JPH05310218A - 大束結束機における帯封装置 - Google Patents
大束結束機における帯封装置Info
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- JPH05310218A JPH05310218A JP11643692A JP11643692A JPH05310218A JP H05310218 A JPH05310218 A JP H05310218A JP 11643692 A JP11643692 A JP 11643692A JP 11643692 A JP11643692 A JP 11643692A JP H05310218 A JPH05310218 A JP H05310218A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小束群にテープを巻き付け、結束した後、テ
ープ挾みを小束群と結束済みのテープとの間から引き抜
くに際して、該小束群がテープ挾みとともにズレたりし
ないようにする。 【構成】 装填、挾持される小束群Bと面接触して摩擦
抵抗を発生する摩擦抵抗体12’を小束群保持機構10
の挾持壁12に貼る。さらに、テープ挾み抜き取り機構
80によりテープ挾み30が小束群Bと結束済みのテー
プT間より抜き取られる前に、小束群保持機構10に対
し、小束群Bの圧縮状態を解き、且つ小束群Bとテープ
挾み30との間に隙間ができるよう開放動作させる。
ープ挾みを小束群と結束済みのテープとの間から引き抜
くに際して、該小束群がテープ挾みとともにズレたりし
ないようにする。 【構成】 装填、挾持される小束群Bと面接触して摩擦
抵抗を発生する摩擦抵抗体12’を小束群保持機構10
の挾持壁12に貼る。さらに、テープ挾み抜き取り機構
80によりテープ挾み30が小束群Bと結束済みのテー
プT間より抜き取られる前に、小束群保持機構10に対
し、小束群Bの圧縮状態を解き、且つ小束群Bとテープ
挾み30との間に隙間ができるよう開放動作させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、予め小束状に結束さ
れた所定束数の小束群を、幅の広いテープによりさらに
十文字に結束して大束を形成する大束結束機に関するも
ので、特に、所定束数の小束群にテープを巻き付けて結
束する帯封装置に関するものである。
れた所定束数の小束群を、幅の広いテープによりさらに
十文字に結束して大束を形成する大束結束機に関するも
ので、特に、所定束数の小束群にテープを巻き付けて結
束する帯封装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の大束結束機は各種知られ
ているが、小束群にテープを二重に巻き付ける機構に関
しては、例えば、特開昭60−158020号公報及び
特開平2−180114号公報に示されるように、水平
回転可能な載置板上に装填された小束群がテープの先端
を保持した状態で水平回転されることにより、小束群に
テープが二重に巻き付けられるものであった。
ているが、小束群にテープを二重に巻き付ける機構に関
しては、例えば、特開昭60−158020号公報及び
特開平2−180114号公報に示されるように、水平
回転可能な載置板上に装填された小束群がテープの先端
を保持した状態で水平回転されることにより、小束群に
テープが二重に巻き付けられるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小束群
へのテープの巻き付けに際しては、小束群が整列された
状態で保持される必要があること、小束群へ巻き付けた
テープを結束するに際して、巻き付けたテープを巻き戻
すときに小束群を締め付ける必要があること等を考慮す
ると、これら小束群を保持する機構及び締め付ける機構
が前記載置板と共に水平回転可能に支持されるか、ある
いは、載置板が水平回転されても小束群を保持する機構
及び締め付ける機構に何等影響を受けないような機構と
する必要があり、いずれの場合にしても、前記公報に示
されるように、これらの機構部分が複雑、且つ大型化す
る傾向があった。
へのテープの巻き付けに際しては、小束群が整列された
状態で保持される必要があること、小束群へ巻き付けた
テープを結束するに際して、巻き付けたテープを巻き戻
すときに小束群を締め付ける必要があること等を考慮す
ると、これら小束群を保持する機構及び締め付ける機構
が前記載置板と共に水平回転可能に支持されるか、ある
いは、載置板が水平回転されても小束群を保持する機構
及び締め付ける機構に何等影響を受けないような機構と
する必要があり、いずれの場合にしても、前記公報に示
されるように、これらの機構部分が複雑、且つ大型化す
る傾向があった。
【0004】そこで、本出願人は、小束群にテープを巻
き付けるに際して、該小束群を回転させることなく保持
し、テープの先端を挾持したテープ挾みを、小束群の周
りに二周させるとともにテープ挾みの移動量にほぼ等し
いテープを供給して巻き付け、さらに小束群を圧縮しな
がらテープを巻き戻して締め付け、その後、接着・切断
することにより結束するコンパクト化した帯封機構を有
する大束結束機を開発した。
き付けるに際して、該小束群を回転させることなく保持
し、テープの先端を挾持したテープ挾みを、小束群の周
りに二周させるとともにテープ挾みの移動量にほぼ等し
いテープを供給して巻き付け、さらに小束群を圧縮しな
がらテープを巻き戻して締め付け、その後、接着・切断
することにより結束するコンパクト化した帯封機構を有
する大束結束機を開発した。
【0005】ところで、このような大束結束機にあって
は、小束群への結束動作後、小束群と結束済みのテープ
との間に、テープの先端を挾持して小束群の回りを移動
したテープ挾みが残ることになり、従って、この結束動
作後、このテープ挾みを小束群及びテープの接触面に沿
って上方に引き抜くテープ挾み抜き取り機構が設けられ
ていた。
は、小束群への結束動作後、小束群と結束済みのテープ
との間に、テープの先端を挾持して小束群の回りを移動
したテープ挾みが残ることになり、従って、この結束動
作後、このテープ挾みを小束群及びテープの接触面に沿
って上方に引き抜くテープ挾み抜き取り機構が設けられ
ていた。
【0006】しかしながら、テープ挾みが小束群及び結
束済みのテープの接触面に沿って上方へ引き抜かれる
際、その接触による摩擦抵抗によって、テープ挾みと接
触する一部の小束がテープ挾みとともに上方に持ち上が
ることがあり、これにより、不揃いの大束が作成される
恐れが生じていた。また、このような大束は、不揃いで
あるが故に、この不揃いの程度が大きい場合には、巻き
付けたテープが小束群から外れたり、あるいはこの不揃
いからテープに裂け目ができ、テープ切れしやすい状態
が発生していた。
束済みのテープの接触面に沿って上方へ引き抜かれる
際、その接触による摩擦抵抗によって、テープ挾みと接
触する一部の小束がテープ挾みとともに上方に持ち上が
ることがあり、これにより、不揃いの大束が作成される
恐れが生じていた。また、このような大束は、不揃いで
あるが故に、この不揃いの程度が大きい場合には、巻き
付けたテープが小束群から外れたり、あるいはこの不揃
いからテープに裂け目ができ、テープ切れしやすい状態
が発生していた。
【0007】この発明は、上記問題点を鑑みてなされた
もので、小束群にテープを巻き付け、結束した後、テー
プ挾みを小束群と結束済みのテープとの間から引き抜く
に際して、該小束群がテープ挾みとともにズレたりしな
いようにする帯封装置を提供することを目的とするもの
である。
もので、小束群にテープを巻き付け、結束した後、テー
プ挾みを小束群と結束済みのテープとの間から引き抜く
に際して、該小束群がテープ挾みとともにズレたりしな
いようにする帯封装置を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、第1の発明では、小束群をその厚み方向を水平にし
て所定束数重ねた状態でほぼ直方体状となるように保持
するとともに、この保持した小束群をその厚み方向にさ
らに圧縮可能に保持することが可能な小束群保持機構
と、テープ先端を挾持することが可能なテープ挾みと、
前記小束群保持機構によってほぼ直方体状に保持される
小束群の水平方向の外周よりも大きなほぼ四角形状に沿
って前記テープ挾みを水平移動させるテープ挾み移動機
構と、前記テープ挾みのテープ挾持状態が開放されたと
き、この開放された前記テープ挾みにテープ先端を供給
するとともに、テープ先端が前記テープ挾みに挾持され
た後、前記テープ挾みの水平移動によってテープを小束
群の水平方向の周囲に巻き付けるとき、前記テープ挾み
の移動に連動してテープを供給する一方、小束群へのテ
ープの巻き付け後、前記小束群保持機構により小束群を
その厚み方向に圧縮しながら、巻き付けたテープを巻き
戻して小束群をテープにより締め付けるテープ供給機構
と、テープによる小束群の締め付け時に、テープを熱接
着しながら切断するテープ接着切断機構と、このテープ
接着切断機構によるテープの接着切断後に、小束群と結
束済みのテープ間に残るテープ挾みを、小束群及びテー
プの接触面に沿って上方に引き抜くテープ挾み抜き取り
機構とより構成される大束結束機であって、前記小束群
