JPH0530795Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はオートバイレース装置、即ち、オート
バイを模した操縦席にプレイヤが乗り込み、付設
されたハンドル、アクセルレバー、ブレーキペダ
ル及びシヤフトペダル等を操作することによりゲ
ームが展開されると共に、ハンドルの右又は左へ
の切り角、アクセルレバー、ブレーキペダル及び
シフトペダル等の操作に応動して操縦席が揺動す
るオートバイレース装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、自動車、船舶、飛行機等の操縦席を模し
たゲーム装置本体にプレイヤが乗り込み、プレイ
ヤの体重の前後左右への移動に基づきプレイヤを
揺動させるゲーム装置が開発されている。また、
上記ゲーム装置に種々の駆動装置を設け、ゲーム
装置本体を強制的に揺動させる形式のゲーム装置
も開発されている。

更にまた、ゲーム装置のデスプレイ画面に映し
出される乗物を、付設されているハンドル、アク
セルレバー、ブレーキペダル及びシフトペダル等
を操作し、上記デスプレイ画面に映し出される乗
物を操作してゲームを進行させて行くゲーム装置
も開発されている。特にこの種のゲーム装置はデ
スプレイ画面に変化に富んだ状況を映し出すこと
ができるのでゲーム性の非常に高いものである。

然しながら、前者のゲーム装置は、プレイヤの
体を直接動かしてプレイするか、又はゲーム装置
本体を駆動装置により強制的に揺動させるもので
あるので、ゲーム自体が単調となり、単に揺動の
面白さのみを楽しむ比較的幼児用のゲーム装置で
あつた。このためすぐにあきられてしまい営業の
面でも問題があつた。又従来公知のゲーム装置
は、ゲーム装置本体の形状が自動車、船舶、飛行
機等の操縦席に模して形成されており、実際上記
自動車、船舶、飛行機等が右又は左に方向を変え
た場合にオートバイの如く搭乗者に顕著な揺動を
与えることが少ないためゲーム自体として極めて
臨場感に欠けるものであつた。

一方、後者のゲーム装置はゲーム性には富んで
はいるものの、視覚と手の操作のみによつてゲー
ムを進行させて行くものであるため、身体の一部
分でしがゲームを楽しむことができず、身体全体
で実際の乗物と何等変わることのない臨場感を味
わうことはできなかつた。又プレイヤ自身の技量
によりゲーム結果が大きく左右されるため、小児
等技量の未熟なプレイヤにとつては不適切なもの
であつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は叙上の問題点を解決するためになされ
たものであつて、その目的とするところは、ゲー
ム性に富み、プレイヤが身体全体で実際の乗物と
何等変わることのない臨場感を味わうことがで
き、しかも大多数のプレイヤがプレイを楽しむこ
とができるゲーム装置を提供することにある。

即ち、オートバイを模した操縦席をハンドルの
右又は左への切り角、上記ハンドルの操作スピー
ド、アクセルレバー、ブレーキペダル及びシフト
ペダル等の操作に応動して揺動するよう構成する
と共に、ゲーム装置のデスプレイ画面に映し出さ
れるオートバイを付設されている上記ハンドル、
アクセルレバー、ブレーキペダル及びシフトペダ
ル等を操作し、上記デスプレイ画面に映し出され
るオートバイを制御してゲームを進行させて行
き、プレイヤが身体全体で実際のオートバイを運
転している場合と何等変わることのない臨場感を
味わうことはできるオートバイレース装置を提供
することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

而して、上記の目的は、オートバイを模した操
縦席と、操縦装置と、デスプレイ装置と、上記操
縦装置に加えられる操作に応動して予め定めされ
たプログラムに基づき上記デスプレイ装置に所定
の風景を表示せしめるため必要なビデオ信号を発
生する装置とから成るオートバイレース装置に於
いて、基台と、上記基台上に相対向して取り付け
られ、基台の両側から長手方向中心線に向かつて
低くなる傾斜を有する一対の傾斜台と、操縦席が
載置され一端が自在継手を介して上記基台上に揺
動自在に支承された揺動台と、上記揺動台の下面
に長手方向中心線に対称に一定の間隔を保つて回
動自在に支承され、それぞれ上記一対の傾斜台上
を上記長手方向中心線に略直交する方向に移動す
る一対のローラと、上記揺動台の自由端部を長手
方向中心線に略直交する方向に揺動する揺動装置
と、ライダーの重心移動を検知する装置と、上記
重心移動装置の検知装置の出力に応動し、上記揺
動装置の作動を制御する装置を具備したオートバ
イレース装置によつて達成される。

