JPH0530149Y2 - - Google Patents

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JPH0530149Y2
JPH0530149Y2 JP12896687U JP12896687U JPH0530149Y2 JP H0530149 Y2 JPH0530149 Y2 JP H0530149Y2 JP 12896687 U JP12896687 U JP 12896687U JP 12896687 U JP12896687 U JP 12896687U JP H0530149 Y2 JPH0530149 Y2 JP H0530149Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は文字板を有し、指針表示する腕時計に
於ける文字板固定構造の改良に関する。
〔従来の技術〕
従来、文字板のムーブメントへの固定構造とし
ては、文字板固定ピンをネジで地板に固定する構
造、地板に植設した偏心ピンの鍔部で文字板固定
ピンの側面を押しつける構造等が採用されていた
が、これらの構造には文字板固定ピン近傍のスペ
ースが大きく必要なため時計の小型化、薄型化に
適さないという欠点があり、この欠点を解決する
構造として地板と受部材との間設に配設された樹
脂製のスペーサーに設けた穴に文字板固定ピンを
単に圧入して固定する構造が提案されている。
(実公昭62−19982号公報) 〔考案が解決しようとする問題点〕 従来の圧入方式による文字板固定構造と、その
問題点を第3図〜第5図により説明する。
第3図は、従来の腕時計に於ける要部断面図で
あり、1は地板、2は前記地板1と共にパルスモ
ータ、輪列等(図示は省略)を軸支するための受
部材、3は合成樹脂製のスペーサーであり、前記
輪列のスペースを規制したり、巻真(図示は省
略)を支持するとともに文字板固定用の開口部3
aが設けられている。
4は文字板、5は前記文字板4に植設された文
字板固定ピンである。
次に文字板4の固定方法について説明する。
まず文字板4が取付けられる前のモジユールを
リング型状を有する機械台10に載せると機械台
10の第1段部10aにスペーサー3の底面が載
置され、又機械台10の第2段部10bと地板1
の底面との間には若干(100〜200μm)のスキマ
が設けられている。この状態より文字板4を、そ
の文字板固定ピン5が前記スペーサー3の開口部
3aに合致した状態でセツトし、文字板4の上方
より矢印Aの方向に加圧することによつて文字板
固定ピン5をスペーサー3の開口部3aに圧入し
ていく。そして文字板4の底面が地板1の上面に
密着する迄前記矢印A方向の加圧を行うことによ
り第3図に示す深さ迄前記文字板固定ピンが圧入
される。
しかるに上記文字板固定ピン5のスペーサー3
に対する圧入の場合、第4図に示すごとく合成樹
脂のスペーサー3に於ける開口部3aの内径に対
して、金属の文字板固定ピン5の外径形状の方が
若干大きくなつているため、圧入過程に於いて文
字板固定ピン5が開口部3aの内周部を削りなが
ら押込まれることにより内周部樹脂層に圧力歪3
a′が生じ、この圧力歪3a′によつて文字板固定ピ
ン5には矢印B方向に押上げようとする応力が発
生する。
このため、前記圧入作業が終了して矢印A方向
の加圧を解除すると第4図に示す矢印B方向の応
力によつて文字板固定ピン5が押上げられ、第5
図に示すごとく文字板4が浮上がり前記地板1と
文字板4の間に30〜50μmのスキマが生ずる。こ
の文字板4が浮上がることにより、文字板4と風
防間のスペースが狭くなるため指針の取付けが困
難になるとともに、指針のスレによる時間の遅れ
又は止り等の不良の原因となつていた。
本考案の目的は上記問題点を解決し、コストア
ツプすることなく、前記文字板の浮上がりを防止
した文字板固定構造を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本考案に於ける要旨
は、文字板、地板、合成樹脂からなるスペーサ
ー、受部材の順に積層され、かつ文字板固定ピン
を前記スペーサーに形成した開口部に圧入して文
字板固定を行う時計に於いて、前記スペーサーの
開口部周辺を他の部分より肉薄にすることにより
前記文字板方向に屈曲可能に構成したことを特徴
とする。
〔実施例〕
以下図面により本考案の一実施例を詳述する。
第1図及び第2図は、本考案に於ける腕時計の
文字板固定構造を示す要部断面図であり、前記第
3図と同一部材には同一番号を付し説明を省略す
る。
第1図に於いて前記第3図と異る部分は前記ス
