JPH0531348Y2 - - Google Patents

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JPH0531348Y2
JPH0531348Y2 JP10758888U JP10758888U JPH0531348Y2 JP H0531348 Y2 JPH0531348 Y2 JP H0531348Y2 JP 10758888 U JP10758888 U JP 10758888U JP 10758888 U JP10758888 U JP 10758888U JP H0531348 Y2 JPH0531348 Y2 JP H0531348Y2
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welding
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inner lining
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  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、内面ライニング管の溶接式管継手構
造に関するものである。
[従来の技術] 従来の内面ライニング管の管継手としては、次
のようなものがある。
(1) ねじ継手 内外面防触継手として内面ライニング管専用の
ねじ継手(ソケツトなど)を用いて接合する。
(2) フランジ継手 シール面まで内面ライニングが施され、管体と
一体となつたフランジ面間にガスケツトを挟みフ
ランジボルトで締結する。
(3) 溶接継手 また、接合部の管内面の防触性よりも継手強度
が優先する場合には管と管の円周突合わせ溶接を
行う。
[考案が解決しようとする課題] 以上の従来既存の継手を、特に埋設配管等に用
いる場合には、各継手毎に次のような問題が生ず
る。
(1) ねじ継手の場合 継手強度を本管以上にすることは構造的に不
可能 シール性が確実でなく、外力等によるシール
性の経時変化が生じ易い。
(2) フランジ継手の場合 継手強度を本管以上にすることは難しい。
シール性が確実でなく、シール性の劣化や外
力等によるシール性の経時変化が生じ易い。
(3) 溶接継手の場合(本管の突合せ溶接) 管内面のライニング材が溶接熱で焼損し、そ
のままでは継手部管内面の防触が不可能で水道
管では赤水の原因となる。
溶接後に継手部の内面ライニング補修が必要
となる。
溶接施工後にライニング材の焼損物が配管内
にたまる。
2本の管のフランジ面を突き合わせているの
で、裏波溶接が出来ず強度的に問題がある。
本考案は、以上の従来の溶接式管継手構造に関
する問題点を解決する管突合せ溶接継手を提供す
ることを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] この考案に係る管突合せ溶接継手は、次のよう
に構成される。
(1) 本管と、外周部に現地溶接用開先とその内側
に環状溝を設けたフランジを突合せ溶接する。
(2) 本管内面と環状溝の近くまでのフランジ面を
一体型の内面ライニング処理を行う。
(3) フランジ面間に軟質金属や硬質合成樹脂から
なる継手用リングをセツトし、フランジを仮付
する。
(4) 初層で環状溝側に裏波を形成しながら両本管
のフランジを溶接する。
(5) フランジ内面ライニング材を溶接熱により軟
化、溶融し一体化する。
(6) マスチツクで成形する。
(7) シユリンクチユーブで継手をカバーする。
以上の構成からなる管突合せ溶接継手は、(1)〜
(2)は工場で(3)〜(9)は現地で構成されることが好ま
しい。
この考案に係る管突合せ溶接継手は、内面ライ
ニング管の溶接による現地接合において、管に取
り付けられたフランジ外周部で円周溶接を行い、
その際発生する溶接熱を利用してフランジ面の内
面ライニング材を軟化・溶融し、かつ溶接収縮に
より接合させ、継手部の内面ライニングを一体化
し、特にルート面の内側に形成した環状溝を利用
して初層を裏波溶接で接合することを特徴とする
管突合せ溶接継手である。
[作用] 本考案の管突合せ溶接継手は、管に取付けられ
たフランジ外周部での突合わせ溶接によつて継手
強度を本管以上とし、その溶接熱によつてフラン
ジ面の内面ライニング材を軟化・溶融し、かつ溶
接収縮によつて接合させ継手部の内面ライニング
を一体化することで継手内面の防触層を形成す
る。
また、環状溝を利用して第2溶接部の初層を完
全な裏波溶接で実施でき、フランジ面の内面ライ
ニング材に加わる溶接熱も均一化される。
次に、本考案方法の実施例について述べる。
[実施例] 第1図は本考案の一実施例である直埋型絶縁継
手の説明図、第2図は第1図の要部の拡大説明図
である。
両図において、1と2は接合する管本体、11
と21は管本体1と2のフランジ、12,22は
ライニングである。3は第1溶接部、4は第2溶
接部である。31及び41は第1溶接部3及び第
2溶接部4の開先を構成するための傾斜面であ
る。第1溶接部3は管本体1,2とフランジ1
1,21とを接合し、第2溶接部4は管本体1及
び2を接合する。5はマスチツク、6はシユリン
クチユーブである。7は第2溶接部用の開先、8
は継手用リング、9は環状溝である。継手用リン
グ8は断面が円形に作られ、アルミニユームのよ
うな軟質の金属或いは、ライニング12,22と
同一材料が用いられている。また、環状溝9は管
軸Oと同軸にルート面Rの内側に形成され、ここ
では断面が半円形に設けられている。
上述のような構成の本考案の管突合せ溶接継手
について施工の一例を挙げれば、次のような2つ
の工程に大別される。
《工場工程》 接合すべき2本の本管の各接合端にフランジ1
1と21を溶接して、管本体1と2を構成する。
フランジ11または21と各本管との接合は、
