JPH05308554A - 固体撮像素子の変位検出装置 - Google Patents

固体撮像素子の変位検出装置

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JPH05308554A
JPH05308554A JP4111221A JP11122192A JPH05308554A JP H05308554 A JPH05308554 A JP H05308554A JP 4111221 A JP4111221 A JP 4111221A JP 11122192 A JP11122192 A JP 11122192A JP H05308554 A JPH05308554 A JP H05308554A
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JP
Japan
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adjustment
solid
circuit
state image
ccd
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Application number
JP4111221A
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English (en)
Inventor
Masaharu Yanagidate
昌春 柳舘
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な構成で、固体撮像素子の変位量を逐次測
定し、調整の自動化を可能とすること。 【構成】複数の固体撮像素子であるCCD5,6の各撮
像面の撮像レンズ2の光軸に対する変位量、及び各固体
撮像素子5,6間の相対位置を検出する固体撮像素子の
変位検出装置であって、撮像チャート1aが、少なくと
もその中央部及び周辺部にそれぞれ水平あるいは垂直方
向に濃淡の変化を有しており、演算処理部10が、上記
撮像チャート1aの上記濃淡変化部分に対する上記固体
撮像素子5,6からの出力に基づいて上記変位量及び相
対位置を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子を用いた
ビデオカメラ等の撮像装置において、上記固体撮像素子
間の変位を検出する固体撮像素子の変位検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の変位調整装置としては、例えば特
開昭62−100081号公報により開示された技術が
ある。
【0003】同公報に示された技術は、2つの撮像素子
を有するビデオカメラ調整装置にサーキュラーゾーンプ
レートチャートを撮像し、その時の特定の撮像画面の領
域に相当する信号のみ通過させるゲート手段と、このゲ
ート手段を通過した信号の中から特定の周波数帯域の信
号成分のみ取り出す特定周波数帯域内信号成分取出手段
と、上記特定周波数帯域内信号成分取出手段によって取
出された信号成分を表示する出力レベル表示手段とを備
えている。そして、上記2つの撮像素子の位置に応じ
て、出力信号中のサーキュラーゾーンプレートチャート
の特定周波数成分が増減することを利用して固体撮像素
子間の位置のずれを検出するものである。一方、特開昭
61−288686号公報では、固体撮像素子のあおり
角調整装置に関する技術が開示されている。
【0004】同公報により開示された技術では、固体撮
像素子の撮像画面の中心部と該中心部を挟んで画面の左
右あるいは上下に対応する部分にそれぞれ水平あるいは
垂直方向に濃淡を繰り返す繰り返しパターンであり、そ
の繰り返しピッチが上記固体撮像素子の水平あるいは垂
直の絵素ピッチと所定の関係にある画像を上記固体撮像
素子により撮像して得られる撮像出力に、上記絵素ピッ
チと繰り返しピッチとの差に基づくビート成分が含まれ
ることを利用している。
【0005】即ち、上記ビート成分の振幅は、撮像光学
系のバックフォーカス及び固体撮像素子の固体撮像素子
のあおり量のレジストレーション誤差に依存して変化す
る為に、上記固体撮像素子の絵素ピッチと上記繰り返し
ピッチとの差によるビート成分が最大となる位置を検出
する操作を、撮像画面の中心部と該中心部を挟んで画面
の左右あるいは上下に対応する部分に対して繰り返しを
行う事により、上記各装置の測定出力から固体撮像素子
