JPH05301183A - ロボット制御装置及びロボット制御方法 - Google Patents

ロボット制御装置及びロボット制御方法

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JPH05301183A
JPH05301183A JP11022692A JP11022692A JPH05301183A JP H05301183 A JPH05301183 A JP H05301183A JP 11022692 A JP11022692 A JP 11022692A JP 11022692 A JP11022692 A JP 11022692A JP H05301183 A JPH05301183 A JP H05301183A
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JP11022692A
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English (en)
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Yasuhiro Kanbe
康弘 神戸
Fujio Osawa
不二男 大澤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はロボット制御装置の改善に関し、教
示作業につき作業者の熟練度や目視確認に依存すること
なく、その自動化及び学習機能を導入し、対象物の大き
さ,形状等が変化した場合であっても教示時間の短縮化
を図ることを目的とする。 【構成】 被作業対象16に係わり各種教示作業をする
ロボット作業手段11と、前記被作業対象16の位置合
わせマークpiを認識する画像認識手段12と、前記位
置合わせマークの認識処理に基づいて教示データDiの
補正更新をする教示データ作成手段13と、前記ロボッ
ト作業手段11,画像認識手段12及び教示データ作成
手段13の入出力を制御する制御手段14とを具備する
ことを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔目 次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図8) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1,2) 作用 実施例(図3〜7) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボット制御装置及び
ロボット制御方法に関するものであり、更に詳しく言え
ば、対象物を把持して目的位置に自動搬送をする装置及
びその方法の改善に関するものである。
【0003】近年、半導体集積回路(以下LSIとい
う)装置の試験工程の自動化に伴い、形状,大きさの異
なるプリント基板をインサーキットテスタに対して柔軟
に搬送するロボット制御装置が使用されている。
【0004】例えば、多種多様のプリント基板を試験す
るインサーキットテスタには該基板の形状,大きさ毎に
対応する治具(フィクスチャ)が具備される。しかし、
インサーキットテスタにセットできるフィクスチャは1
種類であり、基板形式が異なると、フィクスチャ側も人
手により交換する必要がある。
【0005】この際に、各フィクスチャの交換位置ずれ
がロボット教示作業に微妙に関係するため、基板形式が
代わる毎に、フィクスチャの基板位置を素早く捕らえ、
その位置ずれに係わり、ロボット制御装置に対して教示
データを対応させる技術が必要となる。
【0006】ところで、従来例によればマニュアル搬送
運転に基づいてフィクスチャの決められた位置にプリン
ト基板を把持したロボットハンド部が搬送されると、そ
の決められた位置と該基板の到達位置との位置ずれが作
業者による目視により補正される(教示作業)。
【0007】このため、両者の位置合せが作業者の感覚
等に頼って行われることから教示作業にバラつきを生
じ、その信頼性の低下を招く。これにより、基板の大き
さ・形状が異なる毎に再教示作業をする必要があり、そ
の教示時間に多く要するという問題がある。
【0008】そこで、教示作業につき作業者の熟練度や
目視確認に依存することなく、その自動化及び学習機能
を導入し、基板の大きさ,形状等が変化した場合であっ
ても教示時間の短縮化を図ることができる装置及びその
方法が望まれている。
【0009】
【従来の技術】図8は、従来例に係るロボット制御装置
の説明図である。例えば、被対象物(治具)16Aの決め
