JPH05310603A - 固定化抗体カラムによる分離方法 - Google Patents
固定化抗体カラムによる分離方法Info
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- JPH05310603A JPH05310603A JP4148852A JP14885292A JPH05310603A JP H05310603 A JPH05310603 A JP H05310603A JP 4148852 A JP4148852 A JP 4148852A JP 14885292 A JP14885292 A JP 14885292A JP H05310603 A JPH05310603 A JP H05310603A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 二重結合に隣接するメチル基を有し、該メチ
ル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物の体内動態解
明に係る多成分含有試料の一斉分析法における試料の前
処理法において、該化合物のメチル基を蛋白で修飾して
抗原を得、次いで、該抗原を用いて得られる抗体で固定
化抗体カラムを作成し、該カラムで、二重結合に隣接す
るメチル基を有し、該メチル基が生体内で酸化的代謝を
受ける化合物、その代謝物および/または内部標準物質
を含む試料から、該化合物、その代謝物および/または
内部標準物質を選択的に、かつ定量的に、同時に分離す
る方法。 【効果】 上記前処理によって得られる試料を、HPL
CあるいはGC/MSに付すことにより上記の各測定対
象物が一斉に分析できる。
ル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物の体内動態解
明に係る多成分含有試料の一斉分析法における試料の前
処理法において、該化合物のメチル基を蛋白で修飾して
抗原を得、次いで、該抗原を用いて得られる抗体で固定
化抗体カラムを作成し、該カラムで、二重結合に隣接す
るメチル基を有し、該メチル基が生体内で酸化的代謝を
受ける化合物、その代謝物および/または内部標準物質
を含む試料から、該化合物、その代謝物および/または
内部標準物質を選択的に、かつ定量的に、同時に分離す
る方法。 【効果】 上記前処理によって得られる試料を、HPL
CあるいはGC/MSに付すことにより上記の各測定対
象物が一斉に分析できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薬物の体内動態解明に係
る多成分含有試料の一斉分析法における試料の前処理法
に関する。さらに詳しくは、二重結合に隣接するメチル
基を有し、該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化
合物の体内動態解明に係る上記前処理法において、該化
合物のメチル基を蛋白で修飾して抗原を得、次いで、該
抗原を用いて得られる抗体で固定化抗体カラムを作成
し、該カラムで、二重結合に隣接するメチル基を有し、
該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物、その
代謝物および/または内部標準物質を含む試料から、該
メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物、その代
謝物および/または内部標準物質の混合物を選択的に、
かつ定量的に、同時に分離する方法に関する。
る多成分含有試料の一斉分析法における試料の前処理法
に関する。さらに詳しくは、二重結合に隣接するメチル
基を有し、該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化
合物の体内動態解明に係る上記前処理法において、該化
合物のメチル基を蛋白で修飾して抗原を得、次いで、該
抗原を用いて得られる抗体で固定化抗体カラムを作成
し、該カラムで、二重結合に隣接するメチル基を有し、
該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物、その
代謝物および/または内部標準物質を含む試料から、該
メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物、その代
謝物および/または内部標準物質の混合物を選択的に、
かつ定量的に、同時に分離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬品を投与して、吸収、分布、代謝、
排泄について十分な検討を加えることは、その医薬品の
効果および持続時間ならびに作用機序等の予測に必要で
あるばかりでなく、生体内分布、貯留時間、濃度等を知
ることによりその医薬品の副作用発現の推定に係る情報
が得られる等極めて重要である。
排泄について十分な検討を加えることは、その医薬品の
効果および持続時間ならびに作用機序等の予測に必要で
あるばかりでなく、生体内分布、貯留時間、濃度等を知
ることによりその医薬品の副作用発現の推定に係る情報
が得られる等極めて重要である。
【0003】投与された被験物質が吸収され、体内に分
布して作用部位に到達し、また代謝され、未変化体また
は代謝物として体外へ排泄される全過程、すなわち薬物
の体内動態を明らかにするためには、感度、特異性に優
れる多成分含有試料の一斉分析法の確立が重要である。
布して作用部位に到達し、また代謝され、未変化体また
は代謝物として体外へ排泄される全過程、すなわち薬物
の体内動態を明らかにするためには、感度、特異性に優
れる多成分含有試料の一斉分析法の確立が重要である。
【0004】多成分含有試料の一斉分析には、高速液体
クロマトグラフィー(HPLC)あるいはガスクロマト
グラフィー−質量分析(GC/MS)等が汎用されてい
るが、複雑なマトリックスである生体試料中の微量成分
の測定には、測定を妨害する物質を除き、測定対象物を
簡便かつ選択的に、同時に分離する前処理操作が必要で
ある。
クロマトグラフィー(HPLC)あるいはガスクロマト
グラフィー−質量分析(GC/MS)等が汎用されてい
るが、複雑なマトリックスである生体試料中の微量成分
の測定には、測定を妨害する物質を除き、測定対象物を
簡便かつ選択的に、同時に分離する前処理操作が必要で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、薬物の
なかで、特に二重結合に隣接するメチル基を有し、該メ
チル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物の体内動態
解明において、上記目的に適う優れた前処理法を見い出
すべく種々検討を加えた。
なかで、特に二重結合に隣接するメチル基を有し、該メ
チル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物の体内動態
解明において、上記目的に適う優れた前処理法を見い出
すべく種々検討を加えた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、薬物のな
かで、二重結合に隣接するメチル基を有する化合物は、
該メチル基が生体内で酸化的代謝を受け易いことに着目
し、該化合物のメチル基を蛋白で修飾して抗原を得、次
いで、該抗原を用いて該メチル基を有する化合物、その
代謝物および/または内部標準物質に対して特異性に優
れる抗体(代謝物をも対象に含めた巾広い親和性スペク
トルを有する抗体)を調製し、該抗体で固定化抗体カラ
ムを作成し、該カラムで、二重結合に隣接するメチル基
を有し、該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合
物、その代謝物および/または内部標準物質を含む生体