保持機構に設けられ、装填される小束群と面接触して摩
擦抵抗を発生する摩擦抵抗体をさらに有することを特徴
としている。
め、第1の発明では、小束群をその厚み方向を水平にし
て所定束数重ねた状態でほぼ直方体状となるように保持
するとともに、この保持した小束群をその厚み方向にさ
らに圧縮可能に保持することが可能な小束群保持機構
と、テープ先端を挾持することが可能なテープ挾みと、
前記小束群保持機構によってほぼ直方体状に保持される
小束群の水平方向の外周よりも大きなほぼ四角形状に沿
って前記テープ挾みを水平移動させるテープ挾み移動機
構と、前記テープ挾みのテープ挾持状態が開放されたと
き、この開放された前記テープ挾みにテープ先端を供給
するとともに、テープ先端が前記テープ挾みに挾持され
た後、前記テープ挾みの水平移動によってテープを小束
群の水平方向の周囲に巻き付けるとき、前記テープ挾み
の移動に連動してテープを供給する一方、小束群へのテ
ープの巻き付け後、前記小束群保持機構により小束群を
その厚み方向に圧縮しながら、巻き付けたテープを巻き
戻して小束群をテープにより締め付けるテープ供給機構
と、テープによる小束群の締め付け時に、テープを熱接
着しながら切断するテープ接着切断機構と、このテープ
接着切断機構によるテープの接着切断後に、小束群と結
束済みのテープ間に残るテープ挾みを、小束群及びテー
プの接触面に沿って上方に引き抜くテープ挾み抜き取り
機構とより構成される大束結束機であって、前記小束群
保持機構に設けられ、装填される小束群と面接触して摩
擦抵抗を発生する摩擦抵抗体をさらに有することを特徴
としている。
【0009】第2の発明では、さらに、前記テープ挾み
抜き取り機構によりテープ挾みが小束群と結束済みのテ
ープ間より抜き取られる前に、前記小束群保持機構に対
し、小束群の圧縮状態を解き、且つ小束群とテープ挾み
との間に隙間ができるよう開放動作させる制御手段を有
することを特徴としている。
抜き取り機構によりテープ挾みが小束群と結束済みのテ
ープ間より抜き取られる前に、前記小束群保持機構に対
し、小束群の圧縮状態を解き、且つ小束群とテープ挾み
との間に隙間ができるよう開放動作させる制御手段を有
することを特徴としている。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、小束群保持機構にほぼ直
方体状に保持された小束群は、テープ挾みが、テープ先
端を挾持した状態で、ほぼ直方体状に保持される小束群
の外周より大きなほぼ四角形状に沿ってテープ挾み移動
機構により移動されるため、テープを小束群に簡単に二
重に巻き付けることができる。そして、この小束群への
テープの巻き付けに際しては、テープ供給機構が、テー
プ挾みの移動に連動してテープを供給するため、テープ
挾み、テープ挾み移動機構、及びテープ自体に無理な負
荷が掛からず、安定した状態でテープを小束群に巻き付
けることができる。テープの巻き付け動作が済むと、小
束群保持機構により小束群が圧縮されるとともに、テー
プ供給機構が逆転され、テープが巻き戻されて小束群が
締め付けられ、この時、テープ接着切断機構が作動し
て、テープの接着と切断が行なわれ、結束動作が終了す
る。結束動作が終了すると、テープ挾み抜き取り機構に
より、小束群と結束済みのテープ間に残るテープ挾みが
小束群及びテープの接触面に沿って上方に引き抜かれ
る。この時、小束群保持機構には、装填される小束群と
面接触して摩擦抵抗を発生する摩擦抵抗体が設けられて
おり、これにより、テープ挾みのみが小束群と結束済み
のテープとの間より上方に引き抜かれる。この作業を、
小束群の長手方向及び短手方向に対して行うことによ
り、大束が完成する。
方体状に保持された小束群は、テープ挾みが、テープ先
端を挾持した状態で、ほぼ直方体状に保持される小束群
の外周より大きなほぼ四角形状に沿ってテープ挾み移動
機構により移動されるため、テープを小束群に簡単に二
重に巻き付けることができる。そして、この小束群への
テープの巻き付けに際しては、テープ供給機構が、テー
プ挾みの移動に連動してテープを供給するため、テープ
挾み、テープ挾み移動機構、及びテープ自体に無理な負
荷が掛からず、安定した状態でテープを小束群に巻き付
けることができる。テープの巻き付け動作が済むと、小
束群保持機構により小束群が圧縮されるとともに、テー
プ供給機構が逆転され、テープが巻き戻されて小束群が
締め付けられ、この時、テープ接着切断機構が作動し
て、テープの接着と切断が行なわれ、結束動作が終了す
る。結束動作が終了すると、テープ挾み抜き取り機構に
より、小束群と結束済みのテープ間に残るテープ挾みが
小束群及びテープの接触面に沿って上方に引き抜かれ
る。この時、小束群保持機構には、装填される小束群と
面接触して摩擦抵抗を発生する摩擦抵抗体が設けられて
おり、これにより、テープ挾みのみが小束群と結束済み
のテープとの間より上方に引き抜かれる。この作業を、
小束群の長手方向及び短手方向に対して行うことによ
り、大束が完成する。
【0011】また、第2の発明によれば、テープ挾み抜
き取り機構によりテープ挾みが小束群と結束済みのテー
プ間より抜き取られる前に、前記小束群保持機構によ
り、小束群の圧縮状態が解かれ、且つ小束群とテープ挾
みとの間に隙間ができるようになされるため、小束群と
テープ挾みとの間の摩擦抵抗が減少乃至消滅して、テー
プ挾みのみが小束群と結束済みのテープとの間より上方
に引き抜かれる。
き取り機構によりテープ挾みが小束群と結束済みのテー
プ間より抜き取られる前に、前記小束群保持機構によ
り、小束群の圧縮状態が解かれ、且つ小束群とテープ挾
みとの間に隙間ができるようになされるため、小束群と
テープ挾みとの間の摩擦抵抗が減少乃至消滅して、テー
プ挾みのみが小束群と結束済みのテープとの間より上方
に引き抜かれる。
【0012】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明が適用される大束結束機
の外観概略を示す外観図で、機体1の前部(左手前側)
は小束群を装填し易く低くした装填部2が形成され、機
体1の後部(右後方側)は小束群を結束する機構を収納
した結束部3が形成された外観となっている。この装填
部2と結束部3との間で、所定束数(通常10束であ
る)の小束群がその長手方向あるいは短手方向を水平
に、且つ一つ一つの小束の厚み方向を機体1の前後方向
に向けた状態で装填される小束群保持機構10が小束群
移動機構20(図5参照)によって移動し得るように設
けられている。また、機体1の装填部2と結束部3との
間には、通常、装填部2と結束部3との間を仕切るよう
に結束部3の開口4を閉鎖し、結束時には小束群保持機
構10の移動によって結束部3の開口4を開放するシャ
ッター5が設けられている。
て説明する。図1は、この発明が適用される大束結束機
の外観概略を示す外観図で、機体1の前部(左手前側)
は小束群を装填し易く低くした装填部2が形成され、機
体1の後部(右後方側)は小束群を結束する機構を収納
した結束部3が形成された外観となっている。この装填
部2と結束部3との間で、所定束数(通常10束であ
る)の小束群がその長手方向あるいは短手方向を水平
に、且つ一つ一つの小束の厚み方向を機体1の前後方向
に向けた状態で装填される小束群保持機構10が小束群
移動機構20(図5参照)によって移動し得るように設
けられている。また、機体1の装填部2と結束部3との
間には、通常、装填部2と結束部3との間を仕切るよう
に結束部3の開口4を閉鎖し、結束時には小束群保持機
構10の移動によって結束部3の開口4を開放するシャ
ッター5が設けられている。
【0013】図2は、大束結束機の内部機構の概略を示
す機構図で、以下、この内部機構について説明する。所
定束数の小束群が装填される前記小束群保持機構10
は、上方が開いた箱状に形成されるとともに、その4つ
の側壁部材は、機体1の前部であって前記小束群移動機
構20により移動される移動壁11と、この移動壁11
に対向して支持されるとともに、この移動壁11に対し
て接離可能に取り付けられ、且つバネ部材(図示せず)
により移動壁11との間を狭める方向に付勢された挾持
壁12と、小束群保持機構10の移動方向と直交する方
向のいずれか一方の側壁であって、移動壁11と一体に
支持される基準壁13と、この基準壁13に対向して支
持されるとともに、この基準壁13に対して接離可能に
取り付けられ、且つバネ部材(図示せず)により基準壁
13との間を狭める方向に付勢された規制壁14とによ
り構成されている。なお、挾持壁12の表面にはシート
状の摩擦抵抗体12’(図8参照)が貼られており、移
動壁11と挾持壁12との間に挾持されて摩擦抵抗体1
2’に接する小束には、接触圧に基づく摩擦抵抗が与え
られることになる。
す機構図で、以下、この内部機構について説明する。所
定束数の小束群が装填される前記小束群保持機構10
は、上方が開いた箱状に形成されるとともに、その4つ
の側壁部材は、機体1の前部であって前記小束群移動機
構20により移動される移動壁11と、この移動壁11
に対向して支持されるとともに、この移動壁11に対し
て接離可能に取り付けられ、且つバネ部材(図示せず)
により移動壁11との間を狭める方向に付勢された挾持
壁12と、小束群保持機構10の移動方向と直交する方