られた位置に対象物16Bを搬送して、それを自動セット
するロボット制御装置は、図8において、ロボット1,
教示操作ボックス2及びロボット制御盤3から成る。な
お、ロボット1はロボットハンド部1Aと移動装置1B
から成る。
【0010】当該装置の機能は、予め、作業者により教
示操作ボックス2を介して当該装置に、被対象物16Aの
決められた位置に対象物16Bを搬送して、それを自動セ
ットする制御内容が教示されると、以後、被対象物16A
の決められた位置に対象物16Bを把持したハンド部1A
が移動装置1Bにより搬送される。この際に、教示デー
タDiに基づく移動制御データDによりロボットハンド
部1Aが移動装置1Bにより駆動される。
【0011】これにより、インサーキットテスタ等の被
対象物16Aの決められたソケット位置にプリント基板等
の対象物16Bが教示データDiに基づいて自動搬送さ
れ、それが自動セットされる。
【0012】なお、従来例に係る教示作業は、まず、対
象物16Bを把持したロボット1を当該ロボット座標系X
YZの基準位置Oから被対象物16Aの決められた位置に
移動する(以下マニュアル搬送運転という)。この際
に、作業者により教示操作ボックス2からロボット制御
盤3に移動命令が出力されると、当該ロボット座標系X
YZの基準位置Oから被対象物16Aの決められた位置に
ロボット1が移動される。
【0013】次に、被対象物16Aの決められた位置と対
象物16Bを把持したロボットハンド部1Aとの位置ずれ
を補正する。この際に、対象物16Bの大きさ・形状が異
なる毎に作業者の目視により、セット位置とロボットハ
ンド1Aの到達位置が確認され、その作業者の感覚に頼
って両者の位置合せが行われる。
【0014】これにより、位置合せが確認(補正)され
た教示データDiがロボット制御盤(コントローラ)3
にセットされる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例によ
ればマニュアル搬送運転に基づいて被対象物16Aの決め
られた位置に対象物16Bを把持したロボットハンド部1
Aが搬送されると、その決められた位置と対象物16Bの
到達位置との位置ずれが作業者による目視により補正さ
れる(教示作業)。
【0016】このため、両者の位置合せが作業者の感覚
に頼って行われること、及び、教示作業に係わり作業者
の熟練度に依存することから、その教示データDiにバ
ラつきを生じ、その信頼性の低下を招く。これにより、
対象物16Bの大きさ・形状が異なる毎に再教示作業をす
る必要があり、その教示時間に多く要するという問題が
ある。
【0017】また、被対象物16Aの決められた位置と対
象物16Bの到達位置との位置ずれに係る補正操作におい
ては、該対象物16Bを被対象物16Aに著しく接近させる
必要がある。
【0018】このため、誤って教示操作ボックス2を操
作をすると、ロボットハンド1Aが被対象物16Aの到達
位置に衝突したりして、当該教示作業に危険を伴う。こ
れを回避すべく安全性の維持重視をすると、一品種に係
る対象物16Bの教示データDiを得るために、その作業
時間を数時間程度を費やすこととなる。
【0019】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、教示作業につき作業者の熟練度や
目視確認に依存することなく、その自動化及び学習機能
を導入し、対象物の大きさ,形状等が変化した場合であ
っても教示時間の短縮化を図ることが可能となるロボッ
ト制御装置及びロボット制御方法の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明に係るロ
ボット制御装置の原理図であり、図2(a)〜(c)
は、本発明に係るロボット制御方法の原理図をそれぞれ
示している。
【0021】本発明のロボット制御装置は図1に示すよ
うに、被作業対象16に係わり各種教示作業をするロボ
ット作業手段11と、前記被作業対象16の位置合わせ
マークpiを認識する画像認識手段12と、前記位置合
わせマークpiの認識処理に基づいて教示データDiの
補正更新をする教示データ作成手段13と、前記ロボッ
ト作業手段11,画像認識手段12及び教示データ作成
手段13の入出力を制御する制御手段14とを具備する
ことを特徴とする。
【0022】なお、本発明のロボット制御装置におい
て、少なくとも、各種教示作業に係わり対象物を把持す
る把持手段11Aと、前記把持手段11Aや画像認識手段1
2の移動制御をする移動制御手段11Bが設けられること
を特徴とする。
【0023】また、本発明のロボット制御装置におい
て、前記補正更新される教示データDiを格納する記憶
