JPH05305433A - ステンレス製器物における鑞付方法 - Google Patents

ステンレス製器物における鑞付方法

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JPH05305433A
JPH05305433A JP11375892A JP11375892A JPH05305433A JP H05305433 A JPH05305433 A JP H05305433A JP 11375892 A JP11375892 A JP 11375892A JP 11375892 A JP11375892 A JP 11375892A JP H05305433 A JPH05305433 A JP H05305433A
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JP
Japan
Prior art keywords
main body
solder
article main
gap
ornamental
Prior art date
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Pending
Application number
JP11375892A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Fukunaga
幸生 福永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WADASUKE SEISAKUSHO KK
Original Assignee
WADASUKE SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 器物本体と装飾体との隙間を鑞材で塞ぐ。 【構成】 ステンレス製装飾体2の接合面にニッケル被
覆層3を形成する。そして、ステンレス製器物本体1と
装飾体2とを接合する。この後、器物本体1と装飾体2
と間に半田4を溶融して隙間を密閉する。 【効果】 ニッケル被覆層3によって、半田4の流動性
が高められ、器物本体1と装飾体2との隙間に半田4が
良好に浸透する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はステンレス製器物にステ
ンレス製装飾体を鑞付するステンレス製器物における鑞
付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス製器物、例えば、トレ
ーやカップに装飾性を付与するために、ステンレス製の
装飾体を別に成形し、これを器物本体に接合して器物本
体の周縁に縁取りし、凹凸のある立体的なデザインとし
商品価値を高めるようにしている。そして、このような
ステンレス製材料からなる器物本体と装飾体との接合
は、一般的にスポット溶接によって行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、器物本体と装
飾体とをスポット溶接して接合する場合には、器物本体
と装飾体との接合が部分的であるため、器物本体と装飾
体との間に隙間が生じてしまい、仕上のメッキ工程で器
物本体と装飾体との隙間にメッキ液が残留し、その除去
が困難であるばかりでなく、メッキを施した完成品にも
隙間が生じることから完成した器物本体の隙間に雑菌が
繁殖し、飲食用として用いた場合、不衛生な面があるば
かりでなく、腐蝕の原因となり、さらにはデザイン的な
面からも不利である。そこで、器物本体と装飾体との間
に鑞材を溶融し器物本体と装飾体との隙間を解消するこ
とが望まれ、この場合、鑞材としてコスト並びに作業性
の面からも半田を用いることが最適である。しかし、ス
テンレス材料同志の半田付けは、ステンレスの酸化防止
表面被膜によって半田の接合性が悪く、器物本体と装飾
体との間に隙間に半田がうまく浸透せずに一部にかたよ
ってしまい、ステンレス材料同志の半田付技術に困難な
面があった。
【0004】そこで、本発明は、前記課題に基いて成さ
れたものであり、鑞材の流動性を高め、器物本体と装飾
体との間に生じる隙間に半田などの鑞付を浸透すること
のできるステンレス製器物における鑞付方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステンレス製
器物本体にステンレス製装飾体を鑞付するステンレス製
器物における鑞付方法において、前記器物本体と装飾体
との少なくとも一方の接合面にニッケル被覆層を形成
し、この器物本体と装飾体と間に鑞材を溶融したもので
ある。
【0006】
【作用】本発明は、上記構成により、ニッケル被覆層で
鑞材の流動性が高められ、接合部における鑞付性が向上
するため、器物本体と装飾体との隙間に溶融する鑞材の
浸透作用によって、器物本体と装飾体との隙間が鑞材に
よって塞がれる。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面を参照して説