向のいずれか一方の側壁であって、移動壁11と一体に
支持される基準壁13と、この基準壁13に対向して支
持されるとともに、この基準壁13に対して接離可能に
取り付けられ、且つバネ部材(図示せず)により基準壁
13との間を狭める方向に付勢された規制壁14とによ
り構成されている。なお、挾持壁12の表面にはシート
状の摩擦抵抗体12’(図8参照)が貼られており、移
動壁11と挾持壁12との間に挾持されて摩擦抵抗体1
2’に接する小束には、接触圧に基づく摩擦抵抗が与え
られることになる。
【0014】そして、挾持壁12と規制壁14とは、小
束群保持機構10が装填部2に位置している時には、各
々対向する移動壁11と基準壁13との間を開放して小
束群の装填、取り出しを行い易くするとともに、小束群
保持機構10が結束部3側に位置しているときには各々
対向する移動壁11と基準壁13との間を閉じ、移動壁
11と挾持壁12との間で小束群をその厚み方向に挾持
し、また基準壁13と規制壁14との間で小束群の長手
方向の位置を揃える位置規制を行い得る構造となってい
る。
束群保持機構10が装填部2に位置している時には、各
々対向する移動壁11と基準壁13との間を開放して小
束群の装填、取り出しを行い易くするとともに、小束群
保持機構10が結束部3側に位置しているときには各々
対向する移動壁11と基準壁13との間を閉じ、移動壁
11と挾持壁12との間で小束群をその厚み方向に挾持
し、また基準壁13と規制壁14との間で小束群の長手
方向の位置を揃える位置規制を行い得る構造となってい
る。
【0015】なお、結束部3側に位置した小束群保持機
構10は、前記小束群移動機構20によりさらに機体1
の後部へ駆動され得る構造となっており、その場合に
は、挾持壁12が規制部材(図示せず)によりその移動
が規制される一方、移動壁11のみが機体1の後部へ移
動しようとすることにより、移動壁11と挾持壁12と
の間で小束群をその厚み方向にさらに圧縮し得る構造と
なっている。さらにまた、この小束群保持機構10の底
部材15は、その移動方向と直交する方向の中央部が下
方に一段低くなった凹部16と、その両側の一段高い段
部17・17とに形成され、両段部17・17部分に
は、その長手方向が水平状態とされた小束群が装填さ
れ、また、凹部16には、その長手方向が垂直状態とさ
らた小束群が装填されて保持される構造となっている。
構10は、前記小束群移動機構20によりさらに機体1
の後部へ駆動され得る構造となっており、その場合に
は、挾持壁12が規制部材(図示せず)によりその移動
が規制される一方、移動壁11のみが機体1の後部へ移
動しようとすることにより、移動壁11と挾持壁12と
の間で小束群をその厚み方向にさらに圧縮し得る構造と
なっている。さらにまた、この小束群保持機構10の底
部材15は、その移動方向と直交する方向の中央部が下
方に一段低くなった凹部16と、その両側の一段高い段
部17・17とに形成され、両段部17・17部分に
は、その長手方向が水平状態とされた小束群が装填さ
れ、また、凹部16には、その長手方向が垂直状態とさ
らた小束群が装填されて保持される構造となっている。
【0016】前記シャッター5は、その下辺に設けられ
た蝶番(図示せず)により結束部3方向へ傾倒自在に支
持されるとともに、バネ部材(図示せず)により通常起
立状態となって、結束部3の開口4を閉鎖するように支
持されている。そして、前記小束群保持機構10が結束
部3方向に移動することにより、小束群保持機構10の
挾持壁12がシャッター5をバネ部材(図示せず)に抗
して倒すことになる。なお、倒されたシャッター5は、
小束群保持機構10が結束部3内に移動した状態でも、
小束群保持機構10の底部材15に接触するように構成
されているため、倒れた状態を維持するものであり、従
って、小束群保持機構10が装填部2に戻ることによ
り、当初のように、バネ部材(図示せず)により起立し
て結束部3の開口4を閉鎖するものである。
た蝶番(図示せず)により結束部3方向へ傾倒自在に支
持されるとともに、バネ部材(図示せず)により通常起
立状態となって、結束部3の開口4を閉鎖するように支
持されている。そして、前記小束群保持機構10が結束
部3方向に移動することにより、小束群保持機構10の
挾持壁12がシャッター5をバネ部材(図示せず)に抗
して倒すことになる。なお、倒されたシャッター5は、
小束群保持機構10が結束部3内に移動した状態でも、
小束群保持機構10の底部材15に接触するように構成
されているため、倒れた状態を維持するものであり、従
って、小束群保持機構10が装填部2に戻ることによ
り、当初のように、バネ部材(図示せず)により起立し
て結束部3の開口4を閉鎖するものである。
【0017】次に結束部3の結束機構について説明す
る。この結束機構は、主として、テープの先端を挾持す
るテープ挾み30と、このテープ挾み30を小束群の周
囲に沿って移動させるテープ挾み移動機構40と、この
テープ挾み移動機構40と連動してテープを供給した
り、あるいは単独でテープを巻き戻したりするテープ供
給機構50と、小束群に巻き付けられたテープを接着し
ながら切断するテープ接着切断機構60とから構成され
ている。
る。この結束機構は、主として、テープの先端を挾持す
るテープ挾み30と、このテープ挾み30を小束群の周
囲に沿って移動させるテープ挾み移動機構40と、この
テープ挾み移動機構40と連動してテープを供給した
り、あるいは単独でテープを巻き戻したりするテープ供
給機構50と、小束群に巻き付けられたテープを接着し
ながら切断するテープ接着切断機構60とから構成され
ている。
【0018】まず、テープ挾み移動機構40について説
明すると、結束部3側に移動した平面四角状の小束群保
持機構10の上方で、且つこの小束群保持機構10の周
囲をさらに囲むような平面四角状の位置に、水平回転す
る4つのスプロケット部材41が上下2段に配置され、
この上下2段のスプロケット部材41には各々チェーン
部材42が掛け回され、さらにこの両チェーン部材42
にはテープ挾み支持部材43が取り付けられ、四隅のう
ちの1組のスプロケット部材41がモータ(図示せず)
により図2に示されるように反時計方向に回転駆動され
ることにより、チェーン部材42を介してテープ挾み支
持部材43が反時計方向に移動するように構成されてい
る。
明すると、結束部3側に移動した平面四角状の小束群保
持機構10の上方で、且つこの小束群保持機構10の周
囲をさらに囲むような平面四角状の位置に、水平回転す
る4つのスプロケット部材41が上下2段に配置され、
この上下2段のスプロケット部材41には各々チェーン
部材42が掛け回され、さらにこの両チェーン部材42
にはテープ挾み支持部材43が取り付けられ、四隅のう
ちの1組のスプロケット部材41がモータ(図示せず)
により図2に示されるように反時計方向に回転駆動され
ることにより、チェーン部材42を介してテープ挾み支
持部材43が反時計方向に移動するように構成されてい
る。
【0019】さらに、このテープ挾み支持部材43の下
面には、2本のスライド軸44がその軸線方向を垂直と
するように取り付けられ、このスライド軸44には、そ
の下面にテープ挾み30を有するスライド部材45が垂
直方向に移動できるように支持され、このスライド部材
45は、通常、自重乃至バネ部材46(図8参照)によ
りスライド軸44の下端に位置して支持される。よっ
て、この状態で前記テープ挾み支持部材43がチェーン
部材42に案内されて移動することにより、その下方に
支持されたテープ挾み30が、小束群保持機構10に保
持される小束群の周囲を移動することになる。
面には、2本のスライド軸44がその軸線方向を垂直と
するように取り付けられ、このスライド軸44には、そ
の下面にテープ挾み30を有するスライド部材45が垂
直方向に移動できるように支持され、このスライド部材
45は、通常、自重乃至バネ部材46(図8参照)によ
りスライド軸44の下端に位置して支持される。よっ
て、この状態で前記テープ挾み支持部材43がチェーン
部材42に案内されて移動することにより、その下方に
支持されたテープ挾み30が、小束群保持機構10に保
持される小束群の周囲を移動することになる。
【0020】次に、テープ挾み30について説明する
と、このテープ挾み30は、垂直面を有する板部材31
と、垂直方向に伸び、且つ板部材31に対して接離自在
に支持される2本の棒状部材32(図7、図8参照)
と、この棒状部材32を板部材31に押し付けるバネ部
材(図示せず)とにより構成されている。テープ挾み3
0及びこれを支持するテープ挾み支持部材43の初期位
置は、図2に示す如く、機体1の後部、中央で、この初
期位置において、テープ挾み30は、テープTの先端が
供給されるときには、テープ挾み開放機構70(図5参
照)により板部材31と棒状部材32との挾持状態を解
除されて開放され、テープTの先端が供給されたときに
は、テープ挾み開放機構70(図5参照)の作動が終了
して、開放されていた板部材31と棒状部材32との間
でテープTの先端を挾持するように構成されている。
と、このテープ挾み30は、垂直面を有する板部材31
と、垂直方向に伸び、且つ板部材31に対して接離自在
に支持される2本の棒状部材32(図7、図8参照)
