JPH0530904A - 高水分油中水型乳化食品組成物 - Google Patents
高水分油中水型乳化食品組成物Info
- Publication number
- JPH0530904A JPH0530904A JP3193055A JP19305591A JPH0530904A JP H0530904 A JPH0530904 A JP H0530904A JP 3193055 A JP3193055 A JP 3193055A JP 19305591 A JP19305591 A JP 19305591A JP H0530904 A JPH0530904 A JP H0530904A
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- JP
- Japan
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- oil
- water
- food composition
- fatty acid
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- Edible Oils And Fats (AREA)
- Grain Derivatives (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】融点が35℃以下の食用油10〜30重量%、
水70〜90重量%、食塩2〜15重量%及び乳化剤
0.5〜3重量%を配合されてなる油中水型乳化物であ
って且つ上記乳化剤がHLB2以下のショ糖脂肪酸エス
テルを必須成分とする高水分油中水型乳化食品組成物。 【効果】この高水分油中水型乳化食品組成物は、低カロ
リーでしかも滑らか且つソフトな食感を有する乳化安定
性に優れたものであり、低カロリーバター等の食品とし
て利用できる。
水70〜90重量%、食塩2〜15重量%及び乳化剤
0.5〜3重量%を配合されてなる油中水型乳化物であ
って且つ上記乳化剤がHLB2以下のショ糖脂肪酸エス
テルを必須成分とする高水分油中水型乳化食品組成物。 【効果】この高水分油中水型乳化食品組成物は、低カロ
リーでしかも滑らか且つソフトな食感を有する乳化安定
性に優れたものであり、低カロリーバター等の食品とし
て利用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新しい高水分油中水型
(W/O型)乳化食品組成物に関する。
(W/O型)乳化食品組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マーガリンの水分含有率は2
2%以下(日本農林規格)と定められているようにかな
り低いものであるが、近年低カロリー食品の開発、普及
に伴って、上記マーガリン等のW/O型乳化油脂食品も
またより高水分含量化が志向されつつある。
2%以下(日本農林規格)と定められているようにかな
り低いものであるが、近年低カロリー食品の開発、普及
に伴って、上記マーガリン等のW/O型乳化油脂食品も
またより高水分含量化が志向されつつある。
【0003】しかるに、W/O型乳化物は、一般に連続
相である油相がある程度以上ないと分散相である水のエ
マルジョン分子が容易に合体して、二相分離し商品価値
を失うことが知られており、また水含有率を高めていく
と、水含量40%を越える程度で容易にW/O型から水
中油型(O/W型)に転相が起り、油脂製品本来の油の
なめらかな食感を消失してしまうこともよく知られてい
る。
相である油相がある程度以上ないと分散相である水のエ
マルジョン分子が容易に合体して、二相分離し商品価値
を失うことが知られており、また水含有率を高めていく
と、水含量40%を越える程度で容易にW/O型から水
中油型(O/W型)に転相が起り、油脂製品本来の油の
なめらかな食感を消失してしまうこともよく知られてい
る。
【0004】このW/O型乳化物にみられる高水分含量
化の際の乳化状態の不安定さは、現在食品分野でその利
用の許可されている各種の乳化剤、例えばモノグリセリ
ン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン等
の利用の限界と考えられ、之等乳化剤に代わる新しい乳
化剤の研究開発が当業界で切望されていることはもとよ
り、かかる乳化剤以外に乳化助剤等の利用も種々研究さ
れており、例えばカゼインナトリウムやデンプン等の該
乳化助剤の添加配合によって、上記乳化安定性がある程
度改善されることが認められている。しかしながら、か
かる乳化助剤の配合によれば、得られる乳化物自体が硬
くなり、マーガリン等に要求されるソフトな食感が損な
われ、糊感の強いものとなる致命的な弊害がある。ま
た、油相成分として常温で固体の高融点油脂を用いる場
合、得られるW/O型乳化物の乳化状態は比較的良好で
あり、従ってこの場合は高含水量化を図り得るが、得ら
れる製品はその摂食時に口中での融解が行なわれないた
め、油脂食品本来の油の食感(なめらかな舌ざわり)が
得られない欠点がある。
化の際の乳化状態の不安定さは、現在食品分野でその利
用の許可されている各種の乳化剤、例えばモノグリセリ
