JPH05305820A - 電気モータを駆動源とする車両 - Google Patents
電気モータを駆動源とする車両Info
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- JPH05305820A JPH05305820A JP11198092A JP11198092A JPH05305820A JP H05305820 A JPH05305820 A JP H05305820A JP 11198092 A JP11198092 A JP 11198092A JP 11198092 A JP11198092 A JP 11198092A JP H05305820 A JPH05305820 A JP H05305820A
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- motor
- oil
- power transmission
- rotor
- stator
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- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ステータやロータが摺動し摩耗して損傷した
り、磁気回路が短絡したり、モータ効率が低下したりし
ないようにする。 【構成】モータ12が発生した回転を駆動輪に伝達する
動力伝達手段を有している。また、前記モータ12及び
動力伝達手段を収容する駆動装置ケース41と、前記モ
ータ12及び動力伝達手段を潤滑し、冷却するための油
を前記駆動装置ケース41内に供給するとともに、駆動
装置ケース41内から回収して再利用する手段を有す
る。モータ12及び動力伝達手段を潤滑し、冷却した油
は駆動装置ケース41内に溜まるが、該油は回収されて
再びモータ12及び動力伝達手段に供給される。そし
て、前記モータ12は、ステータ21とロータ22間の
間隙を密閉する密閉部材を有する。
り、磁気回路が短絡したり、モータ効率が低下したりし
ないようにする。 【構成】モータ12が発生した回転を駆動輪に伝達する
動力伝達手段を有している。また、前記モータ12及び
動力伝達手段を収容する駆動装置ケース41と、前記モ
ータ12及び動力伝達手段を潤滑し、冷却するための油
を前記駆動装置ケース41内に供給するとともに、駆動
装置ケース41内から回収して再利用する手段を有す
る。モータ12及び動力伝達手段を潤滑し、冷却した油
は駆動装置ケース41内に溜まるが、該油は回収されて
再びモータ12及び動力伝達手段に供給される。そし
て、前記モータ12は、ステータ21とロータ22間の
間隙を密閉する密閉部材を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気モータを駆動源と
する車両に関するものである。
する車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンを電動機すなわちモータ
に置き換え、騒音や排気ガスの発生をなくした電気自動
車が提供されている。該電気自動車のモータを小型化、
高出力化しようとするためには、モータの冷却が必要不
可欠である。このために、特開平3−112724号公
報に示されるように、モータのコイルを油冷する構造が
採用されている。これは、モータの下部に、オイルポン
プモータを配設して、冷却用の油をこのオイルポンプモ
ータによって循環させて、モータを冷却しようとするも
のである。
に置き換え、騒音や排気ガスの発生をなくした電気自動
車が提供されている。該電気自動車のモータを小型化、
高出力化しようとするためには、モータの冷却が必要不
可欠である。このために、特開平3−112724号公
報に示されるように、モータのコイルを油冷する構造が
採用されている。これは、モータの下部に、オイルポン
プモータを配設して、冷却用の油をこのオイルポンプモ
ータによって循環させて、モータを冷却しようとするも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、駆動装
置ケース内に減速ギヤや変速装置などの動力伝達手段及
びモータが配設され、同じ潤滑・冷却系によってモータ
及び動力伝達手段の潤滑及び冷却を行うようになってい
るため、モータや動力伝達手段の組付時に各部品に付着
していた異物や、運転中に動力伝達手段から発生する摩
耗粉などが前記油内に混入する可能性がある。
置ケース内に減速ギヤや変速装置などの動力伝達手段及
びモータが配設され、同じ潤滑・冷却系によってモータ
及び動力伝達手段の潤滑及び冷却を行うようになってい
るため、モータや動力伝達手段の組付時に各部品に付着
していた異物や、運転中に動力伝達手段から発生する摩
耗粉などが前記油内に混入する可能性がある。
【0004】そして、異物や摩耗粉などが油内に混入し
たまま再び潤滑用及び冷却用としてモータに供給される
と、該油内の異物や摩耗粉などがモータの磁石に吸引さ
れたり、ステータとロータ間に噛み込まれたりする。そ
の場合、前記異物や摩耗粉などによってステータやロー
タが摺動(しゅうどう)し摩耗して損傷したり、磁気回
路が短絡したり、モータ効率が低下したりする。
たまま再び潤滑用及び冷却用としてモータに供給される
と、該油内の異物や摩耗粉などがモータの磁石に吸引さ
れたり、ステータとロータ間に噛み込まれたりする。そ
の場合、前記異物や摩耗粉などによってステータやロー
タが摺動(しゅうどう)し摩耗して損傷したり、磁気回
路が短絡したり、モータ効率が低下したりする。
【0005】本発明は、モータや動力伝達手段の組付時