手段15が設けられることを特徴とする。さらに、本発
明のロボット制御方法は、図2(c)の処理フローチャ
ートに示すように、予め、ステップP1で被作業対象1
6の作業面に移動先位置Xpとは別に二以上の位置合わ
せマークpiの設置処理(図2(a)参照)をし、次
に、ステップP2で前記被作業対象16の移動先位置X
pや位置合わせマークpiの認識処理をし、次いで、ス
テップP3で前記認識処理に基づいて教示データDiの
自動作成処理をし、その後、ステップP4で前記自動作
成した教示データDiに基づいて被作業対象16に係わ
り各種教示作業処理をすることを特徴とする。
【0024】なお、本発明のロボット制御方法におい
て、前記教示データDiの自動作成処理は、図2(c)
の処理フローチャートに示すように、ステップP3Aで最
初の教示データD0に基づいて移動した被作業対象16
の第1,第2の位置合わせマークp1,p2の過去の位
置データXm,Ymと、前記認識処理に基づいて得られ
た第1,第2の位置合わせマークp1,p2の現在の位
置データXr,Yrとに基づいて最初の教示データD0
の位置ずれ補正処理をすることを特徴とする。
【0025】また、本発明のロボット制御方法におい
て、前記位置ずれ補正処理は、図2(b)に示すよう
に、前記過去の位置データXm,Ymに基づく第1,第
2の位置合わせマークp1,p2の2点間を結ぶ線分L
mと、前記現在の位置データXr,Yrに基づく第1,
第2の位置合わせマークp1,p2の2点間を結ぶ線分
Lrとの傾き量Δθから最初の教示データD0の補正処
理をすることを特徴とする。
【0026】なお、本発明のロボット制御方法におい
て、前記補正された最初の教示データD0が順次更新さ
れ、以後の教示データDiとなることを特徴とし、上記
目的を達成する。
【0027】
【作 用】本発明のロボット制御装置によれば、図1に
示すように、ロボット作業手段11,画像認識手段1
2,教示データ作成手段13及び制御手段14が具備さ
れ、その他,把持手段11Aや移動制御手段11Bが設けら
れる。
【0028】例えば、各種教示作業に係わる対象物を把
持した把持手段11Aや位置合わせマークpiを認識する
画像認識手段12が最初の教示データ(前回に得た教示
データ)D0に基づいて移動制御手段11Bにより移動制
御されると、その到達位置において、被作業対象16の
位置合わせマークpiが制御手段14を介して画像認識
手段12により認識される。
【0029】また、その位置合わせマークpiの認識処
理に基づいて最初の教示データD0が教示データ作成手
段13により補正される。例えば、被作業対象16に予
め設けられた実際の位置合わせマークpiと、認識処理
に係る位置合わせマークpiとの位置ずれから最初の教
示データD0が補正処理される。
【0030】なお、その補正された教示データDiが記
憶手段15に格納され、それが以後の教示データDiと
して自動更新され、また、位置ずれ補正に基づいて被作
業対象16に係わる各種教示作業がロボット作業手段1
1により行われる。
【0031】このため、自動更新される教示データDi
に基づいて被作業対象16の決められた位置と対象物の
到達位置との自動位置合せ(学習機能)を行わせること
ができ、従来例のように位置合せに係わり作業者の感覚
に頼ることや、教示作業に係わり作業者の熟練度に依存
することが無くなる。
【0032】これにより、教示データDiにバラつきを
生じる恐れが無くなり、その信頼性の向上を図ることが
可能となる。また、対象物の大きさ・形状が異なった場
合であっても、従来例のような作業者による再教示作業
をする必要が無くなり、その教示時間の短縮化を図るこ
とが可能となる。
【0033】さらに、本発明のロボット制御方法によれ
ば、図2(c)の処理フローチャートに示すように、ス
テップP1で被作業対象16の作業面に移動先位置Xp
とは別に二以上の位置合わせマークpiが設置処理され
る(図2(a)参照)。
【0034】このため、被作業対象16に予め設けられ
た実際の位置合わせマークpiを基準にして、認識処理
に係る位置合わせマークpiの位置ずれから制御系が具
備する最初の教示データD0の補正処理をすることが可
能となる。すなわち、ステップP2で被作業対象16の
移動先位置Xpや位置合わせマークpiが認識処理され
ると、ステップP3で認識処理に基づいて教示データD
iが自動作成処理される。
【0035】例えば、図2(c)の処理フローチャート
に示すように、ステップP3Aで最初の教示データD0に
基づいて移動された被作業対象16の第1,第2の位置
合わせマークp1,p2の過去の位置データXm,Ym
