JPH05307976A - 非水溶媒二次電池およびその電極材料 - Google Patents

非水溶媒二次電池およびその電極材料

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JPH05307976A
JPH05307976A JP4110356A JP11035692A JPH05307976A JP H05307976 A JPH05307976 A JP H05307976A JP 4110356 A JP4110356 A JP 4110356A JP 11035692 A JP11035692 A JP 11035692A JP H05307976 A JPH05307976 A JP H05307976A
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光孝 宮林
Tamae Karasawa
環江 唐沢
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電極容量の大きい、充放電サイクル特性にす
ぐれた負極材料と特定の電解液との組み合わせにより使
用温度域の広い二次電池の提供。 【構成】 多相構造を有し、X線回折による面間隔d
002が3.35〜3.39Åのピーク(P)と、3.
45〜3.75Åのピーク(P)の少くとも2つのピ
ークを有し、回折曲線の積分強度の比I(3.45〜3.75)
/I(3.35〜3.39)が0.10〜1.60であり、波長
5145Åのアルゴンレーザー光を用いたラマンスペク
トル分析において、R=I/I(Iは1580〜
1620cm−1に存在するピークPの強度を、I
1350〜1370cm−1に存在するピークPの強
度)で示されるR値が0.4以上で、体積平均粒径が2
〜7μmである炭素質物50〜98重量%を含む負極
と、プロピレンカーボネート、ないしブチレンカーボネ
ートを20〜100容量%含有する溶媒に、アルカリ金
塩塩ないし4級アルキルアンモニウ塩を溶解させた電解
液とからなる非水溶媒二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、非水溶媒二次電池(以
下単に二次電池とする)に関し、特に高容量で充放電特
性にすぐれ、また使用温度範囲の広い二次電池およびそ
の電極材料に関する。
【0003】
【従来の技術】高容量の二次電池としてリチウム二次電
池の開発が注目されており、電極材料として種々の物質
が検討されている。しかし、電極容量と充放電特性の両
者を満足する物質は見つかっていない。たとえば、ポリ
アセチレンなどの導電性高分子は、特にリチウムイオン
のドープ能力と充放電サイクルの安定性に問題がある。
【0004】またリチウム金属を負極電極に用いた場合
には、次の理由により充放電サイクル特性が極めて悪
い。すなわち、電池の放電時に負極体からイオンとなっ
て電解液中に移動したLiが充電時に負極体に電析する
とき、充放電サイクルの反復に伴ないデンドライト状と
なるからである。デンドライト状Liは極めて高活性な
ため、電解液を分解し、電池の充放電サイクル特性を劣
化させる。加えて、このデンドライド状Liが成長する
と、最後にはセパレータを貫通して正極体に達して短絡
を引き起すため、充放電サイクル寿命も短い。
【0005】一方、有機化合物を焼成した炭素質物を担
持体とし、これにLiまたはLiを主体とするアルカリ
金属を担持させた物質を負極電極として用いることも提
案されている。この構成ではリチウムイオンが炭素結晶
の層間あるいは非晶部の芳香族環網の広がりに包含され
るため、電析してもデンドライト状にならない。この結
果、負極電極の充放電サイクル特性は飛躍的に向上した
が、満足のいく電極容量は得られていない。
【0006】本発明の目的は、電極容量の大きい、充放
電サイクル特性にすぐれた負極電極材料と特定の電解液
との組み合わせにより、容量が大きく充放電サイクル特
性にすぐれ、また使用温度域の広い二次電池を提供する
ことにある。
【0007】
【発明の構成】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の非水溶媒二次電
池は、再充電可能な正極と、再充電可能な負極と、電解
質塩を溶解してなる非水電解液とを兼ね備えた二次電池
であって、該負極が下記(1)を満たす炭素質物を50
重量%〜98重量%含み、電解液が下記(2)を満たす
電解液であることを特徴とする非水溶媒二次電池であ
る。
【0009】(1)多相構造を有し、X線広角回折によ
る(002)面の面間隔d002 が3.35Å以上3.3
9Å以下のピーク(PA )と、3.45Å以上3.75
Å以下のピーク(PB )の少なくとも2つのピークを有
し、両者のピークを有する回折曲線の積分強度の比I
(3.45 3.75) /I(3.35 3.39) が0.10以上1.
