JPH05306854A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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Publication number
JPH05306854A
JPH05306854A JP11111692A JP11111692A JPH05306854A JP H05306854 A JPH05306854 A JP H05306854A JP 11111692 A JP11111692 A JP 11111692A JP 11111692 A JP11111692 A JP 11111692A JP H05306854 A JPH05306854 A JP H05306854A
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JP
Japan
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fins
heat exchanger
air
frost
heat transfer
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Pending
Application number
JP11111692A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Taira
輝彦 平
Koichi Nakayama
浩一 中山
Takashi Sugawara
崇 菅原
Hiroaki Suga
広明 菅
Hiroaki Kase
広明 加瀬
隆司 ▲たか▼野
Takashi Takano
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換器に着霜しても風路が完全に封鎖され
ず、空気は、下流側へ、残された風路を通って送られ、
着霜の少ない部分で有効に冷却される事で、熱交換器に
着霜した場合でも冷却性能が著しく低下する事を防げ
る。さらに、除霜の時も早く全体の霜が溶かし、除霜運
転時間を短くてする。 【構成】 多数平行に並べられた複数のフィン12a、
12bと、そのフィン12a、12bを貫通する複数列
の伝熱管13とからなり、複数のフィン12a、12b
は伝熱管13の貫通部の間に切り欠き12c、12dを
有し、切り欠き12c、12dによって全体としてフィ
ン12a、12bに対して傾斜を成した風路を形成して
構成し、フィン12a、12bの空気の下流では切り欠
き12c、12dがない熱交換器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫等に用いられ、
空気を冷却する熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫は大型化され庫内の温度を
低下、維持するために、より大きな冷却能力が熱交換器
に要求されている。しかし、冷凍冷蔵庫のように空気を
氷点下の温度に冷却する場合、熱交換器表面に着霜現象
が生じる。着霜は熱交換器の風路を閉塞させ冷却能力を
極端に低下させることより、着霜しても風路が確保でき
長時間に渡って冷却能力を維持できることが要求されて
おり、その為に種々の考案がされている。
【0003】以下図面を参照しながら従来の熱交換器の
一例について説明を行う。図9と図10は実開平1−1
67585号公報に記載された熱交換器の斜視図とその
熱交換器が冷蔵庫に装着された時の要部断面図である。
【0004】図9において、1は熱交換器で、2a、2
bはそれぞれ多数平行に交互に並べられた凸状の広幅フ
ィンと、長方形の狭幅フィンで、複数列の蛇行状に曲げ
た伝熱管3がそれら広幅フィン2aと狭幅フィン2bに
直角に貫通して構成されており、広幅フィン2aは熱交
換器1の下部で狭幅フィン2bに対して下部とフィン幅
方向に突出している。
【0005】また、図10において、4は冷凍室(図示
せず)と冷却室5を仕切るファングリルで、冷却室5は
他側面を冷蔵庫の内壁6に囲まれており、ファングリル
4と内壁6は凸状の広幅フィン2aの側面にほぼ接触し
て形成されている。
【0006】以上のように構成された従来の熱交換器1