に各部品に付着していた異物や、運転中に動力伝達手段
から発生する摩耗粉などが油内に混入した場合でも、ス
テータやロータが摺動し摩耗して損傷したり、磁気回路
が短絡したり、モータ効率が低下したりすることのない
電気モータを駆動源とする車両を提供することを目的と
する。
に各部品に付着していた異物や、運転中に動力伝達手段
から発生する摩耗粉などが油内に混入した場合でも、ス
テータやロータが摺動し摩耗して損傷したり、磁気回路
が短絡したり、モータ効率が低下したりすることのない
電気モータを駆動源とする車両を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の電
気モータを駆動源とする車両においては、エンジンと、
ステータとロータを有するモータと、モータが発生した
回転を駆動輪に伝達する動力伝達手段を有している。ま
た、前記モータ及び動力伝達手段を収容する駆動装置ケ
ースと、前記モータ及び動力伝達手段を潤滑し、冷却す
るための油を前記駆動装置ケース内に供給するととも
に、駆動装置ケース内から回収して再利用する手段を有
する。
気モータを駆動源とする車両においては、エンジンと、
ステータとロータを有するモータと、モータが発生した
回転を駆動輪に伝達する動力伝達手段を有している。ま
た、前記モータ及び動力伝達手段を収容する駆動装置ケ
ースと、前記モータ及び動力伝達手段を潤滑し、冷却す
るための油を前記駆動装置ケース内に供給するととも
に、駆動装置ケース内から回収して再利用する手段を有
する。
【0007】そして、前記モータは、ステータとロータ
間の間隙を密閉する密閉部材を有する。
間の間隙を密閉する密閉部材を有する。
【0008】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
ステータとロータを有するモータ及び動力伝達手段を収
容するために駆動装置ケースが設けられ、該駆動装置ケ
ースに前記モータ及び動力伝達手段を潤滑し、冷却する
ための油が供給される。そして、モータ及び動力伝達手
段を潤滑し、冷却した油は駆動装置ケース内に溜めら
れ、該油は回収されて再びモータ及び動力伝達手段に供
給される。
ステータとロータを有するモータ及び動力伝達手段を収
容するために駆動装置ケースが設けられ、該駆動装置ケ
ースに前記モータ及び動力伝達手段を潤滑し、冷却する
ための油が供給される。そして、モータ及び動力伝達手
段を潤滑し、冷却した油は駆動装置ケース内に溜めら
れ、該油は回収されて再びモータ及び動力伝達手段に供
給される。
【0009】また、前記モータは、ステータとロータ間
の間隙を密閉する密閉部材を有する。したがって、駆動
装置ケースから回収され、再利用される油の中に異物や
摩耗粉などが混入していても、該油がステータとロータ
間の間隙に進入するのが阻止される。したがって、油内
の異物や摩耗粉などがモータの磁石に吸引されたり、ス
テータとロータ間に噛み込まれたりすることがなくなる
ので、ステータやロータが摺動し摩耗して損傷したり、
磁気回路が短絡したり、モータ効率が低下したりするこ
とが防止される。
の間隙を密閉する密閉部材を有する。したがって、駆動
装置ケースから回収され、再利用される油の中に異物や
摩耗粉などが混入していても、該油がステータとロータ
間の間隙に進入するのが阻止される。したがって、油内
の異物や摩耗粉などがモータの磁石に吸引されたり、ス
テータとロータ間に噛み込まれたりすることがなくなる
ので、ステータやロータが摺動し摩耗して損傷したり、
磁気回路が短絡したり、モータ効率が低下したりするこ
とが防止される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示す電気モータを駆動源とする車両の概略図である。図
において、12は図示しない制御装置によって選択的に
駆動されるモータ、14はディファレンシャル装置、3
1は流体伝動装置としてのトルクコンバータ、C1はエ
ンジン11が発生したトルクによってハイブリッド型車
両を走行させる場合に係合される第1クラッチ、33は
プラネタリギヤユニットである。
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示す電気モータを駆動源とする車両の概略図である。図
において、12は図示しない制御装置によって選択的に
駆動されるモータ、14はディファレンシャル装置、3
1は流体伝動装置としてのトルクコンバータ、C1はエ
ンジン11が発生したトルクによってハイブリッド型車
両を走行させる場合に係合される第1クラッチ、33は
プラネタリギヤユニットである。
【0011】該プラネタリギヤユニット33はシンプル
プラネタリ型のものであり、リングギヤR、ピニオン
P、サンギヤS及び前記ピニオンPを支持するキャリヤ
CRから成る。また、B1は前記サンギヤSを選択的に
係合する第1ブレーキ、F1は第1ワンウェイクラッチ
である。前記プラネタリギヤユニット33、第1ブレー
キB1及び第1ワンウェイクラッチF1によってトラン
スミッション38が構成される。
プラネタリ型のものであり、リングギヤR、ピニオン
P、サンギヤS及び前記ピニオンPを支持するキャリヤ
CRから成る。また、B1は前記サンギヤSを選択的に
係合する第1ブレーキ、F1は第1ワンウェイクラッチ
である。前記プラネタリギヤユニット33、第1ブレー
キB1及び第1ワンウェイクラッチF1によってトラン
スミッション38が構成される。
【0012】また、41は駆動装置ケースであり、該駆
動装置ケース41内に前記モータ12、ディファレンシ
ャル装置14、トルクコンバータ31、第1クラッチC
1及びトランスミッション38が収容される。42は前