60以下であり、波長5145Åのアルゴンイオンレー
ザー光を用いたラマンスペクトル分析において、下記式
で示されるR値が0.4以上であり、体積平均粒径が2
μm以上70μm以下である炭素質物の粒子 R=IB /IA (ラマンスペクトルにおいて、1580
〜1620cm-1の範囲にピークPA を有し、1350〜
1370cm-1の範囲にピークPB を有し、PA の強度を
A ,PB の強度IB とする) (2)プロピレンカーボネート、ないしブチレンカーボ
ネートを20vol%以上100vol%未満含有する
溶媒に、アルカリ金属塩をないし4級アルキルアンモニ
ウム塩を溶解させてなる電解液
【0010】
【実施例】本発明の電極材料は、核を形成する炭素質物
と、この核の表面に形成される表層の炭素質物の少なく
とも2相の多相構造を有する炭素質物である。この多相
炭素質物は、多相構造に対応して、X線広角回折におい
て少なくとも2つの回折ピークを有する。すなわち、核
の炭素質物に対応するX線広角回折のピークとして、0
02面の面間隔d002 が3.35Å以上3.39Å以
下、好ましくは3.36Å以上3.38Å以下、より好
ましくは3.36Å以上3.37Å以下であるピークを
有する。
【0011】また、このピークに対応するC軸方向の結
晶子の大きさ(Lc)が好ましくは200Å以上、より
好ましくは220Å以上、さらに好ましくは300Å以
上、とくに好ましくは600Å以上、最も好ましくは7
00Å以上1000Å以下である。また、表層の炭素質
物に対応するX線広角回折のピークとしてd002 が3.
45Å以上3.75Å以下、より好ましくは3.46Å
以上3.70Å以下、さらに好ましくは3.47Å以上
3.65Å以下、とくに好ましくは3.47Å以上3.
60Å以下、最も好ましくは3.48Å以上3.58Å
以下であるピークを有する。
【0012】またこのピークに対応するLcが、好まし
くは7Å以上150Å未満、より好ましくは10Å以上
70Å以下、さらに好ましくは12Å以上50Å以下、
とくに好ましくは15Å以上40Å以下、最も好ましく
は17Å以上35Å以下である。なお、X線広角回折図
のピークは、各ピークのプロファイルを非対称ピアソン
VII関数で近似し、ガウス−ジョルダン法を適用した
最小二乗法により分離した。
【0013】I(3.45 3.75, 積分強度) をd002
3.45Å以上3.75Å以下にピークを有する回折曲
線の積分強度の総和、I(3.35 3.39,積分強度) をd
002 が3.35〜3.39Åにピークを有する回折曲線
の積分強度の総和とすると、両者の比I(3.45 3.75
積分強度) /I(3.35 3.39,積分強度) が好ましくは
0.10以上1.60以下、より好ましくは0.15以
上1.50以下、さらに好ましくは0.20以上1.4
0以下、特に好ましくは0.51以上1.30以下、最
も好ましくは0.90以上1.20以下である。
【0014】分離した2つのピークのピーク強度比I
(3.45 3.75) /I(3.35 3.39) は0.01以上、好
ましくは0.012以上、より好ましくは0.014以
上、さらに好ましくは0.020以上、とくに好ましく
は0.07以上、最も好ましくは0.10以上0.35
以下である。ここでI(3.45 3.75) はd002 が3.4
5Å以上3.75Å以下のピークのピーク強度であり、
(3.35 3.39) はd002 が3.35Å以上3.39Å
以下のピークのピーク強度である。
【0015】また、核となる炭素質物がさらに2相以上
からなる時は、X線広角回折においてd002 が3.35
Å以上3.39Å以下の領域に2つ以上のピークを有す
る。また、表層となる炭素質物が2相以上からなる時
は、X線広角回折においてd 002 が3.45Å以上の領
域に2つ以上のピークを有する。この場合I(3.45
3.75) としてd002 が3.45Å以上3.75Å以下の
ピークのピーク強度の和、I(3.35 3.39) としてd
002 が3.35Å以上3.39Å以下のピークのピーク
強度の和として、両者の強度比I(3.45 3.75) /I
(3.35 3.39) は、前述の値の範囲であることが好まし
い。
【0016】さらに本発明の電極材料は、波長5145
Åのアルゴンイオンレーザー光を用いたラマンスペクト
ル分析において、次の様なスペクトルの特徴を有する。
以下、とくに断らない限り、スペクトル及びピークは同
条件によるラマンスペクトルである。すなわち、式
(1)で示されるR値が0.40以上、好ましくは0.
