JPH05309833A - インクジェット記録装置及びそのインク残量検出方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びそのインク残量検出方法

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JPH05309833A
JPH05309833A JP4117292A JP11729292A JPH05309833A JP H05309833 A JPH05309833 A JP H05309833A JP 4117292 A JP4117292 A JP 4117292A JP 11729292 A JP11729292 A JP 11729292A JP H05309833 A JPH05309833 A JP H05309833A
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ink
detecting
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wiper
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Nobuyuki Shigee
伸之 重枝
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成でインクカートリッジのインクの
有無を検出できるインクジェット記録装置及びそのイン
ク残量検出方法を提供することを目的とする。また、イ
ンクジェットヘッドの回復動作時に、インクの空吐出の
時間を短くしてインクの消費量を最小限に抑えると共に
インク吐出部の劣化を防止できる。又、更に記録動作の
途中でもインク残量を検出できるインクジェット記録装
置及びそのインク残量検出方法を提供することを目的と
する。 【構成】 インクジェットヘッドのインク吐出面を拭う
ためのワイパー111を有するインク回復手段による回
復動作時、そのワイパーのインク吐出面と接触する端部
近傍に設けられた少なくとも2つの電極間に通電して、
そのときの少なくとも2つの電極間に流れる電流値を検
知する。この検出された電流値の変動により前記インク
カートリッジ103のインク残量を検出するように動作
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクカートリッジよ
り供給されるインクを吐出して記録を行うインクジェッ
トヘッドにより記録媒体に画像を記録するインクジェッ
ト記録装置及びそのインク残量検出方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドを駆動して記録を
行うインクジェットプリンタでは、インクカートリッジ
より供給されるインクを、インク吐出用のノズルにより
記録用紙に吐出して文字や画像等を記録している。この
ようなプリンタにおけるインクカートリッジ内のインク
の有無の検知は、インクジェットヘッドの回復動作時に
インクを空吐出させ、その時のインク吐出部の温度上昇
を検出することで行われていた。即ち、この種のインク
ジェットプリンタでは、インクをノズルより吐出させる
ためには、インク吐出部の電気−熱変換体に通電してイ
ンクに膜沸騰を生じさせる必要がある。従って、この通
電によりノズルの温度上昇が急激な場合は、インク無し
として判断している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、インクカートリッジのインクの有無を検出する
度にインク吐出動作を長時間に亙って行う必要があるた
め、このようなインク吐出動作により大量のインクが無
駄に消費されてしまうという問題がある。
【0004】さらに、インク吐出部を長時間に亙って発
熱させるシーケンスが何度もあるため、インク吐出部の
劣化を招き、記録性能の低下につながるという虞れがあ
った。又、従来は記録動作時にインクの残量を検出して
いなかったため、記録の途中でインクがなくなってイン
クの吐出が行われないまま記録が続行される等の問題が
あった。
【0005】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成でインクカートリッジのインクの有無を
検出できるインクジェット記録装置及びそのインク残量
検出方法を提供することを目的とする。
【0006】また本発明の他の目的は、インクジェット
ヘッドの回復動作時に、インクの空吐出の時間を短くし
てインクの消費量を最小限に抑えると共にインク吐出部
の劣化を防止したインクジェット記録装置及びそのイン
ク残量検出方法を提供することにある。
【0007】又、本発明の他の目的は、記録動作の途中
でもインク残量を検出できるインクジェット記録装置及
びそのインク残量検出方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のインクジェット記録装置は以下の様な構成を
