JPH05302203A - ストッキング - Google Patents
ストッキングInfo
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- JPH05302203A JPH05302203A JP3197113A JP19711391A JPH05302203A JP H05302203 A JPH05302203 A JP H05302203A JP 3197113 A JP3197113 A JP 3197113A JP 19711391 A JP19711391 A JP 19711391A JP H05302203 A JPH05302203 A JP H05302203A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibacterial
- yarn
- stockings
- zeolite
- stocking
- Prior art date
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- Pending
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- Socks And Pantyhose (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストッキングに抗菌性を付与するにあたり、
ストッキングにおける抗菌性が洗濯によって簡単に低下
するということがなく、長期にわたって抗菌性が維持さ
れると共に、ストッキングの柔軟加工時に抗菌剤を加え
たりする必要がなく、柔軟加工後における排水の処理も
問題にならないようにする。 【構成】 紡糸を行う以前の段階で抗菌性材料を添加混
合させて紡糸した抗菌性ナイロン糸２を用い、ストッキ
ング１の少なくとも一部をこの抗菌性ナイロン糸２で編
成するようにした。
ストッキングにおける抗菌性が洗濯によって簡単に低下
するということがなく、長期にわたって抗菌性が維持さ
れると共に、ストッキングの柔軟加工時に抗菌剤を加え
たりする必要がなく、柔軟加工後における排水の処理も
問題にならないようにする。 【構成】 紡糸を行う以前の段階で抗菌性材料を添加混
合させて紡糸した抗菌性ナイロン糸２を用い、ストッキ
ング１の少なくとも一部をこの抗菌性ナイロン糸２で編
成するようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はストッキングに係り、
特に、ストッキングの少なくとも一部に抗菌性を付与し
た抗菌性のストッキングに関するものである。
特に、ストッキングの少なくとも一部に抗菌性を付与し
た抗菌性のストッキングに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年においては、ストッキングの付加価
値を高めるために、ストッキングに抗菌性を付与した抗
菌性のストッキングが開発されるに至った。
値を高めるために、ストッキングに抗菌性を付与した抗
菌性のストッキングが開発されるに至った。
【０００３】ここで、ストッキングに抗菌性を付与する
にあたり、従来においては、通常ウーリーナイロン等を
用いてストッキングを編み立てた後、このように編み立
てられたストッキングを染色し、その後、このストッキ
ングを柔軟加工する際に、様々な抗菌剤を加えてストッ
キングの柔軟加工を行い、これによりストッキングに抗
菌剤を付着させて抗菌性を付与するようにしていた。
にあたり、従来においては、通常ウーリーナイロン等を
用いてストッキングを編み立てた後、このように編み立
てられたストッキングを染色し、その後、このストッキ
ングを柔軟加工する際に、様々な抗菌剤を加えてストッ
キングの柔軟加工を行い、これによりストッキングに抗
菌剤を付着させて抗菌性を付与するようにしていた。
【０００４】しかし、このようにして抗菌剤をストッキ
ングに付着させただけでは、抗菌剤がストッキングに十
分に保持されず、洗濯を何度か行っているうちに、抗菌
剤がストッキングから取れてしまい、ストッキングにお
ける抗菌性が著しく低下するという問題があった。
ングに付着させただけでは、抗菌剤がストッキングに十
分に保持されず、洗濯を何度か行っているうちに、抗菌
剤がストッキングから取れてしまい、ストッキングにお
ける抗菌性が著しく低下するという問題があった。
【０００５】また、ストッキングに抗菌性を付与するた
めに一般に使用されている抗菌剤は微生物を殺す作用を
有しているため、上記のように柔軟加工時に抗菌剤を加
えてストッキングに抗菌性を付与するようにした場合、
柔軟加工を行った後の排水に抗菌剤が含有され、このよ
うに抗菌剤を含む排水をどのように処理するかが問題と
なった。
めに一般に使用されている抗菌剤は微生物を殺す作用を
有しているため、上記のように柔軟加工時に抗菌剤を加
