場合には、作業性と作業環境を著
しく向上させるものである。加えて、加熱室は、
独特構成の密閉燃焼室により均一に加熱されると
いう特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のオーブン装置の説明図、第２
図は、本考案の説明的斜視図、第３図は、説明的
縦断面図である。 符号１……加熱室、２……バーナ、３……伝熱
板、４……密閉燃焼室、５……後方排気フアン、
６……山形火炎誘導板、７……伝熱促進体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 加熱室の上部及び下部に、バーナを備え、且つ
   伝熱板により密閉状態とした密閉燃焼室を構成す
   ると共に、前記密閉燃焼室の後方位置に於ける前
   記燃焼室の高さを低く構成し、その部分に伝熱促
   進体を設置し、前記密閉燃焼室は、後方排気フア
   ンと連通させ、前記伝熱板には、山形火炎誘導板
   を設置し、前記伝熱板は、前記密閉燃焼室前方位
   置に設置したガスオーブン装置。