備える。即ち、インクカートリッジより供給される導電
性を有するインクを吐出して記録を行うインクジェット
ヘッドにより記録媒体に画像を記録するインクジェット
記録装置であって、前記インクジェットヘッドのインク
吐出面を拭うためのワイパーを有するインク回復手段
と、前記ワイパーの前記インク吐出面と接触する端部近
傍に設けられた少なくとも2つの電極間に通電する通電
手段と、前記通電手段による通電時、前記少なくとも2
つの電極間の電気的変化を検知する電気的変化検出手段
と、前記電気的変化検出手段により検出された電気的変
化により前記インクカートリッジ内のインク残量を検出
するインク残量検出手段とを有する。
【0009】上記目的を達成するために本発明のインク
ジェット記録装置のインク残量検出方法は以下の様な工
程を備える。即ち、インクカートリッジより供給される
導電性を有するインクを吐出して記録を行うインクジェ
ットヘッドにより記録媒体に画像を記録するインクジェ
ット記録装置のインク残量検出方法であって、前記イン
クジェットヘッドのインク吐出面をワイパーにより拭う
回復動作時、前記ワイパーの前記インク吐出面と接触す
る端部近傍に設けられた少なくとも2つの電極間に通電
して、これら電極間の電気的変化を検知する工程と、そ
の検出された電気的変化により前記インクカートリッジ
内のインク残量を検出する工程とを有する。
【0010】
【作用】以上の構成により、インクジェットヘッドのイ
ンク吐出面を拭うためのワイパーを有するインク回復手
段による回復動作時、そのワイパーのインク吐出面と接
触する端部近傍に設けられた少なくとも2つの電極間に
通電して、そのときの少なくとも2つの電極間の電気的
変化を検知する。ここでインク残量が多い場合、インク
には導電性があり電極間の抵抗値は下がり、電流値は大
きく、またインク残量が少ない場合、電極間の抵抗値は
上がり、電流値は小さくなる。この検出された電気的変
化により前記インクカートリッジ内のインク残量を検出
するように動作する。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
【0012】図1は本実施例のインクジェット・プリン
タの外観図である。
【0013】図1において、100はプリンタ装置本体
を示し、101は本体100のケース上に設けられた操
作パネルである。102は操作パネル101に設けられ
た、インクの残量を表示するための表示器である。10
3はインクジェットヘッドに装着されたインクカートリ
ッジを示し、プリント動作中はこの記録ヘッドよりイン
クが吐出され記録紙104上に文字や画像等が記録され
る。105は記録紙を送るためのローラで、図示しない
紙送りようモータにより回転駆動されている。106は
インクジェットヘッドの回復動作を行う回復動作部であ
る。この回復動作部106では、インクジェットヘッド
内部に停留している性質の劣化したインクを、プリント
を開始する前に吐出させる予備吐出動作、インク吐出部
よりインクを吸い出すポンピング動作及びインクジェッ
トヘッドに付着した余分なインクをワイパーで拭い取る
ワイピング動作等を行っている。
【0014】図2は本発明の第1実施例のインク残量検
出部の構成を示すブロック図で、このインク残量検出部
は回復動作部106内に設けられている。
【0015】図2において、103はインクカートリッ
ジを示し、110はインクジェットヘッドのインクの吐
出部である。111はインクジェットヘッドに付着した
余分なインクを拭うためのワイパーで、インクジェット
ヘッドのインク吐出部110に接触する側に2つの電極
を有している。112はインク溜りを示している。
【0016】以上の構成により、インクカートリッジ1
03内にインクがある場合、一連のインクジェットヘッ
ドの回復動作におけるワイピング時に、インク溜り11
2がインク吐出部110とワイパー111の接触部分に
発生する。このインク溜り112により、ワイパー11
1に設けられた2つの電極間は導通状態になる。
【0017】一方、インクカートリッジ103にインク
がない場合は、回復動作時におけるワイピング時にイン
ク溜り112が発生しないため、ワイパー111の2つ
の電極間は非導通状態のままとなる。従って、このワイ
ピング動作時に、ワイパー111に設けられている2つ
の電極間の導通を調べることにより、インクカートリッ
ジ103のインクの有無が検出できるようになる。
【0018】113は定電圧源で、ワイパーに設けられ
た2つの電極に電流を供給している。尚、これら2つの
電極に電流を流すための電源は、この定電圧源113に
限るものでなく、他の回路に電圧を供給している電源を
用いても良い。114は電流検出部で、2つの電極間に
流れる電流を検出して、その電流値を判定部115に出
力している。115は判定部で、電流検出部114から
