JPH05301888A - 変異型モニターペプチド - Google Patents

変異型モニターペプチド

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JPH05301888A
JPH05301888A JP4019943A JP1994392A JPH05301888A JP H05301888 A JPH05301888 A JP H05301888A JP 4019943 A JP4019943 A JP 4019943A JP 1994392 A JP1994392 A JP 1994392A JP H05301888 A JPH05301888 A JP H05301888A
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JP
Japan
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peptide
monitor peptide
asn
sequence
mutant
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Application number
JP4019943A
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English (en)
Inventor
Toru Fushiki
亨 伏木
Takemitsu Oomori
健充 大森
Takeya Satou
岳哉 佐藤
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Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次のアミノ酸配列を有する変異型モニターペ
プチド。 Gly Asn Pro Pro Ala Glu Val Asn Gly Lys Thr Pro Asn Cys Pro Lys Gln Ile Met Gly Cys Pro Arg Ile Tyr Asp Pro Val Cys Gly Thr Asn Gly Ile Thr Tyr Pro Ser Glu Cys Ser Leu Cys Phe Glu Asn X1 X2 Phe Gly Thr Ser Ile His Ile Gln Arg Arg Gly Thr Cys (配列中、X1 X2 はHis Asn 又はSer Thr を示す) 【効果】 本発明の変異型モニターペプチドは、CCK
放出活性及びEGF様活性を引き起す小腸上皮細胞への
結合能において天然型モニターペプチドよりも優れてい
ることから、膵炎に代表される消化器疾患の治療剤とし
て有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトリプシン阻害活性に優
れた変異型モニターペプチド及びその組換えDNA技術
による製造に関する。
【0002】
【従来の技術】モニターペプチドは、伏木ら〔FASE
B J.;121−126(1989)〕によりラッ
ト小腸内において見出された61個のアミノ酸から構成
されるポリペプチドであり、その配列は以下の通りであ
る。 Gly Asn Pro Pro Ala Glu Val Asn Gly Lys Thr Pro Asn Cys Pro Lys Gln Ile Met Gly Cys Pro Arg Ile Tyr Asp Pro Val Cys Gly Thr Asn Gly Ile Thr Tyr Pro Ser Glu Cys Ser Leu Cys Phe Glu Asn Arg Lys Phe Gly Thr Ser Ile His Ile Gln Arg Arg Gly Thr Cys
【0003】モニターペプチドは、膵臓において産生さ
れ、膵管を経て小腸内へ分泌される。分泌されたモニタ
ーペプチドは、腸管内に食物が存在しない状態では、ト
リプシンなどのプロテアーゼなどにより分解されてしま
うが、摂食により腸管内に食物が存在すると、プロテア
ーゼによる分解を免れるようになる。分解を免れたモニ
ターペプチドは、腸管壁に存在する受容体に結合し、血
液中にコレシストキニン(CCK)を放出する。次にC
CKは、膵臓に作用して消化酵素の分泌を促進すること
によって、食物の消化がより速やかに行われる様に働
く。またCCKは脳の満腹中枢を刺激し、摂食を抑制す
ることが推測されている。このようにモニターペプチド
はCCK分泌を介して、食物の消化吸収及び摂食に重要
な関連を持つ因子であると考えられている〔Fushi
ki,T.and Iwai,K.,FASEB
J.,,121−126,1989;伏木亨、日本農
芸化学会誌,61,1458−1461,1987〕。
【0004】更に該ペプチドは、トリプシン阻害活性を
示すことが知られている。このことは、膵酵素の活性化
によって引き起こされる急性膵炎、あるいは胃や十二指
腸等の消化管の切除手術後に消化液が逆流して起こる逆
流性潰瘍の治療に蛋白分解酵素阻害剤が用いられている
ことから、モニターペプチドも同様の治療薬として期待
されている。また、該ペプチドと似たアミノ酸配列を持
つ蛋白性のトリプシン阻害剤に、ヒトを含めた動物の膵
臓から分泌されている膵臓分泌トリプシン阻害剤(PS
TI)があるが、このPSTIについては、該ペプチド
のようなCCK放出活性が報告されていない。
【0005】また、モニターペプチドは、そのアミノ酸
配列中の上皮成長因子(EGF)のそれと相同性の高い
部分を持っており、EGF様活性を示すことから成長因
子としての生理作用も持っていることが報告されている
〔Fukuoka,S.etal.,B.B.R.