記ディファレンシャル装置14によって減速され、差動
させられた回転を左右の駆動輪に伝達するための駆動軸
である。45はエンジン11の出力軸、46はトルクコ
ンバータ31の出力軸、47はプラネタリギヤユニット
33の入力軸、48は伝動軸である。そして、前記入力
軸47がキャリヤCRに、伝動軸48がリングギヤRに
固定され、入力軸47から入力された回転はトランスミ
ッション38で変速され、伝動軸48から出力される。
動装置ケース41内に前記モータ12、ディファレンシ
ャル装置14、トルクコンバータ31、第1クラッチC
1及びトランスミッション38が収容される。42は前
記ディファレンシャル装置14によって減速され、差動
させられた回転を左右の駆動輪に伝達するための駆動軸
である。45はエンジン11の出力軸、46はトルクコ
ンバータ31の出力軸、47はプラネタリギヤユニット
33の入力軸、48は伝動軸である。そして、前記入力
軸47がキャリヤCRに、伝動軸48がリングギヤRに
固定され、入力軸47から入力された回転はトランスミ
ッション38で変速され、伝動軸48から出力される。
【0013】前記モータ12は、駆動装置ケース41に
固定されたステータ21及び伝動軸48に連結されたロ
ータ22から成っている。前記ステータ21は鉄心23
にコイル24を巻装して形成される。そして、該コイル
24に駆動電流を流すことによってロータ22は回転す
る。そして、前記エンジン11又はモータ12の回転
は、前記伝動軸48に固定されたカウンタドライブギヤ
52に伝達される。
固定されたステータ21及び伝動軸48に連結されたロ
ータ22から成っている。前記ステータ21は鉄心23
にコイル24を巻装して形成される。そして、該コイル
24に駆動電流を流すことによってロータ22は回転す
る。そして、前記エンジン11又はモータ12の回転
は、前記伝動軸48に固定されたカウンタドライブギヤ
52に伝達される。
【0014】前記伝動軸48と平行にカウンタドライブ
シャフト53が配設されていて、該カウンタドライブシ
ャフト53にカウンタドリブンギヤ54が設けられる。
該カウンタドリブンギヤ54は前記カウンタドライブギ
ヤ52と噛合しており、該カウンタドライブギヤ52の
回転を出力ギヤ55に伝達する。そして、該出力ギヤ5
5の回転は、出力ギヤ55と噛合する出力大歯車56に
伝達される。前記出力ギヤ55の歯数に対して出力大歯
車56の歯数は多く、前記出力ギヤ55及び出力大歯車
56は最終減速機を構成する。該最終減速機によって減
速された前記出力大歯車56の回転は、ディファレンシ
ャル装置14に伝達され、差動させられて左右の駆動軸
42に伝達される。
シャフト53が配設されていて、該カウンタドライブシ
ャフト53にカウンタドリブンギヤ54が設けられる。
該カウンタドリブンギヤ54は前記カウンタドライブギ
ヤ52と噛合しており、該カウンタドライブギヤ52の
回転を出力ギヤ55に伝達する。そして、該出力ギヤ5
5の回転は、出力ギヤ55と噛合する出力大歯車56に
伝達される。前記出力ギヤ55の歯数に対して出力大歯
車56の歯数は多く、前記出力ギヤ55及び出力大歯車
56は最終減速機を構成する。該最終減速機によって減
速された前記出力大歯車56の回転は、ディファレンシ
ャル装置14に伝達され、差動させられて左右の駆動軸
42に伝達される。
【0015】なお、本実施例において前記トランスミッ
ション38は、エンジン11が発生した回転を変速して
いるが、モータ12が発生した回転を変速するようにし
てもよい。前記構成のハイブリッド型車両においては、
二つのモードで走行することができる。すなわち、前記
モータ12に駆動電流を供給せず、エンジン11を作動
させると、エンジン11の回転は出力軸45を介してト
ルクコンバータ31に伝達され、さらに出力軸46を介
して第1クラッチC1に伝達される。そして、該第1ク
ラッチC1が係合されると出力軸46に伝達された回転
は、入力軸47を介してプラネタリギヤユニット33の
キャリヤCRに伝達される。
ション38は、エンジン11が発生した回転を変速して
いるが、モータ12が発生した回転を変速するようにし
てもよい。前記構成のハイブリッド型車両においては、
二つのモードで走行することができる。すなわち、前記
モータ12に駆動電流を供給せず、エンジン11を作動
させると、エンジン11の回転は出力軸45を介してト
ルクコンバータ31に伝達され、さらに出力軸46を介
して第1クラッチC1に伝達される。そして、該第1ク
ラッチC1が係合されると出力軸46に伝達された回転
は、入力軸47を介してプラネタリギヤユニット33の
キャリヤCRに伝達される。
【0016】前記プラネタリギヤユニット33において
は、第1ブレーキB1が解放されると、キャリヤCRに
入力された回転によって第1ワンウェイクラッチF1が
ロックされて直結状態になる。したがって、入力軸47
の回転がそのまま伝動軸48に伝達される。また、第1
ブレーキB1が係合されるとサンギヤSが固定され、リ
ングギヤRから増速された回転が出力され、伝動軸48
を介してカウンタドライブギヤ52に伝達される。
は、第1ブレーキB1が解放されると、キャリヤCRに
入力された回転によって第1ワンウェイクラッチF1が
ロックされて直結状態になる。したがって、入力軸47
の回転がそのまま伝動軸48に伝達される。また、第1
ブレーキB1が係合されるとサンギヤSが固定され、リ
ングギヤRから増速された回転が出力され、伝動軸48
を介してカウンタドライブギヤ52に伝達される。
【0017】そして、前述したようにカウンタドライブ
ギヤ52に伝達された回転は、カウンタドリブンギヤ5
4を介してカウンタドライブシャフト53に伝達され、
