JPH0530317B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0530317B2 JPH0530317B2 JP29714987A JP29714987A JPH0530317B2 JP H0530317 B2 JPH0530317 B2 JP H0530317B2 JP 29714987 A JP29714987 A JP 29714987A JP 29714987 A JP29714987 A JP 29714987A JP H0530317 B2 JPH0530317 B2 JP H0530317B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic
- paste
- multilayer circuit
- circuit board
- conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 claims description 39
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 24
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 24
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims description 16
- 238000010304 firing Methods 0.000 claims description 7
- 229910052709 silver Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 229910052763 palladium Inorganic materials 0.000 claims description 6
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 229910052697 platinum Inorganic materials 0.000 claims description 2
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 23
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000012298 atmosphere Substances 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 4
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 4
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 4
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 4
- YXFVVABEGXRONW-UHFFFAOYSA-N Toluene Chemical compound CC1=CC=CC=C1 YXFVVABEGXRONW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 3
- 230000001376 precipitating effect Effects 0.000 description 3
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 3
- 239000004925 Acrylic resin Substances 0.000 description 2
- 229920000178 Acrylic resin Polymers 0.000 description 2
- LRHPLDYGYMQRHN-UHFFFAOYSA-N N-Butanol Chemical compound CCCCO LRHPLDYGYMQRHN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910004298 SiO 2 Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 2
- DOIRQSBPFJWKBE-UHFFFAOYSA-N dibutyl phthalate Chemical compound CCCCOC(=O)C1=CC=CC=C1C(=O)OCCCC DOIRQSBPFJWKBE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
- 239000002923 metal particle Substances 0.000 description 2
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 2
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 2
