JPH05305200A - アイロン - Google Patents

アイロン

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JPH05305200A
JPH05305200A JP11119392A JP11119392A JPH05305200A JP H05305200 A JPH05305200 A JP H05305200A JP 11119392 A JP11119392 A JP 11119392A JP 11119392 A JP11119392 A JP 11119392A JP H05305200 A JPH05305200 A JP H05305200A
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Kenji Takenaka
賢治 竹中
Koji Niiyama
浩次 新山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は使用状態に応じて設定温度を自動的
に補正し、常にベース面の温度を適切に保持して良好な
仕上がりとなるアイロンを提供することを目的としてい
る。 【構成】 ベース1の温度を検出する温度検知手段3
と、この検出温度と外部入力により設定される設定温度
とを比較し検出温度が設定値になるようヒータ2の通電
をオン・オフ制御するオン・オフ制御手段5と、このオ
ン・オフ制御手段5の制御出力のオフ時間を計時するオ
フ時間検知手段6と、このオフ時間を基に設定温度を補
正しオン・オフ制御手段5の制御温度を補正する設定補
正手段7を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は使用状態を検知しベース
面の温度を使用状態に応じて自動的に設定して、使用状
態に適した温度制御ができるアイロンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のアイロンは、使用者が設定した設
定温度に対して、ベース面の温度が高くなるとヒータの
通電をオフし、ベース面の温度が低くなるとヒータの通
電をオンして、ベース面の温度を設定温度に保持する構
成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成のアイ
ロンでは、実際のベース面温度20はアイロンの使用状
態や周囲の環境状態によって変動している。図8・図9
はこの様子を示している。つまり、アイロンを動作させ
ていない待機状態では、図8(a)に示しているように
ベース面の平均温度21は設定温度22より高く片寄っ
た温度となる。これは、待機中にベース面より放散され
る熱量が小量であり、従って短時間のヒータオンでヒー
タ電力23が供給され急速に温度は上昇し、また逆にヒ
ータオフ時間の間での温度低下は遅いものである。また
アイロン掛け状態では、図8(b)・図8(c)に示し
ているようにベース面の平均温度21は設定温度22と
は異なった温度となっている。このときの設定温度との
差は、アイロン掛けをしている衣類等の負荷量によって
異なるものである。つまり、アイロン掛けをしている負
荷に熱を奪われる度合が異なるため、ベースの平均温度
21と設定温度22との差の度合が異なるものである。
図8(b)は負荷量が中程度の場合を、図8(c)は負
荷量が重い場合を示している。従って従来のアイロン
は、図9に示しているように、アイロンの使用状態によ
ってベース面の平均温度21は変動するものである。
【0004】近年アイロンに対して良好な仕上がり状態
を得たいという要望が高まっており、このような平均温
度の変動が存在するということは、大きな課題となるも
のである。
【0005】本発明はこのような従来の構成が有してい
る課題を解決しようとするものであって、使用状態に応
じて設定温度を自動的に補正し、常にベース面の温度適
