JPH05309812A - オフセット印刷におけるカール防止方法 - Google Patents
オフセット印刷におけるカール防止方法Info
- Publication number
- JPH05309812A JPH05309812A JP4143346A JP14334692A JPH05309812A JP H05309812 A JPH05309812 A JP H05309812A JP 4143346 A JP4143346 A JP 4143346A JP 14334692 A JP14334692 A JP 14334692A JP H05309812 A JPH05309812 A JP H05309812A
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 オフセット印刷機における用紙のカール発生
を防止する。 【構成】 オフセット印刷機において、第１段の印刷ユ
ニット３Ａで用紙２にメジウム印刷を施すことによって
メジウム層を形成し、その上に、後段の印刷ユニット３
Ｂ〜３Ｄによって所望の画像をオフセット印刷し、その
オフセット印刷時に用紙に接触する湿し水をメジウム層
で弾き、用紙が湿し水を吸収してカールすることを防止
する。
を防止する。 【構成】 オフセット印刷機において、第１段の印刷ユ
ニット３Ａで用紙２にメジウム印刷を施すことによって
メジウム層を形成し、その上に、後段の印刷ユニット３
Ｂ〜３Ｄによって所望の画像をオフセット印刷し、その
オフセット印刷時に用紙に接触する湿し水をメジウム層
で弾き、用紙が湿し水を吸収してカールすることを防止
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷におい
て薄紙等の用紙に生じるカールを防止する方法に関す
る。
て薄紙等の用紙に生じるカールを防止する方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】薄紙印刷におけるカール防止処置として
は、印刷後に用紙裏面に対し市販のカール防止剤や水、
界面活性剤を塗工する方法が一般に行われている。
は、印刷後に用紙裏面に対し市販のカール防止剤や水、
界面活性剤を塗工する方法が一般に行われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらはグラ
ビア印刷等の乾燥過程で蒸発した水分を補い保湿するも
のや、すでにフラットな状態のものを樹脂皮膜の形成に
より状態を固定するものなどであって、オフセット印刷
に関連するものではなかった。
ビア印刷等の乾燥過程で蒸発した水分を補い保湿するも
のや、すでにフラットな状態のものを樹脂皮膜の形成に
より状態を固定するものなどであって、オフセット印刷
に関連するものではなかった。
【０００４】オフセット印刷においては湿し水を使用す
るため、水分の影響を受けやすい用紙をオフセット印刷
に使用した時、用紙が湿し水を吸収することによって印
刷工程の中でカールを生じることがあり、更に、湿し水
による吸湿の後、印刷インキにより表面が遮蔽されるた
め今度は放湿が起こりにくく条件は更に悪くなる。この
ようなオフセット印刷において生じた用紙のカールは、
前述のような一般的なカール防止処置を採っても矯正す
ることができないという問題があった。
るため、水分の影響を受けやすい用紙をオフセット印刷
に使用した時、用紙が湿し水を吸収することによって印
刷工程の中でカールを生じることがあり、更に、湿し水
による吸湿の後、印刷インキにより表面が遮蔽されるた
め今度は放湿が起こりにくく条件は更に悪くなる。この
ようなオフセット印刷において生じた用紙のカールは、
前述のような一般的なカール防止処置を採っても矯正す
ることができないという問題があった。
【０００５】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、オフセット印刷において用紙に生じがちなカール
を防止する方法を提供することを目的とする。
ので、オフセット印刷において用紙に生じがちなカール
を防止する方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、オフセット印刷機において、第１段の印刷
ユニットで用紙にメジウム印刷を施し、その後段の印刷
ユニットで所定のオフセット印刷を行うように構成した
ものである。ここで、メジウム印刷は通常、用紙の全面
に施すことが好ましいが、メジウムにより不具合が生じ
る糊代等の箇所がある場合には、その箇所を避けてメジ
ウム印刷を施すことが好ましい。
決するため、オフセット印刷機において、第１段の印刷
ユニットで用紙にメジウム印刷を施し、その後段の印刷
ユニットで所定のオフセット印刷を行うように構成した
ものである。ここで、メジウム印刷は通常、用紙の全面
に施すことが好ましいが、メジウムにより不具合が生じ
