JPH05307040A - C型肝炎検査用試薬、および検査方法 - Google Patents

C型肝炎検査用試薬、および検査方法

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JPH05307040A
JPH05307040A JP4068695A JP6869592A JPH05307040A JP H05307040 A JPH05307040 A JP H05307040A JP 4068695 A JP4068695 A JP 4068695A JP 6869592 A JP6869592 A JP 6869592A JP H05307040 A JPH05307040 A JP H05307040A
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JP
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arg
sequence
peptide
lys
antibody
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JP4068695A
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English (en)
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Kaichiro Ishibashi
嘉一郎 石橋
Masao Ito
正雄 伊藤
Iwao Yoshida
巌 吉田
Akihisa Takamizawa
昭久 高見沢
Takeji Shibatani
武爾 柴谷
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HANDAI BISEIBUTSUBIYOU KENKYUKAI
Eiken Chemical Co Ltd
Osaka University NUC
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
HANDAI BISEIBUTSUBIYOU KENKYUKAI
Eiken Chemical Co Ltd
Osaka University NUC
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 HCV構造領域のエピトープを有する特定の
配列Arg Xaa Gly Pro Arg Leu Gly Arg Arg Pro(Xaaは
好ましくはLeu、Lys又はArgを示す。)を必須ペプチド
として含むペプチドを抗原として利用しC型肝炎の抗体
を検査する試薬を構成する。 【効果】 HCV構造領域に対する抗体を高い検出率で
特異的に検出することができる。HCV感染を、早期に
しかも正確に検査することが可能となる。必要なペプチ
ドは、化学合成によって容易に調製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、C型肝炎検査用試薬お
よび検査方法に関するものである。最近の研究によれば
非A非B型肝炎患者は、日本国内で約200万人と推定
され、C型肝炎はこの90〜95%を占めている。
【0002】
【従来技術】C型肝炎の原因となるウイルス(以下HC
Vと略す)については、構造が明らかにされつつあり、
近年ではHCVに対する抗体(HCV抗体)の有無をチ
ェックするための試薬もいくつか市販されるにいたって
いる。
【0003】これまでに実用化されたHCVマーカーと
しては、HCVの非構造領域であるNS−3〜4の一部
に相当するC−100−3抗原が知られている(SCIENC
E244;359-362,1989)。C−100−3抗原をHCVマ
ーカーに用い、世界で初めてHCVに対する抗体の分析
が可能となった。しかし、C−100−3抗原でHCV
感染者をスクリーニングした場合の陽性率は約70%で
あり、残りの30%が疑陰性となる問題がある一方、C
−100−3抗原で作成したHCV抗体検出用ELIS
Aキットで実際に輸血用血液をスクリーニングした時の
陽性率は約1.5%に達し、このうち約半数は疑陽性で
あることも報告されている。
【0004】その後、HCV抗体検出率の向上と、感染
の早期検査のためにHCVコア領域を抗原として用いる
ことが提案された。コア領域の蛋白抗原を利用したHC
V抗体検出用キットはいくつか検討され、前述のC−1
00−3抗原を用いたものに対して第2世代のキットと
呼ばれている。コア領域の蛋白からエピトープ部分に相
当する1個の合成ペプチドを設定し、これに前記非構造
領域NS−3〜4の領域中のエピトープ2個に相当する
合成ペプチドを組み合せてHCV抗体を検出する試みが
なされた(Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88;3647-3651,199
1)。この方法によれば、C−100−3抗原のHCV
マーカーより特異性が向上するものの、コア領域のエピ
トープを1つしか用意していないので他のエピトープに
対して産生された抗体は検出できず、充分な検出率が得
られない。
【0005】実用化はされていないものの特開平3−1
39282号公報にはコア領域に対する抗体との反応性