切な温度に保持することができるアイロンを提供するこ
とを第一の目的としている。
【0006】また前記第一の目的を達成するための第二
〜第四の手段を提供することを第二〜第四の目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、ベースの温度を検出する温
度検知手段と、この検出温度と外部入力により設定され
る設定温度とを比較し検出温度が設定値になるようヒー
タの通電をオン・オフ制御するオン・オフ制御手段と、
このオン・オフ制御手段の制御出力のオフ時間を計時す
るオフ時間検知手段と、このオフ時間を基に設定温度を
補正しオン・オフ制御手段の制御温度を補正する設定補
正手段を備えたアイロンとするものである。
【0008】第二の目的を達成するための本発明の第二
の手段は、ベースの温度を検出する温度検知手段と、こ
の検出温度と外部入力により設定される設定温度とを比
較し検出温度が設定値になるようヒータの通電をオン・
オフ制御するオン・オフ制御手段と、このオン・オフ制
御手段の制御出力のオン時間を計時するオン時間検知手
段と、このオン時間を基に設定温度を補正しオン・オフ
制御手段の制御温度を補正する設定補正手段を備えたア
イロンとするものである。
【0009】また第三の目的を達成するための本発明の
第三の手段は、温度を検出する温度検知手段と、この検
出温度と外部入力により設定される設定温度とを比較し
検出温度が設定値になるようヒータの通電をオン・オフ
制御するオン・オフ制御手段と、このオン・オフ制御手
段の制御出力がオフとなっている時間を計時するオフ時
間検知手段と、オン・オフ制御手段の制御出力がオンと
なっている時間を計時するオン時間検知手段と、このオ
ン時間とオフ時間を基に設定温度の補正値を演算する補
正値演算手段と、この補正値によりオン・オフ制御手段
の制御温度を補正する設定補正手段を備えたアイロンと
するものである。
【0010】更に第四の目的を達成するための本発明の
第四の手段は、ベースの温度を検出する温度検知手段
と、この検出温度と外部入力により設定される設定温度
とを比較し検出温度が設定値になるようヒータの通電を
オン・オフ制御するオン・オフ制御手段と、このオン・
オフ制御手段の制御出力がオフとなっている時間を計時
するオフ時間検知手段と、オン・オフ制御手段の制御出
力がオンとなっている時間を計時するオン時間検知手段
と、このオン時間とオフ時間を基に設定温度の補正値を
推論する推論手段と、この補正値によりオン・オフ制御
手段の制御温度を補正する設定補正手段を備えたアイロ
ンとするものである。
【0011】
【作用】本発明の第一の手段は、オフ時間検知手段によ
り検出したオフ時間が、アイロンの使用状態に応じた値
を示すことを利用してアイロンの使用状態を判断して、
使用者の設定温度を適切に補正するように作用するもの
である。つまりベース面の温度を、使用状態に応じて常
に適切に保持するように作用するものである。
【0012】本発明の第二の手段は、オン時間検知手段
により検出したオン時間が特に負荷量が非常に大きくな
っても負荷量に応じた値を示すことを利用してアイロン
の使用状態を判断して、使用者の設定温度を適切に補正
するように作用するものである。つまりベース面の温度
を使用状態に応じて常に適切に保持するように作用する
ものである。
【0013】また本発明の第三の手段は、オン時間検知
手段により検出したオン時間と、オフ時間検知手段によ
り検出したオフ時間の比が、周囲温度・環境等の影響を
受けることなくアイロンの使用状態に応じた値を示すこ
とを利用して、アイロンの使用状態を判断して、使用者
の設定温度を適切に補正するように作用するものであ
る。つまりベース面の温度を使用状態に応じて常に適切
に保持するように作用するものである。
【0014】更に本発明の第四の手段は、推論手段が有
している多様なオン時間とオフ時間での使用状態の推論