のあおり量を算出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
固体撮像素子のあおり角調整方法においては、中心部分
のビート成分が最大となる撮影レンズの位置を初期位置
とし、次に画面の左右あるいは上下に対応する部分のビ
ート成分が最大となる位置を、それぞれ第2、第3の位
置とし、この初期位置と第2、第3の位置との差よりあ
おり量を算出している。
【0007】その為、調整では上記算出された変位量に
基づき調整を行った後、再びあおり量の測定を行うとい
う手段が必要となるため調整の自動化が難しいという欠
点があった。
【0008】さらに、前述したような固体撮像素子の変
位調整装置では、位置ずれの方向が分からない、ずれ量
と検出されるずれ信号との間のリニアリティーが無いと
いった欠点がある。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、簡易な構成で固体撮像素
子の変位量を逐次測定し、調整の自動化を可能とするこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の固体撮像素子の変位検出装置は、固体撮像
素子の撮像面の撮像レンズの光軸に対する傾き、または
複数の各固体撮像素子間の相対位置を検出する固体撮像
素子の変位検出装置において、少なくとも中央部及び周
辺部にそれぞれ水平あるいは垂直方向に濃淡変化を有す
る投影パターン手段と、上記投影パターン手段の上記濃
淡変化部分に対する上記固体撮像素子からの出力に基づ
いて、上記傾き及び相対位置を検出する検出手段とを具
備することを特徴とする。
【0011】
【作用】即ち、本発明の固体撮像素子の変位検出装置で
は、固体撮像素子の撮像面の撮像レンズの光軸に対する
傾き、または複数の各固体撮像素子間の相対位置を検出
する固体撮像素子の変位検出装置であって、投影パター
ン手段が、少なくともその中央部及び周辺部にそれぞれ
水平あるいは垂直方向に濃淡の変化を有しており、検出
手段により上記投影パターン手段の上記濃淡変化部分に
対する上記固体撮像素子からの出力に基づいて上記傾き
及び相対位置が検出される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の第1の実施例
について説明する。図1は、本発明の固体撮像素子の変
位検出装置のブロック構成図である。
【0013】同図に示すように、撮像用チャート1aに
対面する位置には撮像レンズ2が配置されており、該撮
像レンズ2を介して入射した光の光路上には、入射光中
の高周波成分を除去する光学的ローパスフィルタ3、入
射光を2分割するハーフプリズム4を介して、固体撮像
素子である電荷結合素子(CCD;charge coupled device)
5、及びCCD5に対し水平及び垂直方向に画素ピッチ
の各1/2だけずらして配置された固体撮像素子CCD
6が設けられている。
【0014】そして、このCCD6には、その位置を上
記水平及び垂直方向に画素ピッチの各1/2だけずらし
て配置するための位置調整を行う位置調整機構7が接続
されている。
【0015】さらに、CCD5,6には、各CCDから
信号の読み出しを行う為の駆動回路8、及び各CCDか
ら読み出されたアナログ信号をデジタル信号に変換する
アナログ/ディジタル(A/D)変換回路9が接続され
ており、このA/D変換回路9には、該A/D変換回路
9からの信号に基づいてCCD5,6間の水平及び垂直
方向の位置変位を測定する演算処理回路10が接続され
ている。
【0016】そして、この演算処理回路10には、該演
算処理回路10からの位置変位信号を基に位置調整機構
7を駆動しCCD6の位置を可変する位置決め回路1
1、及びA/D変換回路9及び演算処理回路10からの
信号より上記位置調整動作をモニタする映像信号を作成
する表示回路12が接続されている。次に、本実施例の
動作について説明する。
【0017】本実施例により調整される撮像ブロック
は、空間画素ずらし法を採用して高解像度化を計ってお
り、CCD6の位置を水平及び垂直方向に画素ピッチの
各1/2だけずらして配置するため、図2に示すよう
に、水平(X)方向、垂直(Y)方向及び回転(θ)方
向への調整が行われる。
【0018】そして、図3(a)に示すような調整前の
CCD6に対して、図3(b)に示すようなX−Y方向
の位置調整、及び図3(c)に示すようなθ方向の角度
調整を繰り返すことで、目標位置にCCD6を位置決め
する。以下、本実施例によるX−Y方向の位置調整につ
いて詳述する。
