JPH05304853A - アワビまたはサザエの養殖方法 - Google Patents

アワビまたはサザエの養殖方法

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JPH05304853A
JPH05304853A JP3202652A JP20265291A JPH05304853A JP H05304853 A JPH05304853 A JP H05304853A JP 3202652 A JP3202652 A JP 3202652A JP 20265291 A JP20265291 A JP 20265291A JP H05304853 A JPH05304853 A JP H05304853A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アワビまたはサザエを、少ない労力でしかも
簡単な飼育管理によって効率よく飼育する。 【構成】 底面21を円錐形状に形成した縦長略円柱形状
の水槽22を用意し、この水槽22の中に複数の培養板36を
有する培養体30を投入して、アワビAを飼育する。アワ
ビAは培養板36に付着した硅藻Sを摂餌して成長する。
このとき、アワビAの糞や残餌は、底面頂部26に接続さ
れた排水口27より速やかに排出されて、海水25の水質を
一定に保つことができる。また、アワビAの成長に伴
い、培養板36を別の水槽に移す等して、アワビAの水槽
22内における移動自由度を減らさず、しかも飼料不足を
起こすことなく成貝まで飼育できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水産増養殖の分野に係わ
り、特にアワビまたはサザエを人工的に飼育するための
養殖方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主としてアワビの養殖方法として
は、カゴ飼育によるものと循流式飼育によるものとに大
別される。前者カゴ飼育は、先ず稚貝の初期育成期にお
いて、孵化後3〜4日経過したベリジャー幼生を予め水
槽内に配設され餌となるワカメ等の硅藻を付着させた波
板あるいは平板に飼育させ、餌が不足するまでの約2〜
3ヵ月間、水槽底面を定期的に清掃しながらこのままの
状態で飼育を行う。次に稚貝の中間育成期になると、殻
長5mm程度に成長した時点で、各アワビを前記波板ある
いは平板より強制的に剥離した後、必要に応じて殻長の
サイズ毎に選別し、図11及び図12に示すように、海
水1を浸した長方形の水槽2に、稚貝の大きさによって
網目の径が異なる複数のかご体3を配設し、このかご体
3にアワビA稚貝が生息し得るシェルター4と、各サイ
ズに選別されたアワビAを入れる。この状態で、海水1
を導水口5より水槽2内に流し込むと同時に、排水口6
より適量の海水1を排出させ、さらに、水槽2の底面長
手方向に沿って並設され、図示しないブロアーに接続さ
れた給気パイプ7より気泡を発生させて、水槽2内に適
度な水流を起こさせる。そして、アワビAの成長に合わ
せてワカメ、コンブ、配合飼料等を与えながら、殻長3
0mm〜100mmの成貝になるまでアワビAを育成させる
という方法である。
【0003】一方、循流式飼育は図13及び図14に示
すように、長手方向中央に仕切板11を設けた循環式水槽
12内に支持部材13aに固着される複数の平板13を載置
し、この平板13に飼料となる硅藻Sや海藻S´などとア
ワビAとを付着させる。そして、水槽12に接続された給
水装置14により、常時海水15の水流を一定速度に保ちな
がら水槽12の矢印方向に海水15を循回させることで硅藻
Sを活発に増殖させ、しかも、アワビAの糞や残餌を水
槽12底面に残さないようにして、水槽12の底面に配設さ
れた排水口16より海水15と一緒に排出する方法であり、
前述のカゴ飼育法とは異なり、孵化後1〜2週間のみ別
の水槽でアワビAの幼生を飼育し、その後稚貝の初期育
成及び中間育成期において同一の水槽12によりアワビA