の電流値をもとに、カートリッジ103内のインクの有
無を判定している。そして、102は判定部115の判
定結果に基づいて、インクカートリッジ103内のイン
クの有無を表示するための表示器である。
【0019】図3は図2に示す構成を等価回路で表した
図である。
【0020】図3において、抵抗122はワイパー11
1に取り付けられた2つの電極間における抵抗を示し、
この抵抗120の抵抗値はインク溜り112が存在する
時は小さくなり、インク溜りが存在しない時は大きくな
る。従って、インクカートリッジ103にインクが有る
時は2つの電極間の抵抗はインクの持つ抵抗値に応じた
抵抗値となり、この抵抗値に応じた電流が回路に流れ
る。この電流値を電流計114で検出することにより、
インクの有無を検出することができる。
【0021】一方、インクカートリッジ103内にイン
クが無い時は、抵抗120の抵抗値は極めて大きな値と
なるため、この回路に電流がほとんど流れないか、或い
は流れたとしても、その電流値は極めて小さな電流値に
なる。こうして、判定回路115では、電流計113か
ら送られてくる電流値の有無(もしくは電流値の大小)
をもとに、回路を電流が流れたか、もしくは大きな電流
が流れた場合には表示器102に“インク有り”を示す
文字或いは、例えば緑色を表示し、また回路を電流が流
れなかったか、もしくは電流値が小さい場合には“イン
ク無し”を示す文字或いは、例えば赤色を表示する。
【0022】次に図4を参照して本発明の第2実施例を
説明する。尚、図4において、前述の図面の各部と共通
する部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略する。
【0023】211は導電性のプラスチック或いはゴム
等の樹脂で形成されたワイパー、212はインクジェッ
トヘッドに取り付けられた露出電極で、ワイパー211
による拭い動作時にワイパー211と直接接触しないよ
うに少し凹状に形成された溝内に設けられている。
【0024】この構成により、インクカートリッジ10
3内にインクがある時は、インクジェットヘッドの回復
動作時にはワイパー211とインクジェットヘッドのイ
ンク吐出部110との間にはインク溜り112が形成さ
れる。逆に、カートリッジ103内にインクが無い時
は、このようなインク溜り112が形成されなくなる。
従って、この拭き動作時に、ワイパー211と電極21
2との間に流れる電流値を電流計測器114により計測
し、インク溜り112が発生しているかどうか、即ち、
インクカートリッジ103にインクがあるかどうかを検
出することができる。この場合は、電流計測器114に
より電流値が検出できるか、或いはその電流値が大きい
時はインク有りとし、電流値が検出できないか或いはそ
の電流値が小さい時にはインク無しとする。
【0025】213は主制御部で、電流計測記114よ
り出力される電流値を回復動作を行う度に入力してメモ
リ214に記憶しておき、前回の電流値と比較すること
により、ワイパー211と電極212間の抵抗値の変化
を記憶することができる。そして、その電流値が所定値
以下になった時に、インクカートリッジ103のインク
が無くなるか、或いはインク残量が少なくなったものと
判断して、その旨を表示器102に表示する。
【0026】尚、この実施例で使用するインクとしては
導電性のインクであっても良く、或いは通常のインクで
あっても、第1実施例の電極間、或いは第2実施例の電
極21とワイパー211間の抵抗値の変化が検出できる
ものであれば良い。また本実施例では電流の変化により
インク残量を検出したが、本発明はこれに限定されるも
のでなく、例えば電圧値等に基づいて検出しても良い。
【0027】以上説明したようにこれらの実施例によれ
ば、インク吐出部にインクが付着しているときと付着し
ていないときとで、ワイパーの電極間或いはワイパーと
インク吐出部の電極との間の抵抗値の変化を検出するこ
とにより容易にカートリッジのインクの有無を検出でき
る。
【0028】これにより、インクジェットヘッドの回復
動作におけるインク吐出時間が短くなり、大量のインク
を消費せずにすむという効果が得られた。
【0029】また、インク吐出部の温度上昇を抑えるた
めインク吐出部の劣化を少なくできる効果がある。
【0030】次に図5〜図7を参照して本発明の第3実
施例を説明する。
【0031】図5は第3実施例のインクジェットプリン
タの外観図で、前述の実施例の図面と共通する部分は同
じ番号で示し、それらの説明を省略する。
【0032】図5において、311はインクカートリッ
ジ103及びインクジェットヘッドを搭載したキャリッ
ジを走査させるためのキャリッジモータである。312
はキャリッジモータ213の回転数を検出するためのエ
ンコーダである。
【0033】このエンコーダ312は、図6にその詳細
を示すように、等間隔に配置された複数のスリットを備
える円板320と、その円板320のスリットを検出す