と、この棒状部材32を板部材31に押し付けるバネ部
材(図示せず)とにより構成されている。テープ挾み3
0及びこれを支持するテープ挾み支持部材43の初期位
置は、図2に示す如く、機体1の後部、中央で、この初
期位置において、テープ挾み30は、テープTの先端が
供給されるときには、テープ挾み開放機構70(図5参
照)により板部材31と棒状部材32との挾持状態を解
除されて開放され、テープTの先端が供給されたときに
は、テープ挾み開放機構70(図5参照)の作動が終了
して、開放されていた板部材31と棒状部材32との間
でテープTの先端を挾持するように構成されている。
【0021】また、後述するテープTの巻き付け、締め
付け、接着切断がなされて結束作業が終了したときに
は、結束された小束群とテープTとの間に残っているテ
ープ挾み30は、この初期位置において、前記スライド
部材45がテープ挾み抜き取り機構80(図8参照)に
より前記スライド軸44に沿って上昇されることによ
り、結束された小束群とテープTとの間より抜き取られ
るように構成されている。ここで、図8は、図2に示す
機構図の部分側面図である。すなわち、テープ挾み抜き
取り機構80は、図8に示すように、抜き取りモータ8
1と、その水平方向に回転軸線を有する出力軸82に固
定されたピニオン83と、このピニオン83と係合して
垂直方向に移動自在のラック84と、このラック84の
下端に設けられ、前記スライド部材45の一端と係脱自
在の係止部材85とにより構成されている。よって、抜
き取りモータ81が作動すると、その出力軸82に固定
されたピニオン83が回転し、ピニオン83と係合する
ラック84が上昇する。そして、このラック84の上昇
にともない、ラック84下端の係止部材85がスライド
部材45に係合してこれを持ち上げ、以てテープ挾み3
0を小束群とテープTとの間から抜き取るものである。
なお、上方に抜き取られたテープ挾み30は、結束済み
小束群が小束群保持機構10により装填部2に移動した
際に、前記抜き取りモータ81の作動が終了することに
より、前記スライド部材45とともにその自重乃至バネ
部材46によってスライド軸44の下端まで下降するよ
うに構成されている。
付け、接着切断がなされて結束作業が終了したときに
は、結束された小束群とテープTとの間に残っているテ
ープ挾み30は、この初期位置において、前記スライド
部材45がテープ挾み抜き取り機構80(図8参照)に
より前記スライド軸44に沿って上昇されることによ
り、結束された小束群とテープTとの間より抜き取られ
るように構成されている。ここで、図8は、図2に示す
機構図の部分側面図である。すなわち、テープ挾み抜き
取り機構80は、図8に示すように、抜き取りモータ8
1と、その水平方向に回転軸線を有する出力軸82に固
定されたピニオン83と、このピニオン83と係合して
垂直方向に移動自在のラック84と、このラック84の
下端に設けられ、前記スライド部材45の一端と係脱自
在の係止部材85とにより構成されている。よって、抜
き取りモータ81が作動すると、その出力軸82に固定
されたピニオン83が回転し、ピニオン83と係合する
ラック84が上昇する。そして、このラック84の上昇
にともない、ラック84下端の係止部材85がスライド
部材45に係合してこれを持ち上げ、以てテープ挾み3
0を小束群とテープTとの間から抜き取るものである。
なお、上方に抜き取られたテープ挾み30は、結束済み
小束群が小束群保持機構10により装填部2に移動した
際に、前記抜き取りモータ81の作動が終了することに
より、前記スライド部材45とともにその自重乃至バネ
部材46によってスライド軸44の下端まで下降するよ
うに構成されている。
【0022】他方、前記テープ挾み30の初期位置の後
方で、且つチェーン部材42が掛け回された平面四角状
の外側にあたる位置には、テープTの供給及び巻き取り
が可能なテープ供給機構50が設けられている。すなわ
ち、このテープ供給機構50は、多数のテープ供給ロー
ラ51によって構成され、テープ挾み30の挾持状態が
開放されたとき、この開放されたテープ挾み30にテー
プTの先端をガイド部材(図示せず)により案内させな
がら供給するとともに、テープTの先端がテープ挾み3
0に挾持された後であって、テープ挾み30の図示反時
計方向の水平移動によってテープTを小束群の水平方向
の周囲に巻き付けるときには、テープ挾み30の移動に
連動してテープTを供給する一方、小束群へテープTが
巻き付けられた後、小束群保持機構10の移動壁11と
挾持壁12との間で小束群がその厚み方向に圧縮されて
いる間には、巻き付けたテープTを巻き戻して小束群を
テープTにより締め付けるように制御されている。な
お、ここでテープ挾み30の移動に連動してテープTを
供給するとは、テープ挾み30の移動量とテープ供給機
構50によるテープTの供給量とがほぼ等しいことをい
い、テープ挾み30の移動によって、テープTまたはテ
ープ挾み30に余分な負荷が掛からないように構成され
ている。
方で、且つチェーン部材42が掛け回された平面四角状
の外側にあたる位置には、テープTの供給及び巻き取り
が可能なテープ供給機構50が設けられている。すなわ
ち、このテープ供給機構50は、多数のテープ供給ロー
ラ51によって構成され、テープ挾み30の挾持状態が
開放されたとき、この開放されたテープ挾み30にテー
プTの先端をガイド部材(図示せず)により案内させな
がら供給するとともに、テープTの先端がテープ挾み3
0に挾持された後であって、テープ挾み30の図示反時
計方向の水平移動によってテープTを小束群の水平方向
の周囲に巻き付けるときには、テープ挾み30の移動に
連動してテープTを供給する一方、小束群へテープTが
巻き付けられた後、小束群保持機構10の移動壁11と
挾持壁12との間で小束群がその厚み方向に圧縮されて
いる間には、巻き付けたテープTを巻き戻して小束群を
テープTにより締め付けるように制御されている。な
お、ここでテープ挾み30の移動に連動してテープTを
供給するとは、テープ挾み30の移動量とテープ供給機
構50によるテープTの供給量とがほぼ等しいことをい
い、テープ挾み30の移動によって、テープTまたはテ
ープ挾み30に余分な負荷が掛からないように構成され
ている。
【0023】さらに、前記テープ挾み30の初期位置の
後方で、且つ前記テープ供給機構50よりもテープ挾み
30の移動方向側にあたる位置には、圧縮された小束群
を締め付けているテープTを熱接着しながら切断するテ
ープ接着切断機構60が設けられている。すなわち、こ
のテープ接着切断機構60は、圧縮された小束群の周囲
にテープTが二重に巻き付けられ、且つ前記テープ挾み
30が初期位置に位置している状態で、ヒーター部材6
1がテープ挾み30の板部材21に対して押し付けられ
ながら移動することにより、テープ挾み30の板部材2
1とヒーター部材61との間に位置するテープTを熱接
着するものであり、さらに、このヒーター部材61の熱
接着動作にともなって、このヒーター部材61の後方よ
りカッター部材62(図7参照)が突出することによ
り、テープ挾み30とテープ供給機構50との間に張ら
れたテープTを切断するものである。
後方で、且つ前記テープ供給機構50よりもテープ挾み
30の移動方向側にあたる位置には、圧縮された小束群
を締め付けているテープTを熱接着しながら切断するテ
ープ接着切断機構60が設けられている。すなわち、こ
のテープ接着切断機構60は、圧縮された小束群の周囲
にテープTが二重に巻き付けられ、且つ前記テープ挾み
30が初期位置に位置している状態で、ヒーター部材6
1がテープ挾み30の板部材21に対して押し付けられ
ながら移動することにより、テープ挾み30の板部材2
1とヒーター部材61との間に位置するテープTを熱接
着するものであり、さらに、このヒーター部材61の熱
接着動作にともなって、このヒーター部材61の後方よ
りカッター部材62(図7参照)が突出することによ
り、テープ挾み30とテープ供給機構50との間に張ら
れたテープTを切断するものである。
【0024】このようにしてテープTの巻き付け、締め
付け、接着切断がなされて結束作業が終了したときに
は、前記したように、結束された小束群とテープTとの
間に残っているテープ挾み30がテープ挾み抜き取り機
構80により結束された小束群とテープTとの間より抜
き取られ、さらに、結束済みの小束群が小束群保持機構
10により装填部2に移動されて、機体1より取り出す
ことができるものである。
付け、接着切断がなされて結束作業が終了したときに
は、前記したように、結束された小束群とテープTとの
間に残っているテープ挾み30がテープ挾み抜き取り機
構80により結束された小束群とテープTとの間より抜
き取られ、さらに、結束済みの小束群が小束群保持機構
10により装填部2に移動されて、機体1より取り出す
ことができるものである。
【0025】図3は、所定束数の小束群Bがその長手方
向を水平にして結束される前の状態図(A)と、テープ
Tにより結束された後の状態図(B)とを示すものであ
る。また、図4は、図3(B)のように結束された小束
群Bの短手方向を水平にして結束される前の状態図
(A)と、テープTにより結束された後の状態図(B)
とを示すもので、この図4(B)に示されるように、小