を飼育するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例において、
カゴ飼育による方法は、アワビAを水槽2に移し替える
際に、アワビAを波板あるいは平板より強制的に剥離す
るために、麻酔薬などの特殊な薬品を使用しながら選別
作業を行わなければならず、しかもその後のかご体3内
における飼育では、アワビAの糞や残餌はかご体3より
落下して排出されずにそのまま水槽2の底面に溜りやす
く、糞や残餌の清掃作業の際に物理的な力がアワビAに
加わるため、これらの各要因がアワビAの成長過程にお
いて著しく悪い影響を及ぼしていると考えられる。ま
た、硅藻S及び海藻S´の繁殖によりかご体3は目ずま
りを起こしやすく、頻繁にかご体3の清掃を行わなけれ
ばならないばかりでなく、次第にかご体3への付着物の
除去は困難となって、最終的に新しいかご又はさらに大
きな網目のかご体3にアワビAを移し替えなければなら
ないという煩わしさを生じていた。さらに、給気パイプ
7より発生するエアーは、かご体3の開口側中央から両
側面に回り込むように流れるため、飼料を各かご体3に
供給してもエアーによりシェルター4の周囲部分に片寄
った状態で給餌され、飼料が各アワビAの全体に均一に
行き渡らなくなり、しかも、給気パイプ7とかご体3と
をある程度離間させて、各かご体3に十分な水流を与え
ているため、水槽2の全容積に占めるかご体3の面積は
ごく僅かなものとなって海水1を効率よく運用できず、
いずれの場合においても飼育管理が複雑かつ困難で多く
の労力を要するといった問題点があった。
【0005】これに対し、循流式飼育による方法は、給
水装置14により海水15を水槽12内全体に一定速度で循回
させ、区画されたかご体を用いることなくアワビAを水
槽12内に自由に移動させながら飼育を行うため、カゴ飼
育による方法に比べてアワビAの糞や残餌は水槽12の底
面に溜りにくく、水槽12内の清掃作業も楽である。しか
し、実際には平板13,アワビA及び飼料などによって水
槽12内の水流は不均一となるため、水流の弱い部分に糞
や残餌が溜り、また排水口16に海藻S´などが吸い込ま
れて目ずまりを起こしやすいという欠点を有する。しか
も、水槽12内において海水15を一定速度で循回させるた
めには多量の海水15が必要なため、装置の維持費が膨大
なものとなり、さらに水槽12自体も大型で高価なもので
あるため、省コスト化の妨げとなっていた。
【0006】そこで本発明は前記問題点を解決して、孵
化から成貝までの育成期間全体に亘り、少ない労力でし
かも簡単な飼育管理によって効率よく飼育することの可
能なアワビまたはサザエの養殖方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、底面を円錐形
状に形成しこの底面頂部に排水口を有する縦長円柱形状
の水槽に海水を流入するとともに、前記水槽の底面にこ
の底面全体を覆う網状のストレーナを載置し、前記水槽
に餌となる硅藻と複数のアワビまたはサザエの幼生とを
付着させた各培養板が着脱可能に配設される培養体を投
入して、前記各培養板にエアレーションにより均等に空
気を供給して飼育を行い、その後前記アワビまたはサザ
エの移動自由度と餌の状態に応じて、前記培養体に対し
て培養板や別の平板の交換並びに補充を行うとともに、
前記水槽底面に前記培養体より落下するアワビまたはサ
ザエが生息し得るシエルターを載置しながら、複数の水
槽に前記アワビまたはサザエを分槽して、成貝になるま
で飼育を行う方法である。
【0008】
【作用】前記構成により、給気パイプより各培養板に対
して均等に酸素供給が行われ、硅藻は部分的に片寄るこ
となく培養板に付着増殖し、アワビまたはサザエは培養
板を自由に移動しながら、しかもストレーナにより排水
口に移動しないようにしながら硅藻を摂餌する。培養板
から水槽の底面に落下する糞や残餌などは排水口より速
やかに除去される。その後、アワビまたはサザエの成長
に伴い、培養板(平板等)の交換補充により、この培養
