JPH05304727A - エネルギ制御装置 - Google Patents

エネルギ制御装置

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JPH05304727A
JPH05304727A JP4106774A JP10677492A JPH05304727A JP H05304727 A JPH05304727 A JP H05304727A JP 4106774 A JP4106774 A JP 4106774A JP 10677492 A JP10677492 A JP 10677492A JP H05304727 A JPH05304727 A JP H05304727A
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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】太陽電池7によって発電した電力を有効に活用
する。 【構成】太陽電池7を利用して発電を行うとともに、夜
間電力を夜間に蓄電池31に充電する。余剰電力を配電
線路に送電するパワーユニット9を備える。昼夜の電力
料金の較差が大きい場合には、夜間蓄電池31をフル充
電する。昼間は、蓄電量と発電量、及び消費量に基づい
て、蓄電池31の消費量と、送電量とを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は、エネルギの貯蔵量、及
び移動状態を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力等のエネルギは、配電線路な
どのエネルギの供給路から買い入れたり、太陽電池や、
風力発電装置などのエネルギ取入手段から取り入れてい
た。エネルギの供給路から買い入れたエネルギは、その
まま消費され、外部から取り入れたエネルギは、蓄電池
等のエネルギ貯蔵手段に一時的に蓄えられるか、エネル
ギ消費手段によってそのまま消費されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の技
術では、取り入れられたエネルギをエネルギ貯蔵手段に
一時的に蓄えてから、そのまま消費するだけであった
り、あるいは消費量や貯蔵量を越えて得られた分をエネ
ルギ供給路にそのまま送り返すだけであった。
【0004】このため、太陽電池などのエネルギ取入手
段で大量のエネルギを取り入れているにも拘らず、エネ
ルギの買い入れ量が大きく減少しなかったり、あるいは
エネルギの売却による利益が多く得られないという問題
があった。本発明は、上記課題を解決して、エネルギを
取り扱うことによって得られる利益を最大にすることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のエネルギ制御装
置は、エネルギの供給路からエネルギを買い入れるエネ
ルギ購入手段と、エネルギを外部から取り入れるエネル
ギ取入手段と、上記エネルギを貯蔵するエネルギ貯蔵手
段と、上記エネルギを消費するエネルギ消費手段と、上
記エネルギを上記エネルギの供給路に送出するエネルギ
売却手段と、上記エネルギの消費状態を推定する消費状
態推定手段と、上記推定したエネルギの消費状態に基い
て、上記エネルギ貯蔵手段におけるエネルギ貯蔵量の増
加状態、又は上記エネルギ売却手段によるエネルギの送
出状態を調整するエネルギ需給調整手段とを備えること
を要旨とする。
【0006】
【作用】本発明のエネルギ制御装置は、エネルギ購入手
段がエネルギの供給路からエネルギを買い入れ、エネル
ギ取入手段が外部からエネルギを取り入れる。又、エネ
ルギ貯蔵手段が、買い入れ、又は取り入れられたエネル
ギを貯蔵し、エネルギ消費手段が、買い入れ、取り入
れ、又は貯蔵されたエネルギを消費する。一方、エネル
ギ売却手段が取り入れられたエネルギ、又は貯蔵された
エネルギを、エネルギの供給路に送出する。
【0007】一方、消費状態推定手段が、エネルギの消
費状態を推定し、エネルギ需給調整手段がこの推定結果
に基づいて、エネルギ貯蔵手段におけるエネルギ貯蔵量
の増加状態、又は上記エネルギ売却手段によるエネルギ
の送出状態を調整する。これにより、外部から取り入れ
たエネルギを、貯蔵するか、消費するか、あるいは売却
するかを、エネルギの消費状態に応じて制御することが
できる。したがって、エネルギの消費を、全て外部から
取り入れたもので賄ったり、あるいは外部から取り入れ
たエネルギを優先的に消費するとともに、余剰エネルギ
