JPH0530184Y2 - - Google Patents

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JPH0530184Y2
JPH0530184Y2 JP16256085U JP16256085U JPH0530184Y2 JP H0530184 Y2 JPH0530184 Y2 JP H0530184Y2 JP 16256085 U JP16256085 U JP 16256085U JP 16256085 U JP16256085 U JP 16256085U JP H0530184 Y2 JPH0530184 Y2 JP H0530184Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は直流安定化電源盤の出力電流を制限す
る過電流保護回路に関する。
〔概要〕
本考案は、出力回路での短絡発生時に、通常時
は定電圧制御を行う誤差増幅器の入力を制御して
短絡電流を制限する保護手段を有する直流電源盤
において、 誤差増幅器の入力の一方に通過電流の値が異な
る特性のほぼ等しい二つのダイオードを逆極性に
接続することにより、 常時の電力損失と極度に少ない値に保つて短絡
電流の確実な抑圧が実行できるようにしたもので
ある。
〔従来の技術〕
従来例保護回路の構成を第4図に示す。この方
式では出力電流I0の流れる回路に抵抗6を挿入
し、その両端電圧を利用して出力電流I0を監視す
る。抵抗9,13および10とダイオード11と
で構成されているスタータ回路で、電源投入時な
どに出力電圧が零のときに、誤差増幅器4のオフ
セツト電圧により出力電圧が立ち上がらなくなる
現象が防止される。第5図は第4図の回路の出力
特性を示す。
〔考案が解決しようとする問題点〕
第5図で示す初期制限電流IL1、交極点IL2およ
び最終制限電流IL3は次式で与えられる。
IL1=R1/R1+R2・V01/RS−VI0/RS …(1) IL2=R1/R1+R2・〔R4/(R3+R4)〕・VREF−V
D1/RS−VI0/RS…(2) IL3=1/RS(R4/R3+R4・VREF−VD1)−VI0/R
S…(3) ここで、R1,R2,R3,R4およびRsは抵抗7,
8,9,13および6の抵抗値、VREFは基準電源
5の出力電圧値、V01は直流安定化電源の出力電
圧値、VD1はダイオード11の順方向電圧値、
VI0は誤差増幅器の入力オフセツト電圧値である。
この従来例回路で出力短絡時の電流を制限する
ためには、第(3)式に示すようにRSの値を大きな
な値にするかまたは R4/R3+R4・VREF−VD1 の値を小さな値にしなければならない。ところ
が、RSの値を大きくすることは出力電流の大き
な電源では電力損失が大きくなるので望ましくな
いが、 R4/R3+R4・VREF−VD1 の値を小さな値にすることはダイオード11の素
子によるバラツキおよび温度による変動などで困
難であるので、やむなくRSの値を大きくしなけ
ればならない欠点がある。
本考案はRSの値を大きくすることなしに短絡
電流を小さい値に抑圧することができる直流電源
盤を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、出力端子の間に接続された抵抗分圧
回路と、この出力端子の一方の端子に一方の端が
接続され、出力電流が通過する第一の抵抗と、上
記抵抗分圧回路の分岐点が一方の入力に接続され
た誤差増幅器と、この誤差増幅器の他方の入力と
上記第一の抵抗の他方の端との間の経路に挿入さ
れた第二の抵抗と、この誤差増幅器の出力により
制御され上記出力端子電圧を負帰還制御する手段
とを備えた直流電源盤において、上記誤差増幅器
の他方の入力に一電極が接続された第一のダイオ
ードと、この第一のダイオードの反対電極に反対
電極が接続され、かつ一電極が共通電位に接続さ
れた第二のダイオードと、上記第一のダイオード
と上記第二のダイオードとの接続点に一方の端が
接続された第三の抵抗と、この第三の抵抗の他方
の端に接続された基準電源とを備えたことを特徴
とする。
〔作用〕
短絡時に出力電圧が零になるときの制限電流
IL3は次式で与えられる。
IL3=1/RS(VD2−VD1)−VI0/RS ただし、 RS:第一の抵抗の抵抗値、 VD1:第一のダイオードの順方向電圧、 VD2:第二のダイオードの順方向電圧、 VI0:誤差増幅基準の入力オフセツト電圧、 上式で第一のダイオードの順方向電圧VD1は第
二のダイオードの順方向電圧VD2に較べて、第二
の抵抗が挿入されている分だけ順方向電流が少な
いので、二つのダイオードが特性がほぼ等しい値
であつても、二つの順方向電圧に僅かな差が生ず
る。すなわち(VD2−VD1)の値を極度に小さく
することができ、抵抗RSを小さくしてもILSを小
さい値に抑えることができる。
〔実施例〕
以下、本考案実施例回路を図面に基づいて説明
する。
