JPH05311557A - ポリオレフィン系不織布 - Google Patents
ポリオレフィン系不織布Info
- Publication number
- JPH05311557A JPH05311557A JP4135896A JP13589692A JPH05311557A JP H05311557 A JPH05311557 A JP H05311557A JP 4135896 A JP4135896 A JP 4135896A JP 13589692 A JP13589692 A JP 13589692A JP H05311557 A JPH05311557 A JP H05311557A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyolefin
- nonwoven fabric
- molecular weight
- unsaturated dicarboxylic
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Cell Separators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリオレフィン系樹脂と不飽和ジカルボン酸
誘導体で変性された低分子量ポリオレフィンを原料とし
て含む不織布。 【効果】 変性されたポリオレフィンを含む樹脂を不織
布として用いると、親水性に優れかつ持続性を示すこと
ができる。
誘導体で変性された低分子量ポリオレフィンを原料とし
て含む不織布。 【効果】 変性されたポリオレフィンを含む樹脂を不織
布として用いると、親水性に優れかつ持続性を示すこと
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親水性を有する乾式の
不織布に関する。
不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乾式不織布に親水性を付与するに
は、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル等の
界面活性剤を予め混入した原料を用いて不織布を製造す
る方法が知られている(例えば、特開昭63-211350号公
報等)。
は、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル等の
界面活性剤を予め混入した原料を用いて不織布を製造す
る方法が知られている(例えば、特開昭63-211350号公
報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、界面活
性剤を添加して親水性を付与する場合は、界面活性剤が
不織布表面から移行または除去され易く、長期にわたり
充分な親水性を得ることができない欠点を有していた。
性剤を添加して親水性を付与する場合は、界面活性剤が
不織布表面から移行または除去され易く、長期にわたり
充分な親水性を得ることができない欠点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち本発明は、低分子量ポリオレフィン(b
1)を不飽和ジカルボン酸類(b2)で変性した変性ポ
リオレフィン(B)を含有してなることを特徴とするポ
リオレフィン系不織布(A)である。
問題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち本発明は、低分子量ポリオレフィン(b
1)を不飽和ジカルボン酸類(b2)で変性した変性ポ
リオレフィン(B)を含有してなることを特徴とするポ
リオレフィン系不織布(A)である。
【0005】本発明においてポリオレフィン系不織布
(A)を構成するポリオレフィン系樹脂としては、数平
均分子量700〜150000の、ポリエチレン系樹脂[高密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、エチレンと他の1種以上のビニル化合物(例えばα
-オレフィン、酢酸ビニル、メタアクリル酸、アクリル
酸等)との共重合体等]、ポリプロピレン系樹脂[ポリ
プロピレン、プロピレンと他の1種以上のビニル化合物
との共重合体等]、ポリブテン、ポリ−4−メチルペン
テン−1等のポリオレフィン類、そのオリゴマー類また
はエラストマー類、及びこれら2種以上のブレンド物等
が挙げられる。これらのうち好ましいものはポリエチレ
ン系樹脂及びポリプロピレン系樹脂である。
(A)を構成するポリオレフィン系樹脂としては、数平
均分子量700〜150000の、ポリエチレン系樹脂[高密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、エチレンと他の1種以上のビニル化合物(例えばα
-オレフィン、酢酸ビニル、メタアクリル酸、アクリル
酸等)との共重合体等]、ポリプロピレン系樹脂[ポリ
プロピレン、プロピレンと他の1種以上のビニル化合物
との共重合体等]、ポリブテン、ポリ−4−メチルペン
テン−1等のポリオレフィン類、そのオリゴマー類また
はエラストマー類、及びこれら2種以上のブレンド物等
が挙げられる。これらのうち好ましいものはポリエチレ
ン系樹脂及びポリプロピレン系樹脂である。
【0006】本発明における低分子量ポリオレフィン
(b1)としては、先に例示したポリオレフィン系樹脂
のうちの低分子量体を挙げることができる。これらのう
ち好ましいものは低分子量ポリプロピレン系樹脂または
低分子量ポリエチレン系樹脂である。
(b1)としては、先に例示したポリオレフィン系樹脂
のうちの低分子量体を挙げることができる。これらのう
ち好ましいものは低分子量ポリプロピレン系樹脂または
低分子量ポリエチレン系樹脂である。
【0007】該低分子量ポリオレフィン(b1)は、重
合法または高分子量ポリオレフィンの熱減成法により得
られる。不飽和ジカルボン酸類(b2)による変性のし
やすさから好ましいものは熱減成法で得られるものであ