試料から、該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化
合物、その代謝物および/または内部標準物質の混合物
を選択的に、かつ定量的に、同時に分離することができ
ることを見い出し、該前処理法によって得られた試料を
用いて、HPLCあるいはGC/MSに付すと二重結合
に隣接するメチル基を有し、該メチル基が生体内で酸化
的代謝を受ける化合物、その代謝物および/または内部
標準物質が一斉に分析できることを確かめて本発明を完
成させた。
かで、二重結合に隣接するメチル基を有する化合物は、
該メチル基が生体内で酸化的代謝を受け易いことに着目
し、該化合物のメチル基を蛋白で修飾して抗原を得、次
いで、該抗原を用いて該メチル基を有する化合物、その
代謝物および/または内部標準物質に対して特異性に優
れる抗体(代謝物をも対象に含めた巾広い親和性スペク
トルを有する抗体)を調製し、該抗体で固定化抗体カラ
ムを作成し、該カラムで、二重結合に隣接するメチル基
を有し、該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合
物、その代謝物および/または内部標準物質を含む生体
試料から、該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化
合物、その代謝物および/または内部標準物質の混合物
を選択的に、かつ定量的に、同時に分離することができ
ることを見い出し、該前処理法によって得られた試料を
用いて、HPLCあるいはGC/MSに付すと二重結合
に隣接するメチル基を有し、該メチル基が生体内で酸化
的代謝を受ける化合物、その代謝物および/または内部
標準物質が一斉に分析できることを確かめて本発明を完
成させた。
【0007】本発明は以下のようにして実施することが
できる。
できる。
【0008】本発明の二重結合に隣接するメチル基を有
し、該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物と
は、トルメチン、メフェナム酸、ブクモロール、ブプラ
ノロール、アンチピリン、テトラヒドロカンナビノール
または4−アセトキシ−2−(4−メチルフェニル)ベ
ンゾチアゾール等のように薬物の化学構造中に二重結合
(芳香環中の二重結合も含む)に隣接するメチル基を有
し、該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物で
ある。
し、該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物と
は、トルメチン、メフェナム酸、ブクモロール、ブプラ
ノロール、アンチピリン、テトラヒドロカンナビノール
または4−アセトキシ−2−(4−メチルフェニル)ベ
ンゾチアゾール等のように薬物の化学構造中に二重結合
(芳香環中の二重結合も含む)に隣接するメチル基を有
し、該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物で
ある。
【0009】本発明の上記化合物のメチル基を蛋白で修
飾するとは、該メチル基をカルボキシル基に変換し、蛋
白のアミノ基とアミド結合を形成させるか、あるいは、
メチル基をヒドロキシル基、カルボニル基に変換して、
これらにカルボキシル基またはマレイミド基を有する架
橋剤を反応させた後に、架橋剤のカルボキシル基または
マレイミド基と蛋白のアミノ基またはチオール基を化学
結合させることを意味する。
飾するとは、該メチル基をカルボキシル基に変換し、蛋
白のアミノ基とアミド結合を形成させるか、あるいは、
メチル基をヒドロキシル基、カルボニル基に変換して、
これらにカルボキシル基またはマレイミド基を有する架
橋剤を反応させた後に、架橋剤のカルボキシル基または
マレイミド基と蛋白のアミノ基またはチオール基を化学
結合させることを意味する。
【0010】上記におけるメチル基のヒドロキシル基、
カルボニル基またはカルボキシル基への変換は常法の化
学的酸化反応により実施される[新実験化学講座,15
巻,酸化と還元(I−1),4〜6頁,1976,丸善株式
会社発行参照]。
カルボニル基またはカルボキシル基への変換は常法の化
学的酸化反応により実施される[新実験化学講座,15
巻,酸化と還元(I−1),4〜6頁,1976,丸善株式
会社発行参照]。
【0011】上記の蛋白には、種々の動物の血清アルブ
ミン、カサガイヘモシアニン、チログロブリン、オボア
ルブミン、フィブリノーゲンが、好ましくはウシ血清ア
ルブミンが使用される。
ミン、カサガイヘモシアニン、チログロブリン、オボア
ルブミン、フィブリノーゲンが、好ましくはウシ血清ア
ルブミンが使用される。
【0012】上記におけるアミド結合の形成は、ペプチ
ド結合の形成に用いられる通常の手段、例えば、カルボ
ジイミド法、活性エステル法または混合酸無水物法で行
われる(石川栄治監訳,生化学実験法11 エンザイムイ
ムノアッセイ, 257頁,1989,株式会社東京化学同人発
行参照)。また、蛋白とマレイミド基との反応は、マレ
イミド基の二重結合への該蛋白のチオール基のマイケル
付加反応が利用される(北川常廣、南原利夫、辻章夫、
石川栄治編,蛋白核酸酵素 別冊No.31 ,酵素免疫測定
法,32頁,1987,参照)。上記架橋剤には、ヒドロキシ
ル基に適用するものとして、無水コハク酸のような酸無
水物、マレイミドアシルハライドのようなマレイミド基
を有するアシル化剤が、カルボニル基に適用されるもの
として、O−(カルボキシメチル)ヒドロキシルアミ
ン、カルボキシメチルヒドラジンのようにカルボニル基
にオキシムの形でカルボキシル基を導入できるものが使
用される。
ド結合の形成に用いられる通常の手段、例えば、カルボ
ジイミド法、活性エステル法または混合酸無水物法で行
われる(石川栄治監訳,生化学実験法11 エンザイムイ
ムノアッセイ, 257頁,1989,株式会社東京化学同人発
行参照)。また、蛋白とマレイミド基との反応は、マレ
イミド基の二重結合への該蛋白のチオール基のマイケル
付加反応が利用される(北川常廣、南原利夫、辻章夫、
石川栄治編,蛋白核酸酵素 別冊No.31 ,酵素免疫測定
法,32頁,1987,参照)。上記架橋剤には、ヒドロキシ
ル基に適用するものとして、無水コハク酸のような酸無
水物、マレイミドアシルハライドのようなマレイミド基
を有するアシル化剤が、カルボニル基に適用されるもの
として、O−(カルボキシメチル)ヒドロキシルアミ
ン、カルボキシメチルヒドラジンのようにカルボニル基
にオキシムの形でカルボキシル基を導入できるものが使
用される。
【0013】上記架橋剤とヒドロキシル基またはカルボ
ニル基とを反応させる方法は常法により行われる(石川
栄治監訳,生化学実験法11 エンザイムイムノアッセ
イ, 256〜262 頁,1989,株式会社東京化学同人発行参
照)。
ニル基とを反応させる方法は常法により行われる(石川
栄治監訳,生化学実験法11 エンザイムイムノアッセ
イ, 256〜262 頁,1989,株式会社東京化学同人発行参
照)。
【0014】例えば、上記において架橋導入のためにオ
キシム化反応を用いた場合、シン、アンチ異性体の存在
により抗体の認識は、該メチル基近傍に対しても弱くな
り、該メチル基の位置異性体に対しても親和性を示すこ
とが可能となる。従って、特に、GC/MSの場合、重
水素標識体の水素置換の影響を回避するうえで、該メチ
ル基の位置異性体を内部標準物質として用いることがで
きる利点がある。
キシム化反応を用いた場合、シン、アンチ異性体の存在
により抗体の認識は、該メチル基近傍に対しても弱くな
り、該メチル基の位置異性体に対しても親和性を示すこ
とが可能となる。従って、特に、GC/MSの場合、重
水素標識体の水素置換の影響を回避するうえで、該メチ
ル基の位置異性体を内部標準物質として用いることがで
きる利点がある。