第1溶接部3の溶接によつて達成される。この場
合、フランジ11及び21の外周には、第2溶接
部4の開先7を形成するための対向する傾斜面4
1が設けられる。また、この傾斜面41の内側に
一定幅のルート面Rを残して、管軸Oと同心で断
面円形の環状溝9を穿設する。各フランジ11,
21は外周端部に管本体1,2の厚さの1.4倍以
上の“のど厚”を有し傾斜面31で構成する突合
せ溶接用開先を設け、本管側がフランジ11,2
1側と突合せ溶接で接合されている。
次に、管本体1と2の内面に、層厚が均一な一
体型のライニング処理を行う。ライニング12,
22の材料としては、例えば耐触性の高い四弗化
エチレン樹脂が使用される。
内面ライニング12,22は既存のフランジ付
内面ライニング直管と同じように、管本体1と2
の側面の環状溝9付近まで一体型となつており、
外側の角部は軸荷重の応力集中を緩和すべく大き
な曲率をとつている。
《現地工程》 現地施工では、先ずフランジ11と21との間
に、図示のような軟質材の継手用リング8がセツ
トされる。
この継手用リング8は溶接に伴うスパツタやア
ークによる内面ライニング材の焼損を防止するた
めのものであるが、必要に応じて利用される。こ
の継手用リング8は、ライニング12と22の層
厚よりやや薄い幅に作られている。そして、フラ
ンジ11と21の対向した側面に、例えば(エポ
キシ系の)接着剤を塗布して、ここに継手用リン
グ8が接着される。継手用リング8が接着される
と、管本体1と2及び第2溶接部4用の開先7の
芯出しがなされてから、溶接で管本体1と2の仮
付が行われる。
次に、フランジ11と21の第2溶接部4で、
開先7を利用して円周突合せ溶接で接合する。第
2溶接部の溶接が、言わば本溶接である。この本
溶接は、初層を裏波専用の溶接棒を用いて溶接
し、向い合わせた環状溝9で構成した空間側の内
面ビード形状を整える。各パスの溶接条件は管
径、管厚やフランジの寸法・形状及びライニング
材の材質や厚さを考慮し、良好な熱供給、熱伝導
により十分なライニング接合が得られる条件を選
定する。
第2溶接部4の溶接熱によつて、フランジ11
と21に挟まれ、今まで別体で単に接触しただけ
のライニング12と22が軟化・溶融し一体化す
る。高温の溶接熱によつてライニング材料が一旦
溶融してから、成分分子が再結合して一体化する
ことになる。このライニング材の一体化現象は、
第2溶接部4に近い部分が勿論のこと、管本体1
と2の内面付近にも波及する。同時に、ライニン
グ12と22の、管本体1及び2との結合度も強
化される。
続いて、溶接後の溶接部における溶接状態を確
認するために、試験・検査が行なわれる。溶接部
の検査はX線、超音波及び浸透等の非破壊試験を
必要に応じ、全数或いは抜取りで行う。試験結果
で異状が認められないときは、引き続いて継手部
付近の外周部の防触施工の前処理として、マスチ
ツク(例えば二液反応型エポキシ樹脂系高粘度充
填剤)で隅部や角部が鈍角化して成形仕上げされ
る。
そして、事前に装着しておいた熱収縮チユーブ
を加熱し、継手部外面の防触層が成層される。
これらの処理が終了して、管突合せ溶接継手に
よつて管本体1と2が接合されて地中に埋設され
ることになる。
なお、上述の実施例では環状溝の断面形状が半
円形の場合を例示して説明したが、断面角形等で
あつても良い。
[考案の効果] 本考案の管突合せ溶接継手によれば、次のよう
な効果例を挙げることができる。
(1) 本管同等の継手強度が得られる。
(2) 継手部を含んだ一体型の内面ライニング層が
形成される。
(3) 継手のシール材(ガスケツト)が不要であ
る。
(4) 継手シール性の経時変化がない。
(5) 赤水が発生しない。
(6) 溶接施工に伴う焼損物や溶接スラグなどが配
管内に入らない。
(7) 溶接後の内面ライニング補修が不要である。
(8) フランジ面に環状溝を設けたので、初層にお
いて完全な裏波溶接ができる。また、溶接熱が
環状溝を介して内面側の伝達されるので、フラ
ンジ面のライニングで外周に近い部分が高温に
なることがなく、加わる温度が均一化する。
(9) 溶接に伴う管軸方向の収縮量に合わせて継手
用のリングの太さ(厚さ)を選定することによ
り、内面ライニング層の圧縮量を任意に選ぶこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である直埋型絶縁継
手の説明図、第2図は第1図の要部の拡大説明図
である。 図において、1と2は管本体、3は第1溶接
部、4は第2溶接部、5はマスチツク、6はシユ
リンクチユーブ、7は開先、8は継手用のリン
グ、9は環状溝、11と21はフランジ、12と
22はライニングである。なお、図中同一符号は
同一または相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内面ライニング管の溶接による現地接合におい
    て、管に取り付けられたフランジの外周部で円周
    溶接を行い、その際発生する溶接熱を利用してフ
    ランジ面の内面ライニング材を軟化・溶融し、か
    つ溶接収縮により接合させ、継手部の内面ライニ
    ングを一体化する溶接継手において、 前記円周溶接用開先のルート面の内側における
    フランジの接合面に管軸とほぼ同軸な環状溝を設
    けたことを特徴とする管突合せ溶接継手。
JP10758888U 1988-08-17 1988-08-17 Expired - Lifetime JPH0531348Y2 (ja)

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JP10758888U JPH0531348Y2 (ja) 1988-08-17 1988-08-17

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