ン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン等
の利用の限界と考えられ、之等乳化剤に代わる新しい乳
化剤の研究開発が当業界で切望されていることはもとよ
り、かかる乳化剤以外に乳化助剤等の利用も種々研究さ
れており、例えばカゼインナトリウムやデンプン等の該
乳化助剤の添加配合によって、上記乳化安定性がある程
度改善されることが認められている。しかしながら、か
かる乳化助剤の配合によれば、得られる乳化物自体が硬
くなり、マーガリン等に要求されるソフトな食感が損な
われ、糊感の強いものとなる致命的な弊害がある。ま
た、油相成分として常温で固体の高融点油脂を用いる場
合、得られるW/O型乳化物の乳化状態は比較的良好で
あり、従ってこの場合は高含水量化を図り得るが、得ら
れる製品はその摂食時に口中での融解が行なわれないた
め、油脂食品本来の油の食感(なめらかな舌ざわり)が
得られない欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低カ
ロリー化のための高水分含量を図り得、しかもその際上
記従来のW/O型乳化油脂食品にみられる欠点をすべて
解消し、二相分離や転相が起こらない優れた乳化安定性
を有し、更に油製品本来のなめらかな舌ざわりと均斉で
ザラツキのないソフトな改良された食感を具備する品質
良好なW/O型乳化油脂食品を提供することにある。
ロリー化のための高水分含量を図り得、しかもその際上
記従来のW/O型乳化油脂食品にみられる欠点をすべて
解消し、二相分離や転相が起こらない優れた乳化安定性
を有し、更に油製品本来のなめらかな舌ざわりと均斉で
ザラツキのないソフトな改良された食感を具備する品質
良好なW/O型乳化油脂食品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
より鋭意研究を重ねる過程において、目的製品の食感面
より、油相成分としては融点が35℃以下の食用油を利
用することが必須であること及び乳化助剤の利用は回避
せねばならないことを認めると共に、製品の食感の改善
には食塩の添加配合が有効であるが、これによればむし
ろ乳化安定性が低下することを認めた。
より鋭意研究を重ねる過程において、目的製品の食感面
より、油相成分としては融点が35℃以下の食用油を利
用することが必須であること及び乳化助剤の利用は回避
せねばならないことを認めると共に、製品の食感の改善
には食塩の添加配合が有効であるが、これによればむし
ろ乳化安定性が低下することを認めた。
【0007】しかして、引続く研究の結果、上記特定の
食用油と食塩との所定量での利用に加えて、乳化剤とし
てHLBが2以下のショ糖脂肪酸エステルの所定量を選
択利用する時には、上記目的に合致する高水分W/O型
乳化食品組成物が得られるという実に驚くべき事実を発
見し、ここに本発明を完成するに至った。
食用油と食塩との所定量での利用に加えて、乳化剤とし
てHLBが2以下のショ糖脂肪酸エステルの所定量を選
択利用する時には、上記目的に合致する高水分W/O型
乳化食品組成物が得られるという実に驚くべき事実を発
見し、ここに本発明を完成するに至った。
【0008】即ち本発明は、融点が35℃以下の食用油
10〜30重量%、水70〜90重量%、食塩2〜15
重量%及び乳化剤0.5〜3重量%を配合されてなるW
/O型乳化物であって且つ上記乳化剤がHLB2以下の
ショ糖脂肪酸エステルを必須成分とするものであること
を特徴とする高水分W/O型乳化食品組成物に係わる。
10〜30重量%、水70〜90重量%、食塩2〜15
重量%及び乳化剤0.5〜3重量%を配合されてなるW
/O型乳化物であって且つ上記乳化剤がHLB2以下の
ショ糖脂肪酸エステルを必須成分とするものであること
を特徴とする高水分W/O型乳化食品組成物に係わる。
【0009】本発明組成物は、上記構成を採用したこと
に基づいて、当初の目的であるW/O型乳化物の低カロ
リー化のための高水分含量を図り、しかもこの高水分含
量にかかわらず、得られるW/O型乳化油脂食品組成物
自体、二相分離や転相が起こらない非常に優れた乳化安
定性を有している。更に、本発明組成物は乳化油脂製品
本来のなめらかでオイリーな舌ざわりを保有すると共
に、ザラツキや糊感のないソフトな改良された食感を具
備している。
に基づいて、当初の目的であるW/O型乳化物の低カロ
リー化のための高水分含量を図り、しかもこの高水分含
量にかかわらず、得られるW/O型乳化油脂食品組成物
自体、二相分離や転相が起こらない非常に優れた乳化安
定性を有している。更に、本発明組成物は乳化油脂製品
本来のなめらかでオイリーな舌ざわりを保有すると共
に、ザラツキや糊感のないソフトな改良された食感を具
備している。
【0010】本発明の高水分W/O型乳化食品組成物に
おいて、油相として用いられる融点が35℃以下の食用
油としては、従来公知の各種食用油のいずれでもよく、
その代表例としては、例えば大豆油、コーン油、綿実
油、オリーブ油、ナタネ油、サフラワー油、パーム油、
ヒマワリ油、米油、落花生油、ヤシ油等の植物油や之等
の配合油、水素添加油、エステル交換油、分別等を行な