明する。
【0008】図1及び図2は本発明の一実施例を示し、
1はステンレス製のトレーから成る器物本体、2はこの
器物本体1の前面周縁に取付けるステンレスからなる環
状の装飾体であり、器物本体1と装飾体2の接合面とな
る器物本体1の前面周縁及び装飾体2の裏面には電解メ
ッキなどの適宜手段でニッケル被覆層3が形成されてい
る。また、器物本体1と装飾体2とはスポット溶接によ
って接合し、このように一体化した器物本体1と装飾体
2との接合部分をバーナ、トーチランプなどの適宜加熱
手段で加熱する。そして鑞材となる半田4が溶融する温
度に達したら、半田4を器物本体1と装飾体2の隙間に
差し込み隙間が半田4に満されたら加熱を中止して冷却
する。この場合、器物本体1の前面周縁と装飾体2の裏
面に施したニッケル被覆層3によって、半田4が流動性
を持ち、接合部における半田付性が向上するため、器物
本体1と装飾体2との間に半田4が良好に浸透して半田
4で器物本体1と装飾体2との隙間を簡単に塞ぐことが
できる。
【0009】このように、本実施例においては、器物本
体1と装飾体2の接合面にニッケル被覆槽3を形成する
ことにより、接合部における半田付性を向上させ、器物
本体1と装飾体2との隙間を半田4によって簡単に塞ぐ
ことができ、しかも、きれいに半田付することが可能と
なり、仕上の研摩といった後処理も不用であり、作業の
効率化を図ることができる。さらに、器物本体1と装飾
体2との隙間が半田4によって密閉されりため、隙間腐
蝕などの問題を一掃することができる。
【0010】図3は本発明の第2実施例を示しており、
前記第1実施例と同一部分には、同一付合を用い、その
詳細を省略して説明する。
【0011】この実施例では、ステンレス製のコップに
よって器物本体1Aを構成し、この器物本体1Aの上部
外周にステンレスから成るリング状の装飾体2を外装す
る。そして、前記第1実施例と同様に器物本体1Aの上
部外周と装飾体2の内周面にニッケル被覆層3を形成し
ている。そして、器物本体1Aと装飾体2Aとをスッポ
ト溶接によって接合し、このように一体化した器物本体
1Aと装飾体2Aとの接合部分を半田4付けする。
【0012】従って、本実施例においては、器物本体1
Aの上部外周と装飾体2Aの内面に施したニッケル被覆
層3によって、半田4が流動性を持ち、接合部における
半田付性が向上するため、前記第1実施例と同様に器物
本体1Aと装飾体2Aとの隙間を半田4で塞ぎ隙間腐蝕
などの問題を解消できる。
【0013】以上、本発明の実施例について詳述した
が、上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、
器物本体はトレーやカップに限らず、食卓用皿,オード
ブル皿,果物盛器といった各種器物に適用することがで
るとともに、この器物本体に装着する装飾体はリング状
のものに限らず、器物本体に断続的に取付てもよい。ま
た、器物本体と装飾体とにニッケル被覆層を施した例を
示したが器物本体側あるいは装飾体の少なくとも一方の
接合面にニッケル被覆層を形成してもよく、さらに、電
解メッキによりニッケル被覆層を形成するもの他に例え
ば筆などにって塗布したりコーティングなどによってニ
ッケル被覆層を形成するなど適宜設定すればよい。ま
た、鑞材の種類は半田に限らず適宜設定すればよい。
【0014】
【発明の効果】本発明は、ステンレス製器物本体にステ
ンレス製装飾体を鑞付するステンレス製器物における鑞
付方法において、前記器物本体と装飾体との少なくとも
一方の接合面にニッケル層を形成し、この器物本体と装
飾体と間に鑞材を溶融したことにより、器物本体と装飾
体との間に生じる隙間を鑞付して隙間を密閉することの
できるステンレス製器物における鑞付方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す分解斜視図である。
【図2】同一部を拡大した断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す分解斜視図である。
【図4】同要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1,1A 器物本体 2,2A 装飾体 3 ニッケル被覆層 4 半田(鑞材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス製器物本体にステンレス製装
    飾体を鑞付するステンレス製器物における鑞付方法にお
    いて、前記器物本体と装飾体との少なくとも一方の接合
    面にニッケル被覆層を形成し、この器物本体と装飾体と
    間に鑞材を溶融して成ることを特徴とするステンレス製
    器物における鑞付方法。
JP11375892A 1992-05-06 1992-05-06 ステンレス製器物における鑞付方法 Pending JPH05305433A (ja)

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