を持ついくつかのエピトープが示されている。これらの
エピトープを複数利用すれば抗体の検出率は上がるかも
しれないが、特異性の低下が予想され、また経済的にも
不利である。
【0006】一方、これまでHCV抗体の検出に利用さ
れていたペプチドは、遺伝子組み換えによって得られた
ものが多いため、非特異反応が出やすい傾向があった。
例えば、前記C−100−3抗原は、スーパーオキサイ
ドディスムターゼ(以下SODと略す)との融合蛋白と
して発現させた遺伝子組み換え産物を利用しているた
め、SOD部分に対する反応に起因する疑陽性をチェッ
クするためにはイムノブロット法等による追試をしなけ
れば有効なHCV抗体検出ができない。
【0007】また、HCVのコア領域と部分的に相似の
ARIMA#14(後述)をT−7ファージベクターで
発現させた融合蛋白を抗原として用いると、T−7ファ
ージ蛋白に対する抗体によって疑陽性反応を生じる。こ
の場合は非特異反応をT−7ファージ蛋白で吸収するこ
とによって疑陽性対策としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、遺伝子組
み換えによって得られたペプチドを抗原として抗体の検
出を行う場合には、非特異反応に対する特殊な配慮が必
要となる。しかも、現在のところ、これら非特異反応の
対策は特殊な操作を要するうえに、効果も不十分なこと
が多い。したがって、HCV抗体との高い反応性を持ち
ながら、十分な特異性を維持している抗原が望まれてい
る。一方、上述融合蛋白の属性からくる非特異反応の問
題とは別に、抗原抗体反応に基づく本質的な問題もあ
る。即ち、前述したようにHCVコア領域のエピト−プ
を1つしか用いない抗原ではHCV抗体検出率は低下す
る一方、複数利用すると検出率は向上しても非特異性反
応が増大するという問題である。一般にある抗原を用い
て抗体を検出しようとする場合、検出率を向上させるた
めにより反応性の高い抗原を用意すると、反応性の向上
につれて非特異反応が増加して特異性を下げること(い
わゆる測り込み)になり易く、逆に、抗原の特異性を高
めると検出できる抗体が減少する(いわゆる検出漏
れ)。このような背反する条件をクリアできる好適な抗
原は、末だ知られていない。
【0009】本発明は、このような従来技術の実状に鑑
み、ペプチドのアミノ酸数及びペプチドの種類が少ない
にもかかわらず、特異性を犠牲にすることなく、HCV
抗体検出率を向上させ得る実用性の高い検査用試薬及び
検査法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的は、次の手段
により達成させる。即ち、本発明は、 配列1:Arg Xaa Gly Pro Arg Leu Gly Arg Arg Pro (Xaaは任意のアミノ酸を示す。)を含むペプチドの1
種あるいは複数種、または、更に次の配列2および/ま
たは3のペプチドを加えた複数のペプチド、を含むC型
肝炎検査用試薬である。
【0011】 配列2:Gln Arg Lys Thr Lys Arg Ser Thr Asn Arg Arg 配列3:Thr Gln Gln Arg Lys Thr Lys Arg Ser Thr Asn Arg Arg Arg Ser Lys Asn Glu Lys 又、本発明は、 配列1:Arg Xaa Gly Pro Arg Leu Gly Arg Arg Pro (Xaaは任意のアミノ酸を示す。)を含むペプチドの1
種あるいは複数種、または、更に次の配列2および/ま
たは3のペプチドを加えた複数のペプチド、のいずれか
に対して反応性の抗体を検出するC型肝炎の検査方法で
ある。
【0012】 配列2:Gln Arg Lys Thr Lys Arg Ser Thr Asn Arg Arg 配列3:Thr Gln Gln Arg Lys Thr Lys Arg Ser Thr Asn Arg Arg Arg Ser Lys Asn Glu Lys なお各アミノ酸の略号は、各々次のアミノ酸を示すもの
である。
【0013】 Ala:アラニン Leu:ロイシン Arg:アルギニン Lys:リジン Asn:アスパラギン Met:メチオニン Asp:アスパラギン酸 Phe:フェニルアラニ
ン Cys:システイン Pro:プロリン Glu:グルタミン酸 Ser:セリン Gln:グルタミン Thr:トレオニン Gly:グリシン Trp:トリプトファン His:ヒスチジン Tyr:チロシン Ile:イソロイシン Val:バリン ここで、配列1の10個のアミノ酸のうちXaaは任意ア
ミノ酸であって、選定の自由度は比較的大きい。他の部
分のアミノ酸は配列が特定されなければ高い抗原性を示
さないがXaaの部分はある程度の許容範囲がある。例え
ば、特開平3−139282号公報で公表された配列1
に相当するHCVコア領域の部分配列では、Xaaのとこ
ろはLeuであるが、本発明による配列1ではLeuに限らず
Lys、Argでも高い抗原性を示す。むしろLysがLeuよりも
好ましい。
【0014】本発明の配列1〜3で示されるペプチドの
アミノ酸配列は、公知(例えば特開平3−139282
号公報)の配列に比べ相当に短いにもかかわらず、HC
Vのコア領域の実質的に1〜3つのエピトープ部分と同
様の抗原機能を示す。即ち、抗原抗体反応による検出法
の本質的課題である特異性と反応性の両立を、HCVの