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 2
- 239000012266 salt solution Substances 0.000 description 2
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 2
- 229910018072 Al 2 O 3 Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001856 Ethyl cellulose Substances 0.000 description 1
- ZZSNKZQZMQGXPY-UHFFFAOYSA-N Ethyl cellulose Chemical compound CCOCC1OC(OC)C(OCC)C(OCC)C1OC1C(O)C(O)C(OC)C(CO)O1 ZZSNKZQZMQGXPY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- NIPNSKYNPDTRPC-UHFFFAOYSA-N N-[2-oxo-2-(2,4,6,7-tetrahydrotriazolo[4,5-c]pyridin-5-yl)ethyl]-2-[[3-(trifluoromethoxy)phenyl]methylamino]pyrimidine-5-carboxamide Chemical compound O=C(CNC(=O)C=1C=NC(=NC=1)NCC1=CC(=CC=C1)OC(F)(F)F)N1CC2=C(CC1)NN=N2 NIPNSKYNPDTRPC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910001252 Pd alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- WUOACPNHFRMFPN-UHFFFAOYSA-N alpha-terpineol Chemical compound CC1=CCC(C(C)(C)O)CC1 WUOACPNHFRMFPN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- SQIFACVGCPWBQZ-UHFFFAOYSA-N delta-terpineol Natural products CC(C)(O)C1CCC(=C)CC1 SQIFACVGCPWBQZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000007606 doctor blade method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 229920001249 ethyl cellulose Polymers 0.000 description 1
- 235000019325 ethyl cellulose Nutrition 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 1
- 150000004679 hydroxides Chemical class 0.000 description 1
- 238000004898 kneading Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 239000011259 mixed solution Substances 0.000 description 1
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 239000004014 plasticizer Substances 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 1
- 238000007650 screen-printing Methods 0.000 description 1
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 1
- 229940116411 terpineol Drugs 0.000 description 1
- 230000008719 thickening Effects 0.000 description 1
- 229910052721 tungsten Inorganic materials 0.000 description 1
Description
イ 発明の目的
[産業上の利用分野]
本発明は電子機器に使用されるセラミツク多層
回路基板に関する。 [従来の技術] 一般にセラミツク多層回路基板はWまたはMo
を導体とする高アルミナ系の高温焼成(1500℃以
上)の多層回路基板を用いているが、アルミナは
比誘電率が高く、導通抵抗も高いため、信号伝播
遅延時間も長くなりコンピユータ等の高速化、高
性能化の障害となつていた。 このため、高温焼成多層回路基板に代わるもの