ノウハウを使用して、設定温度の補正値を推論すること
によって、多様な負荷状態に対して常に適切にアイロン
の使用状態の判断を行うものである。従ってベース面の
温度を多様な使用状態に対し常に適切に保持するよう作
用するものである。
【0015】
【実施例】以下本発明の第一の手段の実施例の構成につ
いて図1に基づいて説明する。図において、1は衣類に
アイロン掛けを行うアイロンのベース、2はベース1を
加熱するヒータ、3はベース1の温度を検知する温度検
知手段、4は使用者がベース温度を設定入力する設定入
力手段である。5はベース1の温度を制御するオン・オ
フ制御手段で、設定入力手段4で設定された設定温度と
温度検知手段3が検知した検知温度を比較し、設定温度
より検知温度が低ければヒータ2の通電をオンし、設定
温度より検知温度が高ければヒータ2の通電をオフする
よう作用する。6はオン・オフ制御手段5がヒータ2の
出力をオフしている期間、すなわちヒータ2の出力がオ
ンからオフに切り替わった時から次にオンに切り替わる
までの時間を計時するオフ時間検知手段である。7は前
記オフ時間検知手段6の検知したオフ時間に応じて、設
定手段4に設定された設定値を補正する設定補正手段で
ある。
【0016】以下本実施例の動作について説明する。使
用者がアイロン掛けをする衣類の種類に応じて設定入力
手段4に設定温度を入力すると、この信号はオン・オフ
制御手段5に送られる。オン・オフ制御手段5は、この
信号と温度検知手段3の検知温度と比較してヒータ2の
通電をオン・オフ制御する。つまり、設定入力手段4の
設定温度を境界として、ヒータ2の通電をオン・オフ制
御する。従って、ベース1の温度は設定温度で制御され
る。
【0017】この時設定温度が同一であっても従来例で
説明したようにベース面の平均温度は図8に示すとお
り、アイロンの使用状態に応じて異なったものとなって
いる。このベース面の平均温度と設定温度との差は、ヒ
ータ2のオフ時間によって決定されるとみて、発明者ら
はオフ時間と負荷の量との関係について実験した。つま
り、負荷の量を変えたときに前記差の温度を一定とする
オフ時間を求めたものである。
【0018】図2はこの関係を示している。つまりオフ
時間は、アイロン掛け中の衣類等の負荷量に応じた値と
なるものである。つまり、設定温度とベース1の平均温
度との差に相関を有したものとなっている。すなわち、
平均温度が高いとオフ時間は長く、平均温度が低いとオ
フ時間は短くなる。オフ時間検知手段6は、オン・オフ
制御手段5の出力よりオフ出力の時間をカウントし前記
オフ時間を検知している。設定補正手段7は、このオフ
時間が長いと設定入力手段4の設定値が低くなるよう補
正する。この結果、アイロン掛けの待機中でベース面の
平均温度が設定温度より高くなっていた状態が、設定温
度か低く補正されるため、平均温度は設定温度に近づく
ことになるものである。
【0019】また使用者がアイロン掛け中であれば、図
8に示すようにベース1の平均温度は設定温度より低く
なっている。つまり、アイロン掛けを行っている衣類に
よってベース1が冷却されるために設定温度より低くな
るものである。この時オフ時間検知手段6が検知するオ
フ時間は、前記同様の理由によって短いものとなる。設
定補正手段7は、この情報を受けて設定入力手段4の設
定値が高くなるよう補正する。この結果、アイロン掛け
中におけるベース1の平均温度は、設定温度が高く補正
されて設定温度に近づくことになる。
【0020】以上のように本実施例によれば、使用者の
設定温度がアイロン掛けの状態に応じて補正されるた
め、ベース面の平均温度は常に使用者の設定値に調節さ
れるものである。したがって、常に良好なアイロン掛け
作業を行なうことができるアイロンを実現するものであ
る。
【0021】以下本発明の第二の手段の実施例について
図3に基づいて説明する。本実施例は、オン時間検知手
