JPH05310193A - 境界層制御装置 - Google Patents

境界層制御装置

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Publication number
JPH05310193A
JPH05310193A JP11612292A JP11612292A JPH05310193A JP H05310193 A JPH05310193 A JP H05310193A JP 11612292 A JP11612292 A JP 11612292A JP 11612292 A JP11612292 A JP 11612292A JP H05310193 A JPH05310193 A JP H05310193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boundary layer
outer plate
holes
tape
main wing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11612292A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Tokunaga
啓三 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP11612292A priority Critical patent/JPH05310193A/ja
Publication of JPH05310193A publication Critical patent/JPH05310193A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 航空機等の流体の流れ内におかれた物体の境
界層制御装置において、該物体の強度低下と製作上のコ
ストアップを防止する。 【構成】 多数の貫通孔10を有するテープ8を流体の
流れ内におかれた物体の表面に貼付し、前記貫通孔10
より物体表面近傍の流体を吸い込むようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機等の流体の流れ
内におかれた物体表面の境界層を層流に保つようにした
境界層制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の航空機の境界層制御装置を、図5
及び図6に示す。この境界層制御装置は、主翼1の外板
2の一部が、微細な貫通孔3を有するポーラス板4とな
っている。主翼1の内部は減圧室5となっており、図示
しない主翼1の内部の減圧装置により減圧が行われ、外
板2の近傍の空気が矢印6のように吸い込まれることに
より、外板2に沿う流れである境界層が層流に保持さ
れ、外板2に沿って作用する摩擦抵抗が、層流制御装置
の無い場合に比べて大幅に低減される。なお、図6にお
いて7はポーラス板4を通常の外板との接合面である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
航空機の境界層制御装置は、主翼1の外板2の一部がポ
ーラス板4となっているため、主翼1の構造強度が低下
し、かつ、製作上のコストアップをきたすという欠点を
有していた。
【0004】本発明は、以上の欠点を解決することがで
きる境界層制御装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の境界層制御装置
は、多数の貫通孔を有するテープを流体の流れ内におか
れた物体の表面に貼付し、前記テープの貫通孔より前記
物体表面近傍の流体を吸込むようにした。
【0006】
【作用】本発明は、前記のように構成されており、流体
の流れ内におかれた物体の表面に貼付されたテープの貫
通孔から、同物体の表面近傍の流体が物体内に吸い込ま
れる。このようにして、流体の流れによって不可避的に
物体表面に発達する境界層の一部が前記テープの貫通孔
より吸い取られて境界層の成長が遅延し、乱流境界層へ
の遷移が遅れて物体の表面に作用する摩擦抵抗が低減さ
れる。また、流体の流れ内におかれた物体自身にはポー
ラス板等の有孔の部材が用いられていないために、その
強度が低下することがない。
【0007】
【実施例】本発明の第1の実施例を、図1ないし図3に
よって説明する。本実施例は航空機の主翼1の境界層制
御装置に係るものであり、主翼1の外板2に以下に説明
するテープ8が貼付されている。前記テープ8は、テー
プ8を裏側から見た図1に示すように、多数の4角錐台
11を有し、この4角錐台11は裏側の端面に行くに従
ってその断面が縮小する形状を有しており、かつ、その
端面9が粘着部となっていて、主翼1の外板2等に接す
る面となっている。多数の小径の貫通孔10が4角錐台
11の隅12よりテープ8の表面に貫通していて、同貫
通孔10を介して4角錐台11の間に形成される隙間の
部分がテープ8の前記表面外の部分に連通するようにな
っている。
【0008】このテープ8はビニール等の可撓性の材質
より成っており、図3に示されるように、テープ8裏面
の端面9が主翼1の外板2の表面に粘着剤で接合され
る。また、外板2の適当な場所に通気孔13が設けられ
ており、この通気孔13は、図示しない減圧装置に接続
されていて、通気孔13内と主翼1の内部14内を減圧
室とする空気の吸い込み手段を形成している。
【0009】以上のように構成された本実施例では、図
示しない減圧装置により主翼1の内部14が減圧される
と、矢印16に示すように、空気はテープ8の貫通孔1
0、4角錐台11の下方の部分間の隙間の部分、外板2
の通気孔13を経由して主翼1の内部14に吸引され、
主翼1の外板2上に発達する境界層の一部が各貫通孔1
0より均等に吸い取られる。従って、境界層の成長が著
しく遅延化して乱流境界層への遷移が遅れ層流境界層の
状態が保持され、これにより主翼1面上の摩擦抵抗が大
幅に低減される。
【0010】また、本実施例では、主翼1の外板2はポ
ーラス板となっていないために、強度が低下することが
ない。
【0011】本発明の第2の実施例を、図4によって説
明する。前記第1の実施例ではテープの裏側に多数の4
角錐台を設けていたが、本実施例では多数の4角錐台に
代えて多数の円錐台15を設けており、他の構成は前記
第1の実施例と異るところはない。
【0012】本実施例においては、前記第1の実施例と
同様の作用及び効果を挙げることができる。
【0013】なお、前記各実施例は、航空機の主翼の境
界層制御装置に係るが、本発明は、航空機の主翼以外の
部分の境界層制御装置に適用することができることはい
う迄もなく、また、航空機以外の流体の流れ内におかれ
た物体の境界層制御装置に広く適用することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明の境界層制御装置は、前記したよ
うに、流体の流れ内におかれた物体上に発達する境界層
の一部をテープの貫通孔を介して吸い取り、層流境界層
を保持し、これによって物体に作用する摩擦抵抗を大幅
に低減させることができる。また、本発明の境界層制御
装置は、物体の表面にテープを貼付しているために、従
来の境界層制御装置のように、物体の外板の一部をポー
ラス材で構成する必要がなく、従って、従来の境界層制
御装置における外板の構造強度低下と製作のコストアッ
プという欠点を解消することができると共に、テープを
物体の表面に貼付することによって容易に装着すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のテープを裏側から見た
斜視図である。
【図2】同実施例の斜視図である。
【図3】図2の III−III 矢視拡大断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例のテープを裏側から見た
斜視図である。
【図5】従来の境界層制御装置を適用した主翼の斜視図
である。
【図6】図5のVI−VI矢視拡大断面図である。
【符号の説明】 1 主翼 2 主翼の外板 3 貫通孔 4 ポーラス板 5 減圧室 6 空気の流れ 8 テープ 9 端面 10 貫通孔 11 4角錐台 12 隅 13 通気孔 14 主翼の内部 15 円錐台 16 空気の流れ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の貫通孔を有するテープを流体の流
    れ内におかれた物体の表面に貼付し、前記テープの貫通
    孔より前記物体表面近傍の流体を吸い込むようにしたこ
    とを特徴とする境界層制御装置。
JP11612292A 1992-05-08 1992-05-08 境界層制御装置 Withdrawn JPH05310193A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11612292A JPH05310193A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 境界層制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11612292A JPH05310193A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 境界層制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05310193A true JPH05310193A (ja) 1993-11-22

Family

ID=14679244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11612292A Withdrawn JPH05310193A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 境界層制御装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH05310193A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001000488A1 (en) * 1999-06-24 2001-01-04 Bae Systems Plc Laminar flow control system and suction panel for use therewith

Cited By (1)

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990803