出力ギヤ55及び出力大歯車56で構成される最終減速
機によって減速されてディファレンシャル装置14に伝
達される。この時、エンジン11のみによってハイブリ
ッド型車両を走行させることができる。
ギヤ52に伝達された回転は、カウンタドリブンギヤ5
4を介してカウンタドライブシャフト53に伝達され、
出力ギヤ55及び出力大歯車56で構成される最終減速
機によって減速されてディファレンシャル装置14に伝
達される。この時、エンジン11のみによってハイブリ
ッド型車両を走行させることができる。
【0018】次に、前記エンジン11を停止させるか、
又は第1クラッチC1を解放してモータ12を駆動する
と、該モータ12がトルクを発生する。該トルクは伝動
軸48に出力され、同様にカウンタドライブギヤ52に
伝達される。この時、モータ12のみによってハイブリ
ッド型車両を走行させることができる。また、前記エン
ジン11を駆動し、第1クラッチC1を係合してモータ
12を駆動すると、エンジン11及びモータ12が発生
したトルクによってハイブリッド型車両を走行させるこ
ともできる。
又は第1クラッチC1を解放してモータ12を駆動する
と、該モータ12がトルクを発生する。該トルクは伝動
軸48に出力され、同様にカウンタドライブギヤ52に
伝達される。この時、モータ12のみによってハイブリ
ッド型車両を走行させることができる。また、前記エン
ジン11を駆動し、第1クラッチC1を係合してモータ
12を駆動すると、エンジン11及びモータ12が発生
したトルクによってハイブリッド型車両を走行させるこ
ともできる。
【0019】さらに、前記エンジン11を駆動し、第1
クラッチC1を係合することによって、モータ12にお
いて回生電流を発生させることもできる。このように、
第1クラッチC1を解放しモータ12を駆動すると、モ
ータ12が発生したトルクによって、第1クラッチC1
を係合しモータ12を停止させると、エンジン11が発
生したトルクによってハイブリッド型車両を走行させる
ことができる。
クラッチC1を係合することによって、モータ12にお
いて回生電流を発生させることもできる。このように、
第1クラッチC1を解放しモータ12を駆動すると、モ
ータ12が発生したトルクによって、第1クラッチC1
を係合しモータ12を停止させると、エンジン11が発
生したトルクによってハイブリッド型車両を走行させる
ことができる。
【0020】そして、市街地走行において排気ガスの発
生をなくすか、又は減少させるため、また、航続距離を
確保するために、低速及び中速で走行する場合にはモー
タ12を、高速で走行する場合にはエンジン11を駆動
するようにしている。ただし、モータ12の駆動中にお
いても、補機を駆動するためエンジン11にアイドル運
転をさせておくことも可能である。
生をなくすか、又は減少させるため、また、航続距離を
確保するために、低速及び中速で走行する場合にはモー
タ12を、高速で走行する場合にはエンジン11を駆動
するようにしている。ただし、モータ12の駆動中にお
いても、補機を駆動するためエンジン11にアイドル運
転をさせておくことも可能である。
【0021】前記構成のハイブリッド型車両において、
トランスミッション38はプラネタリギヤユニット33
を有しており、サンギヤSがベアリングを介して入力軸
47に回転自在に支持され、ピニオンPがサンギヤS及
びリングギヤRと噛合するようになっている。また、前
記サンギヤSとキャリヤCR間には第1ワンウェイクラ
ッチF1が配設されている。さらに、サンギヤSと駆動
装置ケース41間には、交互に配列された薄板から成る
第1ブレーキB1が配設され、摩擦によって係合させら
れる。
トランスミッション38はプラネタリギヤユニット33
を有しており、サンギヤSがベアリングを介して入力軸
47に回転自在に支持され、ピニオンPがサンギヤS及
びリングギヤRと噛合するようになっている。また、前
記サンギヤSとキャリヤCR間には第1ワンウェイクラ
ッチF1が配設されている。さらに、サンギヤSと駆動
装置ケース41間には、交互に配列された薄板から成る
第1ブレーキB1が配設され、摩擦によって係合させら
れる。
【0022】そして、トランスミッション38から出力
された回転は、カウンタドライブギヤ52、カウンタド
リブンギヤ54、出力ギヤ55及び出力大歯車56を介
してディファレンシャル装置14に伝達され、該ディフ
ァレンシャル装置14内の左右のサイドギヤ及びピニオ
ンによって差動させられるようになっている。このよう
に、これら動力伝達手段においては、各部材が相対的に
摺動して作動するようになっていて、摺動時に摩擦熱が
発生するため、各ギヤの噛合部分、第1ブレーキB1の
摺動部分、ベアリングの摺動部分等に油を供給し、潤滑
するとともに冷却するようにしている。
された回転は、カウンタドライブギヤ52、カウンタド
リブンギヤ54、出力ギヤ55及び出力大歯車56を介
してディファレンシャル装置14に伝達され、該ディフ
ァレンシャル装置14内の左右のサイドギヤ及びピニオ
ンによって差動させられるようになっている。このよう
に、これら動力伝達手段においては、各部材が相対的に
摺動して作動するようになっていて、摺動時に摩擦熱が
発生するため、各ギヤの噛合部分、第1ブレーキB1の
摺動部分、ベアリングの摺動部分等に油を供給し、潤滑
するとともに冷却するようにしている。
【0023】また、前記モータ12が発生したトルクに
よってハイブリッド型車両を走行させるに当たり、比較
的低速で高負荷になる場合にコイル24に大電流が供給
され、コイル24の発熱量が大きくなってしまう。した
がって、前記モータ12の上方の駆動装置ケース41に
