JPH05305665A - 熱収縮性密封シートおよびスリーブ構造および前記シートを使用する方法 - Google Patents

熱収縮性密封シートおよびスリーブ構造および前記シートを使用する方法

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JPH05305665A
JPH05305665A JP4112634A JP11263492A JPH05305665A JP H05305665 A JPH05305665 A JP H05305665A JP 4112634 A JP4112634 A JP 4112634A JP 11263492 A JP11263492 A JP 11263492A JP H05305665 A JPH05305665 A JP H05305665A
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sheet
cover
sealing sheet
sealing
adhesive
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JP4112634A
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E Steele Robert
イー.スティール ロバート
A Romano Michael
エー.ロマーノ ミカエル
K Taylor Dilip
ケー.テイラー ディリップ
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Shawcor Ltd
Original Assignee
Shawcor Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 腐食環境、湿気環境の様な不利な環境条件か
らパイプライン等をシールしかつ保護することができる
保護カバー用密封材を提供する。 【構成】 長手方向に熱収縮性の密封シートが、露呈さ
れた両終端部に、被覆されるべき管等の部品回りに施こ
された熱収縮性の巻付けスリーブを付着させるため、そ
れぞれの長手方向終端部に隣接する保持接着部を有す
る。熱が、密封シート裏面の接着剤不含の部分を巻付け
スリーブの両終端部に溶着させるため、密封シートに施
される。密封シートの、保持接着部の初期収縮が、これ
を、両終端部の上面との接触へ緊密に引張る。剪断力が
密封シートおよび両終端部間に加えられるので、第1に
密封シートが両終端部に相対的に収縮し、かつ第2にス
リーブが収縮し、フープ応力を生じかつ密封シートを引
張り、高強度の溶着が密封シートおよびスリーブ間に得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、例えば、管溶接継目、電話ケー
ブル、電気スプライス、パイプライン等を腐食および湿
気のような不利な環境条件からシールしかつ保護する際
に使用することができる保護カバー用の密封材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この目的のために、押出法により成形さ
れた熱収縮性の管状スリーブを使用することは公知であ
る。しかしながら、いずれの口径の、但し殊に約12イ
ンチ(約30cm)よりも大口径のスリーブを押出し成形
する際に難点がある。スリーブに熱収縮記憶を与えかつ
これを延伸する方法が同じく複雑かつ困難である。
【0003】もう1つの一般的種類の熱収縮性カバー
が、いわゆる“巻付けスリーブ”(wrap-around sleev
e) により代表され、その1例が米国特許明細書第42006
76 号〔出願人 D.A. カポニグロ(Caponigro)〕に開示
されている。巻付けスリーブが、点検容易な露呈終端部
を有しない、大口径管を包含する物品に容易に施こされ
ることのできる管状スリーブよりもさらに多用途である
のに対し、スリーブの接合終端部が接続される公知の密
封材装置が固有の弱点の原因である。また機械的な密封
材装置が公知であるが損傷を受け易いとともに、常用の
接着剤結合された重複部が、施工中の滑りおよび引続
き,収縮せるスリーブに残存するフープ応力によるクリ
ープを許容し、一方こうしてスリーブを、連続するカバ
ーを有するものより効力を低減させることがある。
【0004】これら難点が、米国特許明細書第4472468
号〔テイラー(Tailor) 等名儀、1984年9月18日
付、本願の出願人に権利譲渡〕に記載された方法により
著るしく克服された。その場合保持接着剤が、熱融着性
の収縮性シートの重なり合った終端部を相互に結合する
ために、これら終端部を相互に結合するためトーチラン
プにより外的に加熱する前に使用される。しかしなが
ら、テイラー等の特許明細書に記載された熱収縮性シー
トは、構造選択の自由度が制限された溶着形密封材が得
られる。
【0005】さらに、一般にシートの内面、すなわち、
保護されるべき物品へ載置されるべき面に、機能性コー
ティングが整列されているので、下側の終端部の外面に
上側の終端部を融着させるため、機能性コーティング不
含である区間が下面に備えられる必要がある。このこと
は、コーティングを施こす不連続法を使用するか、また
はシートの所望のコーティング不含の部分をマスク遮蔽
し、かつその後にマスキング材料を、連続的コーティン
グ作業を実施した後にコーティングと一緒に剥離する必
要がある。これらの方法は複雑かつ労働集約的である。
付加的に、所定長さのシートが、被覆されるべき特定外
周範囲に適応するにすぎず、かつもし過大なシートの無
駄な使用が回避されるべきであるならば、種々の長さの
シートの在庫品を製造および維持する必要がある。この
ことが製造および配給費用を増大させる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻付けスリー
ブのような寸法の熱不安定なカバーの接合終端部を同時
に接続する密封材が得られる。この密封材は、その長手