る。熱減成法による低分子量ポリオレフィンは例えば、
分子量が50000ないし150000の高分子量ポリオレフィン
を不活性ガス中、通常300℃〜450℃で0.5時間〜10時間
熱減成する方法(例えば、特願平1-197874号明細書に記
載)によって得られる。
合法または高分子量ポリオレフィンの熱減成法により得
られる。不飽和ジカルボン酸類(b2)による変性のし
やすさから好ましいものは熱減成法で得られるものであ
る。熱減成法による低分子量ポリオレフィンは例えば、
分子量が50000ないし150000の高分子量ポリオレフィン
を不活性ガス中、通常300℃〜450℃で0.5時間〜10時間
熱減成する方法(例えば、特願平1-197874号明細書に記
載)によって得られる。
【0008】該低分子量ポリオレフィン(b1)の数平
均分子量は、700〜30000、好ましくは、1000〜15000で
ある。数平均分子量が700未満であると不織布の親水性
の持続性が低下し、30000を超えると不飽和ジカルボン
酸が付加しにくくなり親水性の効果が低下する。数平均
分子量は高温GPC法によって求める。
均分子量は、700〜30000、好ましくは、1000〜15000で
ある。数平均分子量が700未満であると不織布の親水性
の持続性が低下し、30000を超えると不飽和ジカルボン
酸が付加しにくくなり親水性の効果が低下する。数平均
分子量は高温GPC法によって求める。
【0009】本発明における不飽和ジカルボン酸類(b
2)としては、不飽和ジカルボン酸(マレイン酸、フマ
ール酸、イタコン酸、シトラコン酸、及びこれらの無水
物等)、不飽和ジカルボン酸エステル類(マレイン酸ブ
チル、マレイン酸ジブチル、イタコン酸ブチル等)等が
挙げられ、これら1種以上をもちいることができる。こ
れらのうち好ましいものは、無水マレイン酸である。
2)としては、不飽和ジカルボン酸(マレイン酸、フマ
ール酸、イタコン酸、シトラコン酸、及びこれらの無水
物等)、不飽和ジカルボン酸エステル類(マレイン酸ブ
チル、マレイン酸ジブチル、イタコン酸ブチル等)等が
挙げられ、これら1種以上をもちいることができる。こ
れらのうち好ましいものは、無水マレイン酸である。
【0010】変性に使用する不飽和ジカルボン酸類(b
2)の量は、変性ポリオレフィン(B)の重量に基づい
て0.5〜30重量%である。0.5重量%未満では親水性効果
が低くまた30重量%を超えると、変性物の粘度が高くな
り作業性が低下する。
2)の量は、変性ポリオレフィン(B)の重量に基づい
て0.5〜30重量%である。0.5重量%未満では親水性効果
が低くまた30重量%を超えると、変性物の粘度が高くな
り作業性が低下する。
【0011】本発明における変性ポリオレフィン(B)
は、例えば低分子量ポリオレフィン(b1)に不飽和ジ
カルボン酸類(b2)と必要により有機過酸化物の存在
下、溶液法または溶融法のいづれかの方法で得ることが
できる。
は、例えば低分子量ポリオレフィン(b1)に不飽和ジ
カルボン酸類(b2)と必要により有機過酸化物の存在
下、溶液法または溶融法のいづれかの方法で得ることが
できる。
【0012】該変性ポリオレフィン(B)の量は、ポリ
オレフィン系不織布(A)の重量に基づいて通常0.1〜3
0重量%、好ましくは2〜20重量%である。ポリオレフィ
ン系樹脂と(B)の混合方法としては、押し出し機、ニ
ーダー、バンバリーミキサー等の公知の樹脂混合機を用
いることによって行うことができる。
オレフィン系不織布(A)の重量に基づいて通常0.1〜3
0重量%、好ましくは2〜20重量%である。ポリオレフィ
ン系樹脂と(B)の混合方法としては、押し出し機、ニ
ーダー、バンバリーミキサー等の公知の樹脂混合機を用
いることによって行うことができる。
【0013】必要によりポリオレフィン系樹脂、変性ポ
リオレフィン(B)の他、酸化チタン等の顔料や、染
料、あるいは酸化防止剤、耐候安定化剤等を添加して不
織布用原料としてもよい。不織布の製法としては、特に
限定はないがポリオレフィン系樹脂と(B)を含有する
混合物をスプレイドファイバー法、スパンボイド法、ス
プリットファイバー法、網状法等の紡糸型の不織布製造
方法で製造することができる。
リオレフィン(B)の他、酸化チタン等の顔料や、染
料、あるいは酸化防止剤、耐候安定化剤等を添加して不
織布用原料としてもよい。不織布の製法としては、特に
限定はないがポリオレフィン系樹脂と(B)を含有する
混合物をスプレイドファイバー法、スパンボイド法、ス
プリットファイバー法、網状法等の紡糸型の不織布製造
方法で製造することができる。
【0014】
【実施例】以下実施例により、本発明をさらに説明する
が、これに限定されるものではない。以下記載において
%は重量%を意味する。
が、これに限定されるものではない。以下記載において
%は重量%を意味する。
【0015】実施例1 無水マレイン酸10%で変性された数平均分子量5000の変
性低分子量ポリプロピレン10%、チタンホワイト1%を
配合したポリプロピレン(MFR15g/10min)を用いて
スパンボンド法で不織布を製造し、110℃のエンボスロ
ールでボンディングし不織布を得た。得られた不織布の
親水性は以下の方法で吸水率と吸水速度を評価したとこ
ろ、吸水率は550%、吸水速度は1.3秒であった。吸水率
は、100mm×100mmに切断した不織布を水面上に30秒放置
し取り出した不織布を湿潤状態の布の上で水を切り試験
前後の重量差から吸水後の重量変化を算出し、評価し
た。吸水速度は4枚重ねにしたティッシュ上に100mm×10
0mmの不織布を配置しエンボス処理面に30ccの水を注
ぎ、水たまり状態がなくなるまでの時間を測定した。
性低分子量ポリプロピレン10%、チタンホワイト1%を
配合したポリプロピレン(MFR15g/10min)を用いて
スパンボンド法で不織布を製造し、110℃のエンボスロ
ールでボンディングし不織布を得た。得られた不織布の