るためのフォトインタラプタ321とで構成されてい
る。この円板320はキャリッジモータ311の回転軸
に取り付けられており、そのモータ311の回転ととも
に回転するように構成されている。これにより、キャリ
ッジモータ311が回転してキャリッジの走査が行われ
ると、エンコーダ312より、そのモータ311の回転
数に応じた周期の方形波の信号322が出力される。3
13はこの方形波信号322を入力して、モータ311
の回転を検出するための回転数検出部で、この回転数検
出部313は装置全体を制御している制御部(図示せ
ず)よりのキャリッジ走査開始信号316を入力する
と、計数している回転数を“0”にクリアする。314
はこの回転数検出部313よりの回転数データを入力し
て、後述する制御を行う主制御部である。315はカウ
ンタで、主制御部314が所定の回転数データが入力さ
れるまでの時間を計時するのに使用している。
【0034】この第3実施例では、インクカートリッジ
103にインクが十分に入っている時はカートリッジ1
03の重量が重くなるため、キャリッジの加速に要する
時間が長くなり、これに対しカートリッジ103のイン
ク残量が少なくなると、それにつれて、その重量が軽く
なるためキャリッジの加速に要する時間が短くなること
を前提としてカートリッジ103のインクの残量を測定
するものである。
【0035】つまり、キャリッジの加速に要する間、カ
ウンタ315をカウントアップしていき、キャリッジの
加速が終了した時点でのカウンタ315の計数値に基づ
いて、カートリッジ103内のインクの残量を推測する
ものである。
【0036】次に図7のフローチャートを参照して、こ
の第3実施例の主制御部314の動作について詳しく説
明する。
【0037】主制御部314は、ステップS1で常に回
転数検出部313よりの回転数データを入力しており、
ステップS2で、その入力した回転数データが“0”で
なくなったかどうかを調べている。ステップS2で回転
数データが“0”の時はステップS3に進み、カウンタ
315の値を“0”に初期化する。
【0038】ステップS2で回転数データが“0”でな
くなった時はステップS4に進み、カウンタ315の値
を+1してカウントアップを開始する。次にステップS
5に進み、回転数検出部313で検出される回転数デー
タが、キャリッジの加速に要する回転数に等しくなった
か、即ち、キャリッジの加速が終了したかをみる。キャ
リッジの加速が終了していない時はステップS1に戻
り、キャリッジモータ311の回転数を読み取る。この
ときステップS2で、キャリッジの加速に要するだけの
回転が行われないでキャリッジモータ311が停止さ
れ、次のキャリッジの走査開始が指示されることにより
回転数検出部313よりの回転数データが“0”にリセ
ットされるとステップS3に進み、カウンタ315を
“0”にリセットする。これによりキャリッジの位置調
整等のためのキャリッジモータ311の微小回転が行わ
れた場合にはステップS6以降の処理が実行されなくな
る。
【0039】ステップS5で加速が終了するとステップ
S6に進み、カウンタ315の値を読取る。次にステッ
プS7で、このカウンタ315の値cが所定数“a1
よりも大きいかどうか、即ち、キャリッジの加速に要し
た時間が長いかを調べ、その所要時間が長い(c>a
1 :a1 は正の整数)ときはステップS8に進み、イン
クカートリッジ103のインクが略一杯であるとして、
インクが十分あることを示す表示器102の緑色のラン
プを点灯する。
【0040】一方、ステップS7の条件を満足しない時
はステップS9に進み、カウンタ315の計数値cが所
定値“a2 ”よりも大きく所定数“a1 ”未満であるか
どうか(a2 <c≦a1 )を調べ、そうであればステッ
プS10に進む。尚、ここでa2 は正の整数で、a2
1 の関係にある。ステップS10では、キャリッジの
加速に要する時間がステップS8の場合に比べて若干短
くなっているため、インクカートリッジ103のインク
残量が少し減ってキャリッジ全体の重量が若干軽くなっ
ていることが分かる。従ってこの場合は、インク残量が
若干減少していることを示す、黄色のランプを表示器1
02に点灯する。
【0041】又、ステップS9の条件をも満足しない時
はステップS11に進み、キャリッジの重量が極めて軽
く、インクカートリッジ103のインク残量がほとんど
無いと考えられるので、ステップS11で表示器102
の赤色のランプを点灯し、ユーザにインクカートリッジ
103のインクがほとんどないことを知らせる。
【0042】以上説明したように、インクカートリッジ
のインク残量を、キャリッジの加速に要する時間に基づ
いてカートリッジの重さの変動で把握することにより、
インクカートリッジ内のインク残量を重量センサ等の新
たな部品を追加することなく簡単に検出することができ
る。
【0043】尚、第3実施例では、インク残量の表示を