【0019】CCD5に対するCCD6の位置ずれの測
定は、撮像画素の輝度がCCD上の複数画素間に渡って
X方向及びY方向に直線的に変化している部分を用いて
行われる。このとき、測定箇所が中央部と周辺部の複数
箇所となる為、本実施例においては、図4(a)に示す
ような黒地に白色の長方形を中央部及び4隅に配した撮
像用チャート1を用いている。
【0020】このような撮像用チャート1aを用いるこ
とにより、輝度の大きな変化が中央部及び周辺部に発生
する。そして、上記撮像用チャート1の像の縁は、その
高周波成分が光学的ローパスフィルタ3により除去され
るため、上記ローパスフィルタ3の特性に応じた角度と
なる。
【0021】図4(a)に示す撮像チャート1aにおけ
るXs−Xe及びYs−Yeの交差点近傍の状態は、詳
細には図4(b)に示され、図中、Xa1〜Xa3はC
CD5のXs−Xe上の画素を示す。尚、同図において
は黒と白との間を斜線で一様に示したが、実際には、こ
の斜線部分は黒から白に向って輝度が次第に高くなって
いる。
【0022】そして、4(a)におけるXs1−Xs2
間に対応したCCD出力は図5(a)に示され、更に図
5(a)における領域51を拡大した様子は図5(b)
に示される。
【0023】図5(b)において、Xa1〜Xa3は図
4(a)における画素Xa1〜Xa3を示し、Vya1
〜Vya3は各々の画素の出力である。また、Xb1〜
Xb3はCCD6での同一アドレスの画素の出力であ
る。
【0024】上記したように、撮像チャート1a上の白
色の長方形の像の縁は、高周波成分が光学的ローパスフ
ィルタ3により除去されるため、中央部は直線的に輝度
が変化する。その為、上記像の縁に対するCCD出力は
同図に示すようになる。
【0025】そして、CCD5とCCD6の水平方向の
相対位置関係は各CCD出力に反映されることに着目し
て、本実施例では上記CCD5とCCD6の出力を比較
することにより相対位置関係を得ている。
【0026】具体的には、CCD6はCCD5に対して
1/2ピッチずれた位置に調整されるため、正しく1/
2ピッチずれた位置に在る場合、画素出力Vya1〜V
ya3及びVyb1〜vyb2は次式に示すような関係
となる。 2Vya2=Vya2+Vya3 Vyb1=Vya1+Vya2
【0027】CCD6のCCD5に対する水平方向の調
整ずれ信号Exを求める場合、先ず、撮像用チャートの
白色と黒部に対するCCD5出力より、その中間の値で
ある中央値を求める。次に、CCD5,CCD6から上
記中央値に最も近い値を出力している画素を検出する。
図5(b)の場合には、CCD5の画素Xa2が選択さ
れる。また、もう一方のCCD6からはXa2の隣接画
素となるXb1,Xb2が選択される。水平方向の調整
ずれ信号Exは、Ex=([左方隣接画素出力]−[選
択画素出力])+([選択画素出力]−[左方画素出
力])により求められる。
【0028】ここで、中央値に最も近い値を出力してい
る画素が中CCD6のXb2であった場合には、Ex
は、その隣接画素の出力であるVya2,Vya3を用
いて次式により算出することができる。 Ex=(Vya2−Vyb2)+(Vyb2−Vya3)
【0029】一方、垂直方向についても同様の手順で垂
直方向エラー信号(Ey)の検出を行う。このエラー信
号の検出は演算処理回路10により行われ、エラー信号
は位置決め回路11に送られる。
【0030】位置決め回路11は、エラー信号を基に位
置調整機構7をX−Y方向に駆動してCCD6の中心部
分のX−Y位置調整を行う。これは図3(a)より図3
(b)の状態に調整が完了したことを意味する。次に、
本実施例によるθ調整について詳述する。
【0031】図2に示すように、θ調整はCCD6の中
心を回転中心として図示したθ方向に回転させる調整で
ある。このような調整において、エラー検出はX−Y方
向の位置調整と同じく、撮像チャート1a上の白色の長
方形の像の縁を用いて行われる。但し、θ調整では4隅
に配置された長方形のうちの一個を使用する。このθ調
整は、図4(a)上のXe1−Xe2,Ye1−Ye2
上の画素出力を用いて行われる。
【0032】図6(a)は、このXe1−Xe2の画素
出力を示す。CCD6の位置ずれ量はX−Y方向の位置
調整にて説明したのと同様の方法で水平方向エラー信号
Exが求められる。具体的には、図6(b)において、
中央値に最も近い出力はXb5の出力であるので次式に
より求められる。 Ex=[Vya5−Vyb5]+[Vyb5−Vya6]
【0033】この水平方向エラー信号は、CCD6のθ
