JPH05302127A - 炉内ロールの手入れ方法およびその装置 - Google Patents

炉内ロールの手入れ方法およびその装置

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JPH05302127A
JPH05302127A JP13132392A JP13132392A JPH05302127A JP H05302127 A JPH05302127 A JP H05302127A JP 13132392 A JP13132392 A JP 13132392A JP 13132392 A JP13132392 A JP 13132392A JP H05302127 A JPH05302127 A JP H05302127A
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JP
Japan
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furnace
roll
rotary shaft
rotary
supported
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Application number
JP13132392A
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English (en)
Inventor
Koji Katsushima
剛二 勝島
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炉内ロール表面に付着した異物を、効率的か
つ品質上悪影響のない方法で除去する。 【構成】 金属ストリップ1を高温処理する熱処理炉
(炉壁2)の内部に設けられた炉内ロール3に接近し
て、内部を水冷し、表面に硬質溶射処理した円筒状回転
体51を、その回転軸52を前記炉内ロールとほぼ平行に、
回転軸の両端を別個の加圧シリンダ54、54' で支持する
とともに、回転軸方向に設置した摺動シリンダ55により
回転軸方向に摺動させて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、普通鋼、ステンレス
鋼、アルミニウム等の金属ストリップを連続して熱処理
する熱処理炉内に設けられた炉内ロールの表面汚れの手
入れ方法ならびにその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】普通鋼、ステンレス鋼、アルミニウム等
の金属ストリップを連続して熱処理する熱処理炉内に設
けられた炉内ロールの表面に異物が付着、溶着すると、
これに接触する金属ストリップに凹み疵を与え、品質上
好ましくないので、ロール表面を手入れしてこの異物を
除去することが行われている。手入れ方法としては、炉
温を下げて作業者が炉内に入り、人手により手入れする
方法のほか、実開昭59−133666号公報に示されているよ
うにロールに接近してかき落とし用のスクレーパを設
け、これを必要に応じてロール表面に押しつけて手入れ
する方法、特公平3-32608 号公報に見られるようにロー
ルの周速を間欠的に変動させて駆動し、金属ストリップ
とロールの周速度とが一時的に差が生じるようにして付
着物を除去する方法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの方
法によれば、つぎのような問題点がある。まず、炉温を
下げて作業者が炉内に入り、人手により手入れする方式
は降温、昇温に要する操業時間のロスに加えてこの間の
熱エネルギの損失が大きく、生産コストに及ぼす悪影響
が大きい。スクレーパ方式は、付着した異物を任意にか
き落とすための操作が困難で、特にロールにクラウンが
付けられていると完全に異物を除去できないばかりでな
く、スクレーパによって逆にロールに筋状の疵を生じさ
せる欠点がある。ロールの周速を間欠的に変動させて駆
動する方式は、操作は容易であるが、ロール周速の差に
よって逆に金属ストリップにすり疵を与え不良部分を多
量に発生させてしまうという問題点があるほか、特に金
属ストリップが薄物の場合、速度差によって板破断を起
こす危険もあった。本発明は、このような問題点を解消
し、ロールにクラウンが付けられていても、付着した異
物を完全に除去できる方法ならびに装置を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の炉内ロール手入
れ方法は、金属ストリップを高温処理する熱処理炉の内
部に設けられた炉内ロールに対し、これと接近して、前
記ロールと平行な回転軸を持ち、表面に硬質溶射処理を
施した円筒状回転体を配置し、この回転体の回転軸の両
端を別個の圧下シリンダで支持し、この回転体を炉内ロ
ールに押しつけながら回転させることを特徴とし、さら
に望ましくは、回転体を炉内ロールに押しつけながら回
転させるとともに軸方向に摺動させる炉内ロール手入れ
方法である。
【0005】また、本発明の炉内ロール手入れ装置は、
金属ストリップを高温処理する熱処理炉の内部に設けら
れた炉内ロールに接近して、内部を水冷し、表面に硬質
溶射処理を施した円筒状回転体を、その回転軸を前記炉
内ロールとほぼ平行に、回転軸の両端を別個の加圧シリ
ンダで支持して配置したことを特徴とし、さらに望まし
くは、回転体の回転軸の両端を別個の加圧シリンダで炉
内ロールに対し押しつけ可能に支持するとともに、前記
回転軸方向に設置した摺動シリンダにより回転体を回転
軸方向に摺動自在に支持してなる炉内ロール手入れ装置
である。
【0006】
【作 用】本発明では、炉内ロールに押しつける手入れ
装置本体が内部を水冷し、表面に硬質溶射処理を施した
円筒状回転体であり、これを炉内ロールに押しつけなが
ら回転させるとともに軸方向に摺動させるから、長寿命
の使用が可能となるばかりでなく炉内ロールに筋状の疵
を生じさせる危険がなく、また、回転軸の両端を別個の