を売却することが可能になる。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。図1は住宅
エネルギ制御システム1の全体構成図である。住宅エネ
ルギ制御システム1は、引き込みメータユニット3と、
引き込み開閉器部5と、太陽電池ユニット7と、パワー
ユニット9と、空調機11と、温水機13と、制御装置
15とを備えている。
【0009】図2は引き込みメータユニット3の構成図
である。引き込みメータユニット3は、一次側端子3A
が図1に示すように、住宅の引き込み口17に接続さ
れ、二次側端子3Bが引き込み電磁開閉器19に接続さ
れている。引き込みメータユニット3は、電圧センサ3
Cと、電流センサ3D、3Eと、電力量演算装置3F
と、表示装置3Gとを備えている。電力量演算装置3F
は、電圧センサ3Cと、電流センサ3D、3Eとの検出
値に基づいて、電力量を算出する。表示装置3Gは、表
示部3GA、3GB、3GC、3GDを備え、第1〜第
4種電力量を表示する。第1種電力量は、昼間消費電力
量であり、第2種電力量は、夜間消費電力量であり、第
3種電力量は、昼間送電電力量であり、第4種電力量
は、夜間送電電力量である。
【0010】引き込み開閉器部5は、図1に示すように
引き込み電磁開閉器19と、電流センサ21と、分岐開
閉器23A、23B、23C、23Dとを備えている。
分岐開閉器23Aには、空調機11が接続されており、
分岐開閉器23Bには、温水機13が接続されている。
分岐開閉器23C、23Dには、図示しない屋内電灯回
線が接続されている。電流センサ21は、引き込み開閉
器19と、分岐開閉器23A〜Dとの間に介装されてお
り、制御装置15に接続されている。
【0011】引き込み電磁開閉器19は、制御装置15
からの信号によってオンオフされるものであって、これ
の二次側には、手元開閉器25を介して、パワーユニッ
ト9が接続されている。太陽電池ユニット7は、電池パ
ネル7Aと、パネル支持部7Bと、集電部7Cとを備え
ている。集電部7Cは、電池パネル7Aの太陽電池素子
に接続されており、太陽電池素子が発電した電力を集電
して、パワーユニット9に送電する。
【0012】図3はパワーユニット9の構成図である。
パワーユニット9は、太陽電池充電ユニット27と、売
電充電ユニット29と、蓄電池ユニット31と、インバ
ータユニット33と、入出力切替ユニット35と、通信
インタフェース37と、電圧センサ39と、電流センサ
41、43、45、47と、端子部49とを備えてい
る。
【0013】端子部49は、端子PS、POA、PO
B、POT、PIA、PIBを備えている。端子PS
は、図1に示すように、制御装置15に接続されてい
る。端子POA、POB、POTは、手元開閉器25に
接続されている。端子PIA、PIBは、太陽電池ユニ
ット7に接続されている。
【0014】太陽電池充電ユニット27は、太陽電池接
続端子27Aと、出力端子27Bとを備えている。太陽
電池接続端子27Aは、図3に示すように、端子PI
A、PIBに接続されている。出力端子27Bは、直流
幹線51に接続されている。太陽電池充電ユニット27
は、太陽電池接続端子27Aに加えられた電力の電圧を
調整して、蓄電池ユニット31に充電電力を供給する。
【0015】売電充電ユニット29は、売電接続端子2
9Aと、出力端子29Bと、制御端子29Cとを備えて
いる。売電接続端子29Aは、入出力切替ユニット35
を介して端子POA、POB、POTに接続されてい
る。出力端子29Bは、直流幹線51に接続されてい
る。制御端子29Cは、通信インタフェース37に接続
されている。売電充電ユニット29は、制御端子29C
に加えられた信号に応じて、充電量を制御する。
【0016】蓄電池ユニット31は、端子31Aと、開
閉器ユニット53と、蓄電池31Bとを備えている。開
閉器ユニット53は、接点53Aと、操作部53Bとを
備えている。端子31Aは、直流幹線51と、開閉器ユ
ニット53を介して蓄電池31Bとに接続されている。
【0017】インバータユニット33は、入力端子33
Aと、出力端子33Bと、制御端子33Cとを備えてい
る。入力端子33Aは、直流幹線51に接続されてい
る。出力端子33Bは、入出力切替ユニット35に接続
されている。制御端子33Cは、通信インタフェース3
7に接続されている。インバータユニット33は、入力
端子33Aに加えられた直流を交流電力に変換して、出
力端子33Bに出力する。制御端子33Cに加えられた
信号は、変換電力量を制御する。
【0018】入出力切替ユニット35は、切替スイッチ
35Aと、操作部35Bと、端子35C、35D、35