として、基板材料は、例えば特開昭60−260465号
公報、特開昭60−227311号公報等には低融点ガラ
スにアルミナを添加したセラミツクやAl2O3−
SiO2−CaO−MgO−B2O3系セラミツク等を用
い、さらに導体は、例えばAg,Ag−Pd,Cu等
の低抵抗金属を用い、これらを多層に積層した低
温焼成セラミツク多層回路基板の開発が進められ
ている。 この一般的な製造方法を第2図にフローチヤー
トで示した。そこで使用されているスルホール用
導体ペーストは導通抵抗が低いこと、セラミ
ツクの焼成は800℃〜1000℃で焼結可能なこと、
できるだけ安価なこと等を考慮して金属成分が
決められている。例えば、酸化雰囲気(空気)焼
成ではAg,Ag−Pdで、中性および還元雰囲気で
はCuである。 このような金属粉末は通常平均0.1μ〜5μ程度の
球状ないし粒状粉体であり、スルホール用導体ペ
ーストは前述した金属粉末と有機ビヒクルを三本
ロールなどでよく混合混練して作製される。こう
して作製された導体ペーストを用いて第2図に示
したフローチヤートのように多層回路基板を作製
すると、スルホール内へ充填したAg,Ag−Pdお
よびCuの熱膨張係数がセラミツクに比べて著し
く大きいため、温度変化によつてスルホール内の
金属粒子とセラミツクとの間に大きな引張応力あ
るいは圧縮応力がかかり、導体中やセラミツク中
にクラツクの発生し、導通の信頼性を低下させて
いた。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明はスルホール導通の信頼性を向上するた
め、従来の平均0.1μ〜5μ球状ないし粒状のAg,
Cu,Ag−Pd粉体を使用すると、導体がセラミツ
クの焼成温度では緻密に焼結してしまうことが導
通の信頼性を低下させている原因と考え、導体を
多孔状質状とすることにより問題を解決しようと
するものである。 ロ 発明の構成 [問題点を解決するための手段] 本発明はセラミツクグリンシートにスルホール
を形成し、金属成分と有機ビヒクルよりなるペー
ストで充填した後、焼成して製造するセラミツク
多層回路基板において、前記金属成分は重量比率
で30%以上の偏平状導体金属粉末を含有するペー
ストからなることを特徴とするセラミツク多層回
路基板である。 そして、スルホールに充填するペーストの金属
成分はAg,Pd,Pt、およびCuの少なくとも1種
以上からなることを特徴とする。 そして、スルホールをペーストで充填したセラ
ミツクグリンシートは800℃〜1000℃で焼成する
ことを特徴とする。 [作用] 通常、導体ペーストに用いられる球状あるいは
粒状金属粉末は、金属塩溶液から還元剤を用いて
金属粉末を沈殿させる等の方法で作製されたもの
であり、本発明で用いる偏平状粉末は、前記の方
法等で作製した球状粉末などをボールミルなどで
機械的な力で砕きあるいは延ばしたりして作製さ
れる。 また、Ag−Pd共沈粉末は、Ag,Pdそれぞれ
の金属塩混合溶液に還元剤を添加して、同時に沈
殿させ粒子として作製したものである。 またAg−Pd合金粉末は、AgとPdのそれぞれ
の水酸化物を水素気流中で加熱還元させる方法等
で作製したものである。 導体ペースト中の金属粒子を従来の球状から偏
平状の粒子を金属成分全体の30%以上とすること
により、セラミツクと一体焼結した場合、スルホ
ール導体の金属成分部の構造は、焼結性が悪いた
めに空孔の多い多孔質状の組織となつて、急激な
温度変化に起因する応力を緩和し、セラミツク部
および導体部でのクラツクの発生を防ぐものと思
われる。 なお、導体部の構造組織は多孔質ではあるが、
一つのポアーの孔径は数μ程度であり、導通抵抗
は緻密質の場合と比較して実用上の差異はほとん
ど認められず、電気回路として好ましくない配線
抵抗の増加を防いでいる。 [実施例] 本発明の実施例を示す。 低温焼成セラミツク基板はCaO−Al2O3−SiO2
−B2O3系ガラスとアルミナ粉の混合物を用いた。 セラミツクグリンシートは前記混合物と有機バ
イダー(アクリル樹脂)、可塑剤(フタル酸ジブ
チル)、溶剤(トルエンとブタノール混合)をボ
ールミルで混合し、ドクターブレード法にて厚み
0.4mmのセラミツクグリンシートを作製した。 導体ペーストは第1表に示したそれぞれの金属
回路基板に関する。 [従来の技術] 一般にセラミツク多層回路基板はWまたはMo
を導体とする高アルミナ系の高温焼成(1500℃以
上)の多層回路基板を用いているが、アルミナは
比誘電率が高く、導通抵抗も高いため、信号伝播
遅延時間も長くなりコンピユータ等の高速化、高
性能化の障害となつていた。 このため、高温焼成多層回路基板に代わるもの
として、基板材料は、例えば特開昭60−260465号
公報、特開昭60−227311号公報等には低融点ガラ
スにアルミナを添加したセラミツクやAl2O3−
SiO2−CaO−MgO−B2O3系セラミツク等を用
い、さらに導体は、例えばAg,Ag−Pd,Cu等
の低抵抗金属を用い、これらを多層に積層した低
温焼成セラミツク多層回路基板の開発が進められ
ている。 この一般的な製造方法を第2図にフローチヤー