第1図は本考案実施例回路の構成を示す回路接
続図であり、ドロツパ方式による直流安定化電源
の出力電流制限に本考案を実施した例である。制
御回路3によりトランジスタ2のベース電流が制
御されてコレクタ・エミツタ間の電圧が制御さ
れ、出力電圧V0が電圧値V01に安定化される。検
出抵抗6の両端には出力電流Ipに比例した電圧が
発生する。この電圧と出力電圧V01を抵抗7およ
び8で分圧した電圧とが誤差増幅器4で比較さ
れ、(1)式で与えられる初期制限電流IL1に達した
ときに、第3図に示すようにフの字形の垂下が始
まる。次に出力電圧V0が低下し、電圧VD1よりも
低くなるとダイオード11が順バイアスになる。
この点が交極点IL2であり、交極点IL2は IL2=R1/R1+R2・VD2−VD1/RS−VI0/RS …(4) ただし、 VD2:ダイオード12の順方向電圧値 で与えられる。
最後に、出力電圧VOが零になるときの制限電
流IL3は IL3=1/RS(VD2−VD1)−VI0/RS …(5) で与えられる。
ダイオード11とダイオード12には特性の等
しいダイオードが使用されており、第3図に示す
ような順方向特性を有する。出力短絡時にトラン
ジスタ2のコレクタ損失をできるだけ少なくする
ためには、制限電流IL3を小さくすることが必要
であり、RSを大きな値にすることなくIL3を小さ
くするには(5)式で(VD2−VD1)の値を小さくす
ればよい。第3図に示すようにダイオード11の
順方向電圧VD1はダイオード12の順方向電圧
VD2に比べて抵抗10が挿入されている分だけ順
方向電流が少ないので、電圧はわずかに低くなつ
ている。したがつて、(VD2−VD1)の値を極度に
小さくすることができ、短絡時の制限電流LL3
小さな値におさえることが可能である。
また、基準電源5は従来回路では(2)式(3)式に示
すように電流IL2およびIL3の動作点に関わるので、
安定度を要求されるが、本考案では(4)式および(5)
式に示すように、電圧VREFの値によらずダイオー
ドの特性で決定されるので基準電源5の安定度は
要求されない。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明したように、従来回路の分圧
抵抗をダイオードに置き換えることにより常用時
の損失が少なくなり出力短絡電流を小さな値にお
さえる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例回路の構成を示す回路接
続図。第2図は本考案実施例回路での出力電流制
限特性。第3図はダイオードの順方向電流電圧特
性。第4図は従来例回路の構成を示す回路接続
図。第5図は従来回路での出力電流制限特性。 1……直流電源、2……トランジスタ、3……
制御回路、4……誤差増幅器、5……基準電源、
6,7,8,9,10,13……抵抗、11,1
2……ダイオード、14……負荷、15……出力
端子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 出力端子の間に接続された抵抗分圧回路と、こ
    の出力端子の一方の端子に一方の端が接続され、
    出力電流が通過する第一の抵抗と、 上記抵抗分圧回路の分岐点が一方の入力に接続
    された誤差増幅器と、 この誤差増幅器の他方の入力と上記第一の抵抗
    の他方の端との間の経路に挿入された第二の抵抗
    と、 この誤差増幅器の出力により制御され上記出力
    端子電圧を負帰還制御する手段と を備えた直流電源盤において、 上記誤差増幅器の他方の入力に一電極が接続さ
    れた第一のダイオードと、 この第一のダイオードの反対電極に反対電極が
    接続され、かつ一電極が共通電位に接続された第
    二のダイオードと、 上記第一のダイオードと上記第二のダイオード
    との接続点に一方の端が接続された第三の抵抗
    と、 この第三の抵抗の他方の端に接続された基準電
    源と を備えことを特徴とする直流電源盤。
JP16256085U 1985-10-22 1985-10-22 Expired - Lifetime JPH0530184Y2 (ja)

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JP16256085U JPH0530184Y2 (ja) 1985-10-22 1985-10-22

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Publication Number Publication Date
JPS6271716U JPS6271716U (ja) 1987-05-08
JPH0530184Y2 true JPH0530184Y2 (ja) 1993-08-02

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