Eとを備えている。操作部35Bは、通信インタフェー
ス37に接続されている。端子35Cは、端子POA、
POB、POTに接続されている。端子35Dは、売電
接続端子29Aに接続され、端子35Eは、出力端子3
3Bに接続されている。切替スイッチ35Aは、端子3
5Cと端子35Eとの間か、あるいは端子35Cと端子
35Dとの間を選択的に接続する。操作部35Bは、切
替スイッチ35Aを切り換える。
【0019】電圧センサ39は、端子31A間に接続さ
れて蓄電池31Bの端子電圧を検出し、電流センサ41
は、蓄電池31Bに入出力する電流を検出する。電流セ
ンサ43は、売電充電ユニット29の充電電流を検出
し、電流センサ45は、太陽電池充電ユニット27の充
電電流を検出し、電流センサ47は、インバータユニッ
ト33への供給電流を検出する。
【0020】通信インタフェース37は、シリアル側が
端子PSと接続されており、パラレル側がパワーユニッ
ト9内の各部に接続されている。通信インタフェース3
7は、制御装置15との間でデータ通信を実行する。図
4は空調機11の構成図を示す。
【0021】空調機11は、ヒートポンプユニット61
と、熱交換器ユニット63、65と、蓄熱槽ユニット6
7と、電磁開閉弁69、71、73と、ポンプ75、7
7と、電磁弁79と、動力盤81と、制御装置83と、
冷媒管85とを備えている。ヒートポンプユニット61
は、冷却、又は加熱した冷媒を出力側61Aから吐出
し、返ってきた冷媒を入力側61Bから吸入する。熱交
換器ユニット63、65は、入力側63A、65Aから
冷媒を吸い込んで、熱交換の後、出力側63B、65B
に吐出する。
【0022】蓄熱槽ユニット67は、入力側67Aから
冷媒を吸入して、蓄熱媒体との間で熱交換の後、出力側
67Bに吐出する。冷媒管85は、ヒートポンプユニッ
ト61の出力側61Aと、電磁弁79のポート79A、
熱交換器ユニット63、65の入力側63A、65Aと
の間を接続するとともに、ヒートポンプユニット61の
入力側61Bと、電磁弁79のポート79B、熱交換器
ユニット63、65の出力側63B、65Bとの間を接
続する。又、冷媒管85は、電磁弁79のポート79C
と、蓄熱槽ユニット67の入力側67Aとの間を接続す
るとともに、電磁弁79のポート79Dと、蓄熱槽ユニ
ット67の出力側67Bとを接続する。冷媒管85は、
二分岐部85Aを有している。
【0023】電磁開閉弁69は、ヒートポンプユニット
61の出力側61Aと二分岐部85Aとの間に介装され
ている。電磁開閉弁73は、二分岐部85Aとポート7
9Aとの間に介装されている。電磁弁71は、二分岐部
と入力側63A、65Aとの間に介装されている。
【0024】ポンプ75は、二分岐部85と電磁弁71
との間に介装されている。ポンプ77は、電磁弁79の
ポート79Cと入力側67Aとの間に介装されている。
動力盤81は、ポンプ75、77に接続されており、こ
れらに電力を供給する。
【0025】制御装置83は、熱交換ユニット63、6
5と、電磁開閉弁69、71、73と、電磁弁79とに
接続されている。空調機11は、表1に示すように各部
が動作されて、通常冷房モード、冷熱蓄熱モード、蓄熱
冷房モード、放熱冷房モード、通常暖房モード、蓄熱モ
ード、蓄熱暖房モード、放熱暖房モードの運転が行われ
る。
【0026】
【表1】
【0027】通常冷房モード、および通常暖房モード
は、ヒートポンプユニット61と、熱交換器ユニット6
3、65とで運転されるものである。冷熱蓄熱モード、
および蓄熱モードは、ヒートポンプユニット61によっ
て作成した冷熱、又は熱を蓄熱槽ユニット67に蓄える
ものである。
【0028】蓄熱冷房モード、および蓄熱暖房モード
は、ヒートポンプユニット61によって作成した冷熱、
又は熱を、蓄熱槽ユニット67と、熱交換器ユニット6
3、65とに供給するものである。放熱冷房モード、お
よび放熱暖房モードは、蓄熱槽ユニット67に蓄えられ
ている冷熱、又は熱を、熱交換器ユニット63、65に
供給するものである。
【0029】図5は温水機13の構成図である。温水機
13は、温水タンク91と、ヒータ93と、電磁弁9
5、96と、温度センサ97と、水量センサ99と、制
御装置101と、給水管103と、送水管105とを備
えている。
【0030】ヒータ93は、温水タンク91内に配設さ
れており、制御装置101に接続されている。電磁弁9
5は、給水管103に取り付けられており、制御装置1
01に接続されている。
【0031】温度センサ97は、温水タンク91内に取
り付けられ、制御装置101に接続されている。水量セ
ンサ99は、温水タンク91内に取り付けられ、制御装
