JPH05309500A - 油圧式リンクプレスにおけるシリンダオーバーラン防止およびスティック解除機構 - Google Patents
油圧式リンクプレスにおけるシリンダオーバーラン防止およびスティック解除機構Info
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- JPH05309500A JPH05309500A JP11597492A JP11597492A JPH05309500A JP H05309500 A JPH05309500 A JP H05309500A JP 11597492 A JP11597492 A JP 11597492A JP 11597492 A JP11597492 A JP 11597492A JP H05309500 A JPH05309500 A JP H05309500A
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- connecting pin
- slide
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- piston rod
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B1/00—Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
- B30B1/10—Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by toggle mechanism
- B30B1/16—Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by toggle mechanism operated by fluid-pressure means
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- Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
- Control Of Presses (AREA)
- Press Drives And Press Lines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 打抜き加工時においてブレークスルー時のス
ライド急降下に伴う加圧シリンダのオーバーランを防止
可能とするとともに、スティックが発生した場合にスピ
ーディに処理することができる 【構成】 打ち抜き加工時において、スライドの最下死
点位置での作動レバーとリンクとの連結ピンの中心がプ
レス中心線に近接した回動端位置に指向してスティック
解除シリンダを設け、このシリンダを伸長して作動レバ
ーに当接した状態での油圧回路の戻り接続管に可変絞り
弁を配設することにより、打抜き完了と同時にスライド
の慣性力による急降下をスティック解除シリンダのピス
トンロッドと、戻り接続管の可変絞り弁により、同管路
は緩衝回路を構成してピストンロッドの移動が規制され
る。
ライド急降下に伴う加圧シリンダのオーバーランを防止
可能とするとともに、スティックが発生した場合にスピ
ーディに処理することができる 【構成】 打ち抜き加工時において、スライドの最下死
点位置での作動レバーとリンクとの連結ピンの中心がプ
レス中心線に近接した回動端位置に指向してスティック
解除シリンダを設け、このシリンダを伸長して作動レバ
ーに当接した状態での油圧回路の戻り接続管に可変絞り
弁を配設することにより、打抜き完了と同時にスライド
の慣性力による急降下をスティック解除シリンダのピス
トンロッドと、戻り接続管の可変絞り弁により、同管路
は緩衝回路を構成してピストンロッドの移動が規制され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧式リンクプレス
におけるシリンダオーバーラン防止およびスティック解
除機構に関する。
におけるシリンダオーバーラン防止およびスティック解
除機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な機械式クランクプレスと
しては図6に示すものがあり、このクランクプレス1の
フレーム2は略C型形状に形成され、下部フレーム3に
はボルスタ4を介して下金型5が取付けられている。ま
た、上部フレーム6側には偏心軸部8を有するメインシ
ャフト7が回転可能に支承され、このメインシャフト7
にはメインギヤ9が取付けられ、同メインシャフト7は
駆動モータ10、駆動プーリ11,フライホイール1
2、ドライブシャフト13,ドライブギヤ14を介して
回転される。また、メインシャフト7の偏心軸部8には
連接棒15の一端が取付けられ、同連接棒15の他端に
は連結ピン16を介してスライド17が取付けられ、同
スライド17の下面には下金型5と対応して上金型18
が取付けられている。なお、19はクラッチブレーキユ
ニットである。
しては図6に示すものがあり、このクランクプレス1の
フレーム2は略C型形状に形成され、下部フレーム3に
はボルスタ4を介して下金型5が取付けられている。ま
た、上部フレーム6側には偏心軸部8を有するメインシ
ャフト7が回転可能に支承され、このメインシャフト7
にはメインギヤ9が取付けられ、同メインシャフト7は
駆動モータ10、駆動プーリ11,フライホイール1
2、ドライブシャフト13,ドライブギヤ14を介して
回転される。また、メインシャフト7の偏心軸部8には
連接棒15の一端が取付けられ、同連接棒15の他端に
は連結ピン16を介してスライド17が取付けられ、同
スライド17の下面には下金型5と対応して上金型18
が取付けられている。なお、19はクラッチブレーキユ
ニットである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記略
C型フレーム2のクランクプレス1(ストレートサイド
型プレスも含む)において、例えば図6に示すようにワ
ークWがスライド17が下死点付近でワークWの板厚の
まちがいや2枚打ちによりワークWが上下型5,18に
噛み込み、すなわちスティック状態となった場合、一般
的にプレス力の他に可動部の慣性力により加圧力がプレ
ス機の公称能力以上に達している場合が多く、このステ
ィックの解除対策としては、 [STEP 1] 駆動モータ10の配線を入替え、同モータ1