段8、オン時間検知手段8の情報を受けて設定値を補正
する設定補正手段9を備えている。これ以外の要素は前
記実施例と同一であり、説明を省略する。オン時間検知
手段8は、オン・オフ制御手段5がヒータ2の出力をオ
ンしている期間、すなわちヒータ2の出力がオフからオ
ンに切り替わった時から次にオフに切り替わるまでの時
間を計時するように作用する。
【0022】以下本実施例の動作について説明する。前
記実施例と同様、オン・オフ制御手段5は温度検知手段
3の検知温度と設定入力手段4に設定されている設定温
度とを比較し、設定温度を境界としてヒータ2の通電を
オン・オフ制御する。このため、ベース1の温度は設定
温度で制御される。この時、ベース1の平均温度はアイ
ロンの使用状態に応じて変化している。本実施例はこの
ベース1の平均温度と設定温度との差が、図4に示して
いるようにアイロンのオン時間に応じたものであるを利
用したものである。つまり、平均温度が高いとオン時間
は短く、平均温度が低いとオン時間は長くなる。この関
係はアイロン掛け中の衣類等の負荷量が非常に大きくな
っても負荷量に応じた値を示すものである。オン時間検
知手段8は、オン・オフ制御手段5の出力より、このオ
ン出力の時間をカウントしオン時間を検知するものであ
る。設定補正手段9は、このオン時間情報を受けて設定
入力手段4に設定されている設定値を補正する。その結
果、アイロン掛けの待機中の場合は、ベース面の平均温
度は、設定温度が低く補正されるため設定温度に近づい
た状態でオン・オフ制御されることになる。またアイロ
ン掛け中におけるベース面の平均温度は、設定温度が高
く補正されるため設定温度に近づいた状態でオン・オフ
制御されることになる。
【0023】以上のように本実施例は、特に負荷量が大
きくなった場合に有効に作用するもので、ベース面の平
均温度は常に使用者の設定値に調節されるものである。
したがって、常に良好なアイロン掛け作業を行なうこと
ができるアイロンを実現するものである。
【0024】次に本発明の第三の手段の実施例について
図5に基づいて説明する。11はオフ時間検知手段6と
オン時間検知手段8より検知したオン時間とオフ時間の
両方の情報からこの比を求め、この比の値に応じて設定
手段4に設定された設定値を補正する設定補正手段であ
る。
【0025】以上のように構成されたアイロンについ
て、その動作を説明する。本実施例では、オン時間とオ
フ時間との比を求め、この比の値に応じて設定入力手段
4に設定されている値を補正するものである。このオン
時間とオフ時間との比をとることによって、周囲温度の
変化等の外部環境の変化による影響を除くことができる
ものである。
【0026】つまり本実施例ではオン時間に対するオフ
時間の比が小であれば、設定入力手段4の設定値が高く
なるよう補正し、逆に比が大であれば設定入力手段4の
設定値を低くするように補正するものである。この結
果、アイロン掛け中においては、ベース面の平均温度は
設定温度が低く補正されるため、設定温度に近づくこと
になる。またアイロン掛け状態においても、ベース面の
平均温度は設定温度が高く補正されるため、設定温度に
近づくことになる。
【0027】このように本実施例によれば、設定温度の
補正をオン時間とオフ時間の比によって決定するため、
絶対量による補正に比較して外部の環境変化による影響
を受けにくく安定に補正値の制御ができるアイロンとす
ることができる。
【0028】次に本発明の第四の手段の実施例について
図6に基づいて説明する。前記実施例と同様の要素には
同一の番号を付して以下の説明を省略する。13はオフ
時間検知手段6の検出値とオン時間検知手段8の検出値
を受けて補正値をファジィ推論する推論手段である。こ
の推論手段13は以下の各要素を備えている。13aは
検出したオフ時間よりオフ時間の適合度を推論するオフ
時間適合度演算手段、13bはオフ時間適合度演算手段