方向終端部のそれぞれに隣接する横方向区間にわたり延
びる保持接着剤ストライプ等の部分を有する、長手方向
寸法の熱不安定な融着性軟質シートより成る。密封材
は、保持接着部間に接着剤不含の区間を有する。好適
に、それぞれの保持接着部は、密封シートの隣接終端部
から内方へ距離がおかれている。使用に際し、密封材
が、熱収縮性カバーシートの接合終端部上へ施こされる
ことができ、かつ保持接着剤が、密封材をカバーのそれ
ぞれの終端部に結合するために使用される。加熱するこ
とにより、密封材の接着剤不含区間が、はじめに熱収縮
性カバーの接合終端部の外面に付着しかつその後にそれ
と溶着または融着し、溶着された管状スリーブを形成す
る。加熱が、熱不安定なカバーを保護されるべき物品上
へ収縮させるために施こされる。
【0007】密封材が、密封シートおよび巻付けカバー
間の高強度融着を生じ、これら高強度の結合は、第1
に、密封シートの下面およびカバーシートの下面間の密
着から得られ、この密着が密封シートが保持接着剤によ
りカバーに保持されている間のその初期収縮から得ら
れ、かつ第2に、密封シートおよびカバーシートに溶着
の進行中に作用した摩擦および剪断力から得られると思
われる。これら摩擦および剪断力が、第1に、密封シー
トの初期加熱による密封シートの両終端部に相対する、
密封シートの長手方向収縮の結果として、密封シートお
よび、カバーシートの両終端部の相互に相対する第1の
方向の運動から得られ、および第2に、この収縮の結
果、巻付けカバー中で進行したフープ応力による密封シ
ートの長手方向延伸の結果としての、密封シートの、両
終端部に対する反対方向の運動から得られる。
【0008】また本発明は、巻付けカバーおよび密封材
より成るスリーブ構造が得られる。カバーは、カバーシ
ートが被覆されるべき物品に施された際に重ね合せられ
ることができる、長手方向に距離をおいた両終端部を有
する、寸法の熱不安定な軟質シートより成る。密封材
は、カバーシートと融着可能でありかつ長手方向に距離
をおいた両終端部を有する軟質材料のシートより成る。
それぞれ密封シートおよびカバーシートが、はじめの寸
法の熱安定な状態から、たんに熱を加えることによりそ
のはじめの状態の方向に移動することが可能である寸法
の熱不安定な状態に長手方向に延伸されている。密封シ
ートが、それぞれの終端部に隣接する横方向区間にわた
りそれぞれ延びる2つの保持接着部、およびこれら保持
接着部間の接着剤不含の区間を有する。密封材が、前記
巻付けカバーシートの両終端部に接着剤により結合され
た保持接着部を使用し、前記巻付けカバーシートの重な
り合った両終端部上に施こされることができ、その結果
密封材が前記カバーシートの両終端部の上面に融着され
ることができる。
【0009】さらに、本発明は、被覆されるべき物品に
締り嵌め保護カバーを施こす方法が得られる。この方法
は、前述のようなカバーシートおよび密封材を備えるこ
とより成る。カバーシートが、シートを管等の物品に載
置しかつその両端部を並置し、密封シートを前記カバー
シートに、前記両端部にわたるその接着剤不含の区間に
対し施こしかつ両端部の保持接着剤被覆部をそれぞれ結
合し、密封シートを加熱して密封シートの接着剤不含区
間およびカバーシートの両端部間を融着させ、かつカバ
ーシートを加熱してこれを物品との締り嵌め関係へ収縮
させることにより物品に巻付けられる。
【0010】カバーシートの両終端部が、被覆されるべ
き物品上で相互に突合せられることができ、その結果密
封シートが、突合せられた両終端部に溶着された際にそ
れらの間を架橋しかつそれらを接続する。しかしながら
好適には、カバーシートの両終端部が重ね合せられ、か
つ密封シートが、接着剤不含区間がこの重複部およびそ
れに隣接する下層部分の露呈上面にわたるようる施こさ
れる。
【0011】本発明の配列の1つの利点は、密封シート
が特性の点でカバーシートと異なってよいことである。
例えば、これは、その寸法の熱安定性、その色彩、化学
組成、架橋度、厚さまたは、これが架橋される方法の点
でシート材料と異なることができる。密封シートは、1
つ以上の前記項目の点でカバーシート異なることができ
る。このことはカバーおよび密封材装置の構造の利点が
得られる。それというのも溶着および密封材区間の溶着
性および機械的等の特性が、装置が配置されるべき用途
の要求性能に適合するように形成されることができるか
らである。
【0012】本発明者等が着想した、寸法の熱不安定な
2つの縁または部材が溶着される前記目的とともに、十
分な溶着を得る際に難点が生じた。1つの難点が、重な
り合う2つの熱収縮性シートが加熱された際に生じる剥
離のそれである。熱が加えられた際に、重複部の外側面
が内側面の前に回復または収縮し易く、かつ従って上層
および下層部間のシートの厚さにわたり異なる収縮があ
る。熱が片面だけから加えられた際に、熱収縮性シート
が上方へカールするかまたはその結果しわの寄る傾向が
ある。
【0013】これら難点が、本発明の密封シート、スリ
ーブ構造および方法により著るしく緩和されることがで
きる。1つの好適な実施例において、密封シートがカバ
ーシート材料とほぼ同じかまたはそれよりもわずかであ
る熱収縮率を有し、従って代表的にこれは、加熱するこ
とにより、未収縮の密封シートの長さをベースとする長
手方向収縮率約20%〜約50%を示す。
【0014】寸法の熱安定なシートが加熱された際に、
このものが全ての次元で、殊にポリマー材料について、
結晶溶融に伴なう容積増大により膨張する傾向がある。
未収縮シートの長さをベースとする長手方向収縮率が約
2%〜約25%の範囲内にある密封シートについて、こ
の収縮率はこの膨張現象を相殺するのに十分である。さ
らに好適に、前記収縮率が約5%〜約20%である。し
かしながら代表的に、カバーシートが、未収縮シートの
長さをベースとする長手方向収縮率約20%〜約80%
を有することができる。
【0015】これら収縮率において、剥離、カールおよ
びしわ寄りが大きい難点であるが、一般にこれらは、高