えてストッキングに抗菌性を付与するようにした場合、
柔軟加工を行った後の排水に抗菌剤が含有され、このよ
うに抗菌剤を含む排水をどのように処理するかが問題と
なった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ストッキ
ングに抗菌性を付与する場合における上記のような問題
を解決することを課題とするものである。
ングに抗菌性を付与する場合における上記のような問題
を解決することを課題とするものである。
【０００７】すなわち、この発明は、ストッキングに抗
菌性を付与するにあたり、ストッキングを洗濯した場合
であっても、ストッキングにおける抗菌性が洗濯によっ
て簡単に低下するということがなく、長期にわたって抗
菌性が維持されると共に、ストッキングの柔軟加工時に
抗菌剤を加えたりする必要がなく、柔軟加工後における
排水の処理も問題にならないストッキングを提供するこ
とを課題とするものである。
菌性を付与するにあたり、ストッキングを洗濯した場合
であっても、ストッキングにおける抗菌性が洗濯によっ
て簡単に低下するということがなく、長期にわたって抗
菌性が維持されると共に、ストッキングの柔軟加工時に
抗菌剤を加えたりする必要がなく、柔軟加工後における
排水の処理も問題にならないストッキングを提供するこ
とを課題とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、紡糸を行う以前の段階
で抗菌性材料を添加混合させて紡糸した抗菌性ナイロン
糸２を用い、ストッキング１の少なくとも一部をこの抗
菌性ナイロン糸２で編成するようにしたのである。
記のような課題を解決するため、紡糸を行う以前の段階
で抗菌性材料を添加混合させて紡糸した抗菌性ナイロン
糸２を用い、ストッキング１の少なくとも一部をこの抗
菌性ナイロン糸２で編成するようにしたのである。
【０００９】ここで、上記の抗菌性ナイロン糸２として
は、銀イオン，銅イオン，亜鉛イオン等の抗菌性を有す
る金属イオンを保持させたゼオライト系固体粒子を紡糸
を行う以前の任意の段階で添加混合させて紡糸したもの
や、ゼオライト系固体粒子を含有させて紡糸し、ある程
度の抗菌性を有するナイロン糸を得た後、このナイロン
糸を上記の金属塩類を含む溶液で処理して、このナイロ
ン糸に含有されているゼオライト系固体粒子の少なくと
も一部に上記の金属イオンを保持させたもの等を用いる
ことができる。
は、銀イオン，銅イオン，亜鉛イオン等の抗菌性を有す
る金属イオンを保持させたゼオライト系固体粒子を紡糸
を行う以前の任意の段階で添加混合させて紡糸したもの
や、ゼオライト系固体粒子を含有させて紡糸し、ある程
度の抗菌性を有するナイロン糸を得た後、このナイロン
糸を上記の金属塩類を含む溶液で処理して、このナイロ
ン糸に含有されているゼオライト系固体粒子の少なくと
も一部に上記の金属イオンを保持させたもの等を用いる
ことができる。
【００１０】また、紡糸を行う以前に添加混合させる上
記のゼオライト系固体粒子としては、その比表面積が１
５０ｍ2 ／ｇ（無水ゼオライト基準）以上であって、ゼ
オライト構成成分のＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 のモル比が１
４以下、好ましくは１１以下のものを用いることが望ま
しい。
記のゼオライト系固体粒子としては、その比表面積が１
５０ｍ2 ／ｇ（無水ゼオライト基準）以上であって、ゼ
オライト構成成分のＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 のモル比が１
４以下、好ましくは１１以下のものを用いることが望ま
しい。
【００１１】このように比表面積が１５０ｍ2 ／ｇ以上
で、ゼオライト構成成分のＳｉＯ2／Ａｌ2 Ｏ3 のモル
比が１４以下のゼオライト系固体粒子を用いるようにす
ると、このゼオライト系固体粒子に十分な量の金属イオ
ンが均一に固定されて、十分な殺菌効果が得られるよう
になり、またこのようなゼオライト系固体粒子は、耐酸
性や耐アルカリ性に優れると共に、安価であって経済的
な面でも有利である。
で、ゼオライト構成成分のＳｉＯ2／Ａｌ2 Ｏ3 のモル
比が１４以下のゼオライト系固体粒子を用いるようにす
ると、このゼオライト系固体粒子に十分な量の金属イオ
ンが均一に固定されて、十分な殺菌効果が得られるよう
になり、またこのようなゼオライト系固体粒子は、耐酸
性や耐アルカリ性に優れると共に、安価であって経済的
な面でも有利である。
【００１２】なお、ここで使用するゼオライト系固体粒
子は、天然または合成の何れのものであってもよく、例
えば、天然のゼオライトとしては、アナルシン（Ａｎａ
ｌｃｉｍｅ：ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝３．６〜５．
６）、チャバサイト（Ｃｈａｂａｚｉｔｅ：ＳｉＯ2 ／
Ａｌ2 Ｏ3 ＝３．２〜６．０及び６．４〜７．６）、ク