について、以下図10を参照しながらその動作を説明す
る。
【0007】ファン(図示せず)の駆動によって、図中
下部から空気A0が熱交換器1に流入する。この時、冷
蔵庫の扉(図示せず)を開閉する都度、外部から湿気が
侵入する為に、熱交換器1に流入する空気A0には湿気
が含まれている。この湿気は霜7となって熱交換器1に
付着する。空気A0の流入側である熱交換器1の下部で
は空気A0が急冷される為、霜7が特に多く付着する。
これによって熱交換器1の流入側では目詰まりを起こ
し、通風面積が減少するが、狭幅フィン2bに対して広
幅フィン2aが突出し、フィン間隔が広い部分では着霜
7による目詰まりを起こすことが少なく、空気A0が熱
交換器1の後方へ流れるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱交換器は以上
のように構成しているので、熱交換器1の空気A0流入
側が着霜により通風面積が減少しても広幅フィン2aの
側部を通って熱交換器1の後方へ空気A0が流れるが、
広幅フィン2aの側部は伝熱管から遠いことからフィン
効率が低く冷却性能は低い。さらに、広幅フィン2aの
中央部は着霜していない部分でも空気がほとんど流れな
いことから、空気の冷却に寄与しておらず、着霜時の冷
却性能が著しく低下する。
【0009】また、除霜時には除霜ヒータ(図示せず)
によって暖められた伝熱管内の冷媒によって霜が溶かさ
れるが、広幅フィン2aの側部は伝熱管から遠い為に、
除霜されにくく、除霜時間が長くなる。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、着霜
の有無の影響の少なく、冷却性能と除霜性能の優れた熱
交換器を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の熱交換器は、多数平行に並べられた複数のフ
ィンと、そのフィンを貫通する複数の伝熱とからなり、
前記複数のフィンは前記伝熱管貫通部の間に切り欠きを
有し、隣合わせた前記フィンの切り欠きは互いに前記フ
ィンの垂直方向に重なり合う部分を有して構成される。
【0012】また、多数平行に並べられた複数のフィン
と、そのフィンを貫通する複数の伝熱管とからなり、前
記複数のフィンは前記伝熱管貫通部の間に切り欠きを有
し、隣合わせた前記フィンの切り欠きは互いに前記フィ
ンの垂直方向に重なり合う部分を有し、少なくとも2枚
おきに切り欠きを有したフィンと、切り欠きの無いフィ
ンとが配設されて構成される。
【0013】また、多数平行に並べられた複数のフィン
と、そのフィンを貫通する複数の伝熱管とからなり、前
記複数のフィンは前記伝熱管貫通部の間に切り欠きを有
し、隣合わせた前記フィンの切り欠きは互いに前記フィ
ンの垂直方向に重なり合う部分を有し、その切り欠きは
被冷却流体の上流側にのみ有して構成されるまた、多数
平行に並べられた複数のフィンと、そのフィンを貫通す
る複数の伝熱管とからなり、前記複数のフィンは前記伝
熱管貫通部の間に切り欠きを有し、隣合わせた前記フィ
ンの切り欠きは互いに前記フィンの垂直方向に重なり合
う部分を有するとともに、前記切り欠きはカラーを有し
て構成される。
【0014】
【作用】本発明の熱交換器は、フィンに切り欠きを設け
たことで、熱交換器に着霜しても切り欠き部での風路が
確保され、空気が下流に流れることから、着霜が少なく
て伝熱管に近い部分で効率的に熱交換を行え、著しく冷
却性能が低下することがない。また、除霜時において
も、伝熱管から遠いフィン部が切り欠きによって無くな
っていることから、除霜時間が短くできる。
【0015】また、フィンに切り欠きを設け、少なくと
も2枚おきに切り欠きのないフィンを設けたことによ
り、着霜時に、空気が切り欠きにより形成されたフィン
に対して傾斜した風路を通過する際に、一旦切り欠きの
ないフィンに衝突して風向を変えることから、切り欠き
部のみを通過して冷却されずに熱交換器を通過してしま
うことを防ぐと共に、空気が効果的に下流に流れ、着霜
が少なくて伝熱管に近い部分で効率的に熱交換を行え、
著しく冷却性能が低下することがない。また、除霜時に
おいても、伝熱管から遠いフィン部が切り欠きによって
無くなっていることから、除霜時間が短くできる。
【0016】また、切り欠きを被冷却流体の上流側にの