強度のかつ有効な保持接着剤または機械的密封材を使用
することにより克服されることができるにすぎない。密
封シートの収縮率が約20%よりもわずか小である場
合、保持接着剤の消費量が実質的に低減され、前記接着
剤選択のさらに大きい自由度がある。その結果、本発明
の密封材およびカバーを使用し、密封シートを下側のカ
バーシートに溶着した際に、均一かつ均質である溶着を
得ることが可能である。“均一性”(uniform)により、
溶着がその全長にわたり実質的に均一であることが表わ
される。“均質性”(homo-geneous) により、密封シー
トおよびカバーシート間の溶着の部分または線が低強度
の線を表わさず、従って剪断試験を施した際に、溶着継
目が、はじめの密封シートおよびカバーシートの境界面
に相応する界面に沿い破損しないことが表わされる。
【0016】密封シートの寸法安定性がカバーシートと
異なってよいその他の項目は、密封シートがこのシート
の温度と異なる温度で収縮を開始できることである。有
利に密封シートは、カバーシートが収縮を開始する温度
よりも低い、好適に約5℃〜約15℃下廻る温度で収縮
を開始することができる。例えば、密封シートが約10
0℃で、およびカバーシートが110℃で収縮を開始す
ることができる。この配列が有する利点は、これが、カ
バーシートがそのはじめの未延伸の寸法を回復しはじる
前に密封シートとカバーシートとの接触の安定性を保証
することである。密封シートはカバーシートよりも低い
温度で粘着性となる傾向があり、かつ従って密封シート
が収縮すると、これは、カバーシートの収縮がはじまる
前にカバーシートとの結合を形成する。
【0017】好適にカバーシート材料および密封シート
が同じかまたは異なる有機ポリマー材料である。例えば
この材料が、ポリオレフィン、ポリオレフィンのブレン
ド、またはポリオレフィンと、オレフィンコポリマーま
たはエラストマーまたはこれらの混合物とのブレンドで
ある。有用である他のポリマー材料がエラストマー、例
えば、ブタジエン−スチレンコポリマー、ポリブタジエ
ン、シリコーンゴム、ポリブテン;可塑化ポリ塩化ビニ
ル、熱可塑性ポリエステル、ポリウレタン、エチレン、
エチレン−プロピレンゴム(EPDM)または選択され
たエラストマーと、一般に熱可塑性エラストマーと呼称
されるポリオレフィンとのブレンドである。最も好適な
ポリマー材料が、ポリオレフィン、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレンおよびプロピレンの種々
のコポリマー、例えば、エチレンコモノマーから誘導さ
れた繰返し単位を主成分(例えば約70%〜97%)と
するエチレン−エチルアクリレートまたはエチレン−ビ
ニルアセテートコポリマー、および前記コポリマーとポ
リエチレンとのブレンドである。
【0018】本発明のスリーブ構造および方法の有利な
実施例において、密封シートが、カバーシートと化学的
に異なる材料から形成される。例えば、カバーシートが
任意の前記材料から、および密封シートが、前記シート
材料と極めて有効に溶着を形成するような化学構造のポ
リマーから形成されることができる。このような溶着に
有効なポリマーの例は当業者に公知である。このような
ポリマーの好適な1群が溶着に有効なターポリマーより
成り、その例が、エチレン−ビニルアセテート−メタク
リル酸またはアクリル酸ポリマー、EPDMポリマー
(エチレン−プロピレン−ジエンモノマーポリマー)を
包含する。さらに公知の例が、商標名“フサボンド”
(FUSABOND) 下にデュポン・カナダ社(Dupont Canada)
から入手可能であるポリマーであるが、これは無水マレ
イン酸変性ポリオレフィンである。
【0019】このような溶着性のあるコポリマーまたは
ターポリマーは、カバーシートを製造するため使用され
る代表的ポリマーよりも相当に費用がかかりかつ機械的
に強力でないことがある。従って有効であるのは、一般
にカバーシートの長さの約2〜約20%である密封シー
トを前記溶着能のある材料から形成するが、但しカバー
シートを、とくにそれらの費用および性能特性につき選
択された他のポリマーから形成することである。
【0020】好適に、寸法の熱不安定な密封材およびカ
バーシート材料が、架橋されたポリマー材料である。例
えば、寸法の熱不安定なポリオレフィンまたは他のポリ
マーシート材料の場合、好適に材料が、度数25%〜8
5%、さらに好適に45%〜70%の範囲内で架橋され
ている。これに関連して、特定プラスチック材料の架橋
度が、標準状態下にこのプラスチックに実施された溶剤
抽出試験と参照することにより測定可能である。架橋ゼ
ロで、プラスチック用溶剤がプラスチック材料を完全に
溶解するとともに、前記試験で重量損を受けない材料が
100%架橋したと見做される。
【0021】中間の架橋度が、比例する中間の重量損パ
ーセンテージにより表わされる。特定の用途で有利であ
るのは、密封シートが、これが溶着されるべき寸法の熱
不安定なカバーシート材料よりも若干大きい度数に架橋
されていることであり、その結果これが、巻付けスリー
ブを、これら製品を使用中の管等の物品へ収縮し去らせ
る工程にわたる高温時にも十分な機械的強度を有する。
しかしながら、殊に高度に架橋されたカバーシートに対
し有利であるのは、このカバーシートよりも低い架橋度
を有する密封シートを使用することである。しばしば架
橋の程度が、溶着が行なわれることのできる容易さに顕
著な効果を有する。一般的に表わせば、架橋度が低けれ
ば低い程、容易かつ迅速に溶着が行なわれることができ
る。しかしながら、カバーシートにおける低架橋度が、
加熱に対する不活発な応答を有しかつ溶融しかつ垂れ下
る傾向のあるスリーブを生じる。有利であるのは、スリ
ーブの加熱に対する応答性を損なうことなく溶着の容易
さおよび効果を促進するため、カバーシートの高架橋度
を密封シートの低架橋度により補償することを可能にす
ることである。
【0022】有利に、密封シートを架橋するために使用
される方法が、カバーシート材料に使用される方法と異