板(平板等)に付着増殖する硅藻をアワビやサザエに摂
餌させたり、餌不足等により培養板より落下するアワビ
またはサザエをシエルターで生息させたり、あるいは、
アワビまたはサザエの分槽により、各水槽におけるアワ
ビAの個数を減らしたりして、アワビまたはサザエの移
動自由度を減らさずに、しかも餌不足を起こさないよう
にして飼育を続ける。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1乃至図9は本発明の一実施例を示すアワ
ビの養殖方法であり、先ず、図1の如く底面21を円錐形
状に形成するとともに、側面を緩やかなテーパー状に形
成した縦長略円柱形状の水槽22を用意し、この水槽22を
漏斗状の受台23上に載置する。水槽22は内部まで光が到
達し得る透明のポリカーボネート材が望ましいが、コン
クリート材やガラス繊維強化プラスチック(FRP)材
などを用いてもよい。24は水槽22に海水25を流入するた
めの導水口であり、水槽22に一時的に蓄えられた海水25
は、この水槽22の底面頂部26に接続された排水口27より
調節可能な排水バルブ28により所定の流量が排水される
とともに、水槽22の側面上部にオーバーフロー用の通水
孔29を複数穿設することにより、夏場において水槽22の
水温が上昇した際には排水バルブ28を閉じて、この通水
孔29より海水25を水槽22の外部側面に流出させて水槽22
を冷却するようにしている。また、46は水槽22の底面21
に載置された逃壁防止用の網状ストレーナであり、この
ストレーナ46により後述するアワビがその習性により排
水口27に移動するのを阻止している。
【0010】次に、図2乃至図4に示すように、アワビ
Aの幼生の飼育を行うため水槽22内に円筒状の培養体30
を投入する。培養体30は支持部材31,32に固着された円
筒形状の透明パイプ33及び帯状の透明パイプ34に受具35
を等間隔に配設し、この受具35間に餌となるワカメ等の
硅藻Sと複数のアワビAとを付着させた複数の培養板36
を放射状に着脱可能に配設したものであり、透明パイプ
33の内方の中空部37に水槽22の上方より先端にエアース
トーン38aを配設した給気パイプ38を挿入し、この給気
パイプ38に図示しないブロアーを接続して、各培養板36
に対して均等に気泡による空気供給(エアーレーショ
ン)を行う。アワビAは主に培養板36を移動しながらこ
の培養板36に付着した硅藻Sを摂餌しながら成長する。
このとき、培養板36から水槽22の底面21に落下する糞や
残餌などは排水口27より速やかに除去される。
【0011】その後、アワビAの幼生を培養板36により
2〜3ヶ月飼育すると、アワビA自体が大きくなり培養
板36の移動に制約を受けるとともに、徐々に飼料不足と
なるため、図5及び図6に示すように、培養体30より培
養板36を部分的に抜き取り、代わりに硅藻Sの付着して
いる(あるいは付着していないものでも可)平板39を挿
入して水槽22に再投入し、一方、抜き取られた培養板36
を平板39と一緒に培養体30に挿入して別の水槽22Aに投
入する。この培養板36を各水槽22,22Aに分槽すること
で、平板39には新たに硅藻Sが増殖するとともに、アワ
ビAは平板39の硅藻Sを摂餌して生息する。次に、再び
アワビAが成長して培養板36及び平板39に付着した硅藻
Sが不足すると、アワビAは培養体30より落下する虞れ
を生じる。このとき、図7に示すように水槽22の底面21
のストレーナ46上部にシェルター40を載置すると、シェ
ルター40に新たに硅藻Sが増殖するとともに、落下した
アワビAはこのシェルター40の硅藻Sを摂餌して生息
し、アワビAはさらに成長を続ける。そして、アワビA
の成長度が思わしくない場合には、図8及び図9に示す
ように、さらにシェルター40を水槽22の底面21,21Aの
ストレーナ46上部に追加投入したり、培養板36を交換し
たり、シェルター40の一部をさらに別の水槽22Bに分槽
するとともに、飼料不足となった場合には、アワビAの
成長に応じて海藻S´や配合飼料等を水槽22に投入し