トで示した。そこで使用されているスルホール用
導体ペーストは導通抵抗が低いこと、セラミ
ツクの焼成は800℃〜1000℃で焼結可能なこと、
できるだけ安価なこと等を考慮して金属成分が
決められている。例えば、酸化雰囲気(空気)焼
成ではAg,Ag−Pdで、中性および還元雰囲気で
はCuである。 このような金属粉末は通常平均0.1μ〜5μ程度の
球状ないし粒状粉体であり、スルホール用導体ペ
ーストは前述した金属粉末と有機ビヒクルを三本
ロールなどでよく混合混練して作製される。こう
して作製された導体ペーストを用いて第2図に示
したフローチヤートのように多層回路基板を作製
すると、スルホール内へ充填したAg,Ag−Pdお
よびCuの熱膨張係数がセラミツクに比べて著し
く大きいため、温度変化によつてスルホール内の
金属粒子とセラミツクとの間に大きな引張応力あ
るいは圧縮応力がかかり、導体中やセラミツク中
にクラツクの発生し、導通の信頼性を低下させて
いた。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明はスルホール導通の信頼性を向上するた
め、従来の平均0.1μ〜5μ球状ないし粒状のAg,
Cu,Ag−Pd粉体を使用すると、導体がセラミツ
クの焼成温度では緻密に焼結してしまうことが導
通の信頼性を低下させている原因と考え、導体を
多孔状質状とすることにより問題を解決しようと
するものである。 ロ 発明の構成 [問題点を解決するための手段] 本発明はセラミツクグリンシートにスルホール
を形成し、金属成分と有機ビヒクルよりなるペー
ストで充填した後、焼成して製造するセラミツク
多層回路基板において、前記金属成分は重量比率
で30%以上の偏平状導体金属粉末を含有するペー
ストからなることを特徴とするセラミツク多層回
路基板である。 そして、スルホールに充填するペーストの金属
成分はAg,Pd,Pt、およびCuの少なくとも1種
以上からなることを特徴とする。 そして、スルホールをペーストで充填したセラ
ミツクグリンシートは800℃〜1000℃で焼成する
ことを特徴とする。 [作用] 通常、導体ペーストに用いられる球状あるいは
粒状金属粉末は、金属塩溶液から還元剤を用いて
金属粉末を沈殿させる等の方法で作製されたもの
であり、本発明で用いる偏平状粉末は、前記の方
法等で作製した球状粉末などをボールミルなどで
機械的な力で砕きあるいは延ばしたりして作製さ
れる。 また、Ag−Pd共沈粉末は、Ag,Pdそれぞれ
の金属塩混合溶液に還元剤を添加して、同時に沈
殿させ粒子として作製したものである。 またAg−Pd合金粉末は、AgとPdのそれぞれ
の水酸化物を水素気流中で加熱還元させる方法等
で作製したものである。 導体ペースト中の金属粒子を従来の球状から偏
平状の粒子を金属成分全体の30%以上とすること
により、セラミツクと一体焼結した場合、スルホ
ール導体の金属成分部の構造は、焼結性が悪いた
めに空孔の多い多孔質状の組織となつて、急激な
温度変化に起因する応力を緩和し、セラミツク部
および導体部でのクラツクの発生を防ぐものと思
われる。 なお、導体部の構造組織は多孔質ではあるが、
一つのポアーの孔径は数μ程度であり、導通抵抗
は緻密質の場合と比較して実用上の差異はほとん
ど認められず、電気回路として好ましくない配線
抵抗の増加を防いでいる。 [実施例] 本発明の実施例を示す。 低温焼成セラミツク基板はCaO−Al2O3−SiO2
−B2O3系ガラスとアルミナ粉の混合物を用いた。 セラミツクグリンシートは前記混合物と有機バ
イダー(アクリル樹脂)、可塑剤(フタル酸ジブ
チル)、溶剤(トルエンとブタノール混合)をボ
ールミルで混合し、ドクターブレード法にて厚み
0.4mmのセラミツクグリンシートを作製した。 導体ペーストは第1表に示したそれぞれの金属
【表】
成分の金属粉末と有機バインダー(エチルセルロ
ース、またはアクリル樹脂)と溶剤(テレピネオ
ール)の混合物を三本ロールでよく混合混練して
作製した。 スルホールは穴径0.3mmφの大きさに金型を用
いて打ち抜き、導体ペーストをスクリン印刷法で
スルホール内に充填した。 実施例1,2,3,4,5,7,8は内線配線
用Ag導体ペーストを印刷し、また外部に出るセ
ラミツクグリンシート上には外部配線用Ag−Pd
ペーストを印刷した。第1図に示したように、こ
うして作製した配線印刷とスルホール内に導体が
充填されたセラミツクグリンシートを第1層と
し、2,3層はスルホールのないセラミツクグリ
ンシートとして、この3枚を加熱圧着して積層し
た。次いで、空気雰囲気中の900℃で焼成してセ
ラミツク多層回路基板とした。 実施例6は実施例1と同様に作製したセラミツ
クグリンシートを用い、スルホール導体ペースト
としてCuペースト、また内部配線および外部配
線はCuペーストを印刷し、前述と同様に3枚を
加熱圧着して積層し、加湿N2を主体とした中性
雰囲気の900℃で焼成し多層回路基板とした。 こうして得た試験片を用いて信頼性試験とし
て、温度サイクル試験(条件は−40℃〜+150℃、
100サイクル)を行つて、導通抵抗の変化率、ま
たセラミツクおよび導体周辺のクラツク発生の有
