JPH05188403A - マトリックスアレイ基板の製造方法 - Google Patents

マトリックスアレイ基板の製造方法

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JPH05188403A
JPH05188403A JP265492A JP265492A JPH05188403A JP H05188403 A JPH05188403 A JP H05188403A JP 265492 A JP265492 A JP 265492A JP 265492 A JP265492 A JP 265492A JP H05188403 A JPH05188403 A JP H05188403A
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JP
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metal layer
electrode
forming
film
resistance element
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JP265492A
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English (en)
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Keiko Haruhara
慶子 春原
Miyuki Watanabe
みゆき 渡辺
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、問題のあるマスキング工程が不要
にして、工程を増やすことなく、不要な酸化膜をエッチ
ングすることが出来るマトリックスアレイ基板の製造方
法を提供することを目的とする。 【構成】この発明のマトリックスアレイ基板の製造方法
は、光透過性基板上に非線形抵抗素子を構成する第1の
金属層よりなる電極パタ−ンを形成する工程と、上記電
極パタ−ン表面層を陽極酸化して酸化膜を形成する工程
と、上記酸化膜と同一のエッチング方法で除去可能な材
料より選ばれた第2の金属層を、上記電極パタ−ンの電
極端子を除いた部分および上記基板上に形成する工程
と、上記第2の金属層の少なくとも上記非線形抵抗素子
の一方の電極に相当する部分を残し、且つ上記電極端子
上の酸化膜も同時に除去する工程と、透明導電膜の表示
画素パタ−ンを形成する工程とを具備してなり、上記の
目的を達成することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スイッチング素子と
して第1の金属層−絶縁体層−第2の金属層の3層構造
をなす非線形抵抗素子を用いたマトリックスアレイ基板
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は、時計,電卓,計
測機器等の比較的簡単なものから、パ−ソナル・コンピ
ュ−タ,ワ−ド・プロセッサ,更にはOA用の端末機
器,TV画像表示等の大容量情報表示用として使用され
てきており、より高画質が求められるようになってき
た。
【0003】この種の液晶表示装置における駆動方法と
しては、単純マルチプレックス駆動方式が、2階調表示
品として使用されるワ−ド・プロセッサなどに対して一
般に採用されてきた。しかし、液晶表示装置に対してよ
り大画面,高解像度,高精細度が求められるようにな
り、これまでのマルチプレックス駆動方式の欠点とされ
ていたコントラスト比を向上させるための駆動方法が、
様々行なわれている。その1つが個々の画素を直接にス
イッチ駆動するものであり、スイッチング素子に薄膜ト
ランジスタや非線形抵抗素子を用いている。このうち非
線形抵抗素子は、薄膜トランジスタの3端子に比べて基
本的に2端子であるために構造が簡単であり、製造が容
易である。このため、製造歩留まりの向上が期待出来、
コスト低下の利点がある。
【0004】このような非線形抵抗素子は、薄膜トラン
ジスタと同様の材料を用いて接合形成したダイオ−ドの
型、酸化亜鉛を用いたバリスタの型、電極間に絶縁物を
挾んだ第1の金属層−絶縁体層−第2の金属層(MI
M)の型、更には金属電極間に半導電性の層を用いた型
等が開発されている。このうちMIM型は、構造が最も
簡単なものの1つで、現在、既に実用化されている。さ
て、図3は従来のMIM型の非線形抵抗素子を有するマ
トリックスアレイ基板の1画素部分の一例を示す断面図
であり、製造工程に従って説明する。
【0005】先ず、ガラス基板1上にTa膜2をスパッ
タリング法や真空蒸着法等の薄膜形成法により形成し、
写真蝕刻法によりパタ−ニングする。これにより、配線
(デ−タ線)およびこの配線の端部である電極端子と、
これらに一体化した非線形抵抗素子の一方の第1の金属
層からなる電極が得られる。
【0006】次に、Ta膜2を例えばクエン酸水溶液中
で陽極酸化法により化成し、非線形抵抗素子の絶縁体層
を構成する酸化膜3を形成する。この時、電極端子に酸
化膜3が成長しないように、保護する必要がある。この
方法として、シリコンゴム張り付けやネガレジストの塗
布がある。続いて、非線形抵抗素子の他方の第2の金属
層としてCr膜4を、薄膜形成・加工法により形成する
