JPH0531302A - 灯油軽質化物質の分離装置 - Google Patents

灯油軽質化物質の分離装置

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JPH0531302A
JPH0531302A JP3193265A JP19326591A JPH0531302A JP H0531302 A JPH0531302 A JP H0531302A JP 3193265 A JP3193265 A JP 3193265A JP 19326591 A JP19326591 A JP 19326591A JP H0531302 A JPH0531302 A JP H0531302A
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JP
Japan
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kerosene
float
water
separation tank
substance
Prior art date
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Pending
Application number
JP3193265A
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English (en)
Inventor
Hidehiko Amano
英彦 天野
Masatoshi Ichikawa
正寿 市川
Masaya Nomura
雅也 野村
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0531302A publication Critical patent/JPH0531302A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 灯油軽質化物質と水との混合物から灯油改質
化物質を分離することを目的とする。 【構成】 灯油軽質化物質と水との混合物が導入され、
その底部に水排出口(11a)が開口された分離槽(1
1)と、分離槽(11)内に配置され、分離槽(11)
内おいて形成される灯油軽質化物質の層(52)の上部
に位置されるようにその比重が設定されるとともに、そ
の下面側に灯油軽質化物質の収集口12aを開口させた
収集用フロート(12)と、収集用フロート(12)の
下方に位置される態様で分離槽(11)内に配置され、
分離槽(11)内おいて形成される灯油軽質化物質の層
(52)と水の層(51)との境界面に位置されるよう
にその比重が設定されるとともに、収集用フロート(1
2)が接近した場合に収集口(12a)を、また分離槽
(11)の底部に接近した場合に水排出口(11a)を
それぞれ閉塞する弁手段を有した仕切フロート(13)
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、灯油軽質化物質と水と
の混合物から該灯油軽質化物質を分離する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】灯油を燃料とするエンジンの始動用燃料
を得るべく、灯油改質触媒を用いて灯油の改質(クラッ
キング)を行う場合、灯油の改質反応に伴ってその炭化
水素鎖が切断される。このとき、炭化水素鎖の切断部に
水素原子の不足を生じ、これは以下のような不都合をも
たらす。 a.水素原子が不足すると最終的に炭素が生じ、この炭
素が触媒活性点を覆って触媒の活性化を阻害する。 b.不飽和炭化水素が生じ、これは灯油軽質化物質の保
存性を悪化させる。 そこで、クラッキング時に水を添加して上記水素原子の
不足を補い、これによって触媒の長寿命化と不飽和炭化
水素の低減化を図ることが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記水を添加
した場合には、灯油軽質化物質に水分が混入する。した
がって、灯油改質化物質のみを抽出するためには、それ
らの混合物から灯油改質化物質を分離する必要がある。
【0004】本発明の目的は、かかる状況に鑑み、上記
灯油軽質化物質と水との混合物から該灯油改質化物質を
確実に分離することができる灯油改質化物質の分離装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明には、灯油軽質化
物質と水との混合物が導入され、その底部に水排出口が
開口された分離槽と、上記分離槽内に配置され、該分離
槽内おいて形成される上記灯油軽質化物質の層の上部に
位置されるようにその比重が設定されるとともに、その
下面側に上記灯油軽質化物質の収集口を開口させた収集
用フロートと、上記収集用フロートの下方に位置される
態様で上記分離槽内に配置され、該分離槽内おいて形成
される上記灯油軽質化物質の層と上記水の層との境界面
に位置されるようにその比重が設定されるとともに、上
記収集用フロートが接近した場合に上記収集口を、また