み有して構成されることで、熱交換器に着霜しても著し
く冷却性能が低下熱交換器に着霜しても切り欠きのみを
通って冷却されずに熱交換器を通過してしまうことを防
ぐと共に、空気が効果的に下流に流れ、着霜が少なくて
伝熱管に近い部分で効率的に熱交換を行え、著しく冷却
性能が低下することがない。さらに、全てのフィンに切
り欠きを設けられる為に、各フィンに区切られた領域に
風速分布がある場合にも、着霜が少なく通風抵抗の少な
い領域に空気が流れやすくなり、熱交換器全体に均一に
着霜していくことで、冷却が熱交換器全体で効率的に行
える。また、除霜時においても、伝熱管から遠いフィン
部が切り欠きによって無くなっていることから、除霜時
間が短くできる。
【0017】また、フィンにカラーを有したことで、熱
交換器に着霜しても著しく冷却性能が低下熱交換器に着
霜しても空気が効果的に下流に流れ、着霜が少なくて伝
熱管に近い部分で効率的に熱交換を行え、著しく冷却性
能が低下することがない。また、着霜のない場合にもカ
ラーによって、空気が切り欠きに誘導されることによっ
て、空気はフィンに対して傾斜を成した二次的な流れが
起こり、流れが乱れることで、冷却能力が向上する。さ
らに、除霜時においても、伝熱管から遠いフィン部が切
り欠きによって無くなっていることから、除霜時間が短
くできる。
【0018】
【実施例】以下本発明の第一の実施例を図面を参照しな
がら説明する。
【0019】図1は本発明の第一の実施例の熱交換器の
斜視図で、図2はその熱交換器が冷蔵庫に装着された時
の要部断面図である。図1において、11は熱交換器
で、12a、12b、12eは多数平行に交互に並べら
れた長方形の長フィンと短フィンと切り欠きの無い長フ
ィンで、複数列の蛇行状に曲げた伝熱管3がフィン12
a、12b、12eに直角に貫通して構成されており、
フィン12a、12bには伝熱管13の貫通部の間に、
全域にわたって複数の楕円状の切り欠き12c、12d
が設けられている。この時、隣合わせた長フィン12a
と短フィン12bの切り欠き12c、12dは互いにフ
ィン12a、12bの垂直方向に重なり合う部分を有し
ている。また、図2において、14は冷凍室(図示せ
ず)と冷却室15を仕切るファングリルで、冷却室15
は他側面を冷蔵庫の内壁16に囲まれている。
【0020】以上のように構成された熱交換器11につ
いて、図面を参照しながらその動作を説明する。
【0021】図2には冷却運転時の熱交換器の着霜状態
とその際の空気A1の流れを示しており、熱交換器11
の入口部分に着霜17が進み通風面積が減少するが、フ
ィン12a、12bの切り欠き12c、12dには着霜
17が無く、この部分に空気A1が流れ込む状態を示し
ている。
【0022】図3は図1のB−B断面図であり、熱交換
器11に着霜(図示せず)した場合でも、切り欠き12
c、12dには着霜せず、空気A1がフィンと平行な空
気A1の主流に対して、フィン12a、12bに対して
傾斜した二次的な流れを起こす。この二次的な流れによ
って、着霜の少ない下流に効率的に空気A1が流れ、冷
却能力が著しく低下することを防いでいる。
【0023】さらに、フィン12cと12dを通過した
空気A1の二次的な流れは、切り欠きの無いフィン12
eに衝突して方向転換し、引き続き空気A1の二次的な
流れを形成する。このように切り欠きの無いフィン12
eに一旦衝突することから、切り欠き12c、12dの
みを通過する空気A1を防止できる。
【0024】さらに、着霜が進み、熱交換器11の下方
の除霜ヒータ(図示せず)による放射熱と共に伝熱管1
3内の冷媒が加熱され、この熱によってフィン12a、
12bに付着した霜17が溶かされる。この場合、伝熱
管から遠いフィン12a、12bの部分は、切り欠き1
2c、12dによって霜17が無い為に、熱交換器11
に付着した全ての霜が早く溶け、除霜運転時間が短くで
きる。
【0025】以上のように、本発明の第一の実施例の熱
交換器は、多数平行に並べられた複数のフィン12a、
12b、切り欠きの無いフィン12eと、それらを貫通
する複数列の伝熱管13とからなり、前記複数のフィン
12a、12bは前記伝熱管13の貫通部の間に切り欠
き12c、12dを有し、前記切り欠き12c、12d
によって全体として前記フィン12a、12bに対して
傾斜を成した風路を形成して構成することによって、風