置101に接続されている。
【0032】電磁弁96は、送水管105に取り付けら
れており、制御装置101に接続されている。図6は、
制御装置101の構成図である。制御装置101は、C
PU111と、入力インタフェース113と、出力イン
タフェース115と、通信インタフェース117と、電
流制御回路119と、漏電ブレーカ121とを備えてい
る。
【0033】CPU111は、入力インタフェース11
3と、出力インタフェース115と、通信インタフェー
ス117とに接続されている。CPU111は、周知の
ROM、RAMなどを備えるワンチップマイクロコンピ
ュータ構成である。入力インタフェース113は、温度
センサ97と、水量センサ99とに接続されており、温
度センサ97から温度信号を入力し、水量センサ99か
ら水量信号を入力する。出力インタフェース115は、
電磁弁95、96に接続されており、それぞれの開度を
指令する信号を出力する。
【0034】通信インタフェース117は、制御装置1
5に接続されている。電流制御回路119は、引き込み
開閉器部5と、漏電ブレーカ121とに接続されてお
り、出力インタフェース115からの信号に基づいて、
引き込み開閉器部5から供給された単相交流電力の波形
制御を行って、漏電ブレーカ121に供給する。
【0035】温水機13は、制御装置15からの信号に
基づいて、電磁弁95、96の開度を調整するととも
に、温水タンク91内の水温を制御する。図7は、温水
機制御の基本フローチャートである。温水機制御は、図
6に示すCPU111によって、繰り返し実行される。
温水機制御では、先ず給水管制御が所定時間毎に起動さ
れる(ステップ1000、以下ステップを単にSとのみ
記す。)。次いで、送水管制御が所定時間毎に起動され
る(S1100)。次に、通電量制御が所定時間毎に起
動される(S1200)。これらは全て時間割り込み処
理される。
【0036】図8は、給水管制御処理のフローチャート
を示す。給水管制御が起動されると、先ず指示水温の入
力が実行される(S1300)。指示水温は、制御装置
15から指示される。次いで、水温の入力を行う(S1
310)。水温の入力は、温度センサ97によって行
う。これにより、温水タンク91内の温度が入力され
る。次に、水温が指示水温に達しているかを判断する
(S1320)。既に指示水温に達していれば、本ルー
チンを一旦終了し、まだ指示水温に達していなければ、
次に指示水量の入力(S1330)、水量の入力(S1
340)を実行する。指示水量の入力は、通信インタフ
ェース117を介して制御装置15より行われる。水量
は、水量センサ99より入力される。
【0037】次に、水量が指示水量に達したか否かを判
断し(S1350)、達していればそのまま本ルーチン
を一旦終了し、達していなければ次に電磁弁を所定時間
「開」を実行する(S1360)。ここでは、電磁弁9
5を所定時間開側に制御する。所定時間としては、図7
のルーチンの周回時間の数倍程度を設定する。
【0038】電磁弁95を開制御した後、本ルーチンの
始めに処理を移行する。本給水管制御処理により、温水
タンク91内に、指示水温で、かつ指示水量の温水を、
満たすことができる。図9は、送水管制御処理ルーチン
のフローチャートである。
【0039】先ず、指示送水量の入力(S1400)、
水量の入力(S1410)、送水量の算出(S142
0)が順次実行される。指示送水量は、制御装置15か
ら入力される。ここでは、温水タンク91の満水量から
所望の残存水量を引いた値が指示送水量とされる。水量
は、残存水量を示す値であって、水量センサ99からそ
の値が入力される。送水量の算出は、水量に基づいて行
われる。ここでは、温水タンク91の満水量から残存水
量を引いた量が送水量とみなされる。
【0040】次に、送水量が指示送水量に達したかが判
断される(S1430)。送水量が指示送水量に達して
いれば、本ルーチンを一旦終了し、達していなければ電
磁弁を所定時間「開」を実行する(S1440)。つま
り、送水可能で有れば、電磁弁96を所定時間開側に制
御する。
【0041】これにより、温水機13からの送水量を制
御装置15によって、制御することができる。図10は
通電量制御処理ルーチンのフローチャートである。先
ず、指示通電量の入力(S1500)、指示水温の入力
(S1510)、水温の入力(S1520)を順次行な
う。指示通電量は、ヒータ93に供給される電源の通電
時間のパーセントを示す値であって、制御装置15から
入力される。
【0042】指示水温は、温水タンク91内の湯温を指
示する値であって、制御装置15から入力される。水温