無を調べた。その結果を第1表に示した。 これに対して、比較のため(比較例1−3)、
導体ペーストは第1表に示した金属塩溶液から還
元剤を用いて金属粉末を沈殿させる等の方法で作
製された球状のそれぞれの金属成分の金属粉末を
用い、そのほかは比較例1,2は実施例1と、ま
た比較例3は実施例6同様の作製方法および試験
方法で行つた。その結果も第1表に示した。 実施例の全ては導体周辺および導体中にクラツ
クの発生はなく、また、導通抵抗の変化率は±
0.5%以下であつた。一方比較例の全てはセラミ
ツク中にクラツクが発生し、それにより導通抵抗
が2%以上増大した。 なお、本発明はスルホールと必要な配線を有す
る1層の回路基板であつても良いことは当然であ
り、スルホール導体を形成する必要があるセラミ
ツク多層回路基板を作製する全てに利用できる。 また、セラミツクグリンシートの代わりにセラ
ミツク絶縁体ペーストを用いて多層化する、いわ
ゆる印刷積層多層回路基板にも応用できる。 ハ 発明の効果 本発明によれば、スルホール導体およびその周
辺にクラツクの発生のない高信頼性のセラミツク
多層回路基板を低温焼成で得ることができた。
ース、またはアクリル樹脂)と溶剤(テレピネオ
ール)の混合物を三本ロールでよく混合混練して
作製した。 スルホールは穴径0.3mmφの大きさに金型を用
いて打ち抜き、導体ペーストをスクリン印刷法で
スルホール内に充填した。 実施例1,2,3,4,5,7,8は内線配線
用Ag導体ペーストを印刷し、また外部に出るセ
ラミツクグリンシート上には外部配線用Ag−Pd
ペーストを印刷した。第1図に示したように、こ
うして作製した配線印刷とスルホール内に導体が
充填されたセラミツクグリンシートを第1層と
し、2,3層はスルホールのないセラミツクグリ
ンシートとして、この3枚を加熱圧着して積層し
た。次いで、空気雰囲気中の900℃で焼成してセ
ラミツク多層回路基板とした。 実施例6は実施例1と同様に作製したセラミツ
クグリンシートを用い、スルホール導体ペースト
としてCuペースト、また内部配線および外部配
線はCuペーストを印刷し、前述と同様に3枚を
加熱圧着して積層し、加湿N2を主体とした中性
雰囲気の900℃で焼成し多層回路基板とした。 こうして得た試験片を用いて信頼性試験とし
て、温度サイクル試験(条件は−40℃〜+150℃、
100サイクル)を行つて、導通抵抗の変化率、ま
たセラミツクおよび導体周辺のクラツク発生の有
無を調べた。その結果を第1表に示した。 これに対して、比較のため(比較例1−3)、
導体ペーストは第1表に示した金属塩溶液から還
元剤を用いて金属粉末を沈殿させる等の方法で作
製された球状のそれぞれの金属成分の金属粉末を
用い、そのほかは比較例1,2は実施例1と、ま
た比較例3は実施例6同様の作製方法および試験
方法で行つた。その結果も第1表に示した。 実施例の全ては導体周辺および導体中にクラツ
クの発生はなく、また、導通抵抗の変化率は±
0.5%以下であつた。一方比較例の全てはセラミ
ツク中にクラツクが発生し、それにより導通抵抗
が2%以上増大した。 なお、本発明はスルホールと必要な配線を有す
る1層の回路基板であつても良いことは当然であ
り、スルホール導体を形成する必要があるセラミ
ツク多層回路基板を作製する全てに利用できる。 また、セラミツクグリンシートの代わりにセラ
ミツク絶縁体ペーストを用いて多層化する、いわ
ゆる印刷積層多層回路基板にも応用できる。 ハ 発明の効果 本発明によれば、スルホール導体およびその周
辺にクラツクの発生のない高信頼性のセラミツク
多層回路基板を低温焼成で得ることができた。
第1図は本発明の1実施例を示すセラミツク多
層回路基板の断面図、第2図はセラミツク多層回
路基板の工程のフローチヤート。 1……セラミツクグリンシート、2……スルホ
ール、3……外層導体、4……内層導体。
層回路基板の断面図、第2図はセラミツク多層回
路基板の工程のフローチヤート。 1……セラミツクグリンシート、2……スルホ
ール、3……外層導体、4……内層導体。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 セラミツクグリンシートにスルホールを形成
し、金属成分と有機ビヒクルよりなるペーストで
充填した後、焼成して製造するセラミツク多層回
路基板において、前記金属成分は重量比率で30%
以上の偏平状導体金属粉末を含有するペーストか
らなることを特徴とするセラミツク多層回路基
板。 2 スルホールに充填するペーストの金属成分は
Ag,Pd,Pt、およびCuの少なくとも1種以上か
らなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載のセラミツク多層回路基板。 3 スルホールをペーストで充填したセラミツク
グリンシートは800℃〜1000℃で焼成したことを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載のセラミツ