形成された油室25a,25bから油孔26a,26b
を介して油を落下させ、該油によってモータ12を冷却
するようにしている。
よってハイブリッド型車両を走行させるに当たり、比較
的低速で高負荷になる場合にコイル24に大電流が供給
され、コイル24の発熱量が大きくなってしまう。した
がって、前記モータ12の上方の駆動装置ケース41に
形成された油室25a,25bから油孔26a,26b
を介して油を落下させ、該油によってモータ12を冷却
するようにしている。
【0024】ところで、前記動力伝達手段及びモータ1
2は同じ駆動装置ケース41内に配設され、同じ潤滑・
冷却系から駆動装置ケース41内に供給した油で潤滑さ
れ、冷却されるようになっている。そして、潤滑し、冷
却するのに使用された油は、駆動装置ケース41内に溜
められ、ストレーナを介して回収されて繰り返し使用す
ることができるようになっている。したがって、モータ
12や動力伝達手段の組付時に各部品に付着していた異
物や、運転中に動力伝達手段の摺動部分から発生する摩
耗粉などが前記油内に混入してしまう。
2は同じ駆動装置ケース41内に配設され、同じ潤滑・
冷却系から駆動装置ケース41内に供給した油で潤滑さ
れ、冷却されるようになっている。そして、潤滑し、冷
却するのに使用された油は、駆動装置ケース41内に溜
められ、ストレーナを介して回収されて繰り返し使用す
ることができるようになっている。したがって、モータ
12や動力伝達手段の組付時に各部品に付着していた異
物や、運転中に動力伝達手段の摺動部分から発生する摩
耗粉などが前記油内に混入してしまう。
【0025】すなわち、ストレーナで所定以上の大きさ
の異物はろ過することができても、それ以下の大きさの
異物は透過してしまう一方、前記モータ12に用いられ
る永久磁石などの磁力によって、異物が堆積するおそれ
があるからである。また、最初にオイルポンプによって
供給される油は、オイル溜(だ)まりを経ておらず、ス
トレーナを通過していないため異物が混入しているおそ
れがある。
の異物はろ過することができても、それ以下の大きさの
異物は透過してしまう一方、前記モータ12に用いられ
る永久磁石などの磁力によって、異物が堆積するおそれ
があるからである。また、最初にオイルポンプによって
供給される油は、オイル溜(だ)まりを経ておらず、ス
トレーナを通過していないため異物が混入しているおそ
れがある。
【0026】そして、異物や摩耗粉などが油内に混入し
たまま再び潤滑用及び冷却用としてモータ12に供給さ
れると、該油内の異物や摩耗粉などがモータ12の磁石
に吸引されたり、ステータ21とロータ22間に噛み込
まれたりする。その場合、前記異物や摩耗粉などによっ
てステータ21やロータ22が摺動し摩耗して損傷した
り、磁気回路が短絡したり、モータ効率が低下したりす
る。
たまま再び潤滑用及び冷却用としてモータ12に供給さ
れると、該油内の異物や摩耗粉などがモータ12の磁石
に吸引されたり、ステータ21とロータ22間に噛み込
まれたりする。その場合、前記異物や摩耗粉などによっ
てステータ21やロータ22が摺動し摩耗して損傷した
り、磁気回路が短絡したり、モータ効率が低下したりす
る。
【0027】そこで、前記油室25a,25bから供給
され、落下する油がステータ21とロータ22間に進入
しないように、ステータ21とロータ22によって形成
される間隙の両端に密閉部材が配設される。該密閉部材
はステータ21に固定され、本実施例においては、径方
向内方に延びる環状プレート61で構成される。
され、落下する油がステータ21とロータ22間に進入
しないように、ステータ21とロータ22によって形成
される間隙の両端に密閉部材が配設される。該密閉部材
はステータ21に固定され、本実施例においては、径方
向内方に延びる環状プレート61で構成される。
【0028】図2は本発明の第1の実施例を示す電気モ
ータを駆動源とする車両におけるモータの要部拡大図、
図3は本発明の第1の実施例を示す電気モータを駆動源
とする車両におけるモータのステータの全体図、図4は
本発明の第1の実施例を示す電気モータを駆動源とする
車両におけるモータの樹脂シール部を示す図である。な
お、図3においては、一方の環状プレート61のみが示
されている。
ータを駆動源とする車両におけるモータの要部拡大図、
図3は本発明の第1の実施例を示す電気モータを駆動源
とする車両におけるモータのステータの全体図、図4は
本発明の第1の実施例を示す電気モータを駆動源とする
車両におけるモータの樹脂シール部を示す図である。な
お、図3においては、一方の環状プレート61のみが示
されている。
【0029】図において、12はモータ、21はステー
タ、22はロータである。前記ステータ21は鉄心23
及びコイル24から成る。前記鉄心23は中央にロータ
22を収容するための開口を形成した多数のプレートを
重ねて形成され、円周方向の複数箇所には、コイル24
の巻線を収容するための溝63が形成される。また、前
記ロータ22は、伝動軸48にスプライン嵌合されるロ
ータ本体64と、該ロータ本体64の円周方向の複数箇
所に配設される永久磁石65から成る。
タ、22はロータである。前記ステータ21は鉄心23
及びコイル24から成る。前記鉄心23は中央にロータ
22を収容するための開口を形成した多数のプレートを
重ねて形成され、円周方向の複数箇所には、コイル24
の巻線を収容するための溝63が形成される。また、前
記ロータ22は、伝動軸48にスプライン嵌合されるロ
ータ本体64と、該ロータ本体64の円周方向の複数箇
所に配設される永久磁石65から成る。
【0030】前記鉄心23の内周面23aと永久磁石6