った加工油等を例示できる。之等食用油の添加配合量
は、得られる組成物中に10〜30重量%の範囲、好ま
しくは20〜25重量%の範囲となる量から選ばれるの
がよい。
おいて、油相として用いられる融点が35℃以下の食用
油としては、従来公知の各種食用油のいずれでもよく、
その代表例としては、例えば大豆油、コーン油、綿実
油、オリーブ油、ナタネ油、サフラワー油、パーム油、
ヒマワリ油、米油、落花生油、ヤシ油等の植物油や之等
の配合油、水素添加油、エステル交換油、分別等を行な
った加工油等を例示できる。之等食用油の添加配合量
は、得られる組成物中に10〜30重量%の範囲、好ま
しくは20〜25重量%の範囲となる量から選ばれるの
がよい。
【0011】また、本発明に利用される乳化剤は、HL
B2以下のショ糖脂肪酸エステルを必須成分とするもの
であることが重要である。該乳化剤の代表例としては、
例えば第一工業製薬社より市販の「ショ糖脂肪酸エステ
ルF10」(HLB=1)を例示できるが、これに限定
されず、例えば「ショ糖脂肪酸エステルS170」(H
LB=1)(三菱化成食品社)等の市販品であってもよ
く、また上記HLBの条件を満たすように、ショ糖と脂
肪酸とから通常のエステル反応によって得られるもので
あってもよい。ここで用いられる脂肪酸は特にその炭素
数に限定はないが、一般には炭素数12〜22のものが
好ましく、これは飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよ
い。
B2以下のショ糖脂肪酸エステルを必須成分とするもの
であることが重要である。該乳化剤の代表例としては、
例えば第一工業製薬社より市販の「ショ糖脂肪酸エステ
ルF10」(HLB=1)を例示できるが、これに限定
されず、例えば「ショ糖脂肪酸エステルS170」(H
LB=1)(三菱化成食品社)等の市販品であってもよ
く、また上記HLBの条件を満たすように、ショ糖と脂
肪酸とから通常のエステル反応によって得られるもので
あってもよい。ここで用いられる脂肪酸は特にその炭素
数に限定はないが、一般には炭素数12〜22のものが
好ましく、これは飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよ
い。
【0012】更に、本発明に用いられる乳化剤は、上記
HLB2以下のショ糖脂肪酸エステルを必須成分とし
て、その乳化特性を損なわない範囲で、これに他の乳化
剤を補助的に混合したものであってもよく、この併用さ
れる乳化剤としては、食品分野で汎用されている例え
ば、モノグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、グリセリン脂肪酸エステル、大豆リン脂質等
を例示できる。上記乳化剤の配合量は、得られる組成物
中に0.5〜3重量%の範囲、好ましくは1〜1.5重
量%の範囲となる量から選ばれるのがよく、この範囲で
の利用によって、得られる製品に本発明所期の優れた乳
化安定性を付与できる。即ち、W/O型で二相分離や転
相が起こらず、安定して多量の水を抱き込んだ乳化物を
与えることができる。
HLB2以下のショ糖脂肪酸エステルを必須成分とし
て、その乳化特性を損なわない範囲で、これに他の乳化
剤を補助的に混合したものであってもよく、この併用さ
れる乳化剤としては、食品分野で汎用されている例え
ば、モノグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、グリセリン脂肪酸エステル、大豆リン脂質等
を例示できる。上記乳化剤の配合量は、得られる組成物
中に0.5〜3重量%の範囲、好ましくは1〜1.5重
量%の範囲となる量から選ばれるのがよく、この範囲で
の利用によって、得られる製品に本発明所期の優れた乳
化安定性を付与できる。即ち、W/O型で二相分離や転
相が起こらず、安定して多量の水を抱き込んだ乳化物を
与えることができる。
【0013】本発明組成物は、上記食用油及び乳化剤と
共に、水70〜90重量%及び食塩2〜15重量%を配
合されてなり、その製造法は、特に限定されるものでは
ないが、一般には、上記乳化剤の所定量を必要に応じて
加温下に添加溶解させて調製した食用油を油相とし、こ
れに所定量食塩を予め溶解させた水を、常温乃至加温下
に、添加して均一に攪拌する方法を採用するのが好まし
い。ここで水及び食塩の添加配合量は、より好ましくは
それぞれ70〜80重量%及び3〜6重量%の範囲から
選ばれるのがよい。
共に、水70〜90重量%及び食塩2〜15重量%を配
合されてなり、その製造法は、特に限定されるものでは
ないが、一般には、上記乳化剤の所定量を必要に応じて
加温下に添加溶解させて調製した食用油を油相とし、こ
れに所定量食塩を予め溶解させた水を、常温乃至加温下
に、添加して均一に攪拌する方法を採用するのが好まし
い。ここで水及び食塩の添加配合量は、より好ましくは
それぞれ70〜80重量%及び3〜6重量%の範囲から
選ばれるのがよい。
【0014】また、本発明組成物には、この種乳化物等
の食品分野で慣用される添加物を必要に応じて上記水相
及び油相のそれぞれに添加配合することもできる。該添