0の回転方向を逆にし、スライド17を上昇操作して上
下金型5,18の分離を行う。不可能な場合にはSTEP 2
に進む。 [STEP 2] クラッチブレーキユニット19のクラッチ操
作用エアの圧力を上げて、クラッチの伝達トルクを高め
てSTEP 1と同様にスライド17を上昇操作して上下金型
3,18の分離を行う。不可能な場合にはSTEP 3に進
む。 [STEP 3] クラッチブレーキユニット19とドライブシ
ャフト13の固定が可能な場合は、これを固定し、フラ
イホイール12をテコを使って回転してスライド17を
上昇させる。この固定が不可能な場合はメインギヤ7を
テコを使って回転してスライド17を上昇させる。不可
能な場合はSTEP 4に進む。 [STEP 4] スライド17とボルスタ4の間に油圧ジャッ
キを入れて上下金型3,18のスライド17およびホル
スタ4の取付ボルトを外し、油圧シャッキを操作してス
ライド17を押上げ、上下金型5,18を取出す。不可
能な場合はSTEP 5に進む。 [STEP 5] 可能であれば、金型5,18を溶断等で分離
するか、もしくは、連接棒15を溶断等で分離すること
となる。 このように、STEP 4までの段階で対処できない時は、設
備および生産に多大の損失を与える問題点がある。
C型フレーム2のクランクプレス1(ストレートサイド
型プレスも含む)において、例えば図6に示すようにワ
ークWがスライド17が下死点付近でワークWの板厚の
まちがいや2枚打ちによりワークWが上下型5,18に
噛み込み、すなわちスティック状態となった場合、一般
的にプレス力の他に可動部の慣性力により加圧力がプレ
ス機の公称能力以上に達している場合が多く、このステ
ィックの解除対策としては、 [STEP 1] 駆動モータ10の配線を入替え、同モータ1
0の回転方向を逆にし、スライド17を上昇操作して上
下金型5,18の分離を行う。不可能な場合にはSTEP 2
に進む。 [STEP 2] クラッチブレーキユニット19のクラッチ操
作用エアの圧力を上げて、クラッチの伝達トルクを高め
てSTEP 1と同様にスライド17を上昇操作して上下金型
3,18の分離を行う。不可能な場合にはSTEP 3に進
む。 [STEP 3] クラッチブレーキユニット19とドライブシ
ャフト13の固定が可能な場合は、これを固定し、フラ
イホイール12をテコを使って回転してスライド17を
上昇させる。この固定が不可能な場合はメインギヤ7を
テコを使って回転してスライド17を上昇させる。不可
能な場合はSTEP 4に進む。 [STEP 4] スライド17とボルスタ4の間に油圧ジャッ
キを入れて上下金型3,18のスライド17およびホル
スタ4の取付ボルトを外し、油圧シャッキを操作してス
ライド17を押上げ、上下金型5,18を取出す。不可
能な場合はSTEP 5に進む。 [STEP 5] 可能であれば、金型5,18を溶断等で分離
するか、もしくは、連接棒15を溶断等で分離すること
となる。 このように、STEP 4までの段階で対処できない時は、設
備および生産に多大の損失を与える問題点がある。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を解決すべく
なされたもので、打抜き加工時においてブレークスルー
時のスライド急降下に伴う加圧シリンダのオーバーラン
を防止可能とするとともに、スティックが発生した場合
にスピーディに処理することのできる油圧式リンクプレ
スにおけるシリンダオーバーラン防止およびスティック
防止機構を提供することを目的とするものである。
なされたもので、打抜き加工時においてブレークスルー
時のスライド急降下に伴う加圧シリンダのオーバーラン
を防止可能とするとともに、スティックが発生した場合
にスピーディに処理することのできる油圧式リンクプレ
スにおけるシリンダオーバーラン防止およびスティック
防止機構を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、下部フレームと上部フレームとをタイ
バーにより同タイバー上部にタイバージャッキを介して
フレームを形成するとともに、該上部フレーム側には支
持軸を介して略三角形状の作動レバーの頂角部を枢着
し、前記作動レバーの前縁下部には第1連結ピンを介し
てリンクを枢着し、このリンクの下端には第2連結ピン
を介してスライドを枢着し、前記作動レバーの後縁下部
には上部フレームに枢着した加圧シリンダのピストンロ
ッドの先端を第3連結ピンにより枢着して、該加圧シリ
ンダの伸長作動により前記スライドを前記支持軸と第2
連結ピンを結ぶプレス中心線に沿って上下にスライド可
能に設け、かつ前記加圧シリンダの伸長端で前記第1連
結ピンの回動端で同第1連結ピンの中心が前記プレス中
心線に近接し、この近接状態での上部フレーム側には同
連結ピンに指向して前記作動フレームに当接可能なピス
トンロッドを有するスティック解除シリンダを配設し
て、この当接状態での前記スティック解除シリンダの油
圧回路に可変絞り弁を配設する構成とした油圧式リンク
プレスにおけるシリンダオーバーラン防止およびスティ
ック解除機構に存する。
を解決するため、下部フレームと上部フレームとをタイ
バーにより同タイバー上部にタイバージャッキを介して
フレームを形成するとともに、該上部フレーム側には支
持軸を介して略三角形状の作動レバーの頂角部を枢着
し、前記作動レバーの前縁下部には第1連結ピンを介し
てリンクを枢着し、このリンクの下端には第2連結ピン
を介してスライドを枢着し、前記作動レバーの後縁下部
には上部フレームに枢着した加圧シリンダのピストンロ
ッドの先端を第3連結ピンにより枢着して、該加圧シリ
ンダの伸長作動により前記スライドを前記支持軸と第2
連結ピンを結ぶプレス中心線に沿って上下にスライド可
能に設け、かつ前記加圧シリンダの伸長端で前記第1連
結ピンの回動端で同第1連結ピンの中心が前記プレス中
心線に近接し、この近接状態での上部フレーム側には同
連結ピンに指向して前記作動フレームに当接可能なピス
トンロッドを有するスティック解除シリンダを配設し
て、この当接状態での前記スティック解除シリンダの油
圧回路に可変絞り弁を配設する構成とした油圧式リンク
プレスにおけるシリンダオーバーラン防止およびスティ
ック解除機構に存する。
【0006】
【作用】とくに、打ち抜き加工時において、スライドの
最下死点位置での作動レバーとリンクとの連結ピンの中
心がプレス中心線に近接した回動端位置に指向してステ
ィック解除シリンダを設け、このシリンダのピストンロ