また、基台と、上記基台上の上面に長手方向中
心線に対称に一定の間隔を保つて回動自在に支承
される一対のローラと、操縦席が載置され下面が
両側から長手方向中心線に向かつて低くなるよう
に形成され、一端が自在継手を介して上記基台上
に揺動自在に支承されると共に、上記一対のロー
ラ上を長手方向中心線に略直交する方向に移動す
る揺動台と、上記揺動台の自由端部を長手方向中
心線に略直交する方向に揺動する揺動装置と、ラ
イダーの重心移動を検知する装置と、上記重心移
動装置の検知装置の出力に応動し、上記揺動装置
の作動を制御する装置を具備することによつても
達成される。

〔作用〕

叙上の如く構成することにより、ゲーム性に富
み、プレイヤが身体全体で実際の乗物と何等変わ
ることのない臨場感を味わうことができ、しかも
大多数のプレイヤがプレイを楽しむことができる
ゲーム装置を提供し得るものである。

〔実施例〕

以下、図面により本考案の詳細を具体的に説明
する。

第１図は、本考案にかかるオートバイレース装
置の一実施例を示す側面図、第２図は、その背面
図、第３図は、揺動装置の構成を示す説明図、第
４図は、デスプレイ装置に表示された画像を示す
説明図、第５図乃至第７図は、それぞれ揺動装置
の他の実施例を示す説明図である。

第１図乃至第５図中、１はオートバイレース装
置であり、２，２′は基台、３は揺動台、４はオ
ートバイ、４ａは上記オートバイ４のシート、４
ｂはハンドル、５はデスプレイ装置６が収納され
た筐体、７及び８は基台２上に相対向して取り付
けられ、上記基台２の外側から中側に向かつて低
くなる一定の傾斜を有する一対の傾斜台、９及び
１０は上記揺動台３の下面に長手方向中心線に対
称に一定の間隔を保つて回動自在に支承され、そ
れぞれ上記一対の傾斜台７及び８上を長手方向中
心線に略直交する方向に移動する一対のローラ、
１１は揺動台３の後端部に取り付けられた揺動ロ
ツド、１２は自在継手、１３はユニバーサルジヨ
イント、１４は上記自在継手１２とギヤ１５が取
り付けられたシヤフト、１６はモータ、１６ａは
上記モータ１６のシヤフト、１７は上記モータ１
６のシヤフト１６ａに取り付けられたギヤ、１８
はエンコーダ、１９は料金投入孔、２０は得点表
示盤、２１は重心移動検知装置、２２は制御装
置、また、第６図及び第７図中、２３及び２４は
基台２上の上面に長手方向中心線に対称に一定の
間隔を保つて回動自在に支承される一対のロー
ラ、２５はオートバイを模した操縦席が載置され
下面が両側から長手方向中心線に向かつて低くな
るよう形成され、一端が自在継手１２を介して上
記基台２上に揺動自在に支承されると共に、上記
一対のローラ上を長手方向中心線に略直交する方
向に移動する揺動台、２６は揺動ロツド、２７は
自在継手であり、第４図中、Ａは背景、Ｂは走行
路、Ｃ，Ｃはライダーのオートバイと対抗する複
数のオートバイ、Ｄ，Ｄは街路樹、Ｅはライダー
により操作されるオートバイである。

而して、オートバイレース装置１は、基第２上
に揺動台３が揺動自在に搭載され、上記揺動台３
の先端部に内部にデスプレイ装置６が収納された
筐体５が取り付けられると共に、上記筐体５と一
定の間隔を保つてオートバイを模した操縦席４ａ
が載置されている。

また、基台２の中央部分には上記基台２の両側
から長手方向中心線に向かつて低くなる傾斜を有
する一対の傾斜台７及び８が取り付けられてお
り、揺動台３の下面に長手方向中心線に対称に一
定の間隔を保つて回動自在に支承された一対のロ
ーラ９及び１０がそれぞれ上記一対の傾斜台７及
び８上を長手方向中心線に略直交する方向に移動
する。

また、揺動台３の先端部はユニバーサルジヨイ
ント１３により回動自在に支承され、一方後端部
は揺動ロツド１１が取り付けられ、上記揺動ロツ
ド１１は自在継手１２により揺動自在に支承さ
れ、上記自在継手１３は揺動台３を長手方向中心
線に略直交する方向に揺動する。

なお、基台２に傾斜台７及び８を設けず、第５
図に示す如く、基台２′の上面全体又は一部を上
記基台２′の両側から長手方向中心線に向かつて
低くなるように形成してもよい。

而して、シヤフト１４には自在継手１２とギヤ
１５が取り付けられ、上記ギヤ１５はモータ１６
のシヤフト１６ａに取り付けられたギヤ１７と噛
み合つており、モータ１６の正回転及び逆回転に
伴い自在継手１３が右又は左に揺動し、これに伴
い揺動台３が左又は右に揺動する。