上記分離槽の底部に接近した場合に上記水排出口をそれ
ぞれ閉塞する弁手段を有した仕切フロートとが備えられ
ている。
【0006】
【作用】灯油軽質化物質と水との混合物が分離槽に導入
されると、この混合物に含まれた水が仕切フロートの下
部に層を形成し、水よりも比重の小さな灯油軽質化物質
が仕切フロートの上部に層を形成する。したがって、収
集用フロートの採取口から灯油軽質化物質を採取するこ
とができる。また、分離槽内の灯油軽質化物質が異常に
減少した場合に、仕切フロートの弁手段が収集用フロー
トの収集口を閉塞し、さらに分離槽内の水が異常に減少
した場合に、上記弁手段が分離槽の水排出口を閉塞す
る。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。図1は、図4に示す灯油改質装置に適
用された本発明に係る分離装置10の一実施例を示して
いる。
【0008】図4に示す灯油改質装置の反応容器20に
は、灯油タンク21内の灯油および上記分離装置10内
の水がそれぞれ管路22および23を介して供給され
る。この反応容器20は、その内部に適量の灯油改質触
媒(図示せず)が配置され、またその周囲にスーパーカ
ンタル線等の加熱線を用いて構成されたヒータ24が配
設されている。なお、この実施例においては、上記灯油
改質触媒としてシリカ−アルミナ系のクラッキング触媒
SiO2 −Al2 3 を使用しており、この触媒におけ
るシリカの含有量は20〜30重量%である。
【0009】反応容器20に流入した灯油は、ヒータ2
4によってクラッキングに必要な温度(たとえば400
℃〜500℃程度)まで加熱され、かつ、上記灯油改質
触媒と接触する。その際、灯油の炭化水素鎖がこの改質
触媒の作用で切断されて以下に例示するような灯油軽質
化物質が生成される。すなわち、灯油の平均炭素数が1
4程度であると仮定すると、上記改質処理によって例え
ばCH3 (CH2 5 CH3 、CH3 (CH2 6 CH
3 等の灯油軽質化物質が生成される。
【0010】一方、反応容器20に流入した水は、該反
応容器20内で水蒸気となって充満する。したがって、
上記炭化水素鎖の切断に伴って不足する水素原子がこの
水蒸気によって補われ、その結果、水素原子の不足に起
因して生じる灯油軽質化物質の活性低下および不飽和炭
化水素の生成が効果的に抑制される。なお、上記水蒸気
は、反応容器20内の酸素濃度を減少させて、高温の反
応容器20内に置かれた灯油の酸化反応を抑制する作用
もなす。
【0011】上記反応容器20において生成された灯油
軽質化物質は、水分を含んだ状態で冷却器25に流入
し、ここで水冷された後、管路26を介して上記分離装
置10に供給される。
【0012】図1に示した分離装置10は、円筒状の分
離槽11と、該分離槽11に遊嵌させた収集用フロート
12と、この仕切フロート12の下方に位置する態様で
分離槽11に遊嵌させた仕切用フロート13とを備えて
いる。
【0013】分離槽11は、透明なガラスまたは樹脂で
形成されており、その底部の中央部に水排出口11aが
開口されている。
【0014】収集用フロート12は、その中央部下面に
灯油改質化物質の収集口12aが開口され、かつこの収
集口12aにレキシブルチューブ14の一端部が接続さ
れている。なお、フレキシブルチューブ14の他端部
は、図4に示したように、灯油を燃料とするエンジン3
0の始動用燃料供給部に接続されている。
【0015】仕切用フロート13は、水の比重と上記灯
油改質化物質の比重のほぼ中間の比重を有する材料(た
とえば、ポリプロピレン等)で形成されており、その上
面中央部には上記収集用フロート12の収集口12aに
嵌合させるための突起13aが、またその下面中央部に
は上記分離槽11の水排出口11aに嵌合させるための
突起13bがそれぞれ設けられている。
【0016】つぎに、上記実施例に係る分離装置10の
作用について説明する。前記冷却器25で冷却された灯
油軽質化物質と水の混合物は、上記管路26を介して分
離槽11の上部から該分離槽11内に導入される。この
混合物を構成する灯油軽質化物質と水は、互いに比重が
相違するので、比重の大きな水は分離槽11の内周面と
フロート12,13の外周面との間に形成された隙間を
通って分離槽11の底部側に流入し、水の層51を形成
する。また、比重の小さい灯油軽質化物質は上記水の層
51上に層52を形成する。このとき、水の比重と灯油
改質化物質の比重のほぼ中間の比重を有する上記仕切フ
ロート13は、上記各層51,52の境界面に沿って位
置し、これによって該各層が明確に仕切られる。
【0017】一方、上記収集用フロート12は、灯油改
質化物質の比重よりも相当に小さな比重を有する材料で
形成されており、したがって、灯油改質化物質の層52
の液面位置に常時位置する。
【0018】この結果、エンジン30の始動操作に基づ
く吸気圧が上記フレキシブルチューブ14に作用した場
合、上記層52の上方部に位置する灯油改質化物質が収
集用フロート12の収集口12aから吸い上げられ、こ
の灯油改質化物質は始動用燃料として上記エンジン30