束群BがテープTにより十文字に結束されて、大束が作
成されるものである。なお、これまでの説明で明らかな
ように、大束は、前記した結束機構の2回の結束動作で
作成されるものであり、図3(B)のように結束された
小束群Bは、小束群保持機構10が機体1前部の装填部
2に位置しているときに、人手により、その短手方向が
水平となるように、装填し直されるものである。
向を水平にして結束される前の状態図(A)と、テープ
Tにより結束された後の状態図(B)とを示すものであ
る。また、図4は、図3(B)のように結束された小束
群Bの短手方向を水平にして結束される前の状態図
(A)と、テープTにより結束された後の状態図(B)
とを示すもので、この図4(B)に示されるように、小
束群BがテープTにより十文字に結束されて、大束が作
成されるものである。なお、これまでの説明で明らかな
ように、大束は、前記した結束機構の2回の結束動作で
作成されるものであり、図3(B)のように結束された
小束群Bは、小束群保持機構10が機体1前部の装填部
2に位置しているときに、人手により、その短手方向が
水平となるように、装填し直されるものである。
【0026】図5は、この大束結束機の制御機構を示す
制御ブロック図である。なお、この図中、小束群移動機
構20、テープ挾み移動機構40、テープ供給機構5
0、テープ接着切断機構60、テープ挾み開放機構7
0、テープ挾み抜き取り機構80については、既に説明
しているので、ここでは省略する。
制御ブロック図である。なお、この図中、小束群移動機
構20、テープ挾み移動機構40、テープ供給機構5
0、テープ接着切断機構60、テープ挾み開放機構7
0、テープ挾み抜き取り機構80については、既に説明
しているので、ここでは省略する。
【0027】操作手段90は、大束結束機に対し電源を
投入または切断する電源スイッチ(図示せず)、装填部
2の小束群保持機構10に対して所定束数の小束群Bを
装填し、結束動作を開始させるスタートスイッチ(図示
せず)、異常事態の際に結束動作を強制的に中止させる
ストップスイッチ(図示せず)を有して構成されてい
る。
投入または切断する電源スイッチ(図示せず)、装填部
2の小束群保持機構10に対して所定束数の小束群Bを
装填し、結束動作を開始させるスタートスイッチ(図示
せず)、異常事態の際に結束動作を強制的に中止させる
ストップスイッチ(図示せず)を有して構成されてい
る。
【0028】小束群厚み量検出手段100は、小束群保
持機構10に保持された所定束数の小束群Bの厚み量を
検出するもので、検出した厚み量は具体的な数値データ
として出力することも、あるいは、具体的な数値データ
から例えば3段階に区分けした「厚み大」、「厚み
中」、「厚み小」というような区分けデータとして出力
することもできる。
持機構10に保持された所定束数の小束群Bの厚み量を
検出するもので、検出した厚み量は具体的な数値データ
として出力することも、あるいは、具体的な数値データ
から例えば3段階に区分けした「厚み大」、「厚み
中」、「厚み小」というような区分けデータとして出力
することもできる。
【0029】なお、小束群厚み量検出手段100の具体
的手段については、どのような方法であっても問わない
が、一例を挙げると、次の方法が考えられる。まず、第
1の方法として、前記小束群保持機構10に保持された
小束群Bの厚みを直接検出する方法で、装填部2と結束
部3との間の適当な位置に配置され、小束群保持機構1
0の移動方向と直交する方向、すなわち基準壁13と規
制壁14が対向し合う方向であって、小束群保持機構1
0を挾んで配置された発光手段と受光手段(いずれも図
示せず)により、その厚み量を検出するものである。こ
の場合、この光学的手段が、1つの光軸のみを有するフ
ォトセンサであるならば、このフォトセンサの光軸を小
束群Bが通過する時間に基づいて小束群Bの厚み量を検
出するものであり、他方、この光学的手段が、小束群B
の厚み方向にその検出素子を多数有するラインセンサで
あるならば、遮光状態にある検出素子の数に基づいて小
束群Bの厚み量を検出するものであり、ラインセンサの
場合には、小束群Bが結束部3に移動し終わったときで
あってもその厚み量を検出することができる。
的手段については、どのような方法であっても問わない
が、一例を挙げると、次の方法が考えられる。まず、第
1の方法として、前記小束群保持機構10に保持された
小束群Bの厚みを直接検出する方法で、装填部2と結束
部3との間の適当な位置に配置され、小束群保持機構1
0の移動方向と直交する方向、すなわち基準壁13と規
制壁14が対向し合う方向であって、小束群保持機構1
0を挾んで配置された発光手段と受光手段(いずれも図
示せず)により、その厚み量を検出するものである。こ
の場合、この光学的手段が、1つの光軸のみを有するフ
ォトセンサであるならば、このフォトセンサの光軸を小
束群Bが通過する時間に基づいて小束群Bの厚み量を検
出するものであり、他方、この光学的手段が、小束群B
の厚み方向にその検出素子を多数有するラインセンサで
あるならば、遮光状態にある検出素子の数に基づいて小
束群Bの厚み量を検出するものであり、ラインセンサの
場合には、小束群Bが結束部3に移動し終わったときで
あってもその厚み量を検出することができる。
【0030】また、第2の方法としては、前記小束群保
持機構10に保持された小束群Bの厚みを間接的に検出
する方法で、装填部2と結束部3との間の適当な位置に
配置され、小束群保持機構10の移動壁11と挾持壁1
2との位置関係を検出し、その結果に基づいて小束群B
の厚み量を検出するものである。すなわち、小束群保持
機構10の移動方向側である挾持壁12を検出してから
対向する移動壁11を検出するまでの時間に基づいて、
その間に保持される小束群Bの厚み量を検出するもので
ある。この場合、前記光学的手段を採用することも、別
途機械的手段を採用することも可能である。なお、小束
群Bの移動時間によりその厚み量を検出する方法にあっ
ては、電圧変動の影響により移動速度が変化し、これに
伴って移動時間が変化し、検出データに影響を受ける恐
れがでてくるが、このような影響は予め周知の方法によ
り回避できるものであり、いずれにせよ、そのような変
更は、この小束群厚み量検出手段100の実施例を越え
るものではない。
持機構10に保持された小束群Bの厚みを間接的に検出
する方法で、装填部2と結束部3との間の適当な位置に
配置され、小束群保持機構10の移動壁11と挾持壁1
2との位置関係を検出し、その結果に基づいて小束群B
の厚み量を検出するものである。すなわち、小束群保持
機構10の移動方向側である挾持壁12を検出してから
対向する移動壁11を検出するまでの時間に基づいて、
その間に保持される小束群Bの厚み量を検出するもので
ある。この場合、前記光学的手段を採用することも、別
途機械的手段を採用することも可能である。なお、小束
群Bの移動時間によりその厚み量を検出する方法にあっ
ては、電圧変動の影響により移動速度が変化し、これに
伴って移動時間が変化し、検出データに影響を受ける恐
れがでてくるが、このような影響は予め周知の方法によ
り回避できるものであり、いずれにせよ、そのような変
更は、この小束群厚み量検出手段100の実施例を越え
るものではない。
【0031】制御手段110は、前記小束群保持機構1
0、小束群移動機構20、テープ挾み移動機構40、テ
ープ供給機構50、テープ接着切断機構60、テープ挾
み開放機構70、テープ挾み抜き取り機構80、操作手
段90、小束群厚み量検出手段100と電気的に接続さ
れ、且つこれらの動作を制御するものであって、マイク
ロプロセッサー等により構成されている。なお、この制
御手段110は、本発明においては、図6に示すフロー
チャートに従って、動作制御を行うものである。
0、小束群移動機構20、テープ挾み移動機構40、テ
ープ供給機構50、テープ接着切断機構60、テープ挾
み開放機構70、テープ挾み抜き取り機構80、操作手
段90、小束群厚み量検出手段100と電気的に接続さ
れ、且つこれらの動作を制御するものであって、マイク
ロプロセッサー等により構成されている。なお、この制
御手段110は、本発明においては、図6に示すフロー
チャートに従って、動作制御を行うものである。
【0032】以下、この帯封装置の動作を、図1に示す
外観図、図2に示す機構図、図5に示す制御ブロック
図、図6に示すフローチャート、図7に示す動作説明図
及び図8に示す部分側面図に基づいて説明する。
外観図、図2に示す機構図、図5に示す制御ブロック
図、図6に示すフローチャート、図7に示す動作説明図
及び図8に示す部分側面図に基づいて説明する。
【0033】<ステップ1>所定束数の小束群Bは、図
3(A)に示されるように、その厚み方向を及び長手方
向が水平となるように、且つその厚み方向が機体1の前
後方向、長手方向が機体1の左右方向となるように重ね
られた状態で、全体としてほぼ直方体状で小束群保持機
構10の段部17・17上に装填された後、操作手段9
0のスタートスイッチが操作される。 <ステップ2>小束群保持機構10は、小束群移動機構
20により、機体1前部の装填部2より機体1後部の結
束部3に向けて移動される。この移動にともない、小束
群Bの装填時には開放状態にあった移動壁11と挾持壁
12との間、基準壁13と規制壁14との間がバネ部材
