JPH05309333A - ポリプロピレンのライニング方法 - Google Patents
ポリプロピレンのライニング方法Info
- Publication number
- JPH05309333A JPH05309333A JP11462092A JP11462092A JPH05309333A JP H05309333 A JPH05309333 A JP H05309333A JP 11462092 A JP11462092 A JP 11462092A JP 11462092 A JP11462092 A JP 11462092A JP H05309333 A JPH05309333 A JP H05309333A
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- Japan
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- polypropylene
- polyethylene
- film
- lining
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリプロピレンのライニング方法に関する。
【構成】 金属面にポリエチレン粉体を散布し、加熱溶
融させ、そのまゝ、または冷却固化させたのち、その上
にポリプロピレン粉体を散布して加熱溶融させたのち冷
却固化してポリプロピレンのライニング層を形成させる
方法。
融させ、そのまゝ、または冷却固化させたのち、その上
にポリプロピレン粉体を散布して加熱溶融させたのち冷
却固化してポリプロピレンのライニング層を形成させる
方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は排煙脱硫装置、ガス精製
プラント、海水淡水化装置、火力プラントなどの機器配
管などの金属（炭素鋼）材料に適用されるポリプロピレ
ンのライニング方法に関する。
プラント、海水淡水化装置、火力プラントなどの機器配
管などの金属（炭素鋼）材料に適用されるポリプロピレ
ンのライニング方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ポリプロピレンライニングはポリ
プロピレンのシートあるいはパイプの表面をコロナ放
電、濃硫酸とクロム酸混液などにより、接着性を付与す
る表面処理を施こしたのち、エポキシ樹脂などの接着剤
を塗布して接着する、いわゆるシートライニングが知ら
れているが、金属面にポリプロピレン粉体を散布して加
熱溶融し、冷却固化するライニング方法が提案された事
例は全くない。
プロピレンのシートあるいはパイプの表面をコロナ放
電、濃硫酸とクロム酸混液などにより、接着性を付与す
る表面処理を施こしたのち、エポキシ樹脂などの接着剤
を塗布して接着する、いわゆるシートライニングが知ら
れているが、金属面にポリプロピレン粉体を散布して加
熱溶融し、冷却固化するライニング方法が提案された事
例は全くない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記、シートまたはパ
イプに表面処理を施こし、接着剤を塗布して接着するポ
リプロピレンライニングは次の如き問題があり、工業的
にはほとんど適用されていない。 （１）接着剤を塗布し、貼り付ける方法であり、接着不
良などの欠陥を生じやすい。 （２）接着剤による接着ライニングであり、ゴムライニ
ングと同様に適当な工具で押付けながら接着するため、
配管のベンド部、Ｔ字管、複雑な構造（形状）のもの、
または小管径の配管などへの適用が非常に難しい。 （３）配管にライニングする場合、ライニング用のパイ
プは予め押出機で成形されるので、管径の異なる管径が
多種類あるようなプラントではそれらの管径に適合する
管径のポリプロピレンパイプを製作する必要があるが、
そのためにはそれぞれのパイプを製造するための金型が
必要であり、ポリプロピレンの価格が非常に高価にな
り、ライニング施工費が非常に高くなる。
イプに表面処理を施こし、接着剤を塗布して接着するポ
リプロピレンライニングは次の如き問題があり、工業的
にはほとんど適用されていない。 （１）接着剤を塗布し、貼り付ける方法であり、接着不
良などの欠陥を生じやすい。 （２）接着剤による接着ライニングであり、ゴムライニ
ングと同様に適当な工具で押付けながら接着するため、
配管のベンド部、Ｔ字管、複雑な構造（形状）のもの、
または小管径の配管などへの適用が非常に難しい。 （３）配管にライニングする場合、ライニング用のパイ
プは予め押出機で成形されるので、管径の異なる管径が
多種類あるようなプラントではそれらの管径に適合する
管径のポリプロピレンパイプを製作する必要があるが、
そのためにはそれぞれのパイプを製造するための金型が
必要であり、ポリプロピレンの価格が非常に高価にな
り、ライニング施工費が非常に高くなる。
【０００４】一般にポリプロピレンは金属面に対して加
熱溶融させて冷却固化しても付着しないことが知られて
おり、そのため、押出成形されたシートやパイプの表面
を各種表面処理により改質し、接着性を付与したのち接
着剤を塗布して、接着する前記接着法によるライニング