ッドを伸長して作動レバーに当接した状態での油圧回路
の戻り接続管に可変絞り弁を配設することにより、打抜
き完了と同時にスライドは慣性力により急降下しようと
するが、作動レバーにはスティック解除シリンダのピス
トンロッドが当接され、この慣性力によりピストンロッ
ドが押圧されるが、戻り接続管の可変絞り弁により、同
管路は緩衝回路を構成してピストンロッドの移動が規制
される。
最下死点位置での作動レバーとリンクとの連結ピンの中
心がプレス中心線に近接した回動端位置に指向してステ
ィック解除シリンダを設け、このシリンダのピストンロ
ッドを伸長して作動レバーに当接した状態での油圧回路
の戻り接続管に可変絞り弁を配設することにより、打抜
き完了と同時にスライドは慣性力により急降下しようと
するが、作動レバーにはスティック解除シリンダのピス
トンロッドが当接され、この慣性力によりピストンロッ
ドが押圧されるが、戻り接続管の可変絞り弁により、同
管路は緩衝回路を構成してピストンロッドの移動が規制
される。
【0007】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明すると、図1は油圧式リンクプレス21のスライド
49が降下した状態の側面図、また、図2はリンクプレ
ス1の油圧配管図である。
説明すると、図1は油圧式リンクプレス21のスライド
49が降下した状態の側面図、また、図2はリンクプレ
ス1の油圧配管図である。
【0008】この油圧式リンクプレス21のフレーム2
2は下部フレーム23と上部フレーム24とに分離形成
され、この上下フレーム23,24は2本のタイバー2
5により下部側にはタイバーナット26が螺着され、上
部側にはタイバージャッキ27が取付けられて略C形形
状に組付形成されている。このタイバージャッキ27は
図3に示すようにジャッキシリンダ28とジャッキピス
トン34とからなれ、このジャッキシリンダ28は小径
孔31と大径孔32とにより段差面33を有する摺動孔
30が形成され、また、ジャッキピストン34はジャッ
キシリンダ28の小径孔31と大径孔32を摺動する小
径ピストン部35と大径ピストン部36が一体に形成さ
れて、シリンダ28の段差面33と対設する段差面37
が形成され、各ピストン部35,36にはそれぞれ0リ
ング溝38a,38bが凹設されて0リング39a,3
9bが嵌着されている。また、ジャッキピストン34の
中心にはタイバー25のねじ部25aと螺合するねじ孔
40が螺設されている。このように形成されたジャッキ
シリンダ28はタイバー25に外嵌されるとともに、所
定の肉厚を有し小径ピストン部35に外嵌する割スペー
サ41が重ね状に着脱可能に取付けられ、タイバー25
にジャッキピストン34が螺着されて同ピストン34は
ジャッキシリンダ28の摺動孔30に嵌合すると相互の
段差面33,37間には油圧室42が形成され、ピスト
ン34には同油圧室42に連通する油圧路43が貫通形
成され、同油圧路43は後述のハンディ油圧ユニット8
5に接続されている。
2は下部フレーム23と上部フレーム24とに分離形成
され、この上下フレーム23,24は2本のタイバー2
5により下部側にはタイバーナット26が螺着され、上
部側にはタイバージャッキ27が取付けられて略C形形
状に組付形成されている。このタイバージャッキ27は
図3に示すようにジャッキシリンダ28とジャッキピス
トン34とからなれ、このジャッキシリンダ28は小径
孔31と大径孔32とにより段差面33を有する摺動孔
30が形成され、また、ジャッキピストン34はジャッ
キシリンダ28の小径孔31と大径孔32を摺動する小
径ピストン部35と大径ピストン部36が一体に形成さ
れて、シリンダ28の段差面33と対設する段差面37
が形成され、各ピストン部35,36にはそれぞれ0リ
ング溝38a,38bが凹設されて0リング39a,3
9bが嵌着されている。また、ジャッキピストン34の
中心にはタイバー25のねじ部25aと螺合するねじ孔
40が螺設されている。このように形成されたジャッキ
シリンダ28はタイバー25に外嵌されるとともに、所
定の肉厚を有し小径ピストン部35に外嵌する割スペー
サ41が重ね状に着脱可能に取付けられ、タイバー25
にジャッキピストン34が螺着されて同ピストン34は
ジャッキシリンダ28の摺動孔30に嵌合すると相互の
段差面33,37間には油圧室42が形成され、ピスト
ン34には同油圧室42に連通する油圧路43が貫通形
成され、同油圧路43は後述のハンディ油圧ユニット8
5に接続されている。
【0009】このように形成されたフレーム22の下部
フレーム23に載置したボルスタ44と対設する上部フ
レーム24との間を結ぶ中心線C上の上部フレーム24
側には支持軸45が設けられ、この支持軸45には略三
角形状の作動レバー46の一端が枢着され、この作動レ
バー46の図示下前部側の角部には連結ピン47を介し
て所定の長さのリンク48の上端が枢着され、このリン
ク48の下端にはスライド49が連結ピン50を介して
連結され、このスライド49の下面には上型51が着脱
可能に取付けられるとともに、ボルスタ44の上面には
対向して下型52が着脱可能に取付けられている。
フレーム23に載置したボルスタ44と対設する上部フ
レーム24との間を結ぶ中心線C上の上部フレーム24
側には支持軸45が設けられ、この支持軸45には略三
角形状の作動レバー46の一端が枢着され、この作動レ
バー46の図示下前部側の角部には連結ピン47を介し
て所定の長さのリンク48の上端が枢着され、このリン
ク48の下端にはスライド49が連結ピン50を介して
連結され、このスライド49の下面には上型51が着脱
可能に取付けられるとともに、ボルスタ44の上面には
対向して下型52が着脱可能に取付けられている。
【0010】また、上部フレーム6の後部側の所定の位
置には加圧シリンダ54の取付軸53が設けられて加圧
シリンダ15の基部が枢着されるとともに、同加圧シリ
ンダ54のピストンロッド55の先端は作動レバー46
の下後部の角部に連結ピン56により枢着されている。
このように設けられた加圧シリンダ54の伸縮動作によ
りスライド49は中心線Cに沿って昇降動されるととも
に、スライド49の最下死点で連結ピン47の中心は中
心線Cより若干手前の位置で停止状態となるように各部
品は配設されている。また、フレーム2の一側にはスラ
イド49の位置を検出する例えばアナグロ信号出力型の
エンコーダによるスライド位置検出部57が配設されて
いる。