は、温度センサ97から入力する。次に、水温が指示水
温に達したかが判断される(S1530)。水温が指示
水温に達していれば、そのまま本ルーチンを一旦終了
し、達していなければ指示通電量で所定時間通電する処
理を実行する(S1540)。ここでは、電流制御回路
119に、指示通電量と通電時間とを指令する信号を出
力する。
【0043】通電の実行後、本ルーチンの始めに戻る。
本通電量制御処理ルーチンにより、引き込み開閉器部5
からヒータ93に流される電流を制御装置15によっ
て、所望の状態に制御することができる。図11は、制
御装置15の構成図である。
【0044】制御装置15は、入力インタフェース13
1と、CPU133と、ROM135と、RAM137
と、出力インタフェース139と、通信インタフェース
141と、キーボード143と、ディスプレイ145
と、外部記憶装置147と、日射予測装置151とを備
えている。日射予測装置151は、入力インタフェース
131に接続されており、測定地点の地域的特徴と、気
圧の変化状態とからこれからの天候の状態を判断し、翌
日の日射量を推定して、CPU133に日射予測を出力
する装置である。
【0045】次に、制御装置15によって実行される処
理を説明する。図12に示す発電量学習処理ルーチン
は、CPU133によって、所定時間毎に実行される。
発電量学習処理ルーチンが起動されると、先ず発電電流
値の入力処理が実行される(S2000)。発電電流値
の入力処理は、電流センサ43の出力信号を通信インタ
フェース141を介して入力することにより行われる。
【0046】次いで、発電電力量の算出を行なう(S2
100)。発電電力量の算出は、入力した発電電流値を
積算した値に所定定数を掛けることにより行われる。次
に、平均発電量を算出する時間かを判断し(S210
5)、算出時間でなければそのまま本ルーチンを一旦終
了し、算出時間で有れば、前日の平均発電量の読み込み
を行う(S2110)。平均発電量の算出時間か否か
は、夜間の所定の時間になったか否かによって、判断さ
れる。前日の平均発電量は、RAM137から入力す
る。
【0047】前日の平均発電量を読み込んで後、次にこ
れを本日の発電電力量で補正して平均発電量を算出する
(S2120)。本日の発電電力量は、後述する。これ
は、前日までの平均発電量と、本日の発電量との加重平
均を行う処理である。平均発電量を算出後、これをRA
M137に格納して(S2130)、本ルーチンを一旦
終了する。
【0048】図13の発電量予測処理ルーチンは、図1
2のS2130の平均発電量が格納されて後、起動され
る。まず、平均発電量の読み込みを行う(S220
0)。平均発電量は、S2130によって、RAM13
7に格納された値が読み込まれ、用いられる。次いで、
日射予測の読み込みを行う(S2210)。日射予測
は、日射予測装置151から入力する。
【0049】次いで、平均発電量の日射補正を行って
(S2220)、この日射補正発電量をRAM137に
格納する(S2230)。平均発電量の日射補正は、翌
日の発電量の推定精度を向上させるためである。図14
は、消費量学習処理ルーチンのフローチャートである。
【0050】消費量学習処理ルーチンは、CPU133
によって所定時間毎に起動される。まず、消費電流値の
入力が行われる(S2300)。消費電流値は、電流セ
ンサ21の指示値を入力インタフェース131を介して
入力することにより行われる。消費電流値の入力後、次
に時間毎の消費電力量の算出を行う(S2310)。次
いで、前週の同曜日の時間毎の平均消費電力量の読み込
みを行う(S2320)。前週の時間毎の平均消費電力
量は、RAM137から入力する。
【0051】次に、前週の時間毎の平均消費電力量を本
日の消費電力量で補正して本日の時間毎の平均消費電力
量を算出し(S2330)、求めた平均消費電力量をR
AM137の本日の曜日のエリアに格納する(S234
0)。本消費量学習ルーチンにより、曜日毎で、かつ毎
時間毎の平均電力消費量がRAM137にテーブルとし
て作成される。
【0052】図15は、制御モード判断処理ルーチンの
フローチャートである。制御モード判断処理は、CPU
133によって、所定時間毎に起動される。まず、買電
有りか否かを判断する(S2400)。買電有りの判断
は、キーボード143から予め買電有りであると入力さ
れているか否かで判断される。ここで、買電とは、電力
会社が電力を買い上げてくれることを言う。
【0053】買電有りと判断された場合には、次に利益
有りか否かを判断する(S2410)。利益有りとの判