なっていることができる。架橋に使用されることができ
る方法の例が、電離線への曝露、ポリマーの有機過酸化
物とのブレンド、および、ポリマーに対するペンダント
シラン基の形成および、シラン基を架橋するためポリマ
ーの湿分への曝露を包含する。これら方法のそれぞれと
同じく、所望の架橋度を得るために使用される条件がそ
れ自体公知であるので、ここに詳述する必要がない。略
述すれば、しばしばポリマーを架橋するための電離線へ
の曝露が、ポリマーを、コバルト−60のような放射源
からのガンマ線かまたは電子加速装置からの高エネルギ
電子に曝露することにより行なわれる。
【0023】過酸化物とブレンドすることによる架橋
は、適当なポリマーに、架橋されるべき特定ポリマーに
適当な選択されたわずかな量の有機過酸化物をブレンド
し、このブレンドをシートに成形し、かつ引続きこれ
を、過酸化物を分解するのに必要な温度を上廻る温度に
昇温させることより成る。一般に使用される過酸化物の
例が、α,α′−ビス(t−ブチルペルオキシ)ジイソ
ブチルベンゼンおよびジクミルペルオキシドを包含す
る。シランを使用する処理が、ビニルシランのようなシ
ランをエチレンポリマーのようなポリマーにグラフトす
るか、またはシラン、例えばビニルシランとオレフィン
等のモノマーとを共重合させることを包含することがで
きる。
【0024】いずれの場合にも、ペンダントシラン基を
有するポリマーが形成される。その後に、得られたポリ
マーが、例えば水蒸気の形の湿分に曝露することにより
架橋される。この架橋機構が、ペンダントシラン基の加
水分解および縮合より成る。これら架橋法のそれぞれが
それ自体の利点および制限を有し、かつ架橋生成物の特
性が、同じ架橋度でさえ著るしく異なることができる。
従って、種々の架橋法を選択することにより、特定の用
途に適当な特性を有する生成物が得られることができ
る。
【0025】例えば電子ビーム架橋が、連続するシート
材料を、一般にその大量が必要とされるシート材料製品
としてその後に使用するため極めて高速度で架橋するの
に有利である。シラン架橋は、ポリマーの結晶融点を上
廻る温度で高い引張り特性を生じる3次元以上の架橋構
造が得られる。従って、同じ架橋度で、しばしばシラン
架橋されたポリオレフィン等のポリマーが、延伸および
減厚し去られることに対し、電子ビーム硬化されたもの
を上廻る抗性がある。その結果有利であるのは、ビーム
硬化されたカバーシート材料よりも低い架橋度を有する
ことができるシラン架橋された密封シートを使用し、カ
バーシート材料に対する密封シートの容易な溶着を、ス
リーブの収縮力により延伸減厚されるのに対する抗性を
損なわずに許容することである。
【0026】本発明のスリーブ構造の他の利点は、密封
シートがカバーシート材料と異なる色彩であることがで
きることである。例えば、密封シートが透明かまたは若
干半透明であるとともに、カバーシート材料が不透明で
あることができる。熱変色性塗料の模様が密封シートの
裏面に施こされかつそれを通して目視可能であることが
でき、これが取付業者を、十分な熱が加えられ、その結
果十分な溶着を得るのに必要である温度に達した際の可
視表示、例えば色彩変化が得られることにより導く。場
合により、赤外線加熱を使用することが所望されるなら
ば、赤外線吸収剤、例えば、その透明性を実質的に損な
わない銅フタロシアニンが密封シートに含有されること
ができる。
【0027】選択的に、密封シートがカバーシート材料
と異なる色彩、例えば、赤外線ヒーターが巻付けスリー
ブを溶着するために使用される場合に赤外線をさらに有
効に吸収する黒色であることができる。また異なる色彩
の使用が、検査員に対し、密封材部分の位置を決定する
ことを容易にすることができる。しばしば推奨されるの
は、巻付けスリーブが、下層の機能性コーティング材料
を使用する充填を助成するため管等の物品上に特定の整
列で配置されていることである。このシートと明白に異
なる色彩の密封シートを有することにより、一見して検
査員は、第1にスリーブが正確に配置され、かつ第2に
密封シートが実際に取付けられたことを確かめることが
できる。
【0028】好適に、十分な強度特性を有する保護カバ
ーを得るため、カバーシートおよび密封シートの、同じ
かまたは異なっていてよい回復厚さが、約0.01(約
0.25mm)〜約0.2インチ(約5.08mm)、さら
に好適に約0.02(約0.26mm)〜約0.1インチ
(約2.54mm)である。若干の状態で有利であるの
は、重複部の厚さを低減させかつ、透過する熱を、被覆
されるべき物品および、その最大の効果を得るため加熱
を必要とすることがある機能性コーティングに受けるこ
とを容易にするため、カバーシートよりも薄い密封シー
トを使用することである。好適に密封シートが、カバー
シートよりも、カバーシートの厚さをベースとして約1
0〜約80%薄く、さらに好適に約30〜約60%薄
い。反対に、かつカバーシート材料が大きい収縮率を示
す場合、有利であるのは、収縮力の結果としての密封シ
ートの減厚に対する大きい抗性を得るため、カバーシー
トよりも厚い密封シートを使用することである。このよ
うな場合、好適に密封シートが、カバーシートよりも、
カバーシートの厚さをベースとして約10〜約80%厚
く、さらに好適に約20〜約60%厚い。
【0029】有利に、カバーシートの内面、すなわち保
護されるべき物品に載置されるべき面に、機能性コーテ
ィングが線引きされている。このコーティングは、例え
ば、シーラント、接着剤、マスチック、グリース、また
は2成分系硬化性組成物であることができる。コーティ
ングが接着剤である場合、これがスリーブをさらに強固
に物品に保持し、かつスリーブが物品から外れることに
なる全ての傾向を低減させる。マスチックは、使用され
た際に、接着剤および、カバーおよび物品間のシールを
生じさせるシーラントのいずれとしても機能することが
できる。使用されることのできるグリースの例は、シリ
コーングリースのような撥水性グリースを包含する。と
くにこのものは、電話ケーブルまたは電気スプライス回