45以上、より好ましくは0.50以上1.80以下、
さらに好ましくは0.55以上1.50以下、とくに好
ましくは0.60以上1.30以下、最も好ましくは
0.70以上1.10以下である。
【0017】R=IB /IA (1) ただし、IA はラマンスペクトルにおいて、1580〜
1620cm-1の範囲に存在するピークPA の強度、IB
は1350〜1370cm-1の範囲に存在するピークPB
の強度である。ラマンスペクトルには、表層を形成する
炭素質物の微細構造が寄与する。
【0018】すなわち、PA は芳香環網面の広がりが積
層して成長、形成される結晶構造に対応して観察される
ピークであり、PB は乱れた非晶構造に対応したピーク
である。両者のピーク強度IB ,IA の比R(=IB
A )は、炭素質物、すなわち炭素質粒子、炭素質繊維
などの表層における非晶構造部分の割合が大きいほど大
きな値を示す。
【0019】また、PA の位置は結晶部分の完全性の度
合によって変化する。本発明に用いる炭素物質のPA
位置は、前述のように1580〜1620cm-1である
が、好ましくは1580〜1610cm-1、より好ましく
は1585〜1600cm-1の範囲である。ピークの半値
半幅は、炭素質物の高次構造が均一であるほど狭い。本
発明に用れる炭素質物のPA の半値半幅は、好ましくは
8cm-1以上、より好ましくは10cm-1以上、さらに好ま
しくは12〜60cm-1、とくに好ましくは13〜55cm
-1、最も好ましくは15〜50cm-1である。
【0020】PB は通常、1360cm-1にピークを有す
る。PB の半値半幅は、好ましくは20cm-1以上、より
好ましくは20〜150cm-1、さらに好ましくは25〜
125cm-1、とくに好ましくは28〜110cm-1、最も
好ましくは30〜100cm-1である。また、本発明の電
極材料は、式(2)で示されるG値が0.40以上、好
ましくは0.50以上1.80以下、より好ましくは
0.55以上1.50以下、さらに好ましくは0.60
以上1.30以下、とくに好ましくは0.65以上1.
20以下、最も好ましくは0.70以上1.10以下で
ある。
【0021】
【数1】
【0022】本発明の電極材料の真密度は、好ましくは
2.00g/cc以上2.20g/cc以下、より好ましく
は2.03g/cc以上2.18g/cc以下、さらに好ま
しくは2.05g/cc以上2.16g/cc以下、とくに
好ましくは2.07g/cc以上2.15g/cc以下、最
も好ましくは2.09g/cc以上2.14g/cc以下で
ある。この炭素質物の真密度は、表層と核を包含する多
相構造に含まれる炭素質物全体の平均の真密度として与
えられる。
【0023】また、示差熱分析においても、上述の多相
構造に応じて、少なくとも2個の発熱ピークが重なっ
た、幅広い温度領域での発熱挙動を示す。好ましくは、
100℃以上、より好ましくは150℃以上、さらに好
ましくは200℃以上、とくに好ましくは250℃以上
500℃以下、最も好ましくは280℃以上400℃以
下の温度領域で発熱挙動を示す。
【0024】発熱ピークの終了端温度が好ましくは80
0℃以上、より好ましくは810℃以上、さらに好まし
くは820℃以上980℃以下、とくに好ましくは83
0℃以上970℃以下、最も好ましくは840℃以上9
50℃以下である。発熱ピークの開始端温度が、好まし
くは700℃以下、より好ましくは680℃以下、さら
に好ましくは550℃以上680℃以下、とくに好まし
くは570℃以上670℃以下、最も好ましくは580
℃以上650℃以下である。
【0025】また、発熱ピーク温度が好ましくは650
℃以上840℃以下、より好ましくは660℃以上83
5℃以下、さらに好ましくは670℃以上830℃以
下、特に好ましくは680℃以上820℃以下、最も好
ましくは690℃以上810℃以下である。また、本発
明の電極材料は、体積平均粒径が好ましくは6μm以上
80μm以下、好ましくは10μm以上60μm以下、
より好ましくは12μm以上50μm以下、さらに好ま
しくは15μm以上45μm以下、とくに好ましくは1
7μm以上40μm以下、最も好ましくは20μm以上
35μm以下である。
【0026】また、本発明に用いられる炭素質物は、B
ET法を用いて測定した比表面積が好ましくは10m2
g以下、より好ましくは8m2/g以下、さらに好ましく
は0.1m2/g以上6m2/g以下、とくに好ましくは
0.2m2/g以上5m2/g以下、最も好ましくは0.5
m2/g以上4m2/g以下である。
【0027】(電極材料の合成)前述したとおり、本発
明による電極材料は、核となる炭素質物(N)と、表層
を構成する炭素質物(S)とから構成される。核となる
