JPH05313206A - マトリックスアレイ基板 - Google Patents

マトリックスアレイ基板

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JPH05313206A
JPH05313206A JP11563192A JP11563192A JPH05313206A JP H05313206 A JPH05313206 A JP H05313206A JP 11563192 A JP11563192 A JP 11563192A JP 11563192 A JP11563192 A JP 11563192A JP H05313206 A JPH05313206 A JP H05313206A
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JP
Japan
Prior art keywords
layer
metal layer
metallic layer
film
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP11563192A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiko Haruhara
慶子 春原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH05313206A publication Critical patent/JPH05313206A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、素子特性を損なうことなく、配線
抵抗を低下させることが可能にして、且つ素子容量を小
さく出来るマトリックスアレイ基板を提供することを目
的とする。 【構成】この発明のマトリックスアレイ基板は、基板1
1上に下部金属層−絶縁体層−上部金属層の3層構造を
なす複数の非線形抵抗素子をアレイ状に形成し、各非線
形抵抗素子にそれぞれ画素電極24を直列に配置してな
り、更に下部金属層は基板に接する第1の金属層19と
この第1の金属層上に形成された第2の金属層14とか
らなり、且つ第2の金属層は第1の金属層よりも低抵抗
にして、その表面が絶縁性の高い酸化膜16で覆われ、
絶縁体層21は第1の金属層の側面に形成され、第1の
金属層−絶縁体層−上部金属層の3層構造により非線形
抵抗素子25が構成されてなり、上記の目的を達成する
ことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スイッチング素子と
して下部金属層−絶縁体層−上部金属層の3層構造をな
す非線形抵抗素子を用いたマトリックスアレイ基板に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は、時計,電卓,計
測機器等の比較的簡単なものから、パ−ソナル・コンピ
ュ−タ,ワ−ド・プロセッサ,更にはOA用の端末機
器,TV画像表示等の大容量情報表示用として使用され
てきており、より高画質が求められるようになってき
た。
【0003】この種の液晶表示装置における駆動方法と
しては、単純マルチプレックス駆動方式が、2階調表示
品として使用されるワ−ド・プロセッサなどに対して一
般に採用されてきた。しかし、液晶表示装置に対してよ
り大画面,高解像度,高精細度が求められるようにな
り、これまでのマルチプレックス駆動方式の欠点とされ
ていたコントラスト比を向上させるための駆動方法が、
様々行なわれている。その1つが個々の画素を直接にス
イッチ駆動するものであり、スイッチング素子に薄膜ト
ランジスタや非線形抵抗素子を用いている。このうち非
線形抵抗素子は、薄膜トランジスタの3端子に比べて基
本的に2端子であるために構造が簡単であり、製造が容
易である。このため、製造歩留まりの向上が期待出来、
コスト低下の利点がある。
【0004】このような非線形抵抗素子は、薄膜トラン
ジスタと同様の材料を用いて接合形成したダイオ−ドの
型、酸化亜鉛を用いたバリスタの型、電極間に絶縁物を
挾んだ下部金属層−絶縁体層−上部金属層(MIM)の
型、更には金属電極間に半導電性の層を用いた型等が開
発されている。このうちMIM型は、構造が最も簡単な
ものの1つで、現在、既に実用化されている。さて、図
2は従来のMIM型の非線形抵抗素子を有するマトリッ
クスアレイ基板の1画素部分の一例を示す断面図であ
り、製造工程に従って説明する。
【0005】先ず、ガラス基板1上にTa膜2をスパッ
タリング法や真空蒸着法等の薄膜形成法により形成し、
写真蝕刻法によりパタ−ニングする。これにより、配線
(デ−タ線)およびこの配線の端部である電極端子と、
これらに一体化した非線形抵抗素子の一方の下部金属層
が得られる。
【0006】次に、Ta膜2を例えばクエン酸水溶液中
で陽極酸化法により化成し、非線形抵抗素子の絶縁体層
を構成する酸化膜3を形成する。このような従来例で
は、化成液の温度は室温付近であり、この条件で形成し
た酸化膜3はアモルファスである。続いて、非線形抵抗
素子の他方の上部金属層としてCr膜4を、薄膜形成・
加工法により形成すると、非線形抵抗素子5が完成す
る。
【0007】更に、画像表示用の画素電極6をCr膜4