コア領域における1つ(配列1に対応)、2つ(配列1
+配列2又は3)又は3つ(配列1+2+3)のエピト
ープ構造の特定の部分配列を利用し相当するペプチドを
抗原として用いることで達成することができる。又、融
合蛋白を用いないため非特異反応を低減できる。
【0015】以下、本発明を詳述する。本発明において
必要なペプチドは化学的に合成したものを利用すれば良
い。配列1を含むペプチドとは、配列1に任意のアミノ
酸を数個から20個前後付加したものや、後で述べるよ
うにスペーサーや担体蛋白で修飾したものが挙げられ
る。任意のアミノ酸の配列1への付加は、配列1のN末
端、C末端別個独立に行うことができる。例えば、配列
1に対応するHCVコア領域のいくつかの公知配列を参
酌して選定することもできるが、それらに限られない。
その他にも、例えば配列2や3で示されるペプチドを配
列1のペプチドと連結させてもよい。配列1のペプチド
に配列2や3を連結するには、アミノ酸で数個から20
個前後の任意のペプチドや、後で述べる担体蛋白等を介
して結合した方が反応性を維持する上で好ましい。配列
1を含むペプチドのみで本発明を構成することも当然に
可能である。
【0016】次に、配列1と配列2および/または3の
ペプチドと組み合わせて、即ちそれぞれ連結させずに混
合させた状態で同時に抗原として用いれば、配列1単独
やそれを含むペプチドの単独使用より良好な結果がえら
れる。1種のペプチドだけでは検出率が低下する場合が
あるからである。ペプチドを組み合わせて利用する場合
には、配列1のペプチドと配列2および/または3のペ
プチドの使用量を1:2〜2:1程度とすると良い。
又、配列1と配列2,3との組み合せ使用の場合は、そ
れぞれを担体蛋白や他の任意ペプチド等を結合させ、こ
れらを混合して用いるとよいが、これについて次に説明
する。尚、配列1のXaaは任意のアミノ酸をとり得るた
め異なるXaaごとに異なるエピト−プを有するとも考え
られるが、Xaa以外の配列は共通でエピト−プに明確な
相違があるかは明らかでないので複数種の配列1を用い
るよりは、明らかに対応エピト−プが異なる配列1,2
を併用した方が検出率の向上は達成しやすい。しかし、
複数種の配列1の使用を排除するものではなく、場合に
よっては有効であり得る。
【0017】本発明におけるペプチドは、ペプチド分子
をそのまま抗原抗体反応に利用しても良いが、予めスペ
ーサ分子や担体蛋白を結合させておくことによって、よ
り反応性に優れるものとすることが可能である。例え
ば、スルフォサクシンイミジル-4-(N-マレイミドメチ
ル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(Sulfosuccini
midyl-4-(N-maleimidomethyl)cyclohexane-1-carboxyla
te、以下Sulfo-SMCCと略す)、スルフォサクシンイミジ
ル-6-[3-(2-ピリジルジチオ)プロピオンアミド]ヘキサ
ノエート(Sulufosuccinimidyl-6-[3-(2-pyridyldithi
o)propionamido]hexanoate、以下Sulfo-LC-SPDPと略
す)、N-(ε-マレイミドカプロイロキシ)サクシンイミ
ド(N-(ε-maleimidocaproiloxy)succinimido、以下EMC
Sと略す)等のスペーサーをペプチドのN末端に共有結
合させれば、抗体との反応性は向上する。また、このス
ペーサーを介してヒト血清アルブミン(以下HSAと略
す)やウシ血清アルブミン(以下BSAと略す)等の不
活性な担体蛋白を結合させると、更に良い結果が得られ
る。担体蛋白を結合させるときには、ペプチド側のスペ
ーサーとは別に、担体蛋白側にもスペーサーを導入して
おいても良い。担体蛋白として用いる蛋白は、非特異的
な反応をできるだけ小さくするために、実際に試料とす
る動物に由来する蛋白を用いると良い。つまり、ヒトの
血清を試料とするときは、HSAを用いるようにするの
である。
【0018】本発明に係るペプチド、あるいはその修飾
物は、適用する免疫分析系に合わせた形で提供すること
が可能である。例えば、抗原を固相ビーズや容器壁に結
合させた状態で、検出対象となる抗体と反応させる固相
免疫測定法の場合は、本発明に係るペプチドやその修飾
物を物理吸着なり、化学結合によって固相に結合させ
る。複数種のペプチドを利用するのであれば各ペプチド
を混合物として同時に担体に結合させても良いし、個別
に担体に結合した後に得られた担体を合わせても良い。
この例の場合、固相上のペプチドに捕捉されたHCV抗
体はヒト・イムノグロブリンに対する抗体を利用して検
出することができる(サンドイッチ法)。ヒト・イムノ
グロブリンに対する抗体として、クラスを認識するもの
を用いれば、HCV抗体をクラスごとに分別して検出す
ることも可能である。固相に結合したペプチドを用いる
免疫分析系としてはサンドイッチ法の他に、標識抗体を
用いる競合法が挙げられる。
【0019】本発明においては、多い場合でも実質的に
2つ程度のエピトープを用いるのにすぎないため、競合
法を採用した場合は標識抗体としてモノクローナル抗体
を利用することが可能である。利用するペプチドに特異
的なモノクローナル抗体を、固相上のペプチドの配合比
やアフィニティを考慮して適当に混合したものを標識抗
体として用いれば良いのである。
