JPH05302989A - 原子炉停止装置 - Google Patents

原子炉停止装置

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JPH05302989A
JPH05302989A JP4109791A JP10979192A JPH05302989A JP H05302989 A JPH05302989 A JP H05302989A JP 4109791 A JP4109791 A JP 4109791A JP 10979192 A JP10979192 A JP 10979192A JP H05302989 A JPH05302989 A JP H05302989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control rod
extension
temperature
coolant
reactor
Prior art date
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Pending
Application number
JP4109791A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisato Matsumiya
壽人 松宮
Hiroshi Endo
寛 遠藤
Yasushi Tsuboi
靖 坪井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4109791A priority Critical patent/JPH05302989A/ja
Publication of JPH05302989A publication Critical patent/JPH05302989A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【目的】通常運転時の温度変化に対する炉心挿入量の変
化を抑えることができ、熱膨張による伸長量が大きく、
機械的強度を高くする。 【構成】炉心に設置された案内管41内に昇降自在に収
納される制御棒本体43と、この制御棒本体43の上端
から上方へ延び制御棒本体43を吊下する延長部材44
と、この延長部材44の途中に介在し伸縮自在な伸縮部
材52と、この伸縮部材52を包囲し内部に冷却材57
を収容した感温部材55とを備え、外部の冷却材の急激
な温度上昇時、感温部材55内における冷却材57の熱
膨張にて伸縮部材52を伸長させるように構成したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速増殖炉に設置される
原子炉停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高速増殖炉の炉心は、図3に示
すように多数の燃料集合体1と、この燃料集合体1の間
に挿入される複数の制御棒集合体2と、燃料集合体1の
最外部を包囲するようにして設けられる多数の遮蔽体
(図示せず)により大略構成されている。
【0003】燃料集合体1は内部に多数の燃料ピン3を
装着しており、下端に設けたエントランスノズル4を炉
心支持板5の開孔部に挿入することにより定位置に設置
される。そして、炉心支持板5内の高圧プレナム6から
冷却材がエントランスノズル4の冷却材流入口7を通し
て流入し、続いて燃料ピン3の間を上昇し、燃料集合体
1を除熱する。
【0004】制御棒集合体2は下部案内管8と、上部案
内管9と、制御棒本体10と、この制御棒本体10を吊
下する延長管11とから構成されている。下部案内管8
は下端に形成されているエントランスノズル12を炉心
支持板5の開孔部に挿入することにより定位置に設置さ
れる。このエントランスノズル12には高圧プレナム6
に連通する冷却材流入口13と、制御棒本体10の内在
する内側に連通する連通孔14とが設けられている。
【0005】また、制御棒本体10は内部に中性子吸収
体を内蔵し、再挿入時には下端の係合部15を下部案内
管8のダッシュポット16内に挿入して定位される。制
御棒本体10は上端から上方へ延出させた延長棒17の
上端部に形成した掴み部18により延長管11の下端部
を掴むことによってその延長管11に吊下される。この
延長管11を制御棒駆動機構(図示せず)にて上下動さ
せることにより、制御棒本体10を炉心内に挿入した
り、引き抜いたりする。
【0006】この制御棒本体10の除熱は、高圧プレナ
ム6からエントランスノズル12の冷却材流入口13、
連通孔14を通って下部案内管8を上昇する冷却材によ
り行われる。また、延長管11の途中にはばね19を介
在させ、このばね19の外側にベローズ20を設け、こ
のベローズ20およびばね19の外側を二重円筒状感温
部材21で包囲し、この感温部材21内およびベローズ
20内に冷却材である液体金属22を封入している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】通常の運転時には延長
管11の上下動作により制御棒本体10の炉心内への挿
入度を調整して炉出力を調整する。また、炉出力が異常