と、先のステップP2の認識処理により得られた第1,
第2の位置合わせマークp1,p2の現在の位置データ
Xr,Yrとに基づいて最初の教示データD0が位置ず
れ補正処理される。
【0036】この際の位置ずれ補正処理は、図2(b)
に示すように、過去の位置データXm,Ymに基づく第
1,第2の位置合わせマークp1,p2の2点間を結ぶ
線分Lmと、現在の位置データXr,Yrに基づく第
1,第2の位置合わせマークp1,p2の2点間を結ぶ
線分Lrとの傾き量Δθから最初の教示データD0が補
正処理される。
【0037】これにより、ステップP4で自動作成した
教示データDiに基づいて被作業対象16に係わり、従
来例のように作業者の教示処理に依存することなく、被
作業対象16の決められた位置に正確に対象物が位置合
せされた状態において、各種教示作業処理を行うことが
可能となる。
【0038】また、被作業対象16の決められた位置と
対象物の到達位置との位置ずれに係る補正操作におい
て、従来例のように、該対象物を被作業対象16に著し
く接近させる必要がある場合であっても、当該ロボット
制御装置の自己学習機能の一部となる被作業対象16の
位置合わせマークpiが制御手段14を介して画像認識
手段12により認識されることから作業者の熟練度に依
存することも無くなる。
【0039】このため、従来例のように誤って被作業対
象16の到達位置にロボット作業系の把持手段11Aを衝
突させてしまう教示作業の危険性を極力阻止することが
可能となる。なお、従来例のような教示操作ボックスの
操作が不要となる。
【0040】これにより、一品種毎に対象物の大きさ,
形状等が変化した場合であっても、教示データDiが自
動作成されるため、その教示時間の短縮化を図ることが
可能となる。
【0041】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図3〜8は、本発明の実施例に係るロ
ボット制御装置及びロボット制御方法を説明する図であ
り、図3は、本発明の実施例に係るロボット制御装置の
構成図であり、図4はその基板搬送制御装置の内部構成
図をそれぞれ示している。
【0042】例えば、インナーキットテスタのフィクス
チャ26Aの決められた位置にプリント基板26Bを搬送し
て、それを自動セットするロボット制御装置は、図3に
おいて、ロボットハンド21A,移動制御部21B,ロボッ
トアーム21C,CCD撮像装置(以下単にCCDカメラ
という)22,基板搬送制御装置20及び搬送コンベア
28等から成る。
【0043】すなわち、ロボットハンド21A,移動制御
部21B及びロボットアーム21Cはロボット作業手段11
の一実施例を構成するものであり、被作業対象16の一
例となるプリント基板26Bに係わり各種教示作業,例え
ば、それをインナーキットテスタのフィクスチャ26Aの
決められた位置に自動セット作業をするものである。
【0044】なお、ロボットハンド21Aは把持手段11A
の一例であり、各種教示作業に係わりプリント基板26B
を把持するものである。また、該ハンド21Aはロボット
アーム21Cの先端部(直交座標系ロボット)21Dに設け
られ、移動制御部21Bにより駆動制御される。さらに、
移動制御部21Bは移動制御手段11Bの一例であり、ロボ
ットハンド21AやCCDカメラ22の移動制御をするも
のである。例えば、移動制御部21Bは基板搬送制御装置
20からの教示データDiに基づいて出力制御される。
【0045】また、CCDカメラ22は画像認識手段1
2の一実施例であり、フィクスチャ26Aに予め設けられ
た第1,第2の位置合わせマークp1,p2や移動先位
置Xpを認識するものである。例えば、CCDカメラ2
2はロボットアーム21Cの先端部21Dに設けられ、フィ
クスチャ26Aの第1や第2の位置合わせマークp1,p
2に係る画像を取得して、その画像取得データDgを基
板搬送制御装置20に出力する。
【0046】基板搬送制御装置20は教示データ作成手
段13,制御手段14及び記憶手段15の一実施例を構
成するものであり、搬送コンベア28の受渡し位置Xo
でプリント基板26Bを把持し、それをフィクスチャ26A
の移動先位置に自動セット制御をする制御系である。な
お、その内部構成図については、図4において詳述す
る。
【0047】搬送コンベア28は、インナーキットテス
タにおいて試験をするプリント基板26Bを順次搬送する
ものである。例えば、搬送コンベア28は基板搬送制御
装置20から出力されたその他のデータDeの一例とな
る駆動データにより出力制御される。
【0048】図4は、本発明の実施例に係る基板搬送制
御装置の内部構成図である。例えば、搬送コンベア28