【0020】本発明に係るペプチドあるいはその修飾物
は、標識抗原として利用することもできる。この場合
は、ヒト・イムノグロブリンに対する抗体を固相化した
り(サンドイッチ法)、あるいはHCVに対する抗体を
固相化したもの(競合法)と組み合せて免疫分析系を構
成できる。ここに例示した各種免疫分析系における標識
としては酵素、発光物質、蛍光物質、ラジオアイソトー
プ等公知のものが利用できる。これら標識は、適当なス
ペーサー分子やアビチン−ビオチン結合等によって結合
させる。
【0021】更に本発明に係るペプチドあるいはその修
飾物は、ラテックス粒子等と組み合せて粒子凝集反応、
あるいは凝集阻止反応に応用することもできる。
【0022】本発明によるHCV検査用試薬や検査方法
に必要な希釈液、標識検出用基質、陽性対照等を含む各
成分は、適当に組み合せてキットの形にすることができ
る。例えば、固相ビーズに本発明に係るペプチドを結合
させて、標識抗ヒトIgG抗体と組み合せてアッセイキ
ットとする。
【0023】
【作用】本発明における配列1を含むペプチドは、HC
V抗体と高い反応性を持ち、しかも他の抗体との非特異
的反応を起こしにくい。このペプチドに配列2および/
または3のペプチドを組み合わせることによって、HC
V抗体の検出率は更に向上する。本発明におけるペプチ
ドは、例えば特開平3−139282号公報に示された
エピトープ構造を取り出した部分配列又はそれらと共通
部分を有する配列である。しかし特開平3−13928
2号公報に示された配列よりもかなり短い配列なので、
合成が容易であり、HCV抗体に対して高度な特異性を
維持している部分を選択したため非常に特異的な分析が
可能である。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0025】(1)ペプチドの合成 次のようなアミノ酸配列を持つ本発明によるペプチド6
種を、ペプチド合成装置(バイオサーチ社製、モデル9
600)により合成した。尚、配列1でXaaがLeu 、Lys
、Arg であるものをそれそれ配列1a、1b、1cと称
する。配列1と他のアミノ酸の結合点を・で示す。
【0026】配列1a: Arg Leu Gly Pro Arg Leu Gly Arg Arg Pro 配列2: Gln Arg Lys Thr Lys Arg Ser Thr Asn Arg Arg 配列3: Thr Gln Gln Arg Lys Thr Lys Arg Ser Thr Asn Arg Arg Arg Ser Lys Asn Glu Lys 配列1a7(配列1a+7アミノ酸): Thr Arg・Arg Leu Gly Pro Arg Leu Gly Arg Arg Pro・Ala Leu Met Ala Val 配列1b9(配列1b+9アミノ酸): Val Val Pro・Arg Lys Gly Pro Arg Leu Gly Arg Arg Pro・Ala Leu Met Ala Val Lys 配列1c9(配列1c+9アミノ酸): Pro Thr Arg・Arg Arg Gly Pro Arg Leu Gly Arg Arg Pro・Ala Leu Met Ala Val Lys 合成は段階的固相法に従って行った。固相にはt-ブチル
オキシカルボニルアミノアシル-4-(オキシメチル)-メリ
フィールド樹脂(渡辺化学工業製)を用い、アミノ酸
(L体)はアミノ基をt-ブチルオキシカルボニル基(以
下t-BOCと略す)で保護した。また各アミノ酸の側鎖
は、各々次の保護基で保護した。
【0027】 トレオニン(Thr/T)、セリン(Ser/S):ο-ベンジル
基 グルタミン酸(Glu/E):γ−ベンジルエステル アルギニン(Arg/R):メシチレン−2−スルフォニル基 リジン(Lys/K):2-クロロベンジルオキシカルボニル基 その他のアミノ酸の側鎖:無保護 カップリングは、樹脂上ペプチド末端t-BOCアミノ酸のt
-BOC基をトリフルオロ酢酸で脱保護し、カップリングす
る次のアミノ酸のカルボキシル基をN,N'-ジイソプロピ
ルカルボジイミドで活性化し、室温で1〜4時間混合し
反応を行った。反応時間は、アミノ酸の種類と組み合せ
によって設定した。反応しなかった遊離のアミノ酸は、
1-アセチルイミダゾールでアセチル化することによって
不活化した。必要な反応サイクル終了後、トリメチルシ
リルトリフルオロメタンスルホン酸、チオアニソール、
およびトリフルオロ酢酸で保護基の除去と合成ペプチド
の樹脂からの切り離しをおこない、エーテルでペプチド
を回収した。回収したペプチドをゲル濾過によって粗精
製した後、ODS−80TM(水−アセトニトリル、
0.1%TFA含有)カラムで逆相HPLC分析を行
い、ピークフラクションを分取した。
【0028】(2)検査試薬の調製1 (1)で合成したペプチドを用い、HCV抗体検出のた
めの5種類の試薬を調製した。試薬番号と用いた配列番
号の対応関係を以下に示す。 ・試薬1a:配列1a ・試薬2:配列2 ・試薬3:配列3 ・試薬1a7:配列1a7 ・試薬1a7*2:配列1a7+配列2 試薬2、試薬3は配列2、3の単独効果をみるもので、
本発明による試薬の効果を検証すべく比較のため調製し
た。配列1a、1a7、2および3に示すペプチドを以
下の方法で固相化した。各合成ペプチド抗原を50mM炭
酸緩衝液(pH9.6)に2.0μg/ml(2.0〜5.