満杯を意味する緑色、インクが約半分程度であることを
示す黄色、インク残量が少ないことを意味する赤色の3
通りとしたが、本発明はこれに限定されるものでなく、
カウンタ315のカウント値を更に細かい段階に分ける
ことにより、インク残量をより細かく把握することがで
きる。
【0044】このようなキャリッジの加速に伴うインク
残量の検知処理を、記録動作に入る前のキャリッジの加
速時に常に行うようにすれば、記録中でも各ラインの記
録時毎にインク残量を検出することができる。これによ
り、記録途中でインクがなくなってしまい空印字する等
の不具合を解消できる。
【0045】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
【0046】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0047】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、優れた記録を行うことができる。
【0048】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成としても良い。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成とすることもで
きる。
【0049】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0050】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0051】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0052】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0053】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温
度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるよう
に温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号
付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0054】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0055】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を取る
ものであっても良い。
【0056】尚、本発明は複数の機器から構成されるシ
ステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構成でインクカートリッジのインクの有無を検出で
きる効果がある。
【0058】また他の発明によれば、インクジェットヘ
ッドの回復動作時に、インクの空吐出の時間を短くして
インクの消費量を最小限に抑えると共にインク吐出部の
劣化を防止できる効果がある。
【0059】又、他の発明によれば、記録動作の途中で
もインク残量を検出できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のインクジェットプリンタの外観図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例のインクジェットプリンタ
におけるインク残量検出を説明するための図である。
【図3】図2の構成を等価回路で示す図である。
【図4】本発明の第2実施例のインクジェットプリンタ
におけるインク残量検出を説明するための図である。
【図5】本発明の第3実施例のインクジェットプリンタ
の外観図である。
【図6】本発明の第3実施例のキャリッジモータの回転
数より検出インク残量を検出する構成を示す図である。
【図7】本発明の第3実施例のインクジェットプリンタ
のインク残量検出動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 操作パネル 102 表示器 103 インクカートリッジ 110 インク吐出部 111,211 ワイパー 112 インク溜り 114 電流計測部 115 判定部 213,314 主制御部 214 メモリ 311 キャリッジモータ 312 エンコーダ 313 回転数検出部 315 カウンタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクカートリッジより供給される導電
    性を有するインクを吐出して記録を行うインクジェット
    ヘッドにより記録媒体に画像を記録するインクジェット
    記録装置であって、 前記インクジェットヘッドのインク吐出面を拭うための