13aが適合度の推論を行うときに参照する推論量デー
タを記憶しておくオフ時間メンバシップ関数記憶手段、
また13cは検出したオン時間値よりオン時間の適合度
を推論するオン時間適合度演算手段、13dはオン時間
適合度演算手段13cが適合度の推論を行うときに参照
する推論データを記憶しておくオン時間メンバシップ関
数記憶手段、13eはオフ時間適合度演算手段13aの
演算結果とオン時間適合度演算手段13cの演算結果を
入力とし最適な抽出条件の出力を演算する補正値適合度
演算手段、13fは出力適合度演算手段13eが演算を
行う際に参照するデータを記憶する補正値メンバシップ
関数記憶手段である。なお12は推論手段13の推論結
果をもとに設定入力の補正を行う設定補正手段である。
【0029】以下本実施例の動作について、図7(a)
・(b)および(c)を用いて説明する。図7(a)は
オン・オフ制御手段5が出力しているオフ時間を基準に
とって、オフ時間検知手段4のオフ検出時間が「少」
「やや少」「中」「やや多」「多」の各水準に適合する
度合を示したグラフである。同(b)は同様にオン時間
の各水準に適合する度合を示したグラフである。また同
(c)は補正値メンバシップ関数記憶手段13fにあら
かじめ記憶されているメンバーシップ関数で、オフ時間
・オン時間の各適合度における最適な出力値を示してい
る。
【0030】オン・オフ制御手段5は、前記各実施例と
同様、温度検知手段3の検知温度と設定入力手段4に設
定されている設定温度とを比較して、ヒータ2の通電を
オン・オフ制御している。こうして、ベース1の温度は
設定温度で制御される。しかしアイロンの使用状態によ
って、ベース1の平均温度は設定温度とは異なったもの
となっている。アイロン掛けの待機中であれば、ベース
1の平均温度は設定温度より高くなっており、アイロン
掛け中であれば低くなっている。オフ時間検知手段6・
オン時間検知手段8が検知するオフ時間・オン時間は、
前記各実施例で説明しているように、ベース1の温度と
設定入力手段4に設定されている設定温度との差に応じ
たものとなっている。つまりオフ時間は、設定温度に対
してベース1の平均温度が高いと長くなり、平均温度が
低いとオフ時間は短くなる。同様にオン時間は、設定温
度に対してベース1の平均温度が高いと短くなり、平均
温度が低いと長くなる。
【0031】推論手段13のオフ時間適合度演算手段1
3aは、入力されたオフ時間をもとに図7(a)に示す
あらかじめオフ時間メンバシップ関数記憶手段13cに
設定されるデータにより、オフ時間の適合度を演算す
る。同様に、オン時間適合度演算手段13cは、入力し
たオン時間をもとに図7(b)に示すあらかじめオン時
間メンバシップ関数記憶手段13dに設定されるデータ
により、オン時間の適合度を演算する。仮に入力オフ時
間が15秒であれば「少」の適合度が0.5、「やや少」
の適合度も0.5となる。同様に、入力オン時間が10秒
であれば「少」の適合度は0.5、「やや少」の度数も0.5
となる。補正値適合度演算手段13eは、このオフ時間
の適合度とオン時間の適合度とから、図7(c)に示す
データを基に推論を行う。同(c)のデータは補正値メ
ンバシップ関数記憶手段13fにあらかじめ記憶されて
おり、補正値適合度演算手段13eは補正値メンバシッ
プ関数記憶手段13fの記憶テーブルに照らし合わせ、
それぞれの入力データより重心演算を行い、最適なヒー
タ2の出力値を演算し出力する。仮に、入力オフ時間の
適合度が「少」については0.5、「やや少」についても
0.5で、オン時間の適合度は「少」については0.5で、
「やや少」についても0.5であれば、重心出力値は次式
で計算される値となる。
【0032】重心出力値=(0.5×0.5×4)+(0.5×0.5×6)
+(0.5×0.5×6)+(0.5×0.5×10)=6.5 となり、補正値適合度演算手段13eは、この演算値6.