0μg/ml程度の濃度範囲であれば結果的に同様の検出率
が得られる。)となるように溶解し、ELISA用マイ
クロタイタープレート(MAXISORPC12、ヌン
ク製)の各ウエルに100μlずつ分注した(1ウェル
当りの抗原の量は0.2μg:0.2μg/w、以下同
様)。4℃で一晩静置後、洗浄液(0.05% Tween20
含有10mMリン酸緩衝液、pH7.2)300μlで3
回洗浄し乾燥してそれぞれの配列による試薬を得た。ま
た配列1a7と配列2に示したペプチドを1:1となる
ように混合したものを用い、同様の操作によってマイク
ロタイタープレート(分注濃度0.2+0.2=0.4
μg/w)に吸着させて試薬を得た。一方、抗ヒト・イム
ノグロブリンGモノクローナル抗体をマレイミド法によ
ってペルオキシダーゼ標識したもの(0.1%BSA含
有リン酸緩衝液、以下POD標識抗IgG抗体と略
す)、並びにテトラメチルベンチジン0.17mg/ml、
0.015%過酸化水素、0.125Mクエン酸緩衝液
(pH4.2)からなる発色基質液を用意した。
【0029】(3)HCV抗体の検出1 HCVの感染が疑われる血清検体(20例)、および正
常人血清検体(10例)を試料とし、試薬1a、試薬1
a7、試薬2、試薬3、および試薬1a7*2によりE
LISAを行った。比較のため、公知ペプチドであるB
−1およびARIMA#14(以下N−14と略す)か
ら調製した試薬についても分析を行った。尚、B−1、
N−14の抗原濃度は0.1μg/wである。上記配列1
a等では0.2μg/wであるが、この相違はそれらの最
適抗原濃度(即ち、感度の低下を招くことがない経済濃
度)が異なるからで、それぞれの抗原の最適条件で調製
したことに変わりない。B−1は文献(J.Virology.65/
3,p1105-,1991年)に記載されたHCV構造領域のアミ
ノ酸配列のN末端側からカウントして10〜122番目
までのアミノ酸配列に相当するペプチドであり、ARI
MA#14はHCVの構造領域中のエピトープとして報
告(BIOmedica 6(2),p26-,1991年)されたペプチドであ
る。また市販のHCV抗体検出用キット(C−100−
3抗原を利用したもの)による分析結果の比較も行っ
た。更に一部の血清検体については、市販のイムノブロ
ット法による追試用のキット(RIBAテスト、オーソ
社製、商品名)による確認試験も実施した。操作は次の
とおりである。抗原固相化プレートの各ウエルに検体希
釈液(0.05%Tween20、0.125%NaN3、10mM
リン酸緩衝液pH7.2)200μlと血清検体20μl
ずつをとり、25℃で1時間反応させた。反応後、反応
液を除去して洗浄液(0.05%Tween20、10mMリン
酸緩衝液pH7.2)300μlで5回洗浄し、POD
標識抗IgG抗体100μlを分注して25℃で1時間
反応させた。反応後、反応液を除去して洗浄液300μ
lで5回洗浄し発色基質液100μlを入れた後、25℃
で30分間反応させ、2Nの硫酸で反応停止後450nm
の吸光度を測定した。結果は表1に示すとおりである
(表中、試薬はPで表示してある。)。表1において、
イムノブロット法による追試の結果(表中、「RIB
A」と表示してある。)と比較して市販品(表中、「C
−100」と表示してある。)に疑陽性が相当多く観察
されたのに対して、試薬1a7や試薬1a7*2ではR
IBAともよく一致しており、本発明による試薬1a7
や試薬1a7*2の検出率の高さが証明された。尚、試
薬2及び3もほぼ同等の作用が認められたが、配列1を
含む試薬1a、1a7、1a7*2と対比すると検出漏
れとなる場合(検体NO.16,17)があり、配列
2、3の単独使用では時として検出漏れを生ずることが
判る。又、試薬1a7*2では試薬1a、1a7よりも
更に検出率が向上することが判る。又、B−1とのデ−
タの一致、不一致はそれだけで、検査用試薬の優劣を直
接意味するものではないが、一般に、HCV感染の疑わ
れる検体においてB−1で陽性のものが陰性となるもの
は、検出率が低い試薬であると考えることができる。こ
の見地からすれば試薬1a、1a7、1a7*2は試薬
2、3及びN−14より良好である。
【0030】
【表1】 更にHCV陽性検体については、配列1a7および配列
2によるインヒビションテストを試みた。固相化に利用
した配列1a7および配列2のペプチドを検体希釈液
(200μl)中に10μg添加し、試薬1a7と試薬
2における反応の変化を観察した。その結果、表2に示
すとおりHCV抗体陽性検体は、配列1a7のペプチド
10μgの添加で完全にインヒビションされ、特異性の
高さが確認された。又、配列2においても、HCV抗体
陽性検体に対しては、完全なインヒビションが認められ
その限りで特異性が高かった。
【0031】
【表2】 (4)試薬の調製2 (1)で合成したペプチドに各種架橋剤を導入したもの
を抗原として試薬を調製した。 各種架橋剤の合成ペプチドへの導入 (A)Sulfo-SMCCの合成ペプチドへの導入 Sulfo-SMCC(PIERCE製)0.132mgと合成ペプ
チド(配列1a7または2)0.5mgを100mMリン酸
緩衝液(pH7.5)に溶解後に混合し、液量を0.1
mlに調整した後、25℃で2時間反応させ1Mグリシン
10μlを加えて反応を停止した。 (B)EMCSの合成ペプチドへの導入 EMCS(同仁化学製)0.1mgをジメチルホルムアミド1
0μlに溶解し、合成ペプチド(配列1a7または2)
0.5mgととともに100mMリン酸緩衝液(pH7.