【0015】本発明の抗体は、上記のようにして得られ
る抗原を用いて、常法によりウサギ等に免疫注射して抗
血清を得(続生化学実験講座,5巻,免疫化学研究法,
1〜10頁,1986,株式会社東京化学同人発行参照)、リ
バノール沈殿分画法、硫酸アンモニウム沈殿分画法、ポ
リエチレングリコールによる分画法、エタノール沈殿分
画法を用いてIgG画分を分画して調製される(続生化
学実験講座,5巻,免疫化学研究法,11〜17頁,1986,
株式会社東京化学同人発行参照)。次いで、酵素イムノ
アッセイ(EIA)により、上記抗体の親和性スペクト
ルを調べる。すなわち、前記と同様にして本発明に係る
化合物のメチル基を例えばβ−ガラクトシダーゼで修飾
して製造できる酵素標識抗原と、本発明に係る化合物の
(測定対象の代謝物を含む)種々の近縁化合物を夫々競
合させ、第二抗体との結合により生ずる免疫沈降物の酵
素活性より調べる(石川栄治、河合忠、宮井潔編,酵素
免疫測定法 第二版,医学書院,1982,参照)。
る抗原を用いて、常法によりウサギ等に免疫注射して抗
血清を得(続生化学実験講座,5巻,免疫化学研究法,
1〜10頁,1986,株式会社東京化学同人発行参照)、リ
バノール沈殿分画法、硫酸アンモニウム沈殿分画法、ポ
リエチレングリコールによる分画法、エタノール沈殿分
画法を用いてIgG画分を分画して調製される(続生化
学実験講座,5巻,免疫化学研究法,11〜17頁,1986,
株式会社東京化学同人発行参照)。次いで、酵素イムノ
アッセイ(EIA)により、上記抗体の親和性スペクト
ルを調べる。すなわち、前記と同様にして本発明に係る
化合物のメチル基を例えばβ−ガラクトシダーゼで修飾
して製造できる酵素標識抗原と、本発明に係る化合物の
(測定対象の代謝物を含む)種々の近縁化合物を夫々競
合させ、第二抗体との結合により生ずる免疫沈降物の酵
素活性より調べる(石川栄治、河合忠、宮井潔編,酵素
免疫測定法 第二版,医学書院,1982,参照)。
【0016】本発明の固定化抗体の調製に用いる担体
は、カラムとして一般に使用されているものであれば、
特に限定されないが、アガロース、ポリアクリルアミド
等が好適に用いられる。
は、カラムとして一般に使用されているものであれば、
特に限定されないが、アガロース、ポリアクリルアミド
等が好適に用いられる。
【0017】担体に抗体を固定化する方法は、共有結合
させる方法が好ましく、アガロースゲルをシアノブロマ
イド等で活性化して抗体と反応させる方法や既に活性化
された市販のアフィニティー用担体を利用することがで
きる。例えば、バイオ−ラド社製のアフィゲル10は、活
性エステル型のアフィニティー用担体であり、4℃の緩
衝液中で抗体と混合するだけで反応させることができ
る。固定化された抗体は、カラムに充填し固定化抗体カ
ラムとして使用できる(生化学実験講座,1巻,タンパ
ク質の化学I, 140〜159 頁,1976,株式会社東京化学
同人)。本発明の固定化抗体カラムからの測定対象物の
同時分離は、次の工程で行われる。
させる方法が好ましく、アガロースゲルをシアノブロマ
イド等で活性化して抗体と反応させる方法や既に活性化
された市販のアフィニティー用担体を利用することがで
きる。例えば、バイオ−ラド社製のアフィゲル10は、活
性エステル型のアフィニティー用担体であり、4℃の緩
衝液中で抗体と混合するだけで反応させることができ
る。固定化された抗体は、カラムに充填し固定化抗体カ
ラムとして使用できる(生化学実験講座,1巻,タンパ
ク質の化学I, 140〜159 頁,1976,株式会社東京化学
同人)。本発明の固定化抗体カラムからの測定対象物の
同時分離は、次の工程で行われる。
【0018】(1)上記固定化抗体カラムに、必要に応
じて内部標準物質を添加した被験試料を通し、固定化さ
れた抗体に被験試料中の目的とする化合物とその代謝物
および/または内部標準物質を保持させる。(2)固定
化抗体カラムに対して非特異的に結合している物質をカ
ラムから洗い流すために、目的とする化合物とその代謝
物および/または内部標準物質と抗体との親和力を弱め
ることないように例えば中性付近のpHの緩衝液に適宜
メチルアルコール等の有機溶媒を添加した溶液を流す。
(3)メチルアルコール,エチルアルコール,アセト
ン,アセトニトリル等の極性有機溶媒と水との混合溶媒
を固定化抗体カラムに流し、目的とする化合物とその代
謝物および/または内部標準物質を同時に溶出させる。
じて内部標準物質を添加した被験試料を通し、固定化さ
れた抗体に被験試料中の目的とする化合物とその代謝物
および/または内部標準物質を保持させる。(2)固定
化抗体カラムに対して非特異的に結合している物質をカ
ラムから洗い流すために、目的とする化合物とその代謝
物および/または内部標準物質と抗体との親和力を弱め
ることないように例えば中性付近のpHの緩衝液に適宜
メチルアルコール等の有機溶媒を添加した溶液を流す。
(3)メチルアルコール,エチルアルコール,アセト
ン,アセトニトリル等の極性有機溶媒と水との混合溶媒
を固定化抗体カラムに流し、目的とする化合物とその代
謝物および/または内部標準物質を同時に溶出させる。
【0019】本発明の内部標準物質としては、測定対象
化合物の近縁化合物であり、かつ固定化抗体カラムに対
して親和性を有する化合物が適宜用いられる。
化合物の近縁化合物であり、かつ固定化抗体カラムに対
して親和性を有する化合物が適宜用いられる。
【0020】本発明の分離方法によって前処理して得ら
れた試料をHPLCあるいはGC/MSに付すことによ
り、二重結合に隣接するメチル基を有し、該メチル基が
生体内で酸化的代謝を受ける化合物、その代謝物および
/または内部標準物質を一斉に分析することができる。
れた試料をHPLCあるいはGC/MSに付すことによ
り、二重結合に隣接するメチル基を有し、該メチル基が
生体内で酸化的代謝を受ける化合物、その代謝物および
/または内部標準物質を一斉に分析することができる。
【0021】
【発明の効果】薬物の代謝は、一般に、投与された化合
物に極性の官能基を付与し、体外への排泄が容易になる
構造に変化させるように行われることから、薬物とその
代謝物の極性や疎水性の程度には、大きな差が生じ、溶
媒抽出法や固相抽出法を用いて定量的に薬物とその代謝
物を同時に抽出分離することが困難となる。
物に極性の官能基を付与し、体外への排泄が容易になる
構造に変化させるように行われることから、薬物とその
代謝物の極性や疎水性の程度には、大きな差が生じ、溶
媒抽出法や固相抽出法を用いて定量的に薬物とその代謝
物を同時に抽出分離することが困難となる。
【0022】しかしながら、本発明の固定化抗体カラム
による前処理を行うことにより、薬物、特に、二重結合
に隣接するメチル基を有し、該メチル基が生体内で酸化
的代謝を受ける化合物の場合、該化合物、その代謝物お
よび/または内部標準物質を選択的にかつ定量的に、同
時に分離することができる。
による前処理を行うことにより、薬物、特に、二重結合
に隣接するメチル基を有し、該メチル基が生体内で酸化
的代謝を受ける化合物の場合、該化合物、その代謝物お
よび/または内部標準物質を選択的にかつ定量的に、同
時に分離することができる。
【0023】従って、二重結合に隣接するメチル基を有
し、該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物の
場合、本発明による前処理法によって得られた試料をH
PLCあるいはGC/MSに付すことにより、二重結合
に隣接するメチル基を有し、該メチル基が生体内で酸化
的代謝を受ける化合物、その代謝物および/または内部
標準物質を一斉に分析できる。
し、該メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物の
場合、本発明による前処理法によって得られた試料をH
PLCあるいはGC/MSに付すことにより、二重結合