C.,139,545−550,1986〕。
【0006】上述したように、モニターペプチドは、種
々の異なる作用スペクトルを示すことから、消化器病治
療薬、潰瘍治療薬、抗肥満薬等としてそれ自体有用な物
質であると考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の天
然型モニターペプチドは、1)CCK放出活性、2)ト
リプシン阻害活性、3)EGF様活性等の異なる複数の
生理作用を併せて有しており、これを医薬品として用い
るにあたっては、副作用の面からそれぞれの作用が分離
されるか、あるいは一部の作用が増強されることが望ま
しい。
【0008】上記の観点から組換えDNAの手法によ
り、天然型モニターペプチドのアミノ酸配列の一部を別
のアミノ酸に置き換えた新規ペプチドをコードする遺伝
子を構築して種々検討した結果、天然型モニターペプチ
ドのアミノ酸配列の47番目及び48番目を変異させた
特定のペプチドがCCK放出の引き金となる小腸上皮細
胞表面の受容体に対してより強い結合能を有することを
見出し本発明を完成した。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は次の
アミノ酸配列 Gly Asn Pro Pro Ala Glu Val Asn Gly Lys Thr Pro Asn Cys Pro Lys Gln Ile Met Gly Cys Pro Arg Ile Tyr Asp Pro Val Cys Gly Thr Asn Gly Ile Thr Tyr Pro Ser Glu Cys Ser Leu Cys Phe Glu Asn X1 X2 Phe Gly Thr Ser Ile His Ile Gln Arg Arg Gly Thr Cys (配列中、X1 X2 はHis Asn 又はSer Thr を示す)を有
する変異型モニターペプチドを提供するものである。
【0010】また本発明は上記アミノ酸配列をコードす
る塩基配列を有する変異型モニターペプチド遺伝子、こ
の遺伝子をベクターに挿入した組換えベクター、この組
換えベクターにより形質転換された宿主細胞、及びこの
宿主細胞を培養して変異型モニターペプチドを製造する
方法を提供するものである。
【0011】本発明の変異型モニターペプチドは、市販
のペプチド合成機を用いて化学的に合成することもでき
るが、このアミノ酸配列をコードする遺伝子を調製し、
これをベクターに組み込み、得られた組換えベクターを
用いて形質転換された細胞内で複製、転写、翻訳させる
ことにより製造するのが好ましい。
【0012】本発明の変異型モニターペプチドをコード
する遺伝子は、通常の方法、例えばホスファイト トリ
エステル法により全合成することもできるが、天然型モ
ニターペプチドをコードする遺伝子を利用してその塩基
配列の一部を改変することにより製造するのが好まし
い。
【0013】ここで天然型モニターペプチドをコードす
る遺伝子は、ラット小腸等の生体細胞からプローブ法で
調製することもできるが、化学的に合成したものを用い
るのが好ましい。また、当該化学合成の天然型モニター
ペプチド遺伝子を更に宿主細胞由来のプラスミドベクタ
ーに挿入し、当該組換えプラスミドを用いて得られた形
質転換体より採取してもよい。
【0014】天然型モニターペプチド遺伝子の一部の塩
基配列の改変手段としては、公知の部位特異的変異導入
法を採用するのが好ましい。かかる変異手段としては、
例えばMutan G Kit(宝酒造社製)を用いる
方法が特に好ましい。変異導入用ミスマッチプライマー
の合成は、DNA合成機を用いて常法に従って行い、置
換したいアミノ酸配列をコードする領域のオリゴマーを
合成する。かかるオリゴマーの例としては、次のものが
挙げられる。 (1)第47−48位アルギニン−リジンからヒスチジ
ン−アスパラギンへの置換 5'-GATGTGGATG GAAGTGCCGA AGTTATGGTT CTCAAAACAC AGGCTAC-3' (2)第47−48位アルギニン−リジンからセリン−
スレオニンへの置換 5'-GATGTGGATG GAAGTGCCGA ATGTACTGTT CTCAAAACAC AGGCTAC-3'
【0015】このようにして得られた本発明変異型モニ
ターペプチド遺伝子としては、次の塩基配列を有するも
のが挙げられる。 GGTAACCCGCCGGCTGAAGTAAATGGTAAAACTCCGAACTGTCCGAAACAGATCATGGGTTGTCCGCGTA TCTACGACCCGGTTTGTGGTACCAACGGTATCACTTACCCGTCTGAGTGTAGCCTGTGTTTTGAGAACZZ ZEEETTCGGCACTTCCATCCACATCCAGCGCCGTGGGACCTGT (配列中、ZZZEEEはCATAAC又はAGTACAを示す)
