JPH0530428U - ターボ冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、エンジンの前に搭載する放熱器が
重ならず、搭載上の問題や、エンジンの熱負荷の問題が
生じないターボ冷却装置を提供することを目的とする。 【構成】 ターボチャージャのコンプレッサの下流に、
インタクーラと、エアタービンと、エアタービンで駆動
される送風手段とを設けている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ターボインタクーラを備えたターボチャージャ付エンジンに関する 。

【０００２】

【従来の技術】

ターボチャージャ付エンジンの吸気を冷却する冷却装置として、ターボインタ クーラは公知である。

【０００３】 例えば、内燃機関講義（上巻）がある（昭和６３年９月２０日、第３次改著後 の第２９版、長尾不二夫著、株式会社養賢堂発行）。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これらの技術は、例えば、図３に示すように、ターボチャージ ャのタービンＴで駆動される圧縮機Ｌ（例えば、圧縮比１．５３）により圧縮さ れた給気（例えば７３℃）はインタクーラＫで冷却（例えば３８℃）される。そ して、ターボインタクーラの圧縮機ＫＬ（例えば圧縮比１．３７）で再び圧縮さ れた後、インタクーラＫで冷却（例えば３８℃）された後、タービンＫＴ（例え ば、圧縮比１．３７）で膨脹冷却（例えば０℃）されてエンジンに供給されるよ う構成されている。従って、タービンＫＴは、温度の低いエネルギの少ない空気 で回されることになるので、タービンＫＴの圧力比πＴ（膨脹比）を圧縮機ＫＬ の圧力比πＣ（圧縮比）の２倍程度にしないと順調に回らないという設計上困難 な問題がある。

【０００５】 また、インタクーラを２個必要とするので、ラジエータと合せて、３個の放熱 器をエンジンすなわち、ファンの前面に配置することになり、搭載困難になると 共に、エンジンの熱負荷が激しくなるという問題がある。

【０００６】 本考案は、エンジンの前に搭載する放熱器（クーラ）が重ならず、搭載上の問 題や、エンジンの熱負荷の問題が生じないターボ冷却装置を提供することを目的 としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、ターボインタクーラを備えたターボチャージャ付エンジンに おいて、ターボチャージャのコンプレッサの下流にインタクーラとエアタービン とを設け、該エアタービンにより駆動される送風手段により前記インタクーラを 冷却するよう構成している。

【０００８】 上記の送風手段は、ファンあるいは、エアコンプレッサとすることが好ましい 。

【０００９】

【作用】

上記のように構成されたターボ冷却装置において、ターボチャージャのコンプ レッサから吐出された給気は、インタクーラで送風手段により空冷され、更にエ アタービン内で膨脹することにより大気温度以下の温度となる。従って、燃焼温 度が低くなり、ＮＯＸ排出量が低減する。

【００１０】

【実施例】

以下、図面を参照して、本考案の実施例を説明する。

【００１１】 図１において、全体を符号２で示すターボチャージャのタービン２ａは、エン ジン１に装着されたエキゾーストマニホールド１１と、マフラ８との間に、排気 管１１を介して介装されている。また、ターボチャージャ２のコンプレッサ２ｂ は、吸込側がエアクリナ７に連結され、吐出側は、全体を符号３で示すターボイ ンタクーラ３のインタクーラ４及びエアタービン５を介してインテークマニホー ルド１ａに連結されている。そして、インタクーラ４は、エアタービン５で同軸 駆動される送風手段であるファン６により冷却するよう構成されている。

【００１２】 なお、符号９はエンジン１を冷却するラジエータ、符号１０はクーリングファ ンを、それぞれ示し、矢印Ａのように空気が流れる。

【００１３】 従って、エアクリーナ７を介して、ターボチャージャ２のコンプレッサ２ｂで 圧縮された給気は、ターボインタクーラ３のインタクーラ４で冷却されてから、 更に、ファン６を駆動しているエアタービン５内で膨脹することにより、大気温 度以下の温度となって、エンジンに供給される。これにより、燃焼温度が低下す るので、ＮＯＸ排出量を低減できる。

【００１４】 また、図２は、別の実施例を示し、ターボクーラ１３のインタクーラ１４を冷 却する送風手段として、エアコンプレッサ１６を使用した例である。すなわち、 エアタービン１５により同軸駆動されたコンプレッサ１６が、ダクト１７を有す るインタクーラ１４に連結されて、インタクーラ１４を冷却していること以外は 、図１の実施例と同一である。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、ターボクーラをユニット としてまとめることができ、クーラ（放熱器）を含めたエンジンの全長を短くで きるので、搭載性が向上すると共に、エンジンの熱負荷が激しくなることがない 。また、リヤエンジンとする場合には、レイアウト上より有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す構成図。

【図２】本考案の別の実施例を示す構成図。

【図３】従来の技術の一例を示す構成図。

【符号の説明】

１・・・エンジン ２・・・ターボチャージャ ３、１３・・・ターボインタクーラ ４、１４・・・インタクーラ ５、１５・・・エアタービン ６・・・ファン ７・・・エアクリーナ ８・・・マフラ ９・・・ラジエータ １０・・・クーリングファン １１・・・エキゾーストマニホールド １２・・・排気管 １６・・・エアコンプレッサ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ターボインタクーラを備えたターボチャ
   ージャ付エンジンにおいて、ターボチャージャのコンプ
   レッサの下流にインタクーラとエアタービンとを設け、
   該エアタービンにより駆動される送風手段により前記イ
   ンタクーラを冷却するよう構成したことを特徴とするタ
   ーボ冷却装置。