りに絶縁被覆を形成する際に有用であることができる。
使用されることができる2成分系の硬化性組成物の例
が、熱硬化性のエポキシまたはウレタン組成物を包含
し、これらはカバーが施される管の表面上に防食層を形
成することができる。
【0030】シーラントの例がホットメルト接着剤を包
含する。この目的の接着剤は当業者に公知である。しか
しながら当業者に明白であるように、有機系または無機
系であってよく、かつ周囲温度で結晶性でありうるかま
たはありえず、かつ加熱により実質的に非晶性を示す多
数の液状材料が、シーラントとして使用されることがで
きる。接着性シーラントが使用される重要な必要条件
は、これが、全てのボイドを充填しかつ後期収縮に際し
物品の面およびスリーブ間のシールを得るため、引続く
加熱工程中に、シートの無拘束回復を許容するように流
動が可能でなければならないことである。
【0031】使用に際し、保持接着部が、密封シートを
下側にある、カバーシートの重ね合せられたまたは突合
せの両終端部に、前述に引用したテイラー等の米国特許
明細書第4472468 号に記載された方法と若干類似の方法
で溶着することを容易にする役割を果す。保持接着剤の
特性、およびその塗布および使用方法が、前記テイラー
等の米国特許明細書に詳述されており、これが、前述に
関わるその開示内容を引用することにより本明細書中に
合せられている。
【0032】略述すれば、保持接着剤は、カバーシート
が保護されるべき物品に施こされるととも密封シートが
カバーシートに溶着されている際に、密封シートの両終
端部をカバーシートに保持する役割を果す。もし接着剤
が感圧性であるならば、密封シートがカバーシートの両
終端部に、たんに重複部を一緒に圧迫することにより固
定される。熱がはじめて密封シートに加えられた際、こ
の接着剤が、密封シートが収縮しはじめても相互付着部
分の滑りを阻止し、かつまた密封シートの初期加熱中の
カールおよび剥離を阻止する。適当な耐剪断性接着剤が
当業者に公知である。
【0033】好適な材料が、イソ−ブチレンポリマー、
例えばポリイソブチレン、ポリブテン、およびブチルゴ
ムである。これらポリマーが、とくに高められた温度に
おける剪断強さを増大させるため部分的に硬化されてい
てもよい。有用である他のイソブチレンポリマーが、ハ
ロゲン化ブチルゴム、および他の変性ブチル、例えば、
硬化を与えるためジビニルベンゼンが添加されたターポ
リマー〔例えばポリザール社の(Polyar's) XL−20
およびXL−50)〕、および充填剤、可塑剤添加をさ
れかつ部分的に硬化されたマスターバッチクラム〔例え
ばコロンビアン・カーボン社の(Columbian Carbon's)
ビュカー(Bucar)5214〕を包含する。また適当な量
および等級のポリイソブチレン〔ビスタネックス(Vist
anex)〕が、所望の粘着性(感圧性)を与えるため配合
することにより使用されることができる。充填剤の添加
が、接着剤の粘着および凝着強さを調節する際に有用で
ある。
【0034】この用途に適当な充填剤が、カーボンブラ
ック、マイカ、グラファイト、タルク、アスベスト、ア
ルミニウム水和物、クレー、シリカ水和物、珪酸カルシ
ウム、珪酸アルミン酸塩、ファインフアーネスおよびサ
ーマルブラック、炭酸マグネシウム、および炭酸カルシ
ウムを包含する。しかしながら、好適な充填剤がカーボ
ンブンブラックおよびタルクを包含する。
【0035】保持用途に有用な他の接着剤が、ニトリル
ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレ
ンゴム、ネオプレン、ポリウレタン、エチレンビニルア
セテート、アクリレート(例えばエチレン−エチルアク
リレート)、シリコーン、ポリビニルアセテート、アミ
ノ樹脂、非晶質ポリプロピレンおよびポリビニルアセタ
ールをベースとするものを包含する。これら接着剤は、
ホットメルト形、触圧セメント形、ラッカー形、熱硬化
性接着剤形、感圧性接着剤、架橋接着剤、または2成分
系接着剤であることができる。使用される接着剤構造の
多数の変法が可能である。例えば、2つの感圧性接着剤
フィルム間にはさまれた薄いポリマーライナーを有する
感圧性転写テープが使用されることができ、従って1方
の接着剤フィルムが密封シートに結合され、かつ他面の
接着剤フィルムがカバーシートに付着されることができ
る〔例えば、米国アドケム社(Adchem Corp. U. S. A.)
のJ−テープ(J-Tape) 、266P等のテープ〕。
【0036】また保持接着剤部が、環境温度で感圧性で
ないが、加熱された際に感圧性を生じる材料であること
ができる。このような場合、接着剤被覆区間が、接着剤
を粘着性となし、かつそれを下側のカバーシート両終端
部に結合するため慎重に加熱されることができる。この
接着剤が、密封シートをカバーシートに施こす前に接着
剤に直接に熱を加えることにより加熱されることができ
る。
【0037】密封シートは、密封シートが一緒に使用さ
れるべきカバーシート材料と同じ巾であることができ
る、細長く裁断された長手方向延伸連続シール材料から
製造されることができる。このような場合、不連続塗布
法が、密封シートの、横方向に延びる対向両終部にまた
はそれに隣接して保持接着剤を施こすために使用される
必要がある。しかしながら好適に、密封シートが、横方
向に延伸された連続シート材料から形成され、2つの連
続シート材料が、カバーシート材料の巾に相応する長さ
に切断される。このことが保持接着剤を、例えば、連続
シート材料が細長く切断される前にこのシート材料に長
手方向に施こされた両面接着テープの形に連続塗布する
ことを許容する。このような場合、連続シート材料は、
カバーシートの収縮により生じるフープ(hoop) 応力に
耐えるのに十分な強度を有する溶着を形成するため、カ
バーシートの両終端部上に密封シートの十分な重なり合
いがあるような巾でなければならない。
【0038】好適に、密封シートが、長手方向寸法(保
持接着剤部を支持する両終端部間の距離)約2(約5.