の受渡し位置Xoにロボットハンド21Aを移動してプリ
ント基板26Bを把持し、それをフィクスチャ26Aの移動
先位置Xpに移動をし、該移動先位置Xpにおいて、位
置ずれの自動補正をする制御系は、図4において、教示
データ作成エディタ23,中央演算処理装置(以下CP
Uという)24,随時書込み/読出し可能メモリ(以下
RAMという)25及びデータ入出力部28等から成
る。
【0049】すなわち、教示データ作成エディタ23は
教示データ作成手段13の一実施例であり、フィクスチ
ャ26Aに予め設けられた第1や第2の位置合わせマーク
p1,p2の認識処理に基づいて教示データDiの補正
処理をしたり、その更新処理をするものである。なお、
その自動教示方法については、図5〜8において詳述す
る。
【0050】CPU24は制御手段14の一実施例であ
り、教示データ作成エディタ23,RAM25及びデー
タ入出力部28の入出力を制御するものである。例え
ば、CPU24はCCDカメラ22から転送されてくる
画像取得データDgからフィクスチャ26Aの移動先位置
Xpにおけるプリント基板26Bの位置ずれΔx,Δy,
Δθを認識する。これにより、移動制御部21Bの出力制
御をすることができる。
【0051】RAM25は記憶手段15の一実施例であ
り、補正更新された教示データDiを格納するものであ
る。なお、前回の教示データD0は次回の教示データD
iに使用される。
【0052】また、データ入出力部28は、教示データ
Di,画像取得データDg及びその他のデータDeの入
出力をするものである。さらに、データバス27は教示
データ作成エディタ23,CPU24,RAM25及び
データ入出力部28を接続し、教示データDi,画像取
得データDg,その他のデータDeを伝送するものであ
る。
【0053】このようにして、本発明の実施例に係るロ
ボット制御装置によれば、図3,4に示すように、ロボ
ットハンド21A,移動制御部21B,ロボットアーム21
C,CCDカメラ22,基板搬送制御装置20及び搬送
コンベア28が具備され、その基板搬送制御装置20が
教示データ作成エディタ23,CPU24,RAM25
及びデータ入出力部28から成っている。
【0054】例えば、搬送コンベア28の受渡し位置X
oでプリント基板26Bを把持したロボットハンド21Aや
その先端部21Dに設けられたCCDカメラ22が最初の
教示データ(前回に得た教示データ)D0に基づいて移
動制御部21Bにより移動制御されると、その到達位置に
おいて、フィクスチャ26Aの第1の位置合わせマークp
1が基板搬送制御装置20のCPU24を介してCCD
カメラ22により認識される。
【0055】また、CCDカメラ22が到達位置を基準
にして移動制御部21Bにより移動制御されると、その第
2の位置合わせマークp2がCPU24を介してCCD
カメラ22により認識される。
【0056】また、その第1,第2の位置合わせマーク
p1,p2の認識処理に基づいて最初の教示データD0
が教示データ作成エディタ23により補正される。例え
ば、フィクスチャ26Aに予め設けられた実際の第1,第
2の位置合わせマークp1,p2と、認識処理に係る第
1,第2の位置合わせマークp1,p2との位置ずれか
ら最初の教示データD0が補正処理される。
【0057】なお、その補正された教示データDiがR
AM25に格納され、それが以後の教示データDiとし
て自動更新され、また、位置ずれ補正に基づいてフィク
スチャ26Aにプリント基板26Bがロボットハンド21Aに
よりセットされる。
【0058】このため、自動更新される教示データDi
に基づいてフィクスチャ26Aの決められた位置とプリン
ト基板26Bの到達位置との自動位置合せ(学習機能)を
行わせることができ、従来例のように位置合せに係わり
作業者の感覚に頼ることや、教示作業に係わり作業者の
熟練度に依存することが無くなる。
【0059】これにより、教示データDiにバラつきを
生じる恐れが無くなり、その信頼性の向上を図ることが
可能となる。また、プリント基板26Bの大きさ・形状が
異なった場合であっても、従来例のような作業者による
再教示作業をする必要が無くなり、その教示時間の短縮
化を図ることが可能となる。
【0060】次に、本発明の実施例に係るロボット制御
方法について、当該装置の動作を補足しながら説明をす
る。図5は、本発明の実施例に係るロボット制御の処理
のフローチャートであり、図6,7はその補足説明図を
それぞれ示している。
【0061】例えば、インナーキットテスタのフィクス
チャ26Aの決められた位置にプリント基板26Bを搬送し
て、それを自動セットする場合、図5において、予め、