5)に溶解後に混合し、液量を0.1mlに調整した後、
25℃で2時間反応させ1Mグリシン10μlを加えて反
応を停止した。 (C)Sulfo-LC-SPDPの合成ペプチドへの導入 Sulfo-LC-SPDP(PIERCE製)0.15mgと合成ペ
プチド(配列1a7または2)0.5mgを100mMリン
酸緩衝液pH7.5に溶解後に混合して、液量を0.1
mlに調整した後、25℃で2時間反応させ1Mグリシン
10μlを加えて反応を停止した。 (D)DSSの合成ペプチドへの導入 DSS(PIERCR製)0.2mgをジメチルホルムアミ
ド50μlに溶解し、合成ペプチド(配列1a7または
2)0.5mgとともに100mMリン酸緩衝液(pH7.
5)0.15mlに添加して、4℃で8時間かくはんして
反応させ1Mグリシン10μlを加えて反応を停止した。 固相化抗原の作成 (2)の方法に準じて前記(A)〜(D)の架橋剤を導入した
各抗原の固相化プレートを作成した。
【0032】(5)HCV抗体の検出2 (4)で作成した試薬を用い、ELISAによるHCV
患者血清中の抗体測定を試みた。また(4)で得た各抗
原によるインヒビションテストも併せて行った。 ELISAによるHCV患者血清中の抗体測定 前記(4)で作成した抗原固相化プレートを用いて、
(3)に準じてHCV患者血清中の抗体を測定した。
尚、検体には、架橋剤の効果をみるためぺプチド単独で
は陰性(B−1では陽性)になるものを多く選択してい
る。結果は表3、表4に示した。各合成ペプチドの抗原
性は、架橋剤との結合によって増強されたが、増強効果
は架橋剤の種類によって異なっていた。Sulfo-SMCC、EM
CS、Sulfo-LC-SPDPは同程度に有効であり、DSSは前3者
に比べて若干劣っていた。特に、Sulfo-SMCCを導入した
配列1a7では検出漏れが全く認められなかった。一
方、配列2では架橋剤の結合によっても検出漏れは完全
には防止できなかった。一般に、架橋剤による増強効果
は配列1a7においてより顕著であった。またB−1抗
体が陰性の患者血清検体中に、架橋剤導入抗原と反応す
る例が認められた。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】 インヒビションテスト Sulfo-SMCCを導入した合成ペプチド(配列1a7)を用
いた抗体測定の際に、合成ペプチド、Sulfo-SMCC導入ペ
プチド、Sulfo-SMCC、BSA(SIGMA製)またはB
−1のいずれかを検体希釈液(200μl)中に10μ
g添加して反応の変化を観察した。結果は表5に示し
た。その結果、検体NのようにB−1およびSulfo-SMCC
導入合成ペプチドではインヒビションされたが、合成ペ
プチドそのものやSulfo-SMCC単独ではインヒビションさ
れない例が認められた。このことから架橋剤の導入によ
り合成ペプチドの反応性が明らかに変化しコアの全領域
をカバーする抗原に近づくことが確認された。
【0035】
【表5】 (6)試薬の調製3 (4)で各種架橋剤を導入したペプチドに、更に担体蛋
白を結合させたものを抗原として試薬を調製した。 Sulfo-SMCC架橋剤導入ペプチド抗原の担体蛋白への結
合 BSA(SIGMA製)またはHSA(SIGMA製)
10mgを6m尿素を含む100mMEDTA溶液2mlに溶
解した。n-ブタノール0.2mlとNaBH420mgを加え、
25℃で30分間かくはんした後に100mMNaH2PO41m
lとアセトン0.4mlを滴下して還元BSA溶液、ある
いは還元HSA溶液とした。この溶液0.3mlに(4)
におけるグリシンで反応停止する前の反応液(Sulfo-SM
CC架橋剤導入ペプチド抗原:(4)(A)参照)
(0.1ml)を加え、4℃で8時間かくはんして反応さ
せた後50mMのN-エチルマレイミド50μlを添加して
反応を停止させた。更にSEPHADEX G−50
(PHARMACIA製)で精製して、担体蛋白に結合
したSlufo-SMCC架橋剤導入合成ペプチド(以下BSA結
合ペプチド、HSA結合ペプチドと略す)を得た。 固相化抗原の作成 (2)の方法に準じてBSA結合ペプチド、およびHS
A結合ペプチドの固相化プレートを作成した。
【0036】(7)HCV抗体の検出3 (6)で作成した固相化プレートを用い、(2)の方法
に準じてB−1による抗体測定が陽性となったHCV患
者血清(54例)中の抗体を測定した。結果は表6に示
す。表6に示すとおり、BSA結合ペプチド、HSA結
合ペプチドとも同じ成績であった。
【0037】
【表6】 また健常人血清について両者で測定したところ、表7に
示すとおりBSA結合抗原では約2%に非特異陽性を認
めたのに対して、HSA結合抗原では非特異陽性の出現
を認めなかった。
【0038】
【表7】 又、同様に公知のペプチド(B−1、およびN−14)
による試薬で同じ検体の分析を行い、両者の結果を比較
した。
【0039】(8)HCV抗体の検出4 (1)で合成した配列1b9及び1c9から(4)及び
(6)に基づき以下に示す抗原(HSA結合抗原)を誘
導し、これを(2)の方法に準じてマイクロタイタープ
レ−トに感作(ウェル分注時の抗原濃度は0.5μg/w
とした。)したものによって、HCVの感染が疑われる
患者検体(105例)中のHCV抗体検出(ELISA
法)を試みた。結果を表8に、又、それを集計したもの
を表9にそれぞれに示す。
【0040】若干の反応性の違いがあるものの、およそ
同等の反応性を持つことが確認された。 配列1b9−スペ−サ−(Sulfo−SMCC)−H