置には加圧シリンダ54の取付軸53が設けられて加圧
シリンダ15の基部が枢着されるとともに、同加圧シリ
ンダ54のピストンロッド55の先端は作動レバー46
の下後部の角部に連結ピン56により枢着されている。
このように設けられた加圧シリンダ54の伸縮動作によ
りスライド49は中心線Cに沿って昇降動されるととも
に、スライド49の最下死点で連結ピン47の中心は中
心線Cより若干手前の位置で停止状態となるように各部
品は配設されている。また、フレーム2の一側にはスラ
イド49の位置を検出する例えばアナグロ信号出力型の
エンコーダによるスライド位置検出部57が配設されて
いる。
【0011】次に、リンクプレス21の油圧回路を図2
にしたがって説明すると、この油圧回路は加圧シリンダ
54の作動油圧回路60と打抜き加工時のシリンダオー
バーラン防止機構81の油圧回路とより構成されてい
る。
にしたがって説明すると、この油圧回路は加圧シリンダ
54の作動油圧回路60と打抜き加工時のシリンダオー
バーラン防止機構81の油圧回路とより構成されてい
る。
【0012】この加圧シリンダ45の油圧回路60は、
モータMにより駆動される複合ポンプ61の大形ポンプ
62からの吐出管路63は加圧シリンダ45を切換え操
作する4ポート3位置形電磁切換弁64のPポートに接
続され、この吐出管路63には逆止弁65が配設され、
この逆止弁65と電磁切換弁64との間には圧力調整弁
66が配設され、この圧力調整弁66には切換弁67が
接続されている。また、電磁切換弁64のAポートと加
圧シリンダ54のピストンロッド室54aとは低圧管路
68により接続され、この低圧管路68には逆止弁付圧
力制御弁69とパイロット方式逆止弁70が配設されて
いる。また、電磁切換弁64のBポートと加圧シリンダ
54のピストン室54bとは高圧管路71により接続さ
れ、この高圧管路71にはアンロード付電磁リリーフ弁
72が配設され、このアンロード付電磁リリーフ弁72
には加圧能力設定弁73が接続されている。また、この
高圧管路71には加圧シリンダ54が伸長作動するとき
の伸長速度を制御させるための比例電磁流量調整弁74
が配設されている。また、低圧管路68の逆止弁付圧力
制御弁69の上流側と電磁弁77の戻り管77aとの間
には安全弁80が配設されている。
モータMにより駆動される複合ポンプ61の大形ポンプ
62からの吐出管路63は加圧シリンダ45を切換え操
作する4ポート3位置形電磁切換弁64のPポートに接
続され、この吐出管路63には逆止弁65が配設され、
この逆止弁65と電磁切換弁64との間には圧力調整弁
66が配設され、この圧力調整弁66には切換弁67が
接続されている。また、電磁切換弁64のAポートと加
圧シリンダ54のピストンロッド室54aとは低圧管路
68により接続され、この低圧管路68には逆止弁付圧
力制御弁69とパイロット方式逆止弁70が配設されて
いる。また、電磁切換弁64のBポートと加圧シリンダ
54のピストン室54bとは高圧管路71により接続さ
れ、この高圧管路71にはアンロード付電磁リリーフ弁
72が配設され、このアンロード付電磁リリーフ弁72
には加圧能力設定弁73が接続されている。また、この
高圧管路71には加圧シリンダ54が伸長作動するとき
の伸長速度を制御させるための比例電磁流量調整弁74
が配設されている。また、低圧管路68の逆止弁付圧力
制御弁69の上流側と電磁弁77の戻り管77aとの間
には安全弁80が配設されている。
【0013】また、小形ポンプ75はパイロットライン
76により電磁弁77を介してパイロット方式逆止弁7
0に接続され、同ライン76には逆止弁78と圧力調整
弁79が配設されている。
76により電磁弁77を介してパイロット方式逆止弁7
0に接続され、同ライン76には逆止弁78と圧力調整
弁79が配設されている。
【0014】次に、打抜き加工時のシリンダオーバーラ
ン防止機構81の油圧回路に付いて説明すると、このシ
リンダオーバーラン防止機構81はスティック解除機構
をも兼ねるもので、上部フレーム24の前部には加圧シ
リンダ54が伸長作動されてスライド49が最下死点で
連結ピン47の中心が中心線Cより若干手前の停止位置
で同連結ピン47の中心に指向してスティック解除シリ
ンダ82が配設され、同シリンダ82のピストンロッド
83はリタンスプリング84が弾着されて、ピストン室
82aへの油圧作用でピストンロッド83は伸長されて
スライド49の最下死点位置での作動レバー46に当接
するように設けられている。このように設けられたステ
ィック解除シリンダ82はハンディ油圧ユニット85に
接続可能に設けられている。
ン防止機構81の油圧回路に付いて説明すると、このシ
リンダオーバーラン防止機構81はスティック解除機構
をも兼ねるもので、上部フレーム24の前部には加圧シ
リンダ54が伸長作動されてスライド49が最下死点で
連結ピン47の中心が中心線Cより若干手前の停止位置
で同連結ピン47の中心に指向してスティック解除シリ
ンダ82が配設され、同シリンダ82のピストンロッド
83はリタンスプリング84が弾着されて、ピストン室
82aへの油圧作用でピストンロッド83は伸長されて
スライド49の最下死点位置での作動レバー46に当接
するように設けられている。このように設けられたステ
ィック解除シリンダ82はハンディ油圧ユニット85に
接続可能に設けられている。
【0015】このハンディ油圧ユニット85の油圧ポン
プ86の吐出側には急速継手87が設けられ、この急速
継手87にはスティック解除管路88とタイバジャッキ
管路95が急速継手89a,89bを介して継断可能に
設けられている。このスティック解除管路88には4ポ
ート3位置形電磁切換弁90が配設されて同電磁弁90
のPポートには急速継手89a側が、また、Aポートに
はシリンダ82側が接続され、同Bポートには戻り管9
1が接続されるとともに、同Tポートには戻り管91に
接続する戻り接続管92が接続され、同接続管92には
可変絞り弁93と圧力調整弁94とが配設されている。
また、タイバジャッキ管路95はタイバジャッキ27の
油圧路43に接続されている。
プ86の吐出側には急速継手87が設けられ、この急速
継手87にはスティック解除管路88とタイバジャッキ
管路95が急速継手89a,89bを介して継断可能に
設けられている。このスティック解除管路88には4ポ
ート3位置形電磁切換弁90が配設されて同電磁弁90
のPポートには急速継手89a側が、また、Aポートに
はシリンダ82側が接続され、同Bポートには戻り管9