5を出力する。
【0033】本実施例ではあらかじめ推論手段13のオ
フ時間メンバシップ関数記憶手段13bと、オン時間メ
ンバシップ関数記憶手段13dおよび補正値メンバシッ
プ関数記憶手段13fには、アイロン掛けの実験を繰り
返し行った結果得られた、前記オフ時間検知手段4とオ
ン時間検知手段8の検出値に応じた最適な温度の補正ノ
ウハウのデータを設定している。このため推論手段13
は、常に最適な補正値を推論する。設定補正手段12
は、設定入力手段4の設定値に対し推論手段13の出力
値に応じた補正を行う。この結果、オン・オフ制御手段
5は、設定補正手段12により補正された温度を基準に
してオン・オフ制御することになる。つまりベース1の
平均温度は、アイロン掛けの待機中は設定温度より高く
なっているが、設定温度が低く補正されるため、設定温
度に近い温度でオン・オフ制御されることになる。ま
た、アイロン掛け中におけるベース1の平均温度は設定
温度より低くなっているが、設定温度が高く補正される
ため設定温度に近い温度でオン・オフ制御されることに
なる。この設定の補正は、前記したように、アイロン掛
けの実験を繰り返し行って得たノウハウを使用してい
る。このため、絶対量による補正に比較して外部の環境
変化による影響を受けにくく安定に補正値の制御ができ
る。
【0034】以上のように本実施例によれば、推論手段
13を使用しているため、特に多様な負荷状態に対して
常に適切にアイロンの使用状態の判断を行うことがで
き、ベース面の温度を、多様な使用状態に対し常に適切
に保持することができるものである。したがって、常に
良好なアイロン掛け作業ができるアイロンを実現するも
のである。
【0035】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、ベースの温度を
検出する温度検知手段と、この検出温度と外部入力によ
り設定される設定温度とを比較し検出温度が設定値にな
るようヒータの通電をオン・オフ制御するオン・オフ制
御手段と、このオン・オフ制御手段の制御出力のオフ時
間を計時するオフ時間検知手段と、このオフ時間を基に
設定温度を補正しオン・オフ制御手段の制御温度を補正
する設定補正手段を備えたアイロンとして、使用状態に
応じて設定温度を自動的に補正し、常にベース面の温度
を適切な温度に保持することができ、常に良好なアイロ
ン掛け作業を行なうことができるアイロンを実現するも
のである。
【0036】本発明の第二の手段は、ベースの温度を検
出する温度検知手段と、この検出温度と外部入力により
設定される設定温度とを比較し検出温度が設定値になる
ようヒータの通電をオン・オフ制御するオン・オフ制御
手段と、このオン・オフ制御手段の制御出力のオン時間
を計時するオン時間検知手段と、このオン時間を基に設
定温度を補正しオン・オフ制御手段の制御温度を補正す
る設定補正手段を備えたアイロンとして、特に負荷量が
非常に大きい場合に有効に作用し、使用状態に応じて設
定温度を自動的に補正し、常にベース面の温度を適切な
温度に保持することができ、常に良好なアイロン掛け作
業を行なうことができるアイロンを実現するものであ
る。
【0037】本発明の第三の手段は、温度を検出する温
度検知手段と、この検出温度と外部入力により設定され
る設定温度とを比較し検出温度が設定値になるようヒー
タの通電をオン・オフ制御するオン・オフ制御手段と、
このオン・オフ制御手段の制御出力がオフとなっている
時間を計時するオフ時間検知手段と、オン・オフ制御手
段の制御出力がオンとなっている時間を計時するオン時
間検知手段と、このオン時間とオフ時間を基に設定温度
の補正値を演算する補正値演算手段と、この補正値によ
りオン・オフ制御手段の制御温度を補正する設定補正手
段を備えたアイロンとして、周囲温度・環境等の影響を
受けることなく使用状態に応じて設定温度を自動的に補
正し、常にベース面の温度を適切な温度に保持すること
ができ、常に良好なアイロン掛け作業を行なうことがで
きるアイロンを実現するものである。
【0038】また本発明の第四の手段は、ベースの温度
を検出する温度検知手段と、この検出温度と外部入力に
より設定される設定温度とを比較し検出温度が設定値に
なるようヒータの通電をオン・オフ制御するオン・オフ
制御手段と、このオン・オフ制御手段の制御出力がオフ
となっている時間を計時するオフ時間検知手段と、オン
・オフ制御手段の制御出力がオンとなっている時間を計
時するオン時間検知手段と、このオン時間とオフ時間を
基に設定温度の補正値を推論する推論手段と、この補正
値によりオン・オフ制御手段の制御温度を補正する設定
補正手段を備えたアイロンとして、多様な負荷状態に対