(図示せず)の作用によってそれぞれ狭くなり、小束群
Bが移動壁11と挾持壁12との間で挾持されるととも
に、小束群Bの長手方向が規制壁14により基準壁13
に押し付けられて揃えられることになる。この時、移動
壁11と挾持壁12との間の距離、すなわち小束群Bの
厚み量は、この間に挾持される小束群Bの紙質の状態に
より定まるものであり、小束群Bが新券である場合には
約90ミリメートルとなり、他方、流通度の高い紙幣
(流通券)である場合には最大約150ミリメートルに
も達することがある。
3(A)に示されるように、その厚み方向を及び長手方
向が水平となるように、且つその厚み方向が機体1の前
後方向、長手方向が機体1の左右方向となるように重ね
られた状態で、全体としてほぼ直方体状で小束群保持機
構10の段部17・17上に装填された後、操作手段9
0のスタートスイッチが操作される。 <ステップ2>小束群保持機構10は、小束群移動機構
20により、機体1前部の装填部2より機体1後部の結
束部3に向けて移動される。この移動にともない、小束
群Bの装填時には開放状態にあった移動壁11と挾持壁
12との間、基準壁13と規制壁14との間がバネ部材
(図示せず)の作用によってそれぞれ狭くなり、小束群
Bが移動壁11と挾持壁12との間で挾持されるととも
に、小束群Bの長手方向が規制壁14により基準壁13
に押し付けられて揃えられることになる。この時、移動
壁11と挾持壁12との間の距離、すなわち小束群Bの
厚み量は、この間に挾持される小束群Bの紙質の状態に
より定まるものであり、小束群Bが新券である場合には
約90ミリメートルとなり、他方、流通度の高い紙幣
(流通券)である場合には最大約150ミリメートルに
も達することがある。
【0034】<ステップ3>この小束群保持機構10の
機体1前部の装填部2より機体1後部の結束部3に向け
ての移動中もしくは移動後において、小束群厚み量検出
手段100により、小束群Bの厚み量が検出される。
機体1前部の装填部2より機体1後部の結束部3に向け
ての移動中もしくは移動後において、小束群厚み量検出
手段100により、小束群Bの厚み量が検出される。
【0035】<ステップ4>小束群Bが機体1後部の結
束部3に移動し終わると、まず、テープ挾み開放機構7
0が作動してテープ挾み30の板部材31と棒状部材3
2との挾持状態を開放させ、続いて、テープ供給機構5
0が作動してこの開放状態にあるテープ挾み30の板部
材31と棒状部材32との間にテープT先端を供給し、
このテープT先端が供給されると、テープ供給機構50
の作動を停止するとともにテープ挾み開放機構70の作
動を停止して、テープ挾み30の板部材31と棒状部材
32との間にテープTを挾持させる。 <ステップ5>続いて、テープ挾み移動機構40とテー
プ供給機構50とが連動して作動し、テープTの供給に
連動してテープTの先端を挾持したテープ挾み30が小
束群Bの周囲を平面四角状に移動する(図7(A)参
照)。このとき、テープ挾み移動機構40によるテープ
挾み30の移動量及びテープ供給機構50によるテープ
Tの供給量は、ともにテープ挾み30の移動経路の一周
分であり、この一周分の供給及び移動がなされると、テ
ープ挾み移動機構40とテープ供給機構50の作動が停
止する(図7(B)テープ挾み30参照)。
束部3に移動し終わると、まず、テープ挾み開放機構7
0が作動してテープ挾み30の板部材31と棒状部材3
2との挾持状態を開放させ、続いて、テープ供給機構5
0が作動してこの開放状態にあるテープ挾み30の板部
材31と棒状部材32との間にテープT先端を供給し、
このテープT先端が供給されると、テープ供給機構50
の作動を停止するとともにテープ挾み開放機構70の作
動を停止して、テープ挾み30の板部材31と棒状部材
32との間にテープTを挾持させる。 <ステップ5>続いて、テープ挾み移動機構40とテー
プ供給機構50とが連動して作動し、テープTの供給に
連動してテープTの先端を挾持したテープ挾み30が小
束群Bの周囲を平面四角状に移動する(図7(A)参
照)。このとき、テープ挾み移動機構40によるテープ
挾み30の移動量及びテープ供給機構50によるテープ
Tの供給量は、ともにテープ挾み30の移動経路の一周
分であり、この一周分の供給及び移動がなされると、テ
ープ挾み移動機構40とテープ供給機構50の作動が停
止する(図7(B)テープ挾み30参照)。
【0036】<ステップ6>この後、小束群Bの周囲に
一周分送り出したテープT(図7(B)実線部分参照)
を、テープ供給機構50を一時的に逆転作動させること
により、所定量のテープTを巻き戻す。この場合、テー
プ供給機構50によるテープTの巻き戻し量は、小束群
厚み量検出手段100によって検出された小束群Bの厚
み量に基づいて決定されるものであって、小束群Bの厚
み量が少ない新券の場合には、テープTと小束群Bとの
隙間が大きくなるため、巻き戻し量を多くし、他方、厚
み量の大きい流通券の場合には、テープTと小束群Bと
の隙間が小さくなるため、巻き戻し量を少なくなるよう
に制御するものであって、いずれの場合であっても、小
束群BとテープTとの間の弛みを少なくしてテープTの
倒れ込み現象を防止し、テープTがズレた状態では結束
されることのないようにするものである(図7(B)一
点鎖線部分参照)。
一周分送り出したテープT(図7(B)実線部分参照)
を、テープ供給機構50を一時的に逆転作動させること
により、所定量のテープTを巻き戻す。この場合、テー
プ供給機構50によるテープTの巻き戻し量は、小束群
厚み量検出手段100によって検出された小束群Bの厚
み量に基づいて決定されるものであって、小束群Bの厚
み量が少ない新券の場合には、テープTと小束群Bとの
隙間が大きくなるため、巻き戻し量を多くし、他方、厚
み量の大きい流通券の場合には、テープTと小束群Bと
の隙間が小さくなるため、巻き戻し量を少なくなるよう
に制御するものであって、いずれの場合であっても、小
束群BとテープTとの間の弛みを少なくしてテープTの
倒れ込み現象を防止し、テープTがズレた状態では結束
されることのないようにするものである(図7(B)一
点鎖線部分参照)。
【0037】<ステップ7>前記ステップ5と同様に、
再度、テープ挾み移動機構40とテープ供給機構50と
を連動して作動させ、テープTの供給に連動させてテー
プTの先端を挾持したテープ挾み30を小束群Bの周囲
に平面四角状にさらに一周分移動させ、最終的に、テー
プTを小束群Bの周囲に二重に巻き付ける(図7(C)
参照)。 <ステップ8>前記ステップ6と同様に、この後、小束
群Bの周囲に二周分巻き付けたテープTを、テープ供給
機構50を一時的に逆転作動させることにより、小束群
厚み量検出手段100によって検出された小束群Bの厚
み量に基づいて、所定量のテープTを巻き戻す。
再度、テープ挾み移動機構40とテープ供給機構50と
を連動して作動させ、テープTの供給に連動させてテー
プTの先端を挾持したテープ挾み30を小束群Bの周囲
に平面四角状にさらに一周分移動させ、最終的に、テー
プTを小束群Bの周囲に二重に巻き付ける(図7(C)
参照)。 <ステップ8>前記ステップ6と同様に、この後、小束
群Bの周囲に二周分巻き付けたテープTを、テープ供給
機構50を一時的に逆転作動させることにより、小束群
厚み量検出手段100によって検出された小束群Bの厚
み量に基づいて、所定量のテープTを巻き戻す。
【0038】<ステップ9>小束群BへのテープTの二
重巻き付け及び所定量の一時巻き戻し動作が終了する
と、小束群移動機構20により小束群保持機構10がさ
らに機体1の後部側へ駆動されることにより、小束群B
がその厚み方向に圧縮され、同時に、テープ供給機構5
0が逆転作動し続けることにより、圧縮された小束群B
がテープTにより締め付けられることになる(図7
(D)参照)。 <ステップ10>この状態で、さらにテープ接着切断機
構60が作動を開始し、ヒーター部材61が、初期位置
に位置しているテープ挾み30の板部材31に対して押
し付けられながら移動することにより、テープ挾み30
の板部材31とヒーター部材61との間に位置するテー
プTを熱接着するものであり、さらに、このヒーター部
材61の熱接着動作にともなって、このヒーター部材6
1の後方(図7(D)上方)よりカッター部材62が突
出することにより、テープ挾み30とテープ供給機構5
0との間に張られたテープTを切断するものである(図
7(D)参照)。
重巻き付け及び所定量の一時巻き戻し動作が終了する
と、小束群移動機構20により小束群保持機構10がさ
らに機体1の後部側へ駆動されることにより、小束群B
がその厚み方向に圧縮され、同時に、テープ供給機構5
0が逆転作動し続けることにより、圧縮された小束群B
がテープTにより締め付けられることになる(図7
(D)参照)。 <ステップ10>この状態で、さらにテープ接着切断機
構60が作動を開始し、ヒーター部材61が、初期位置
に位置しているテープ挾み30の板部材31に対して押
し付けられながら移動することにより、テープ挾み30
の板部材31とヒーター部材61との間に位置するテー
プTを熱接着するものであり、さらに、このヒーター部
材61の熱接着動作にともなって、このヒーター部材6
1の後方(図7(D)上方)よりカッター部材62が突