断は、キーボード143から予め利益があると入力され
ている場合に行われる。ここで、利益有りとは、電力会
社から夜間に受電して、昼間に送電した場合に、差益が
得られる場合を示す。差益が得られるか否かは、電力料
金や、変換効率に基づいて判断が行われる。
【0054】利益が有りと判断された場合には、フル充
電フル送電モードを実行する(S2420)。フル充電
フル送電モードの内容、及び以後の他のモードの詳細に
関しては、後述する。一方、利益がないと判断した場合
には、次に昼間余分送電モードを実行する(S242
5)。
【0055】S2400における買電有りか否かの判断
で、買電がないと判断された場合には、次に発電量が使
用量より大きいか否かを判断する(S2430)。ここ
で、使用量が発電量以上であると判断されれば、次に不
足分充電モードを実行する(S2440)。
【0056】一方、発電量が使用量より大きいと判断さ
れれば、次に蓄電蓄熱モードを実行する(S245
0)。図16はフル充電フル送電モード制御処理のフロ
ーチャート、図17は、電力料金の説明図である。図1
6に示す処理は、S2420の処理内容を示す。まず、
夜間蓄電池にフル充電する(S2500)。ここでの夜
間とは、図17の価格A1のときである。この価格A1
は、最安価な受電価格である。
【0057】充電は、売電充電ユニット29と、入出力
切替ユニット35と、開閉器ユニット53とを操作して
行う。フル充電状態かの判断は、電圧センサ39と、電
流センサ41との出力値に基づき、図示しない充電状態
算出ルーチンによって、行われる。
【0058】又、フル充電を行うとともに、夜間蓄熱を
行う(S2510)。蓄熱は、空調機11による蓄熱
と、温水機13による蓄熱とを行う。次いで、送電スケ
ジュールを作成する(S2520)。送電スケジュール
の作成では、まず受電価格が高価になる時間帯(ここで
は、図17の価格A2の時間帯)において消費される電
力量をS2340に基づいて算出する。次いで、蓄電池
ユニット31に蓄えられている電力を、受電価格が高価
になる時間帯に当てはめる。このときに、蓄電池ユニッ
ト31に蓄えられている電力量が消費電力量より大きけ
れば、この余剰電力を送電価格が高価になる時間帯(こ
こでは図17の価格B3の時間帯)に送電する計画をス
ケジュールに組み込む。又、太陽電池ユニット7から得
られた電力は、消費する量以外は、送電するスケジュー
ルを組み込む。つまり、発電によって得た電力は、消費
に充当した残りを送電する。
【0059】次に、送電スケジュールにしたがって、送
電を行う(S2530)。送電は、パワーユニット9に
よって実行する。以上のフル充電フル送電モード制御に
より、受電電力料金が最も安価な夜間に電力を受電し、
この電力を受電電力料金が高価な時間帯に消費するとと
もに、送電して利ざやを得ることができる。しかも、太
陽光によって発電した電力を消費するとともに、余剰電
力を売却することができる。
【0060】図18は、昼間余分送電モード制御のフロ
ーチャートである。図18は、S2425の処理内容を
示す。まず発電電力の余分を蓄電蓄熱し(S260
0)、これを蓄電蓄熱がフル状態になるまで続ける(S
2610)。つまり、消費するとともに、消費量を越え
て発電された電力を蓄電池ユニット31に蓄えるととも
に、空調機11と温水機13とを作動させてこれらによ
る蓄熱を行なう。
【0061】蓄電蓄熱がフル状態になった場合には、次
に発電電力の余分を送電する(S2620)。以上の昼
間余分送電モード制御により、発電によって得られた電
力の中から余剰分を売却することができる。
【0062】図19は、蓄電蓄熱モード制御のフローチ
ャートである。この処理は、S2450の内容を示す。
まず、太陽電池の出力を全て充電するとともに(S27
00)、受電を中止する(S2710)。つまり、受電
をやめて、太陽電池ユニット7による発電電力を消費す
るとともに、余剰分を蓄電する。
【0063】次いで、蓄電池がフル充電状態か否かを判
断し(S2720)、フル充電状態で有れば余分を蓄熱
する(S2730)。一方、蓄電池がフル充電状態でな
いと判断された場合には、次に蓄電池が放電完了か否か
を判断する(S2740)。ここで、蓄電池が放電完了
でないと判断されれば、本ルーチンの始めに処理を移行
し、蓄電池の放電が完了で有れば、受電を行う(S27
50)。つまり、蓄電池ユニット31の放電が完了し
て、消費に回すことができなくなったときには、受電を
行なって、これを消費する。
【0064】以上の蓄電蓄熱モードにより、太陽電池ユ
ニット7によって太陽光から得た電力を優先的に消費