上側に着霜した状態でも、風路が閉鎖せず、下流に効率
的に空気A1が流れ、冷却能力が著しく低下することを
防いでいる。また、切り欠きの無いフィン12eが配設
されていることで、空気A1が切り欠き12c、12d
のみを通って、冷却されずに熱交換器11を通過してし
まうことを防いでいる。さらに、除霜の場合も、伝熱管
13の貫通部の間の切り欠き22c、22dの部分は霜
が無い為に、熱交換器21に付着した全ての霜が早く溶
け、除霜運転時間が短くてよい。
【0026】尚、本実施例では、伝熱管13の配列を碁
盤目配列とし、切り欠き12c、12dをフィンの長手
方向に平行な楕円としたが、図4に示す熱交換器17の
ように、伝熱管19の配列が異なる場合でもよく、切り
欠き18c、18dをフィン18a、18bの長手方向
に対して斜めにしてもよく、切り欠きの18c、18d
の形状も図4に示すような長方形等の他の形状でも同様
の効果が得られることは言うまでもない。
【0027】以下本発明の第二の実施例を図面を参照し
ながら説明する。図5は本発明の第二の実施例の熱交換
器の斜視図で、図6は図5のD−D断面図である。図5
と図6において、21は熱交換器で、22a、22bは
多数平行に交互に並べられた長方形の長フィンと短フィ
ンで、複数列の蛇行状に曲げた伝熱管23がフィン22
a、22bに直角に貫通して構成されており、長フィン
22aと短フィン22bには下部に、下端から2個づつ
の楕円状の切り欠き22c、22dが設けられている。
この時、隣合わせたフィン22aと22bの切り欠き2
2c、22dは互いにフィン12a、12bの垂直方向
に重なり合う部分を有している。
【0028】以上のように構成された熱交換器21につ
いて、図面を参照しながらその動作を説明する。
【0029】図6には冷却運転時の熱交換器21に着霜
(図示せず)した状態での空気A2の流れを示してお
り、熱交換器21の入口部分に着霜が進み通風面積が減
少するが、フィン22a、22bの切り欠き22c、2
2dには着霜が付着せず、この部分に空気A2が流れ込
む。それによって、空気A2がフィンと平行な空気A2
の主流に対して、フィン22a、22bに対して傾斜し
た二次的な流れを起こす。この二次的な流れによって、
着霜の少ない下流に効率的に空気A2が流れ、冷却能力
が著しく低下することを防いでいる。
【0030】さらに、フィン22a、22bの上部、す
なわち空気A2の下流側では切り欠き22c、22dが
なく、空気A2が切り欠き22c、22dのみを通って
冷却されずに熱交換器21を通過してしまうことを防い
でいる。
【0031】また、各フィン22a、22bによって区
切られた領域によって、風速分布が起こることはしばし
ばあるが、この時、フィン22aかフィン22bにおい
て部分的に着霜が多くなった場合、その部分では通風抵
抗が増加し空気A2が流れにくくなる。一方着霜の少な
いフィン22a、22bは通風抵抗が少なく空気A2が
流れやすくなる。空気A2の流れやすいフィン22a、
22bでは熱交換器21の内部で切り欠き22c、22
dを通して空気A2が流れ込むことで、空気A2の風量
が多くなり、着霜も多くなる。この様に空気A2の風量
が自動的に調整され、着霜量が均一化される。
【0032】さらに、着霜が進み、熱交換器21の下方
の除霜ヒータ(図示せず)による放射熱と共に伝熱管2
3内の冷媒が加熱され、この熱によってフィン22a、
22bに付着した霜が溶かされる。この場合、伝熱管2
3から遠いフィン22a、22bの部分は、切り欠き2
2c、22dによって霜が無い為に、熱交換器21に付
着した全ての霜が早く溶け、除霜運転時間が短くでき
る。
【0033】以上のように、本発明の第一の実施例の熱
交換器は、多数平行に並べられた複数のフィン22a、
22bと、そのフィン22a、22bを貫通する複数列
の伝熱管23とからなり、前記複数のフィン22a、2
2bは前記伝熱管23の貫通部の間に切り欠き22c、
22dを有し、前記切り欠き22c、22dによって全
体として前記フィン22a、22bに対して傾斜を成し
た風路を形成して構成することによって、風上側に着霜
した状態でも、風路が閉鎖せず、下流に効率的に空気A
2が流れ、冷却能力が著しく低下することを防いでい
る。また、フィン22a、22bの上部、すなわち空気
A2の下流側では切り欠き22c、22dがなく、空気