して常に適切にアイロンの使用状態を判断でき、常にベ
ース面の温度を適切な温度に保持することができ、常に
良好なアイロン掛け作業を行なうことができるアイロン
を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の手段の実施例におけるアイロン
の構成図
【図2】同オフ時間とアイロンの負荷量との関係を示す
【図3】本発明の第二の手段の実施例におけるアイロン
の構成図
【図4】同オン時間とアイロンの負荷量との関係を示す
【図5】本発明の第三の手段の実施例におけるアイロン
の構成図
【図6】本発明の第四の手段の実施例におけるアイロン
の構成図
【図7】(a) 推論手段のオフ時間と適合度を示した
グラフ (b) 同オン時間と適合度を示したグラフ (c) 同メンバーシップ関数を示す図
【図8】従来のアイロンのオン・オフ制御の動作を示す
【図9】同アイロン使用時のオン・オフ制御の動作を示
す図
【符号の説明】
1 ベース 2 ヒータ 3 温度検知手段 5 オン・オフ制御手段 6 オフ時間検知手段 7・9・10・11・12 設定補正手段 8 オン時間検知手段 13 推論手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースの温度を検出する温度検知手段
    と、この検出温度と外部入力により設定される設定温度
    とを比較し検出温度が設定値になるようヒータの通電を
    オン・オフ制御するオン・オフ制御手段と、このオン・
    オフ制御手段の制御出力のオフ時間を計時するオフ時間
    検知手段と、このオフ時間を基に設定温度を補正しオン
    ・オフ制御手段の制御温度を補正する設定補正手段を備
    えたアイロン。
  2. 【請求項2】 ベースの温度を検出する温度検知手段
    と、この検出温度と外部入力により設定される設定温度
    とを比較し検出温度が設定値になるようヒータの通電を
    オン・オフ制御するオン・オフ制御手段と、このオン・
    オフ制御手段の制御出力のオン時間を計時するオン時間
    検知手段と、このオン時間を基に設定温度を補正しオン
    ・オフ制御手段の制御温度を補正する設定補正手段を備
    えたアイロン。
  3. 【請求項3】 ベースの温度を検出する温度検知手段
    と、この検出温度と外部入力により設定される設定温度
    とを比較し検出温度が設定値になるようヒータの通電を
    オン・オフ制御するオン・オフ制御手段と、このオン・
    オフ制御手段の制御出力がオフとなっている時間を計時
    するオフ時間検知手段と、オン・オフ制御手段の制御出
    力がオンとなっている時間を計時するオン時間検知手段
    と、このオン時間とオフ時間を基に設定温度の補正値を
    演算する補正値演算手段と、この補正値によりオン・オ
    フ制御手段の制御温度を補正する設定補正手段を備えた
    アイロン。
  4. 【請求項4】 ベースの温度を検出する温度検知手段
    と、この検出温度と外部入力により設定される設定温度
    とを比較し検出温度が設定値になるようヒータの通電を
    オン・オフ制御するオン・オフ制御手段と、このオン・
    オフ制御手段の制御出力がオフとなっている時間を計時
    するオフ時間検知手段と、オン・オフ制御手段の制御出
    力がオンとなっている時間を計時するオン時間検知手段
    と、このオン時間とオフ時間を基に設定温度の補正値を
    推論する推論手段と、この補正値によりオン・オフ制御
    手段の制御温度を補正する設定補正手段を備えたアイロ
    ン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2692366A1 (es) * 2017-05-31 2018-12-03 BSH Electrodomésticos España S.A. Control del calentamiento con reducción de los picos de exceso de temperatura para una plancha
EP3409828A1 (en) * 2017-05-31 2018-12-05 BSH Hausgeräte GmbH Heating control with reduced temperature overshoots for an iron and corresponding method

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