し、受電電力量の増大を可能な限り避けることができ
る。図20は、不足分充電モード制御のフローチャート
である。この処理は、S2440の内容を示す。まず、
翌日の不足電力量を算出する(S2800)。翌日の不
足電力量の算出は、S2230に基づいて算出した翌日
の発電量から、S2340に基づいて算出した翌日の消
費量を差し引いて求める。
【0065】次いで、不足電力量に対応する電力を夜間
に蓄電池に充電する(S2810)。次に、夜間蓄熱の
有無を判断する(S2820)。夜間に蓄熱するか否か
は、キーボード143から予め入力されれている指示
と、翌日の不足電力量とに基づいて判断が行われる。例
えば、翌日冷暖房の使用予定や給湯予定がある場合で、
しかも不足電力量が所定以上である場合、又は発電量が
少ない早朝や、朝に冷暖房や給湯を行なう必要がある場
合に、夜間蓄熱が必要であるとの判断が行われる。
【0066】ここで、夜間蓄熱を行わないと判断した場
合には、夜間蓄熱を行わない場合の放電スケジュールを
作成する(S2830)。放電スケジュールは、まず翌
日の発電状態と、蓄電電力量と、消費状態とに基づいて
作成する。ここでは、受電料金が高価格となる図17の
価格A2の時間帯に、受電量が最小になるスケジュール
を作成する。例えば、価格A2の時間中において、発電
量が不足する間は、蓄電した電力を消費し、発電量の増
大にともなって、発電電力が優先的に消費されるものと
する。ここで、発電電力の大きさが消費電力の大きさを
上回った場合には、まず余剰分を蓄電力に回し、蓄電力
量がフル充電状態になれば、蓄熱を行う。
【0067】一方、夜間蓄熱を行うと判断した場合は、
夜間の受電価格が安価となる時間帯に空調機11による
蓄熱と、温水機13による蓄熱とを行って(S284
0)、次に放電放熱スケジュールを作成する(S285
0)。空調機11と、温水機13による蓄熱は、翌日の
推定熱消費量に基づいて実行する。翌日の推定熱消費量
は、翌日の消費予定と、今までの熱消費量の学習値など
を参照して算出する。
【0068】放電放熱スケジュールは、翌日の発電量
と、電力消費量、及び熱消費量との予測に基づいて、作
成する。例えば、受電価格が安価な価格A1の時間帯
は、受電した電力を消費する。受電価格が高価な価格A
2の時間帯は、蓄電、蓄熱、及び発電電力を優先的に消
費する。
【0069】放電放熱スケジュールを作成した後は、放
熱スケジュールにしたがって放熱する(S2860)。
S2830、又はS2860の後、放電スケジュールに
したがって放電を行う(S2870)。
【0070】以上の不足分充電モードにより、翌日不足
する電力量、及び熱量だけ夜間に蓄え翌日消費すること
ができる。しかも消費に当たっては、発電電力を優先的
に消費し、次いで蓄電電力を消費し、受電を最小限に抑
える。以上の本実施例は、太陽電池によって発電した電
力を最も有効に活用して、利益を得ることができるとと
もに、時間帯別料金制度、及び電力の買電制度を利用し
て、最大限の利益を得ることができる。
【0071】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものでなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の態
様の実施が可能である。例えば、発電方法は、太陽電池
によるものに限定されるものでなく、風力発電などのい
かなる手段を採用しても良い。又、蓄熱方法もどのよう
なものであっても良い。
【0072】
【発明の効果】本発明のエネルギ制御装置は、外部から
取り入れたエネルギを、貯蔵するか、消費するか、ある
いは売却するかを、エネルギの消費状態に応じて制御す
ることができる。したがって、消費するエネルギの全て
を、外部から取り入れたエネルギで賄ったり、あるいは
可能な限り外部から取り入れたエネルギを優先的に消費
するとともに、余剰エネルギを売却して利益を得ること
が可能になる。
【0073】この結果、外部から取り入れたり、購入し
たエネルギが最大の利益を発生するという極めて優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】住宅エネルギ制御システム1の全体構成図であ
る。
【図2】引き込みメータユニット3の構成図である。
【図3】パワーユニット9の構成図である。
【図4】空調機11の構成図である。
【図5】温水機13の構成図である。
【図6】制御装置101の構成図である。
