JPH05310923A - 透明コポリアミド - Google Patents

透明コポリアミド

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JPH05310923A
JPH05310923A JP11906392A JP11906392A JPH05310923A JP H05310923 A JPH05310923 A JP H05310923A JP 11906392 A JP11906392 A JP 11906392A JP 11906392 A JP11906392 A JP 11906392A JP H05310923 A JPH05310923 A JP H05310923A
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JP
Japan
Prior art keywords
acid
formula
transparency
transparent
transparent copolyamide
Prior art date
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Pending
Application number
JP11906392A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Kawakami
裕規 川上
Hiromasa Minematsu
宏昌 峯松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明性と機械的性質に優れ、しかも易成形性
の半芳香族コポリアミドを提供する。 【構成】 アルキレン(C4 〜C12)―2,6―ナフタ
レンジカルボキシルアミド成分(I)とアミノカルボン
酸成分(II)とから形成され、(I)/(II)のモル比
が10/90〜30/70の範囲である、透明コポリア
ミド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明性の優れたコポリア
ミドに関する。更に詳しくは、透明性、機械的物性に優
れ、しかも易成形性に優れた透明なコポリアミドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に6ナイロンや66ナイロンなどに
代表される脂肪族ポリアミドは、強度、剛性、耐摩耗性
に優れ、成形の容易さなどのために、エンジニアリング
プラスチックとして種々の用途に広く使用されている。
なかでも透明ポリアミド樹脂は、ポリアミドの優れた性
質の大部分は維持しつつ、加えて透明性に優れている
為、近年フィルムやボトルやパイプ或は容器など幅広い
分野で用途展開が急速になされている。
【0003】しかしながら、従来知られてきた透明ポリ
アミド樹脂はいずれもいくつかの欠点を有している。
【0004】例えば、ヘキサメチレンジアミンとイソフ
タル酸および/またはテレフタル酸とからなるポリアミ
ドは沸水処理により徐々に白化する。
【0005】またビス―(4―アミノシクロヘキシル)
メタンとイソフタル酸とからなるポリアミドや米国特許
第3,597,400号明細書に開示されたビス―(4
―アミノシクロヘキシル)メタン、ヘキサメチレンジア
ミン、テレフタル酸及びイソフタル酸からなるポリアミ
ドは溶融粘度が高く成形性が極めて悪い。
【0006】以上の如く高透明性のポリアミドは問題点
を有しており、十分満足のいく透明ポリアミドは得られ
ていないのが実情である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、透明性、機
械的物性に優れ、易成形性で、しかも透明なコポリアミ
ドを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果本発明に到達
した。
【0009】即ち、本発明は次の反復成分、
【0010】
【化2】
【0011】からなり、(I)/(II)のモル比が10
/90〜30/70からなされる透明なコポリアミドで
ある。
【0012】以下、本発明の透明コポリアミドについて
詳細に説明する。
【0013】本発明の透明コポリアミドとは、アルキレ
ン―2,6―ナフタレンジカルボキシルアミド成分単位
(I)とアミノカルボン酸成分単位(II)とから形成さ
れるポリアミドである。
【0014】ここで、アルキレン―2,6―ナフタレン
ジカルボキシルアミド成分と、次に示すジアミン成分と
から構成されているものである。ここに、ジアミン成分
とは直鎖状の炭素原子数4〜12の脂肪族系アルキレン
ジアミン成分から選ばれたものである。具体的には1,
4―ジアミノブタン、1,6―ジアミノヘキサン、1,
7―ジアミノペフタン、1,8―ジアミノオクタン、
1,9―ジアミノノナン、1,10―ジアミノデカン、
1,11―ジアミノウンデカン、1,12―ジアミノド
デカン等が挙げられる。これらのうち、1種あるいは2
種以上の化合物からなる成分である。その中でも1,6
―ジアミノヘキサンが特に好ましい。
【0015】またアルキレン―2,6―ナフタレンジカ
ボキシルアミド成分単位(I)と共重合されるアミノカ
ルボン酸成分単位(II)とは直線状の炭素原子数4〜1
2からなるラクタムまたはアミノカルボン酸から選ばれ
たものである。具体的には、ブチロラクタム、バレロラ
クタム、カプロラクタム、エナントラクタム、カプリル
ラクタム、ペラルゴラクタム、カプリノラクタム、ウン
デカノラクタム、ラウリルラクタム等のラクタムからの
もの;6―アミノカプロン酸、7―アミエナント酸、8
―アミノカプリル酸、9―アミノペラルゴン酸、10―
アミノカプリン酸、11―アミノウンデカン酸、12―
アミノラウリン酸等のアミノカルボン酸からのものが挙
げられる。これらのうちの1種あるいは2種以上の化合
物からなる単位である。その中でもカプロラクタムが特
に好ましい。
【0016】本発明の透明コポリアミドとは、アルキレ
ン―2,6―ナフタレンジカルボキシルアミド成分単位
(I)とアミノカルボン酸成分単位(II)とから形成さ
れる共重合ポリアミドであり、(I)/(II)の共重合
比率がモル比で10/90〜30/70のものをいう。