ステップP1でフィクスチャ26Aの作業面に移動先位置
Xpとは別に二つの位置合わせマークp1,p2の設置
処理をする。
【0062】この際の位置合わせマークp1,p2は、
図6のフィクスチャ26Aの作業面の模式図において、例
えば、幾何学的な交点マークから成る移動先位置Xpと
は別に、縦×横=15〜20〔mm□〕程度の黒地に白
抜き丸マークから成る。また、該位置合わせマークp
1,p2はその作業面において、離隔距離L=一定に保
たれる。
【0063】さらに、位置合わせマークp1,p2は移
動先位置Xpを挟んで両側に設けられ、かつ、そのプリ
ント基板26Bをセットするフィクスチャ26Aの中心座標
Xp´(0,0)の領域以外に設置する。なお、中心座
標Xp´と移動先位置Xpとは離隔距離L=一定に保た
れる。
【0064】その後、ステップP2〜P6で搬送コンベ
ア28により順次送られてくるプリント基板26Aをイン
ナーキットテスタのフィクスチャ26Aの決められた位置
に搬送し、その自動セットをする。
【0065】例えば、ステップP2で前回の教示データ
Diに基づいてロボット作業系(ロボットハンド21A)
をフィクスチャ26Aの移動先位置Xpに移動処理をす
る。この際に、基板搬送制御装置20から出力されたそ
の他のデータDeにより搬送コンベア28が出力制御さ
れ、また、RAM25から前回に補正更新された教示デ
ータDiが該制御装置20を介して読み出され、その教
示データD0に基づいてロボットハンド21Aが移動制御
部21Bにより出力制御される。
【0066】これにより、搬送コンベア28の受渡し位
置Xoにロボットハンド21Aが移動され、また、そこで
プリント基板26Bが把持され、それがフィクスチャ26A
の移動先位置(仮点)Xpに移動される。
【0067】次に、ステップP3で第1の位置合わせマ
ークp1の認識処理をする。この際に、フィクスチャ26
Aに予め設けられた第1の位置合わせマークp1がCC
Dカメラ22により画像取得され、その画像取得データ
Dgが基板搬送制御装置20に出力される。
【0068】さらに、ステップP4で第2の位置合わせ
マークp2の認識処理をする。この際に、フィクスチャ
26Aに予め設けられた第2の位置合わせマークp2がC
CDカメラ22により同様に画像取得され、その画像取
得データDgが基板搬送制御装置20に出力される。
【0069】また、CCDカメラ22から転送されてく
る画像取得データDgからフィクスチャ26Aの移動先位
置Xpにおけるプリント基板26Bの位置ずれΔx,Δy
がCPU24により認識される。
【0070】その後、ステップP5で認識処理に基づい
て教示データDiの自動作成処理をする。この際に、最
初の教示データD0に基づいて移動したロボットハンド
21Aの移動先において、そのフィクスチャ26Aの第1,
第2の位置合わせマークp1,p2の過去の位置データ
Xm,Ymと、先の認識処理に基づいて得られた第1,
第2の位置合わせマークp1,p2の現在の位置データ
Xr,Yrとに基づいて最初の教示データD0が教示デ
ータ作成エディタ23により位置ずれ補正処理される。
【0071】例えば、位置ずれ補正処理は、図7に示す
ように、例えば、過去の位置データXm,Ymに基づく
第1,第2の位置合わせマークp1,p2の2点間を結
ぶ線分Lmと、現在の位置データXr,Yrに基づく第
1,第2の位置合わせマークp1,p2の2点間を結ぶ
線分Lrとの傾き量Δθから最初の教示データD0が補
正処理される。
【0072】本発明の実施例では、斜線の丸印が過去の
位置データXm,Ymに基づく第1,第2の位置合わせ
マークp1,p2の画像であり、破線の丸印が現在の位
置データXr,Yrに基づく第1,第2の位置合わせマ
ークp1,p2の画像を示している。また、X方向の位
置ずれはΔx,Y方向の位置ずれはΔyであり、両者か
ら傾き量ΔθがCPU24により演算され、これに基づ
いて、移動先位置Xpを基準にして最初の教示データD
0が回転補正される。
【0073】なお、補正された最初の教示データD0が
RAM25に格納されることで、順次更新され、以後の
教示データDiとなる。その後、ステップP6で自動作
成した教示データDiに基づいてフィクスチャ26Aにプ
リント基板26Bをセット処理する。この際に、移動先位
置Xpからフィクスチャ26Aの中心座標Xp´(0,
0)に一定距離Lだけプリント基板26Bを把持したロボ
ットハンド21Aが移動制御部21Bにより移動され、その
プリント基板26Bが中心座標Xp´(0,0)に基準に
してセットされる。
【0074】このようにして、本発明の実施例に係るロ