リノプチロライト（Ｃｌｉｎｏｐｔｉｌｏｌｉｔｅ：Ｓ
ｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝８．５〜１０．５）、エリオナイ
ト（Ｅｒｉｏｎｉｔｅ：ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝５．８
〜７．４）、フオジヤサイト（Ｆａｕｊａｓｉｔｅ：Ｓ
ｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3＝４．２〜４．６）、モルデナイト
（Ｍｏｒｄｅｎｉｔｅ：ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝８．３
４〜１０．０）、フィリップサイト（Ｐｈｉｌｌｉｐｓ
ｉｔｅ：ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝２．６〜４．４）等を
使用することができ、また合成のゼオライトとしては、
Ａ−型ゼオライト（ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝１．４〜
２．４）、Ｘ−型ゼオライト（ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝
２〜３）、Ｙ−型ゼオライト（ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝
３〜６）、モルデナイト（ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝３〜
６）等を使用することができる。特に、Ａ−型ゼオライ
ト、Ｘ−型ゼオライト、Ｙ−型ゼオライト及び天然或は
合成の各モルデナイトを使用することが好ましい。
子は、天然または合成の何れのものであってもよく、例
えば、天然のゼオライトとしては、アナルシン（Ａｎａ
ｌｃｉｍｅ：ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝３．６〜５．
６）、チャバサイト（Ｃｈａｂａｚｉｔｅ：ＳｉＯ2 ／
Ａｌ2 Ｏ3 ＝３．２〜６．０及び６．４〜７．６）、ク
リノプチロライト（Ｃｌｉｎｏｐｔｉｌｏｌｉｔｅ：Ｓ
ｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝８．５〜１０．５）、エリオナイ
ト（Ｅｒｉｏｎｉｔｅ：ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝５．８
〜７．４）、フオジヤサイト（Ｆａｕｊａｓｉｔｅ：Ｓ
ｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3＝４．２〜４．６）、モルデナイト
（Ｍｏｒｄｅｎｉｔｅ：ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝８．３
４〜１０．０）、フィリップサイト（Ｐｈｉｌｌｉｐｓ
ｉｔｅ：ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝２．６〜４．４）等を
使用することができ、また合成のゼオライトとしては、
Ａ−型ゼオライト（ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝１．４〜
２．４）、Ｘ−型ゼオライト（ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝
２〜３）、Ｙ−型ゼオライト（ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝
３〜６）、モルデナイト（ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 ＝３〜
６）等を使用することができる。特に、Ａ−型ゼオライ
ト、Ｘ−型ゼオライト、Ｙ−型ゼオライト及び天然或は
合成の各モルデナイトを使用することが好ましい。
【００１３】また、このようなゼオライト系固体粒子と
しては、その粒径が５μｍ以下、好ましくは２μｍ以下
のものを用いるようにすることが望ましく、さらにこの
ゼオライト系固体粒子の含有量が０．０５〜１０重量％
の範囲になるようにすることが望ましい。
しては、その粒径が５μｍ以下、好ましくは２μｍ以下
のものを用いるようにすることが望ましく、さらにこの
ゼオライト系固体粒子の含有量が０．０５〜１０重量％
の範囲になるようにすることが望ましい。
【００１４】
【作用】この発明に係るストッキングにおいては、上記
のように紡糸を行う以前の段階で抗菌性材料を添加混合
させて紡糸した抗菌性ナイロン糸２を用い、ストッキン
グ１の少なくとも一部をこの抗菌性ナイロン糸２で編成
するようにしたため、このストッキング１を洗濯した場
合においても、ストッキング１における抗菌性が洗濯に