に隣接するメチル基を有し、該メチル基が生体内で酸化
的代謝を受ける化合物、その代謝物および/または内部
標準物質を一斉に分析できる。
【0024】
【実施例】以下に、実施例および参考例を挙げて本発明
を更に詳細に説明するが、本発明はこの実施例および参
考例によって限定されるものではない。
を更に詳細に説明するが、本発明はこの実施例および参
考例によって限定されるものではない。
【0025】実施例1 4−アセトキシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチ
アゾール代謝物の同時分離分析 4−アセトキシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチ
アゾールは、生体中での第一相代謝反応として2−(4
−メチルフェニル)のフェニル基上のメチル基の酸化と
4位アセチル基の加水分解を受けるとされている。そこ
で、以下の通り、(1)フェニル基上のメチル基を蛋白
で修飾して抗原を調製し、(2)該抗原を用いて抗体を
得、(3)次いでこの抗体で固定化抗体カラムを調製
し、(4)該カラムで4−アセトキシ−2−(4−メチ
ルフェニル)ベンゾチアゾールの各種代謝物を含む血清
から、4−アセトキシ−2−(4−メチルフェニル)ベ
ンゾチアゾールの各種代謝物の混合物を同時に分離し定
量した。
アゾール代謝物の同時分離分析 4−アセトキシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチ
アゾールは、生体中での第一相代謝反応として2−(4
−メチルフェニル)のフェニル基上のメチル基の酸化と
4位アセチル基の加水分解を受けるとされている。そこ
で、以下の通り、(1)フェニル基上のメチル基を蛋白
で修飾して抗原を調製し、(2)該抗原を用いて抗体を
得、(3)次いでこの抗体で固定化抗体カラムを調製
し、(4)該カラムで4−アセトキシ−2−(4−メチ
ルフェニル)ベンゾチアゾールの各種代謝物を含む血清
から、4−アセトキシ−2−(4−メチルフェニル)ベ
ンゾチアゾールの各種代謝物の混合物を同時に分離し定
量した。
【0026】(1)抗原の調製 1−1)4−アセトキシ−2−(4−ジアセトキシメチ
ルフェニル)ベンゾチアゾールの調製 4−アセトキシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチ
アゾール 3.36gを酢酸42ml、無水酢酸42m
l、濃硫酸3.16mlの混合液に溶解し、−5℃以下
で三酸化クロム8.4gを添加した。−8℃以下で3時
間撹拌した後、この反応液を氷冷水800ml中へ投入
した。生成した沈殿を濾取、水洗いし、酢酸エチルに溶
解した。酢酸エチル溶液を5%炭酸水素ナトリウム水溶
液と水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロ
ホルム−酢酸エチル;20:1)で精製後ジクロロメタ
ン−メタノール混液で再結晶し、無色針状晶の4−アセ
トキシ−2−(4−ジアセトキシメチルフェニル)ベン
ゾチアゾール 1.28gを得た(融点:135−13
7℃)。
ルフェニル)ベンゾチアゾールの調製 4−アセトキシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチ
アゾール 3.36gを酢酸42ml、無水酢酸42m
l、濃硫酸3.16mlの混合液に溶解し、−5℃以下
で三酸化クロム8.4gを添加した。−8℃以下で3時
間撹拌した後、この反応液を氷冷水800ml中へ投入
した。生成した沈殿を濾取、水洗いし、酢酸エチルに溶
解した。酢酸エチル溶液を5%炭酸水素ナトリウム水溶
液と水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロ
ホルム−酢酸エチル;20:1)で精製後ジクロロメタ
ン−メタノール混液で再結晶し、無色針状晶の4−アセ
トキシ−2−(4−ジアセトキシメチルフェニル)ベン
ゾチアゾール 1.28gを得た(融点:135−13
7℃)。
【0027】1−2)4−(4−ヒドロキシベンゾチア
ゾ−ル−2−イル)ベンズアルデヒドの調製 4−アセトキシ−2−(4−ジアセトキシメチルフェニ
ル)ベンゾチアゾール2.66gを45%メタノール水
溶液121ml中に懸濁し、2〜3分間窒素ガスを通導
させた。ついで、濃塩酸5.4mlを添加し、30分間
還流した。室温まで冷やした後水を加え、析出した結晶
を濾取した。この結晶を水洗し、酢酸エチルで再結晶し
て淡黄色針状晶の4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ−
ル−2−イル)ベンズアルデヒド1.66gを得た(融
点 185−187℃)。
ゾ−ル−2−イル)ベンズアルデヒドの調製 4−アセトキシ−2−(4−ジアセトキシメチルフェニ
ル)ベンゾチアゾール2.66gを45%メタノール水
溶液121ml中に懸濁し、2〜3分間窒素ガスを通導
させた。ついで、濃塩酸5.4mlを添加し、30分間
還流した。室温まで冷やした後水を加え、析出した結晶
を濾取した。この結晶を水洗し、酢酸エチルで再結晶し
て淡黄色針状晶の4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ−
ル−2−イル)ベンズアルデヒド1.66gを得た(融
点 185−187℃)。
【0028】1−3)4−(4−ヒドロキシベンゾチア
ゾ−ル−2−イル)ベンズアルデヒドO−(カルボキシ
メチル)オキシムの調製 4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ−ル−2−イル)ベ
ンズアルデヒド797mg、O−(カルボキシメチル)
ヒドロキシアミン822mg、および無水酢酸ナトリウ
ム925mgを34mlのエタノール中に加えて混合
し、室温で90分間撹拌した。5%水酸化ナトリウム水
溶液で反応液のpHを10以上にし、エーテルで数回洗
浄した。ついで、濃塩酸でpHを2以下にし、酢酸エチ
ルで抽出後水洗した。この抽出液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を留去した。残渣をジオキサン水溶液で
再結晶し、無色針状晶の4−(4−ヒドロキシベンゾチ
アゾ−ル−2−イル)ベンズアルデヒド O−(カルボ
キシメチル)オキシム740mgを得た(融点:214
−216℃)。
ゾ−ル−2−イル)ベンズアルデヒドO−(カルボキシ
メチル)オキシムの調製 4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ−ル−2−イル)ベ
ンズアルデヒド797mg、O−(カルボキシメチル)
ヒドロキシアミン822mg、および無水酢酸ナトリウ
ム925mgを34mlのエタノール中に加えて混合
し、室温で90分間撹拌した。5%水酸化ナトリウム水
溶液で反応液のpHを10以上にし、エーテルで数回洗
浄した。ついで、濃塩酸でpHを2以下にし、酢酸エチ
ルで抽出後水洗した。この抽出液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を留去した。残渣をジオキサン水溶液で
再結晶し、無色針状晶の4−(4−ヒドロキシベンゾチ
アゾ−ル−2−イル)ベンズアルデヒド O−(カルボ
キシメチル)オキシム740mgを得た(融点:214
−216℃)。
【0029】1−4)4−(4−ヒドロキシベンゾチア
ゾ−ル−2−イル)ベンズアルデヒドO−(カルボキシ
メチル)オキシム p−ニトロフェニルエステルの調製 4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ−ル−2−イル)ベ
ンズアルデヒド O−(カルボキシメチル)オキシム2
00mgを90%ジオキサン水溶液に溶解し、p−ニト