て、アワビAの移動自由度、特に垂直方向の移動自由度
を減らすことなく、しかも飼料不足を起こさないように
して、アワビAを殻長30mm〜100mmの成貝になるま
で飼育させる方法である。
【0012】以上のように上記実施例によれば、水槽22
の底面頂部26に排水口27を設けたことによって、培養体
30及びシェルター40より落下するアワビAの糞や残餌
は、円錐形状に形成された底面21に沿って全て底面頂部
26に達するため、海水25の水質低下を招く虞れがなく、
しかも水槽22の底面21を清掃する煩わしい作業から解放
される。
【0013】また、稚貝の初期育成期より中間育成期を
経て成貝に至るまで、アワビAの剥離選別作業や水槽22
の底面21の清掃作業を行う必要がなく、同一の環境条件
で一貫してアワビAの飼育を行うことが可能なため、ア
ワビAに対し無駄な物理的な力の加わる要因がなくな
り、アワビAの生育には極めて好条件となる。
【0014】さらに、培養板36を各水槽22,22Aに分槽
しながら各培養体30に平板39を補充したり、水槽22の底
面21にシェルター40を載置したりするだけで、アワビA
の移動をより自由にして水槽22内の単位面積当たりのア
ワビAの収容数を減らすことができるとともに、同時に
平板39やシェルター40に新たに硅藻Sが増殖されるた
め、複雑な技術や知識を必要とせず、アワビA1個に対
する硅藻の摂餌量を飛躍的に増加させて、孵化から成貝
までの育成期間全体に亘り簡単にかつ確実に飼育するこ
とができる。そして、アワビAの成長に伴って各アワビ
Aを各水槽22,22A,22Bに分散して飼育させるため、
従来のカゴ飼育や循流式飼育のような同一の水槽3,12
で飼育させる方法では、1つの水槽3,12において何等
かの異常が発生した場合、水槽3,12内のアワビAが全
滅するという危険性があるが、本発明による方法では不
測の事態によるアワビAの被害を最小限に押さえること
が可能となる。
【0015】また、水槽22自体の大きさは従来のカゴ飼
育や循流式飼育による水槽2,12に比べてはるかに小さ
く、簡単に小スペース化を図ることが可能である。さら
に、稚貝の成長及び飼育実績に合わせて順次別の水槽22
A,22Bを追加すればよく、少ない資本投入で養殖を新
たに行うことができ、また、平板36などは既存の養殖方
法によるものをそのまま流用できるため、大幅なコスト
低減を実現できる。
【0016】しかも、水槽22の水深が深くなるように縦
長に形成するとともに、この水槽22内の縦方向に亘って
培養板36を放射状に配設して、培養板36の中央に給水パ
イプ38を配置したことにより、この給水パイプ38より水
槽22の上方に向かう気泡の滞留時間は長くなって海水25
に対する溶存酸素濃度は上昇し、従来例とは異なり水槽
22全体に水流が均一に回わり水流の弱い水だまりが起き
にくくなり、しかも、均一にしかも効率よくアワビAの
良好な生息環境が提供される。また、水槽22外部より均
一な光が供給されるため、硅藻Sの片寄りなども発生し
なくなる。また、水槽22の水深を深くするほど、少量の
空気供給で海水25の対流を容易に発生させるだけでな
く、培養板36の面積も広くなるため、同一数のアワビA
に対する硅藻Sの給餌率は高くなって、更にアワビAの
成長を早くすることが可能となる。さらに水槽22の全容
積に占める培養体30の面積も極めて大きく、少ない海水
25で大量の飼育を行える。
【0017】さらに、水槽22は円柱形状のため、夏場等
において水槽22の水温が上昇した際には、通水孔29より
海水25を水槽22の外部側面に流出させて水槽22全体を速
やかに冷却することができる。また、水槽22の外周に斜
光用の布体を簡単に巻装して、水槽22に対する冷却効果
をより高めることも可能である。
【0018】また、実施例上の効果として、水槽22及び
パイプ33,34はいずれも透明な材質であるため、光が水
槽22内部まで良好に行きわたり、硅藻Sの増殖も活発に
なるとともに、アワビAを常時監視することが可能とな