炭素質物(N)は、真密度が2.15g/cc以上、より
好ましくは2.16g/cc以上2.26g/cc以下、さ
らに好ましくは2.18g/cc以上2.26g/cc以
下、とくに好ましくは2.19g/cc以上2.25g/
cc以下、最も好ましくは2.20g/cc以上2.24g
/cc以下である。
【0028】炭素質物(N)は、X線広角回折において
(002)面の面間隔d002 が、3.35Å以上3.3
9Å以下、好ましくは3.35Å以上3.38Å以下、
さらに好ましくは3.35Å以上3.37Å以下、最も
好ましくは3.35Å以上3.36Å以下のピークを有
する。またC軸方向の結晶子の大きさ(Lc)が、好ま
しくは200Å以上、より好ましくは300Å以上、さ
らに好ましくは600Å以上、とくに好ましくは750
Å以上、最も好ましくは800Å以上1000Å以下で
ある。
【0029】炭素質物(N)は、粒子状ないし繊維状で
あり、好ましくは粒子状である。粒子状の場合、その体
積平均粒径が好ましくは0.5μm以上30μm以下、
より好ましくは0.6μm以上24μm以下、さらに好
ましくは0.7μm以上20μm以下、とくに好ましく
は0.7μm以上15μm未満、最も好ましくは0.8
μm以上10μm未満である。
【0030】一方、繊維状の場合は、平均直径が20μ
m以下、好ましくは18μm以下、より好ましくは15
μm以下、さらに好ましくは14μm以下、とくに好ま
しくは0.1μm以上12μm以下、最も好ましくは
0.2μm以上10μm以下である。炭素質物(N)の
比表面積U(N)は、好ましくは300m2/g以下、よ
り好ましくは0.1m2/g以上200m2/g以下、さら
に好ましくは1m2/g以上100m2/g以下、とくに好
ましくは3m2/g以上50m2/g以下、最も好ましくは
5m2/g以上30m2/g以下である。
【0031】炭素質物(N)は、(A)有機化合物を、
不活性ガス流中又は真空中において、300〜3000
℃、好ましくは500〜3000℃の温度で加熱するこ
とによって分解し、炭素化と黒鉛化を行う方法、(B)
カーボンブラック、コークスなどの炭素質物をさらに加
熱して炭素化を適当に進める方法、(C)人造黒鉛、天
然黒鉛、気相成長黒鉛ウィスカーをそのまま用いる方法
により得ることができる。
【0032】方法(A)における有機化合物としては、
ナフタレン、フェナンスレン、アントラセン、トリフェ
ニレン、ピレン、クリセン、ナフタセン、ピセン、ペリ
レン、ペンタフェン、ペンタセンのような、3員環以上
の単環炭化水素化合物が互いに2個以上縮合してなる縮
合多環式炭化水素化合物;又は上記化合物のカルボン
酸、カルボン酸無水物、カルボン酸イミドのような誘導
体;上記各化合物の混合物を主成分とする各種のピッ
チ;インドール、イソインドール、キノリン、イソキノ
リン、キノキサリン、フタラジン、カルバゾール、アク
リジン、フェナジン、フェナントリジンのような、3員
環以上の複素単環化合物が互いに少なくとも2個以上結
合するか、または1個以上の3員環以上の単環炭化水素
化合物と結合してなる縮合複素環化合物;上記各化合物
のカルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸イミドの
ような誘導体;さらにベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香族単環炭化水素、またそれらのカルボン酸、
カルボン酸無水物、カルボン酸イミドのような誘導体、
例えば1,2,4,5−テトラカルボン酸、その二無水
物又はそのジイミドなどの誘導体を挙げることができ
る。
【0033】上述のピッチについてさらに詳述すると、
ナフサの分解の際に生成するエチレンヘビーエンドピッ
チ、原油ピッチ、コールピッチ、アスファルト分解ピッ
チ、ポリ塩化ビニル等を熱分解して生成するピッチなど
を例として挙げることができる。また、これらの各種の
ピッチをさらに不活性ガス流下などで加熱し、キノリン
不溶分が好ましくは80%以上、より好ましくは90%
以上、さらに好ましくは95%以上のメソフェーズピッ
チにして用いることができる。
【0034】さらに、プロパン、プロピレンのような脂
肪族の飽和又は不飽和の炭化水素や、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリ塩化ビニルなどのハロ
ゲン化ビニル樹脂、ポリ(α−ハロゲン化アクリロニト
リル)などのアクリル樹脂、ポリアセチレン、ポリフェ
ニレンビニレンなどの共役系樹脂のような有機高分子を
も用いることができる。
【0035】この様にして合成した炭素質物(N)に表
層の炭素質物(S)を形成するには、たとえば (1)核となる炭素質物(N)の表面上に、有機化合物