方法が提案されているだけである。
熱溶融させて冷却固化しても付着しないことが知られて
おり、そのため、押出成形されたシートやパイプの表面
を各種表面処理により改質し、接着性を付与したのち接
着剤を塗布して、接着する前記接着法によるライニング
方法が提案されているだけである。
【０００５】市販ポリプロピレンが金属に対して、加熱
溶融したのち、冷却固化してもポリエチレンやフッ素樹
脂のように何故接着しないのかについては詳細に検討さ
れた報告は見当らないが、ポリプロピレンは他の樹脂と
異なり、固化収縮率が大きいこと、冷却固化後、常温付
近になっても固化収縮が長時間継続すること、クリープ
応力が他の樹脂に比べて大きいことなどによるものと考
えられる。
溶融したのち、冷却固化してもポリエチレンやフッ素樹
脂のように何故接着しないのかについては詳細に検討さ
れた報告は見当らないが、ポリプロピレンは他の樹脂と
異なり、固化収縮率が大きいこと、冷却固化後、常温付
近になっても固化収縮が長時間継続すること、クリープ
応力が他の樹脂に比べて大きいことなどによるものと考
えられる。
【０００６】本発明は上記技術水準に鑑み、極めて簡単
な方法で金属（炭素鋼）表面にポリプロピレンのライニ
ングを施工できる方法を提供しようとするものである。
な方法で金属（炭素鋼）表面にポリプロピレンのライニ
ングを施工できる方法を提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は （１）金属面にポリエチレン粉体を散布し、加熱溶融さ
せ、次いで該溶融ポリエチレン層の上にポリプロピレン
粉体を散布して加熱溶融させたのち、冷却固化してポリ
プロピレンのライニング層を形成させることを特徴とす
るポリプロピレンのライニング方法。 （２）金属面にポリエチレン粉体を散布し、加熱溶融さ
せたのち冷却固化して形成させたポリエチレン被膜層の
上にポリプロピレン粉体を散布して、加熱溶融させたの
ち冷却固化してポリプロピレンのライニング層を形成さ
せることを特徴とするポリプロピレンのライニング方
法。である。
せ、次いで該溶融ポリエチレン層の上にポリプロピレン
粉体を散布して加熱溶融させたのち、冷却固化してポリ
プロピレンのライニング層を形成させることを特徴とす
るポリプロピレンのライニング方法。 （２）金属面にポリエチレン粉体を散布し、加熱溶融さ
せたのち冷却固化して形成させたポリエチレン被膜層の
上にポリプロピレン粉体を散布して、加熱溶融させたの
ち冷却固化してポリプロピレンのライニング層を形成さ
せることを特徴とするポリプロピレンのライニング方
法。である。
【０００８】
【作用】加熱した金属（炭素鋼）面にポリエチレンの粉
末を散布し、加熱させたのち、冷却固化することによ
り、接着性の良好なポリエチレンの被膜を形成させるこ
とはよく知られており、ポリエチレンライニングとして
実用化されている。そこで、本発明は先ず金属面にポリ
エチレン被膜層を設け、このポリエチレン被膜の上にポ
リプロピレン被膜を形成させるようにしたものである。
末を散布し、加熱させたのち、冷却固化することによ
り、接着性の良好なポリエチレンの被膜を形成させるこ
とはよく知られており、ポリエチレンライニングとして
実用化されている。そこで、本発明は先ず金属面にポリ
エチレン被膜層を設け、このポリエチレン被膜の上にポ
リプロピレン被膜を形成させるようにしたものである。
【０００９】ポリエチレンとポリプロピレンは溶解度パ
ラメータが近く、加熱溶融により接着できることから外
面にポリプロピレン被膜を有する本発明のポリプロピレ
ンライニングが得られるのである。
ラメータが近く、加熱溶融により接着できることから外
面にポリプロピレン被膜を有する本発明のポリプロピレ
ンライニングが得られるのである。
【００１０】金属面とポリプロピレン被膜層の間に設け
られるポリエチレンの被膜層は単独のポリエチレンライ
ニングのように厚く（１〜２ｍｍ）する必要はなくポリ
プロピレン被膜の耐熱性をよくするためには薄ければ薄
いほど好ましいが、ポリエチレン被膜を形成するために
用いられる粉体の粒径によって被膜の最低膜厚が決まる
ので、実用的には５０〜２００μｍとなる。
られるポリエチレンの被膜層は単独のポリエチレンライ
ニングのように厚く（１〜２ｍｍ）する必要はなくポリ
プロピレン被膜の耐熱性をよくするためには薄ければ薄
いほど好ましいが、ポリエチレン被膜を形成するために
用いられる粉体の粒径によって被膜の最低膜厚が決まる
ので、実用的には５０〜２００μｍとなる。
【００１１】
【実施例】本発明の実施例を図１によって説明する。図
１において、１は脱脂洗浄し、ブラスト処理などにより
表面を清浄にした径１２０ｍｍ、厚さ５ｍｍの金属母材
（ＳＳ４１）、又はその表面にメルトインデックス５、
平均粒径１００μｍのポリエチレン粉体を加熱溶融（２
５０±２０℃）して形成したポリエチレン被膜、３は該
ポリエチレン被膜２上にメルトインデックス５、平均粒
径１００μｍのポリプロピレン粉体を加熱溶融（２５０
±２０℃）して形成したポリプロピレン被膜である。
１において、１は脱脂洗浄し、ブラスト処理などにより
表面を清浄にした径１２０ｍｍ、厚さ５ｍｍの金属母材
（ＳＳ４１）、又はその表面にメルトインデックス５、