方向ずれ量(Eθ)に応じて極性と量が変化する。この
為、演算処理回路10は得られた水平方向エラー信号
(Ex)を、そのままθ方向ずれ量Eθとして位置決め
回路11に加え、Eθが“0”となる様に位置調整機構
7を駆動し、CCD6のθ方向ずれを補正する。
【0034】本実施例においては、上記θ方向調整後、
上記X−Y方向の位置調整とθ方向調整を繰り返すこと
で、調整開始時点での各エラー信号が“0”となった場
合に調整を終了する。次に、本発明の第2の実施例につ
いて説明する。
【0035】図7は、本発明の固体撮像素子のあおり角
調整装置のブロック構成図である。同図に示すように、
撮像用チャート1bに対面する位置には撮像レンズ2が
配置されており、該撮像レンズ2には、そのフォーカス
方向の駆動を制御するレンズ駆動機構16が設けられて
いる。
【0036】そして、上記撮影レンズ2を介して入射し
た光の光路上には、入射光中の高周波成分を除去する光
学的ローパスフィルタ3、3色分解プリズム15を介し
て、CCD6R,6G,6Bが配置されている。
【0037】さらに、上記CCD6R,6G,6Bに
は、そのあおり角を調整するあおり調整機構7R,7
G,7Bが設けられており、さらに、各CCDから読み
出されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/
D変換回路9、及び各CCDからの信号読み出しを行う
為の駆動回路8が接続されている。
【0038】そして、上記あおり調整機構7R,7G,
7Bには、その駆動を制御するあおり角制御回路13が
接続されいる。さらに、上記A/D変換回路9には、該
A/D変換回路9からの信号より撮像レンズ2の位置を
制御するためのフォーカス制御信号を作成すると共に、
各CCDのあおり角を測定し、上記あおり角制御回路1
3にあおり角調整の為のあおり角調整信号を供給する演
算処理回路10が接続されている。
【0039】そして、この演算処理回路10には、該演
算処理回路10からのフォーカス制御信号を基に上記レ
ンズ駆動機構16を駆動するレンズ位置制御回路14、
及び上記A/D変換回路9及び演算処理回路10からの
信号により上記あおり角調整動作をモニタする映像信号
を作成する表示回路12が接続されている。次に、本実
施例の動作について説明する。
【0040】前述したような構成において、あおり角の
調整は各CCDをその中央部分を中心として図8に示す
調整方向、即ち水平のあおり方向(矢印±RX)、及び
垂直のあおり方向(矢印±RY)に回転させることで行
う。そして、撮像画面の輝度が各CCD上の複数画素間
に従ってX方向及びY方向に直線的に変化している部分
を用いて行う。
【0041】さらに、調整の為の測定は中央部と周辺部
の複数箇所で必要となるため、本実施例においては、図
9(a)に示すような黒地に白色の長方形を中央部及び
周辺に配した撮像用チャート1を用いている。尚、調整
はフォーカス調整、あおり調整の順に行われる。
【0042】上記撮像用チャート1bの像は、撮像レン
ズ2及び光学的ローパスフィルタ3、3色分解プリズム
15を介してRGB各色撮像用のCCD6R,6B,6
G上に結像される。この時、撮像チャート1b上の像
は、像中の高周波成分が光学的ローパスフィルタ3によ
りカットされる為、チャート上の像のエッジ中心部分は
上記ローパスフィルタ3の特性に応じ一定の角度を持つ
事となる。
【0043】図9(b)は、上記図9(a)におけるX
a−Xb,Ya−Ybの交差点近傍の状態を示す図であ
り、同図において、Xc1〜Xc3及びYc1〜Yc3
はCCD6G上でXa−Xb及びYa−Ybが投影され
る画素を示す。尚、同図においては黒と白との間を斜線
で一様に示したが、実際には、この斜線部分は黒から白
に向って輝度が次第に高くなっている。
【0044】図10(a)は、上記図9(a)のXa−
Xb間に対応したCCD出力を示す図であり。図10
(b)は、図10(a)中、像の立上がりをエッジ部分
に抜き出して表示した図である。
【0045】図10(b)において、Kxlはチャート
上の右側の長方形による立上がり部分であり、Kxcは
チャート上の中央の長方形による立上がり部分、Kxr
はチャート上の右側の長方形による立上がり部分であ
る。そして、これらの各立上がり角度は、フォーカスが
合っている場合には、上記の如くローパスフィルタ3の
特性に応じた特定の角度となる。さらに、フォーカスが
ずれるに従って像がぼけてくるため、上記立上がり角度
は小さくなる。