デスプレイ装置６の画面内には、背景Ａと、走
行路Ｂと、ライダーのオートバイＥと対抗する複
数のオートバイＣ，Ｃ、街路灯Ｄ，Ｄ及び当該ラ
イダーのオートバイＥ等が映し出され、これらは
ゲームの進行に伴つて逐次移動し、位置、形態及
び大きさ等が変化する。即ち、上記ライダーのオ
ートバイＥはライダーがオートバイ４に設けられ
ている図示されていないアクセルレバー、ブレー
キペダル及びシフトペダル等を操作すると、上記
操作に応動し上記ライダーのオートバイＥが画面
の走行路Ｂ上に映し出され、当該ライダーのとオ
ートバイＥの進行状態に伴い予め定められたプロ
グラムに基づき、背景Ａ及び走行路Ｂの位置、形
状、大きさ等が変化する。また、他の複数のオー
トバイＣ，Ｃ及び街路灯Ｄ，Ｄについても同様に
予め定められたプログラムに基づきそれらの位
置、形状及び大きさ等が変化し、状況が時々刻々
変化してゲーム性が高められる。

而して、本考案にかかるオートバイレースは、
ライダーが料金投入孔１９に所定の料金を投入
し、オートバイ４のシート４ａに坐り、ハンドル
４ｂを握り図示されていないアクセルレバー、ブ
レーキペダル及びシヤフトペダル等のうちの何れ
か一つを操作するとゲームが開始され、デスプレ
イ装置６にゲーム画像が映し出される。

而して、ライダーがオートバイ４のシフトペダ
ルを操作してシフトアツプを図つたり、又はアク
セルレバーを操作してスピードを増すと、デスプ
レイ装置６の画面内の背景Ａ、走行路Ｂ、他の複
数のオートバイＣ，Ｃ及び街頭灯Ｄ，Ｄ等の移動
変化が速くなり、反対に上記オートバイ４のシフ
トペダルを操作してシフトダウンを図つたり、ア
クセルレバーを操作してスピードを落としたり又
はブレーキレバーを踏んでブレークキをかける
と、デスプレイ装置６の画面内の背景Ａ、走行路
Ｂ、他の複数のオートバイＣ，Ｃ及び街頭灯Ｄ，
Ｄ等の移動変化が遅くなる。

また、タイダーが体重を右又は左に移動させる
と、オートバイ４の本体部分に取り付けられた重
心移動検知装置２１が体重の右又は左への移動量
を検出し、上記重心移動検知装置２１の検出値に
基づき制御装置２２がモータ１６を回動制御し所
定の揺動動作が開始される。

而して、今、ライダーが体重を右に移動させた
とすると、揺動台３の下面に回動自在に支承され
た一対のローラ９及び１０が傾斜台７及び８上を
上記傾斜台８の方向に向かつて移動し、揺動段３
は傾斜台８の方が高くなつた状態に維持される。

反対にライダーが体重を左に移動させたとする
と、前記の場合とは反対に揺動台３は傾斜台８の
方が低くなつた状態に維持される。

また、ライダーが体重を右又は左に急速に移動
させると、体重の移動速度に対応して揺動台３が
急速に右又は左に傾斜される。なお、ライダーの
体重の右又は左への移動量が一定以上大きく成つ
た場合には、制御装置２２がモータ１６の回動を
直ちに止め、揺動台３の一定以上の揺動を抑制し
ている。

而して、ライダーは定められたゲームルールに
基づき、オートバイ４に設けられている図示され
ていないアクセルレバー、ブレーキペダル及びシ
フトペダル等を操作すると共に、デスプレイ装置
６に映し出される走行場面に対応してライダーの
体重を右又は左に移動させつゝゲームを進行させ
ていき、ゲーム終了と共に得点表示盤２０に得点
が表示され、上記得点が一定の段階以上の場合に
はボーナスとして再ゲームを行うことができるよ
う構成されている。

而して、本考案にかかるオートバイレース装置
１は、オートバイ４の図示されていないアクセル
レバー、ブレーキペダル及びシフトペダル等の操
作及びライダーの体重の右又は左への移動に伴
い、ライダーが実際のオートバイを運転している
のと殆ど変わることのない臨場感を味わうことか
できる。

なお、揺動装置は第６図及び第７図に示す如
く、基台２の上面に長手方向中心線に対称に一定
の間隔を保つて回動自在に一対のローラ２３及び
２４を支承すると共に、操縦席が載置される揺動
台２５の下面を両側から長手方向中心線に向かつ
て低くなるよう形成し、上記揺動台２５の先端部
はユニバーサルジヨイント１３により回動自在に
支承し、一方後端部は揺動ロツド２６が取り付け
られ、上記揺動ロツド２６は自在継手２７により
揺動自在に支承されると共に、上記一対のローラ
２３及び２４上を長手方向中心線に略直交する方
向に移動するよう形成してもよい。