よって低下するということが少なく、長期にわたって充
分な抗菌性を有するストッキング１が得られるようにな
る。
のように紡糸を行う以前の段階で抗菌性材料を添加混合
させて紡糸した抗菌性ナイロン糸２を用い、ストッキン
グ１の少なくとも一部をこの抗菌性ナイロン糸２で編成
するようにしたため、このストッキング１を洗濯した場
合においても、ストッキング１における抗菌性が洗濯に
よって低下するということが少なく、長期にわたって充
分な抗菌性を有するストッキング１が得られるようにな
る。
【００１５】また、ストッキングに抗菌性を付与するた
め、従来のように柔軟加工時に抗菌剤を加えて処理する
必要がなく、柔軟加工を行った後における排水の処理が
問題になるということもない。
め、従来のように柔軟加工時に抗菌剤を加えて処理する
必要がなく、柔軟加工を行った後における排水の処理が
問題になるということもない。
【００１６】
【実施例】次に、この発明の実施例に係るストッキング
を添付図面に基づいて具体的に説明する。
を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【００１７】この実施例においては、ストッキング１と
して、第１図に示すように、パンティ部１１と，レッグ
部１２と，トウ部１３とを一体編成した２本の筒編地を
股部で縫合したパンティストッキング１を製造するよう
にした。
して、第１図に示すように、パンティ部１１と，レッグ
部１２と，トウ部１３とを一体編成した２本の筒編地を
股部で縫合したパンティストッキング１を製造するよう
にした。
【００１８】ここで、この実施例のパンティストッキン
グ１においては、上記パンティ部１１を、ウーリーナイ
ロンや、ポリウレタン弾性糸を芯糸とするカバード糸等
の一般に用いられているストッキング用の原糸を使用し
て、伸縮性のある編組織に編成するようにした。
グ１においては、上記パンティ部１１を、ウーリーナイ
ロンや、ポリウレタン弾性糸を芯糸とするカバード糸等
の一般に用いられているストッキング用の原糸を使用し
て、伸縮性のある編組織に編成するようにした。
【００１９】また、レッグ部１２を編み立てるにあたっ
ては、第２図に示すように、芯糸２１の周囲にカバリン
グ用糸２２をダブルカバリングさせてなるダブルカバー
ド糸２０であって、芯糸２１に２０デニールのポリウレ
タン弾性糸を、カバリング用糸２２に１３デニールのナ
イロンフィラメント糸を用いたものを使用すると共に、
ゼオライト系固体粒子によって金属イオンを保持させた
１５デニール／３フィラメントの抗菌性ナイロン糸２を
使用するようにした。
ては、第２図に示すように、芯糸２１の周囲にカバリン
グ用糸２２をダブルカバリングさせてなるダブルカバー
ド糸２０であって、芯糸２１に２０デニールのポリウレ
タン弾性糸を、カバリング用糸２２に１３デニールのナ
イロンフィラメント糸を用いたものを使用すると共に、
ゼオライト系固体粒子によって金属イオンを保持させた
１５デニール／３フィラメントの抗菌性ナイロン糸２を
使用するようにした。
【００２０】ここで、上記の抗菌性ナイロン糸２として
は、具体的には、鐘紡株式会社製のリブフレッシュＮ
（商品名）を使用するようにした。
は、具体的には、鐘紡株式会社製のリブフレッシュＮ
（商品名）を使用するようにした。
【００２１】そして、上記のダブルカバード糸２０と抗
菌性ナイロン糸２とを、第３図に示すように、１コース
毎に交互に１：１で交編させてレッグ部１２を編み立て
るようにした。
菌性ナイロン糸２とを、第３図に示すように、１コース
毎に交互に１：１で交編させてレッグ部１２を編み立て
るようにした。
【００２２】また、トウ部１３を編み立てるにあたって
は、上記レッグ部１２を編み立てるのに使用したのと同
じ１５デニール／３フィラメントの抗菌性ナイロン糸２
を使用すると共に、４０デニール／１０フィラメントの
ウーリーナイロン糸を使用し、上記レッグ部１２の場合
と同様に、これらの糸を１：１で交編させて編み立てる
ようにした。
は、上記レッグ部１２を編み立てるのに使用したのと同
じ１５デニール／３フィラメントの抗菌性ナイロン糸２
を使用すると共に、４０デニール／１０フィラメントの
ウーリーナイロン糸を使用し、上記レッグ部１２の場合
と同様に、これらの糸を１：１で交編させて編み立てる
ようにした。
【００２３】このようにしてパンティストッキング１を
編み立てた後は、一般に行われているように、適当な色
彩を呈する染料を使用した染料溶液中に、このパンティ
ストッキング１を約９５℃で約６０分間浸漬させた後、
このパンティストッキング１を約１０分間水洗し、さら
に約８０℃で１０分間程度色止めを行い、パンティスト
ッキング１を適当な色彩に染色し、再度約１０分間水洗
するようにした。
編み立てた後は、一般に行われているように、適当な色
彩を呈する染料を使用した染料溶液中に、このパンティ
ストッキング１を約９５℃で約６０分間浸漬させた後、