【0016】上記本発明変異型モニターペプチド遺伝子
を組み込むべきベクターとしては、形質転換すべき宿主
細胞中で複製可能なものであれば特に制限されず、宿主
細胞の選択に従って適宜決定すればよい。ここで宿主細
胞としては、真核生物及び原核生物のいずれをも利用で
き、真核生物としては哺乳類、酵母等が挙げられ、原核
生物としては大腸菌や枯草菌が挙げられる。宿主細胞と
して哺乳類を用いる場合のベクターとしては、SV40
の初期プロモーターを有するpSV2dhfr等が挙げ
られ;酵母を用いる場合のベクターとしてはpAM82
等が挙げられる。また宿主細胞として大腸菌を用いる場
合のプラスミドベクターとしては、pBR322、pM
JR96、pKK233−2、pKK223−3、pU
C18、pUC19等が挙げられる。またファージベク
ターとしてはM13mp18、M13mp19などが挙
げられる。これらのベクターへの目的遺伝子の組み込み
は、常法により公知の制限酵素及びリガーゼを用いて行
われる。
【0017】かくして得られる組換えベクターの宿主細
胞への導入及びこれによる形質転換法としては、常法、
例えば塩化カルシウム法、リン酸カルシウム法、プロト
プラスト融合法、リポソーム法、マイクロインジェクシ
ョン法等が採用できる。
【0018】得られた形質転換体は、常法に従って培養
でき、該培養により目的の変異型モニターペプチドが生
産、蓄積される。培養条件は用いた宿主細胞の性質に応
じて適宜決定される。宿主細胞が大腸菌の場合、培地と
しては例えばLB培地やM9CA培地などを用いること
ができ、培養温度は大腸菌が増殖あるいは生育できる温
度であればよく、培養の形態は振盪培養やジャーファー
メンターによるのが好ましい。
【0019】本発明変異型モニターペプチドの精製法は
公知の精製手段を用いて行うことが可能であり、多くの
文献や成書を参考にして実施することができる。精製方
法としては、例えばイオン交換クロマトグラフィー、ア
フィニティクロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィ
ー、ゲル濾過、高速液体クロマトグラフィー(HPL
C)、遠心分離操作、電気泳動などの精製手段あるいは
これらを組み合わせた方法があり、適当な方法を選択し
て精製することが可能である。
【0020】かくして得られる本発明の変異型モニター
ペプチドは、優れたトリプシン阻害活性を有し、膵炎に
代表される消化器疾患治療剤として有用である。
【0021】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
本発明に係る諸実験は内閣総理大臣の定める「組換えD
NA実験指針」に従って行った。また実施例中のベクタ
ー、DNA、種々の酵素、大腸菌などを扱う諸操作は以
下にあげる書籍、製造業者、供給業者の添付資料を参考
にして実施した。 1.遺伝子操作実験法、高木康敬編著(1980)講談
社 2.遺伝子操作マニュアル、高木康敬編著(1980)
講談社 3.Molecular Cloning.a lab
oratory manual T.Maniatis
ら編(1982)Cold SpringHarbor
Laboratory 4.Basic Methods in Molecu
lar BiologyL.G.Davisら編(19
86)Elsevier
【0022】 参考例(天然型モニターペプチド遺伝子の調製)モニターペプチドの遺伝情報をコードするDNA断片の
合成及び精製 遺伝子を構成するオリゴヌクレオチドを固相合成法で調
製した。すべての工程はジーンアセンブラー(Gene
AssemblerTM)合成機(ファルマシア社製)
により、β−シアノエチルフォスフォアミダイト方法で
行った。出発ヌクレオチドをあらかじめ結合してある固
相支持体、保護したヌクレオチド、溶媒、試薬を製造業
者から入手し、合成装置の製造業者の操作の指示に従っ
て自動化した方法で実施した。ある種の修正は、製造業
者の操作の指示及び使用の報告に従って導入した。合成
が終了した時、支持体を合成装置から取り外し、濃アン
モニア水と共に50℃に16時間密閉容器中で加熱する
ことにより、固体の支持体からオリゴマーを切り離し、
溶液として回収した。オリゴマーを含むアンモニア液
は、FPLCTM装置を用い、MonoQTMカラム(いず
れもファルマシア社製)において10mM NaOH中N
aClの濃度勾配を用いたイオン交換クロマトグラフィ
ーにかけた。溶出されてきたオリゴマーを含む液は、あ
らかじめ100mMトリエチルアミン酢酸緩衝液(pH7.