ロフェノール85mgおよび1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩140m
gを加え、室温で1時間撹拌した。反応液に5%炭酸水
素ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出し、5%炭酸水
素ナトリウムと水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(クロロホルム−酢酸エチル;5:1)で精製
後、アセトン−n−ヘキサン混液で再結晶し、無色針状
晶の4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ−ル−2−イ
ル)ベンズアルデヒド O−(カルボキシメチル)オキ
シム p−ニトロフェニルエステル28mgを得た〔融
点:146−159℃(分解)〕。
ゾ−ル−2−イル)ベンズアルデヒドO−(カルボキシ
メチル)オキシム p−ニトロフェニルエステルの調製 4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ−ル−2−イル)ベ
ンズアルデヒド O−(カルボキシメチル)オキシム2
00mgを90%ジオキサン水溶液に溶解し、p−ニト
ロフェノール85mgおよび1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩140m
gを加え、室温で1時間撹拌した。反応液に5%炭酸水
素ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出し、5%炭酸水
素ナトリウムと水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(クロロホルム−酢酸エチル;5:1)で精製
後、アセトン−n−ヘキサン混液で再結晶し、無色針状
晶の4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ−ル−2−イ
ル)ベンズアルデヒド O−(カルボキシメチル)オキ
シム p−ニトロフェニルエステル28mgを得た〔融
点:146−159℃(分解)〕。
【0030】1−5)抗原の調製 4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ−ル−2−イル)ベ
ンズアルデヒド O−(カルボキシメチル)オキシム
p−ニトロフェニルエステル38mgをピリジン1ml
に溶解し、ウシ血清アルブミン(BSA)100mgを
含む0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3)を添加し、
4℃で3日間撹拌した。反応液にアセトンを加え、生成
した沈殿を3,000rpmで10分間遠心分離し、さ
らに、アセトンで数回洗浄した。得られた沈殿を50%
ピリジン水溶液中に溶解し、1リットルの水に対して8
時間以上の透析を3回行った。ついで、凍結乾燥を行な
い、抗原を得た。4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ−
ル−2−イル)ベンズアルデヒド O−(カルボキシメ
チル)オキシム(すなわち、ハプテン)とBSAとの結
合モル比を323nmにおける吸光度から求めたとこ
ろ、BSA1モルに対してハプテン11モルが結合して
いた。
ンズアルデヒド O−(カルボキシメチル)オキシム
p−ニトロフェニルエステル38mgをピリジン1ml
に溶解し、ウシ血清アルブミン(BSA)100mgを
含む0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3)を添加し、
4℃で3日間撹拌した。反応液にアセトンを加え、生成
した沈殿を3,000rpmで10分間遠心分離し、さ
らに、アセトンで数回洗浄した。得られた沈殿を50%
ピリジン水溶液中に溶解し、1リットルの水に対して8
時間以上の透析を3回行った。ついで、凍結乾燥を行な
い、抗原を得た。4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ−
ル−2−イル)ベンズアルデヒド O−(カルボキシメ
チル)オキシム(すなわち、ハプテン)とBSAとの結
合モル比を323nmにおける吸光度から求めたとこ
ろ、BSA1モルに対してハプテン11モルが結合して
いた。
【0031】(2)抗体の調製 抗原1mgを生理食塩水0.5mlに溶解し、同量のフ
ロイントの完全アジュバントとよく混和し、雄性家兎
[日本白色,2羽使用(夫々家兎a、家兎bと呼ぶ)、
体重各1.5Kg]の背部皮内に少量ずつ数カ所に分け
て投与した。追加免疫は2週間隔で行い、初回免疫の6
か月後に全採血した。得られた血液を数時間放置し、
3,000rpmで10分間遠心して抗体溶液(抗血
清)を得た(家兎aから得られた抗体を抗体−1、家兎
bから得られた抗体を抗体−2と呼ぶ)。各抗体溶液に
0.1%となるようにアジ化ナトリウムを添加し、4℃
で保存した。
ロイントの完全アジュバントとよく混和し、雄性家兎
[日本白色,2羽使用(夫々家兎a、家兎bと呼ぶ)、
体重各1.5Kg]の背部皮内に少量ずつ数カ所に分け
て投与した。追加免疫は2週間隔で行い、初回免疫の6
か月後に全採血した。得られた血液を数時間放置し、
3,000rpmで10分間遠心して抗体溶液(抗血
清)を得た(家兎aから得られた抗体を抗体−1、家兎
bから得られた抗体を抗体−2と呼ぶ)。各抗体溶液に
0.1%となるようにアジ化ナトリウムを添加し、4℃
で保存した。
【0032】各抗体の4−アセトキシ−2−(4−メチ
ルフェニル)ベンゾチアゾール、4−ヒドロキシ−2−
(4−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、4−(4−
ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イル)ベンジルアル
コール、4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2−
イル)ベンズアルデヒドおよび4−(4−ヒドロキシベ
ンゾチアゾール−2−イル)ベンゾイック アシッドに
対する交差反応性を測定した。結果を表1に示す。
ルフェニル)ベンゾチアゾール、4−ヒドロキシ−2−
(4−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、4−(4−
ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イル)ベンジルアル
コール、4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2−
イル)ベンズアルデヒドおよび4−(4−ヒドロキシベ
ンゾチアゾール−2−イル)ベンゾイック アシッドに
対する交差反応性を測定した。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】 なお、交差反応性は以下の(a)〜(b)により測定し
た。 (a)酵素標識抗原の調製 4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イル)ベ
ンズアルデヒド O−(カルボキシメチル)オキシム
p−ニトロフェニルエステル33.3μgをジオキサン
0.1mlに溶解し、β−ガラクトシダーゼ500μg
を含む0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3)0.2m
lを添加し、混合後、4℃で3日間放置した。ついで、
0.05Mリン酸緩衝液(pH 7.3)1リットルに
対して8時間以上の透析を3回行い、1mlにメスアッ
プの後、BSA5mgを添加し酵素標識抗原溶液を得
た。なお、酵素標識抗原溶液は4℃で保存する。 (b)交差反応性の測定 0.9%塩化ナトリウムと0.1%ゼラチンを含む0.