このパンティストッキング１を約１０分間水洗し、さら
に約８０℃で１０分間程度色止めを行い、パンティスト
ッキング１を適当な色彩に染色し、再度約１０分間水洗
するようにした。
【００２４】その後、花王株式会社製のＭＸ２０８７
（商品名）を３重量％，日華化学株式会社製のエバファ
ノールＮ−７（商品名）を１重量％，一方社油脂工業株
式会社製のＥＳＮ−７４１（商品名）を１重量％，御幣
島化学工業株式会社製のウルトラＭＴ１７０（商品名）
を０．８ｇ／ｌ含む柔軟処理液中に、上記パンティスト
ッキング１を約５０℃で約２０分間浸漬させて柔軟加工
を施し、パンティストッキング１を仕上げた。
（商品名）を３重量％，日華化学株式会社製のエバファ
ノールＮ−７（商品名）を１重量％，一方社油脂工業株
式会社製のＥＳＮ−７４１（商品名）を１重量％，御幣
島化学工業株式会社製のウルトラＭＴ１７０（商品名）
を０．８ｇ／ｌ含む柔軟処理液中に、上記パンティスト
ッキング１を約５０℃で約２０分間浸漬させて柔軟加工
を施し、パンティストッキング１を仕上げた。
【００２５】一方、比較例１，２のパンティストッキン
グにおいては、従来のようにしてパンティストッキング
を編み立てた後、このパンティストッキングを柔軟加工
する際に適当な抗菌剤を加え、柔軟加工と合わせてパン
ティストッキングに抗菌性を付与するようにした。ここ
で、比較例１のパンティストッキングにおいては、上記
のようにパンティストッキングに抗菌性を付与するにあ
たり、東レ株式会社が提案しているセベリウス加工を施
すようにし、また比較例２のパンティストッキングにお
いては、グンゼ株式会社が提案しているサニタイズ加工
を施すようにした。
グにおいては、従来のようにしてパンティストッキング
を編み立てた後、このパンティストッキングを柔軟加工
する際に適当な抗菌剤を加え、柔軟加工と合わせてパン
ティストッキングに抗菌性を付与するようにした。ここ
で、比較例１のパンティストッキングにおいては、上記
のようにパンティストッキングに抗菌性を付与するにあ
たり、東レ株式会社が提案しているセベリウス加工を施
すようにし、また比較例２のパンティストッキングにお
いては、グンゼ株式会社が提案しているサニタイズ加工
を施すようにした。
【００２６】次に、上記のようにして製造した実施例及
び比較例１，２の各パンティストッキングについて、そ
れぞれレッグ部における抗菌性を評価するようにした。
び比較例１，２の各パンティストッキングについて、そ
れぞれレッグ部における抗菌性を評価するようにした。
【００２７】ここで、抗菌性の評価を行うにあたって
は、一般に行われているシェークフラスコ法による抗菌
試験を行うようにした。
は、一般に行われているシェークフラスコ法による抗菌
試験を行うようにした。
【００２８】このシェークフラスコ法による抗菌試験に
おいては、菌種として、肺炎かん菌（Ｋｌｅｂｓｉｅｌ
ｌａ ｐｎｅｕｎｏｎｉａｅ）を使用し、この肺炎かん
菌を培養して得たコロニーから生菌数を測定するように
した。そして、測定を行うための試料として、シェーク
を行う前におけるコロニーより測定した肺炎かん菌の生
菌数が１．２×１０4 になったものを調整する一方、上
記の実施例及び比較例１，２の各パンティストッキング
については、それぞれ洗濯を行う前のものと、日本工業
規格（ＪＩＳ Ｌ０２１７ １０３）に規定される洗濯
を５回行ったものと、１０回行ったものとを用意した。
おいては、菌種として、肺炎かん菌（Ｋｌｅｂｓｉｅｌ
ｌａ ｐｎｅｕｎｏｎｉａｅ）を使用し、この肺炎かん
菌を培養して得たコロニーから生菌数を測定するように
した。そして、測定を行うための試料として、シェーク
を行う前におけるコロニーより測定した肺炎かん菌の生
菌数が１．２×１０4 になったものを調整する一方、上
記の実施例及び比較例１，２の各パンティストッキング
については、それぞれ洗濯を行う前のものと、日本工業
規格（ＪＩＳ Ｌ０２１７ １０３）に規定される洗濯
を５回行ったものと、１０回行ったものとを用意した。
【００２９】そして、上記実施例及び比較例１，２の各
パンティストッキングにおいて、洗濯を行う前のもの
と、上記の洗濯を５回行ったものと、洗濯を１０回行っ
たものからそれぞれレッグ部の一部を切り取って０．７
５±０．０５ｇの各検体を得、これらの検体をそれぞれ
肺炎かん菌の生菌数が１．２×１０4 になった上記の試
料中に加えた後、各試料をリストアクション振とう機で
１時間シェークし、シェーク後における各コロニーの生
菌数を測定し、それぞれの減菌率（％）を求めるように
した。
パンティストッキングにおいて、洗濯を行う前のもの
と、上記の洗濯を５回行ったものと、洗濯を１０回行っ
たものからそれぞれレッグ部の一部を切り取って０．７
５±０．０５ｇの各検体を得、これらの検体をそれぞれ
肺炎かん菌の生菌数が１．２×１０4 になった上記の試
料中に加えた後、各試料をリストアクション振とう機で
１時間シェークし、シェーク後における各コロニーの生