を被覆した後炭素化し、表層の炭素質物(S)を形成す
る方法、(2)炭素質物(N)の表面上に有機化合物を
炭素化して炭素質物(S)を形成しそのまま炭素質物
(N)の比表面積U(N)の1/2以下の比表面積
(U)を有する炭素質物の粒子とする方法、(3)炭素
質物(N)の表面上に有機化合物を炭素化して炭素質物
(S)を形成した後、粉砕工程を行う方法のいずれかを
用いることができる。この際、いずれの方法において
も、多層構造炭素質物の比表面積Uを、核の炭素質物
(N)の比表面積U(N)の1/2以下とする。すなわ
ち、U(N)≧2U、好ましくは、U(N)≧3Uであ
る。
【0036】また、方法(1)はさらに以下の3通りに
細分化することができる。 (1−1)比較的低分子の有機化合物を有機溶媒に溶か
し、これと炭素質物(N)を混合する。加熱により、有
機溶媒を蒸発させ、炭素質物(N)の表面上に有機化合
物を被覆した後に加熱炭素化する。その後、加熱、分解
して表層の炭素質物を形成する。有機化合物としてはベ
ンゼン、トルエンなどの芳香族単環炭化水素、ナフタレ
ン、フェナンスレン、アントラセン、トリフェニレン、
ピレン、クリセン、ナフタセン、ピセン、ペリレン、ペ
ンタフェン、ペンタセンのような縮合多環式炭化水素の
カルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸イミドのよ
うな誘導体、インドール、イソインドール、キノリンの
ような3員環以上の複素多環化合物のカルボン酸、カル
ボン酸無水物、カルボン酸イミドのような誘導体を用い
ることができる。
【0037】(1−2)炭素質物(N)の表面を有機高
分子化合物で被覆し、その後固相で熱分解して炭素質物
を形成させる。有機高分子としては、セルロース;フェ
ノール樹脂;ポリアクリロニトリル、ポリ(α−ハロゲ
ン化アクリロニトリル)などのアクリル系樹脂;ポリア
ミドイミド樹脂;ポリアミド樹脂;などを用いることが
できる。
【0038】(1−3)炭素質物(N)の表面を縮合多
環式炭化水素、複素多環化合物等で被覆する。その後加
熱し、液相で表層の炭素質物(S)を形成させる。縮合
多環式炭化水素としては、前述のピッチを用いることが
好ましい。特にこの方法では、メソフェーズと呼ばれる
液晶状態を経由して炭素化を進め、炭素質物(S)を形
成することが好ましい。
【0039】表層を形成するための、熱分解温度は、通
常は核となる炭素質物を合成する温度より低く、300
〜2,000℃が好ましい。なお、核となる炭素質物
(N)の表面に、有機化合物を被覆する時、核の炭素質
物(N)の比表面積U(N)の1/2以下の比表面積と
なる迄、被覆した後、炭素化するのが好ましい。より好
ましくは1/3以下、さらに好ましくは1/4以下、と
くに好ましくは1/5以下、最も好ましくは1/6以下
である。
【0040】また、核となる炭素質物(N)の合成で、
内核を合成し、その上に外核を合成して多段階で多相の
核となる炭素質物を合成することができる。同じよう
に、表層となる炭素質物の合成で、内表層を合成し、そ
の上に外表層を合成して多段階で多相の表層となる炭素
質物を合成することができる。こうして得られた多相構
造の炭素質物において、核の部分と表層の部分との割合
は、核が好ましくは20重量%以上70重量%以下、よ
り好ましくは25重量%以上65重量%以下、さらに好
ましくは30重量%以上60重量%以下、とくに好まし
くは35重量%以上55重量%以下、最も好ましくは4
0重量%以上50重量%以下である。
【0041】また、表層が、好ましくは30重量%以上
80重量%以下、より好ましくは35重量%以上75重
量%以下、さらに好ましくは40重量%以上70重量%
以下、とくに好ましくは45重量%以上65重量%以
下、最も好ましくは50重量%以上60重量%以下であ
る。また核を包む表層の厚みは、好ましくは100Å〜
5μm、より好ましくは200Å〜4μm、さらに好ま
しくは300Å〜3μm、とくに好ましくは500Å〜
2μm、最も好ましくは700Å〜1.5μmである。
【0042】(二次電池の構成)次に、本発明の電極材
料を用いた二次電池の実施例を説明する。二次電池は、
再充電可能な正極と、再充電可能な負極を有し、両者の
間に電解液を保持するセパレーターが介在している。
【0043】(負極電極の形成)負極電極は、本発明の
電極材料のみで形成することも、また、電極材料と、ア
ルカリ金属と合金可能な金属あるいはアルカリ金属の合
金との混合物で形成することもできる。
【0044】アルカリ金属と合金可能な金属、好ましく
はリチウム金属と合金可能な金属としては、例えばアル
ミニウム(Al)、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)、スズ