る糊代等の箇所がある場合には、その箇所を避けてメジ
ウム印刷を施すことが好ましい。
【０００７】
【作用】本発明は上記したようにメジウム印刷を施した
後、通常のオフセット印刷を行うものであるので、オフ
セット印刷を行う際に、用紙の非画線部に湿し水が接触
しても、その湿し水は用紙表面のメジウム層ではじか
れ、用紙に吸収されることがないので、カールは発生し
ない。
後、通常のオフセット印刷を行うものであるので、オフ
セット印刷を行う際に、用紙の非画線部に湿し水が接触
しても、その湿し水は用紙表面のメジウム層ではじか
れ、用紙に吸収されることがないので、カールは発生し
ない。
【０００８】
【実施例】以下、図面の実施例を参照して本発明を更に
詳細に説明する。図１は本発明方法に用いるオフセット
印刷機の１例を概略的に示す側面図であり、１は給紙
部、２はその給紙部１から引き出された用紙、３Ａ、３
Ｂ、３Ｃ、３Ｄはそれぞれオフセット印刷ユニットであ
り、それぞれ版胴４、ブランケット胴５、圧胴６を備え
ている。７は折機である。このオフセット印刷機自体の
構成は従来通常に使用されているものと同じである。
詳細に説明する。図１は本発明方法に用いるオフセット
印刷機の１例を概略的に示す側面図であり、１は給紙
部、２はその給紙部１から引き出された用紙、３Ａ、３
Ｂ、３Ｃ、３Ｄはそれぞれオフセット印刷ユニットであ
り、それぞれ版胴４、ブランケット胴５、圧胴６を備え
ている。７は折機である。このオフセット印刷機自体の
構成は従来通常に使用されているものと同じである。
【０００９】本実施例ではこのオフセット印刷機におい
て、第１段の印刷ユニット３Ａの版胴４として用紙全面
にインキを塗布しうるベタ胴を用い、且つインキとし
て、無色透明のメジウム〔顔料等の入っていないインキ
の樹脂成分、例えば、カルトンＮＥＷ ＨＰメジウム
（ザ・インクテック株式会社製）にホワイトコンパウン
ド（ザ・インクテック株式会社製）を添加して粘度調整
したもの〕を用いる。その後段の印刷ユニット３Ｂ、３
Ｃ、３Ｄは、所望のオフセット印刷を行うように構成す
る。かくして、給紙部１から引き出された用紙２は、ま
ずその印刷すべき面の全面に、第１段の印刷ユニット３
Ａによって、メジウム印刷が施され、図２（ａ）に示す
ように、メジウム層８が形成され、その後、そのメジウ
ム層８の上に後段の印刷ユニット３Ｂ〜３Ｄによって所
望の画像がオフセット印刷される。この際、画線部には
インキ９が塗布され、非画線部（インキがのらない白地
部分）には湿し水１０が接触することとなるが、その湿
し水１０はメジウム層８によって弾かれ、用紙２に吸収
されることはない。これによりカールの発生が防止され
る。なお、メジウム印刷を行わずに通常のオフセット印
刷のみを行った場合には、図２（ｂ）に示すように、用
紙２の非画線部では湿し水１０が用紙２に直接接触して
吸収されてしまい、カールが発生していた。
て、第１段の印刷ユニット３Ａの版胴４として用紙全面
にインキを塗布しうるベタ胴を用い、且つインキとし
て、無色透明のメジウム〔顔料等の入っていないインキ
の樹脂成分、例えば、カルトンＮＥＷ ＨＰメジウム
（ザ・インクテック株式会社製）にホワイトコンパウン
ド（ザ・インクテック株式会社製）を添加して粘度調整
したもの〕を用いる。その後段の印刷ユニット３Ｂ、３
Ｃ、３Ｄは、所望のオフセット印刷を行うように構成す
る。かくして、給紙部１から引き出された用紙２は、ま
ずその印刷すべき面の全面に、第１段の印刷ユニット３
Ａによって、メジウム印刷が施され、図２（ａ）に示す
ように、メジウム層８が形成され、その後、そのメジウ
ム層８の上に後段の印刷ユニット３Ｂ〜３Ｄによって所
望の画像がオフセット印刷される。この際、画線部には
インキ９が塗布され、非画線部（インキがのらない白地
部分）には湿し水１０が接触することとなるが、その湿
し水１０はメジウム層８によって弾かれ、用紙２に吸収
されることはない。これによりカールの発生が防止され
る。なお、メジウム印刷を行わずに通常のオフセット印
刷のみを行った場合には、図２（ｂ）に示すように、用
紙２の非画線部では湿し水１０が用紙２に直接接触して
吸収されてしまい、カールが発生していた。
【００１０】なお、上記実施例では、第１段の印刷ユニ
ット３Ａの版胴４としてベタ胴を用い、用紙全面にメジ
ウム印刷を施しているが、用紙にメジウム印刷を施すと
不具合が生じる箇所が有る場合には、その箇所を避けて
メジウム印刷を行うことができるよう、ベタ胴以外の版
を用いてもよく、更には、絵柄中の少なくとも非画線部
にメジウム印刷を行うことができるよう、絵柄に応じた
版を用いてもよい。更に、上記実施例では、巻取タイプ
のオフセット印刷機を示したが、本発明はこの場合に限
らず、枚葉タイプのオフセット印刷機にも適用可能であ
り、枚葉タイプに適用した方が効果的である。
ット３Ａの版胴４としてベタ胴を用い、用紙全面にメジ
ウム印刷を施しているが、用紙にメジウム印刷を施すと