1cm)〜約10インチ(約25.4cm)、さらに好適に
約3(約7.6cm)〜約6インチ(約15.2cm)、お
よび接着剤不含区間の長さ(接着剤部間)が約1(約
2.5cm)〜約8インチ(約20.3cm)、さらに好適
に約1.5(約3.8cm)〜約4インチ(約10.2c
m)を有する。
【0039】カバーシートが、長手方向に延伸された、
一般に片面に機能性コーティングを支持する連続シート
材料から細長く切断することにより形成されることがで
きる。本発明の方法の利点は、カバーシート材料の細長
片が、そのバルクロールから、例えば最終使用者によ
り、被覆されるべき管等の物品の外周寸法に適当な長手
寸法に、種々の口径に対する種々の長さの巻付けスリー
ブの在庫を維持することを必要とせずに、かつ過大寸法
のスリーブを無駄に使用せずに切断されうることであ
る。シート材料をはじめの熱安定な状態から、たんに熱
を加えることによりそのはじめの状態の方向に移動する
ことが可能である寸法の熱不安定な状態に延伸するた
め、シート材料の長手または横方向の延伸に使用される
技術が当業者に公知であるので、ここに詳述する必要が
ない。
【0040】以下に、本発明を図面実施例につき詳説す
る。図面において、図1および2が、矢印12により示
した方向に延伸された直方向形の軟質密封シート11を
示し、従ってこれが加熱された際に、矢印12と反対の
方向に長手に収縮することによりそのはじめの寸法を回
復する。それぞれの長手方向終端部13aおよび13b
に隣接し、保持接着剤部のストリップ14が、好適に図
面に示すように隣接する終端縁から内方へ距離をおいて
施こされている。シート11の残りの裏面が接着剤不含
であり、かつ不被覆のシート面が露呈されている。
【0041】図3が、重なり合った終端部16aおよび
16bを有する軟質の熱収縮性カバーシートまたは巻付
けスリーブ16の重複部上に施されたシート11を示
す。明白であるように、このスリーブが、長手方向に延
伸されたシートから形成されることができ、その結果こ
れが、図3中の矢印17により示した方向に収縮する。
好適に、スリーブ16の下面がマスチック等の機能性コ
ーティング18で被覆されている。描写を容易にするた
め、スリーブ16の中間部は図3に示されていない。
【0042】スリーブ16が、保護されるべき管等の物
品(図示せず)回りに巻付けられ、かつ終端部16aお
よび16bを重ね合せるため、物品の外周に対し十分な
長さがある。はじめに、密封材11が終端部16aおよ
び16bに保持接着剤14により結合されるとともに、
接着剤ストリップ14間の密封材11が重複部16aの
露呈終端縁を夾又する。熱が、例えばプロパントーチを
使用し、密封11の外面に局部的に加えられ、シート1
1を矢印19aおよび19bの方向に回復させる。
【0043】その結果、シート11が、その下方の部分
16aおよび16bに緊密に適合する。接着剤ストリッ
プ14を経て伝達された引張り応力が、スリーブ16
を、保護される物品回りの把持接触へさらに緊密に引寄
せ、かつ終端部16aおよび16bが、引寄せられか
つ、それぞれ矢印19aおよび19bの方向に相互にわ
たりスライドし易くなる。同時に、シート11の、接着
剤ストリップ14間の無被覆の裏面が、隣接する下側
の、部分16aおよび16bの面上で長手方向に滑り、
かつ軟化しかつ、シート11の材料と下側の部分16a
および16bとの結合(溶着)を開始する。その後に残
りのスリーブ16が加熱される。
【0044】好適には、重なり合った終端部16aおよ
び16bと対向する範囲に局部的加熱を施こすことには
じまり、かつ引続き片側のスリーブ16に沿い前記対向
範囲から1方のスリーブ終端部16aおよび16bへ向
け漸進的に、かつ引続き反対向のスリーブ16に沿い前
記対向範囲から他の終端部16aおよび16bへ向け漸
進的に局部的加熱を施こす、その結果、もし存在するな
らば機能性コーティング18が活性化され、かつスリー
ブ16が、保護されるべき物品との緊密な適合へ収縮し
去られる。
【0045】その後に付加的熱が、溶着の形成を保証す
るため密封材の外面に局部的に施される。スリーブ16
の収縮中に、密封材11が、収縮によりスリーブ16中
に生じたフープ応力の結果矢印17の方向に作用する引
張り力を受け、かつこのことが、密封シート11および
スリーブ16間の強固な溶着の形成に寄与する。
【0046】図4に、密封シート11の溶融残留物によ
り相互に接続された巻付けスリーブ16の両終端部を有
する出来上った溶着管状スリーブを示す。
【0047】注目されるのは、好適に保持接着剤ストリ
ップ14が密封シート11の終端部から内方へ距離がお
かれ、その結果接着剤不含の長手方向縁部11aおよび
11aが露呈され、かつ従ってシート11から残存する
痕跡の自由終端縁がないことである。このような自由終
端縁が、溶着されたスリーブを、これが土壌圧力に曝さ
れる用途で損傷を受け易くすることがある。それという
のもこれは、保持接着剤14の結合強さがシート11お
よびスリーブ16の相互溶着部分の結合強さと比べ相対
的に弱い自由終端部下に土壌に対しその通路を作る傾向
がありうるからである。
【0048】これ程有利な方法ではないが、密封シート
が、カバーシートの両終端部を重ね合せることなく、被
覆されるべき物品に巻付けられたカバーシートの両終端
部を突合せるかまたは隣接するが距離をおいて接続する
ために使用されることができる。このような場合、密封
シートの両終端部がカバーシートの両終端部の上面に施
こされ、かつ密封シートがカバーシートに溶着され、か
つその後に密封シートが、一般に図1〜4につき前述し
たような1連の作業をフオローして収縮し去られる。
【0049】前記説明は、当業者が本発明の溶着法を実
施しかつ溶着製品を加工することを可能にするのに十分
な情報が得らるにせよ、疑問を回避するため、本発明に
よる方法の詳細な実施例を以下に挙げる。押出グレード
の低密接ポリエチレン50重量%および押出グレードの
エチレ−ビニルアセテートコポリマー(ビニルアセテー
ト12%)50重量%を含有する混合物を、厚さ1.2