菌数を測定し、それぞれの減菌率（％）を求めるように
した。
【００３０】なお、減菌率（％）を求めるにあたって
は、シェークを行う前のコロニーの生菌数（１．２×１
０4 ）をＡ，１時間シェーク後におけるコロニーの生菌
数をＢとし、下記の［１］式により求め、その結果を下
記の表１に示した。 減菌率（％）＝〔（Ａ−Ｂ）／Ａ〕×１００ … ［１］
は、シェークを行う前のコロニーの生菌数（１．２×１
０4 ）をＡ，１時間シェーク後におけるコロニーの生菌
数をＢとし、下記の［１］式により求め、その結果を下
記の表１に示した。 減菌率（％）＝〔（Ａ−Ｂ）／Ａ〕×１００ … ［１］
【００３１】
【表１】
【００３２】この結果から明らかなように、比較例１，
２の各パンティストッキングは洗濯を行うにつれて減菌
率が低下しており、パンティストッキングにおける抗菌
性が次第に減少していたのに対し、この実施例のパンテ
ィストッキング１においては、洗濯を行うにつれて逆に
減菌率が上昇し、パンティストッキング１における抗菌
性が向上した。
２の各パンティストッキングは洗濯を行うにつれて減菌
率が低下しており、パンティストッキングにおける抗菌
性が次第に減少していたのに対し、この実施例のパンテ
ィストッキング１においては、洗濯を行うにつれて逆に
減菌率が上昇し、パンティストッキング１における抗菌
性が向上した。
【００３３】なお、この実施例のものにおいて、上記の
ように洗濯により抗菌性が向上したのは、当初パンティ
ストッキング１の表面に付着していた柔軟剤等が洗濯に
よって取れ、このパンティストッキング１を製造するの
に使用した上記抗菌性ナイロン糸２の抗菌効果が次第に
発揮されるようになったためであると考えられる。
ように洗濯により抗菌性が向上したのは、当初パンティ
ストッキング１の表面に付着していた柔軟剤等が洗濯に
よって取れ、このパンティストッキング１を製造するの
に使用した上記抗菌性ナイロン糸２の抗菌効果が次第に
発揮されるようになったためであると考えられる。
【００３４】なお、上記の実施例においては、ストッキ
ング１がパンティストッキング１である場合について説
明したが、この発明に係るストッキング１は、上記のよ
うなパンティストッキング１に限られるものではなく、
膝上までのオーバーニーストッキング、大腿部付根まで
のフルレングスストッキング等の様々なストッキングを
含むものである。
ング１がパンティストッキング１である場合について説
明したが、この発明に係るストッキング１は、上記のよ
うなパンティストッキング１に限られるものではなく、
膝上までのオーバーニーストッキング、大腿部付根まで
のフルレングスストッキング等の様々なストッキングを
含むものである。
【００３５】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係るス
トッキングにおいては、紡糸を行う以前の段階で抗菌性
材料を添加混合させて紡糸した抗菌性ナイロン糸を用
い、ストッキングの少なくとも一部をこの抗菌性ナイロ
ン糸で編成するようにしたため、このストッキングを洗
濯した場合においても、ストッキングにおける抗菌性が
洗濯によって低下するということが少なく、長期にわた
って充分な抗菌性を有するストッキングが得られるよう
になった。
トッキングにおいては、紡糸を行う以前の段階で抗菌性
材料を添加混合させて紡糸した抗菌性ナイロン糸を用
い、ストッキングの少なくとも一部をこの抗菌性ナイロ
ン糸で編成するようにしたため、このストッキングを洗
濯した場合においても、ストッキングにおける抗菌性が
洗濯によって低下するということが少なく、長期にわた
って充分な抗菌性を有するストッキングが得られるよう
になった。
【００３６】また、この発明に係るストッキングにおい
ては、ストッキングに抗菌性を付与するため、従来のよ
うに柔軟加工時に抗菌剤を加えて処理する必要がなく、
柔軟化加工を行った後における排水の処理が問題になる
ということもなくなった。
ては、ストッキングに抗菌性を付与するため、従来のよ
うに柔軟加工時に抗菌剤を加えて処理する必要がなく、
柔軟化加工を行った後における排水の処理が問題になる
ということもなくなった。
【図１】この発明の実施例に係るストッキングを示す斜
視図である。
視図である。
【図２】この発明の実施例に係るストッキングを編み立
てるの使用したダブルカバード糸の部分説明図である。
てるの使用したダブルカバード糸の部分説明図である。
【図３】この発明の実施例に係るストッキングにおける
レッグ部とトウ部の編組織図である。
レッグ部とトウ部の編組織図である。
１ ストッキング（パンティストッキング） ２ 抗菌性ナイロン糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｄ０１Ｆ 6/90 ３０１ 7199−3Ｂ
Claims (1)
- 【請求項１】 紡糸を行う以前の段階で抗菌性材料を添