ボット制御方法によれば、図5の処理フローチャートに
示すように、ステップP1で、フィクスチャ26Aの作業
面に移動先位置Xpとは別に二つの位置合わせマークp
1,p2が設置処理される(図6参照)。
【0075】このため、フィクスチャ26Aに予め設けら
れた実際の位置合わせマークp1,p2を基準にして、
前回の認識処理に係る位置合わせマークp1,p2との
位置ずれから制御系が具備する最初の教示データD0の
補正処理をすることが可能となる。すなわち、ステップ
P3,P4でフィクスチャ26Aの移動先位置Xpや位置
合わせマークp1,p2が認識処理されると、ステップ
P5で認識処理に基づいて教示データDiが自動作成処
理される。
【0076】ここで、図5の処理フローチャートに示し
たように、ステップP5で最初の教示データD0に基づ
いて移動されたフィクスチャ26Aの第1,第2の位置合
わせマークp1,p2の過去の位置データXm,Ym
と、ステップP3,P4の認識処理に基づいて得られた
第1,第2の位置合わせマークp1,p2の現在の位置
データXr,Yrとに基づいて最初の教示データD0が
位置ずれ補正処理される。
【0077】また、この際の位置ずれ補正処理は、図7
に示したように、フィクスチャ26Aに予め設けられた第
1,第2の位置合わせマークp1,p2を結ぶ線分Lm
と、第1,第2の位置合わせマークp1,p2の認識処
理に基づく2点間の線分Lrとの傾き量Δθが演算さ
れ、該傾き量Δθを打ち消すように、最初の教示データ
D0が補正処理される。
【0078】これにより、ステップP6で自動作成した
教示データDiに基づいてフィクスチャ26Aに係わり、
従来例のように作業者の教示処理に依存することなく、
フィクスチャ26Aの決められた位置に正確にプリント基
板26Bが位置合せされた状態において、嵌合等の各種教
示作業処理を行うことが可能となる。
【0079】また、フィクスチャ26Aの決められた位置
とプリント基板26Bの到達位置との位置ずれに係る補正
操作において、従来例のように、該プリント基板26Bを
フィクスチャ26Aに著しく接近させる必要がある場合で
あっても、当該ロボット制御装置の自己学習機能の一部
となるフィクスチャ26Aの位置合わせマークp1,p2
がCPU24を介してCCDカメラ22により認識され
ることから作業者の熟練度に依存することも無くなる。
【0080】このため、従来例のように誤ってフィクス
チャ26Aの到達位置にロボット作業系のロボットハンド
21Aを衝突させてしまう教示作業の危険性を極力回避す
ることが可能となる。なお、従来例のような教示操作ボ
ックスの操作が不要となる。
【0081】これにより、一品種毎にプリント基板26B
の大きさ,形状等が変化した場合であっても、教示デー
タDiが自動作成されるため、その教示時間の短縮化を
図ることが可能となる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロボット
制御装置によれば、ロボット作業手段,画像認識手段,
教示データ作成手段及び制御手段が具備され、その他,
把持手段や移動制御手段が設けられる。
【0083】このため、教示データ作成手段及び制御手
段により自動更新された教示データに基づいて被作業対
象の決められた位置と対象物の到達位置との自動位置合
せ(学習機能)を行わせることができ、従来例のように
位置合せに係わり作業者の感覚に頼ることや、教示作業
に係わり作業者の熟練度に依存することが無くなる。
【0084】さらに、本発明のロボット制御方法によれ
ば、被作業対象の作業面に移動先位置とは別に二以上の
位置合わせマークが設置処理される。このため、被作業
対象に予め設けられた実際の位置合わせマークを基準に
して、認識処理に係る位置合わせマークの位置ずれから
制御系が具備する最初の教示データの補正処理をするこ
とが可能となる。
【0085】また、対象物を被作業対象に著しく接近さ
せる必要がある場合であっても、教示操作ボックスによ
る操作が不要となることから、従来例のような教示作業
の危険性を極力阻止することが可能となる。
【0086】このことで、一品種毎に対象物の大きさ,
形状等が変化した場合であっても、教示データが自動作
成されるため、従来例のような作業者による再教示作業
をする必要が無くなり、その教示時間の短縮化を図るこ
とが可能となる。
【0087】これにより、自動作成した教示データに基
づいて各種教示作業処理を行う高信頼度のロボット制御
装置の提供に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロボット制御装置の原理図であ
る。
【図2】本発明に係るロボット制御方法の原理図であ