SA:(1b9−HSAという) 配列1c9−スペ−サ−(Sulfo−SMCC)−H
SA:(1c9−HSAという)
【0041】
【表8】
【0042】
【表9】 (9)HCV抗体の検出5 配列1b9と配列3について、それぞれスペ−サ−(S
ulfo−SMCC)を介してHSAを結合した抗原を
用意した。更にこれを1:1に配合し試薬(P1b9*
3という)を調整し、これを(2)の方法に準じてマイ
クロタイタープレ−ト(分注濃度0.5+0.5=1.
0μg/w)に感作したものによって、種々の検体中のH
CV抗体の検出(ELISA法、一部RIA法)を試み
た。又、同様に公知のペプチド(B−1およびN−1
4)による試薬で同じ検体の分析を行い、両者の結果を
比較した。
【0043】検体としては、前記HCV感染が疑われる
検体の他、B−1陽性検体(139例)、RF陽性検体
(50例)、正常検体人(100例)を用いた。
【0044】ここでRF陽性検体を用いたのは、RFは
リウマチ因子でHCV感染疑陽性の原因となるため、R
Fの干渉を受けて陽性となるものは非特異反応を起こし
やすいと考えられるからである。
【0045】結果を表10(HCV感染が疑われる検
体)、表13(B−1陽性検体)、表16(RF陽性検
体)、表19(正常検体)にそれぞれ示す。なお、それ
ぞれの表を各検体群について集計したものを表11、1
2(表10に対応)、表14、15(表13に対応)、
表17、18(表16に対応)、表20(表19に対
応)に示す。HCV感染が疑われる検体において、N−
14で陰性のものがP1b9*3陽性となる例が認めら
れ、P1b9*3の検出率はB−1と比べても高いもの
であった(表10−12)。B−1陽性検体を基準とし
P1b9*3とN−14を比較した表13−15では、
P1b9*3の検出率がN−14より高いことが明らか
に認められた。RF陽性検体においては、B−1は高感
度のためRFの干渉を受ける傾向が強かったが、P1b
9*3はN−14と同程度であり、あまり干渉を受けな
いことが認められた(表16−18)。正常検体におい
ては、P1b9*3、B−1、N−14ともに陽性を検
出しなかったが、B−1は検出傾向(吸光度が比較的高
い)が高く、測り込みし易いと認められるが、P1b9
*3はB−1よりもその傾向が小さくN−14と大きな
差は認められなかった(表19)。なお表19の結果か
ら算出したカット・オフ値は、P1b9*3が0.31
9、B−1が0.445、N−14が0.037であっ
た。
【0046】このように、本発明のペプチドの組み合せ
たP1b9*3は、HCV抗体の検出率、あるいは特異
性の点において、N−14をしのぎ、B−1と同等ある
いはそれ以上の結果を示した。
【0047】
【表10】
【0048】
【表11】
【0049】
【表12】
【0050】
【表13】
【0051】
【表14】
【0052】
【表15】
【0053】
【表16】
【0054】
【表17】
【0055】
【表18】
【0056】
【表19】
【0057】
【表20】
【0058】
【表21】
【0059】
【発明の効果】実施例の結果からも明らかなように、本
発明によるHCV抗体の検出試薬は、検出率と特異性に
優れる。また本発明による配列1で示されるペプチド
は、構成アミノ酸が少ないため化学合成によって得ら
れ、遺伝子組み換えによって製造されたペプチド抗原に
多い非特異反応を除くことができる。しかも1〜2種類
程度の少ないペプチドで十分な検出率を実現できるので
経済的にも有利である。更に本発明によるペプチドは、
Slufo-SMCCに代表される架橋剤を導入することで、もと
のペプチドに比べてHCVコア抗体に対する反応性が向
上する。また導入した架橋剤を介してHSAのような血
清蛋白を担体蛋白として結合させれば、良好な反応性が
得られるとともに非特異反応を抑制することが可能とな
る。以上のように、本発明によればHCV感染を早期
に、しかも正確に検査することが可能となる。
【0060】
【配列表】
【0061】配列番号:1 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 他の情報:HCVコア領域に対する抗体と反応性のペプ
チド
【0062】配列番号:2 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 他の情報:HCVコア領域に対する抗体と反応性のペプ
チド
【0063】配列番号:3 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 他の情報:HCVコア領域に対する抗体と反応性のペプ
チド
【0064】配列番号:4 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 他の情報:HCVコア領域に対する抗体と反応性のペプ
チド
【0065】配列番号:5 配列の長さ:19 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 他の情報:HCVコア領域に対する抗体と反応性のペプ
チド 配列 Thr Gln Gln Arg Lys Thr Lys Arg Ser Thr Asn Arg Arg 1 5 10 Arg Ser Lys Asn Glu Lys 15
【0066】配列番号:6 配列の長さ:17 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 他の情報:HCVコア領域に対する抗体と反応性のペプ