A2が切り欠き22c、22dのみを通って冷却されず
に熱交換器21を通過してしまうことを防いでいる。
【0034】また、全てのフィン22a、22bに切り
欠きを設けられる為に、各フィン22a、22bに区切
られた領域に風速分布がある場合にも、着霜が少なく通
風抵抗の少ない領域に空気A2が流れやすくなり、熱交
換器21全体に均一に着霜していくことで、冷却が熱交
換器21全体で効率的に行える。
【0035】さらに、除霜の場合も、伝熱管23の貫通
部の間の切り欠き22c、22dの部分は霜が無い為
に、熱交換器21に付着した全ての霜27が早く溶け、
除霜27運転時間が短くできる。
【0036】以下本発明の第三の実施例を図面を参照し
ながら説明する。図7は本発明の第三の実施例の熱交換
器の斜視図で図8はと図7のC−C断面図である。図7
において、31は熱交換器で、32a、32bは多数平
行に交互に並べられた長方形の長フィンと短フィンで、
複数列の蛇行状に曲げた伝熱管33がフィン32a、3
2bに直角に貫通して構成されており、長フィン32a
と短フィン32bには伝熱管33の貫通部の間に、複数
の長方形の切り欠き32c、32dが設けられている。
更に長方形の切り欠き32c、32dの下流側にはカラ
ー32f、32gが長フィン32a、短フィン32bに
直角に形成されている。
【0037】以上のように構成された熱交換器31につ
いて、図面を参照しながらその動作を説明する。
【0038】図6において、冷却運転初期で、熱交換器
31に着霜していない場合には、フィン32a、32b
との間を通過する空気A3はカラー32f、32gに衝
突することによって切り欠き32c、32dに誘導さ
れ、空気A3がフィン32a、32bとに平行な空気A
3の主流に対して、フィン32a、32bとに対して傾
斜した二次的な流れを起こす。これによって、空気A3
が乱れ、冷却能力が向上する。
【0039】また、熱交換器31に着霜(図示せず)し
た場合でも、切り欠き32c、32dには着霜せず、空
気A3がフィンと平行な空気A3の主流に対して、フィ
ン32a、32bに対して傾斜した二次的な流れを起こ
す。この二次的な流れによって、着霜の少ない下流に効
率的に空気A3が流れ、冷却能力が著しく低下すること
を防いでいる。
【0040】以上のように、本発明の第三の実施例の熱
交換器は、多数平行に並べられた複数のフィン32a、
32bと、それらを貫通する複数列の伝熱管33とから
なり、前記複数のフィン32a、32bは前記伝熱管3
3の貫通部の間に切り欠き32c、32dを有すること
で、全体として前記フィン32a、32bに対して傾斜
を成した風路を形成することによって、風上側に着霜し
た状態でも、風路が閉鎖せず、下流に効率的に空気A3
が流れることで、冷却能力が著しく低下することを防い
でいる。
【0041】さらに、除霜の場合も、伝熱管33の貫通
部の間の切り欠き32c、32dの部分は霜が無い為
に、熱交換器31に付着した全ての霜37が早く溶け、
除霜運転時間が短くできる。
【0042】また、切り欠き32c、32dはカラー3
2f、32gを有していることから、着霜の無い場合に
もカラー32f、32gによって、切り欠き32c、3
2dに空気A3が誘導されることによって、空気A3の
二次的な流れが起こり、冷却能力が向上する。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明の熱交換器につい
て、以下の効果が得られる。
【0044】本発明の熱交換器は、多数平行に並べられ
た複数のフィンと、そのフィンを貫通する複数の伝熱と
からなり、前記複数のフィンは前記伝熱管貫通部の間に
切り欠きを有し、隣合わせた前記フィンの切り欠きは互
いに前記フィンの垂直方向に重なり合う部分を有し、前
記切り欠きによって全体としてフィンに対して傾斜を成
した風路を形成した構成により、熱交換器に着霜しても
著しく冷却性能が低下することがなく、除霜時において
も、除霜時間が短くできる。
【0045】また、多数平行に並べられた複数のフィン
と、そのフィンを貫通する複数の伝熱管とからなり、前
記複数のフィンは前記伝熱管貫通部の間に切り欠きを有
し、隣合わせた前記フィンの切り欠きは互いに前記フィ
ンの垂直方向に重なり合う部分を有し、その切り欠きは