0)で平衡化したNAP−25TMカラム(ファルマシア
社製)で脱塩し、減圧乾固した。残留物を蒸留水に溶解
し、更にその4倍量の酢酸を加えて室温で20分放置
し、オリゴヌクレオチドから保護基を外した。反応後、
エーテルで酢酸を除き、先に述べたFPLCTM装置、及
びMonoQTMカラムで同様のイオン交換クロマトグラ
フィー、NAP−25TMカラムでの脱塩を行い、更に減
圧乾固して、精製オリゴヌクレオチドとした。設計した
10種のDNA断片についてはすべて上記と同じ方法で
精製品が得られた。水溶性の260nmでの吸光度を測定
することより、30から200μg の精製物を得たこと
が判った。
【0023】オリゴヌクレオチドの2本鎖DNAへの結合 等モル量(300pmole )の精製された各オリゴヌクレ
オチドを、50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.5)、10
mM塩化マグネシウム、1mM ATP、10mMジチオスレ
イトール及び10単位のT4ポリヌクレオチドキナーゼ
からなる反応液50μl 中で37℃90分反応させ、
5’−ヒドロキシ末端をリン酸化した。なお、断片1と
6はリン酸化しなかった。各断片のリン酸化反応終了
後、これら10個の断片を混合し、95℃で15分間加
熱して酵素を不活性化した。そのままの容器で3時間か
けて30℃まで冷却し、各断片のアニーリングを行っ
た。次いでこの液をフェノール/クロロホルムで除蛋白
処理し、エタノール沈澱で濃縮した。得られた沈澱を1
00mMトリス塩酸緩衝液(pH7.6)、5mM塩化マグネ
シウムからなる液に溶かし、E.coli DNAリガ
ーゼを含むライゲーションキット(宝酒造社製)により
16℃にて一夜ライゲーション反応を行った。反応後、
エタノール沈澱で濃縮した後、1.5%アガロースゲル
電気泳動にかけて目的の190bpのDNA断片を分
離、回収した。得られた断片を先に述べたと同じ反応系
で5’−ヒドロキシ末端をリン酸化した。なお、この項
目及びこれ以降で述べるエタノール沈澱とは以下の操作
を言う。沈澱させようとする溶液にその体積の10分の
1量の3M酢酸ナトリウム(pH4.6)、2.5倍量の
エタノールを加え、−80℃に15分以上放置する。そ
の後、遠心分離して沈澱を得、70%エタノールで洗浄
した後、真空乾燥する。
【0024】クローニング 調製したDNA断片は5’−末端にNcoI部位、3’
−末端にHind III部位を持つので、NcoI、Hi
nd III制限プラスミドpKK233−2にクローニン
グし、pKM1を得た(図1)。精製したpKK233
−2のDNAを、NcoI及びHind IIIで供給業者
の指示する消化条件により消化し、アガロースゲル電気
泳動で展開した後、エチジウムブロマイドで染色し、検
出されたバンドのうち約4KbのNcoI、Hind I
II断片を分離、回収した。この調製物600ngとモニタ
ーペプチドをコードするDNA断片20ngとを混合し、
E.coli DNAリガーゼを用い、供給業者の指示
する条件で反応させて結合した。このDNA反応液を用
い、一般に行われている塩化カルシウム法に従ってコン
ピテントセルを調製した、E.coli mH3株を宿
主として形質転換を行った。50μg /mlのアンピシリ
ンに耐性の形質転換体100個を得、うち60個の形質
転換体について、アルカリ/SDS法による迅速プラス
ミド抽出法でプラスミドを抽出し、得られたプラスミド
DNAを、KpnI、NcoI、及びHind IIIで消
化した。ここに述べた3つの酵素の認識部位は合成した
モニターペプチド遺伝子の中に設計してあり、3つの酵
素認識部位の有無、及び消化して得られたDNA断片の
大きさでスクリーニングした。その結果、5クローンに
KpnI部位があり、かつNcoIとHind IIIの二
重消化で目的とする約180bpの断片が認められた。
これらのプラスミドを更に大量に調製し、ジデオキシ法
によるDNA塩基配列決定法によって配列を決定した。
その結果、目的とするラットモニターペプチド合成遺伝
子を持つクローンが1個得られ、これをpKM1とし
た。
【0025】pMJR96の構築 モニターペプタイドを発現させるための発現用ベクター
pMJR96を構築した。手順は以下のとおりである
(図2)。
【0026】lacプロモーターを制御する遺伝子、l
acIQ を持つプラスミドpMJR1560(アマシャ
ム社製)を制限酵素KpnI及びPstIで消化して得
られる断片のうち、lacIQ 遺伝子を含む1200bp
の断片をアガロースゲル電気泳動で回収、精製した。次
にKpnI部位側にEcoO109I部位に変換する合
成オリゴヌクレオチドを、またPstI部位側にはSs
pI部位に変換する合成オリゴヌクレオチドを結合さ
せ、EcoO109I及びSspIを各端に持つlac
q 遺伝子断片を作成した。また、ベクターとして、p
UC19を制限酵素EcoO109IとSspIで消化
して、2500bpの断片をアガロースゲル電気泳動で回
収、精製した。
【0027】以上のようにして得たlacIQ 遺伝子断
片とEcoO109I、SspI制限プラスミドpUC
19とを常法に従ってE.coli DNAリガーゼで
連結反応させ、一般に行われている塩化カルシウム法で
調製したE.coli JM109株のコンピテントセ