【0046】よって、水平方向のあおりの調整を行う場
合には、上記チャート中央部の立上がりエッジが最大角
度となる様に調整する事により、中央部にフォーカスを
合わせた後、上記チャート上の左右の長方形の立上がり
エッジが最大角度となるよう調整する事であおり調整を
行う。
【0047】また、垂直方向のあおり調整を行う場合に
は、図9(a)のYa−Ybに対応するCCD出力によ
り、上下の長方形のエッジ部分の立上がりが最大角度と
なる様に調整する事で調整を行う。以下、本実施例によ
るフォーカス調整について詳述する。フォーカス調整で
は、CCDの中央部にフォーカスを合わせる為、中央部
のエッジの立上がり角度を検出しながら調整を行う。
【0048】図9(b)において、画素Xc1〜Xc3
はチャート中央部の像の黒から白への水平方向変化部分
に在る。また、エッジの中心部分は上記の如く直線的に
出力が変化しており、同部の出力は図11(a)に示す
ようになる。
【0049】図11(a)において、Vxc1〜Vxc
3は、それぞれ画素Xc1〜Xc3の出力である。そし
て、水平方向の画素ピッチはLであるから、画素Xc
1,Xc2間の像の変化する角度θxc1、及び画素X
c2,Xc3間の像の変化する角度θxc2は次式で示
される。 Tan(θxc1)=(Vxc2−Vxc1)/L Tan(θxc2)=(Vxc3−Vxc2)/L 同様の方法で測定範囲内のデータを出力している画素か
ら角度を求め、それらの最大値を同部分の立上がり角度
θxcとして出力する。
【0050】図11(a)においては、測定範囲内のデ
ータを出力している画素は、Xc1〜Xc3の3個であ
るから、立上がり角度θxcは、上記θxc1,θxc
2のうち値の大きな方がθxcとして求められる。そし
て、フォーカス調整は上記θxcが大きくなる様にレン
ズ位置調整回路14によりレンズ駆動機構16を移動
し、上記θxcが最大となった位置で撮影レンズ2を静
止させ終了する。
【0051】尚、実際のフォーカス調整では、CCD6
Gの出力をA/D変換回路9にてディジタルデータに変
換した後、演算処理回路10にてθxcの代りに単位距
離、即ち画素ピッチ当たりの変化量Δxcを求める。こ
のΔxcは、上記測定範囲内のデータを出力した画素間
の差分を求め、その最大値により求めることができるた
めtan(θxc)に比例した値である。
【0052】本実施例の場合には、Δxcは(Vxc3
−Vxc2)と(Vxc2−Vxc1)の大きな方の値
となる。そして、レンズ位置調整回路14は、上記Δx
cが大きくなるようにレンズ駆動機構16を移動し、上
記Δxcが最大となる位置で撮像レンズ2を静止させフ
ォーカス調整終了とする。次に、本実施例によるあおり
調整について詳述する。
【0053】あおり調整は水平方向と垂直方向に対して
行われるが、内容は検出方向が異なるだけでそれ以外は
同じである。そして、この水平方向のあおり調整は撮像
用チャート1の左右の長方形を用いて行われる。
【0054】前述したように、フォーカス調整は撮像用
チャート1bの中央部分を基準として行われる為、水平
方向のあおり角にずれがある場合、撮像用チャート1b
の左右の長方形の部分にはフォーカスずれによる“ぼ
け”が発生する。そこで、この“ぼけ”を最小とするこ
とにより、水平方向のあおり角の調整が行われる。
【0055】具体的には、CCD6Gの出力をA/D変
換回路9にてデジタルデータに変換した後、演算処理回
路10にて上記フォーカス調整と同様に測定範囲内のデ
ータを出力した画素の位置と出力より、各画素の単位距
離、即ち画素ピッチ当りの変化量(Δxl,Δxr)を
求める。
【0056】そして、演算処理回路10は、この求めら
れた上記変化量があらかじめ定められた量(あおりの無
い場合の上記変化量)となる様にあおり調整回路13を
介してあおり角調整機構7Gを駆動することであおり角
の調整を行う。
【0057】図11(b),(c)は、図10(a)の
Kxl,Kxr部分の拡大図を示したもので、同図に示
すように、上記Δxlは(Vxl3−Vxl2)と(X
xl2−Vxl1)の大きな方の値となり、Δxrは
(Vxr3−Vxr2)と(Vxr2−Vxr1)の大
きな方の値となる。
【0058】そして、Δxl,Δxrは、CCD6Gの
あおり角に応じて変化するので、演算処理回路10は
(Δxl+Δxr)が大きくなる方向にあおり角制御回
路13を介してあおり角制御機構7Gを駆動する。さら
に、演算処理回路10は、(Δxl+Δxr)が最大値
となる所であおり角制御機構7Gを静止させる。