5の外周面65a間には間隙66が形成される。前記鉄
心23及び永久磁石65の取付精度を高くして前記間隙
66を狭くすると、鎖交する磁束量が多くなってモータ
12によって発生するトルクが大きくなる。前記環状プ
レート61は、前記間隙66内に異物や摩耗粉などが進
入するのを阻止するために配設されていて、外周が鉄心
23の内周面23aに固定される。そのため、前記鉄心
23を形成する多数のプレートのうち、両端のものは軸
方向外側に延びる筒状部68を有しており、一方、前記
環状プレート61の外周縁に筒状部69が設けられ、該
筒状部69を前記筒状部68の内側に圧入することによ
って環状プレート61の外周縁をステータ21に支持す
るとともに、両者間を密封する。
5の外周面65a間には間隙66が形成される。前記鉄
心23及び永久磁石65の取付精度を高くして前記間隙
66を狭くすると、鎖交する磁束量が多くなってモータ
12によって発生するトルクが大きくなる。前記環状プ
レート61は、前記間隙66内に異物や摩耗粉などが進
入するのを阻止するために配設されていて、外周が鉄心
23の内周面23aに固定される。そのため、前記鉄心
23を形成する多数のプレートのうち、両端のものは軸
方向外側に延びる筒状部68を有しており、一方、前記
環状プレート61の外周縁に筒状部69が設けられ、該
筒状部69を前記筒状部68の内側に圧入することによ
って環状プレート61の外周縁をステータ21に支持す
るとともに、両者間を密封する。
【0031】前記環状プレート61は、樹脂などの非磁
性体で形成され、その内周縁にゴムリップ70を有して
いる。そして、該ゴムリップ70は、前記ロータ本体6
4の両端に形成された段部64aの表面に当接させら
れ、ロータ22が回転した時に摺動するようになってい
る。したがって、ロータ22と両ゴムリップ70によっ
て閉鎖空間71が形成され、該閉鎖空間71にゴムリッ
プ70の外側の油が進入するのが阻止される。
性体で形成され、その内周縁にゴムリップ70を有して
いる。そして、該ゴムリップ70は、前記ロータ本体6
4の両端に形成された段部64aの表面に当接させら
れ、ロータ22が回転した時に摺動するようになってい
る。したがって、ロータ22と両ゴムリップ70によっ
て閉鎖空間71が形成され、該閉鎖空間71にゴムリッ
プ70の外側の油が進入するのが阻止される。
【0032】また、前記鉄心23の円周方向における複
数箇所には、コイル24の巻線を収容するための溝63
が形成され、各溝63がそれぞれ内周面23aに開口し
ている。したがって、コイル24の各巻線間を介して油
が前記間隙66に進入するのを阻止するため、鉄心23
の筒状部68とコイル24間、及び溝63の開口73に
シール剤76が塗布される。
数箇所には、コイル24の巻線を収容するための溝63
が形成され、各溝63がそれぞれ内周面23aに開口し
ている。したがって、コイル24の各巻線間を介して油
が前記間隙66に進入するのを阻止するため、鉄心23
の筒状部68とコイル24間、及び溝63の開口73に
シール剤76が塗布される。
【0033】このように、前記環状プレート61は、モ
ータ12を潤滑し、冷却するために油室25a,25b
から供給され、落下する油が間隙66に進入するのを阻
止するが、他の油、例えば、リングギヤRが回転する時
に掻(か)き上げた油や、入力軸47、伝動軸48に形
成された径方向の油路を介して遠心力で噴射された油な
どにも異物や摩耗粉などが混入しており、これら油が間
隙66内に進入するのも阻止している。
ータ12を潤滑し、冷却するために油室25a,25b
から供給され、落下する油が間隙66に進入するのを阻
止するが、他の油、例えば、リングギヤRが回転する時
に掻(か)き上げた油や、入力軸47、伝動軸48に形
成された径方向の油路を介して遠心力で噴射された油な
どにも異物や摩耗粉などが混入しており、これら油が間
隙66内に進入するのも阻止している。
【0034】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図5は本発明の第2の実施例を示す電気モータを
駆動源とする車両におけるモータの要部拡大図、図6は
本発明の第2の実施例を示す電気モータを駆動源とする
車両におけるモータのステータの全体図である。図にお
いて、12はモータ、21はステータ、22はロータで
ある。前記ステータ21は鉄心23及びコイル24から
成り、前記ロータ22は、伝動軸48にスプライン嵌合
されるロータ本体64と、該ロータ本体64の円周方向
の複数箇所に配設される永久磁石65から成る。81は
密閉部材として配設される環状リングである。
する。図5は本発明の第2の実施例を示す電気モータを
駆動源とする車両におけるモータの要部拡大図、図6は
本発明の第2の実施例を示す電気モータを駆動源とする
車両におけるモータのステータの全体図である。図にお
いて、12はモータ、21はステータ、22はロータで
ある。前記ステータ21は鉄心23及びコイル24から
成り、前記ロータ22は、伝動軸48にスプライン嵌合
されるロータ本体64と、該ロータ本体64の円周方向
の複数箇所に配設される永久磁石65から成る。81は
密閉部材として配設される環状リングである。
【0035】前記鉄心23の内周面23aと永久磁石6
5の外周面65a間には間隙66が形成される。前記環
状リング81は、前記間隙66内に異物や摩耗粉などが
進入するのを阻止するために配設されていて、外周が鉄
心23の内周23a面に固定される。そのため、前記鉄
心23を形成する多数のプレートのうち、両端のものは
軸方向外側に延びる筒状部68を有しており、一方、前
記環状リング81の外周縁に筒状部82が設けられ、該