ルに導入した。アンピシリン50μg /mlに耐性のコロ
ニーからプラスミドを抽出し、pUC19とlacIQ
遺伝子がEcoO109I及びSspIで連結されたプ
ラスミドを得たことを確認し、これをpMJR96と名
付けた。
【0028】このプラスミドはpUC19由来の複製起
点、アンピシリン耐性遺伝子、lacプロモーター、そ
の下流のマルチクローニング部位、及びlacプロモー
ターを制御するためのlacIQ 遺伝子を持つ3.7Kb
のプラスミドである。
【0029】 実施例1(変異型モニターペプチドの作成)工程1:M13MON1の構築 参考例で得られた天然型モニターペプチド遺伝子を持つ
プラスミドpKM138μg を制限酵素EcoRI及び
Hind III(宝酒造社製)で切断し、アガロースゲル
上で電気泳動を行い、モニターペプチド遺伝子を含むE
coRI、Hind III断片を分離、回収して調製し
た。別にベクターM13tv18複製型DNA(RF−
DNA)10μg を制限酵素EcoRIとHind III
で切断し、マルチクローニングサイトを除去した後、ア
ルカリフォスファターゼ処理にて切断されたベクターの
5’末端の脱リン酸を行った。上記の方法で調製された
ベクターとインサートDNA(モニターペプチド遺伝子
のEcoRI、Hind III断片)のモル比を1:1か
ら3:1まで変えて、宝酒造社製のDNAライゲーショ
ンキットを用いて16℃で一夜反応させることによって
ライゲーションを行った。通常の塩化カルシウム法によ
り調製したE.coli JM109株のコンピテント
細胞100μl に、ライゲーション反応液の半量を混合
し、ライゲーションキット供給者の指示に従い形質転換
を行った。形質転換体よりRF−DNAを調製し、制限
酵素による分析を行い、天然型モニターペプチドの構造
遺伝子を持つクローンを12個得た。そのうちの1つを
選び、そのクローンが保持する組換え型ファージベクタ
ーをM13MON1とした。
【0030】工程2:変異型モニターペプチド遺伝子の作成 天然型モニターペプチドの第47と48位のアミノ酸を
他のアミノ酸に置換するためにMutan G Kit
(宝酒造社製)を用い部位特異的変異をDNAに導入し
た。変異導入用ミスマッチプライマーの合成は、DNA
合成機(ミリジェンバイオサーチ社製)を用いて常法に
従って行い、置換を行いたいアミノ酸配列をコードする
領域の塩基配列を合成した。それぞれの部位を置換する
ために合成したオリゴマーの配列は、以下に示す。 (1)第47−48位アルギニン−リジンからヒスチジ
ン−アスパラギンへの置換 5'-GATGTGGATG GAAGTGCCGA AGTTATGGTT CTCAAAACAC AGGCTAC-3' (2)第47−48位アルギニン−リジンからセリン−
スレオニンへの置換 5'-GATGTGGATG GAAGTGCCGA ATGTACTGTT CTCAAAACAC AGGCTAC-3'
【0031】工程1で得たM13MON1の一本鎖DN
A500ngを含む溶液3.3μl に、M13mpPのD
NA溶液1μl 、アニーリングバッファー1μl 及び水
6.7μl を加え、100℃で3分間処理後、65℃に
10分続いて37℃に10分間保温することにより、ギ
ャップド二重鎖DNAを形成させた。形成されたギャッ
プド二重鎖DNA 1μl に5’末端をリン酸化した上
記のプライマーDNA1μl を混合し、65℃で15分
間、引き続いて37℃で15分間アニーリングを行っ
た。この反応液に伸長バッファー25μl 、大腸菌DN
Aリガーゼ1μl とT4DNAポリメラーゼ1μl を加
え25℃で2時間反応させた。反応後、0.2M ED
TA(pH8.0)3μl を加え65℃で5分間処理し反
応を停止した。
【0032】上記操作で得られたDNAを含む溶液1μ
l と、大腸菌BMH71−18mutS溶液10μl を
混合し、SOC培地中で1時間培養したのち、遠心して
培養上清を回収した。回収した培養上清をファージ希釈
バッファーで10〜100倍に希釈し、大腸菌MV11
84に感染させた。感染された大腸菌をLB寒天培地に
まき、プラークを形成させた。次にプラークから得られ
たファージを大腸菌JM109に感染させ、LB液体培
地中で一晩培養を行って培養上清を得た。この培養上清
0.8mlに200μl のPEG/NaClを加え、よく
混合して15分間放置後、遠心分離にて沈澱を集めた。
この沈澱に100μl のTE及びTEで飽和したフェノ
ール150μl を加えて十分に攪拌した。次に遠心分離
を行い、水層を分離し、この水層にchlorofor
m/isoamylalcohol(24:1)の混合
液150μl を加え、同様の操作を繰り返して水層を分
離した。次に冷却したエタノールを加えて一本鎖DNA
を沈澱させ、遠心分離にて集めた。この一本鎖DNAを
鋳型として、当業者公知のダイデオキシ法により塩基配
列を確認して、目的の変異型DNAを得た。天然型モニ
ターペプチドの第47、48位のアルギニン、リジンが
それぞれヒスチジン、アスパラギンに、又はそれぞれセ
リン、スレオニンに置き換えられた変異型遺伝子を持つ
組換え型ファージベクターを、それぞれM13MON
3、M13MON4とした。
【0033】工程3:変異型モニターペプチド遺伝子の
pMJR96への組み込み 工程2で得られたそれぞれの変異型モニターペプチド遺
伝子の組換え型ファージーベクターを保持するクローン