mmおよび巾60cmを有するシートに押出加工した。その
後に、このシートに2MeV 電子の線量8Mradを施こし、
溶剤抽出ゲルフラクション法による硬化度60〜65%
が得られた。このシートの1部分を、押出方向に対し横
方向に、熱回復率約10%が得られるように延伸した。
【0050】他の部分を、長手方向(すなわち押出方
向)に、熱回復率約25%が得られるように延伸した。
長手方向に延伸されたシートの片面を、一般に鋼管を腐
食から保護するために使用される種類のマスチックシー
ラントの1.5mm(0.06インチ)厚の層で被覆し、
かつその後に切断して長さ60cm(24インチ)のカバ
ーシートを形成し、従って、外径16.8cm(6.6イ
ンチ)を有する管に巻付けられた際に約6cm(2.4イ
ンチ)の重複が得られる。横方向に延伸された材料を、
10cm(4インチ)巾および60cm(24インチ)長の
ストリップに、収縮方向を短かい次元に一致させて切断
した。本発明による密封シートを製造するため、カーペ
ットを保持するために使用されるものと類似の種類の両
面接着テープの1cm(0.4インチ)巾ストリップを、
これらストリップに、長手方向にそれぞれの縁から1cm
(0.4インチ)内側に施こした。剥離紙を適当な位置
に残した。
【0051】その後に製品を以下のように取付けた:一
定長さの熱収縮性チューブを、65℃に前加熱された鋼
管継目に、シートが溶着外周上に集中するように巻付け
た。剥離紙を密封シート上の接着ストリップから除去
し、この密封シートを、熱収縮性のカバーシート上に、
接着剤ストリップが露呈終端部を夾又するように結合し
た。プロパントーチを使用し、熱をはじめに密封シート
に、長手に終端部から終端部に掃引させて加え、こシー
トを回復させかつ、その下側の熱収縮性カバーシートに
適合させた。この時点で,十分な熱を施こし、密封シー
トの下側裏面およびカバーシートの上面間の結合を安定
させた。その後に残りのカバーシートを、中心部にはじ
めて終端部へ向けて仕上げ、かつ他の終端部についても
繰返し、収縮させた。その後に付加的熱を、密封シート
に、カバーシートへの溶着形成を保証するため終端部か
ら終端部の行程を掃引して加えた。
【0052】冷却の結果、カバーシートが管に、密封シ
ートおよび熱収縮性カバーシート間の明白な滑りなしに
緊密に固定された。密封シートが熱収縮性カバーシート
に、接着剤ストリップ下側を除き強固に溶着されたこと
は、これら2つの面を別々に剥離することが困難である
ことにより明白となった。剥離中に、破壊モードが実質
的に凝着性であり、かつしばしばこの力が密封シートの
引張り強さを上廻った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による密封シートの1実施例の構造を示
す、図2中のA−A線による横断面図。
【図2】図1の密封シートの下平面図。
【図3】本発明によるスリーブ構造の1実施例のその溶
着前の構造を部分的に示す横断面図。
【図4】図3のスリーブ構造のその溶着後の構造を示す
横断面図。
【符号の説明】
11 密封シート 14 保持接着部 16 カバーシート 16a カバーシート終端部 16b カバーシート終端部 17 カバーシートの収縮方向 18 機能性コーティング 19a 密封シートの収縮方向 19b 密封シートの収縮方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 3/06 7016−4F (72)発明者 ミカエル エー.ロマーノ カナダ国,エル9シー 2シー3,オンタ リオ,ハミルトン,サン フェルナンド ドライヴ 97 (72)発明者 ディリップ ケー.テイラー カナダ国,エル6ワイ 2テー2,オンタ リオ,ブランプトン,トランス ウッズ 22

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に距離をおいた両終端部を有
    し、初期の熱安定な状態から、たんに熱を加えることに
    よりその初期の状態の方向に移動することが可能である
    寸法の熱不安定な状態に延伸された軟質材料の融着性シ
    ートより成る、寸法の熱不安定な巻付カバー用の熱収縮
    性密封シートにおいて、前記シートが、前記カバーに施
    こされるべき片面に、前記延伸方向のかつ、それぞれの
    前記終端部に隣接する区間にわたり延びる保持接着部、
    および、保持接着部間の接着剤不含区間を有し、それに
    より密封材が、巻付けカバーの両終端部に接着剤により
    結合された保持接着部を使用し、巻付けカバーのB隣接
    両終端部上に施こされることができ、かつそれにより密
    封材が、前記カバーの両終端部の上面に融着されること
    ができることを特徴とする熱収縮性密封シート。
  2. 【請求項2】 それぞれの保持接着部が、密封シートの
    隣接終端縁から内方へ距離がおかれ、それによりこのシ
    ートの周縁部がカバーに溶着されることができる、請求
    項1記載の密封シート。
  3. 【請求項3】 密封シートが、加熱することにより、未
    収縮シートの長さをベースとする収縮率2%〜50%、
    好適に2〜25%およびさらに好適に5〜20%を示
    す、請求項1記載の密封シート。
  4. 【請求項4】 密封シートが半透明または透明であり、
    かつ好適に、シートの下面にかつ、シートを通して目視
    可能な熱変色性指示剤を有する、請求項1から3までの
    いずれか1項記載の密封シート。
  5. 【請求項5】 密封シートが、ポリオレフィン、ポリオ
    レフィンのブレンド、ポリオレフィンと、オレフィンコ
    ポリマーまたはエラストマーまたはそれらの混合物との
    ブレンド、エラストマー、熱可塑性エラストマー、また
    はそれらの混合物より成り、かつ好適に度数25%〜8
    5%、さらに好適に45%〜70%に架橋され、かつ好
    適に厚さ0.01〜0.2インチ(約0.254〜5.