筒状部82を前記筒状部68の内側に圧入することによ
って環状リング81の外周縁をステータ21に支持する
とともに、両者間を密封する。
5の外周面65a間には間隙66が形成される。前記環
状リング81は、前記間隙66内に異物や摩耗粉などが
進入するのを阻止するために配設されていて、外周が鉄
心23の内周23a面に固定される。そのため、前記鉄
心23を形成する多数のプレートのうち、両端のものは
軸方向外側に延びる筒状部68を有しており、一方、前
記環状リング81の外周縁に筒状部82が設けられ、該
筒状部82を前記筒状部68の内側に圧入することによ
って環状リング81の外周縁をステータ21に支持する
とともに、両者間を密封する。
【0036】前記環状リング81は樹脂などの非磁性体
で形成され、その内周縁に、ロータ22の方向に延びる
筒状部83を有しており、該筒状部83の先端にゴムリ
ップ84を有している。一方、ロータ22の両端面に
は、ロータ本体64及び永久磁石65を覆うように環状
板86が設けられ、ボルト87によってロータ本体64
に固定されている。そして、前記ゴムリップ84は、該
環状板86の表面に当接させられ、ロータ22が回転し
た時に摺動するようになっている。したがって、ロータ
22とゴムリップ84によって密閉室88が形成され、
該密閉室88にゴムリップ84の外側の油が進入するの
が阻止される。
で形成され、その内周縁に、ロータ22の方向に延びる
筒状部83を有しており、該筒状部83の先端にゴムリ
ップ84を有している。一方、ロータ22の両端面に
は、ロータ本体64及び永久磁石65を覆うように環状
板86が設けられ、ボルト87によってロータ本体64
に固定されている。そして、前記ゴムリップ84は、該
環状板86の表面に当接させられ、ロータ22が回転し
た時に摺動するようになっている。したがって、ロータ
22とゴムリップ84によって密閉室88が形成され、
該密閉室88にゴムリップ84の外側の油が進入するの
が阻止される。
【0037】また、前記鉄心23の円周方向における複
数箇所には、コイル24の巻線を収容するための溝63
(図4)が形成され、各溝63がそれぞれ内周面23a
に開口している。したがって、コイル24の各巻線間を
介して油が前記間隙66に進入するのを阻止するため、
鉄心23の筒状部68とコイル24間、及び溝63の開
口73にシール剤76が塗布される。
数箇所には、コイル24の巻線を収容するための溝63
(図4)が形成され、各溝63がそれぞれ内周面23a
に開口している。したがって、コイル24の各巻線間を
介して油が前記間隙66に進入するのを阻止するため、
鉄心23の筒状部68とコイル24間、及び溝63の開
口73にシール剤76が塗布される。
【0038】図7は本発明の電気モータを駆動源とする
車両における潤滑・冷却系を示す図である。図の破線は
エンジン駆動時の油の流れを、実線はモータ駆動時の油
の流れを示す。図において、17はエンジン11が回転
することによって作動するオイルポンプである。エンジ
ン駆動時において、該オイルポンプ17から吐出された
油は、油路91を介して油室25a,25b及び入力軸
47の軸心に形成された油路47aに供給される。前記
油室25a,25bに供給された油は重力で、前記油路
47aに供給された油は遠心力で駆動装置ケース41内
に送られて、動力伝達手段の各ギヤの噛合部分、摩擦係
合要素の摺動部分、ベアリングの摺動部分、モータ12
のコイル24等を潤滑し、冷却する。
車両における潤滑・冷却系を示す図である。図の破線は
エンジン駆動時の油の流れを、実線はモータ駆動時の油
の流れを示す。図において、17はエンジン11が回転
することによって作動するオイルポンプである。エンジ
ン駆動時において、該オイルポンプ17から吐出された
油は、油路91を介して油室25a,25b及び入力軸
47の軸心に形成された油路47aに供給される。前記
油室25a,25bに供給された油は重力で、前記油路
47aに供給された油は遠心力で駆動装置ケース41内
に送られて、動力伝達手段の各ギヤの噛合部分、摩擦係
合要素の摺動部分、ベアリングの摺動部分、モータ12
のコイル24等を潤滑し、冷却する。
【0039】また、モータ駆動時においては、エンジン
11が停止させられる場合、前記オイルポンプ17は作
動しない。したがって、モータ12又は別に配設された
第2のモータ92によって第2のオイルポンプ93が作
動させられるようになっている。ストレーナ94を通っ
てオイルポンプ93から吐出された油は、オイルクーラ
95及び油路96を介して油室25a,25b及び入力
軸47の軸心に形成された油路47aに供給される。
11が停止させられる場合、前記オイルポンプ17は作
動しない。したがって、モータ12又は別に配設された
第2のモータ92によって第2のオイルポンプ93が作
動させられるようになっている。ストレーナ94を通っ
てオイルポンプ93から吐出された油は、オイルクーラ
95及び油路96を介して油室25a,25b及び入力
軸47の軸心に形成された油路47aに供給される。
【0040】この場合も、同様に油室25a,25bに
供給された油は重力で、前記油路47aに供給された油
は遠心力で駆動装置ケース41内に送られて、モータ1
2を潤滑し、冷却する。前記実施例においては、エンジ
ン11とモータ12を併せ持つハイブリッド型車両を例
に挙げたが、本発明を、例えば、モータ12のみで駆動
される車両にも適用することが可能である。すなわち、
モータ12の回転を減速ギヤによって減速し、同一の油
でモータ12及び減速ギヤの潤滑、冷却を行う場合にも
適用できる。
供給された油は重力で、前記油路47aに供給された油
は遠心力で駆動装置ケース41内に送られて、モータ1