から二本鎖の複製型DNAを調製し、その10μg をE
coRIとHind IIIで処理した後、アガロースゲル
電気泳動を行い、変異型モニターペプチド遺伝子断片を
単離調製した。3μg の発現用ベクターpMJR96を
同様の操作にてEcoR I、HindIIIで処理し、マ
ルチクローニングサイトの小さい断片を除去し、ベクタ
ー部分を得た。このようにして得られた変異型モニター
ペプチド遺伝子断片とベクターを混合して、工程1の操
作と同様にライゲーションを行い、各変異型モニターペ
プチドの発現型プラスミドを構築した。この反応液を用
いて大腸菌DH5αを形質転換した。形質転換された大
腸菌DH5αから、常法によってプラスミドを単離して
塩基配列の確認を行い、目的通りに変異していることを
確認した。その結果、M13MON3由来の遺伝子断片
は配列番号1に示す塩基配列を有し、M13MON4由
来の塩基配列は配列番号2に示す塩基配列を有してい
た。モニターペプチドの第47、48位のアルギニン、
リジンがそれぞれセリン、スレオニンに、又はそれぞれ
ヒスチジン、アスパラギンに置き換えられた変異型遺伝
子の発現ベクターをそれぞれpMON10及びpMON
11とした。
【0034】工程4:変異型モニターペプチド遺伝子を持つ菌の培養 工程3で得たプラスミドpMON10及びpMON11
のそれぞれを用いて大腸菌YK3340株を形質転換し
た。該菌株の性質については、文献(Sato,K.e
t al.,Virolgy,34,637−649,
1968)に記載されている。形質転換菌株をリットル
あたりバクトトリプトン10g、酵母エキス5g、塩化
ナトリウム5g、及びアンピシリン50mgを含有する培
地中で培養し、更に培養途中で発現を誘導した。試験管
に5mlずつ分注した上記の培地に、該菌株を接種し、更
に3〜4時間37℃で培養し、660nmの吸光度が0.
8に達した時点で、発現誘導剤であるIPTG(iso
propyl−β−thiogalactopyran
oside)溶液を最終濃度1mMになるように添加し
た。IPTG添加後3時間で培養を終了し、4℃におい
て4800×g、10分間の遠心で菌体を集めた。
【0035】工程5:変異型モニターペプチドの精製 収集した菌体8gを氷冷した6M塩酸グアニジン、pH
7.5の溶液80mlで懸濁し、超音波破砕装置で菌体を
破壊した。遠心分離で固形物を沈澱させて上清を得、こ
れを10倍量の0.1%トリフルオロ酢酸溶液で希釈し
た。再び遠心分離で固形物を除いた後、上清約800ml
を得た。この溶液を予め、0.1%トリフルオロ酢酸で
平衡化したPreparative C18(ウォータ
ーズ社製)カラム(1.8×10cm)にかけ、0.1%
トリフルオロ酢酸溶液中でアセトニトリルの濃度勾配で
溶出した。減圧濃縮機で溶出画分からアセトニトリルを
除いた後、凍結乾燥した。凍結乾燥標品を10mM酢酸ナ
トリウム、pH4.5に溶かし、FPLCTM装置でMon
oSTMカラム(共にファルマシア社製)に供し、塩化ナ
トリウムの濃度勾配で溶出した。得られた画分をウェス
タンブロットとして知られる方法で分析し、変異型モニ
ターペプチドを含む画分を検出した。すなわち、分析し
たいサンプルをSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動
で展開し、ニトロセルロース膜に電気的に転写した。1
次抗体に天然型モニターペプチドのアミノ末端側18ア
ミノ酸に対するウサギ抗体、2次抗体に西洋ワサビペル
オキシダーゼで標識された抗ウサギIgGヤギ抗体(バ
イオラッド社製)を用いた。最終的にペルオキシダーゼ
による発色で、変異型モニターペプチドと思われるバン
ドを確認した。更に、HPLCのC18カラムにかけ、
アセトニトリルの濃度勾配で溶出して、最終精製標品を
得た。それぞれの変異型モニターペプチドの精製法は同
一である。得られた標品はそれぞれ、ペプチドシークエ
ンサーPSQ−1(島津製作所製)を用いてアミノ酸配
列を確認した。その結果、pMON10より得られたペ
プチドは配列番号3に示すアミノ酸配列を有し、pMO
N11より得られたペプチドは配列番号4に示すアミノ
酸配列を有していた。
【0036】実施例2 (トリプシン阻害活性の測定) トリプシン阻害活性は、ウシ膵トリプシンの基質である
BAPNA(α−N−benzoyl−DL−argi
nine−p−nitroanilide hydro
chloride)を分解することによって発色する反
応を阻害することによって測定した。96穴マイクロプ
レート(ヌンク社製)の各ウェルに、50μg /mlの濃
度に水に溶かした変異型モニターペプチドを10μl 入
れ、0.001N塩酸に溶かした0.1mg/mlのトリプ
シン(シグマ社製)溶液10μl と、150mM酢酸ナト
リウムpH4.9を10μl 加え、37℃に5分間保存し
た。次に、予め10.9mgのBAPNAを500μl の
ジメチルスルフォキシドに溶解した後、50mlの50mM
トリスバッファーpH8.2/20mM塩化カルシウムで希
釈することによって調製した基質溶液200μl 加え、
37℃で2〜3時間反応させ、波長405nmの吸光度を
測定した。トリプシンのみの吸光度が0.6以上の時
に、吸光度が0.1以下に発色を抑制する場合を阻害活
性+とした。得られた結果を表1に示す。