〔考案の効果〕

本考案は叙上の如く構成されるから、本考案に
よるときは、ゲーム性に富み、プレイヤが身体全
体で実際の乗物と何等変わることのない臨場感を
味わうことができ、しかも大多数のプレイヤがプ
レイを楽しむことができるものである。

なお、本考案は叙上の実施例に限定されるもの
ではない。即ち、例えば、本実施例に於いては駆
動機構としてモータを使用し、上記モータの回動
をギヤを利用して伝達するよう構成したが、ギヤ
に限定されずベルト及びチエーン等の公知の伝達
装置も利用できるものである。又ライダーの体重
の移動の状態を検知する重心移動検知装置２１も
体重の移動を正確に検知し得るものであれば広く
公知の検知装置が採用でき、その取り付け位置等
もオートバイ本体に限定されず、ライダーの体重
の移動量を正確に検出できる部分であれば他の部
分であつてもよく、本考案はその目的の範囲内で
自由に設計変更できるものであり、本考案は上記
の実施例から当業者が極めて容易に想到し得る総
ての変更実施例を包摂するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案にかかるオートバイレース装
置の一実施例を示す側面図、第２図は、その背面
図、第３図は、揺動装置の構成を示す説明図、第
４図はデスプレイ装置に表示された画像を示す説
明図、第５図乃至第７図は、それぞれ揺動装置の
他の実施例を示す説明図である。 １……オートバイレース装置、２……基台、
２′……基台、３……揺動台、４……オートバイ、
４ａ……シート、４ｂ……ハンドル、５……筐
体、６……デスプレイ装置、７，８……傾斜台、
９，１０……ローラ、１１……揺動ロツド、１２
……自在継手、１３……ユニバーサルジヨイン
ト、１４……シヤフト、１５……ギヤ、１６……
モータ、１６ａ……シヤフト、１７……ギヤ、１
８……エンコーダ、１９……料金投入孔、２０…
…得点表示盤、２１……重心移動検知装置、２２
……制御装置、２３，２４……ローラ、２５……
揺動台、２６……揺動ロツド、２７……自在継
手。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ オートバイを模した操縦席と、操縦装置と、
   デスプレイ装置と、上記操縦装置に加えられる
   操作に応動して予め定められたプログラムに基
   づき上記デスプレイ装置に所定の風景を表示せ
   しめるため必要なビデオ信号を発生する装置と
   から成るオートバイレース装置に於いて、 下記ａ）項乃至ｇ）項記載の構成要素を具備
   したことを特徴とする上記のオートバイレース
   装置。 ａ 基台。 ｂ 上記基台上に相対向して取り付けられ、基
   台の両側から長手方向中心線に向かつて低く
   なる傾斜を有する一対の傾斜台。 ｃ 操縦席が載置され一端が自在継手を介して
   上記基台上に揺動自在に支承された揺動台。 ｄ 上記揺動台の下面に長手方向中心線に対称
   に一定の間隔を保つて回動自在に支承され、
   それぞれ上記一対の傾斜台上を上記長手方向
   中心線に略直交する方向に移動する一対のロ
   ーラ。 ｅ 上記揺動台の自由端部を長手方向中心線に
   略直交する方向に揺動する揺動装置。 ｆ ライダーの重心移動を検知する装置。 ｇ 上記重心移動検知装置の出力に応動し、上
   記揺動装置の作動を制御する装置。 ２ オートバイを模した操縦席と、操縦装置と、
   デスプレイ装置と、上記操縦装置に加えられる
   操作に応動して予め定められたプログラムに基
   づき上記デスプレイ装置に所定の風景を表示せ
   しめるため必要なビデオ信号を発生する装置と
   から成るオートバイレース装置に於いて、 下記ａ）項乃至ｆ）項記載の構成要素を具備
   したことを特徴とする上記のオートバイレース
   装置。 ａ 基台。 ｂ 上記基台上の上面に長手方向中心線に対称
   に一定の間隔を保つて回動自在に支承される
   一対のローラ。 ｃ 操縦席が載置され下面が両側から長手方向
   中心線に向かつて低くなるよう形成され、一
   端が自在継手を介して上記基台上に揺動自在
   に支承されると共に、上記一対のローラ上を
   長手方向中心線に略直交する方向に移動する
   揺動台。 ｄ 上記揺動台の自由端部を長手方向中心線に
   略直交する方向に揺動する揺動装置。 ｅ ライダーの重心移動を検知する装置。 ｆ 上記重心移動検知装置の出力に応動し、上
   記揺動装置の作動を制御する装置。