チド 配列 Thr Arg Arg Leu Gly Pro Arg Leu Gly Arg Arg Pro Ala Leu Met Ala Val 1 5 10 15
【0067】配列番号:7 配列の長さ:19 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 他の情報:HCVコア領域に対する抗体と反応性のペプ
チド 配列 Val Val Pro Arg Lys Gly Pro Arg Leu Gly Arg Arg Pro Ala Leu Met Ala Val 1 5 10 15 Lys
【0068】配列番号:8 配列の長さ:19 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 他の情報:HCVコア領域に対する抗体と反応性のペプ
チド 配列 Pro Thr Arg Arg Arg Gly Pro Arg Leu Gly Arg Arg Pro Ala Leu Met Ala Val 1 5 10 15 Lys
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正雄 栃木県大田原市下石上字東山1381−3 栄 研化学株式会社那須事業所内 (72)発明者 吉田 巌 香川県観音寺市八幡町2丁目9番41号 財 団法人阪大微生物病研究会 観音寺研究所 内 (72)発明者 高見沢 昭久 香川県観音寺市八幡町2丁目9番41号 財 団法人阪大微生物病研究会 観音寺研究所 内 (72)発明者 柴谷 武爾 大阪府大阪市淀川区加島3丁目16番89号 田辺製薬株式会社応用生化学研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列1:Arg Xaa Gly Pro Arg Leu Gly Arg Arg Pro (Xaaは任意のアミノ酸を示す。)を含むペプチド、ま
    たは、更に次の配列2および/または3のペプチドを加
    えた複数のペプチド、を含むC型肝炎検査用試薬。 配列2:Gln Arg Lys Thr Lys Arg Ser Thr Asn Arg Arg 配列3:Thr Gln Gln Arg Lys Thr Lys Arg Ser Thr Asn Arg Arg Arg Ser Lys Asn Glu Lys
  2. 【請求項2】配列1におけるXaa がLeu 、Lys 、Arg か
    らなる群から選択されたアミノ酸である請求項1のC型
    肝炎検査用試薬。
  3. 【請求項3】ペプチドが、スペーサーおよび/または担
    体蛋白と結合していることを特徴とする請求項1又は2
    のC型肝炎検査用試薬。
  4. 【請求項4】担体蛋白がヒト・血清アルブミンであるこ
    とを特徴とする請求項3のC型肝炎検査用試薬。
  5. 【請求項5】 配列1:Arg Xaa Gly Pro Arg Leu Gly Arg Arg Pro (Xaaは任意のアミノ酸を示す。)を含むペプチド、ま
    たは、更に次の配列2および/または3のペプチドを加
    えた複数のペプチド、のいずれかに対して反応性の抗体
    を検出するC型肝炎の検査方法。 配列2:Gln Arg Lys Thr Lys Arg Ser Thr Asn Arg Arg 配列3:Thr Gln Gln Arg Lys Thr Lys Arg Ser Thr Asn Arg Arg Arg Ser Lys Asn Glu Lys
JP4068695A 1991-10-02 1992-03-26 C型肝炎検査用試薬、および検査方法 Pending JPH05307040A (ja)

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EP92920915A EP0642023A4 (en) 1991-10-02 1992-10-02 REAGENT AND METHOD FOR SCREENING FOR HEPATITIS C.
CA 2120340 CA2120340A1 (en) 1991-10-02 1992-10-02 Reagents for testing for hepatitis c and method of testing for the same
PCT/JP1992/001276 WO1993007488A1 (fr) 1991-10-02 1992-10-02 Reactif et procede pour depister l'hepatite c
TW81108850A TW219897B (ja) 1991-10-02 1992-11-05
CN 93103606 CN1078805A (zh) 1992-03-26 1993-03-25 丙型肝炎检查用试剂及检查方法

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JP25552491 1991-10-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005274584A (ja) * 2005-05-25 2005-10-06 Sysmex Corp C型肝炎ウイルス感染症診断薬の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005274584A (ja) * 2005-05-25 2005-10-06 Sysmex Corp C型肝炎ウイルス感染症診断薬の製造方法

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