    08mm)厚、さらに好適に0.02〜0.1インチ(約
    0.508〜2.54mm)を有する、請求項1から4ま
    でのいずれかの1項記載の密封シート。
  6. 【請求項6】 保持接着剤が、感圧性接着剤、好適にイ
    ソブチレンポリマー、または充填剤を含有する、イソブ
    チレンポリマーのブレンドである、請求項1から5まで
    のいずれか1項記載の密封材。
  7. 【請求項7】 保持接着剤が、周囲温度で感圧性でない
    が、加熱された際に感圧性を生じる、請求項1〜5まで
    のいずれか1項記載の密封材。
  8. 【請求項8】 保持接着剤が、両面形接着剤転写テープ
    のストリップにより形成されている、請求項1から7ま
    でのいずれか1項記載の密封材。
  9. 【請求項9】 請求項1から8までのいずれか1項記載
    の密封シートおよび、カバーシートが被覆されるべき物
    品に施こされかつ前記密封シートと融着可能である際に
    並置されていることが可能である、長手方向に距離をお
    いた両終端部を有する、寸法の熱不安定な軟質材料のシ
    ートより成る巻付けカバーより成るスリーブ構造であっ
    て、カバーシートの材料が、初期寸法の熱安定な状態か
    ら、たんに熱を加えることによりその初期状態の方向へ
    移動することが可能である寸法の熱不安定な状態へ長手
    方向に延伸されている。それにより密封材が、巻付けカ
    バーの両終端部に接着剤により結合された前記保持接着
    部を使用し、前記巻付けカバーの両終端部上に施される
    ことができ、かつそれにより密封材が、カバーの前記両
    終端部の上面に融着されることができる、前記密封シー
    トおよび巻付けカバーを特徴とするスリーブ構造。
  10. 【請求項10】 カバーシートが密封シートとの相異点
    が(a)寸法の熱安定度、(b)色彩、(c)化学的組
    成、(d)架橋度または(e)厚さを有するか、または
    異種の架橋法により架橋されていることにおいて異な
    る、請求項9記載の構造。
  11. 【請求項11】 前記カバーシートが、未収縮シートの
    長さをベースとする長手方向収縮率5%〜67%、好適
    に20%〜80%を示す、請求項10記載の構造。
  12. 【請求項12】 密封材が、カバーシートよりも低温、
    好適に5〜15℃低温で収縮しはじめる、請求項9から
    11までのいずれか1項記載の構造。
  13. 【請求項13】 密封シートが、カバーシート中に含有
    された着色剤と異なる着色剤を含有する、請求項9から
    12までのいずれか1項記載の構造。
  14. 【請求項14】 密封シートおよびカバーシートは化学
    組成が異なり、かつそれぞれがポリオレフィン、ポリオ
    レフィンのブレンド、ポリオレフィンとオレフィンコポ
    リマーまたはエラストマーまたはそれらの混合物とのブ
    レンド、およびエラストマー、熱可塑性エラストマー、
    またはそれらの混合物であり、かつ好適に密封シートが
    溶着能のあるポリマーである、請求項9から13までの
    いずれか1項記載の構造。
  15. 【請求項15】 カバーシート材料が度数25%〜85
    %、好適には45〜70%に架橋され、かつ好適に密封
    シートが、カバーシートよりもわずかな度数に架橋され
    ている、請求項9から14までのいずれか1項記載の構
    造。
  16. 【請求項16】 カバーシートおよび密封シートの回復
    厚さがそれぞれ0.05〜0.2インチ(約1.27〜
    5.08mm)、好適に0.02〜0.1インチ(約0.
    51〜2.54mm)である、請求項9から15までのい
    ずれか1項記載の構造。
  17. 【請求項17】 カバーシート材料がその内面に機能性
    コーティング、好適にシーラントまたは接着剤を有す
    る、請求項9から16までのいずれか1項記載の構造。
  18. 【請求項18】 密封シートがカバーシートよりも、カ
    バーシートの厚さをベースとし10〜80%、好適には
    30〜60%薄い、請求項9から17までのいずれか1
    項記載の構造。
  19. 【請求項19】 密封シートが、前記カバーシートより
    も、カバーシートの厚さをベースとし10〜80%、好
    適に30〜60%厚い、請求項9から17までのいずれ
    か1項記載の構造。
  20. 【請求項20】 密封シートおよびカバーシートが、電
    離線に曝露することにより、有機過酸化物とブレンドす
    ることにより、またはペンダントシラン基を含有するポ
    リマーを形成しかつ湿分に曝露して前記シラン基を架橋
    要素として架橋されている、請求項9から19までのい
    ずれか1項記載の構造。
  21. 【請求項21】 被覆されるべき物品に締り嵌め保護カ
    バーを施こすため、それぞれが長手方向の両端部を有し
    かつそれぞれが長手方向に、はじめの熱安定状態から、
    たんに加熱されることによりそのはじめの状態の方向へ
    移動することが可能である寸法の熱不安定な状態に延伸
    されているカバーシートおよび密封シートを使用する方
    法において、密封シートが、片面に、それぞれの終端部
    に隣接する横方向区間にわたり延びる保持接着区間およ
    び、保持接着部間に接着剤不含区間を有すること、およ
    び、被覆シートを物品に対し載置しかつその両終端部を
    並置することによりこのシートを物品回りに巻付け、密
    封シートの、前記両終端部にわたるその接着剤不含の区
    間を前記カバーシートを施しかつ両終端部の保護接着剤
    被覆部をそれぞれ結合させ、密封シートを加熱して密封
    シートの接着剤不含区間およびカバーシートの前記両終
    端部間を融着させ、かつカバーシートを加熱収縮させて
    これを締り嵌め関係となす工程を特徴とする、被覆され
    るべき物品に締り嵌め保護カバーを施す方法。
  22. 【請求項22】 カバーシートの両終端部が、被覆され
    るべき物品上で相互に突合せられている、請求項21記
    載の方法。
  23. 【請求項23】 カバーシートの両終端部が、被覆され
    るべき物品上で重ね合せられている、請求項21記載の
    方法。
  24. 【請求項24】 カバーシートが、密封シートに対向す
    る範囲に局部的に、かつその後にカバーシートに沿い密
    封シートへ向け漸進的に熱を加えることにより加熱され
    る、請求項21記載の方法。
JP4112634A 1992-05-01 1992-05-01 熱収縮性密封シートおよびスリーブ構造および前記シートを使用する方法 Withdrawn JPH05305665A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015517405A (ja) * 2012-05-24 2015-06-22 スルザー ミックスパック アクチェンゲゼルシャフト 少なくとも2つの流動性成分を混合するミキサ

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JP2015517405A (ja) * 2012-05-24 2015-06-22 スルザー ミックスパック アクチェンゲゼルシャフト 少なくとも2つの流動性成分を混合するミキサ

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