平均粒径１００μｍのポリエチレン粉体を加熱溶融（２
５０±２０℃）して形成したポリエチレン被膜、３は該
ポリエチレン被膜２上にメルトインデックス５、平均粒
径１００μｍのポリプロピレン粉体を加熱溶融（２５０
±２０℃）して形成したポリプロピレン被膜である。
【００１２】ポリプロピレン被膜３の形成は、その前に
形成したポリエチレン被膜２が未だ高温状態にある場合
でも、冷却固化状態となった場合でも行なうことができ
る。前者の場合は連続操業が可能というメリットがあ
り、後者の場合には冷却固化したポリエチレン被膜を形
成させたものを多量に蓄積しておいて、必要時にポリプ
ロピレン被膜の形成を一度に行なうことができるので大
量生産ができるというメリットがある。
形成したポリエチレン被膜２が未だ高温状態にある場合
でも、冷却固化状態となった場合でも行なうことができ
る。前者の場合は連続操業が可能というメリットがあ
り、後者の場合には冷却固化したポリエチレン被膜を形
成させたものを多量に蓄積しておいて、必要時にポリプ
ロピレン被膜の形成を一度に行なうことができるので大
量生産ができるというメリットがある。
【００１３】表１に本発明の二つのライニング方法によ
ってライニングしたポリプロピレンライニング材の接着
力及び１００℃、５％硫酸溶液で６ケ月間行なった耐久
性評価試験結果を示す。
ってライニングしたポリプロピレンライニング材の接着
力及び１００℃、５％硫酸溶液で６ケ月間行なった耐久
性評価試験結果を示す。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【発明の効果】本発明は従来のポリエチレンライニン
グ、ゴムライニングでは適用できなかった高温領域に適
用可能で耐熱、耐薬品性に優れていること、複雑な形状
または管径の異なる配管などであっても容易にライニン
グできること、安価にライニングできるなど工業的、経
済的価値は大きい。
グ、ゴムライニングでは適用できなかった高温領域に適
用可能で耐熱、耐薬品性に優れていること、複雑な形状
または管径の異なる配管などであっても容易にライニン
グできること、安価にライニングできるなど工業的、経
済的価値は大きい。
【図１】本発明の実施例のポリプロピレンライニングの
状態の説明図
状態の説明図
Claims (2)
- 【請求項１】 金属面にポリエチレン粉体を散布し、加
熱溶融させ、次いで該溶融ポリエチレン層の上にポリプ
ロピレン粉体を散布して加熱溶融させたのち、冷却固化
してポリプロピレンのライニング層を形成させることを
特徴とするポリプロピレンのライニング方法。 - 【請求項２】 金属面にポリエチレン粉体を散布し、加
熱溶融させたのち冷却固化して形成させたポリエチレン
被膜層の上にポリプロピレン粉体を散布して、加熱溶融
させたのち冷却固化してポリプロピレンのライニング層
を形成させることを特徴とするポリプロピレンのライニ
ング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11462092A JPH05309333A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | ポリプロピレンのライニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11462092A JPH05309333A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | ポリプロピレンのライニング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05309333A true JPH05309333A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14642420
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11462092A Pending JPH05309333A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | ポリプロピレンのライニング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05309333A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019181358A (ja) * | 2018-04-08 | 2019-10-24 | Ａｃａ株式会社 | 塗膜生成方法、および、塗膜構造 |
-
1992
- 1992-05-07 JP JP11462092A patent/JPH05309333A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019181358A (ja) * | 2018-04-08 | 2019-10-24 | Ａｃａ株式会社 | 塗膜生成方法、および、塗膜構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000201 |