(Sn)、ビスマス(Bi)、インジウム(In)、マ
グネシウム(Mg)、ガリウム(Ga)、カドミウム
(Cd)、銀(Ag)、ケイ素(Si)、ホウ素
(B)、アンチモン(Sb)等が挙げられ、好ましくは
Al、Pb、In、BiおよびCdであり、さらに好ま
しくはAl、Pb、Inであり、とくに好ましくはA
l、Pbであり最も好ましくはAlである。
【0045】アルカリ金属の合金、好ましくはリチウム
金属の合金としては、合金の組成(モル組成)をLix
M(xは金属Mに対するモル比)と表わすとすると、M
としては上述の金属が用いられる。また、xは0<x≦
9を満たすことが好ましく、より好ましくは0.1≦x
≦5であり、さらに好ましくは0.5≦x≦3であり、
とくに好ましくは0.7≦x≦2である。
【0046】合金中には上述の金属以外にさらに他の元
素を50モル%以下の範囲で含有していてもよい。ま
た、上述したアルカリ金属の合金を二種以上用いること
もできる。アルカリ金属と合金可能な金属ないしアルカ
リ金属の合金は、本発明の炭素質物との混合物中、好ま
しくは3重量%以上60重量%以下、より好ましくは5
重量%以上50重量%以下、さらに好ましくは7重量%
以上45重量%以下、とくに好ましくは10重量%以上
40重量%以下、最も好ましくは12重量%以上35重
量%以下である。また、この混合物の混合形態は、炭素
質物中に、アルカリ金属と合金可能な金属ないしアルカ
リ金属の合金と、炭素質物(N)とが包含されている形
態が最も好ましい。
【0047】(正極電極の形成)正極体の材料は、とく
に限定されないが、たとえば、Liイオンなどのアルカ
リ金属カチオンを充放電反応に伴って放出もしくは獲得
する金属カルコゲン化合物からなることが好ましい。そ
のような金属カルコゲン化合物としては、バナジウムの
酸化物、バナジウムの硫化物、モリブデンの酸化物、モ
リブデンの硫化物、マンガンの酸化物、クロムの酸化
物、チタンの酸化物、チタンの硫化物及びこれらの複合
酸化物、複合硫化物などが挙げられる。好ましくはCr
3 8 、V25 、V6 13、VO2 、Cr2 5 、M
nO2 、TiO2 、MoV2 8 ;TiS2 、V
2 5 、MoS2 、MoS3 、VS2 、Cr0.250.75
2 、Cr0. 5 0.5 2 などである。また、LiCo
2 、WO3 などの酸化物;CuS、Fe0.250.75
2 、Na0.1 CrS2 などの硫化物;NiPS3 、Fe
PS3などのリン、イオウ化合物;VSe2 、NbSe
3 などのセレン化合物などを用いることもできる。
【0048】また、ポリアニリン、ポリピロールなどの
導電性ポリマーや、比表面積が10m2/g以上、好まし
くは100m2/g以上、さらに好ましくは500m2/g
以上、とくに好ましくは1000m2/g以上、最も好ま
しくは2000m2/g以上の炭素質物を正極に用いるこ
とができる。
【0049】(電解液の調製)電解液を保持するセパレ
ーターは、一般に保液性に優れた材料、例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィンの不織布を使
用することができる。
【0050】電解液は、プロピレンカーボネートないし
ブチレンカーボネートを20vol%以上100vol
%以下含有する溶媒に、LiClO4 ,LiPF6 ,L
iAsF6 ,LiBF4 ,LiSO3 CF3 ,LiN
(SO2 CF3 2 、などのアルカリ金属塩、テトラア
ルキルアンモニウム塩等を溶解させて構成する。溶媒
は、プロピレンカーボネートないしブチレンカーボネー
トを好ましくは25vol%以上80vol%以下、よ
り好ましくは30vol%以上70vol%以下、さら
に好ましくは35vol%以上65vol%以下、とく
に好ましくは40vol%以上60vol%以下、最も
好ましくは45vol%以上50vol%以下含有す
る。
【0051】また、混合溶媒として、プロピレンカーボ
ネートないしブチレンカーボネート以外に用いる溶媒と
しては、エチレンカーボネートなどの環状エステル化合
物を好ましくは1vol%以上50vol%以下、より
好ましくは2vol%以上40vol%以下、さらに好
ましくは5vol%以上35vol%以下、とくに好ま
しくは10vol%以上30vol%以下、最も好まし
くは15vol%以上25vol%以下含有する。
【0052】とくに、エチレンカーボネートを、プロピ
レンカーボネートとエチレンカーボネートとの混合溶媒
100容量部に対し、好ましくは2容量部以上60容量
部以下、より好ましくは5容量部以上50容量部以下、
さらに好ましくは10容量部以上40容量部以下、とく
に好ましくは12容量部以上30容量部以下、最も好ま