加混合させて紡糸した抗菌性ナイロン糸２を用い、スト
ッキング１の少なくとも一部をこの抗菌性ナイロン糸２
で編成したことを特徴とするストッキング。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2118082A JPH04126802A (ja) | 1990-05-08 | 1990-05-08 | ストッキング |
| JP3197113A JPH05302203A (ja) | 1990-05-08 | 1991-07-10 | ストッキング |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2118082A JPH04126802A (ja) | 1990-05-08 | 1990-05-08 | ストッキング |
| JP3197113A JPH05302203A (ja) | 1990-05-08 | 1991-07-10 | ストッキング |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2118082A Division JPH04126802A (ja) | 1990-05-08 | 1990-05-08 | ストッキング |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05302203A true JPH05302203A (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=26456085
Family Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2118082A Pending JPH04126802A (ja) | 1990-05-08 | 1990-05-08 | ストッキング |
| JP3197113A Pending JPH05302203A (ja) | 1990-05-08 | 1991-07-10 | ストッキング |
Family Applications Before (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2118082A Pending JPH04126802A (ja) | 1990-05-08 | 1990-05-08 | ストッキング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (2) | JPH04126802A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2564978Y2 (ja) * | 1993-01-25 | 1998-03-11 | 鐘紡株式会社 | ストッキング |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57154406A (en) * | 1981-03-18 | 1982-09-24 | Teikoku Grinding Wheel | Cover tool for limbs |
| JPS6040561U (ja) * | 1983-08-23 | 1985-03-22 | 油谷重工株式会社 | 油圧ショベル用テレスコピックアタッチメント |
| JPH02275901A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-11-09 | Hoya Corp | 高屈折率プラスチックレンズ |
-
1990
- 1990-05-08 JP JP2118082A patent/JPH04126802A/ja active Pending
-
1991
- 1991-07-10 JP JP3197113A patent/JPH05302203A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57154406A (en) * | 1981-03-18 | 1982-09-24 | Teikoku Grinding Wheel | Cover tool for limbs |
| JPS6040561U (ja) * | 1983-08-23 | 1985-03-22 | 油谷重工株式会社 | 油圧ショベル用テレスコピックアタッチメント |
| JPH02275901A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-11-09 | Hoya Corp | 高屈折率プラスチックレンズ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04126802A (ja) | 1992-04-27 |
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