【0037】実施例3 (結合活性測定)工程1:小腸上皮細胞の調製 クレストフィールドらの胃粘膜から細胞を単離する方法
(Crestfield et al.,1963)に
準じて行った。切り出されたラットの小腸を氷冷した
0.155M NaClで洗浄した後、空腸粘膜をスパ
チュラで剥離した。粘膜を5mlのM199培地に移し、
0.1mg/mlのコラゲナーゼ、0.05mg/mlのデオキ
シリボヌクレアーゼI(いずれもシグマ社製)、2mg/
mlのディスパーゼ(合同酒精社製)の存在下37℃で3
0分間反応させた。50×gで5分間の遠心にて上清と
沈澱を分け、沈澱は、1mM EDTA、118mM Na
Cl、5mM KCl、1.2mM KH2PO4 、25mM
NaHCO3 及び2%牛血清アルブミンを含む25mM
HEPES pH7.4に懸濁して37℃で20分間振
盪した。再び50×gで5分間の遠心を行って得た上清
と、先の操作の上清を混合して、金属メッシュNo.2
00引続き金属メッシュNo.400で濾過した。濾液
を1000×gで30分間遠心して細胞を集め、結合バ
ッファー(128mM NaCl,5mM KCl,3mM
MgSO4 ,0.9mM CaCl2 ,0.1mM NaH
PO4 ,10mM HEPES pH7.5)で2回洗浄し
て調製した。
【0038】工程2:ヨードラベル化モニターペプチドの調製 公知の方法(K.Iwai et al.,J.Bio
l.Chem.,262,8956−8959,198
7)に従って、ラット膵液から精製したモニターペプチ
ド12μg に、37MBgのNa125Iを加え、通常ペ
プチドのラジオアイソトープラベルに用いられる公知の
クロラミンT法(Greenwoodet al.,1
963)により、モニターペプチドのヨードラベル化を
行った。
【0039】工程3:結合活性測定 微量遠心チューブ内において工程1で調製された1×1
6 の小腸細胞に、膵液から得られたモニターペプチ
ド、又は遺伝子組換え天然型又は変異型モニターペプチ
ドを1μg 加え、5分間インキュベーションした。小腸
細胞に何も加えなかったものをコントロールとした。次
に、工程2で調製されたヨードラベルしたモニターペプ
チド1ngを加え、最終濃度を100μl に調製した後、
37℃で1時間反応させた。更に、沈澱を氷冷したバッ
ファーで2回洗浄し、細胞に結合しなかったヨードラベ
ル化モニターペプチドを完全に除いた。次に、沈澱を
0.155M NaClを含む50mM Glycine
塩酸pH3.0で洗浄し、4℃で1500×g、5分間遠
心した上清に遊離した放射活性をガンマーカウンターで
測定して、これを細胞への特異的な結合活性とした。結
果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の変異型モニターペプチドは、C
CK放出活性及びEGF様活性を引き起こす小腸上皮細
胞への結合能において天然型モニターペプチドよりも優
れていることから、膵炎に代表される消化器疾患の治療
剤として有用である。また、本発明のペプチドは47、
48位の塩基性アミノ酸が他のアミノ酸に置換されてい
るためこの部位におけるプロテアーゼによる分解を受け
難く、効果が持続的である。
【0042】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:183 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GGTAACCCGC CGGCTGAAGT AAATGGTAAA ACTCCGAACT GTCCGAAACA GATCATGGGT 60 TGTCCGCGTA TCTACGACCC GGTTTGTGGT ACCAACGGTA TCACTTACCC GTCTGAGTGT 120 AGCCTGTGTT TTGAGAACCA TAACTTCGGC ACTTCCATCC ACATCCAGCG CCGTGGGACC 180 TGT 183
【0043】配列番号:2 配列の長さ:183 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GGTAACCCGC CGGCTGAAGT AAATGGTAAA ACTCCGAACT GTCCGAAACA GATCATGGGT 60 TGTCCGCGTA TCTACGACCC GGTTTGTGGT ACCAACGGTA TCACTTACCC GTCTGAGTGT 120 AGCCTGTGTT TTGAGAACAG TACATTCGGC ACTTCCATCC ACATCCAGCG CCGTGGGACC 180 TGT 183
【0044】配列番号:3 配列の長さ:61 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Gly Asn Pro Pro Ala Glu Val Asn Gly Lys Thr Pro Asn Cys Pro Lys 1 5 10 15 Gln Ile Met Gly Cys Pro Arg Ile Tyr Asp Pro Val Cys Gly Thr Asn 20 25 30 Gly Ile Thr Tyr Pro Ser Glu Cys Ser Leu Cys Phe Glu Asn His Asn 35 40 45 Phe Gly Thr Ser Ile His Ile Gln Arg Arg Gly Thr Cys 50 55 60