に上昇したり、冷却材が減少するなどの異常が生じる
と、制御棒本体10を炉心内に緊急挿入させて炉を停止
させるスクラム動作が行われる。
【0008】一方、高速増殖炉においては緊急時に何等
かの原因で延長管11が下降できなくなって制御棒本体
10を炉心内に挿入できないというスクラム失敗の場合
を想定し、このスクラム失敗時にも炉心の反応度を臨界
よりも低く抑える必要がある。これはスクラム失敗が起
きると、原子炉出力が過剰に増大して冷却材温度が上昇
し、ひいては炉心損傷事故が生ずる可能性があるからで
ある。
【0009】図4に示すようにスクラム失敗時には、炉
心内においてドップラ効果および冷却材密度効果により
制御棒反応度が0の臨界よりも高い同図中線aの正の反
応度が発生する。しかし、従来の熱膨張式原子炉停止装
置においては、延長管11および延長棒17が事故によ
る冷却材温度上昇に伴って軸方向に熱膨張し、制御棒本
体10を炉心内に挿入し、同図中線bの負の反応度が発
生する。そして、従来はこれらの正・負の反応度を重ね
合せた全反応度を同図線cのように臨界より低い負の反
応度領域に保持して、原子炉の安全性を確保している。
【0010】また、従来の熱膨張式原子炉停止装置にお
いては、原子炉の起動、停止時に軸方向に膨張・収縮す
るため、原子炉の制御を複雑にしている。そして、事故
事象によっては事故発生時の伸長量が不足し、安全の確
保が不十分な場合がある。
【0011】さらに、従来の原子炉停止装置において
は、通常運転中の軸方向の膨張によりばね19の復元力
を生じさせ、その復元力はベローズ20内圧とバランス
する。このような圧力はベローズ20の健全性を確保す
る上で非常な困難を招く問題点がある。そして、ベロー
ズ20を使用しているため、設計の自由度が低下すると
ともに、機械的強度が低いという問題点がある。
【0012】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、通常運転時の温度変化に対する炉心挿入量の変
化を抑えることができ、熱膨張による伸長量が大きく、
機械的強度の高い原子炉停止装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る原子炉停止
装置は、上述した課題を解決するために、炉心に設置さ
れた案内管内に昇降自在に収納される制御棒本体と、こ
の制御棒本体の上端から上方へ延び上記制御棒本体を吊
下する延長部材と、この延長部材の途中に介在し伸縮自
在な伸縮部材と、この伸縮部材を包囲し内部に冷却材を
収容した感温部材とを備え、外部の冷却材の急激な温度
上昇時、上記感温部材内における冷却材の熱膨張にて上
記伸縮部材を伸長させるように構成したものである。
【0014】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、原子炉
の通常起動時、低温停止温度から定格運転温度までの温
度上昇に伴い、感温部材内の冷却材はさほど熱膨張せず
に伸縮部材が元の状態を保持し、制御棒本体は炉心に挿
入されない。一方、急激な温度上昇時には、感温部材内
の冷却材が大きく熱膨張して伸縮部材を伸長させ、制御
棒本体を炉心に挿入する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る原子炉停止装置の一実施例を
示す。
【0016】図1に示すように、高速増殖炉の炉心は、
多数の燃料集合体30と、この燃料集合体30の間に挿
入される複数の制御棒集合体40と、燃料集合体30の
最外部を包囲するようにして設けられる多数の遮蔽体
(図示せず)により大略構成されている。
【0017】燃料集合体30は内部に多数の燃料ピン3
3を装着しており、下端に設けたエントランスノズル3
4を炉心支持板35の開孔部に挿入することにより定位
置に設置される。そして、炉心支持板35内の高圧プレ
ナム36から冷却材がエントランスノズル34の冷却材
流入口37を通して流入し、続いて燃料ピン33の間を
上昇し、燃料集合体30を除熱する。
【0018】制御棒集合体40は下部案内管41と、上
部案内管42と、制御棒本体43と、この制御棒本体4
3を吊下する延長部材としての延長管44とから構成さ
れている。下部案内管41は下端に形成されているエン
トランスノズル45を炉心支持板35の開孔部に挿入す
ることにより定位置に設置される。このエントランスノ
ズル45には高圧プレナム36に連通する冷却材流入口
46と、制御棒本体43の内在する内側に連通する連通
孔47とが設けられている。
【0019】また、制御棒本体43は内部に中性子吸収
体を内蔵し、再挿入時には下端の係合部48を下部案内
管41のダッシュポット49内に挿入して定位される。
制御棒本体43は上端から上方へ延出させた延長棒50
の上端部に形成した掴み部51により延長管44の下端
部を掴むことによってその延長管44に吊下される。こ
の延長管44を制御棒駆動機構(図示せず)にて上下動
させることにより、制御棒本体43を炉心内に挿入した
り、引き抜いたりする。
【0020】ところで、図1に示す原子炉停止装置は、
延長管44の途中に伸縮自在な伸縮手段としてのばね5
2が介在され、このばね52の下端には下側の延長管4