加物には、例えば糖類、アミノ酸類、香料等の呈味料の
他、着色料、殺菌剤、保存剤、抗酸化剤、pH調節剤、
電荷調整剤等が包含される。但し、之等添加物の添加量
は、本発明所期の食感及び乳化安定性を損なわない範囲
から選択されるものとする。
の食品分野で慣用される添加物を必要に応じて上記水相
及び油相のそれぞれに添加配合することもできる。該添
加物には、例えば糖類、アミノ酸類、香料等の呈味料の
他、着色料、殺菌剤、保存剤、抗酸化剤、pH調節剤、
電荷調整剤等が包含される。但し、之等添加物の添加量
は、本発明所期の食感及び乳化安定性を損なわない範囲
から選択されるものとする。
【0015】かくして調製された本発明の高水分W/O
型乳化食品組成物は、それ単独で例えばバター、マーガ
リン、バタークリーム等の低カロリー油脂食品として利
用できると共に、各種油脂食品の代用品としても有効利
用できる。殊に水分を嫌う例えばウエハースやパン等の
センターに挿入されるバタークリーム等としての利用が
好適である。
型乳化食品組成物は、それ単独で例えばバター、マーガ
リン、バタークリーム等の低カロリー油脂食品として利
用できると共に、各種油脂食品の代用品としても有効利
用できる。殊に水分を嫌う例えばウエハースやパン等の
センターに挿入されるバタークリーム等としての利用が
好適である。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、低カロリーでしかも滑
らか且つソフトな食感を有する乳化安定性に優れた高水
分W/O型乳化食品組成物が提供され、これは低カロリ
ー油脂食品として非常に価値あるものである。
らか且つソフトな食感を有する乳化安定性に優れた高水
分W/O型乳化食品組成物が提供され、これは低カロリ
ー油脂食品として非常に価値あるものである。
【0017】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、本
発明組成物調製の実施例を挙げ、次いで該組成物の特徴
とする性質を調べた試験例を挙げる。尚、各例中%とあ
るは特記しない限り重量%を示す。
発明組成物調製の実施例を挙げ、次いで該組成物の特徴
とする性質を調べた試験例を挙げる。尚、各例中%とあ
るは特記しない限り重量%を示す。
【0018】
【実施例1】 水 71% サラダ油(大豆油) 25% ショ糖脂肪酸エステル(第一工業製薬社製「F10」) 1% 食塩 3% 上記所定量のサラダ油にショ糖脂肪酸エステルを、予め
60〜80℃に加温して溶解させて油相成分を調製し
た。一方、予め60℃に加温した上記所定量の水中に食
塩を添加溶解させて水相成分を調製し、これを上記油相
成分中に少量ずつ加えながら、高速攪拌(特殊機化工業
社製ホモミキサー使用、回転数5000〜100000
rpm )して、本発明高水分W/O型乳化食品組成物を得
た。
60〜80℃に加温して溶解させて油相成分を調製し
た。一方、予め60℃に加温した上記所定量の水中に食
塩を添加溶解させて水相成分を調製し、これを上記油相
成分中に少量ずつ加えながら、高速攪拌(特殊機化工業
社製ホモミキサー使用、回転数5000〜100000
rpm )して、本発明高水分W/O型乳化食品組成物を得
た。
【0019】このものは、粘度が約50000cp(20
℃)であって、油滴と水滴との分離の認められない均質
なクリーム状態を呈しており、乳化物中の水滴は粒径が
約150μm以下であった。
℃)であって、油滴と水滴との分離の認められない均質
なクリーム状態を呈しており、乳化物中の水滴は粒径が
約150μm以下であった。
【0020】
【実施例2】 水 76% 油(オリーブ油) 20% ショ糖脂肪酸エステル(第一工業製薬社製「F10」) 1% 大豆レシチン 1% 食塩 2% 上記各成分を利用して、実施例1と同様にして本発明高
水分W/O型乳化食品組成物を得た。
水分W/O型乳化食品組成物を得た。
【0021】このものは、粘度が約60000cp(20
℃)であって、油滴と水滴との分離の認められない均質
なクリーム状態を呈しており、乳化物中の水滴は粒径が
約100μm以下であった。
℃)であって、油滴と水滴との分離の認められない均質
なクリーム状態を呈しており、乳化物中の水滴は粒径が
約100μm以下であった。
【0022】
【実施例3】 水 78% 油(大豆油) 18% ショ糖脂肪酸エステル(三菱化成社製「S170」) 2% 食塩 2% 上記各成分を用いて、実施例1と同様にして本発明高水
分W/O型乳化食品組成物を得た。
分W/O型乳化食品組成物を得た。
【0023】
【比較例1】 水 91% 油(大豆油) 5% ショ糖脂肪酸エステル(三菱化成社製「S170」) 2% 食塩 2% 上記各成分を用いて、実施例1と同様にしてW/O型比
較乳化食品組成物を得た。
較乳化食品組成物を得た。
【0024】
【試験例1】各実施例及び比較例で得られたそれぞれの
組成物の性質を次の通り調べた。即ち、製造直後から所
定温度(10℃)で一定期間(30日間)放置し、各組
成物の経時変化を目視観察すると共に、1日後の乳化状
態、色調、外観を求めた。
組成物の性質を次の通り調べた。即ち、製造直後から所
定温度(10℃)で一定期間(30日間)放置し、各組