【0059】この時、Δxl,Δxrの値が設定値以上
の場合には調整を終了し、設定値以下の場合には、フォ
ーカス調整不良と判断し、フォーカス調整より再び調整
を行う。
【0060】そして、CCD6Gの調整終了後、6R,
6Bも同様に水平方向のあおり角の調整が行われる。次
いで、各CCD6R,6G,6Bに対する水平方向(±
RY方向)の調整が行われる。尚、垂直方向の調整は検
出方向が異なるだけでそれ以外は同じであるので、説明
は省略する。
【0061】本発明においては、上記実施例で説明した
以外にも、調整を簡易化する為、上記フォーカス調整終
了後、左右どちらか一方の長方形の立上がりエッジの角
度が最大となるようにあおり量の調整を行うという事も
可能である。
【0062】また、安価な光学系を用いて構成した場合
上記エッジ部分が非直線となる場合があるが、フォーカ
スがずれた場合のCCDからの出力パターンをフォーカ
ス位置に応じて記憶しておき、調整時の測定データと比
較し調整方向を検出する事により、あおり量の調整を行
う事も可能である。さらに、固体撮像素子間の変位測定
及び調整において位置ずれ信号が簡単に、且つずれ量に
対して直線的に得られるため調整の自動化が容易に行わ
れる。また、使用するチャートも白黒2階調の長方形と
いう簡単な構成であるため安価な製作が可能となる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な構成で、固体撮
像素子の変位量を逐次測定し、調整の自動化を可能とす
る固体撮像素子の変位検出装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】第1の実施例によるX,、Y方向及びθ方向へ
の調整を説明するための図である。
【図3】(a)は調整前のCCD5,6の位置、(b)
はX−Y方向に調整された後のCCD5,6の位置、
(c)はθ方向の角度調整後のCCD5,6の位置をそ
れぞれ示す図である。
【図4】(a)は撮像チャート1aの外観図であり、
(b)は(a)における領域41の拡大図である。
【図5】(a)は図4(a)上のXs1−Xs2間に対
応したCCD出力を示し、(b)は(a)における領域
51の拡大図である。
【図6】(a)は図4(a)上のXe1−Xe2間の画
素出力を示す図で、(b)は(a)における領域61の
拡大図である。
【図7】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図8】第2の実施例によるあおり角の調整方向を示す
図である。
【図9】(a)は撮像チャート1bの外観図であり、
(b)は(a)における領域41の拡大図である。
【図10】(a)は図9(a)のXa−Xb間に対応し
たCCD出力を示す図であり、(b)は(a)における
像の立上がりをエッジ部分に抜き出して表示した図であ
る。
【図11】(a)乃至(c)は、それぞれ図10(a)
におけるKxc部分、Kxl部分、Kxr部分の拡大図
である。
【符号の説明】
1…撮像チャート、2…撮像レンズ、3…光学的ローパ
スフィルタ、4…ハーフプリズム、5,6…CCD、7
…位置調整機構、8…駆動回路、9…A/D変換回路、
10…演算処理回路、11…位置決め回路、12…表示
回路、13…あおり角制御回路、14…レンズ位置調整
回路、15…3色分解プリズム、16…レンズ駆動機
構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像素子の撮像面の撮像レンズの光
    軸に対する傾き、または複数の各固体撮像素子間の相対
    位置を検出する固体撮像素子の変位検出装置において、 少なくとも中央部及び周辺部にそれぞれ水平あるいは垂
    直方向に濃淡変化を有する投影パターン手段と、 上記投影パターン手段の上記濃淡変化部分に対する上記
    固体撮像素子からの出力に基づいて、上記傾き及び相対
    位置を検出する検出手段と、 を具備することを特徴とする固体撮像素子の変位検出装
    置。
JP4111221A 1992-04-30 1992-04-30 固体撮像素子の変位検出装置 Withdrawn JPH05308554A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002027309A (ja) * 2000-07-04 2002-01-25 Canon Inc 撮像システム及びその制御方法
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