加圧シリンダで支持して炉内ロールに押しつけるように
したから、炉内ロールのクラウン形状にも対応でき、か
つ異物が付着したと判断される部分への押しつけ力を強
くすることによりその部分を重点的に手入れすることも
できる。なお、円筒状回転体の表面粗度を炉内ロールの
新品程度とすることによって、手入れ作業と同時に炉内
ロールの粗度の回復も図ることができ、炉内ロールの使
用寿命も延長される。また、本発明の炉内ロール手入れ
装置は、品質欠陥が発見された時点で使用してもよい
が、あらかじめ定期的に作動させるようにすれば、品質
欠陥を未然に防止することができる。
【0007】
【実施例】本発明に係わる金属ストリップの熱処理炉の
例を図3に示す。1は金属ストリップ、2は断熱材で覆
われた炉壁、3は炉内ロール、4は加熱手段であるラジ
アントチューブ、5が本発明の炉内ロール手入れ装置
で、各炉内ロール3に接近して配置されている。
【0008】本発明の炉内ロール手入れ装置5近傍の炉
内断面を図1に示す。手入れ装置5の本体は円筒状回転
体51で、耐熱鋼鋳物を円筒形状に機械加工してなり、内
部は図示しないが冷却水を循環させて水冷している。円
筒状の表面にはW−C(カーボランダム)、コバルト、
クローム、ニッケル、アルミニウム等による硬質溶射処
理を施し、手入れ対象の炉内ロール3の表面粗度と同等
あるいはそれ以下の粗度に仕上げてある。円筒状回転体
51の胴長は、手入れ対象である炉内ロール3のそれにほ
ぼ等しい。円筒状回転体51の回転軸52は、炉内ロール3
とほぼ平行に、両端を軸受53、53' で支持され、軸受5
3、53' はさらにそれぞれ加圧シリンダ54、54' で支持
されている。加圧シリンダ54、54' の方向はこの図では
垂直であるが、炉内ロール3に接近、離反する方向であ
ればよい。
【0009】また、軸受53、53' の一方は水平方向、す
なわち円筒状回転体51の回転軸方向に設置された摺動シ
リンダ55に連結され、これらシリンダ54、54' 、55の他
端は適宜架台56、56' に連結されている。この円筒状回
転体51は、動力を用いて駆動してもよいが、この実施例
では炉内ロール3に接触させることにより、摩擦力で回
転させるものとした。
【0010】図1の右側軸受近傍の拡大を図2に示す。
炉壁2の回転軸52が貫通する部分には炉内雰囲気ガスを
シールするためのベローズ形のエキスパンションシール
57が、また軸受を炉熱から保護するため、軸受の手前に
は水冷ジャケット58が設けられている。また、円筒状回
転体51内部を水冷するための冷却水は、回転軸52の端部
に取り付けられたロータリージョイント59にホースを接
続して供給、排出する。このほか、各シリンダ54、54'
、55には作動用の圧力空気等のホース、これらの圧力
設定弁や操作切替弁等も設けられているが、図示は省略
した。
【0011】つぎに、上記の装置による炉内ロールの手
入れ方法について説明する。図1において、両側の加圧
シリンダ54、54' を作動させて円筒状回転体51を炉内ロ
ール3に押しつけると、摩擦力により円筒状回転体51も
炉内ロール3に接触しながら回転し、炉内ロール3の表
面に付着した異物があればこれを押しつぶし、剥離させ
て除去する。この状態で摺動シリンダ55を作動させて円
筒状回転体51を周期的、あるいは間欠的に10〜20mm程度
軸方向に摺動させてやれば、接触面が変動するので異物
除去が一層効果的に行われるとともに、円筒状回転体51
の局部磨耗が防止されて使用寿命が延長できるという効
果がある。
【0012】ところで、炉内ロール3は一般には図1に
示したような単純な円筒形状ではなく、高速通板性を確
保するために中高のクラウンが設けられているのが普通
である。このようなクラウン付きロールに対して上記し
たような手入れを行っても、両端のテーパ部分には円筒
状回転体51が充分に押しつけられず、完全な手入れがで
きない。そこで、本発明では、両側の軸受にそれぞれ別
個の加圧シリンダを設け、これらを異なった圧力で独立
して制御できるようにした。
【0013】図4は胴長の中央部分が円筒状、両端部分
がテーパのついた中高形状のロール3を本発明により手
入れする説明図である。中央円筒状部分31を手入れする
場合は、左右の加圧シリンダ圧力を均等にして円筒状回
転体51を実線Aで示すようにロール3とほぼ平行に押し
つける。右側のテーパ部分32を手入れする場合は、右側
の加圧シリンダの圧力を高め、左側のシリンダの圧力を
低くして、一点鎖線Bで示したように円筒状回転体51を
ロール3の右側テーパ部分のみに当てるようにする。左
側のテーパ部分32' を手入れする場合は逆に一点鎖線B
のようにすればよい。このようにして、本発明において
は炉内ロールの胴部に 0.1〜2.0 程度のテーパがつけら
れていても、ロール全長にわたる手入れが可能である。
また、ロールの、テーパのない円筒状部分に対しても左
右のシリンダの圧力差を設けることによりロール長さ方
向の任意の部分について重点的に手入れを行うこともで
きる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、炉内ロールの任意の部
分に対し、またロールにテーパがついていてもロール全
長にわたる手入れが可能となり、さらに手入れ装置本体
が回転形であること、手入れ装置本体を軸方向に摺動可
能としたことにより、手入れ装置本体や炉内ロール、あ
るいは金属ストリップの局部磨耗やたて筋状の品質欠陥
を生じるようなこともなくなり、金属ストリップの連続
熱処理設備の生産性ならびに品質が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】本発明にかかわる熱処理炉の断面図である。
【図4】本発明のロール手入れ方法の一例を示す概念図
である。
【符号の説明】
1 金属ストリップ 2 炉壁 3 炉内ロール 4 ラジアントチューブ 5 炉内ロール手入れ装置 51 円筒状回転体 52 回転軸 53、53' 軸受 54、54' 加圧シリンダ 55 摺動シリンダ 56、56' 架台