05Mリン酸緩衝液(pH7.3)(以下、緩衝液Aと
呼ぶ)に正常家兎血清を加え、正常家兎血清の0.5%
溶液を調製した。この溶液で上記の酵素標識抗原溶液を
希釈し、酵素標識抗原希釈液(βガラクトシダーゼとし
て0.1μg,0.1ml)を調製した。酵素標識抗原
希釈液、被検化合物、すなわち、4−アセトキシ−2−
(4−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、4−ヒドロ
キシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イル)ベ
ンジルアルコール、4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ
ール−2−イル)ベンズアルデヒドまたは4−(4−ヒ
ドロキシベンゾチアゾール−2−イル)ベンゾイック
アシッドの緩衝液A溶液0.1mlおよび10,000
倍に希釈した抗体溶液0.1mlとをよく混合した後、
4℃で4時間放置した。
た。 (a)酵素標識抗原の調製 4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イル)ベ
ンズアルデヒド O−(カルボキシメチル)オキシム
p−ニトロフェニルエステル33.3μgをジオキサン
0.1mlに溶解し、β−ガラクトシダーゼ500μg
を含む0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3)0.2m
lを添加し、混合後、4℃で3日間放置した。ついで、
0.05Mリン酸緩衝液(pH 7.3)1リットルに
対して8時間以上の透析を3回行い、1mlにメスアッ
プの後、BSA5mgを添加し酵素標識抗原溶液を得
た。なお、酵素標識抗原溶液は4℃で保存する。 (b)交差反応性の測定 0.9%塩化ナトリウムと0.1%ゼラチンを含む0.
05Mリン酸緩衝液(pH7.3)(以下、緩衝液Aと
呼ぶ)に正常家兎血清を加え、正常家兎血清の0.5%
溶液を調製した。この溶液で上記の酵素標識抗原溶液を
希釈し、酵素標識抗原希釈液(βガラクトシダーゼとし
て0.1μg,0.1ml)を調製した。酵素標識抗原
希釈液、被検化合物、すなわち、4−アセトキシ−2−
(4−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、4−ヒドロ
キシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イル)ベ
ンジルアルコール、4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾ
ール−2−イル)ベンズアルデヒドまたは4−(4−ヒ
ドロキシベンゾチアゾール−2−イル)ベンゾイック
アシッドの緩衝液A溶液0.1mlおよび10,000
倍に希釈した抗体溶液0.1mlとをよく混合した後、
4℃で4時間放置した。
【0034】0.3%エチレンジアミンテトラアセチッ
クアシッド(EDTA)を含む緩衝液Aで30倍希釈し
たヤギ抗ウサギIgG抗血清0.1mlを添加し、良く
混合した後、4℃で16時間放置した。これを、0.0
5Mリン酸緩衝液(pH7.3)1.5mlで希釈し、
3,000rpmで10分間遠心した。上清を除去し沈
降物を、0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3)1.5
mlで洗浄し、免疫沈降物を得た。
クアシッド(EDTA)を含む緩衝液Aで30倍希釈し
たヤギ抗ウサギIgG抗血清0.1mlを添加し、良く
混合した後、4℃で16時間放置した。これを、0.0
5Mリン酸緩衝液(pH7.3)1.5mlで希釈し、
3,000rpmで10分間遠心した。上清を除去し沈
降物を、0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3)1.5
mlで洗浄し、免疫沈降物を得た。
【0035】次いで、免疫沈降物を、0.12%のo−
ニトロフェニル−β−D−ガラクトピラノシド、0.2
%塩化マグネシウムおよび0.7%メルカプトエタノー
ルを含む0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3)中に懸
濁させ、37℃で1時間インキュベートした。1M炭酸
ナトリウム2mlを加え、混合した後、遊離したo−ニ
トロフェノールの420nmにおける吸光度を測定する
ことによりβ−ガラクトシダーゼの活性を測定した。
ニトロフェニル−β−D−ガラクトピラノシド、0.2
%塩化マグネシウムおよび0.7%メルカプトエタノー
ルを含む0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3)中に懸
濁させ、37℃で1時間インキュベートした。1M炭酸
ナトリウム2mlを加え、混合した後、遊離したo−ニ
トロフェノールの420nmにおける吸光度を測定する
ことによりβ−ガラクトシダーゼの活性を測定した。
【0036】被検化合物の交差反応性は、免疫沈降物中
のβ−ガラクトシダーゼ活性を50%減少させる4−ヒ
ドロキシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチアゾー
ルの量(x)と、免疫沈降物中のβ−ガラクトシダーゼ
活性を50%減少させる各被検化合物の量(y)とか
ら、x÷y×100(%)として算出した。
のβ−ガラクトシダーゼ活性を50%減少させる4−ヒ
ドロキシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチアゾー
ルの量(x)と、免疫沈降物中のβ−ガラクトシダーゼ
活性を50%減少させる各被検化合物の量(y)とか
ら、x÷y×100(%)として算出した。
【0037】(3)固定化抗体カラムの調製 抗体−1溶液と抗体−2溶液の約等量混合液35.8m
lと0.4(W/V)%リバノール水溶液125mlを
混合し、10分間ゆっくり撹拌した。ついで、4℃,
3,000rpmで10分間遠心した。得られた上清1
51mlに活性炭3.6gを添加し、10分間撹拌し
た。活性炭を遠心分離後、濾過膜(孔径:0.35μ
m,ウォーターズ社)を通し、凍結乾燥し、IgG画分
を乾燥品として得た。IgG画分を0.05Mリン酸緩
衝液(pH7.3)15mlに溶解後、アフィゲル−1
0(活性エステル基が導入されたアガロースゲル、バイ
オ−ラド社製)22mlを添加し、4℃で52時間ゆる
やかに撹拌した。ついで、ガラスフィルターを用いてゲ
ルを濾取し、0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3)2
0mlに懸濁させ、1Mエタノールアミン(pH8)
2.2mlを加えて4℃で2時間撹拌し、アフィゲル−
10の未反応活性エステル基を不活性化した。再度、ガ
ラスフィルターを用いてゲルを濾取し、0.05Mリン
酸緩衝液(pH7.3)200mlで洗浄し、固定化抗
体を得た。この固定化抗体で、IgG画分のアガロース
ゲルへの結合率は、88%である。なお、固定化抗体
は、0.02%アジ化ナトリウム含有0.05Mリン酸
緩衝液(pH7.3) 中に懸濁し4℃で保存した。次
いで、固定化抗体をガラスカラム(内径6mm)にベッ
ドボリウム1mlとして充填し、固定化抗体カラムを調
製した。
lと0.4(W/V)%リバノール水溶液125mlを
混合し、10分間ゆっくり撹拌した。ついで、4℃,
3,000rpmで10分間遠心した。得られた上清1
51mlに活性炭3.6gを添加し、10分間撹拌し
た。活性炭を遠心分離後、濾過膜(孔径:0.35μ