【図7】温水機制御処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図8】給水管制御処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図9】送水管制御処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図10】通電量制御処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図11】制御装置15の構成図である。
【図12】発電量学習処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図13】発電量予測処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図14】消費量学習処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図15】制御モード判断処理ルーチンのフローチャー
トである。
【図16】フル充電フル送電モード制御処理ルーチンの
フローチャートである。
【図17】料金の説明図である。
【図18】昼間余分送電モード制御処理ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図19】蓄電蓄熱モード処理ルーチンのフローチャー
トである。
【図20】不足分充電モード処理ルーチンのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…住宅エネルギ制御システム、3…引き込みメータユ
ニット、3A…一次側端子、3B…二次側端子、3C…
電圧センサ、3D…電流センサ、3F…電力量演算装
置、3G…表示装置、3GA…表示部、5…引き込み開
閉器部、7…太陽電池ユニット、7A…電池パネル、7
B…パネル支持部、7C…集電部、9…パワーユニッ
ト、11…空調機、13…温水機、15…制御装置、1
7…引き込み口、19…引き込み電磁開閉器、21…電
流センサ、23A…分岐開閉器、23B…分岐開閉器、
23C…分岐開閉器、25…手元開閉器、27…太陽電
池充電ユニット、27A…太陽電池接続端子、27B…
出力端子、29…売電充電ユニット、29A…売電接続
端子、29B…出力端子、29C…制御端子、31…蓄
電池ユニット、31A…端子、31B…蓄電池、33…
インバータユニット、33A…入力端子、33B…出力
端子、33C…制御端子、35…入出力切替ユニット、
35A…切替スイッチ、35B…操作部、35C…端
子、35D…端子、35E…端子、37…通信インタフ
ェース、39…電圧センサ、41…電流センサ、43…
電流センサ、45…電流センサ、47…電流センサ、4
9…端子部、51…直流幹線、53…開閉器ユニット、
53A…接点、53B…操作部、61…ヒートポンプユ
ニット、61A…出力側、61B…入力側、63…熱交
換器ユニット、63A…入力側、63B…出力側、67
…蓄熱槽ユニット、67A…入力側、67B…出力側、
69…電磁開閉弁、71…電磁弁、73…電磁開閉弁、
75…ポンプ、77…ポンプ、79…電磁弁、79A…
ポート、79B…ポート、79C…ポート、79D…ポ
ート、81…動力盤、83…制御装置、85…二分岐
部、85…冷媒管、85A…二分岐部、91…温水タン
ク、93…ヒータ、95…電磁弁、96…電磁弁、97
…温度センサ、99…水量センサ、101…制御装置、
103…給水管、105…送水管、113…入力インタ
フェース、115…出力インタフェース、117…通信
インタフェース、119…電流制御回路、121…漏電
ブレーカ、131…入力インタフェース、139…出力
インタフェース、141…通信インタフェース、143
…キーボード、145…ディスプレイ、147…外部記
憶装置、151…日射予測装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エネルギの供給路からエネルギを買い入
    れるエネルギ購入手段と、 エネルギを外部から取り入れるエネルギ取入手段と、 上記エネルギを貯蔵するエネルギ貯蔵手段と、 上記エネルギを消費するエネルギ消費手段と、 上記エネルギを上記エネルギの供給路に送出するエネル
    ギ売却手段と、 上記エネルギの消費状態を推定する消費状態推定手段
    と、 上記推定したエネルギの消費状態に基いて、上記エネル
    ギ貯蔵手段におけるエネルギ貯蔵量の増加状態、又は上
    記エネルギ売却手段によるエネルギの送出状態を調整す
    るエネルギ需給調整手段とを備えるエネルギ制御装置。
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