出することにより、テープ挾み30とテープ供給機構5
0との間に張られたテープTを切断するものである(図
7(D)参照)。
【0039】<ステップ11>テープ接着切断機構60
によるテープTの接着切断動作が終了すると、結束され
た小束群BとテープTとの間には、テープ挾み30が残
ることになる。そこで、テープ挾み抜き取り機構80に
よりテープ挾み30が小束群Bと結束済みのテープT間
より抜き取られる前に、小束群移動機構20により小束
群保持機構10を機体1前部側に僅かに移動させて小束
群Bの圧縮状態を解き、且つ小束群Bとテープ挾み30
との間に隙間(図8に示す二点鎖線で示される小束群B
とテープ挾み30との間の隙間参照)を作る。これによ
り、小束群Bとテープ挾み30との間の摩擦抵抗が減少
乃至消滅する。
によるテープTの接着切断動作が終了すると、結束され
た小束群BとテープTとの間には、テープ挾み30が残
ることになる。そこで、テープ挾み抜き取り機構80に
よりテープ挾み30が小束群Bと結束済みのテープT間
より抜き取られる前に、小束群移動機構20により小束
群保持機構10を機体1前部側に僅かに移動させて小束
群Bの圧縮状態を解き、且つ小束群Bとテープ挾み30
との間に隙間(図8に示す二点鎖線で示される小束群B
とテープ挾み30との間の隙間参照)を作る。これによ
り、小束群Bとテープ挾み30との間の摩擦抵抗が減少
乃至消滅する。
【0040】<ステップ12>このようにして、小束群
Bとテープ挾み30との間の摩擦抵抗が減少乃至消滅し
た状態で、テープ挾み30を小束群BとテープTとの間
から抜き取るためのテープ挾み抜き取り機構80を作動
させる。すなわち、抜き取りモータ81が作動すると、
その出力軸82に固定されたピニオン83が回転し、ピ
ニオン83と係合するラック84が上昇する。そして、
このラック84の上昇にともない、ラック84下端の係
止部材85がスライド部材45に係合してこれを持ち上
げ、以てテープ挾み30を小束群BとテープTとの間か
ら抜き取るものである。なお、上方に抜き取られたテー
プ挾み30は、結束済み小束群Bが、次のステップ13
において、小束群保持機構10により装填部2に移動し
た際に、抜き取りモータ81の作動が終了することによ
り、スライド部材45とともにその自重乃至バネ部材4
6によってスライド軸44の下端まで下降するものであ
る。また、テープ挾み30の小束群BとテープTとの間
からの抜き取りに際しては、小束群保持機構10の挾持
壁12には、装填される小束群Bと面接触して摩擦抵抗
を発生する摩擦抵抗体12’が設けられており、これに
より、テープ挾み30のみが小束群Bと結束済みのテー
プTとの間より上方に引き抜かれ、小束群Bが不揃いに
なることはない。
Bとテープ挾み30との間の摩擦抵抗が減少乃至消滅し
た状態で、テープ挾み30を小束群BとテープTとの間
から抜き取るためのテープ挾み抜き取り機構80を作動
させる。すなわち、抜き取りモータ81が作動すると、
その出力軸82に固定されたピニオン83が回転し、ピ
ニオン83と係合するラック84が上昇する。そして、
このラック84の上昇にともない、ラック84下端の係
止部材85がスライド部材45に係合してこれを持ち上
げ、以てテープ挾み30を小束群BとテープTとの間か
ら抜き取るものである。なお、上方に抜き取られたテー
プ挾み30は、結束済み小束群Bが、次のステップ13
において、小束群保持機構10により装填部2に移動し
た際に、抜き取りモータ81の作動が終了することによ
り、スライド部材45とともにその自重乃至バネ部材4
6によってスライド軸44の下端まで下降するものであ
る。また、テープ挾み30の小束群BとテープTとの間
からの抜き取りに際しては、小束群保持機構10の挾持
壁12には、装填される小束群Bと面接触して摩擦抵抗
を発生する摩擦抵抗体12’が設けられており、これに
より、テープ挾み30のみが小束群Bと結束済みのテー
プTとの間より上方に引き抜かれ、小束群Bが不揃いに
なることはない。
【0041】<ステップ13>前記ステップ2と逆の動
作で、小束群保持機構10は、小束群移動機構20によ
り、機体1後部の結束部3より機体1前部の装填部2に
向けて移動される。この移動にともない、小束群Bの結
束時には挾持状態にあった移動壁11と挾持壁12との
間、基準壁13と規制壁14との間がバネ部材の作用に
抗してそれぞれ開放されて、一連の結束動作が終了する
(<ステップ14>)。
作で、小束群保持機構10は、小束群移動機構20によ
り、機体1後部の結束部3より機体1前部の装填部2に
向けて移動される。この移動にともない、小束群Bの結
束時には挾持状態にあった移動壁11と挾持壁12との
間、基準壁13と規制壁14との間がバネ部材の作用に
抗してそれぞれ開放されて、一連の結束動作が終了する
(<ステップ14>)。
【0042】このようにして、所定束数の小束群Bが、
その厚み方向を及び長手方向を水平にして、テープTに
より図3(B)に示されるように結束されると、次に、
小束群Bは、図4(A)に示されるように、その厚み方
向を及び短手方向が水平となるように、且つその厚み方
向が機体1の前後方向、短手方向が機体1の左右方向と
なるような状態で、小束群保持機構10の凹部16内に
装填し直された後、操作手段90のスタートスイッチが
操作され、以後、前記ステップ2〜14と同様の動作が
繰り返されて、図4(B)に示されるように、大束が作
成されることになる。
その厚み方向を及び長手方向を水平にして、テープTに
より図3(B)に示されるように結束されると、次に、
小束群Bは、図4(A)に示されるように、その厚み方
向を及び短手方向が水平となるように、且つその厚み方
向が機体1の前後方向、短手方向が機体1の左右方向と
なるような状態で、小束群保持機構10の凹部16内に
装填し直された後、操作手段90のスタートスイッチが
操作され、以後、前記ステップ2〜14と同様の動作が
繰り返されて、図4(B)に示されるように、大束が作
成されることになる。
【0043】なお、本実施例においては、小束群Bを機
体1前部の装填部2において小束群保持機構10に装填
し、この小束群保持機構10を小束群移動機構20によ
って機体1後部の結束部3に移動させた後、結束するよ
うにしているが、このような構成に限らず、小束群を結
束部の小束群保持機構に直接装填し得るようにして、小
束群移動機構を省略することも可能である。但し、その
ような変形例の場合には、小束群保持機構に対し、本実
施例の小束群保持機構と小束群移動機構との共同作用に
よってなされている小束群の圧縮機能、及び隙間を作る
開放機能を持たせる必要がある。
体1前部の装填部2において小束群保持機構10に装填
し、この小束群保持機構10を小束群移動機構20によ
って機体1後部の結束部3に移動させた後、結束するよ
うにしているが、このような構成に限らず、小束群を結
束部の小束群保持機構に直接装填し得るようにして、小
束群移動機構を省略することも可能である。但し、その
ような変形例の場合には、小束群保持機構に対し、本実
施例の小束群保持機構と小束群移動機構との共同作用に
よってなされている小束群の圧縮機能、及び隙間を作る
開放機能を持たせる必要がある。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、小束群保持機構にほぼ
直方体状に保持された小束群は、テープ挾みが、テープ
先端を挾持した状態で、ほぼ直方体状に保持される小束
群の外周より大きなほぼ四角形状に沿ってテープ挾み移
動機構により移動されるため、テープを小束群に簡単に
二重に巻き付けることができる効果がある。そして、こ
の小束群へのテープの巻き付けに際しては、テープ供給
機構が、テープ挾みの移動に連動してテープを供給する
ため、テープ挾み、テープ挾み移動機構、及びテープ自
体に無理な負荷が掛からず、安定した状態でテープを小
束群に巻き付けることができる効果がある。さらに、結
束動作が終了すると、テープ挾み抜き取り機構により、
小束群と結束済みのテープ間に残るテープ挾みが小束群
及びテープの接触面に沿って上方に引き抜かれることに
なるが、小束群保持機構には、装填される小束群と面接
触して摩擦抵抗を発生する摩擦抵抗体が設けられてお
り、これにより、テープ挾みのみが小束群と結束済みの
テープとの間より上方に引き抜くことができる効果があ
る。さらには、テープ挾み抜き取り機構によりテープ挾
みが小束群と結束済みのテープ間より抜き取られる前
に、前記小束群保持機構により、小束群の圧縮状態が解
かれ、且つ小束群とテープ挾みとの間に隙間ができるよ
うになされるため、小束群とテープ挾みとの間の摩擦抵
抗が減少乃至消滅して、テープ挾みのみを小束群と結束
済みのテープとの間より上方に引き抜くことができる効
果がある。
直方体状に保持された小束群は、テープ挾みが、テープ
先端を挾持した状態で、ほぼ直方体状に保持される小束
群の外周より大きなほぼ四角形状に沿ってテープ挾み移
動機構により移動されるため、テープを小束群に簡単に
二重に巻き付けることができる効果がある。そして、こ
の小束群へのテープの巻き付けに際しては、テープ供給
機構が、テープ挾みの移動に連動してテープを供給する
ため、テープ挾み、テープ挾み移動機構、及びテープ自
体に無理な負荷が掛からず、安定した状態でテープを小