1が接続されるとともに、同Tポートには戻り管91に
接続する戻り接続管92が接続され、同接続管92には
可変絞り弁93と圧力調整弁94とが配設されている。
また、タイバジャッキ管路95はタイバジャッキ27の
油圧路43に接続されている。
【0016】次に、上記のように構成されたリンクプレ
ス21の作動について説明する。先ず、このリンクプレ
ス21により絞り加工を行う場合には、シリンダオーバ
ーラン防止機構80の急速継手89aはハンディ油圧ユ
ニット85の急速継手87とは切離されている。この状
態で操作盤により深絞り操作を作動すると加圧シリンダ
54の油圧回路60の油圧モータMが起動され複合ポン
プ61が回転される。これにより操作盤側の加圧開始信
号により圧力調整弁66の電磁弁67およびアンロード
付電磁リリーフ弁72の電磁弁72aが励磁されてブロ
ツクされるとともに、4ポート3位置切換電磁弁64の
ソレノイド64aが励磁されて圧油は加圧シリンダ54
のピストン室54bに供給され、同時にパイロットライ
ン76の電磁弁77も作動されてパイロット方式逆止弁
70が開かれてピストンロッド室54a側の圧油はタン
クへ戻される。この時加圧シリンダ54の伸長速度すな
わちスライド49の降下速度(絞り成形速度)は操作盤
に入力されたスライド位置とスライド位置に対応したス
ライド降下速度の絞り用プログラムに基づいて、スライ
ド位置検出部57からの出力信号によりスライド確認位
置に対応した設定速度を検知して、加圧シリンダ54に
圧油を供給する比例電磁流量調整弁74を制御して、絞
り成形速度が制御されて絞り加工が行われる。この絞り
加工でのスライド49の最下死点位置で連結ピン47の
中心は中心線Cの若干手前の位置で停止されている。
ス21の作動について説明する。先ず、このリンクプレ
ス21により絞り加工を行う場合には、シリンダオーバ
ーラン防止機構80の急速継手89aはハンディ油圧ユ
ニット85の急速継手87とは切離されている。この状
態で操作盤により深絞り操作を作動すると加圧シリンダ
54の油圧回路60の油圧モータMが起動され複合ポン
プ61が回転される。これにより操作盤側の加圧開始信
号により圧力調整弁66の電磁弁67およびアンロード
付電磁リリーフ弁72の電磁弁72aが励磁されてブロ
ツクされるとともに、4ポート3位置切換電磁弁64の
ソレノイド64aが励磁されて圧油は加圧シリンダ54
のピストン室54bに供給され、同時にパイロットライ
ン76の電磁弁77も作動されてパイロット方式逆止弁
70が開かれてピストンロッド室54a側の圧油はタン
クへ戻される。この時加圧シリンダ54の伸長速度すな
わちスライド49の降下速度(絞り成形速度)は操作盤
に入力されたスライド位置とスライド位置に対応したス
ライド降下速度の絞り用プログラムに基づいて、スライ
ド位置検出部57からの出力信号によりスライド確認位
置に対応した設定速度を検知して、加圧シリンダ54に
圧油を供給する比例電磁流量調整弁74を制御して、絞
り成形速度が制御されて絞り加工が行われる。この絞り
加工でのスライド49の最下死点位置で連結ピン47の
中心は中心線Cの若干手前の位置で停止されている。
【0017】そして、絞り加工完了信号により、4ポー
ト3位置形電磁切換弁64のソレノイド64bが励磁さ
れ、圧油は低圧管路68よりピストンロッド室54aへ
供給され、ピストンロッド55は後退されスライド49
は上昇される。以下、上記の繰返しにより絞り加工が行
われる。
ト3位置形電磁切換弁64のソレノイド64bが励磁さ
れ、圧油は低圧管路68よりピストンロッド室54aへ
供給され、ピストンロッド55は後退されスライド49
は上昇される。以下、上記の繰返しにより絞り加工が行
われる。
【0018】次に、このリンクプレス21により打抜き
作業を行う場合について説明すると、この打抜き作業を
行う場合にはハンディ油圧ユニット85およびスティッ
ク解除管路88の急速継手87,89aを接続する。そ
して操作盤の打抜き操作を作動すると、加圧シリンダ5
4の油圧回路60の油圧モータMが起動され複合ポンプ
61が回転され、また、ハンディ油圧ユニット85の油
圧ポンプ86が回転されるとともに、先ず、シリンダオ
ーバーラン防止機構81の4ポート3位置電磁切換弁9
0のソレノイド90aが励磁されて、スティック解除シ
リンダ82のピストンロッド83が伸長される。これに
より操作盤側の加圧開始信号により圧力調整弁66の電
磁弁67およびアンロード付電磁リリーフ弁72の電磁
弁72aが励磁されてブロツクされるとともに、4ポー
ト3位置切換電磁弁64のソレノイド64aが励磁され
て圧油は加圧シリンダ54のピストン室54bに供給さ
れ、同時にパイロットライン76の電磁弁77も作動さ
れてパイロット方式逆止弁70が開かれてピストンロッ
ド室54a側の圧油はタンクへ戻される。この時加圧シ
リンダ54の伸長速度、すなわちスライド49の降下速
度は操作盤に入力されたスライド位置とスライド位置に
対応したスライド降下速度の打抜き用プログラムに基づ
いて、スライド位置検出部57からの出力信号によりス
ライド確認位置に対応した設定速度を検知して、加圧シ
リンダ54に圧油を供給する比例電磁流量調整弁74を
制御して、所定の距離は急速降下し、以後遅速降下され
る。
作業を行う場合について説明すると、この打抜き作業を
行う場合にはハンディ油圧ユニット85およびスティッ
ク解除管路88の急速継手87,89aを接続する。そ
して操作盤の打抜き操作を作動すると、加圧シリンダ5
4の油圧回路60の油圧モータMが起動され複合ポンプ
61が回転され、また、ハンディ油圧ユニット85の油
圧ポンプ86が回転されるとともに、先ず、シリンダオ
ーバーラン防止機構81の4ポート3位置電磁切換弁9
0のソレノイド90aが励磁されて、スティック解除シ
リンダ82のピストンロッド83が伸長される。これに
より操作盤側の加圧開始信号により圧力調整弁66の電
磁弁67およびアンロード付電磁リリーフ弁72の電磁
弁72aが励磁されてブロツクされるとともに、4ポー
ト3位置切換電磁弁64のソレノイド64aが励磁され
て圧油は加圧シリンダ54のピストン室54bに供給さ
れ、同時にパイロットライン76の電磁弁77も作動さ
れてパイロット方式逆止弁70が開かれてピストンロッ
ド室54a側の圧油はタンクへ戻される。この時加圧シ
リンダ54の伸長速度、すなわちスライド49の降下速
度は操作盤に入力されたスライド位置とスライド位置に
対応したスライド降下速度の打抜き用プログラムに基づ