不具合が生じる箇所が有る場合には、その箇所を避けて
メジウム印刷を行うことができるよう、ベタ胴以外の版
を用いてもよく、更には、絵柄中の少なくとも非画線部
にメジウム印刷を行うことができるよう、絵柄に応じた
版を用いてもよい。更に、上記実施例では、巻取タイプ
のオフセット印刷機を示したが、本発明はこの場合に限
らず、枚葉タイプのオフセット印刷機にも適用可能であ
り、枚葉タイプに適用した方が効果的である。
【００１１】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明ではオフ
セット印刷機において、用紙にメジウム印刷を施した
後、通常のオフセット印刷を施すものであるので、カー
ルの要因となる水の吸収を抑制し、カールの発生を防止
することができる。しかも、メジウム印刷はオフセット
印刷機の一つの印刷ユニットを使用してインラインで実
施するので、簡単に且つ安価に実施可能である。更に、
従来のカール防止方法のように用紙裏面への加工ではな
いため、ラベル等として印刷物を使用した場合に糊によ
る接着性への影響も皆無である。
セット印刷機において、用紙にメジウム印刷を施した
後、通常のオフセット印刷を施すものであるので、カー
ルの要因となる水の吸収を抑制し、カールの発生を防止
することができる。しかも、メジウム印刷はオフセット
印刷機の一つの印刷ユニットを使用してインラインで実
施するので、簡単に且つ安価に実施可能である。更に、
従来のカール防止方法のように用紙裏面への加工ではな
いため、ラベル等として印刷物を使用した場合に糊によ
る接着性への影響も皆無である。
【図１】本発明方法の実施に用いるオフセット印刷機の
１例の概略側面図
１例の概略側面図
【図２】（ａ）は本発明方法を適用してオフセット印刷
を行った際のインキ付着部を拡大して示す概略断面図 （ｂ）は通常のオフセット印刷を行った際のインキ付着
部を拡大して示す概略断面図
を行った際のインキ付着部を拡大して示す概略断面図 （ｂ）は通常のオフセット印刷を行った際のインキ付着
部を拡大して示す概略断面図
２ 用紙 ３Ａ、３Ｂ、３Ｃ、３Ｄ 印刷ユニット ８ メジウム層 ９ インキ １０ 湿し水
Claims (1)
- 【請求項１】 オフセット印刷機において、第１段の印
刷ユニットで用紙にメジウム印刷を施し、その後段の印
刷ユニットで所定のオフセット印刷を行うことを特徴と
するオフセット印刷におけるカール防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4143346A JPH05309812A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | オフセット印刷におけるカール防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4143346A JPH05309812A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | オフセット印刷におけるカール防止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05309812A true JPH05309812A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=15336657
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4143346A Pending JPH05309812A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | オフセット印刷におけるカール防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05309812A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007047226A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Fujitsu Ten Ltd | 電子機器およびそのパネル構造 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP4143346A patent/JPH05309812A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007047226A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Fujitsu Ten Ltd | 電子機器およびそのパネル構造 |
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