2を潤滑し、冷却する。前記実施例においては、エンジ
ン11とモータ12を併せ持つハイブリッド型車両を例
に挙げたが、本発明を、例えば、モータ12のみで駆動
される車両にも適用することが可能である。すなわち、
モータ12の回転を減速ギヤによって減速し、同一の油
でモータ12及び減速ギヤの潤滑、冷却を行う場合にも
適用できる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気モータを駆動
源とする車両の概略図である。
源とする車両の概略図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す電気モータを駆動
源とする車両におけるモータの要部拡大図である。
源とする車両におけるモータの要部拡大図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示す電気モータを駆動
源とする車両におけるモータのステータの全体図であ
る。
源とする車両におけるモータのステータの全体図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例を示す電気モータを駆動
源とする車両におけるモータの樹脂シール部を示す図で
ある。
源とする車両におけるモータの樹脂シール部を示す図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施例を示す電気モータを駆動
源とする車両におけるモータの要部拡大図である。
源とする車両におけるモータの要部拡大図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す電気モータを駆動
源とする車両におけるモータのステータの全体図であ
る。
源とする車両におけるモータのステータの全体図であ
る。
【図7】本発明の電気モータを駆動源とする車両におけ
る潤滑・冷却系を示す図である。
る潤滑・冷却系を示す図である。
11 エンジン 12 モータ 21 ステータ 22 ロータ 41 駆動装置ケース 61 環状プレート 66 間隙 81 環状リング
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)エンジンと、(b)ステータとロ
ータを有するモータと、(c)モータが発生した回転を
駆動輪に伝達する動力伝達手段と、(d)前記モータ及
び動力伝達手段を収容する駆動装置ケースと、(e)前
記モータ及び動力伝達手段を潤滑し、冷却するための油
を前記駆動装置ケース内に供給するとともに、駆動装置
ケース内から回収して再利用する手段を有し、(f)前
記モータは、ステータとロータ間の間隙を密閉する密閉
部材を有することを特徴とする電気モータを駆動源とす
る車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11198092A JPH05305820A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 電気モータを駆動源とする車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11198092A JPH05305820A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 電気モータを駆動源とする車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05305820A true JPH05305820A (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=14574940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11198092A Pending JPH05305820A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 電気モータを駆動源とする車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05305820A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103378688A (zh) * | 2012-04-16 | 2013-10-30 | 西门子公司 | 用于汽车的驱动设备 |
EP2632031A3 (en) * | 2012-02-23 | 2017-03-01 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Power transmission device |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP11198092A patent/JPH05305820A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2632031A3 (en) * | 2012-02-23 | 2017-03-01 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Power transmission device |
CN103378688A (zh) * | 2012-04-16 | 2013-10-30 | 西门子公司 | 用于汽车的驱动设备 |
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