親水性は以下の方法で吸水率と吸水速度を評価したとこ
ろ、吸水率は550%、吸水速度は1.3秒であった。吸水率
は、100mm×100mmに切断した不織布を水面上に30秒放置
し取り出した不織布を湿潤状態の布の上で水を切り試験
前後の重量差から吸水後の重量変化を算出し、評価し
た。吸水速度は4枚重ねにしたティッシュ上に100mm×10
0mmの不織布を配置しエンボス処理面に30ccの水を注
ぎ、水たまり状態がなくなるまでの時間を測定した。
【0016】比較例1 変性低分子量ポリプロピレン10%を、界面活性剤として
ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテルを1.5%
に換えた以外は実施例1と同様に操作し、比較例1の不
織布を得た。吸水率は83%、吸水速度は100秒以上であ
った。
ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテルを1.5%
に換えた以外は実施例1と同様に操作し、比較例1の不
織布を得た。吸水率は83%、吸水速度は100秒以上であ
った。
【0017】
【発明の効果】本発明の不織布は、従来の界面活性剤を
添加したものとは異なり改質剤がポリプロピレン中に均
一に分散していることから親水性のむらがなく、また長
期にわたり持続性があるため、アルカリ電池用セパレー
ター等の各種用途に用いることができ有用である。
添加したものとは異なり改質剤がポリプロピレン中に均
一に分散していることから親水性のむらがなく、また長
期にわたり持続性があるため、アルカリ電池用セパレー
ター等の各種用途に用いることができ有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 低分子量ポリオレフィン(b1)を不飽
和ジカルボン酸類(b2)で変性した変性ポリオレフィ
ン(B)を含有してなることを特徴とするポリオレフィ
ン系不織布(A)。 - 【請求項2】 低分子量ポリオレフィン(b1)が、数
平均分子量700〜30000である請求項1記載のポリオレフ
ィン系不織布。 - 【請求項3】 変性に使用する不飽和ジカルボン酸類
(b2)の量が変性ポリオレフィン(B)の重量に基づ
いて、0.5〜30重量%である請求項1または2記載のポ
リオレフィン系不織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13589692A JP3272399B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | ポリオレフィン系不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13589692A JP3272399B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | ポリオレフィン系不織布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05311557A true JPH05311557A (ja) | 1993-11-22 |
JP3272399B2 JP3272399B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=15162351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13589692A Expired - Fee Related JP3272399B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | ポリオレフィン系不織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3272399B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1478510A4 (en) * | 2002-01-30 | 2007-10-10 | Spunfab Ltd | ADHESIVE MATERIALS AND ITEMS CONTAINING THEREOF |
CN104520478A (zh) * | 2012-06-14 | 2015-04-15 | 日本高度纸工业株式会社 | 使用烯烃系树脂的纤维和使用该纤维的无纺布、碱性蓄电池用隔板 |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP13589692A patent/JP3272399B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1478510A4 (en) * | 2002-01-30 | 2007-10-10 | Spunfab Ltd | ADHESIVE MATERIALS AND ITEMS CONTAINING THEREOF |
CN104520478A (zh) * | 2012-06-14 | 2015-04-15 | 日本高度纸工业株式会社 | 使用烯烃系树脂的纤维和使用该纤维的无纺布、碱性蓄电池用隔板 |
EP2862963A4 (en) * | 2012-06-14 | 2015-07-08 | Nippon Kodoshi Corp | FIBER USING NON-WOVEN OLEFIN RESIN USING THE SAME AND ALKALINE ELECTRIC ACCUMULATOR SEPARATOR |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3272399B2 (ja) | 2002-04-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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