JPH05306184A - 軽量無機質板材の製造方法 - Google Patents

軽量無機質板材の製造方法

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JPH05306184A
JPH05306184A JP13979192A JP13979192A JPH05306184A JP H05306184 A JPH05306184 A JP H05306184A JP 13979192 A JP13979192 A JP 13979192A JP 13979192 A JP13979192 A JP 13979192A JP H05306184 A JPH05306184 A JP H05306184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pearlite
water
plate material
plate
cement
Prior art date
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Pending
Application number
JP13979192A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Koizumi
昌士 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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Publication of JPH05306184A publication Critical patent/JPH05306184A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーライトを使用した軽量無機質板材を製造
する場合において、破壊されやすいパーライトの破壊を
防止すると共に、含水したパーライトから浸出する水分
によるマトリックス内の空洞化を防止する。 【構成】 軽量化骨材としてパーライトを使用し、該パ
ーライトとセメント及びシリカ分その他充填剤の全固形
分重量に対し20〜40重量%の水を添加して混練し、該湿
潤混練材料を成形ベルト上に層状に供給し、プレスロー
ルで製板する工程よりなり、パーライトの吸水量を最小
限に抑えて水の浸出を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軽量無機質板材の製
造方法に関し、軽量無機質板材の製造方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、セメント等を主原料として成形さ
れる無機質板材等の建材が非常に広く普及している。こ
の無機質板材は基本的に不燃性を有し、また成形原料が
無機質材料であるので木材等の天然資源を消費すること
がなく、任意形状に成形でき建材としての多様性に対応
できるなどの種々の利点を有する。しかし、これら建材
は重量が嵩み、また釘打性、鋸切断性などの加工性が悪
いといった問題がある。このような問題を解消するた
め、セメントを主原料とする材料配合中にパーライト等
の発泡骨材を添加し、これによって軽量化、加工性の改
良を行うことが種々行われている。
【0003】
【従来の技術の問題点】しかしながら、上記パーライト
等の発泡骨材は比重が小さい上粒子組織もそれほど強靱
でないため、例えば抄造法などでは、軽量であるため添
加した発泡骨材がセメント水溶液上にすべて浮上してし
まい、透き上げた種膜にパーライト粒が偏析する問題が
あり、また押出成形法の場合はパーライト粒の低強度に
より押出スクリューの圧力でパーライト粒が破壊され折
角の軽量化のための添加効果が失われ、十分な軽量化が
図れないといった問題があった。
【0004】また含水スラリーを成形ベルト上に層状に
供給し、脱水の上一定の厚さに成形していく、所謂湿式
抄造法の場合は上述した問題はない反面、脱水工程時に
吸水したパーライト粒から多量の水分が抜け出し、水の
通路がマトリックス内に空洞として残るので寸法安定性
が悪くなると共に製品の吸水性が向上し、耐凍害性が非
常に悪くなる欠点があった。成形ベルト上に乾燥した粉
状原料を層状に供給する乾式法では上述した問題はない
が、原料を成形ベルト上へ落下供給する際にパーライト
粒のみがバウンドして散乱飛散することがあり、添加効
率が悪くなる欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点に鑑み、パーライトを使用するものの、均一な強度及
び十分な軽量化及び耐吸水性の付与できる軽量無機質板
材の製造方法を得ることを目的としてなされたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の軽量無
機質板材の製造方法は、軽量化骨材としてパーライトを
使用し、該パーライトとセメント及びシリカ分その他充
填剤の全固形分重量に対し20〜40重量%の水を添加して
混練し、該湿潤混練材料を成形ベルト上に層状に供給
し、プレスロールで製板することを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】この発明において適用されるパーライトを含む
セメント配合は従来周知のものであり、この点に特に記
する点はない。この発明において、上記セメント配合に
対し、セメント硬化に必要な最小限の水分を添加し均一