成物の経時変化を目視観察すると共に、1日後の乳化状
態、色調、外観を求めた。
【0025】得られた結果を下記第1表に示す。
【0026】
【表1】
【0027】第1表より、本発明組成物は10℃で30
日間放置後も、製造直後と同様の外観及び乳化状態を保
持しており、このことから優れた乳化安定性を具備して
いることが確認された。
日間放置後も、製造直後と同様の外観及び乳化状態を保
持しており、このことから優れた乳化安定性を具備して
いることが確認された。
【0028】
【試験例2】食感試験(パネルテスト) 前記各実施例で調製した本発明高水分W/O型乳化食品
組成物及び比較例で調製した比較組成物のそれぞれの食
感を10名のパネラーにより官能試験した。
組成物及び比較例で調製した比較組成物のそれぞれの食
感を10名のパネラーにより官能試験した。
【0029】即ち、各パネラーに本発明組成物を摂食さ
せ、下記項目につき、それぞれ5段階評価させた。
せ、下記項目につき、それぞれ5段階評価させた。
【0030】評価項目 1)摂食時滑らかさ 5…なめらか → 1…硬い 2)軽さ 5…軽い → 1…重い 3)粘稠性 5…なし → 1…強い 4)のどごし 5…良好 → 1…不良 結果をパネラー全員の平均値にて下記第2表に示す。
【0031】
【表2】
【0032】第2表より、本発明組成物は、非常に優れ
た食感を有することが明らかである。
た食感を有することが明らかである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】融点が35℃以下の食用油10〜30重量
%、水70〜90重量%、食塩2〜15重量%及び乳化
剤0.5〜3重量%を配合されてなる油中水型乳化物で
あって且つ上記乳化剤がHLB2以下のショ糖脂肪酸エ
ステルを必須成分とするものであることを特徴とする高
水分油中水型乳化食品組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3193055A JPH0530904A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 高水分油中水型乳化食品組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3193055A JPH0530904A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 高水分油中水型乳化食品組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0530904A true JPH0530904A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16301441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3193055A Pending JPH0530904A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 高水分油中水型乳化食品組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0530904A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994022313A1 (en) * | 1993-04-01 | 1994-10-13 | Ici Australia Operations Proprietary Limited | Pan release agent |
JP2002308962A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | Pola Chem Ind Inc | 乳化組成物 |
AU2008225848B2 (en) * | 2007-03-14 | 2011-08-25 | Unilever Plc | Aeratable and aerated products |
-
1991
- 1991-08-01 JP JP3193055A patent/JPH0530904A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994022313A1 (en) * | 1993-04-01 | 1994-10-13 | Ici Australia Operations Proprietary Limited | Pan release agent |
JP2002308962A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | Pola Chem Ind Inc | 乳化組成物 |
AU2008225848B2 (en) * | 2007-03-14 | 2011-08-25 | Unilever Plc | Aeratable and aerated products |
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