束群に巻き付けることができる効果がある。さらに、結
束動作が終了すると、テープ挾み抜き取り機構により、
小束群と結束済みのテープ間に残るテープ挾みが小束群
及びテープの接触面に沿って上方に引き抜かれることに
なるが、小束群保持機構には、装填される小束群と面接
触して摩擦抵抗を発生する摩擦抵抗体が設けられてお
り、これにより、テープ挾みのみが小束群と結束済みの
テープとの間より上方に引き抜くことができる効果があ
る。さらには、テープ挾み抜き取り機構によりテープ挾
みが小束群と結束済みのテープ間より抜き取られる前
に、前記小束群保持機構により、小束群の圧縮状態が解
かれ、且つ小束群とテープ挾みとの間に隙間ができるよ
うになされるため、小束群とテープ挾みとの間の摩擦抵
抗が減少乃至消滅して、テープ挾みのみを小束群と結束
済みのテープとの間より上方に引き抜くことができる効
果がある。
【図1】この発明が適用される大束結束機の外観概略を
示す外観図である。
示す外観図である。
【図2】大束結束機の内部機構の概略を示す機構図であ
る。
る。
【図3】所定束数の小束群Bがその長手方向を水平にし
て結束される前の状態図(A)と、テープTにより結束
された後の状態図(B)である。
て結束される前の状態図(A)と、テープTにより結束
された後の状態図(B)である。
【図4】図3(B)のように結束された小束群Bの短手
方向を水平にして結束される前の状態図(A)と、テー
プTにより結束された後の状態図(B)である。
方向を水平にして結束される前の状態図(A)と、テー
プTにより結束された後の状態図(B)である。
【図5】大束結束機の制御機構を示す制御ブロック図で
ある。
ある。
【図6】制御手段110により実行されるフローチャー
トである。
トである。
【図7】フローチャートに従って動作する際の、動作説
明図(A)〜(D)である。
明図(A)〜(D)である。
【図8】図2に示す機構図の部分側面図である。
B 小束群 T テープ 1 機体 2 装填部 3 結束部 4 開口 5 シャッター 10 小束群保持機構 11 移動壁 12 挾持壁 12’ 摩擦抵抗体 13 基準壁 14 規制壁 15 底部材 16 凹部 17 段部 20 小束群移動機構 30 テープ挾み 31 板部材 32 棒状部材 40 テープ挾み移動機構 41 スプロケット部材 42 チェーン部材 43 テープ挾み支持部材 44 スライド軸 45 スライド部材 46 バネ部材 50 テープ供給機構 51 テープ供給ローラ 60 テープ接着切断機構 61 ヒーター部材 62 カッター部材 70 テープ挾み開放機構 80 テープ挾み抜き取り機構 81 抜き取りモータ 82 出力軸 83 ピニオン 84 ラック 85 係止部材 90 操作手段 100 小束群厚み量検出手段 110 制御手段
Claims (2)
- 【請求項1】 小束群をその厚み方向を水平にして所定
束数重ねた状態でほぼ直方体状となるように保持すると
ともに、この保持した小束群をその厚み方向にさらに圧
縮可能に保持することが可能な小束群保持機構と、 テープ先端を挾持することが可能なテープ挾みと、 前記小束群保持機構によってほぼ直方体状に保持される
小束群の水平方向の外周よりも大きなほぼ四角形状に沿
って前記テープ挾みを水平移動させるテープ挾み移動機
構と、 前記テープ挾みのテープ挾持状態が開放されたとき、こ
の開放された前記テープ挾みにテープ先端を供給すると
ともに、テープ先端が前記テープ挾みに挾持された後、
前記テープ挾みの水平移動によってテープを小束群の水
平方向の周囲に巻き付けるとき、前記テープ挾みの移動
に連動してテープを供給する一方、小束群へのテープの
巻き付け後、前記小束群保持機構により小束群をその厚
み方向に圧縮しながら、巻き付けたテープを巻き戻して
小束群をテープにより締め付けるテープ供給機構と、 テープによる小束群の締め付け時に、テープを熱接着し
ながら切断するテープ接着切断機構と、 このテープ接着切断機構によるテープの接着切断後に、
小束群と結束済みのテープ間に残るテープ挾みを、小束
群及びテープの接触面に沿って上方に引き抜くテープ挾
み抜き取り機構とより構成される大束結束機であって、 前記小束群保持機構に設けられ、装填される小束群と面
接触して摩擦抵抗を発生する摩擦抵抗体をさらに有する
大束結束機における帯封装置。 - 【請求項2】 さらに、前記テープ挾み抜き取り機構に
よりテープ挾みが小束群と結束済みのテープ間より抜き
取られる前に、前記小束群保持機構に対し、小束群の圧
縮状態を解き、且つ小束群とテープ挾みとの間に隙間が
できるよう開放動作させる制御手段を有することを特徴
とする請求項1記載の大束結束機における帯封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4116436A JP2761146B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 大束結束機における帯封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4116436A JP2761146B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 大束結束機における帯封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05310218A true JPH05310218A (ja) | 1993-11-22 |
JP2761146B2 JP2761146B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=14687064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4116436A Expired - Lifetime JP2761146B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 大束結束機における帯封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2761146B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008201456A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Laurel Seiki Kk | 大束結束機 |
JP2008201454A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Laurel Seiki Kk | 大束結束機 |
JP2008201457A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Laurel Seiki Kk | 大束結束機 |
JP2014213864A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-11-17 | 沖電気工業株式会社 | 媒体結束装置及び媒体結束方法並びに媒体整理装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60139706U (ja) * | 1984-02-29 | 1985-09-14 | 株式会社東芝 | 結束装置 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP4116436A patent/JP2761146B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60139706U (ja) * | 1984-02-29 | 1985-09-14 | 株式会社東芝 | 結束装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008201456A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Laurel Seiki Kk | 大束結束機 |
JP2008201454A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Laurel Seiki Kk | 大束結束機 |
JP2008201457A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Laurel Seiki Kk | 大束結束機 |
JP2014213864A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-11-17 | 沖電気工業株式会社 | 媒体結束装置及び媒体結束方法並びに媒体整理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2761146B2 (ja) | 1998-06-04 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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