と、非線形抵抗素子5が完成する。
【0007】更に、画像表示用の透明電極6をCr膜4
と接続するように形成すれば良い。こうした基本的な製
造技術は特公昭55-161273 号公報に開示され、その改良
技術が特開昭58-178320 号公報等に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に、第1の金属層
−絶縁体層−第2の金属層の3層構造をなす非線形抵抗
素子を用いた液晶表示装置では、絶縁体層(上記の酸化
膜3)の形成に、良好な特性の素子を得ることが出来る
陽極酸化法を用いている。この方法の欠点は、第1の金
属層のTa膜2の全面に酸化膜が形成されるため、陽極
酸化の際に電極端子を保護することが必要である。この
保護方法としては、絶縁物からなる保護フィルムの張り
付けや、レジストの塗布などがあるが、前者は手作業に
よる張り付けのため十分な保護が出来ず、染み込み不良
が発生し、後者は工程が1PEP増えるという問題が生
じていた。又、マスキングなしで陽極酸化を行ない、後
で酸化膜をエッチングする方法もあるが、工程が増えて
しまうという問題が生じていた。
【0009】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、陽極酸化の際に電極端子への保護膜が不要であり、
電極端子にも酸化膜を形成し、第2の金属層のエッチン
グの際に電極端子上の酸化膜も同時にエッチングするこ
とにより、問題のあるマスキング工程が不要にして、工
程を増やすことなく、不要な酸化膜をエッチングするこ
とが出来るマトリックスアレイ基板の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、光透過性基
板上に非線形抵抗素子を構成する第1の金属層よりなる
電極パタ−ンを形成する工程と、上記電極パタ−ン表面
層を陽極酸化して酸化膜を形成する工程と、
【0011】上記酸化膜と同一のエッチング方法で除去
可能な材料より選ばれた第2の金属層を、上記電極パタ
−ンの電極端子を除いた部分および上記基板上に形成す
る工程と、上記第2の金属層の少なくとも上記非線形抵
抗素子の一方の電極に相当する部分を残し、且つ上記電
極端子上の酸化膜も同時に除去する工程と、透明導電膜
の表示画素パタ−ンを形成する工程とを具備し、
【0012】複数の表示画素及びその各々に電気的に接
続した第1の金属層−絶縁体層−第2の金属層の3層構
造をなす上記非線形抵抗素子を上記基板上に形成するマ
トリックスアレイ基板の製造方法である。
【0013】
【作用】この発明によれば、陽極酸化の際の電極端子へ
の保護膜が不要なので、マスキングによる不良発生の問
題もなく、陽極酸化工程が容易である。又、Tiを用い
た場合を例にとれば、通常、Tiのエッチングは弗酸や
アンモニア,EDTA,過酸化水素水の混合水溶液を使
用したエッチング液を多用しているが、この発明におい
ては、基板加熱を行なったドライエッチングを採用して
いる。
【0014】このことにより、Tiのエッチングと電極
端子上の酸化膜の除去を同時に行なうことが出来る。し
かし、ここでTiとTa酸化膜およびTaとのある程度
のエッチング選択比がないと、Tiがエッチングされる
前に、電極端子のパタ−ンがなくなってしまう。又、T
iが成膜されている部分では、Tiのエッチング後にT
a酸化膜が露出するが、余りエッチングで削り過ぎると
Ta膜が露出してしまう。
【0015】そこで、基板温度を50℃に設定し、CF
4 とO2 のガス流量比を変えてエッチングレ−トの比較
実験を行なった。その結果を、図2に示す。この図2か
ら明らかなように、CF4 とO2 のガス流量比を変える
ことにより、ある程度任意にエッチングレ−ト比を選択
することが出来ることが判った。
【0016】例えば、Tiが1500オングストロ−
ム、Ta酸化膜が700オングストロ−ムの場合には、
図2よりCF4 /O2 =4が適当である。ここで、ドラ
イエッチングの時の基板温度は、40〜100℃の範囲
であることが好ましい。40℃よりも低い温度ではTi
のエッチングが不可能であり、100℃よりも高い温度
では、Tiのエッチング中のプラズマによりTi膜が変
質してしまう。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。この発明によるマトリックスアレイ
基板の製造方法は、図1(a)〜(f)に示すように構
成されている。
【0018】先ず、同図(a)に示すように、光透過性
基板例えばガラス基板11上に厚さ3000オングスト
ロ−ムのTa膜12を、Arガスを用いてスパッタリン
グ法により形成する。
【0019】次に、同図(b)に示すように、写真蝕刻
法により所望のパタ−ンを形成する。この場合、レジス
トを全面に塗布した後、マスクを用いて光露光し、現像
してレジストパタ−ンを形成する。そして、ケミカルド
ライエッチング法によりCF4 ガスとO2 ガスを1:2
に混合したプラズマ中でTa膜12のエッチングを行な
った後、レジストを剥離し、電極端子14とこれと一体
になった非線形抵抗素子を構成する第1の金属層からな
る下部電極13を得る。
【0020】この場合、平面図的に言えば、帯状配線
(デ−タ線)が形成され、この帯状配線の端部が電極端
子14となっている。そして、液晶表示装置に組立てら
れた時には、電極端子14は外部に露出する。又、下部