ペーサー3に於ける開口部3aの周辺には深さ約
300μmの凹部3bが設けられていることである。
この凹部3bによつて前記地板1の下面とスペー
サー3の間には300μmのスキマ20が形成され
るとともに、この凹部3bが文字板4の方向に屈
曲可能にバネ性を有する。
次に文字板4の固定方法について第2図により
説明する。
前記第3図と同様に文字板4が取付けられる前
のモジユールを機械台10に載せると機械台10
の第1段部10aにスペーサー3の底面が載置さ
れ、又機械台10の第2段部10bと地板1の底
面との間には従来より若干大なる(300〜400μ
m)スキマが設けられている。この状態より文字
板4をその文字板固定ピン5が前記スペーサー3
の開口部3aに合致した状態でセツトし、文字板
4の上方より加圧して文字板固定ピン5をスペー
サー3の開口部3aに圧入していくのは従来と同
じである。
しかし従来は第3図にて説明したように文字板
4の底面が地板1の上面に密着した状態にて終了
するが本考案の場合は第2図に示すごとく文字板
4の底面が地板1の上面に密着した後に、さらに
加圧を行うと凹部3bが上方に屈曲することによ
つて前記スキマ20のスペース(300μm)だけ
前記文字板固定ピン5の圧入が行われる。
このため圧入作業が終了して矢印A方向の加圧
を解除すると前記スペーサー3の開口部3aに
は、凹部3bのバネ性によつて矢印C方向に復元
力が発生する。
この結果スペーサー3に圧入された文字板4は
前記第4図に示す圧力歪3a′による押上げ応力に
よつて30μm程度浮上がるが、第2図に示す復元
力によつて矢印C方向に引張られることによつ
て、前記浮上がりを打消し、第1図に示すごと
く、文字板4は地板1に密着した状態に保たれ
る。
尚前記スペーサー3に於ける凹部3bの形成は
スペーサー3を樹脂成形する時の金型形状によつ
て決めることが出来るため、なんらコストアツプ
を伴うものではない。
〔考案の効果〕
上記のごとく本考案によれば、スペーサーの形
状を若干変更するだけで、なんらコストアツプを
伴わずに文字板の浮上がりを完全に防止すること
が可能となり、指針表示腕時計の組立性の向上及
び信頼性向上に大なる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案に於ける腕時計の要
部断面図、第3図及び第5図は従来の腕時計の要
部断面図、第4図は第3図の文字板固定ピン圧入
部の断面図である。 1……地板、2……受部材、3……スペーサ
ー、3a……開口部、3b……凹部、4……文字
板、5……文字板固定ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下面に文字板固定ピンが植設された文字板、地
    板、合成樹脂からなるスペーサー、受部材の順に
    積層され、かつ前記文字板固定ピンを前記スペー
    サーに形成した文字板固定用の開口部に圧入して
    文字板固定を行う時計に於いて、前記スペーサー
    の前記開口部周辺に前記地板の下面に対してスキ
    マを形成するごとく凹部を設けることにより、前
    記文字板方向に屈曲可能に構成したことを特徴と
    する時計の文字板固定構造。
JP12896687U 1987-08-25 1987-08-25 Expired - Lifetime JPH0530149Y2 (ja)

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JP12896687U JPH0530149Y2 (ja) 1987-08-25 1987-08-25

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JP12896687U JPH0530149Y2 (ja) 1987-08-25 1987-08-25

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JPS6434587U JPS6434587U (ja) 1989-03-02
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2511475Y2 (ja) * 1989-01-24 1996-09-25 オリエント時計株式会社 腕時計の文字板足固定構造

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JPS6434587U (ja) 1989-03-02

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