【0017】(I)/(II)の共重合比率がモル比で1
0/90よりも少ないと、ポリマーの結晶化による白化
現象が一部見られ、透明性が損われるので好ましくな
い。
【0018】またモル比で30/70よりも多いと、や
はりポリマーの結晶化による白化現象が見られ、透明性
が損われるので好ましくない。
【0019】従って本発明の透明コポリアミドは、
(I)/(II)の共重合比率がモル比で10/90〜3
0/70の範囲内のものに限定される。
【0020】ここで、本発明の透明コポリアミドの重合
度については特に制限がなく、通常96%濃硫酸溶液
(35℃)中、濃度1g/dlにおける相対粘度(ηr
el)が1.5〜4.0の範囲のものでかまわない。
【0021】また本発明の透明コポリアミドの製造法
は、特に限定されるものではないが、通常6ナイロンや
66ナイロンの製造に用いられる溶融重合法によって行
うことができる。
【0022】たとえば、個々のジアミン類と2,6―ナ
フタレンジカルボン酸とから所定の方法で単一塩を作成
した後、この塩とアミノカルボン酸類とを所定量混合し
た水溶液を100〜300℃の範囲で加熱しながら、0
〜30kg/cm2 の加圧下で溶融重合する方法等が挙げら
れる。
【0023】上述の方法で得られるコポリアミドには、
通常3〜10%の未反応モノマーが含有されているので
用途に応じて脱モノマーすることが望ましい。
【0024】なお、本発明の目的をそこなわない限りに
おいて、少量の芳香族ジアミン、テレフタル酸、イソフ
タル酸、他のナフタレンジカルボン酸等のような芳香族
ジカルボン酸を共重合させることもできる。
【0025】更に、添加剤、たとえば重合触媒、粘度調
整剤、熱安定剤、酸化防止剤、着色防止剤、可塑剤など
を重合の前または後に添加してもかまわない。
【0026】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに詳しく説
明する。なお、諸物性の測定は次の方法による。
【0027】1) 相対粘度(ηrel) 96%濃硫酸溶液中、35℃において濃度1g/dlで
測定する。
【0028】 2) 融点(Tm)、ガラス転移点(Tg) DSC(PERKIN―ELMER Model DS
C―4)を用い、サンプル約10mgを精秤し、窒素ガ
ス気流下、昇温速度20℃/min で300℃まで加熱し
5分間保持後、20℃/min の降温速度で50℃まで冷
却を実施。続いてこの温度で5分間保持後、再び20℃
/min の昇温速度で300℃まで加熱した。
【0029】この時の最初の変曲点のピークをTgと
し、吸熱ピークをTmとした。
【0030】3) 引張強度・破断伸び ASTM D638に従って測定した。
【0031】4) 曲げ強度・弾性率 ASTM D790に従って測定した。
【0032】5) 透明性 射出成形して得られた厚さ3.0mmの円板を次の基準で
目視にて判断した。
【0033】○:透明で、濁りがない。
【0034】△:やや白化している。
【0035】×:完全に白化している。
【0036】
【実施例1】ヘキサメチレンジアミンと2,6―ナフタ
レンジカルボン酸からなるヘキサメチレンアンモニウム
ナフタレート(6N塩)445g(1.34mol )とε
―カプロラクタム856g(7.58mol )(6N塩/
ε―カプロラクタム=15/85モル比、総量8.92
mol )にイオン交換水200mlを加え、粘度調整剤とし
て安息香酸5.4g重合触媒として亜リン酸1.4gを
添加し、撹拌した後、容積5リットルのオートクレーブ
中に仕込んだ。窒素ガスで置換した後、1時間をかけて
260℃まで昇温し、オートクレーブ内の圧力が25kg
/cm2 を超えないように保ちながら、さらに2時間26
0℃で保持した。続いて2時間をかけて徐々放圧しなが
ら300℃まで加熱を続け、この温度で15〜30分間
維持し、重合を完結させた後、吐出してストランドを採
取し、カッティングしてペレット化した。
【0037】得られたペレットを沸騰水中で4時間洗浄
して未反応のモノマーを除去後、100℃で16時間真
空乾燥を行った。
【0038】このペレットを用いてDSC測定を行うと
同時に25mm径スクリュー式射出成形機により試験片を
成形した。成形はシリンダー温度270〜290℃の範
囲内に設定し、金型温度40℃で行った。成形は極めて
良好であった。
【0039】得られた試験片を用い、引張強度引張破断
伸度、曲げ強度、曲げ弾性率を測定した。その結果を表
1に示した。また、この成形試験片は良好な透明性を示
した。
【0040】
【表1】
【0041】
【実施例2】6N塩とε―カプロラクタムのモル比を2
5/75(総量8.92mol )とした以外は実施例1と
同様操作を行い、その評価を実施した。
【0042】その結果をも表1に示した。またこの成形
試験片は良好な透明性を示した。
【0043】
【比較例1〜2】6N塩とε―カプロラクタムのモル比
を表1に示した割合とした以外(総量8.92mol )は
実施例1と同様な操作を行い評価を実施した。その結果
を表1に示した。またこの成形試験片はいずれも白濁し
ており透明性に欠けるものだった。
【0044】
【発明の効果】本発明のアルキレン―2,6―ナフタレ
ンジカルボキシルアミド成分単位(I)とアミノカルボ
ン酸成分単位(II)とから所定の共重合比率で形成され
る透明コポリアミドは、透明性に優れると同時に、機械
的物性、易成形性を兼ね備えており、従って、フィル
ム、ボトル、自動車部品、電子部品、機械部品の各種部
材として極めて有用な成形品となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反復成分が下記(I)及び(II)式 【化1】 からなり、(I)/(II)のモル比が10/90〜30
    /70の範囲である透明コポリアミド。
  2. 【請求項2】 反復成分中のR1 が―(CH2 6 ―で
    あり、R2 が―(CH2 5 ―である請求項1に記載の
    透明コポリアミド。
JP11906392A 1992-05-12 1992-05-12 透明コポリアミド Pending JPH05310923A (ja)

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