JPH0530401A - 記録撮影装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 動画撮影および静止画撮影が可能な記録撮影
装置において、静止画撮影の開始を検出する検出手段
と、前記検出手段の出力に応答して、シャッター速度お
よび焦点距離を読み込む入力手段と、前記シャッター速
度および前記焦点距離が所定の関係を満たしていないと
きは、シャッター速度を設定変更するシャッター速度設
定手段とを具備したものである。 【効果】 静止画撮影をする時には、その焦点距離から
最低のシャッター速度を演算して、その演算結果より遅
いシャッター速度にならないように制御することによっ
て、手ぶれなどを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、動画と共に静止画を記
録することが可能な記録撮影装置に関するものである。

【０００２】更に、詳述すれば、本発明は、静止画撮影
時におけるカメラ本体側および信号処理系の制御方式に
特色を持たせた記録撮影装置に関するものである。

【０００３】

【従来の技術】近年磁気記録の分野では、高密度記録に
対する要求が高まっており、ビデオテープレコーダに於
いてもテープの走行速度を低下させ、さらに高密度な磁
気記録を行うようになってきている。

【０００４】テープの走行速度が低下すると、例えば、
固定ヘッドを用いてオーディオ信号を記録した場合、相
対速度が大きく取れず再生音質が低下してしまうと言う
問題が生じる。

【０００５】これを解決する一つの手段として、回転ヘ
ッドで走査されるトラックの長さを従来より長くして、
その延長部分に時間軸圧縮したオーディオ信号を順次記
録する方式がある。

【０００６】具体的には、回転２ヘッドヘリカルスキャ
ンタイプのＶＴＲに於いて、従来回転シリンダに磁気テ
ープを１８０度以上巻き付けていたのに対し、上記方式
では回転シリンダに（１８０＋θ）度以上巻き付け、余
分に巻き付けた“θ”の部分にＰＣＭ化され、かつ時間
軸圧縮されたオーディオ信号を記録する方式である。

【０００７】図６はこのようなＶＴＲのテープ走行系を
示す図、図７は図６に示すＶＴＲによる磁気テープ上の
記録軌跡を示す図である。これら両図に於いて、７１は
磁気テープ、７２は回転シリンダ、７３および７４はシ
リンダ７２に取り付けられたヘッド、７５はテープ７１
上に形成されたトラックのビデオ信号記録領域部分、７
６は同様にＰＣＭオーディオ信号記録領域部分である。
ビデオ信号記録領域７５は回転リシンダ７２の１８０度
分でヘッド７３，７４によりトレースされ、またＰＣＭ
オーディオ信号記録領域７６は回転シリンダ７２のθ分
でトレースされる。

【０００８】以上のように、ビデオ信号を記録しながら
別の領域にデジタル信号で記録することが提案されてい
る。

【０００９】静止画像であれば前記ＰＣＭオーディオ信
号領域を複数回走査することによって、その情報を磁気
テープ上に全て記録することが可能である。この方法に
よれば、動画撮影と同一の撮影装置と、同一の記録媒体
を使用して静止画撮影が行えるばかりでなく、従来のＶ
ＴＲに於ける、テープの走行を停止し同一トラックのビ
デオ信号を再生する静止画像より、高画質の静止画像を
得ることが可能になる。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動画撮
影と同一の撮影装置を用い、同一の撮影媒体を使って静
止画撮影を行うと、動画撮影時の通常シャッター速度が
１／６０秒なので、静止画撮影時には手ぶれが生じ易い
という欠点があった。

【００１１】また８倍，１０倍レンズ等の望遠撮影ので
きるカムコーダも知られており、望遠側になればなる程
手ぶれが生じ易く、静止画撮影時にはその手ぶれ状態は
より顕著なものになるという欠点があった。

【００１２】よって本発明の目的は上述の点に鑑み、静
止画撮影の際に、とりわけ望遠側での静止画撮影時に、
手ぶれを防止するよう構成した記録撮影装置を提供する
ことにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は、動画撮影およ
び静止画撮影が可能な記録撮影装置において、静止画撮
影の開始を検出する検出手段と、前記検出手段の出力に
応答して、シャッター速度および焦点距離を読み込む入
力手段と、前記シャッター速度および前記焦点距離が所
定の関係を満たしていないときは、シャッター速度を設
定変更するシャッター速度設定手段とを具備したもので
ある。

【００１４】本発明は、動画撮影および静止画撮影が可
能な記録装置において、静止画撮影の開始を検出する検
出手段と、前記検出手段の出力に応答して、シャッター
速度，焦点距離および絞り値を読み込む入力手段と、前
記シャッター速度および前記焦点距離の関係に基づい
て、前記シャッター速度および絞り値を設定変更する制
御手段とを具備したものである。

【００１５】

【作用】本発明によれば、シャッター速度を設定するシ
ャッター速度設定手段を設けること、さらに、前記シャ
ッター速度の設定にともない絞りを制御する手段を設け
ることにより、望遠側での静止画撮影の際に生じ易いと
思われる手ぶれを防止することができる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。

【００１７】図１は、本発明の一実施例全体を示すブロ
ック図である。同図において１はフォーカスレンズ群、
２はズームレンズ群、３は絞り、４はＣＣＤ光電変換素
子、５はサンプル／ホールド回路、６はカメラ信号処理
回路である。