に供給される。また同時に、層51を構成する水は、管
路23を介して前記反応容器20に供給される。
【0019】なお、灯油改質化物質は灯油に比して気化
性が高いので、エンジン30を速やかに始動させること
ができる。また、エンジン30は、その始動後、灯油タ
ンク21から直接供給される灯油によって運転される。
【0020】ところで、層52を構成する灯油改質化物
質の内、水の層51との境界面に近い部位の灯油改質化
物質は、仕切フロート13の振動等による水分の回り込
み等のために水分を若干含んでいる虞れがあり、もし、
このような水分を含む灯油改質化物質が始動用燃料とし
て使用された場合、エンジン30の始動性が低下する。
しかし、上記実施例の分離装置10によれば、収集用
フロート12の収集口12aが上記層52の上部に位置
されるので、水分が完全に分離除去された灯油改質化物
質をエンジン30に供給することができる。
【0021】つぎに、何等かの要因で分離槽11内の灯
油改質化物質が激減した場合について説明する。この場
合、収集用フロート12が降下して仕切フロート13に
接近し、図2に示したように該仕切フロート13の突起
13aが収集用フロート12の収集口12aに嵌合され
る。したがって収集口12aが閉塞され、その結果、フ
レキシブルチューブ14により水が吸い上げられてエン
ジンに流入するという事態が回避される。
【0022】一方、分離槽11内の水が激減した場合に
は、図3に示したように、仕切フロート13が分離槽1
1の底部に降下接近し、該仕切フロート13の突起13
bが分離槽11の水排出口11aに嵌合される。これに
より、水排出口11aが閉塞され、その結果、管路23
側に灯油改質化物質が流出するという事態が回避され
る。
【0023】上述するように、上記仕切フロート13の
突起13aおよび13bは、それぞれ収集口12aおよ
び水排出口11aを閉塞する弁手段として機能する。
【0024】なお、上記実施例では、仕切フロート13
にマーク13cを付設するとともに、分離槽11に目盛
11bを設け、仕切フロート13の位置を目盛11bに
対するマーク13cの位置として認識できるようにして
いる。
【0025】上記実施例では、収集用フロート12およ
び仕切フロート13がムク構造を有しているが、これら
のフロート13を空洞状に形成してもよく、その場合に
は、適当な錘を付設してその浮力を適宜設定する。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、灯油軽質化物質と水と
の混合物から該灯油改質化物質を確実かつ効率良く分離
することができる。また、分離槽11内の灯油軽質化物
質が激減した場合に、該灯油軽質化物質の収集口から水
が流出するのを防止することができ、さらに分離槽11
内の水が激減した場合に、水排出口11aから灯油軽質
化物質が流出するのを防止することができる。したがっ
て、灯油改質装置に用いる分離装置として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概念図。
【図2】仕切フロートの突起による収集口の閉塞態様を
示す概念図。
【図3】仕切フロートの突起による水排出口の閉塞態様
を示す概念図。
【図4】本発明が適用される灯油改質装置を概念的に示
すブロック図。
【符号の説明】
11 分離槽 11a 水排出口 12 収集用フロート 12a 収集口 13 仕切フロート 13a,13b突起 14 フレキシブルチューブ 20 反応容器 21 灯油タンク 30 エンジン 51 水の層 52 灯油軽質化物質の層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 灯油軽質化物質と水との混合物が導入さ
    れ、その底部に水排出口が開口された分離槽と、 上記分離槽内に配置され、該分離槽内おいて形成される
    上記灯油軽質化物質の層の上部に位置されるようにその
    比重が設定されるとともに、その下面側に上記灯油軽質
    化物質の収集口を開口させた収集用フロートと、 上記収集用フロートの下方に位置される態様で上記分離
    槽内に配置され、該分離槽内おいて形成される上記灯油
    軽質化物質の層と上記水の層との境界面に位置されるよ
    うにその比重が設定されるとともに、上記収集用フロー
    トが接近した場合に上記収集口を、また上記分離槽の底
    部に接近した場合に上記水排出口をそれぞれ閉塞する弁
    手段を有した仕切フロートとを備えることを特徴とする
    灯油軽質化物質の分離装置。
JP3193265A 1991-08-01 1991-08-01 灯油軽質化物質の分離装置 Pending JPH0531302A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001079306A (ja) * 1999-09-16 2001-03-27 Tlv Co Ltd フロート式油水分離器の作動判定装置
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