    ワイパーを有するインク回復手段と、 前記インクジェットヘッドの回復動作時、ワイパーの前
    記インク吐出面と接触する端部近傍に設けられた少なく
    とも2つの電極間に通電する通電手段と、 前記通電手段による通電時、前記少なくとも2つの電極
    間の電気的変化を検知する電気的変化検出手段と、 前記電気的変化検出手段により検出された電気的変化に
    より前記インクカートリッジ内のインク残量を検出する
    インク残量検出手段と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 インクカートリッジより供給される導電
    性を有するインクを吐出して記録を行うインクジェット
    ヘッドにより記録媒体に画像を記録するインクジェット
    記録装置であって、 前記インクジェットヘッドのインク吐出面を拭うための
    導電性ワイパーを有するインク回復手段と、 前記インク吐出面に設けられ、前記インク吐出面にイン
    ク溜りができたときに前記インク溜りを介して前記導電
    性ワイパーと接触する電極と、 前記インクジェットヘッドの回復動作時、前記導電性ワ
    イパーと前記電極間に通電する通電手段と、 前記通電手段による通電時、前記導電性ワイパーと前記
    電極間の電気的変化を検知する電気的変化検出手段と、 前記電気的変化検出手段により検出された電気的変化に
    より前記インクカートリッジ内のインク残量を検出する
    インク残量検出手段と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 インクカートリッジ及び前記カートリッ
    ジより供給されるインクを吐出するインクジェットヘッ
    ドをキャリッジに搭載して逐次記録により記録媒体に画
    像を記録するインクジェット記録装置であって、 前記キャリッジを走査するキャリッジ走査手段と、 前記キャリッジ走査手段によりキャリッジが走査された
    時、インクの重量の変化に起因して変化するキャリッジ
    の加速時間若しくは減速時間を計時する計時手段と、 前記計時手段による計時値に応じて計時値が所定値より
    も大きいときはインク残量は多く、計時値が所定値より
    も小さいときはインク残量が少ないものとして前記イン
    クカートリッジ内のインク残量を検出するインク残量検
    出手段と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 インクカートリッジより供給される導電
    性を有するインクを吐出して記録を行うインクジェット
    ヘッドにより記録媒体に画像を記録するインクジェット
    記録装置のインク残量検出方法であって、 前記インクジェットヘッドのインク吐出面をワイパーに
    より拭う回復動作時、前記ワイパーの前記インク吐出面
    と接触する端部近傍に設けられた少なくとも2つの電極
    間に通電して、これら電極間の電気的変化を検知する工
    程と、 その検出された電気的変化により前記インクカートリッ
    ジ内のインク残量を検出する工程と、 を有することを特徴とするインク残量検出方法。
  5. 【請求項5】 インクカートリッジより供給される導電
    性を有するインクを吐出して記録を行うインクジェット
    ヘッドにより記録媒体に画像を記録するインクジェット
    記録装置のインク残量検出方法であって、 前記インクジェットヘッドのインク吐出面を導電性ワイ
    パーにより拭う回復動作時、前記導電性ワイパーの前記
    インク吐出面の電極との間に通電して、前記導電性ワイ
    パーの前記インク吐出面の電極との間の電気的変化を検
    知する工程と、 その検出された電気的変化により前記インクカートリッ
    ジ内のインク残量を検出する工程と、 を有することを特徴とするインク残量検出方法。
  6. 【請求項6】 インクカートリッジ及び前記カートリッ
    ジより供給されるインクを吐出するインクジェットヘッ
    ドをキャリッジに搭載して逐次記録により記録媒体に画
    像を記録するインクジェット記録装置のインク残量検出
    方法であって、 前記キャリッジの加速時間若しくは減速時間を計時する
    工程と、 その計時された計時値に応じて計時値が所定値よりも大
    きいときはインク残量が多く、計時値が所定値よりも小
    さいときはインク残量が少ないものとして前記インクカ
    ートリッジ内のインク残量を検出する工程と、 を有することを特徴とするインク残量検出方法。
JP4117292A 1992-05-11 1992-05-11 インクジェット記録装置及びそのインク残量検出方法 Withdrawn JPH05309833A (ja)

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