いて、スライド位置検出部57からの出力信号によりス
ライド確認位置に対応した設定速度を検知して、加圧シ
リンダ54に圧油を供給する比例電磁流量調整弁74を
制御して、所定の距離は急速降下し、以後遅速降下され
る。
【0019】この加圧シリンダ54の作動と同時にオー
バーラン防止機構81の電磁切換弁90のソレノイド9
0bが励磁され、スティック解除シリンダ92は可変絞
り弁93、圧力調整弁94を介してタンク側に接続され
る。そして、加圧シリンダ54がさらに伸長作動して金
型が打抜きを開始する状態で、スティック解除シリンダ
82のピストンロッド83の先端は作動レバー46に当
接されている。そして打抜き完了時(一般的にはスライ
ド49の最下死点の位置)がスライド位置検出部57に
より検知され、この検知信号により電磁切換弁64は中
立位置に保持されて加圧シリンダ54は停止される。こ
の打抜き完了と同時にスライド49は慣性力により急降
下しようとするが、作動レバー46にはスティック解除
シリンダ82のピストンロッド83が当接され、この慣
性力によりピストンロッド83が押圧されるが同管路8
8と接続される戻り接続管92には可変絞り弁93が配
設されているので、同管路は緩衝回路を構成してピスト
ンロッド83の移動が規制されるとともに、スライド4
9の切断完了後の変位量はピストンロッド83の変位、
フレーム22の撓み量から勘案して僅かな変位量に規制
することで、シリンダオーバーランを防止することがで
きて、切断完了時の金型の緩衝および騒音を著減するこ
とができる。
バーラン防止機構81の電磁切換弁90のソレノイド9
0bが励磁され、スティック解除シリンダ92は可変絞
り弁93、圧力調整弁94を介してタンク側に接続され
る。そして、加圧シリンダ54がさらに伸長作動して金
型が打抜きを開始する状態で、スティック解除シリンダ
82のピストンロッド83の先端は作動レバー46に当
接されている。そして打抜き完了時(一般的にはスライ
ド49の最下死点の位置)がスライド位置検出部57に
より検知され、この検知信号により電磁切換弁64は中
立位置に保持されて加圧シリンダ54は停止される。こ
の打抜き完了と同時にスライド49は慣性力により急降
下しようとするが、作動レバー46にはスティック解除
シリンダ82のピストンロッド83が当接され、この慣
性力によりピストンロッド83が押圧されるが同管路8
8と接続される戻り接続管92には可変絞り弁93が配
設されているので、同管路は緩衝回路を構成してピスト
ンロッド83の移動が規制されるとともに、スライド4
9の切断完了後の変位量はピストンロッド83の変位、
フレーム22の撓み量から勘案して僅かな変位量に規制
することで、シリンダオーバーランを防止することがで
きて、切断完了時の金型の緩衝および騒音を著減するこ
とができる。
【0020】次に、上記リンクプレス21においてステ
ィックを生じた場合のスティック解除操作に付いて段階
的に説明する。なお、図1および図2はスティックを生
じた場合の状態を示すものとする。 [STEP 1] 図2の加圧シリンダ54の油圧回路60の状
態において、同回路60の加圧能力設定弁73の設定圧
が小さく設定されていた場合は、スライド上昇操作のみ
で解除される。不能な場合にはSTEP 2に進む。 [STEP 2] 同油圧回路60において吐出管路63に配設
して圧力調整弁66により加圧シリンダ54、複合ポン
プ61および低圧管路68の各バルブ等が許容し得る圧
力まで昇圧して引上力を高めてスライド上昇操作をす
る。不能な場合はSTEP 3に進む。 [STEP 3] 図2のハンディ油圧ユニット85の急速継手
87とスティック解除管路88の急速継手89aとを接
続し、ハンディ油圧ユニット85を操作して電磁切換弁
90のソレノイド90aを励磁してスティック解除シリ
ンダ82を作動してピストンロッド83により作動レバ
ー46を押戻してスライド49を上昇させる。不能な場
合は[STEP 4]へ進む。 [STEP 4] [STEP 2]および[STEP 3]を同時に操作させて
スライド49の引上力を高めてスライド49を上昇させ
る。不能な場合は[STEP 5]へ進む。 [STEP 5] ハンディ油圧ユニット85の急速継手87と
タイバジャッキ管路95の急速継手89bとを接続し、
油圧ユニット85を操作してタイバジャッキ27のジャ
ッキピストン34を浮上させ、図3に示す割スペーサ4
1を取外した後、油圧ユニット85をアンロードさせ、
上型51とスライド49との取付ボルトを取外せばスラ
イド49は上昇操作により容易に金型51,52より分
離することができる。その後、再度タイバージャッキ2
7を操作してジャッキピストン34を浮上させ割スペー
サ41を挿入して油圧ユニット85をアンロードするこ
とでフレーム22は復帰される。なお、加圧シリンダ5
4の油圧回路60において加圧能力調整弁73を調整し
ながら製品トライを行い、徐々に昇圧して成形条件を設
定でき、段取り作業におけるスティックを防止するため
にも有効な手段といえる。
ィックを生じた場合のスティック解除操作に付いて段階
的に説明する。なお、図1および図2はスティックを生
じた場合の状態を示すものとする。 [STEP 1] 図2の加圧シリンダ54の油圧回路60の状
態において、同回路60の加圧能力設定弁73の設定圧
が小さく設定されていた場合は、スライド上昇操作のみ
で解除される。不能な場合にはSTEP 2に進む。 [STEP 2] 同油圧回路60において吐出管路63に配設
して圧力調整弁66により加圧シリンダ54、複合ポン
プ61および低圧管路68の各バルブ等が許容し得る圧
力まで昇圧して引上力を高めてスライド上昇操作をす
る。不能な場合はSTEP 3に進む。 [STEP 3] 図2のハンディ油圧ユニット85の急速継手
87とスティック解除管路88の急速継手89aとを接
続し、ハンディ油圧ユニット85を操作して電磁切換弁
90のソレノイド90aを励磁してスティック解除シリ
ンダ82を作動してピストンロッド83により作動レバ
ー46を押戻してスライド49を上昇させる。不能な場
合は[STEP 4]へ進む。 [STEP 4] [STEP 2]および[STEP 3]を同時に操作させて
スライド49の引上力を高めてスライド49を上昇させ
る。不能な場合は[STEP 5]へ進む。 [STEP 5] ハンディ油圧ユニット85の急速継手87と
タイバジャッキ管路95の急速継手89bとを接続し、
油圧ユニット85を操作してタイバジャッキ27のジャ