m,ウォーターズ社)を通し、凍結乾燥し、IgG画分
を乾燥品として得た。IgG画分を0.05Mリン酸緩
衝液(pH7.3)15mlに溶解後、アフィゲル−1
0(活性エステル基が導入されたアガロースゲル、バイ
オ−ラド社製)22mlを添加し、4℃で52時間ゆる
やかに撹拌した。ついで、ガラスフィルターを用いてゲ
ルを濾取し、0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3)2
0mlに懸濁させ、1Mエタノールアミン(pH8)
2.2mlを加えて4℃で2時間撹拌し、アフィゲル−
10の未反応活性エステル基を不活性化した。再度、ガ
ラスフィルターを用いてゲルを濾取し、0.05Mリン
酸緩衝液(pH7.3)200mlで洗浄し、固定化抗
体を得た。この固定化抗体で、IgG画分のアガロース
ゲルへの結合率は、88%である。なお、固定化抗体
は、0.02%アジ化ナトリウム含有0.05Mリン酸
緩衝液(pH7.3) 中に懸濁し4℃で保存した。次
いで、固定化抗体をガラスカラム(内径6mm)にベッ
ドボリウム1mlとして充填し、固定化抗体カラムを調
製した。
【0038】(4)4−アセトキシ−2−(4−メチル
フェニル)ベンゾチアゾールの代謝物の同時分離と分析 上記で得た固定化抗体カラムを蒸留水(5ml×2)、
90%メタノール水溶液(5ml×2)、蒸留水(5m
l×2)、0.9%塩化ナトリウムを含む0.05Mリ
ン酸緩衝液(pH7.3,5ml×2)で順次洗浄し
た。ついで、4−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニ
ル)ベンゾチアゾール、4−(4−ヒドロキシベンゾチ
アゾール−2−イル)ベンジルアルコール、4−(4−
ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イル)ベンズアルデ
ヒドおよび4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2
−イル)ベンゾイックアシッド混合物溶液(各化合物濃
度50ng/ml、溶媒:ヒト血清を、0.9%塩化ナ
トリウムを含む50mMリン酸ナトリウム緩衝液で4倍
に希釈した溶液)5mlを負荷し、1M塩化ナトリウム
を含む0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3,5ml×
2),蒸留水5mlで順次洗浄した。ついで90%メタ
ノール水溶液5mlでカラムに吸着した化合物を同時に
溶出した。溶出液を窒素気流下乾固し、以下の高速液体
カラムクロマトグラフィーで定量したところ、各化合物
の定量が可能であった。各化合物の濃度を、それぞれ2
50ng、500ngに変えて上記と同様にして試験し
た場合も各化合物が一斉に定量できた。 高速液体クロマトグラフィーの条件 装置:ウオーターズ社製 6000Aポンプ、440型
UV検出器(313nm)、U6Kインジェクター カラム:Inertsil ODS−2(GLサイエン
ス社,4.6mm×150mm) 移動相:0.02M KH2PO4−CH3CN混液ま
たは0.1M CH3COONH4(pH3)−CH3
CN(1:1) 流速、1ml/分。
フェニル)ベンゾチアゾールの代謝物の同時分離と分析 上記で得た固定化抗体カラムを蒸留水(5ml×2)、
90%メタノール水溶液(5ml×2)、蒸留水(5m
l×2)、0.9%塩化ナトリウムを含む0.05Mリ
ン酸緩衝液(pH7.3,5ml×2)で順次洗浄し
た。ついで、4−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニ
ル)ベンゾチアゾール、4−(4−ヒドロキシベンゾチ
アゾール−2−イル)ベンジルアルコール、4−(4−
ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イル)ベンズアルデ
ヒドおよび4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2
−イル)ベンゾイックアシッド混合物溶液(各化合物濃
度50ng/ml、溶媒:ヒト血清を、0.9%塩化ナ
トリウムを含む50mMリン酸ナトリウム緩衝液で4倍
に希釈した溶液)5mlを負荷し、1M塩化ナトリウム
を含む0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3,5ml×
2),蒸留水5mlで順次洗浄した。ついで90%メタ
ノール水溶液5mlでカラムに吸着した化合物を同時に
溶出した。溶出液を窒素気流下乾固し、以下の高速液体
カラムクロマトグラフィーで定量したところ、各化合物
の定量が可能であった。各化合物の濃度を、それぞれ2
50ng、500ngに変えて上記と同様にして試験し
た場合も各化合物が一斉に定量できた。 高速液体クロマトグラフィーの条件 装置:ウオーターズ社製 6000Aポンプ、440型
UV検出器(313nm)、U6Kインジェクター カラム:Inertsil ODS−2(GLサイエン
ス社,4.6mm×150mm) 移動相:0.02M KH2PO4−CH3CN混液ま
たは0.1M CH3COONH4(pH3)−CH3
CN(1:1) 流速、1ml/分。
【0039】参考例1 4−アセトキシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチ
アゾールの代謝物の一斉分析(ガスクロマトグラフィー
−質量分析法による定量) 4−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチ
アゾール、4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2
−イル)ベンジルアルコール、4−(4−ヒドロキシベ
ンゾチアゾール−2−イル)ベンゾイック アシッドお
よび内部標準物質として各化合物の3−メチル誘導体
[4−ヒドロキシ−2−(3−メチルフェニル)ベンゾ
チアゾール、3−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−
2−イル)ベンジルアルコール、3−(4−ヒドロキシ
ベンゾチアゾール−2−イル)ベンゾイック アシッ
ド]を添加したヒト血漿1ml(各化合物濃度、0.5
〜 2.0ng/ml)を、0.9%塩化ナトリウムを
含む0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3)で5倍希釈
し、実施例1と同様にしてこれら化合物の混合物を固定
化抗体カラムで同時に分離した。これを、ガスクロマト
グラフィー−質量分析法で分析したところ、ヒト血漿に
添加した、4−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニ
ル)ベンゾチアゾール、4−(4−ヒドロキシベンゾチ
アゾール−2−イル)ベンジルアルコール、4−(4−
ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イル)ベンゾイック
アシッドが一斉に定量可能であった。
アゾールの代謝物の一斉分析(ガスクロマトグラフィー
−質量分析法による定量) 4−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチ
アゾール、4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2
−イル)ベンジルアルコール、4−(4−ヒドロキシベ
ンゾチアゾール−2−イル)ベンゾイック アシッドお