ク多層回路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29714987A JPH01138793A (ja) | 1987-11-25 | 1987-11-25 | セラミック多層回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29714987A JPH01138793A (ja) | 1987-11-25 | 1987-11-25 | セラミック多層回路基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01138793A JPH01138793A (ja) | 1989-05-31 |
JPH0530317B2 true JPH0530317B2 (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17842835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29714987A Granted JPH01138793A (ja) | 1987-11-25 | 1987-11-25 | セラミック多層回路基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01138793A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3019139B2 (ja) * | 1995-03-30 | 2000-03-13 | 株式会社住友金属エレクトロデバイス | 導電性ペースト及びそれを用いたセラミック回路基板 |
TW200733143A (en) | 2006-01-23 | 2007-09-01 | Hitachi Metals Ltd | Conductor paste, multilayer ceramic substrate and fabrication method of multilayer ceramic substrate |
JP5469316B2 (ja) * | 2007-07-03 | 2014-04-16 | 日本碍子株式会社 | セラミックス構造体及びその製造方法 |
-
1987
- 1987-11-25 JP JP29714987A patent/JPH01138793A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01138793A (ja) | 1989-05-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5845426B2 (ja) | セラミック積層部品 | |
US4109377A (en) | Method for preparing a multilayer ceramic | |
JPH0361359B2 (ja) | ||
KR100462289B1 (ko) | 도체 페이스트, 세라믹 다층기판, 및 세라믹 다층기판의제조방법 | |
JPH0992983A (ja) | セラミック多層基板の製造方法 | |
WO2000021102A1 (en) | Capacitance-coupled high dielectric constant embedded capacitors | |
JPH0569319B2 (ja) | ||
JPH0530317B2 (ja) | ||
JPH02277279A (ja) | 同時焼成セラミック回路基板 | |
JPS63122295A (ja) | 電子部品内蔵多層セラミツク基板 | |
JPH01138792A (ja) | セラミック多層回路基板 | |
JPS63292504A (ja) | 導体ペ−スト | |
JP3222296B2 (ja) | 導電性インキ | |
JP2615970B2 (ja) | 内部に導体、抵抗体を配線したA▲l▼N多層基板の製造方法 | |
JPS59162169A (ja) | セラミック多層配線板 | |
JP2003277170A (ja) | 配線導体用組成物 | |
JPH0632379B2 (ja) | セラミツク配線基板の製造方法 | |
JPH06338686A (ja) | 多層基板の製造方法 | |
JPH10341067A (ja) | 無機多層基板およびビア用導体ペースト | |
JPS63300594A (ja) | 多層セラミック配線基板およびその製造方法 | |
JPS60171781A (ja) | 低誘電率多層基板の製造方法 | |
JPS6024095A (ja) | ガラスセラミツクス多層配線基板の製造法 | |
JP2006066743A (ja) | コンデンサ内蔵ガラスセラミック多層配線基板およびその製造方法 | |
JPH0250638B2 (ja) | ||
JPH02309691A (ja) | コンデンサー内蔵複合回路基板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 15 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080507 |