しくは15容量部以上25容量部以下含有する混合溶媒
が好ましい。
【0053】また、混合溶媒中に1,2−ジメトキシエ
タン、クラウンエーテル(12−crown−4等)、
ジオキソラン、テトラヒドロフラン等のエーテル化合物
ないしジエチルカーボネートなどの鎖状エステル化合物
を含有することができる。この場合、混合溶媒中のエー
テル化合物ないし鎖状エステル化合物は、好ましくは1
0vol%以上85vol%以下、より好ましくは15
vol%以上80vol%以下、さらに好ましくは18
vol%以上70vol%以下、とくに好ましくは20
vol%以上60vol%以下、最も好ましくは30v
ol%以上50vol%以下である。
【0054】このようにして構成された二次電池、たと
えば、正極に金属カルコゲン化合物を用い、負極に本発
明の炭素質物を用いた二次電池では、負極電極におい
て、充電時に活物質イオン(とくにリチウムイオンが好
ましい)がドープされ、放電時に活物質イオンが放出さ
れることによって充放電の電極反応が進行する。正極に
おいては充電時に正極体より活物質イオンが放出され、
放電時に活物質イオンがドープされて、充放電の電極反
応が進行する。
【0055】また、正極に上述の導電性高分子ないしは
比表面積の大きな炭素質物を用い、負極に本発明の炭素
質物を用いた二次電池では、負極電極においては充電時
に、電解液中のカチオンがドープされ、放電時には負極
体中のカチオンが放出されて、充放電の電極反応が進行
する。一方、正極においては、充電時に、電解液中のア
ニオンがドープされ、放電時には、正極体中のアニオン
が放出されて、充放電の電極反応が進行する。
【0056】本発明の炭素質物を負極に用いた二次二次
電池は、二次電池容量と長期の充放電サイクル特性のバ
ランスと安全性にすぐれた特性を発揮する。なお、本発
明において、X線広角回折、密度等の各測定は、下記方
法により実施した。
【0057】X線広角回折 (1)(002)面の面間隔(d002 )及び(110)
面の面間隔(d110 ) 炭素質物が粉末の場合はそのまま、微小片状の場合には
めのう乳鉢で粉末化し、炭素質物に対して約15重量%
のX線標準用高純度シリコン粉末を内部標準物質として
混合して試料セルにつめる。グラファイトモノクロメー
ターで単色化したCuKα線を線源とし、反射式ディフ
ラクトメーター法によって広角X線回折曲線を測定す
る。曲線の補正には、いわゆるローレンツ、偏光因子、
吸収因子、原子散乱因子等に関する補正は行なわず次の
簡便法を用いる。即ち(002)、及び(110)回析
に相当する曲線のベースラインを引き、ベースラインか
らの実質強度をプロットし直して(002)面、及び
(110)面の補正曲線を得る。この曲線のピーク高さ
の3分の2の高さに引いた角度軸に平行な線が回析曲線
と交わる線分の中点を求め、中点の角度を内部標準で補
正し、これを回析角の2倍とし、CuKα線の波長λと
から式(3)のブラッグ式によってd002 及びd 110
求める。
【0058】
【数2】 λ:1.5418Å θ、θ’:d002 、d110 に相当する回析角 (2)c軸及びa軸方向の結晶子の大きさ: Lc;La 前項で得た補正回析曲線において、ピーク高さの半分の
位置におけるいわゆる半価巾βを用いてc軸及びa軸方
向の結晶子の大きさを次式より求める。
【0059】
【数3】 形状因子Kには0.90を用いた。λ、θ及びθ’につ
いては前項と同じ意味である。
【0060】真密度湯浅アイオニクス社製マルチピクノ
メーターを用いヘリウムガスでのガス置換法を用いて測
定した。
【0061】(実施例1) (1)負極電極の形成 X線広角回折において、真密度が2.23g/cc、d
002 が3.37Å、平均粒径2μm、比表面積が20m2
/gの炭素質物を、ピッチ(縮合多環炭化水素化合物の
混合物)をトルエン溶媒に溶解させた溶液中で攪拌させ
ながら加熱して、ピッチをこの炭素質物の粒子の表面上
に被覆した。
【0062】次に、窒素流下、20℃/min の昇温速度
で1300℃迄昇温し、1300℃で30分保持して炭
素化し、多相構造の炭素質物粒子を形成した後、軽く粉
砕して平均粒径24μmの粒子とした。測定の結果、核
となる炭素質物100重量部に対し、表層の炭素質物の
割合は100重量部であった。また、アルゴンイオンレ
ーザー光(5145Å)を用いたラマンスペクトル分析
において、前記Rが0.74であった。
【0063】真密度は2.10g/cc、BET比表面積
は3.8m2/gであった。X線広角回折においてd002
が3.37Åと3.51Åの2つのピークを有し、両者
のピークを有する回折曲線の積分強度比(I3.51Å/I
3.37Å)は0.95であった。この炭素質物94重量部
にポリエチレン6重量部を混合して、直径16mmのペレ