ッキピストン34を浮上させ、図3に示す割スペーサ4
1を取外した後、油圧ユニット85をアンロードさせ、
上型51とスライド49との取付ボルトを取外せばスラ
イド49は上昇操作により容易に金型51,52より分
離することができる。その後、再度タイバージャッキ2
7を操作してジャッキピストン34を浮上させ割スペー
サ41を挿入して油圧ユニット85をアンロードするこ
とでフレーム22は復帰される。なお、加圧シリンダ5
4の油圧回路60において加圧能力調整弁73を調整し
ながら製品トライを行い、徐々に昇圧して成形条件を設
定でき、段取り作業におけるスティックを防止するため
にも有効な手段といえる。
【0021】なお、以下に本例油圧式リンクプレス21
の加圧力の発生原理とスティック解除に必要なスティッ
ク解除シリンダ82の推力を算出する式を図4および図
5により説明する。また、このリンクプレス21のステ
ィック解除シリンダ82およびタイバージャッキ27は
コンパクトで高出力可能な例えば500Kgf/cm2前
後の容量のものが採用されている。
の加圧力の発生原理とスティック解除に必要なスティッ
ク解除シリンダ82の推力を算出する式を図4および図
5により説明する。また、このリンクプレス21のステ
ィック解除シリンダ82およびタイバージャッキ27は
コンパクトで高出力可能な例えば500Kgf/cm2前
後の容量のものが採用されている。
【0022】図4は加圧シリンダ54と支持軸45(θ
点)、作動レバー46の前縁側(長さr)にリンク48
の上端を枢着する連結ピン47(S点),リンク48の
下端にスライド49を枢着する連結ピン50(Q点)、
作動レバー46の後縁側(長さl´)に加圧シリンダ5
4のピストンロッド55を枢着する連結ピン56(R
点)の各点を示し、θ,Qを結ぶ線がプレス中心線Cで
この中心線Cに対する作動レバー46の線分rのなす角
度θ1 、同中心線Cに対するリンク48の線分Lのなす
角度θ2 、このリンク48の線分Lに対する線分rの延
長線のなす角度θ1 +θ2 、加圧シリンダ54の推力F
とすると、連結ピン47(S点)に作用する力は図5に
示す3力F1,F2,F' が作用し、ここでF' はS点にお
ける線分rに直角な接線力で、 接線力F' =T/r 作動レバーのトルクT=F・l プレス加圧力P=F1 ・cos θ2 ここで、ラミーの定理より、 F' /sin{180°−(θ1 +θ2 )}=F1 /sin 90
° ∴F1 =F' /sin(θ1 +θ2 ) また、プレス加圧力P=F1 ・cos θ2 より、 P=F'cosθ2 /sin(θ1 +θ2 ) (1) この式(1) よりS点(連結ピン47)が中心線Cに近付
けば角度θ1 、θ2 が零に近付くことになり、S点が中
心線C上に一致した時、プレス加圧力Pは無限大とな
る。したがって、式(1) のF' 値以上のシリンダ推力を
有するスティック解除シリンダ82によりS点に加圧シ
リンダ54の反対側より負荷することで作動レバー46
の戻し力はスライド49の加圧力以上の引上力をスライ
ド49に与えることとなり、スティック解除がスピーデ
ィに行える。また、加圧シリンダ54の戻り力はピスト
ンロッド室82b側の面積に油圧力を乗じた力と作動レ
バー46の線分l´の垂直成分lとの積を作動レバー4
6の線分rで除した力であり、スティック解除シリンダ
82と加圧シリンダ54の戻し力を併用することによ
り、スライド49引上力は飛躍的に大きくなる。
点)、作動レバー46の前縁側(長さr)にリンク48
の上端を枢着する連結ピン47(S点),リンク48の
下端にスライド49を枢着する連結ピン50(Q点)、
作動レバー46の後縁側(長さl´)に加圧シリンダ5
4のピストンロッド55を枢着する連結ピン56(R
点)の各点を示し、θ,Qを結ぶ線がプレス中心線Cで
この中心線Cに対する作動レバー46の線分rのなす角
度θ1 、同中心線Cに対するリンク48の線分Lのなす
角度θ2 、このリンク48の線分Lに対する線分rの延
長線のなす角度θ1 +θ2 、加圧シリンダ54の推力F
とすると、連結ピン47(S点)に作用する力は図5に
示す3力F1,F2,F' が作用し、ここでF' はS点にお
ける線分rに直角な接線力で、 接線力F' =T/r 作動レバーのトルクT=F・l プレス加圧力P=F1 ・cos θ2 ここで、ラミーの定理より、 F' /sin{180°−(θ1 +θ2 )}=F1 /sin 90
° ∴F1 =F' /sin(θ1 +θ2 ) また、プレス加圧力P=F1 ・cos θ2 より、 P=F'cosθ2 /sin(θ1 +θ2 ) (1) この式(1) よりS点(連結ピン47)が中心線Cに近付
けば角度θ1 、θ2 が零に近付くことになり、S点が中
心線C上に一致した時、プレス加圧力Pは無限大とな
る。したがって、式(1) のF' 値以上のシリンダ推力を
有するスティック解除シリンダ82によりS点に加圧シ
リンダ54の反対側より負荷することで作動レバー46
の戻し力はスライド49の加圧力以上の引上力をスライ
ド49に与えることとなり、スティック解除がスピーデ
ィに行える。また、加圧シリンダ54の戻り力はピスト
ンロッド室82b側の面積に油圧力を乗じた力と作動レ
バー46の線分l´の垂直成分lとの積を作動レバー4
6の線分rで除した力であり、スティック解除シリンダ
82と加圧シリンダ54の戻し力を併用することによ
り、スライド49引上力は飛躍的に大きくなる。
【0023】
【発明の効果】上述したように、油圧式リンクプレスに
おいては、深絞り加工ができるとともに、とくに、シリ
ンダオーバーラン防止機構を付設したことにより、打ち
抜き加工時において、スライドの最下死点位置での作動
レバーとリンクとの連結ピンの中心がプレス中心線に近
接した回動端位置に指向してスティック解除シリンダを
設け、このシリンダのピストンロッドを伸長して作動レ
バーに当接した状態での油圧回路の戻り接続管に可変絞
り弁を配設することにより、打抜き完了と同時にスライ
ドは慣性力により急降下しようとするが、作動レバーに
はスティック解除シリンダのピストンロッドが当接さ
れ、この慣性力によりピストンロッドが押圧されるが、
戻り接続管の可変絞り弁により、同管路は緩衝回路を構
成してピストンロッドの移動が規制されるとともに、ス
ライドの切断完了後の変位量はピストンロッドの変位、
フレームの撓み量から勘案して僅かな変位量に規制する
ことで、シリンダオーバーランを防止することができ
て、切断完了時の金型の緩衝および騒音を著減すること