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ストリップを高温処理する熱処理炉
    の内部に設けられた炉内ロールに対し、これと接近し
    て、前記ロールと平行な回転軸を持ち、表面に硬質溶射
    処理を施した円筒状回転体を配置し、この回転体の回転
    軸の両端を別個の圧下シリンダで支持し、この回転体を
    炉内ロールに押しつけながら回転させることを特徴とす
    る炉内ロール手入れ方法。
  2. 【請求項2】 回転体を炉内ロールに押しつけながら回
    転させるとともに軸方向に摺動させることを特徴とする
    請求項1記載の炉内ロール手入れ方法。
  3. 【請求項3】 金属ストリップを高温処理する熱処理炉
    の内部に設けられた炉内ロールに接近して、内部を水冷
    し、表面に硬質溶射処理を施した円筒状回転体を、その
    回転軸を前記炉内ロールとほぼ平行に、回転軸の両端を
    別個の加圧シリンダで支持して配置したことを特徴とす
    る炉内ロール手入れ装置。
  4. 【請求項4】 回転体の回転軸の両端を別個の加圧シリ
    ンダで炉内ロールに対し押しつけ可能に支持するととも
    に、前記回転軸方向に設置した摺動シリンダにより回転
    体を回転軸方向に摺動自在に支持してなる請求項3記載
    の炉内ロール手入れ装置。
JP13132392A 1992-04-27 1992-04-27 炉内ロールの手入れ方法およびその装置 Pending JPH05302127A (ja)

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ID=15055271

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JP (1) JPH05302127A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100431447B1 (ko) * 1999-12-29 2004-05-14 주식회사 포스코 소둔로 출구 스포트롤의 부착 이물 제거장치
KR100733361B1 (ko) * 2001-08-01 2007-06-29 주식회사 포스코 루퍼의 롤 전폭 크리닝 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100431447B1 (ko) * 1999-12-29 2004-05-14 주식회사 포스코 소둔로 출구 스포트롤의 부착 이물 제거장치
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