と接続するように形成すれば良い。こうした基本的な製
造技術は特公昭55-161273 号公報に開示され、その改良
技術が特開昭58-178320 号公報等に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のマト
リックスアレイ基板においては、非線形抵抗素子の片側
の金属層を配線に用いているため、良好な素子特性を示
す金属を使用しなければならない。このため、必ずしも
電気抵抗の低い材料を用いることが出来ず、多く使用さ
れているタンタル(β−Ta)等は比較的抵抗の高い材
料である。そして、配線抵抗の抵抗値を低下させること
は、表示面積の大形化には不可欠の課題である。
【0009】そこで、低抵抗の金属を使用したり、タン
タルに低抵抗の金属を混合した金属を使用して非線形抵
抗素子を形成した例もあるが、素子特性に問題があっ
た。又、タンタルの下に抵抗の低い金属を配置した例も
あるが、このような2層金属を陽極酸化した場合、低抵
抗の金属から形成される素子の特性は、非常にリ−ク電
流値が大きいため、2層金属で形成した非線形抵抗素子
は問題があった。
【0010】一方、良好な表示を得るためには、液晶層
に十分な電圧をかける必要がある。そのためには、素子
容量を小さくする必要があり、1つの方法として非線形
抵抗素子のサイズを小さくする方法があるが、微細加工
に限界がある。
【0011】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、素子特性を損なうことなく、配線抵抗を低下させる
ことが可能にして、且つ素子容量を小さく出来るマトリ
ックスアレイ基板を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、基板上に下
部金属層−絶縁体層−上部金属層の3層構造をなす複数
の非線形抵抗素子をアレイ状に形成し、各非線形抵抗素
子にそれぞれ画素電極を直列に配置してなるマトリック
スアレイ基板において、下部金属層は基板に接する第1
の金属層とこの第1の金属層上に形成された第2の金属
層とからなり、且つ第2の金属層は第1の金属層よりも
低抵抗にして、その表面が絶縁性の高い酸化膜で覆わ
れ、更に絶縁体層は第1の金属層の側面に形成され、第
1の金属層−絶縁体層−上部金属層の3層構造により非
線形抵抗素子が構成されてなるマトリックスアレイ基板
である。
【0013】
【作用】この発明によれば、素子特性を損なうことな
く、配線抵抗を低下させることが可能にして、且つ素子
容量を小さく出来る。更に、詳しく説明すると、一般に
低抵抗の金属であるAl膜は配線としては望ましいが、
その陽極酸化膜を使用して形成した非線形抵抗素子は非
常に電流が大きく、問題があった。そこで、良好な素子
特性を示すTa膜との2層構造にして素子を形成した
が、配線抵抗は低くなるが、Al膜で形成した素子の特
性が影響して素子全体としての特性は非常に悪かった。
【0014】そのため、化成溶液を変えてAl酸化膜を
形成し、Al膜で形成される非線形抵抗素子について電
流・電圧特性を測定したところ、酒石酸のエチレングリ
コ−ル溶液を使用した場合、その酸化膜の特性は熱工程
を通ると非常に絶縁性が高くなることが判った。つま
り、良好な特性を示すTa膜の上にAl膜を積層し、そ
の表面に陽極酸化法で上述の溶液を使用して酸化膜を形
成すれば、Al膜を含む2層構造であっても良好な素子
特性を得ることが出来、配線抵抗を低下させること出来
ることが判った。
【0015】この時、先ずAl膜にのみパタ−ンを形成
し、それを酒石酸のエチレングリコ−ル溶液を使用して
陽極酸化を行なう。Al膜の容量を小さくするために、
十分高い電圧をかけてAl膜およびAl膜が除去された
後に、露出しているTa膜上に厚い酸化膜を形成する。
この後、Al酸化膜をマスクとして、Ta膜のエッチン
グを行なえば、Alパタ−ンの下のTaのみが残ること
になり、更に、このTa部分に素子の絶縁層としてのT
a酸化膜を形成した素子を形成すれば、非常に小さい素
子面積を得ることが出来る。従って、素子容量を十分小
さくすることが出来、液晶層に十分な電圧をかけること
が出来るため、良好な表示を得ることが判明した。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。図1(a)〜(f)はこの発明によ
るマトリックスアレイ基板の製造工程を示したもので、
製造方法的に述べることにする。
【0017】先ず、図1(a)に示すように、光透過性
基板例えばガラス基板11上に厚さ3000オングスト
ロ−ムのTa膜12をスパッタリング法により形成し、
続いてこのTa膜12上に厚さ2000オングストロ−
ムのAl膜13をスパッタリング法により形成する。こ
の時、Al膜13は微量のSiを含んだ膜であっても良
い。
【0018】次に、同図(b)に示すように、Al膜1
3のみに写真蝕刻法により所望のパタ−ンを形成する。
この場合、レジストを全面に塗布した後、マスクを用い
て光露光し、現像してレジストパタ−ンを形成する。そ
して、燐酸:硝酸:酢酸:水=16:1:2:1の割合
に混合した溶液でエッチングを行なった後、レジストを
剥離し、下部金属層を構成する第2の金属層14と配線
電極端子の上層部15のAlパタ−ンを得る。
【0019】次に、同図(c)に示すように、配線電極