電極13は帯状配線から突出している部分であり、帯状
配線,電極端子14,下部電極13は一体に形成されて
いる。尚、図1では帯状配線は図示されていない。
【0021】次に、同図(c)に示すように、陽極酸化
を行なうが、この際、電極部分のマスキングは不要であ
る。この時の電流密度は1.0mA/cm2 、化成溶液
としては、0.01〜0.1%程度のクエン酸水溶液を
用いる。化成溶液の温度を一定に保つため、又、酸化膜
の成長を均一にするために、溶液の攪拌を行なうことが
望ましい。化成電圧は42Vとした。この条件で、Ta
酸化膜15,16は、約700オングストロ−ム形成さ
れる。このTa酸化膜15は、非線形抵抗素子を構成す
る絶縁体層となる。
【0022】次に、同図(d)に示すように、上記のよ
うにして形成したTa酸化膜15の上に、Ti膜19を
厚さ1500オングストロ−ム、Arガスを用いてスパ
ッタリング法により形成する。Ti膜の代わりに、Ta
やWやMoをスパッタリングにより形成した膜でも良
い。
【0023】この時、同図(d)のように、Ti膜19
はマスクデポとし、陽極酸化された電極端子14には、
Tiの成膜は行なわない。この上に再びレジストパタ−
ン18を形成する。ここで、陽極酸化された電極端子1
4の上には、レジストは形成しない。
【0024】次に、同図(e)に示すように、ケミカル
ドライエッチング法により基板温度を40〜100℃、
例えば50℃に加熱してCF4 ガスとO2 ガスを4:1
に混合したプラズマ中でTi膜19のエッチングを行な
う。これにより、Ti膜19と電極取出し部のTa酸化
膜15も同時にエッチングすることが出来る。そして、
非線形抵抗素子を構成する第2の金属層からなる上部電
極20のパタ−ンを形成し、非線形抵抗素子23を得
る。従って、この非線形抵抗素子23は、第1の金属層
である下部電極13と、絶縁体層であるTa酸化膜15
と、第2の金属層である上部電極20とからなってい
る。
【0025】最後に、同図(f)に示すように、ITO
膜を厚さ600オングストロ−ム成膜し、塩酸と硝酸と
水を等量づつ混合した液を用いてエッチングを行ない、
画素電極21と電極端子部分への透明電極22を形成す
ると、マトリックスアレイ基板が完成する。このマトリ
ックスアレイ基板を用いて液晶表示装置を形成するに
は、例えば次のようにすれば良い。
【0026】先ず、マトリックスアレイ基板の非線形抵
抗素子23形成面にポリイミド樹脂からなる配向膜を塗
布・焼成し、ラビングすることにより液晶配向方向を規
制する。対向用基板にも同様の処理を行ない、一方の液
晶表示用基板より約90°捩じった方向にラビングを行
なう。上記2種類の基板を用意し、液晶の分子長軸方向
が両基板間で約90°捩じれるように、5〜10μmの
間隔を保って保持させ、液晶を注入し液晶セルを構成す
る。そして、液晶セルの外側に偏光軸を約90°捩じっ
た形で偏光板を配置すれば良い。以上のような方法で、
大形液晶表示装置を作製した。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、絶縁体層の形成を第
1の金属層を陽極酸化することにより行なっているの
で、電極端子のマスキングが不要となる。又、第2の金
属層のエッチングの際に電極端子上の酸化膜も同時にエ
ッチングしているので、問題のあるマスキング工程が不
要であり、工程を増やすことなく不要な酸化膜をエッチ
ングすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るマトリックスアレイ
基板の製造方法における各工程を示す断面図。
【図2】ガス流量比とエッチングレ−トとの関係を示す
特性曲線図。
【図3】一般的なマトリックスアレイ基板を示す断面
図。
【符号の説明】
11…ガラス基板、12…Ta膜、13…下部電極(第
1の金属層)、14…電極端子、15…Ta酸化膜(絶
縁体層)、16…酸化膜、18レジストパタ−ン、19
…Ti膜、20…上部電極(第2の金属層)、21…画
素電極、22…透明電極、23…非線形抵抗素子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性基板上に非線形抵抗素子を構成
    する第1の金属層よりなる電極パタ−ンを形成する工程
    と、 上記電極パタ−ン表面層を陽極酸化して酸化膜を形成す
    る工程と、 上記酸化膜と同一のエッチング方法で除去可能な材料よ
    り選ばれた第2の金属層を、上記電極パタ−ンの電極端
    子を除いた部分および上記基板上に形成する工程と、 上記第2の金属層の少なくとも上記非線形抵抗素子の一
    方の電極に相当する部分を残し、且つ上記電極端子上の
    酸化膜も同時に除去する工程と、 透明導電膜の表示画素パタ−ンを形成する工程とを具備
    し、 複数の表示画素及びその各々に電気的に接続した第1の
    金属層−絶縁体層−第2の金属層の3層構造をなす非線
    形抵抗素子を上記基板上に形成することを特徴とするマ
    トリックスアレイ基板の製造方法。
JP265492A 1992-01-10 1992-01-10 マトリックスアレイ基板の製造方法 Pending JPH05188403A (ja)

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