る。
【図3】本発明の実施例に係るロボット制御装置の構成
図である。
【図4】本発明の実施例に係る基板搬送制御装置の内部
構成図である。
【図5】本発明の実施例に係るロボット制御の処理フロ
ーチャートである。
【図6】本発明の実施例に係るロボット制御の補足説明
図(その1)である。
【図7】本発明の実施例に係るロボット制御の補足説明
図(その2)である。
【図8】従来例に係るロボット制御装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
11…ロボット作業手段、 12…画像認識手段、 13…教示データ作成手段、 14…制御手段、 15…記憶手段、 11A…把持手段、 11B…移動制御手段、 D0…最初の教示データ、 Di…以後の教示データ、 pi…位置合わせマーク、 Xp…移動先位置、 Lm,Lr…線分、 Xm,Ym…過去の位置データ、 Xr,Yr…現在の位置データ、 Δθ…傾き量。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被作業対象(16)に係わり各種教示作
    業をするロボット作業手段(11)と、前記被作業対象
    (16)の位置合わせマーク(pi)を認識する画像認
    識手段(12)と、前記位置合わせマーク(pi)の認
    識処理に基づいて教示データ(Di)の補正更新をする
    教示データ作成手段(13)と、前記ロボット作業手段
    (11),画像認識手段(12)及び教示データ作成手
    段(13)の入出力を制御する制御手段(14)とを具
    備することを特徴とするロボット制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロボット制御装置におい
    て、少なくとも、各種教示作業に係わり対象物を把持す
    る把持手段(11A)と、前記把持手段(11A)や画像認
    識手段(12)の移動制御をする移動制御手段(11B)
    が設けられることを特徴とするロボット制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のロボット制御装置におい
    て、前記補正更新される教示データ(Di)を格納する
    記憶手段(15)が設けられることを特徴とするロボッ
    ト制御装置。
  4. 【請求項4】 予め、被作業対象(16)の作業面に移
    動先位置(Xp)とは別に、二以上の位置合わせマーク
    (pi)の設置処理をし、前記被作業対象(16)の移
    動先位置(Xp)や位置合わせマーク(pi)の認識処
    理をし、前記認識処理に基づいて教示データ(Di)の
    自動作成処理をし、前記自動作成した教示データ(D
    i)に基づいて被作業対象(16)に係わり各種教示作
    業処理をすることを特徴とするロボット制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のロボット制御方法におい
    て、前記教示データ(Di)の自動作成処理は、最初の
    教示データ(D0)に基づいて移動した被作業対象(1
    6)の第1,第2の位置合わせマーク(p1,p2)の
    過去の位置データ(Xm,Ym)と、前記認識処理に基
    づいて得られた第1,第2の位置合わせマーク(p1,
    p2)の現在の位置データ(Xr,Yr)とに基づいて
    最初の教示データ(D0)の位置ずれ補正処理をするこ
    とを特徴とするロボット制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のロボット制御方法におい
    て、前記位置ずれ補正処理は、前記過去の位置データ
    (Xm,Ym)に基づく第1,第2の位置合わせマーク
    (p1,p2)の2点間を結ぶ線分(Lm)と、前記現
    在の位置データ(Xr,Yr)に基づく第1,第2の位
    置合わせマーク(p1,p2)の2点間を結ぶ線分(L
    r)との傾き量(Δθ)から最初の教示データ(D0)
    の補正処理をすることを特徴とするロボット制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のロボット制御方法におい
    て、前記補正された最初の教示データ(D0)が順次更
    新され、以後の教示データ(Di)となることを特徴と
    するロボット制御方法。
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