端子の上層部15のみを覆うように保護膜18を形成し
て、陽極酸化を行なう。この時、保護膜18は例えばシ
リコンゴムを使用する。陽極酸化には、化成溶液として
温度25℃・酒石酸の濃度3%のエチレングリコ−ル溶
液を用いた。化成溶液の温度を一定に保つため、又、酸
化膜の成長を均一にするために、溶液の攪拌を行なうこ
とが望ましい。陽極酸化は、Al膜13に十分な絶縁性
を持たせるために、化成電圧を90Vに設定する。この
電圧で第2の金属層14とTa膜12上に、厚さ約15
00オングストロ−ムのAl酸化膜16とTa酸化膜1
7が形成される。
【0020】次に、同図(d)に示すように、保護膜1
8を除去した後に、Al酸化膜16をマスクとして、C
4 ガスとO2 ガスを1:2に混合したプラズマ中でケ
ミカルドライエッチング法によりTa酸化膜17とTa
膜12のエッチングを行ない、下部金属層を構成する第
1の金属層19と配線電極端子の下層部20を得る。
【0021】次に、同図(e)に示すように、非線形抵
抗素子を形成するために、温度25℃・濃度0.01%
のクエン酸水溶液を使用して、化成電圧48Vで化成を
行ない、非線形抵抗素子を構成する絶縁体層21を第1
の金属層19の側面に形成する。又、配線電極端子の下
層部20および上層部15を覆うように保護膜22を形
成する。
【0022】次に、同図(f)に示すように、絶縁体層
21およびAl酸化膜16を覆うようにCr膜を厚さ2
000オングストロ−ム形成する。そして、再びレジス
トパタ−ンを形成し、硝酸第2セリウム・アンモニウム
17gと過塩素酸5ccを水10ccの割合に溶解した
液を用いてエッチングをして、上部金属層23を形成す
ると、非線形抵抗素子25が完成する。この非線形抵抗
素子25は、既述のように第1の金属層19−絶縁体層
21−上部金属層23の3層構造によりなっている。最
後に、厚さ1000オングストロ−ムのITO膜をスパ
ッタリングにより形成し、塩酸と硝酸と水を等量づつ混
合した液を用いてエッチングを行ない、画素電極24の
パタ−ンを形成すれば、マトリックスアレイ基板が完成
する。尚、このマトリックスアレイ基板を用いて液晶表
示装置を形成するには、例えば次のようにすれば良い。
【0023】先ず、マトリックスアレイ基板の非線形抵
抗素子25形成面にポリイミド樹脂からなる配向膜を塗
布・焼成し(この焼成により、Al酸化膜16は非常に
絶縁性が高くなる)、ラビングすることにより液晶配向
方向を規制する。対向用基板にも同様の処理を行ない、
一方の液晶表示用基板より約90°捩じった方向にラビ
ングを行なう。上記2種類の基板を用意し、液晶の分子
長軸方向が両基板間で約90°捩じれるように、5〜1
0μmの間隔を保って保持させ、液晶を注入し液晶セル
を構成する。そして、液晶セルの外側に、偏光軸を約9
0°捩じった形で偏光板を配置すれば良い。以上のよう
な方法で、対角12インチ・画素ピッチ210μm・画
素数1152×900ドットの大形液晶表示装置を作製
した。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、下部金属層として、
良好な素子特性を得ることが可能な第1の金属層を下層
に、上層に低抵抗の第2の金属層を配置しているので、
配線抵抗を低くすることが出来る。又、第2の金属層の
表面が絶縁性の高い酸化膜で覆われているので、第1の
金属層から得られる素子特性を損なうことがない。更
に、第1の金属層の素子面積を非常に小さくすることに
より容量を小さくすることが出来、液晶層に十分な電圧
をかけることが可能になり、コントラストが大幅に高く
なって良好な大画面表示を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るマトリックスアレイ
基板を製造工程で示す断面図。
【図2】従来のマトリックスアレイ基板を示す断面図。
【符号の説明】
11…ガラス基板、14…第2の金属層、15…配線電
極端子の上層部、16…Al酸化膜、19…第1の金属
層、20…配線電極端子の下層部、21…絶縁体層、2
3…上部金属層、24…画素電極、25…非線形抵抗素
子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に下部金属層−絶縁体層−上部金
    属層の3層構造をなす複数の非線形抵抗素子をアレイ状
    に形成し、各非線形抵抗素子にそれぞれ画素電極を直列
    に配置してなるマトリックスアレイ基板において、 上記下部金属層は上記基板に接する第1の金属層と該第
    1の金属層上に形成された第2の金属層とからなり、且
    つ該第2の金属層は上記第1の金属層よりも低抵抗にし
    て、その表面が絶縁性の高い酸化膜で覆われ、更に上記
    絶縁体層は上記第1の金属層の側面に形成され、該第1
    の金属層−上記絶縁体層−上記上部金属層の3層構造に
    より上記非線形抵抗素子が構成されてなることを特徴と
    するマトリックスアレイ基板。
JP11563192A 1992-05-08 1992-05-08 マトリックスアレイ基板 Pending JPH05313206A (ja)

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