被冷却流体の上流側にはあり、被冷却流体の下流側には
無く、前記切り欠きによって全体として前記フィンに対
して傾斜を成した風路を形成した構成により、各フィン
に均一に着霜し、熱交換器に着霜しても著しく冷却性能
が低下することがない。さらに、着霜時に空気が切り欠
きのみを通って冷却されずに熱交換器を通過してしまう
ことを防ぎ、除霜時においても、除霜時間が短くでき
る。
【0046】また、多数平行に並べられた複数のフィン
と、そのフィンを貫通する複数の伝熱管とからなり、前
記複数のフィンは前記伝熱管貫通部の間に切り欠きを有
し、隣合わせた前記フィンの切り欠きは互いに前記フィ
ンの垂直方向に重なり合う部分を有し、少なくとも2枚
おきに切り欠きの無いフィンが配設され、前記切り欠き
によって全体として前記フィンに対して傾斜を成した風
路を形成した構成により、熱交換器に着霜しても著しく
冷却性能が低下することがない。さらに、着霜時に空気
が切り欠きのみを通って冷却されずに熱交換器を通過し
てしまうことを防ぎ、除霜時においても、除霜時間が短
くできる。
【0047】また、多数平行に並べられた複数のフィン
と、そのフィンを貫通する複数の伝熱管とからなり、前
記複数のフィンは前記伝熱管貫通部の間に切り欠きを有
し、隣合わせた前記フィンの切り欠きは互いに前記フィ
ンの垂直方向に重なり合う部分を有し、前記切り欠きは
カラーを有し、前記切り欠きによって全体として前記フ
ィンに対して傾斜を成した風路を形成した構成により、
熱交換器に着霜しても著しく冷却性能が低下することが
ない。さらに、着霜時に空気が切り欠きのみを通って冷
却されずに熱交換器を通過してしまうことを防ぎ、除霜
時間を短くできる。また、着霜の無い場合にも冷却性能
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の熱交換器の斜視図
【図2】図1の熱交換器を冷蔵庫に装着したときの要部
断面図
【図3】図1の熱交換器のB−B断面図
【図4】本発明の他の実施例を冷蔵庫に装着したときの
要部断面図
【図5】本発明の第二の実施例の熱交換器の斜視図
【図6】図5の熱交換器のC−C断面図
【図7】本発明の第三の実施例の熱交換器の斜視図
【図8】図7の熱交換器のD−D断面図
【図9】従来の熱交換器の斜視図
【図10】図9の熱交換器を冷蔵庫に装着した時の要部
断面図
【符号の説明】 11、21、31 熱交換器 12a、12b、12e、22a、22b、32a、3
2b フィン 12c、12d,22c、22d、32c、32d 切
り欠き 13、23、33 伝熱管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅 広明 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内 (72)発明者 加瀬 広明 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内 (72)発明者 ▲たか▼野 隆司 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数平行に並べられた複数のフィンと、
    そのフィンを貫通する複数の伝熱管とからなり、前記複
    数のフィンは前記伝熱管貫通部の間に切り欠きを有し、
    隣合わせた前記フィンの切り欠きは互いに前記フィンの
    垂直方向に重なり合う部分を有したことを特徴とする熱
    交換器。
  2. 【請求項2】 少なくとも2枚おきに切り欠きの無いフ
    ィンを配設した請求項1記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 フィンの被冷却流体上流側のみに切り欠
    きを有した請求項1記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】 フィンの切り欠きはカラーを有した請求
    項1記載の熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100124116A (ko) * 2009-05-18 2010-11-26 엘지전자 주식회사 냉장고

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