よび内部標準物質として各化合物の3−メチル誘導体
[4−ヒドロキシ−2−(3−メチルフェニル)ベンゾ
チアゾール、3−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−
2−イル)ベンジルアルコール、3−(4−ヒドロキシ
ベンゾチアゾール−2−イル)ベンゾイック アシッ
ド]を添加したヒト血漿1ml(各化合物濃度、0.5
〜 2.0ng/ml)を、0.9%塩化ナトリウムを
含む0.05Mリン酸緩衝液(pH7.3)で5倍希釈
し、実施例1と同様にしてこれら化合物の混合物を固定
化抗体カラムで同時に分離した。これを、ガスクロマト
グラフィー−質量分析法で分析したところ、ヒト血漿に
添加した、4−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニ
ル)ベンゾチアゾール、4−(4−ヒドロキシベンゾチ
アゾール−2−イル)ベンジルアルコール、4−(4−
ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イル)ベンゾイック
アシッドが一斉に定量可能であった。
【0040】なお、固定化抗体カラムを用いて同時に分
離した試料中の化合物のカルボキシル基は、常法により
5%塩酸−メタノール中で70℃で30分間反応するこ
とによりメチルエステルとし、ついでヘキサメチルジシ
ラザン−トリメチルクロロシラン−ピリジン(1:1:
1)と60℃にて45分間反応させることによりシリル
エーテルとしてから、下記条件のガスクロマトグラフィ
ー−質量分析法で分析した。
離した試料中の化合物のカルボキシル基は、常法により
5%塩酸−メタノール中で70℃で30分間反応するこ
とによりメチルエステルとし、ついでヘキサメチルジシ
ラザン−トリメチルクロロシラン−ピリジン(1:1:
1)と60℃にて45分間反応させることによりシリル
エーテルとしてから、下記条件のガスクロマトグラフィ
ー−質量分析法で分析した。
【0041】ガスクロマトグラフの条件 機種:ヒューレットパッカード5890シリーズII、ム
ービングニードル型ソル ベントカッタインジェクタを
装着 インジェクタ温度:270℃ カラム温度:200℃で1分間保持した後、7.5℃/
分で250℃まで昇温 キャリアガス:ヘリウム。
ービングニードル型ソル ベントカッタインジェクタを
装着 インジェクタ温度:270℃ カラム温度:200℃で1分間保持した後、7.5℃/
分で250℃まで昇温 キャリアガス:ヘリウム。
【0042】質量分析条件 質量分析装置:四重極型 VG TRIO 1 イオン化法:イオン化電圧25eVの電子衝撃イオン化
法、イオン源温度250℃ 検出法:セレクティック・イオン・モニタリング法で検
出 モニタリングイオン:4−ヒドロキシ−2−(4−メチ
ルフェニル)ベンゾチアゾールと4−ヒドロキシ−2−
(3−メチルフェニル)ベンゾチアゾールはm/z29
8、4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イ
ル)ベンジルアルコールと3−(4−ヒドロキシベンゾ
チアゾール−2−イル)ベンジルアルコールはm/z3
86、4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イ
ル)ベンゾイック アシッドと3−(4−ヒドロキシベ
ンゾチアゾール−2−イル)ベンゾイック アシッドは
m/z342を選択した。
法、イオン源温度250℃ 検出法:セレクティック・イオン・モニタリング法で検
出 モニタリングイオン:4−ヒドロキシ−2−(4−メチ
ルフェニル)ベンゾチアゾールと4−ヒドロキシ−2−
(3−メチルフェニル)ベンゾチアゾールはm/z29
8、4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イ
ル)ベンジルアルコールと3−(4−ヒドロキシベンゾ
チアゾール−2−イル)ベンジルアルコールはm/z3
86、4−(4−ヒドロキシベンゾチアゾール−2−イ
ル)ベンゾイック アシッドと3−(4−ヒドロキシベ
ンゾチアゾール−2−イル)ベンゾイック アシッドは
m/z342を選択した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 39/395 D 9284−4C
Claims (2)
- 【請求項1】 二重結合に隣接するメチル基を有し、該
メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物の該メチ
ル基を蛋白で修飾して抗原を得、次いで、該抗原を用い
て得られる抗体で固定化抗体カラムを作成し、該カラム
で、二重結合に隣接するメチル基を有し、該メチル基が
生体内で酸化的代謝を受ける化合物、その代謝物および
/または内部標準物質を含む試料から、該メチル基が生
体内で酸化的代謝を受ける化合物、その代謝物および/
または内部標準物質の混合物を選択的に、かつ定量的
に、同時に分離する方法。 - 【請求項2】 二重結合に隣接するメチル基を有し、該
メチル基が生体内で酸化的代謝を受ける化合物が、トル
メチン、メフェナム酸、ブクモロール、ブプラノロー
ル、アンチピリン、テトラヒドロカンナビノールまたは
4−アセトキシ−2−(4−メチルフェニル)ベンゾチ
アゾールである請求項1の分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4148852A JPH05310603A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 固定化抗体カラムによる分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4148852A JPH05310603A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 固定化抗体カラムによる分離方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05310603A true JPH05310603A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=15462183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4148852A Pending JPH05310603A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 固定化抗体カラムによる分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05310603A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109030650A (zh) * | 2018-08-06 | 2018-12-18 | 上海添蓝生物科技有限公司 | 一种2-苯并噻唑基硫代乙酸含量的检测方法 |
-
1992
- 1992-05-14 JP JP4148852A patent/JPH05310603A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109030650A (zh) * | 2018-08-06 | 2018-12-18 | 上海添蓝生物科技有限公司 | 一种2-苯并噻唑基硫代乙酸含量的检测方法 |
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