4と接続したピストン53が設けられている。そして、
ばね52およびピストン53の外側には円筒状のシリン
ダ54が包囲して設けられ、このシリンダ54と一体に
連続して円筒状の感温部材55がばね52および上側の
延長管44の一部を包囲して設置されている。
【0021】また、図2に示すように、感温部材55と
上側の延長管44との間には感温部56が形成され、こ
の感温部56には冷却材としての液体金属57が封入さ
れている。この感温部56内の液体金属57はピストン
53とシリンダ54との間を通って外側の液体金属とも
連通している。そして、ピストン53には複数のピスト
ンリング58が設けられている。なお、ばね52は通常
運転時には制御棒の自重分の伸びが発生している。次
に、本実施例の作用について説明する。
【0022】原子炉異常時に冷却材温度が上昇した場
合、感温部材55の周囲の液体金属の温度も上昇する。
この場合、感温部材55は薄い円筒状に形成されている
ため、その内側の液体金属57の温度もほとんど時間遅
れなく上昇する。感温部56内の液体金属57は温度が
上昇しながら膨張し、ばね52を伸長させピストン53
を下方に押し下げる。これにより、制御棒を炉心に挿入
する。このとき、ピストン53とシリンダ54との間を
通って漏洩する液体金属57はわずかである。
【0023】すなわち、通常運転温度から異常時には、
例えば250℃/分というような急激な温度変化が感温
部56外の液体金属に生ずる。すると、感温部56内の
液体金属57が温度上昇しながら熱膨張し、ピストン5
3とシリンダ54との間の隙間からの液体金属の漏洩は
わずかなため、ピストン53は下向きの力を受けピスト
ン53は下がり、制御棒は炉心に挿入される。
【0024】また、通常起動時や通常停止時などのよう
に、低温停止温度から定格運転時温度までの緩やかな温
度上昇を伴う過渡挙動では、感温部材55外側の液体金
属の温度上昇により、感温部材55内側の液体金属57
は温度が上昇しながら膨張する。このとき、膨張速度が
緩やかであるため、膨張する液体金属57はピストン5
3とシリンダ54との間を通って外側の液体金属へ漏洩
する。その結果、ピストン53は下向きの力を受けず、
ばね52は伸長しないため、制御棒は炉心に挿入されな
い。
【0025】このように本実施例によれば、感温部材5
5を薄い材料で形成したので、周囲の液体金属の温度に
即座に応答することができる。また、ベローズを使用し
ていないため、設計に裕度が生じ、感温部56とシリン
ダ54内部のナトリウムインベントリ比を小さくできる
ので、事故時の伸長量を大きくすることができ、ベロー
ズを使用した熱膨張式炉停止装置に比べ機械的強度が高
くなる。さらに、原子炉異常時に制御棒を挿入できるた
め、原子炉の安全性を高めることができる。そして、通
常運転時の操作に悪影響を及ぼすことがない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る原子
炉停止装置によれば、外部の冷却材の急激な温度上昇
時、感温部材内における冷却材の熱膨張にて伸縮部材を
伸長させるように構成したので、制御棒本体を炉心内へ
従来より確実に挿入させることができ、これにより大き
な負の制御棒反応度を炉心に与えることができる。よっ
て、スクラム失敗事故が万一生じても炉出力を自動的に
減衰させ、原子炉の固有の安全性を高くすることができ
る。また、従来の熱膨張式炉停止装置のようにベローズ
を使用しないので、機械的強度が高くなるとともに、設
計の自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子炉停止装置の一実施例を示す
縦断面図。
【図2】図1におけるA部を拡大して示す部分断面図。
【図3】従来の原子炉停止装置を示す縦断面図。
【図4】図3における反応と事故時間との関係を示す特
性図。
【符号の説明】
30 燃料集合体 40 制御棒集合体 41 下部案内管 43 制御棒本体 44 延長管(延長部材) 52 ばね(伸縮手段) 53 ピストン 54 シリンダ 55 感温部材 57 液体金属(冷却材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉心に設置された案内管内に昇降自在に
    収納される制御棒本体と、この制御棒本体の上端から上
    方へ延び上記制御棒本体を吊下する延長部材と、この延
    長部材の途中に介在し伸縮自在な伸縮部材と、この伸縮
    部材を包囲し内部に冷却材を収容した感温部材とを備
    え、外部の冷却材の急激な温度上昇時、上記感温部材内
    における冷却材の熱膨張にて上記伸縮部材を伸長させる
    ように構成したことを特徴とする原子炉停止装置。
JP4109791A 1992-04-28 1992-04-28 原子炉停止装置 Pending JPH05302989A (ja)

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JPH05302989A true JPH05302989A (ja) 1993-11-16

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