混練したのち、この混練材料を成形ベルト上へ供給して
一定厚さに製板するのである。この製法において、セメ
ント配合物中には最小限の水しか添加されていないの
で、成形ベルト上でプレスロールで圧縮製板してもパー
ライトに含浸された水分の浸出は無く、従って水の流出
経路ができず、いわば各パーライトが独立気泡の状態と
なってマトリックス内に分散される。このため、耐吸水
性が非常に改良されるのである。
【0008】また、混練時、セメント材料は通常のミキ
サ等で混練可能であるので押出成形法のように強い圧力
が加わることもなくパーライトの破壊は防止される。従
って、添加に見合った軽量化効果のある板材の成形が可
能となるのである。
【0009】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。表1に示
す配合材料とし、これらセメント材料に全固形分原料に
対し30重量%の水を加え、ミキサで十分に攪拌混合し
た。ついで、この混合材料をホッパより成形ベルト上へ
平均厚さ4.0cm となるように供給しプレスロールで線圧
3kg/cmで圧縮して厚さ1.2mm の板状体を製板した。この
製板体を幅45cm長さ90cmに裁断して一次養生後オートク
レーブ養生を行った。
【0010】比較例として、表1と同じ原料を使用し
て、一つは乾式法で、他の一つは湿式抄造法で、さらに
他の一つは押出成形法により同一寸法の板状体を成形し
た。上記実施例、比較例について比重及びパーライトの
混合状態を観察したところ表1右欄に示す結果となっ
た。なお表1において比較例の欄において、比較例1は
成形ベルト上に乾燥粉末材料を層状に落下供給して製板
したもの、比較例2は全固形分原料に対し 200重量%の
水を添加したスラリーを成形ベルト上に供給し脱水しつ
つ製板したもの、比較例3は押出成形法によるものを示
す。
【0011】
【表1】
【0012】表1最下欄の比重の欄より明らかなよう
に、本発明実施例の場合は添加量の増加に比例して板材
の比重の低下が確認された。これに対し比較例1はパー
ライトの飛散により均一な材質の製板ができず、そのた
め比重の測定をしても有意義な結果は得られなかった。
比較例2は比重が1.13とまずまずの結果であったが、板
材表面側のパーライトの偏析が見られ均一材質のものと
はなし得なかった。また比較例3はパーライト添加の効
果が全くなく、板材を破断して断面を調査したところ大
多数のパーライト粒が破壊されており、これが軽量化阻
止の原因であることが判明した。
【0013】次に、全原料に対する水の添加量を実施例
2の配合に基づき全固形分に対し5重量%、10重量%、2
5重量%、40重量%、50重量%の割合として前述の実施
例と同様にして製板を行った。得られた製品について比
重及び寸法安定性試験を行ったところ表2の結果となっ
た。
【0014】
【表2】
【0015】表2において、寸法安定性試験は試験板を
24時間水中に浸した後の長さを基準とし、20℃、60%RH
で2週間乾燥した時の収縮率を測定したものである。な
お表2の「寸法安定性」の欄で「−」は、セメント−水
混和物の保形性がなく成形出来なかったため試験板が得
られなかったことを示す。
【0016】表2より明らかなように、水の添加量が少
ない場合は乾式製法と同様、量は少ないがパーライトの
飛散が生じると共に保形性が得られず製品そのものの成
形が困難となる。一方水の添加量を40重量%より多くす
ると、プレスロールでの圧縮時の水の浸出による空洞化
が生じ、寸法安定性が低下するのが確認された。
【0017】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、パーラ
イトの添加により軽量化を図った無機質板材を製造する
に当たり、パーライト粒の破壊されない状態で混練する
と共にパーライトが吸水してもそれが浸出しない程度の
少ない水の添加量として成形するので、圧縮時の水の浸
出による空洞化が有効に防止され、もって耐吸水性、寸
法安定性に優れた軽量無機質板材を容易に成形すること
が可能となるのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14:06 Z 2102−4G 16:02) Z 2102−4G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽量化骨材としてパーライトを使用し、
    該パーライトとセメント及びシリカ分その他充填剤の全
    固形分重量に対し20〜40重量%の水を添加して混練し、
    該湿潤混練材料を成形ベルト上に層状に供給し、プレス
    ロールで製板することを特徴とする軽量無機質板材の製
    造方法。
JP13979192A 1992-05-01 1992-05-01 軽量無機質板材の製造方法 Pending JPH05306184A (ja)

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JP13979192A JPH05306184A (ja) 1992-05-01 1992-05-01 軽量無機質板材の製造方法

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JPH05306184A true JPH05306184A (ja) 1993-11-19

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