JPH0531146U - ケーブル折止め具 - Google Patents

ケーブル折止め具

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JPH0531146U
JPH0531146U JP1718391U JP1718391U JPH0531146U JP H0531146 U JPH0531146 U JP H0531146U JP 1718391 U JP1718391 U JP 1718391U JP 1718391 U JP1718391 U JP 1718391U JP H0531146 U JPH0531146 U JP H0531146U
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groove
connector
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昭男 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コネクタを組み立てるとき、ケーブル折止め
具をケーブル表面に沿ってスライドさせると、ケーブル
外被に傷付けやすく、商品価値を低下させる。そこで、
まったくスライドさせずにケーブルに装着できる構造の
ケーブル折止め具を提供する。 【構成】 二つ割りしてある一方の半円筒体30Aの後
端に、鍵形の突起40を設け、つ他方の半円筒体30B
の後端に、前記突起40の引っかかる係止穴46を設け
る。また半円筒体30A,Bの前端の外周に、コネクタ
フード16のケーブル引込み口20の周縁22の嵌り込
む溝32を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、コネクタフードのケーブル引込み口に設けるケーブル折止め具(以 下、折止め具という)に関し、特に二つ割り型の折止め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5に折止め具の使用状態の一例を示す。 10はコネクタ、12はコンタクト、14はケーブル、16はコネクタフード 、30が折止め具である。 コネクタフード16は、一般に図6のように、上下二つ割りに製作し、適当な 落し込み係止構造18により連結して一体にする。そのとき、ケーブル引込み口 20の周縁22を、折止め具30の最先端の溝32に嵌め込んで、折止め具30 の引き抜け(軸方向の移動)を防ぐ。
【0003】 折止め具30としては、図6のような通し型を用いることもあるが、これは、 コネクタ装置の組立て時に、ケーブル心線をコネクタに結線する前に予めケーブ ルに通しておかなければならない煩わしさがあるため、図7のような二つ割り型 を用いる場合がある。 すなわち、折止め具30を中心軸を通る平面によって、半円筒体30Aと半円 筒体30Bとに分割する。そして、割り面34のほぼ全長にわたって、鳩尾形断 面の細長い凸部36と、同じく鳩尾形断面の細長い溝38とからなるスライド構 造を設け、これによって円筒の状態を保つ。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記の構造のものは、ケーブル装着時に、半円筒体のどちらかをケーブル表面 に沿ってスライドさせる必要がある。そのため、ケーブル外被に傷を付けやすい という欠点がある。 図5に示すコネクタは、電子機器の外側に取り付けて用い、外から見えるとい う意味から外観部品と呼ばれる。このような外観部品の表面に擦傷などがあると 、商品価値が低下するため、組立に際して細心の注意が必要になる。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
図1のように、 (1)二つ割りしてある一方の半円筒体30Aの後端に、鍵形の突起40を設け 、かつ他方の半円筒体Bの後端に、前記突起の引っかかる係止穴46を設け、 (2)前記半円筒体30A,Bの前端の外周に、コネクタフード16のケーブル 引込み口20の周縁22の嵌り込む満32を設ける。
【0006】
【作用】
一方の半円筒体30Aの後端に設けた鍵形の突起40と、他方の半円筒体30 Bの後端に設けた係止穴46との作用で、折止め具30の後部の結合は保持され る。 また半円筒体30A,Bの前端の外周に設けた溝32を、コネクタフード16 のケーブル引込み口20の周縁22に嵌り込ませることにより、折止め具30の 前部の結合が保持されると同時に、折止め具30の軸方向の移動が防止される。
【0007】
【実施例】
図1〜3に一例を示した。図1は二つ割りにした状態で、図2は図1のものを 左側から見た状態(左側)と正面から見た状態(右側)とを同時に示したもの、 図3は組み立てた状態を示す。
【0008】 [構成] たとえば一方の半円筒体30Aの両側の割り面34(ケーブルが通る部分の両 側)の後端に、それぞれ突起40を設ける。突起40は、鍵形で(図2)、たと えば割り面34の表面から直角に突出する部分42と、それから直角に軸方向の 前方に曲がる部分44とからなる。 また他方の半円筒体30Bの両側の割り面34の後端の、上記突起40と相対 する位置に、係止穴46を設ける。係止穴46は、たとえば割り面34の表面か ら直角に落ち込む部分48と(図2)、その先からさらに直角に軸方向の前方に 曲がる洞穴状の部分50とからなる。
【0009】 また、たとえば半円筒体30Bの割り面34の前部にほぞ52を設け、半円筒 体30Aの方にそれの嵌り込むほぞ穴54を設ける。このようにすると、使用す るケーブルの直径が折止め具の内径よりかなり細い場合でも、折止め具の割り面 34のズレが生じにくくなる。ただしこれらは省略してもよい。