り、病気の発生やその他水槽22内の変化も瞬時に察知す
ることができる。
【0019】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。例えば、図10に示すように溝部41を有す
る支持部材42を円筒状のパイプ43の底面に放射状に固着
し、前記支持部材42の溝部41に同心円筒状に形成された
培養板44を着脱可能に嵌着させて、さらに安価でしかも
多量に飼育の可能な培養体45を用いることも可能であ
る。また、アワビに代えてサザエも同様に養殖を行うこ
ともできる。また、アワビやサザエを予め各サイズに選
別し、各ユニット毎に別々の水槽内で飼育させることに
よって、各サイズにおける出荷計画を円滑に行うように
することもできる。
【0020】
【考案の効果】本考案は、底面を円錐形状に形成しこの
底面頂部に排水口を有する縦長円柱形状の水槽に海水を
流入するとともに、前記水槽の底面にこの底面全体を覆
う網状のストレーナを載置し、前記水槽に餌となる硅藻
と複数のアワビまたはサザエの幼生とを付着させた各培
養板が着脱可能に配設される培養体を投入して、前記各
培養板にエアレーションにより均等に空気を供給して飼
育を行い、その後前記アワビまたはサザエの移動自由度
と餌の状態に応じて、前記培養体に対して培養板や別の
平板の交換並びに補充を行うとともに、前記水槽底面に
前記培養体より落下するアワビまたはサザエが生息し得
るシエルターを載置しながら、複数の水槽に前記アワビ
またはサザエを分槽して、成貝になるまで飼育を行う方
法であり、孵化から成貝までの育成期間全体に亘り、少
ない労力でしかも簡単な飼育管理によって効率よく飼育
することの可能なアワビまたはサザエの養殖方法を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す培養体を投入する前の
状態説明図である。
【図2】同上培養体投入後の状態説明図である。
【図3】同上培養体の一部切欠斜視図である。
【図4】同上培養体の要部の平面図である。
【図5】同上培養板と平板との入れ替えを示す状態説明
図である。
【図6】同上培養板の分槽を示す状態説明図である。
【図7】同上シェルターを投入した状態説明図である。
【図8】同上アワビの成長過程における水槽内の状態説
明図である。
【図9】同上シェルターの分槽を示す状態説明図であ
る。
【図10】他の実施例を示す培養体の要部の平面図であ
る。
【図11】従来例のカゴ飼育を示す状態説明図である。
【図12】同上かご体の状態説明図である。
【図13】同上循流式飼育を示す状態説明図である。
【図14】同上循流式飼育を示す要部の平面図である。
【符号の説明】
22,22A,22B 水槽 25 海水 27 排水口 30,45 培養体 36,44 培養板 38 給気パイプ 39 平板 40 シェルター 46 ストレーナ A アワビ S 硅藻 S´ 海藻

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面を円錐形状に形成しこの底面頂部に
    排水口を有する縦長円柱形状の水槽に海水を流入すると
    ともに、前記水槽の底面にこの底面全体を覆う網状のス
    トレーナを載置し、前記水槽に餌となる硅藻と複数のア
    ワビまたはサザエの幼生とを付着させた各培養板が着脱
    可能に配設される培養体を投入して、前記各培養板にエ
    アレーションにより均等に空気を供給して飼育を行い、
    その後前記アワビまたはサザエの移動自由度と餌の状態
    に応じて、前記培養体に対して培養板や別の平板の交換
    並びに補充を行うとともに、前記水槽底面に前記培養体
    より落下するアワビまたはサザエが生息し得るシエルタ
    ーを載置しながら、複数の水槽に前記アワビまたはサザ
    エを分槽して、成貝になるまで飼育を行うことを特徴と
    するアワビまたはサザエの養殖方法。
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