ができる。また、上下型の間でスティックを生じた場
合、このシリンダオーバーラン防止機構を付設したこと
により、加圧シリンダの油圧回路のスライドの引上げ操
作との協働により、スティックを容易に、かつスピーデ
ィに解除することができ、段取りや金型等のメインテナ
ンスを容易になし得るとともに、金型の破損防止に大い
に役立つものである。
おいては、深絞り加工ができるとともに、とくに、シリ
ンダオーバーラン防止機構を付設したことにより、打ち
抜き加工時において、スライドの最下死点位置での作動
レバーとリンクとの連結ピンの中心がプレス中心線に近
接した回動端位置に指向してスティック解除シリンダを
設け、このシリンダのピストンロッドを伸長して作動レ
バーに当接した状態での油圧回路の戻り接続管に可変絞
り弁を配設することにより、打抜き完了と同時にスライ
ドは慣性力により急降下しようとするが、作動レバーに
はスティック解除シリンダのピストンロッドが当接さ
れ、この慣性力によりピストンロッドが押圧されるが、
戻り接続管の可変絞り弁により、同管路は緩衝回路を構
成してピストンロッドの移動が規制されるとともに、ス
ライドの切断完了後の変位量はピストンロッドの変位、
フレームの撓み量から勘案して僅かな変位量に規制する
ことで、シリンダオーバーランを防止することができ
て、切断完了時の金型の緩衝および騒音を著減すること
ができる。また、上下型の間でスティックを生じた場
合、このシリンダオーバーラン防止機構を付設したこと
により、加圧シリンダの油圧回路のスライドの引上げ操
作との協働により、スティックを容易に、かつスピーデ
ィに解除することができ、段取りや金型等のメインテナ
ンスを容易になし得るとともに、金型の破損防止に大い
に役立つものである。
【図1】油圧式リンクプレスの正面図である。
【図2】油圧式リンクプレスの油圧配管図である。
【図3】タイバージャッキの断面図である。
【図4】加圧シリンダ、作動レバー、リンクおよびスラ
イドの作用説明図である。
イドの作用説明図である。
【図5】S点に作用する3力の釣合い図である。
【図6】従来の機械式クランクプレスの正面図である。
21 油圧式リンクプレス 22 フレーム 23 下部フレーム 24 上部フレーム 25 タイバー 27 タイバージャッキ 45 支持軸 46 作動レバー 47 連結ピン(第1) 48 リンク 49 スライド 50 連結ピン(第2) 54 加圧シリンダ 55 ピストンロッド 56 連結ピン(第3) 81 シリンダオーバーラン防止機構 82 スティック解除シリンダ 92 戻り接続管 93 可変絞り弁
Claims (1)
- 【請求項1】 下部フレームと上部フレームとをタイバ
ーにより同タイバー上部にタイバージャッキを介してフ
レームを形成するとともに、該上部フレーム側には支持
軸を介して略三角形状の作動レバーの頂角部を枢着し、
前記作動レバーの前縁下部には第1連結ピンを介してリ
ンクを枢着し、このリンクの下端には第2連結ピンを介
してスライドを枢着し、前記作動レバーの後縁下部には
上部フレームに枢着した加圧シリンダのピストンロッド
の先端を第3連結ピンにより枢着して、該加圧シリンダ
の伸長作動により前記スライドを前記支持軸と第2連結
ピンを結ぶプレス中心線に沿って上下にスライド可能に
設け、かつ前記加圧シリンダの伸長端で前記第1連結ピ
ンの回動端で同第1連結ピンの中心が前記プレス中心線
に近接し、この近接状態での上部フレーム側には同第1
連結ピンに指向して前記作動フレームに当接可能なピス
トンロッドを有するスティック解除シリンダを配設し
て、この当接状態での前記スティック解除シリンダの油
圧回路に可変絞り弁を配設する構成とした油圧式リンク
プレスにおけるシリンダオーバーラン防止およびスティ
ック解除機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115974A JP2911678B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 油圧式リンクプレスにおけるシリンダオーバーラン防止およびスティック解除機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115974A JP2911678B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 油圧式リンクプレスにおけるシリンダオーバーラン防止およびスティック解除機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05309500A true JPH05309500A (ja) | 1993-11-22 |
JP2911678B2 JP2911678B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=14675741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4115974A Expired - Fee Related JP2911678B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 油圧式リンクプレスにおけるシリンダオーバーラン防止およびスティック解除機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2911678B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002137092A (ja) * | 2000-10-27 | 2002-05-14 | Amada Co Ltd | プレス駆動装置 |
KR100850557B1 (ko) * | 2006-12-04 | 2008-08-06 | (주)한얼공업 | 스틱해제 및 자동 슬라이드 조절기능을 갖는 포징 프레스 |
CN108723203A (zh) * | 2018-07-12 | 2018-11-02 | 重庆伦瑞风传动科技有限公司 | 微耕机壳体冲压装置 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP4115974A patent/JP2911678B2/ja not_active Expired - Fee Related
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