【0010】 半円筒体30A,Bの前端の外周に、コネクタフード16のケーブル引込み口 20の周縁22の嵌り込む溝32を設けることは、本考案にとって重要である。 なぜなら、半円筒体30A,Bが互いに軸方向にずれことを防がないと、後端 の突起40と係止穴46との引っかかりが外れてしまうからである。 したがって、この引っかかりが外れない範囲であれば、上記軸方向のずれは許 容される。
【0011】 [組立方法] 1)たとえば半円筒体30Bを、折止め具を取り付けようとするケーブルの部 分に密着させる。 2)半円筒体30Aをケーブルに対して傾斜させた状態で、突起40を半円筒 体30Bの係止穴46に引っかけ、外れないように注意しながら、ケーブルおよ び半円筒体30Bに密着させる。ほぞ52,ほぞ穴54がある場合は、それらは 自然に嵌合し合う(図3)。 なおこの間、半円筒体30A,30Bを、ケーブル表面に沿って摺動させるこ とが全く無い。したがって、擦傷などを付ける恐れがない。 3)それから、コネクタフード16の上下をかぶせる。そのとき、ケーブル引 込み口20の周縁22を折止め具の溝32に嵌め込む(図3)。 これで、折止め具30は二つに割れる心配はないし、軸方向に動いてコネクタ フード16から抜け出る心配もなくなる。
【0012】 [その他の実施態様] (1)突起40と係止穴46について: 図4のように、突起40の44の部分と、それの嵌り込む係止穴46の50の 部分を直角でなくて、鋭角に曲げてもよい。このようにすると、より外れにくく なる。 その他適当な鍵形形状とすることができる。要するに、突起40と係止穴4 6の形状は、半円筒体30A,Bの割り面34がほぼ密着した状態で、互いに引 っかかっているものであれば、どんなものでもよい。
【0013】 (2)溝32について: 溝32の形状および深さは、折止め具30がコネクタフード16から外れず 、かつ軸方向にずれなければ、どのようなものであってもよい。 溝32の谷径とコネクタフード16のケーブル引込み口20の周縁22の最 小径とをほぼ同じにすること、あるいはこれに加えて溝32の幅とケーブル引込 み口20の周縁22の厚さとをほぼ同じとして、やや固く嵌め込むことで、折止 め具30のコネクタフード16に対する横振れが少なくなる。 溝32の数は、1本あれば十分なことが多いが、コネクタフード16のケー ブル引込み口20の周縁22をケーブル引込みほうこうに2重あるいは3重とす るとともに溝32の数を2本あるいは3本とすると、上記横振れはより小さくな る。 図1の例では、溝32は円筒の全周に設けているが、必ずしも全周である必 要はない。ただし、全周に設けることで、折止め具がケーブルの回りに回転でき る。
【0014】
【考案の効果】
二つ割りしてある一方の半円筒体の後端に、鍵形の突起を設ける、かつ他方の 半円筒体の後端に、前記突起の引っかかる係止穴を設けるとともに、前記両半円 筒体の前端の外周に、前記コネクタフードのケーブル引込み口の周縁の嵌り込む 溝を設けたので、 (1)上記のように、ケーブルおよびコネ タフードへの装着に際して、ケーブ の表面を摺動させる必要がない。そのためケーブル表面に擦傷を付ける恐れがな くなる。したがって、コネクタ装置の組立に当り、払うべき注意が大幅に削減さ れ、作業能率が向上する。 (2)従来の鳩尾形などの長い溝を成形する必要がなく、ごく短い係止穴のみで よい。したがって、射出成形において、溝や穴を形成するための金型のスライド 型が短いものでよく、金形のコストが下がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の分割説明図。
【図2】図1のものを左側から見た状態(左側)と正面
から見た状態(右側)とを同時に示した説明図。
【図3】図1のものを組み立てた状態の説明図。
【図4】本考案における、突起40と係止穴46の別の
実施態様の説明図。
【図5】折止め具の使用状態の説明図。
【図6】従来の折止め具の説明図。
【図7】従来の折止め具の別の例の説明図。
【符号の説明】
10 コネクタ 12 コンタクト 14 ケーブル 16 コネクタフード 18 落し込み係止構造 20 ケーブル引込み口 22 周縁 30 折止め具 30A,B 半円筒体 32 溝 34 割り面 36 凸部 38 溝 40 突起 46 係止穴 52 ほぞ 54 ほぞ穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタフードのケーブル引込み口に設
    ける、二つ割り型のケーブル折止め具において、 二つ割りしてある一方の半円筒体の後端に、鍵形の突起
    を設け、かつ他方の半円筒体の後端に、前記突起の引っ
    かかる係止穴を設けるとともに、前記両半円筒体の前端
    の外周に、前記コネクタフードのケーブル引込み口の周
    縁の嵌り込む溝を設けた、ケーブル折止め具。
JP1718391U 1991-02-28 1991-02-28 ケーブル折止め具 Expired - Fee Related JP2541258Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014203954A1 (ja) * 2013-06-21 2014-12-24 矢崎総業株式会社 コネクタ
JP2017010623A (ja) * 2015-06-16 2017-01-12 矢崎総業株式会社 コネクタ

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