ット状に圧縮成形した。これを真空中で130℃に加
熱、乾燥して負極電極を成形した。
【0064】(2)正極電極の形成 V2 5 −P2 5 500mg、ポリテトラフルオロエチ
レン25mg、カーボンブラック25mgを混練しシート化
した後、直径16mmのペレット電極を形成した。
【0065】(3)二次電池セルの形成と二次電池性能
評価 二次電池セルの組み立てに先立ち、1.0モル/リット
ルのLiClO4 を含むプロピレンカーボネート溶液中
において、リチウム金属を対極として正極電極を1.2
mAで15時間予備充電した。同様にして負極電極も
1.2mAで7時間予備充電した。
【0066】そして、LiClO4 をプロピレンカーボ
ネート(75vol%)とエチレンカーボネート(25
vol%)の混合溶媒に1モル/リットル量溶解させた
電解液を含浸させたポリプロピレン製セパレーターを両
極間に介在させ、二次電池セルを形成した。この二次電
池セルを20℃の恒温槽中に置き、両極間を1mAの定
電流で3.3V迄充電し1.8V迄放電する操作を繰り
返した。5サイクル目と15サイクル目の特性を表1に
示した。
【0067】(比較例1) (1)負極電極の形成 実施例1で核として用いた炭素質物を、表層に炭素質物
を形成せずそのまま負極電極材料として用いた。この炭
素質物はd002 が3.37Å、ラマンスペクトル分離に
おいてR値が0.10であり、平均粒径が2μmの粒子
であった。負極電極の形成は、実施例1と同様に行っ
た。
【0068】(2)正極電極の形成 実施例1と同様にして正極電極を形成した。 (3)二次電池セルの構成と評価 実施例1と同様にして二次電池セルを構成し、その二次
電池特性を評価し、表1にまとめた。
【0069】(比較例2) (1)負極電極の作成 ピッチを電気加熱炉にセットし、これを窒素流下、20
℃/minの昇温速度で1300℃で30分保持した後、
粉砕し、平均粒径24μmの粒子とした。この炭素質物
は、X線広角回折においてd002 が3.48Åのピーク
のみを有した。この炭素質物を用い、実施例1と同様に
して負極電極を作成した。
【0070】(2)正極電極の作成 実施例1と同様にして正極電極を作成した。 (3)電池セルの構成と評価 実施例1と同様にして電池セルを構成し、その二次電池
特性を評価して表1にまとめた。
【0071】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再充電可能な正極と、再充電可能な負極
    と、電解質塩を溶解してなる非水電解液とを兼ね備えた
    二次電池であって、該負極が下記(1)を満たす炭素質
    物を50重量%〜98重量%含み、電解液が下記(2)
    を満たす電解液であることを特徴とする非水溶媒二次電
    池。 (1)多相構造を有し、X線広角回折による(002)
    面の面間隔d002 が3.35Å以上3.39Å以下のピ
    ーク(PA )と3.45Å以上3.75Å以下のピーク
    (PB )の少なくとも2つのピークを有し、両者のピー
    クを有する回折曲線の積分強度の比I(3.45 3.75)
    (3.35 3.39) が0.10以上1.60以下であり、
    波長5145Åのアルゴンイオンレーザー光を用いたラ
    マンスペクトル分析において、下記式で示されるR値が
    0.4以上であり、体積平均粒径が2μm以上70μm
    以下である炭素質物の粒子 R=IB /IA (ラマンスペクトルにおいて、1580
    〜1620cm-1の範囲にピークPA を有し、1350〜
    1370cm-1の範囲にピークPB を有し、PA の強度I
    A ,PB の強度IB とする) (2)プロピレンカーボネートないしブチレンカーボネ
    ートを20vol%以上100vol%未満含有する溶
    媒に、アルカリ金属塩を溶解させてなる電解液
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US7816037B2 (en) 2002-01-25 2010-10-19 Toyo Tanso Co., Ltd. Anode material for lithium ion secondary battery

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WO2008093724A1 (ja) 2007-01-31 2008-08-07 Sumitomo Metal Industries, Ltd. 炭素材料およびその製造方法
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