【００１８】７はビデオ信号処理回路、８はＡ／Ｄ変換
回路、９はレート変換回路、１０はＰＣＭ変換回路、１
１は記録回路、１２は焦点距離読み込みエンコーダ、１
３はズームモータ、１４はズームモータを駆動させる駆
動回路、１５はシャッター速度読み込みエンコーダ、１
６はシャッター速度設定回路、１７は静止画撮影用レリ
ーズボタン、１８は上記レリーズボタン１７の出力信号
に応答して図２に示す制御を行う制御回路、１９は外部
に設けられているシャッター速度選択ボタンである。

【００１９】図２は、制御回路１８の動作手順を示すフ
ローチャートである。

【００２０】まず、静止画撮影用レリーズボタン１７が
半押しされると（１段階ＯＮ）（ステップＳ２２）、手
ぶれ防止等を考慮して、図３に示すテーブルに従い、通
常手ぶれが生じないとされているシャッター速度に制御
する。ここで、通常手ぶれしないとされているシャッタ
ー速度は、３５mmフィルムにおいて焦点距離ｆに対し
て、シャッター速度Ｖ＝１／ｆ秒とされている。

【００２１】そこで、シャッター速度Ｖと焦点距離ｆを
読み込み（ステップＳ２３）、もしシャッター速度が１
／ｆ秒より遅かったときには（ステップＳ２４）、シャ
ッター速度を１／ｆ秒に切り換える（ステップＳ２
５）。

【００２２】そして、制御回路１８から出力されたシャ
ッター速度情報に従って、シャッター速度設定回路１６
でシャッター速度を設定する（ステップＳ２６）。

【００２３】次に、レリーズボタン１７が全押しされる
と（２段階ＯＮ）（ステップＳ２７）、記録回路１１に
おいて静止画記録を行う（ステップＳ２８）。

【００２４】次に、他の実施例について説明する。

【００２５】図１〜図３を参照して先に説明した実施例
においては、シャッター速度を速くすると光量が減り画
面が暗くなるという弊害が生じる。それを補正するため
に、絞りを開ける方法がある。その実施例を図４に示
す。

【００２６】図４において、図１と同じ番号のものは、
同様の部材または回路を示す。また４１は測光回路、４
２は絞り設定回路、４３は絞り値読み取りエンコーダで
ある。

【００２７】図５は、図４に示した実施例の動作フロー
を示す。

【００２８】まず、レリーズボタン１７が半押し（１段
階ＯＮ）であるかどうかを判定する（ステップＳ５
２）。そして半押しであれば、焦点距離読み込みエンコ
ーダ１２から焦点距離を読み込み、シャッター速度読み
込みエンコーダ１５からシャッター速度を読み込み（ス
テップＳ５３）、図３に示すテーブルに従いシャッター
速度がテーブル上のシャッター速度より遅ければ（ステ
ップＳ５４）、シャッター速度をシャッター設定回路１
６において設定し、その時、速度を速くした分だけ絞り
を開けるように４２の絞り設定回路で設定する（ステッ
プＳ５５）。例えば、シャッター速度を２段階速くした
ら絞りも２段階分開けるようにするものである。

【００２９】次に、レリーズボタン１７が全押しされ
（２段階ＯＮ）たかどうかを判定し（ステップＳ５
７）、全押しされたならば静止画記録を行う（ステップ
Ｓ５８）。なお、半押し状態のままであれば、ステップ
Ｓ５３〜Ｓ５６におけるシャッター速度および絞りの設
定を続行し、ＯＦＦ状態であれば動画撮影状態、すなわ
ち、速押しされる前のシャッター速度に戻るものであ
る。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、望
遠が可能であるカムコーダを用いて望遠側で静止画撮影
をする時には、その焦点距離から最低のシャッター速度
を演算して、その演算結果より遅いシャッター速度にな
らないように制御することによって、手ぶれなどを防止
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例全体を示すブロック図であ
る。

【図２】制御回路１８の動作手順を示すフローチャート
である。

【図３】レリーズボタンの半押し時に参照されるテーブ
ルを示す図である。

【図４】本発明のその他の実施例を示すブロック図であ
る。

【図５】図４に示した実施例の動作手順を示すフローチ
ャートである。

【図６】従来から知られているＶＴＲの走行系を示す図
である。

【図７】磁気テープ上の記録軌跡を示す図である。

【符号の説明】

１ フォーカスレンズ群 ２ ズームレンズ群 ３ 絞り ４ ＣＣＤ １３ ズームモータ １４ ズームモータ駆動回路 １５ シャッター速度読み込みエンコーダ １６ シャッター速度設定回路 １７ 静止画撮影用レリーズボタン １８ 制御回路 ４１ 測光回路 ４２ 絞り設定回路 ４３ 絞り値読み込みエンコーダ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 動画撮影および静止画撮影が可能な記録
   撮影装置において、静止画撮影の開始を検出する検出手
   段と、 前記検出手段の出力に応答して、シャッター速度および
   焦点距離を読み込む入力手段と、 前記シャッター速度および前記焦点距離が所定の関係を
   満たしていないときは、シャッター速度を設定変更する
   シャッター速度設定手段とを具備したことを特徴とする
   記録撮影装置。
2. 【請求項２】 動画撮影および静止画撮影が可能な記録
   装置において、静止画撮影の開始を検出する検出手段
   と、 前記検出手段の出力に応答して、シャッター速度，焦点
   距離および絞り値を読み込む入力手段と、 前記シャッター速度および前記焦点距離の関係に基づい
   て、前記シャッター速度および絞り値を設定変更する制
   御手段とを具備したことを特徴とする記録撮影装置。