【0045】配列番号:4 配列の長さ:61 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Gly Asn Pro Pro Ala Glu Val Asn Gly Lys Thr Pro Asn Cys Pro Lys 1 5 10 15 Gln Ile Met Gly Cys Pro Arg Ile Tyr Asp Pro Val Cys Gly Thr Asn 20 25 30 Gly Ile Thr Tyr Pro Ser Glu Cys Ser Leu Cys Phe Glu Asn Ser Thr 35 40 45 Phe Gly Thr Ser Ile His Ile Gln Arg Arg Gly Thr Cys 50 55 60
【図面の簡単な説明】
【図1】モニターペプチドをコードする合成DNAの二
重鎖と、プラスミドpKK233−2をNcoIとHi
nd IIIで消化して得られたものとのライゲーションに
よるプラスミドpKMIの構築を模式的に示す図であ
る。
【図2】プラスミドpJMR1560とプラスミドpU
C18とからのプラスミドpMJR96の構築を模式的
に示す図である。
【図3】プラスミドpMJR96とファージベクターM
13MON3又はファージベクターM13MON4とか
らのプラスミドpMON10又はプラスミドpMON1
1の構築を模式的に示す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】工程2:ヨードラベル化モニターペプチドの調製 公知の方法(K.Iwai et al.,J.Bio
l.Chem.,262,8956−8959,198
7)に従って、ラット膵液から精製したモニターペプチ
ド12μgに、37MBqのNa125Iを加え、通常
ペプチドのラジオアイソトープラベルに用いられる公知
のクロラミンT法(GreenWoodet al.,
1963)により、モニターペプチドのヨードラベル化
を行った。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】プラスミドpMJR1560とプラスミドpU
C18とからのプラスミドpMJR96の構築を模式的
に示す図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 37/64 ACJ 8314−4C (C12N 1/21 C12R 1:91) C07K 99:00 8318−4H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次のアミノ酸配列 Gly Asn Pro Pro Ala Glu Val Asn Gly Lys Thr Pro Asn Cys Pro Lys Gln Ile Met Gly Cys Pro Arg Ile Tyr Asp Pro Val Cys Gly Thr Asn Gly Ile Thr Tyr Pro Ser Glu Cys Ser Leu Cys Phe Glu Asn X1 X2 Phe Gly Thr Ser Ile His Ile Gln Arg Arg Gly Thr Cys (配列中、X1 X2 はHis Asn 又はSer Thr を示す)を有
    する変異型モニターペプチド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアミノ酸配列をコードす
    る塩基配列を有する変異型モニターペプチド遺伝子。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアミノ酸配列をコードす
    る塩基配列が、 GGTAACCCGCCGGCTGAAGTAAATGGTAAAACTCCGAACTGTCCGAAACAGATCATGGGTTGTCCGCGTA TCTACGACCCGGTTTGTGGTACCAACGGTATCACTTACCCGTCTGAGTGTAGCCTGTGTTTTGAGAACZZ ZEEETTCGGCACTTCCATCCACATCCAGCGCCGTGGGACCTGT (配列中、ZZZEEEはCATAAC又はAGTACAを示す)である請
    求項2記載の変異型モニターペプチド遺伝子。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の遺伝子をベクターに挿入
    した組換えベクター。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の遺伝子をベクターに挿入
    した組換えベクターにより形質転換された宿主細胞。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の形質転換された宿主細胞
    を培養し、当該培養物より変異型モニターペプチドを採
    取することを特徴とする変異型モニターペプチドの製造
    方法。
JP4019943A 1992-02-05 1992-02-05 変異型モニターペプチド Pending JPH05301888A (ja)

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